小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

関の孫六、由来の切れ味

2011-06-30 11:05:15 | Weblog
昨日は猛暑の中、丸の内で連日の打ち合わせ。
「猛暑は、”もうしょ”うがいない」と、使い古されたダジャレをひとり寂しくつぶやきながら、
打ち合わせ終了後、銀座のデパートまでの道のりを、
首の後ろから吹き出るオヤジ汗をぬぐいながら歩きました。

目的は、かねてから入手したかった庖丁を手に入れるためであります。

庖丁だったら、デパートなんかで買わず、
河童橋あたりで購入すれば良さそうなものですが、
今回はカードのポイントで引き替えた商品券で買おうと思っていました。

わが家のなまくら庖丁は、ホトホト切れなくなってしまい、
さらにはだましながら使っていた簡易研ぎ器も、間違ってゴミにしてしまったのか、
いつも間にか見当たらなくなってしまいました。

落語のセリフじゃないですが、
「おまえさん!
 アンタの稼ぎがないばかりに、うちは米もきれてる、味噌もきれてる、何もかんもきらしちまってんだよ!」
「うるせえな、こんチクショー! 何かきれてねえもん、ねえのかよ」
「庖丁が切れないよ!」って感じかな。


実は一昨日も、庖丁をゲットしようと松屋の食器売り場をウロついていたのですが、
ここはメインで置いている庖丁が、私の好みでないドイツ製・・・。

ドイツの刃物といえばゾーリンゲンで作られるものを筆頭に世界的なブランドですが、
実際にドイツ製の調理器具というのは、使ってみると意外に使いづらいのです。

以前、購入したWMFのフッ素加工フライパンは、けっこうな重さで、
私も力のない方ではないと思うのですが、イマイチしっくり来ません。
おまけにドイツ製なら丈夫そうなものですが、
意外にフッ素加工がとれるのが早く、
使って1年そこそこでフライパンのまわりに焦げ付きができてしまう。
(使い方が下手なせいもあるでしょうが)。

ほかにもドイツで購入した同社のキッチンタイマーは、デザインはバツグンなのですが、
これまた1年くらいでタイマーの目盛りが消えてきて、おまけにタイマーが鳴らなくなる。
(よく見るとMade in Chinaと刻まれてますが)。

ドイツ製の刃物は実際に使ったことはありませんが、
たぶん自分には合わないだろうと思い、
どうせなら国産の良い庖丁が欲しいなと思っていたところでありました。


汗を拭きながら三越8Fの食器売り場に行くと、「旬」と銘打たれた庖丁が目に入りました。
刃には日本刀と同じ、木目のようなダマスカス紋様があり、なかなか魅力的です。

店員さんに聞けば、「旬」はカミソリでも有名な貝印ブランドで、
ルーツは岐阜県は関、あの名刀・関の孫六に由来するとか。

関の孫六といえば、あの「美味しんぼ」原作・雁屋哲先生の出世作、
「男組」で神竜剛次が振り回していた日本刀ではありませんか!
(関の孫六を、このマンガで知った方は多いはず)。

高校生のはずの神竜剛次が関の孫六で、子分の大田原に
「お前は俺の犬だ!」と言いながら、
額に「犬」の文字を斬る場面は、私たちの年代ではお馴染の場面。

(あー、あの関の孫六かあ)。

思わず商品券で庖丁ゲット。

おそらくプロは使わないでしょう。
素人の料理好きが好みそうな三徳庖丁ですが、昨日使ってみたら素晴らしい切れ味です。

以前の庖丁でしたら、多少手に当たっても切れることはありませんでしたが、
酔っぱらって手を切らないよう気をつけないといけませんね。


写真は一昨日いただいたヤマガタ・サンダンデロのランチセット、アンヴェ・ミルー。
山伏豚のソテーに季節野菜、つるむらさきのパスタ、トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼなど、
3種類の料理が一皿に盛られています。
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山形六双図から山形十一双図へ

2011-06-29 17:33:32 | Weblog
一昨日はヤマガタ・サンダンデロで奥田シェフと打ち合わせ。

先に完成させた「山形六双図」ですが、いざ店内にかけてみると、
実は、絵と絵の間が微妙に空いているので、
270度のパノラマとして見渡せるよう、実は12月の時点でシェフから依頼されていたのです。

文章でそう書いてもピンとこないかもしれませんね。
画像をご覧ください。
色鉛筆で加筆してるところが空いているスペースです。

はじめ、奥田シェフは絵の間は画用紙みたいなもので繋げればいいと言ってましたが、
どうせ描くならキチンとした形で繋げた方が良い。
はて、ではどのようにするか思案してるうちに、
震災があったり、別のことで仕事が中断したりと、
12月末にセッティングした丁度半年で、このような形で提案できるようになったわけです。

そのおかげかプレゼンを見た瞬間にOKが出ました。
もしかすると、シェフがはじめに抱いていたイメージ通りだったのかな。
(というと思い上がりかもしれませんが)。

ともかくも、はじめからこういう形で作られるよう出来ていたような、
違和感なく繋げることができたように思えますが、どんなものでしょうね


さて、店内のスタッフからは、こっそり
「僕たちの顔も入れてください」とのこと。

うむむ。
どうしようかな。

シェフは
「東京にいても山形にいる感じを、
 お客さまにもスタッフにも味わってほしい」と、おっしゃってましたから、
スタッフの人たちを絵の中に入れれば、
もしかすると少しは励みになるかもしれません。
すると、さらに美味しいものを出してくれる・・・かな?


山形六双図の「最上川」には、シェフご夫妻の婚礼の様子を小さく小さく入れてあります。
お二人の顔などはキチンと描いてませんので、
まさかスタッフの顔をハッキリ描くワケにもいきませんが、小さくこっそり入れるしようかな。
(ブログにupするというのは、少しもこっそりではありませんが)。

それにしても追加すると、大きさの違う小型パネルがあと5つ。
呼び名も「山形十一双図」にしないといけないかな?
今ひとつ、ゴロが良くないですけどね。
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急流で馬を乗り換えるな~菅ではいカンか?

2011-06-26 09:59:33 | Weblog
ここに来て、妙な菅さん人気が出てきてるようです。
いや、人気というと語弊がありますね。

「菅でもいい」という空気でしょうか。

原発の初動ミスといい、ついていけずに辞めたという元側近の話を聞くと、
この人でホントに良いの? と思いますが、
じゃあ、代わりにいったい誰が総理をやるかと考えるとね~。


谷垣さんや石原伸晃さんなど、女性に人気のなさそうな自民議員が、
「辞めろ、辞めろ」と大合唱しても、
もともと原発を建てたのは自民なんだし、あんまり説得力がありません。

急流で馬を乗り換えるなとは、よく言われることですが、
菅直人という駄馬・・・
国民は乗り換えるべきか、乗り換えないべきか?


私がよくわからないのは、本当に菅直人が総理の座にしがみついていたい一心で、
今の政権を継続させているのか、ということです。

一国の総理になる人間が、本当にそんな理由でトップにしがみついてるものなのかな。

リーダーというのは(特に一国のリーダーなら)、命と引き換えにしてでも、
やり抜くことはやらないといけないと思います。

そんな意味で、体調を理由に辞任した安倍元総理は如何なものかと思いますし、
もっとアッサリお辞めになった福田元総理も同様です。
鳩山元総理に至っては論外。

だったら菅直人総理の方がマシだという気はいたしますが、
教養を疑問視された麻生元総理の方が、
まだ、この”みぞゆう”の大災害には対応できたような気がしますし、
個人的には、石破茂議員はどうかななんて思います。

みなさまのご意見は如何でしょう?


写真は先日のヤマガタ・サンダンデロで出されたコースメニュー。
夏にいただくイワガキのモロヘイヤ和えは絶品。
メインの丸山さんの羊は久々に食べましたが、こんな旨い羊はありません。
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血戦小笠原!

2011-06-25 08:19:16 | Weblog
小笠原諸島が世界遺産登録、けっこうですな。

しかしながら4年ほど前、20年前に訪れたインドのアジャンター&エローラに行った時、
世界遺産登録前と登録後ではずいぶん変わったなと思ったものでした。
道が舗装され、色々な施設ができて見やすくなった反面、
インド独特の面白さみたいなものはなくなりました。

行った先の施設が充実してないと、世界遺産には登録されないのかもしれませんが、
小笠原諸島の場合、財産が自然ですから、
人が入ればどうしても以前と同じではなくなります。

とはいうものの、島の生活を豊かにするためには観光産業の充実は不可欠ですから、
痛し痒しというところでしょうか。


小笠原といえば、真っ先に思い出すのが、
”ゲゲゲの鬼太郎”の中の「血戦小笠原」です。

ドラキュラを頭目に、世界の吸血妖怪が小笠原に集結し、
鬼太郎を中心にした日本の妖怪と戦うというストーリーで、
私は小学校の夏休み、伊豆に家族旅行する列車の中で少年マガジンを読みながら、
ワクワクした覚えがあります。

(ペナンガラン、アササボンサンといった、
 インドネシア・バリ風の姿をした妖怪は強烈だったな)。


ここで注目したいのが、小笠原が先の大戦の舞台になったことでしょうか。
水木先生は鬼太郎の中で、そんなメタファーを入れていて、
中国から九尾の狐が攻めてくる話や、
ポルトガルの悪魔ベリアルと日本の妖怪が戦う話、
朝鮮半島に鬼太郎がわたって戦う話を書いています。

マスコミの取材などでは、水木先生を愛国すなわち軍国主義といった、
左翼系の反戦家的な取り上げ方をすることがあるのですが、
決してそのようなことはありません。

「総員玉砕せよ」などを読むと、
玉砕という最低の作戦をどうしても実行しようとする上官を淡々と描いてはいるものの、
軍隊そのものを否定しているわけではありません。

だからといって自衛隊のあり方も良いと思ってるわけでないようで、
「日本の自衛隊は、妖怪戦と近代戦には無力です」
なんて失礼なセリフをねずみ男に言わせてます。

若い頃は戦争反対で、そんなセリフを書かせたのだろうなと思ってましたが、
迎撃のみで、攻撃できない軍隊を、水木先生は歯がゆく思われていたのでしょうね。

それにしても暑い日が来ると、擦り込みなのでしょう。
経験したことのない戦争を思い出すというのは不思議なものです。

写真は大菩薩峠にある山小屋。
どうやら「ゲゲゲの女房」に出てくる水木先生の別荘に使われたところのようです。
(写真に私は写っておりません)。
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アルデンテ、その本当の意味。

2011-06-24 11:05:25 | Weblog
昨日はうどんチェーンどんどんの会長ご夫妻と、
先日、オープンした松江1号店の壁画のお礼ということで、
ヤマガタ・サンダンデロで会食いたしました。

いや、これは嬉しい!
壁画はなかなか好評なようで、松江店の出だしも雰囲気も好調のようです。

仕事というのは、納品したあとの評判というのは、
作った本人には意外にわからないことが多いものなのですが、
今回のようにクライアント自らご招待してくれるのは、何より励みになりますね。

先にサンダンデロでお会いした時にはなかった、
拙作「山形六双図」も展示されており、絵を見てもらいながらの食事をいたしました。


で、さすがにフードチェーンの会長ご夫妻だけあって、食べてる時も食べ物の話。
中でも「うどん」談義については熱いものがありました。

以前、拙ブログでもとりあげたアルデンテばかりが麺じゃなしの話をした時は、膝をたたいて激しく同意していただきました。


いや、「アルデンテばかりが麺じゃなし」というのは正確じゃないですな。

よく言われるように、アルデンテ(al dente)のデンテは歯のこと、
つまりは「丁度良い歯ごたえ」という意味で、
これは必ずしも芯を残した固い麺ばかりが良いという意味ではありません。

アルデンテにも流行があって、日本に負けない高齢化社会のイタリアでは、
パスタの固さが以前より柔らかめに変わってきてると聞きますし、
コシがあるのと、ただ固い麺とを一緒にしてはいけません。

茹で時間5分~12分くらいの麺類は、1分2分の違いで歯ごたえは変わります。
つまり、それは食べはじめた時と、食べ終る時では麺の固さが変わることを意味しますし、
混雑の中、運んでくる時間内で歯ごたえが変わることでもあります。

つまり、完全に同じ歯ごたえで麺を茹でるというのは至難の技・・・
というより、刻一刻変わる麺の固さを完全に同じくすることに、あまり意味はありません。

肝心なのは、モトのうどんです。
良いうどん(パスタも)というのは、
ある程度柔らかめに茹だっても、コシ(弾力)はなくならないものです。

固いだけの麺は、噛んでもまるで反発しないけど、
柔らかくてもコシのある麺は、噛んだ時に微妙に反発します。
そこが大きな違いですね。

その辺、「固い」のと「弾力(コシ)」を間違えていて、
固く粉っぽい麺を出したがる店は少なくないのは、噛んだ時の麺の反発を考えてないからでしょう。


画像は原画を流用した、どんどんのチラシ。
松江の知り合いが送ってくれました。
ご招待されたので、近日、松江に行く予定です。

6月のヤマガタ・サンダンデロの料理は素晴らしかったけど、それは後日アップします。
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手塚治虫のブッダ展

2011-06-23 09:21:05 | Weblog
昨日は猛暑の中、「手塚治虫のブッダ展」を見てきました。

平日の午後、猛暑の中けっこうな混雑でした。
高齢の方から、私たちのような手塚世代はもちろん、
彼のマンガをリアルタイムで知らない若い世代のギャラリーも多く、
あらためて手塚治虫の偉大さを実感した次第です。

管理人は影響受けた作家3人挙げよと言われたら、
手塚治虫、赤塚不二夫、梶原一騎をあげる世代でありますが、
手塚治虫の「ブッダ」は、それこそ何度も何度も読み返した作品であります。

展示は手塚治虫の原画と、ガンダーラや飛鳥時代の仏像が並列されていますが、
違和感がなく、水木先生の「ゲゲゲ展」同様、原画の力を実感させるものでした。
展示の最後、ブッダが入滅する場面では、ある種の感動を覚え、
目頭に熱いものを感じさせるほどでした。


掲載された雑誌を見ると、”希望の友”とか”com"のように、今では廃刊になった雑誌がほとんどですね。
高度な内容から、「火の鳥」と同様、あの手塚ですらメジャー誌に掲載できなかったのでしょう。
それが30年以上の時を経て、こうした展覧会で復活するのですから大したものです。

(ただ映画の予告フィルムも流れてましたが、見る気が起きないのが残念。
 なんで、手塚治虫の素晴らしい絵を、わざわざ、あんなイマドキのアニメ画にするんでしょうね。
 ああいう絵でないと若い人が見に来ないのかな?
 昨日、展覧会に来ていた若い層の反応を見ると、手塚の原画に近い絵の方が良いと思うのですが)。


マンガ自体は、釈迦の十大弟子のひとり、
ダイバダッタを元人殺しの大泥棒に仕立てていたりと、
実際のブッダ伝承に手塚治虫独特の脚色がほどこされています。

しかし、そうした脚色がまったく出鱈目というわけではなく、
ブッダの教えそのものを理解した上で行っているというのが、
さすが手塚治虫といったところでしょうか。

展示自体のスペースは小さく、見終わって余韻のあるうちに常設の仏像を見てきました。
節電で、常設はエアコンが効いておらず閉口しましたが、
合わせて見ると、また感慨深いものがあります。

「手塚治虫のブッダ展」は今月26日(日)まで。
混雑が予想されますが、まだの方はぜひ足をお運びください。
一見の価値ありです。

画像はパンフレットの右半分です。
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おばあちゃんはプロレスがお好き

2011-06-22 10:13:34 | Weblog
ばあさま話の続きです。

小暮家には先に申しあげたように2人のおばあちゃんがいましたが、
見た目も性格も真逆のタイプでした。

母方のおヱイさん(二階に住んでたので上のおばあちゃん)は苦労知らずの家付き娘、
父方のおフジさん(一階に住んでたので下のおばあちゃん)は後家50年の苦労人でした。

育ちの良いおヱイばあさんは、いくつになってもミーハーなところがあり、
今は死語になってしまった、よろめきドラマ、メロドラマが大好きでした。
(生きていれば韓流ドラマにハマっていたでしょう)。

子供の私は不倫やら出生の秘密やら、何のことだか意味がわからず、
「おばあちゃん、こんなのが面白いの?」と聞いたことがあります。
「大人になれば、お前もわかるよ」と言われましたが、どうも未だにね~。


一方、おフジばあさんは、そんなメロドラマが大嫌い。
おヱイばあさんが、愛を育むシーンに入り込んでいるのを見て、
「くどい!」
「ベタベタしてる!」とテレビに向って両手の平を突きだします。

そんなおフジさんの大好きだったのがプロレスで、
耳が悪かった下のおばあちゃんはイヤホンを最大ボリュームにし、
肩をいからせながら入り込んでいて、
プロレス見るより、おばあちゃん見てる方が面白いなんて言ってたものです。

「イノチは強い!
 イノチが強いけど、サカグチも大したもんだ」
(イノチはもちろんアントニオ猪木のこと。
 サカグチは坂口征二、あの坂口憲二くんのお父さんですね)。
「ガイジンは悪い!
 最初はイノチもやられてたけど、最後はやり返した!」


そんなおフジばあさんは耳が悪い上、字があまり読めなかったので、
新しい単語はずいぶん間違って覚えていたものでした。

ぷらちく→プラスチック
えれすとろん→エレクトーン
石源→吉池(近所のスーパー)

何度、注意しても直らないので、おしまいはみんなが単語を覚えて話を合わせていたものですが、
文字をよく知らない母から、親爺のような学者が生まれたのか不思議です。
(不思議と兄弟全員が教師などのインテリ層なのですね)。

それでもおフジばあさんから見ると、ぶきっちょだった親爺は鈍重な息子に見えたらしく、
「ヨーゾーさん、アタマはな、生きてるうち使うモンだ!」なんて言ってたそうです。
(昔の親は息子を”さん付け”で呼んだみたいですね
 ”ゲゲゲの女房”でも、水木先生の母は”しげさん”と呼んでましたし)。

今、考えると生きる術を知っていたおフジばあさんは、
もしかすると親爺よりアタマ良かったかもしれませんね。


画像のマンガは、拙著「物理のしくみ」から。
ばあさまネタではなく、私の少年時代の思い出を描いたものです。
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思い出した! 震災当日のJR締め出し

2011-06-21 09:08:08 | Weblog
JR東社長が石原知事に陳謝 震災当日の帰宅困難者問題

ニュース画像はこちら

そうだそうだ、思い出しましたぞ。
震災のあった当日、そんなニュースが入ってきて、
焼鳥屋の中で友だちと怒っていたのを覚えてます。


たまたま予約していた焼鳥屋が家の近くだったので、
いざとなったら友だちを泊めるつもりだったのですが、
私鉄各社が動き出したというので、みな早々帰ったという次第でした。

そんな中で、JRだけが早々シャッターを閉めて、その日は終日運行しないと聞き、
「なんじゃ、そりゃ」とあきれたことを思い出しました。
終日運転中止の決定が早かったこと、早かったこと。


JR東日本の社長は、石原知事の前では大人しくなっているのに、
プレス向きの陳謝では横柄に見えたのは気のせいでしょうか。

トップは海外留学でもしていて、外国では有事には略奪があるので、
それにならって、駅構内から人を締め出したのでしょうか。
(そんなことはないと思いますが)。

民営化されたとはいえ、この一件でJRが利用者に顔が向けられてないことが(以下略)。
これはディズニーランドが、利用者以外の帰宅困難者に手厚く開放したのと対照的ですが、
こういう時の対応で、普段何を考えて仕事をしてるかわかりますね。


そもそもJRは列車内の乗り換えにしても、私鉄との連絡が書いておらず、
そんなところにも旧国鉄の遺伝子を未だに引き継いでいるのを感じてしまいます。
(今はどうだったかな。最近、注意して見てないが)。

昔から鉄道は国の要。
ぽっぽやが、そんなことでは困りますな。
なんて今の今まで忘れていたのは、日本人ですわ。
今回の石原さんの苦言は、色々知事に批判はあるものの、
そんなことを思い出す意味でも、よかったのでないかと思います。


写真は有楽町国際ビルのマ・メゾンのトマトソースのニョッキ。
ニョッキとトマトソースは合わないというのが、私の持論でしたが、
それを見事に崩してくれた逸品です。



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鉄腕ダッシュ~トルコの激酸っぱ料理・リモナタ

2011-06-20 09:04:01 | Weblog
昨日、ツイッターで赤坂のトルコ料理・アセナの綾子さんから、
こんなツイートがありました

先日、日テレの「鉄腕ダッシュ」に出たことで、
全国のトルコ料理店に「すっぱい料理」についての問い合わせがあったそうです。
某トルコ料理店がブログで「あれはヤラセ」
「トルコ料理のイメージを変えるようなことはヤメロ」みたいな批判している記事がありました。
それほど影響があったのか…ご迷惑かけてすみません。

なるほど。で、私はすぐに返信。

やっかみでしょ、美味しい料理さえ出せば何の問題もありません。


しかし、よく考えてみると、
その某トルコ料理店が本当にやっかみだけで記事を書いたわけでもなさそうです。
綾子さんもその辺りはよくわかっていて、こんなツイートを書いています。

多少の誇張はあっても、あの企画自体、TOKIOの悶絶する姿を見て楽しむもの?ですよね^^;
実際お店でお出ししている料理は、当然美味しく作っています。
私達はテレビでトルコ料理を取り上げていただけるだけでも嬉しいんですが・・・


そうそう。
そもそも一流の料理人に、激辛、激酸っぱ、激苦料理を作らせること自体失礼な話。
ただ、マスコミというのはアインシュタインに「シェー!」させるような(表現が古い)、
その人の本当の才能や能力以外のものを好む傾向がありましてねえ。

実はかく言う私も、最初にこの企画を聞いた時に、
なんだ、レベントシェフのホントの料理じゃないんだと思ったものですが、
トルコ料理を貶める内容ではなかったし、
TOKIOのお二人がすごく好感持てたので、ちょっと胸をなでおろした次第です。

出演者によっては不愉快なこともありますからね。
(それにしてもテレビ局は企画力不足です。
 激辛、大食いのあとは激酸っぱ、激苦かい)。

まあ、芸能人の中には色物でデビューして出世する人もいて、
テレビ局というのは、そういうものですから仕方ありません。


あ@花さんのツイートは、さすがにわかっていてこんな書き込みをしています。

でもそういうマーケティングはさっさと卒業したほうがいいです。
テイクオフの時だけです。メリットがあるのは。


その通り。
いつまでもやっていられませんが、良い機会にすればよろしい。

でも、あのリモナタは味わってみたいな。
イタリアでリモーネ(レモン)のジェラートを食べると、独特の香りがしますが、
同じ地中海、トルコのレモンも期待大です。
もしかして最初にアセナに入った時に出た、すっぱいスープのもとはあれだったのかな?

写真は先日、アセナで行われたベリーダンスのワンカット。
レストランでは滅多に踊らないダンサーだそうです。
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小竹と小梅~赤坂の「八ツ墓村」

2011-06-19 10:20:33 | Weblog
今日は父の日ですが、うちでは親爺が生きてるうちから何か送ったことはありません。
親爺っていうと、ちょっと扱いがぞんざいになるのかも。

おじいちゃんにしても、うちでは母方の祖母は私が3歳の時になくなっており、
父方の房太郎さんに至っては、親爺が3歳の時に早世しております。

反対にわが家では、父方と母方、両方の祖母がいたので、
それこそ、一つ屋根に紅花ばあさんが2人同居していたようなもの。
華々しい騒ぎの繰り広げられる毎日でした。

画像のマンガを読んでもらってわかるように、
(拙著「物理のしくみ」より。何で物理の本に婆さん2人出てくるんだって)
2人の祖母は、同じ千葉出身ながら性格がまったく違い、
母方の”ゑい”(さん)は戦時中も食うに困らなかった家付きの娘。
父方の”ふじ”さんは、尋常小学校を出たあと(出てないかも)奉公に出てはたらき、
20代で結婚後、すぐに後家になって3人の子供を育てた苦労人です。

価値観も生活も真逆な姑どうし、ソリが合うはずもありません。


おヱイばあさんは、思い浮かんだことが何でも口に出るタイプで、
ある日、母に(実の娘になります)、お気に入りの着物を探してくれと、
こんな頼み方をしました。

「ホレ、ハルコちゃん。あのあたしの持ってるカスリの着物よ。
 ホレ、あんたが持ってるものより、ずっと良いやつ」

うむむ。
子供心に何て言いたいことを言う人だろうと思ったものですが、
ご飯でも食べたいものがあると、
「ホレ、ちょっとよこしな。あたしが食べてやろう」。

トンカツは端っこがきらいで、
「年よりはトンカツなんて、ロクに食えないんだからねえ。
 年よりにゃ、端っこじゃなく、真ん中よこすモンだよ!」などと言いたい放題でした。


一方のおフジばあさんも、この程度のことで負ける人ではありません。
コマネズミみたいに小さく、よく働く人だったので、
当時の人としては、大柄であまり動かないおヱイばあさんに、
当てつけがましく掃除や後片づけをこなし、
「あたしゃ、働かないのは大嫌いなんだ」とか、堂々と宣戦布告をしていたのを覚えております。

当時でも、ばあさん二人が家にいるのは珍しかったので、悪友たちからは
「赤坂の八ツ墓村」
「小暮のうちに行くと、小竹と小梅がいる」などと言われていたものです。

ま、私は2人に時々肩など揉んでは機嫌をとり、適当に小遣いをせしめていたので、
あまり気にしませんでしたが、母は大変でしたがねえ。


ただ、昔の年よりというのは不思議な力を持っており、
それは家を守る力とでも言うのでしょうか。
毎日が騒がしかったけど、家自体は平穏で安泰でした。

おフジさんは私が24歳の時に世を去り、おヱイさんは私が三十路になった時に世を去りました。
その頃まで、苦労らしい苦労をしなかったのですが、
妙な具合に世の中に揉まれるようになったのは、それからのこと。

どうやら人というの身内の寿命が尽きる頃から人生が変わるようになるようです。
(まあ、それでも大した苦労はしてません。
 人並みになったというだけですがね)。

先日から紅花ばあさんのことを書いているうちに、二人の祖母を思いだした次第です。


それにしても一緒に住んでいれば、紅花ばあさんにも家を守る力が出てくるのでしょうが、
それが今の世の中というわけなんでしょうね。
天寿を全うした私の2人の祖母に比べ、元教師の紅バアが気の毒になる時もあります。

だからって毎日ピンポン鳴らされるのは迷惑ですが。
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そろそろ発売! 「活かそう! 発達障害脳」

2011-06-18 10:05:28 | Weblog
6月下旬になりました。
いよいよ花風社さんの新刊本、脳みそ先生の著書が上梓されます。

その名も「活かそう! 発達障害脳」
私もイラストとマンガを担当されてもらった関係で、はじめのゲラからゆっくり読み通していましたが、
いちいち腑に落ちる部分の多い原稿でした。

以前、あ@花さんのブログでもアップされていたと思いますが、
「無意識がかしこい」というフレーズという言葉があったと思います。

これは脳の中にある原始的な部位(小脳を含め)のはたらきによって
勘が働いたり、生きるための感覚が稼働するという話ですね。
(これについては巻頭のマンガでも描きました。
 個人的にはユングや仏教の「他力本願」を思い出されます)。



こういった話が系統だって、わかりやすく書かれていて、
なぜ脳がそのような働きをするのか、思わず膝を打つこともしばしばでした。


しかし、イラストを描く立場からすると、かなり難しい仕事でした。
なんせ、脳という器官は実に複雑怪奇なしくみをしております。

たとえば前頭葉、後頭葉などといった部位には、それぞれ名称があるのですが、
どこからどこまでが前頭葉、後頭葉といった区分けがはっきり分けられるわけでありません。

おまけに、上から輪切りにして見ると確認できるのに、
横から縦割りにすると、どこにあるのか描けなくなる器官もいっぱいあります。


たとえば、東洋医学でいう「丹田」という器官はありません。
胃腸や腹筋、血管などの働きを含めた総称です。

また実は「口」という器官もなく、
これは唇や歯、上あご、下あご、咽喉、舌などをすべて合わせた総称です。


脳の場合、その区分けが比較にならないほど複雑で、
平面に脳地図を描くなど、不可能な話。
さらに言えば、脳立体を作ればそれがわかるかといえば、それも不可能です。

たとえば、ビルディングの立体模型は作ることができても、
その中で機能しているコンピュータの配置やしくみまで、
すべてをひと目でわかる立体図ができないのと同じです。

そんなわけで、私とあ@花さんで智恵を絞りながら描いたものは、
けっこうな回数、脳みそ先生からダメ出しが出ました。

そこで、一工夫したのが、
ごくごく大ざっぱでシンプルな図を描き、脳の部位を1つか2つ、
おおまかに描くという手段を取りましたが、
これが結果的にわかりやすい図になったかと思います。


自分の仕事の範囲ばかり語りましたが、
実際の内容は書籍を購入してお楽しみいただければ幸いです。
この本によって自分の眠っていた能力が目覚めるかもしれませんよ。

イラストは先生のアイコン2種。
私はのうみそキャラが気に入っていたのですが、
先生のご指名でフツーの本人キャラが採用されました。
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紅花ばあさんと高齢者問題

2011-06-17 10:39:00 | Weblog
コメント欄のレスとかぶりますが、昨日からの続きです。

うちの母に紅花ばあさんの話をすると、半分笑って、半分イヤがります。
紅バアと自分とが、大して年が違わないかもしれないからですね。

女性はいくつになっても女だし、男性もいくつになっても男であります。
ただ、その中でも紅花ばあさんは「女」の意識が強い人みたいで、
自分のことを、本名の”あやめ”(仮名)にちなんで「あや姫」と呼び、
私のところに来る時も「あや姫ですよ~」とやってきます。

私を呼ぶ時は、その場の状況で呼び名が変わり、
手紙の宛先を読んでほしい時は、猫なで声で「お願い~、こぐれセンセ~」とやってきます。
(白内障で目がよく見えないのに、いつもその辺をウロウロしてます。
 見えない目で念入りに化粧してますから、それはそれは・・・以下略)。

一昨日も農協の兄ちゃんに「どうも、ごくろうさまです、ありがとう~ございます!」と、
脳天から出るようなかん高い声で猛威をふるっていました。
私のことを生協の兄ちゃんに「美術大学の教授なんですよ」と言ってる声が聞こえましたが、
勝手に人の職業変えやがって、頼むからほっといてって感じです。


キットカットや肉マンを持ってくる時は、「マスオちゃ~ん」。
(これもやめてほしい)。
あるいはぶっきらぼうに「アンタ」と呼ぶこともあり。

意外に食べ物を無心する時は「なんか食べさせて」と、開き直って来ます。


でも、自分を「あや姫」と呼んだり、「マスオちゃ~ん」とやって来る時は、
テンションの上がっている時なので、心配はありません(やめてほしいけど)。

問題は本当に危ない時ですな。

妻とも「最近、紅バアみないよね」
「死んだんじゃねえか」なんて、ひどいことを言ってたことがありますが、
その時は、実際に半年くらい前に心臓で入院してたみたいです。


その時は紅花息子が世話をしてたみたいですが、紅嫁とどうしても合わないんでしょうな。
未だマンションに一人暮らしです。

体は元気なようなので、天気の良い日はマンションの前で、
若い子をつかまえて、来た郵便物の宛先を読んでもらっていたことがあり、
これはさすがに危ないので、来た手紙は私のところに持って来いと言いました。

前にも2回ほど、振り込め詐欺まがいに引っ掛かりそうになったことがあって、
本当にシャレになりません。


そういえば、同じマンションに住む天ぷら屋の老店主、
以前はよく家のまわりを歩いていたのが、最近見かけなくなりました。
亡くなったとは聞いてませんが、歩けなくなったのかもしれません。

紅花ばあさんも迷惑と思ってるうちが花なのかもしれません。


写真はGINTO銀座のオードブル。
友だちに誘われて行ったワインパーティーのメニューですが、
なかなかクオリティの高い内容に満足でした。
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おひさま(続き)~最強の音楽教師たち

2011-06-16 10:43:01 | Weblog
一昨日のブログで、朝ドラの「おひさま」を見て、中学時代の音楽の先生を思い出したと書いたら、
同じ先生に習ったという読者の方(私の先輩に当たりますね)から、
マンションの向こう隣に住む紅花ばあさん(仮名)が、
その人の小学校の音楽の先生だったというコメントをもらいました。

なんか妙なところで人間関係がつながって、ミステリーの意外な犯人みたいな展開にびっくり!


紅花ばあさんは、6年ほど前にご主人を亡くして一人暮らしをしていますが、
毎日のように拙宅のベルを鳴らしては、ホウレンソウ半分、肉マン1個とかを差し入れ、
そのたびに話をしたがるという、典型的な一人暮らしのお年寄です。
時には反対に私の家から食べ物を無心するという、近所でも名物ばあさんの1人です。

新聞の勧誘でも来ようものなら、格好の餌食。
10分20分は食らいついて、話し相手にされてしまいます。


一方、家族の紅花息子は北関東のさる都市に住んでいます。
冗談抜きで、紅花ばあさん・・・
時間の感覚がなかったり(朝早く、もしくは夜遅く拙宅のベルを鳴らす)、
白内障で視力が落ちていたりと、けっこうな危険水域スレスレにいる感じなのですが、
脚と内臓は丈夫みたいで、しょっちゅうその辺をウロウロしています。

一緒に住むと大変なのは容易に想像がつきましから、嫁さんがイヤがるんでしょうな。
いや~、ありゃ誰でも(以下略)
(でも、嫁が紅花ばあさん若くしたみたいなんだよね。
 もちろん紅花ばあさんに何かあったら、こっちも後生が悪いんで、
 紅花息子とは一度話することになってます)。

この紅花ばあさん、どんな先生だったのか。
時々、素っ頓狂なソプラノでピアノの弾き語りをしてますが、教育を受けた人だとは思っていました。
(ただコメントの感じだと、あまり今と変わらない感じだよな~)。


私の小学校時代には音楽担当に榎本太郎先生といって、これまた名物教師がいました。
今では考えられませんが、朝から酒を飲んで軍隊時代の話をする人でした。

「小暮、ここはジャングルだ」(何のこっちゃ)

「はあ」

「はあじゃない、お前は今たったひとり、ジャングルの中に置き去りにされているんだ。 
 さあ、どうする」

「え・・・わかりません」

「わかりませんじゃない、わからないとお前は死ぬんだぞ!」

なんてね。

授業態度がわるいと「反則1回」を取られ、「反則3回」がたまると、
太鼓のバチでお尻を叩かれます。
痛いんだ、これが。

私はこの先生、好きとか嫌い以前にこわくてたまらず、
おまけにリズム感が人一倍わるかったので、笛や太鼓の試験
(榎本太郎作曲の笛&バチの試験が30番くらいまであった)も、
6年生に上がるまで、2番か3番までしか進みませんでした。

榎本先生、3つ違いの弟もそうですが、
学校に引き取り手がなかったのか、小学校時代貴重な6年間を、
榎本太郎先生の薫陶を得るという、またとない幸運を得ました。
あの時、榎本先生以外の先生だったら、もしかして音楽家になっていたかもしれません。

でも、自分に音楽の才能があったとは思えないので、結果榎本先生で良かったのかな~?
人間、万事塞翁が馬であります。


画像はIAEAの報告書。
昨日アップしたものが後半の1枚で、本日アップ分が前半の1枚です。

朝日ドットコムの記事。
原発と民意、決めよう自分たちで
関東大震災では「朝鮮人が井戸に毒を放り込んだ」とデマを新聞記事にのせ、
大勢半島の人が殺されましたが、今回は何を扇動するつもりでしょうか。

昨日、「反原発はヒステリーは言い過ぎにせよ」と申しましたが、撤回します。
過剰な反原発は集団ヒステリーです。
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IAEA.国際原子力機関は、こう語った

2011-06-15 10:11:06 | Weblog
昨日、自民党の石原伸晃幹事長が反原発はヒステリーと発言したそうです。
原発はもともと自民の政策だったし、この人が言うからには相当な反発があるなと思いましたが、
反発一色だけでなく、賛否両論、両方あるようです。

そんな中、今朝の甚之介さんのブログには、
今は原発を稼働させるべきだと思うという意見が述べられていました。
個人的には、この意見に近いでしょうか。

私も原発はソフトランディングで廃止すべき。
されど、現時点では一部の原発は稼働させるべきだと思います。
(ブログの一読をおすすめいたします)。


先日、出席した勉強会で、IAEA(国際原子力機関)の出した発表というのを聞いたのですが、
日本人を含まない調査団が出した結果で、
日本政府と東電には責任がない、と読めるような発表だったのにはびっくりしました。

詳細は添付した画像を読んでいただくとして、
(書き文字は私のものではなく、友人の字です)
実際の責任は原発の設計にあり、それをコントロールする東電のスタッフや、
政府の対応には問題がなかったという、マスコミ発表とは真逆のレポートです。

メディアはこのレポートをあまり取り上げていないようですが、
この発表があってから、東電や政府に対するバッシングはピタリと止んだとのこと。


私にはこのレポートの真偽を判断する力はありませんが、
反原発派のいう「すべての原発即時停止」は、
ヒステリーは言い過ぎにせよ感情論だと思います。

エネルギー問題はもちろんのこと、原発は止める時だって危ないですからね~。
一度に国内の原発を安全に停止するのが、本当に安全かどうか、
反原発の人がキチンと調べて考えた上で言ってるのか疑問です。

このIAEAが発表したレポートだって、信用してくれない人は多いでしょうけれど、
みなさまはどう思われるでしょうか。


ところで、以前私は物理学者だった父が「原発推進派」だったと申しあげましたが、
うちの母は「原発反対派」だったと思っていたようです。
たぶん父は原発は危険である、
されどエネルギーは必要性であると、両面を私たち母子に説いてたのでしょう。
でも、2人が真逆の解釈をしていたのが興味深いところです。

母子に言い分けて話をするような人じゃありませんでしたから、
片方、言ったことどちらかがアタマに残らなかったのでしょうね。
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「おひさま」の婚約者

2011-06-14 11:29:55 | Weblog
朝ドラの「おひさま」を見ていたら、中学時代の音楽の先生を思い出しました。

その先生は宇都宮先生と言って、
朝ドラの陽子と同じく婚約者(ドラマは夫)を戦争で亡くした人でした。
当時の年齢は知りませんでしたが、おそらく40過ぎ、50前というところだったでしょうか。

元オペラ歌手で派手な顔だち、若い頃は美人だったようですが、
昔のオペラ歌手に多いビヤ樽系の体型で、男子たちのつけたアダ名は「ブスのみや」。
「婚約者が死んだって、言い訳じゃねえの」なんて、ひどいことを言っておりました。

でも私はこの先生、けっこう好きで相性も良かったのか、
小学校時代に悪かった音楽の成績も(この先生についても後日記述します)、
宇都宮先生になってからは格段にアップし、
将来音楽家になりたいなんて、一時期は本気で思ったくらいでした。
(ノリやすい性格です。ならなくて良かったけど)。


ところがある朝、校門で宇都宮先生と顔を合わせた時、
「アラ、小暮くん。制服のボタンが取れてるじゃない。
 貸しなさい、縫ってあげる」と言われ、
そのまま制服の上着を職員室に持っていかれました。

朝のホームルームで、担任の先生から
「なんだ、小暮。制服来てこなかったのか?」と聞かれ、バカ正直に
「制服のボタンが取れたので、宇都宮先生につけてもらってるんです」
と答えたところ、教室中が大騒ぎに・・・。

中学生の男子なんて、この世でいちばん愚かな人種ですから、
それはそれは、みんな喜んだこと喜んだこと。

「宇都宮・満寿雄♪」
「結婚、おめでとう!」
「パンパカパーン、パンパカパーン(メンデルゾーンの結婚行進曲の節で)」

多感な頃でしたから、私はそれがイヤでたまらず、
その日を境に、今まで真面目に受けていた音楽の授業でわるさをするようになりました。

と言っても、友だちの音楽の教科書に載ってるバレリーナの股間に、
裏からコンパスの針で穴を開けて喜んでいたという程度ですが、
(悪さと言っても。たいしたことできませんね)
先生は真っ赤になって怒ってました。


「おひさま」で夫を失おうとしている陽子の姿は、ドラマとわかっていても痛々しいものですが、
宇都宮先生も婚約者を亡くした時は、さぞ辛い思いをされていたのでしょうね。
わからず、いたずらしてゴメンなさい♪
なんて、そんなことをちょっと思い出しました。

宇都宮先生は、まだご存命でしょうか。
生きていれば、かなりの高齢になっているはずですが・・・
そんなことをドラマを見ながら思い出した次第です。


画像は拙著「おちゃめなイタリア人」のマンガ、「輸入で高いイタリアの電気代」。
国民投票で95%反対って言っても、フランスから輸入するんでしょって話です。
当時はそんなこと考えないで描きましたが、イタリア人は本当にマメに電気消しますね。
コメント (8)
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