小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

魁皇・工藤公康・三浦カズ の「他力本願」

2011-05-31 10:32:33 | Weblog
昨日、魁皇関の自伝「怪力」、読了しました。
面白かったです。

子供の頃から体が大きくて怪力だったのが地元では有名で、
自分の知らないところで周りが動いて、いつの間に角界に入れられたのが入門のきっかけだそうです。
それが関取となり、大関となり、その地位で四十路近くまで相撲とり、
あと1勝で、生涯勝歴が千代の富士の持つ1045勝に並び、
さらには追い抜くという大記録に挑戦というのだから、
人生というのは面白いもの。


野球やサッカーのように、子供の頃からそればかりやってプロになるのと違い、
相撲界はそういう人はけっこういるみたいですね。

あの千代の富士にしても、はじめは陸上をやっていて、
北の富士親方に飛行機乗せてやると言われて入門したとか、
現・佐渡ヶ嶽親方(元琴の若)のように、子供の頃から大きくて、
周りから相撲取りになることを決められていたと聞きます。


うーん。
これがある意味で言う「他力本願」かな。

他力というと、人に頼りっ放しで努力をしないイメージがありますが、
人生そればかりで済むはずもありませんからね。
1044勝という大記録は、やろうと思ってできるものでもなし。


いやいや、相撲だけじゃない、野球やサッカーにもそういう人はいるぞ。

今日の東京新聞には、元西武ライオンズの工藤公康投手の記事が出ていましたが、
あの人にしても若い頃は、六本木で”夜の帝王”などと呼ばれ、
とてもとても48歳まで現役を続けるタイプじゃありませんでした。

サッカーの三浦和良選手だって、若い頃の彼を見て44歳まで現役をやるとは、
誰も想像しなかったでしょうね。


人って面白いもので、クラス会なんかやると、その頃に戻るんですが、
その時代には想像もしなかった人間に、その人がなってたりすることがあります。

あの夜回り先生も、若い頃を知る人の話だと、
映画の中の植木等みたいにちゃらんぽらんなヤツだったとか。
またアッシジの聖フランチェスコみたいに、若い頃放蕩のかぎりをつくしていた人とか。

ほかにもいるな、あの人にあの人、それからあの人。
あ、でも自分はどうだろう(汗)。

画像は、今日の東京新聞にある工藤選手の記事。
実はこれ見て、今日のブログの記事を書きました。

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自然エネルギー、是か非か?

2011-05-30 10:57:23 | Weblog
どうも管理人はへそが曲がっているのか、まわりが自然エネルギーと騒ぎだすと、
シロートながら、そのいくつかは疑いたくなります。

特に風力発電。
自然の中に巨大扇風機を何台も置いて、どう見ても環境破壊にしか見えません。
全国にある原発全体の電力を供給しようとすうれば、日本中扇風機だらけにしても、
まだ足りないでしょう。
扇風機の低周波は、人によるとただちに健康に害が出るレベルだそうで、
ある意味、原発よりも体に悪いかもしれません。


太陽光発電も個人的には懐疑的です。
個人レベルで家に設置するのならまだしも、
(もっとも今やろうとしてることが、それなんですが)
あまり普及しすぎると、温暖化を促進するのではないかと思います。

けっきょく、地球全体を温室にするのと同じことで、
太陽熱をムダなく使うというのは、大局的に見ると気温を上げたままにしておくように思えます。
まあ、家庭での電気代節約ってレベルなら納得ですが。


太陽光をエアコンのような熱エネルギーに使うのではなく、
動力エネルギーにすれば、問題ないのかな?

それとも、昨日のツイートに、「太陽光発電より農業を」なんて声がありましたが、
気温を下げる方に働く植物エネルギー・・・
すなわち農業の方に有効活用するのがいちばんに思えます。
(都会で室内菜園のライトに使ったら同じことなのかな)。

太陽光の活用法は、どの方法が正しいのかよくわかりません。
どなたか、詳しい方はご教示を。


で、有望なのは地熱発電だそうですが(個人的には期待)、
これも多額の費用がかかるとか、火山地帯が国立公園内にあるとか、
クリアすべき問題は多いようです。

けっきょくは猪瀬副知事が言っているように、
現実的には効率的な化石燃料が手っ取り早いのではと思います。
日本の火力発電の効率は世界トップレベルと聞きますし、
節電、節電とお題目のように唱えてますが、
どんなに絞っても電力は必要なもの。

総理の「原発から太陽光への移行発言」は、
素人が聞いても場当たり的なものに聞こえますが、如何なものでしょう。


画像は銀座のACギャラリーで開催される寺腰富美子・NATSUKO 2人展の案内状。
服飾デザイナーのすずめさんこと、寺腰富美子氏の展覧会、
いよいよ明日から開催です!
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20ミリシーベルトは殺人的?

2011-05-28 10:41:23 | Weblog
山本太郎氏の反原発発言によるドラマ降板の反響ですが、
なぜ、それに自分が違和感を覚えていたか、その理由が少しづつクリアになってきました。

ツイッターでも山本氏の勇気を讃える声が高いのですが、
意外に彼が発したメッセージの中身に触れている声は少なく、
スポンサーという権力に屈せず、自分の意見を通したということを讃えてるのですね。
(業界では反原発を発言するとホサれるってホント? 誰か教えて)。

コメントでレスしたように、私が違和感を覚えたひとつの理由というのは、
「20ミリシーベルトは殺人的です」という山本氏の発言です。
この20ミリシーベルト(年間)という値がどうなのか、正直言うと専門家でない私にはわかりません。

この20ミリシーベルトという値・・・あ@花さんの言うように、個人差もあるでしょうから、
20ミリシーベルトで平気な人もいれば、1ミリシーベルトで症状が出る人もいるでしょう。

安全な値でないことは間違いないようですが、
「殺人的」という言葉は、殺人的な脅迫にも聞こえます。
「今すぐ東京から避難してください」という発言も挑発的に聞こえます。
言って大勢の人が本当に救われるなら有難いけど、そうでなければねえ。


この国は言論の自由が許されてされてますから、
(保障されてるとまでは言いませんが)、
山本氏が発言、発信するのは自由だと思いますが、
彼を役者として雇うか雇わないかも、事務所、あるいはスポンサーの自由です。


また言うことを言うからには、それなりの覚悟を持って発言してるんだろうから、
この顛末は本人もわかってやったのだと思います。


その点は立派。
また長い目で見ると、山本太郎氏の方が得たものは多いかもしれません。

でも彼の考えが正しいとも深いとも思わない。
民主主義の原則に基づき、山本氏の意見は受け入れられないけど、
山本氏の言う権利は大切にしたいというところかな。

もっとも原発発言で降板されたかはわかりません。
少なくとも、あのメッセージ見て雇いたいと思うスポンサーは少ないと思うけど。
スポンサーだって、このご時世。
反原発を言う企業だって多いだろうしね。

言う方に権利はあるけど、雇う方にも権利はあるのです。
まあ、雇う方も「反原発発言したからクビにした」とまでハッキリ言えば、
ネット住民も納得したかもしれませんが、
実際に反原発が理由だったかどうかはわかりません。


写真はヤマガタ・サンダンデロのランチ、アンヴェ・ミルー。
ランチは久々でしたが、けっこうなお点前でございました。
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山本太郎の原発発言、ツイッターで大反響

2011-05-27 09:52:15 | Weblog
山本太郎、出演予定のドラマ降板に 反原発発言が原因か ツイッターで大反響

私もこの記事はツイッターで知りましたし、山本太郎さんのメッセージ映像も見ました。
うーん、どうなんだろう。
クビを覚悟で発言した勇気は讃えたいけど、やってることが正しいのかは、よくわからん。

山本太郎さん、高円寺の反原発デモに参加したそうで、
この人の場合は反原発=被災者支援だと思ってるような人じゃないだろうし、
遊びで参加してるわけでもなさそうです。
でも高円寺のデモ参加は如何なものかな~。
(理由は拙ブログ参照)。

それにこの人、竹島は韓国にあげてしまえと発言してるそうで、
そういう人の発言はイマイチ信用はなりません。

映像で彼の伝えてるメッセージも、私には
ダニエル・カールさんが外国に発した日本の風評被害を止めるメッセージのような
説得力のあるものは感じられず、
役者だから、人の感情に入っていく語りは上手いんだけど、
なにか必要以上に恐怖心を煽る印象がしました。


ただ、これでホサれるのは気の毒かな。

以前、俳優の今井雅之さんが、テレビでサッチー報道を
「下らん、ホサれてもいいから、やめろと言いたい」と言ったら、
その後、ホントにしばらくプッツリと出なくなったことがあって、
(私の思い違いでなければ)
テレビ局というのはずいぶん了見の狭いものだなと思ったことはありました。

今の東電にそんな力があるのか、いったいどの企業が目をつけたのか、
それともテレビ局が独自に判断したのかはわかりませんが。

まあ、ネット上では少なくと山本太郎氏、男を上げてはいます。
いずれ芸能界復帰はなされるでしょう。


私にはまだ、この1件、良いとも悪いとも判断がつかないのですが、
どなたか助言をいただければ幸いです。

いずれにしても早く福島原発は収束してもらいたいもの。
5月中にメド、なんて専門家の意見もありましたが、いっこうにその気配はありません。

その間に私も原発推進派から、原発懐疑派に鞍替えしました。
原発は事故があった場合のリスクがあまりに大きい。
事故は防げたという意見もありますが、
一方でもっと深刻な自体になったことだって考えられますからね。

一刻も早い収束を!

写真は赤坂のトルコ料理アセナのランチ。
メカジキのキノコのガーリックソテーは、今日のメニューみたいですよ。
前回、これは最後の一皿でした。
食べたい人はお早めに!





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大相撲新番付~頑張れ、チェコの山!

2011-05-26 08:12:38 | Weblog
負け越しても関取昇進…戦後初の珍番付(読売新聞) - goo ニュース


相撲の新番付、負け越して十両昇進に疑問の声はあるものの、
まあいいんじゃないでしょうか。
垣添も荒鷲も幕内経験のある、それなりの力士だしね。

それより個人的に嬉しかったのは、チェコからやってきて10余年。
念願のお関取に昇進したチェコの山こと隆の山俊太郎が、テレビインタビューに出たことかな。

あ@花さんの表現を借りれば、桃太郎稀勢の里についたキジみたいな力士、
いつもきせの付け人としてテレビに映っていた隆の山が、
晴れて化粧回しをして土俵に上がる姿は、一日も早く見てみたいものです。

この人の声ははじめて聞きましたが、白人が一所懸命に勉強した日本語かな。
意外に声が高く、話ぶりを聞くと理詰めで相撲を取りそうなタイプですね。
まあ、この体で勝ち上がっていくには、頭を使わないと難しいでしょう。
舞の海が注目してるというのも伺えます。
(字幕出ないし、きせより日本語うまいかも)。

この人、どうやって角界入りしたのか不思議でしたが、
柔道から相撲取りに転身したのですね。
プラハ出身ということで、あの音楽の都、ヨーロッパ有数の古都と大相撲では、
あまりピンとこないところがありますが、これも何かの縁なのでしょうね。


ピルゼンビールに肉と豆料理。
あの国の食事で生まれ育って、太らない体質というのは不思議な感じもしますが、
トロより赤身という隆の山関。

来場所からが楽しみです。
今まではいつも国技館に足を運ぶ時、なぜか隆の山の取り組みのない日が多く、
願わくば、幕に定着してくれんことを望むばかりです。


写真はブルタヴァ川、通称モルダウ川を眺める管理人。
この6年後に大震災が来るとは夢にも思わなかったなあ。
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雑念の結晶

2011-05-25 10:46:05 | Weblog
昨日からの続きです。

〆切りでも試験でも、期限が近づくと余計なことをはじめる人は多いようですが、
朝からダジャレついーとを飛ばしながらも、
イラストラフを一昨日の打ち合わせに間に合わせました。

幸い、クライアントのあ@花さんもラフの出来におおむね満足されたようですが、
そうは言っても、それは大まかな方向性でOKが出たというだけのこと。
ましてや今回は脳みそ先生の本ということで、細かい修正と〆切りが何度も続きます。

イラスト作業の場合、おおまかにラフを描く作業と、ペン入れをする作業に分けられます。
ラフを描く作業は、いわば絵やイラストの設計図にあたる部分で、
白紙の状態から、何かカタチを作っていくので、
言い訳をするようですが、いちばん雑念が入りやすい工程です。

というか、雑念そのものが絵になってしまうこともあるので、
ほかの人から見ると、まるで遊んでいるようにしか見えなかったりするのですね。
(それでも仕事によっては外車一台、家1軒買えたりする以上のお金が動きますから、
 実際には遊びでは出来ない話です)。

この段階をクリアすると、あとは仕上げに向って、
手を動かす作業になります。
この段階は、他人からも一所懸命に仕事をしてるように見えるし、
作業してる本人も充実して仕事をしてる感じになるわけですね。


よく「集中力が大切」と一言で言いますが、
この場合「ラフを描く時の集中力」と「ペン入れをする時の集中力」では、
だいぶ集中力の質が違う・・・
というか、ラフを描く段階では、通常言う集中力は必要なかったりするかもしれませんね。

なんて〆切り前のツイッター、試験前の大掃除の言い訳をしてしまいますが、
きっと脳みそ的な理由があるに違いありません。
昨日は〆切りの夕刻にエアコンの掃除を頼んでおいたのを忘れていて、
それこそ間際の大掃除になってしまいましたが、何とか間に合わせられました。

本の仕上がりが楽しみでもあります・・・てか、
これからもう一踏ん張り手を動かさないと出来あがんないんだよね。
それこそ、こんなブログ書いていちゃイカンのですが・・・。


写真は赤坂のトルコ料理アセナのランチ。
トルコ風ハンバーグ、キョフテ・・・これは絶品であります。
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〆切り前のダジャレついーと

2011-05-24 09:18:36 | Weblog
昨日は花風社さんで、のうみそ先生のイラストの打ち合わせ。
当日、3時までにイラストのラフをアップさせないといけません。

のうみそのイラストは前の日まで、ほぼアップさせてはいたものの、
巻頭のマンガのラフが、あと2コマのところで完成に至りません。

こういう時に限って、何か別のことをしたくなるのは、
以前、拙ブログで書いた〆切り前の米研ぎみたいなものであります。

仕事をはじめるに前にツイッターで、
「さーて、仕事スッペの軽騎兵・・・なんて、ウフッ♪」
とつぶやいてしまったのが運のつき。

「これは秀逸、”あたり前田のクラッカー”なみの高水準」、
sunjulyさんからとのツイートもあって、妙に気持ちが舞い上がりはじめます。

するとマンガを締めるアイデアは、まるで浮かんでこないのに
いりもしない邪念やらダジャレやらが、
頭の底から泉のようにほとばしるではありませんか。

以下、sunjulyさんとのツイート。
(読み飛ばしてくださいませ)。


masuodono:かの「空手バカ一代」では、芦原英幸師範の婚約者がピアノを弾く場面があります。
「これが有名なベートーベンの運命よ」と婚約者が言うと、芦原師範曰く、
「うーん、有名な”弁当うんめい”ねえ」・・だって。ホントにそんなこと言うたんかい!

sunjuly:「空手バカ一代」を良く知りませぬが、芦原師はベートーベンの「運命」をご存じなかったのですか?

masuodono:芦原師が、ベートーベンの運命を知らない、空手バカなことを強調させたい、
梶原一騎の創作と思いましたが、師範を知る友人の話では話の真偽は五分五分だろうとのことです。
それにベートーベン5番のピアノ編曲版って、楽譜はあるんでしょうけど、あまり一般的じゃないすね。
7番のピアノ版はのだめでブレイクしたけど、「空手バカ一代」はそれよりはるか昔だし、
梶原一騎先生のお得意のフカシでしょうね。 

sunjuly:私も何で『運命』?・・・と思ったけどサラっと流してしまった。

masuodono:つまり、梶原一騎は「弁当うんめい」が言いたかったってこと・・・なんて、ウフッ♪  


・・・と、「弁当うんめい」で話題が盛り上がったところ、
突然横から、クライアントのあ@花さんからツイートが・・・。

asamijunko:朝から乱発してるけど、仕事してるの蟹?
ドーパミン君、セロトニン君、ノルアドレナリン君のキャラ設定は進めてもらってるのだろうか、画伯 ?

masuodono:うわあああ! すみません、やってます、やってます!
いえ、もうだいたいできてます~!

いやあ、剣呑剣呑。
ツイッターが公開された会話だって、すっかり忘れていたわい。
そう言いつつ、昨日の打ち合わせで指摘された修正を、
本日夕方までにしないといけません。

〆切りが近づくと、ツイートしたくなるこの頃でした。


写真は両国国技館周辺のシャッター絵です。

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チェコの山、高安、稀勢の里

2011-05-23 08:36:26 | Weblog
五月の技量審査場所が終了しました。

千秋楽、白鵬vs魁皇の相撲!
未だに魁皇の右が決まると、あの最強の横綱さえをも押しだすのですから、
たいしたものです。
(それにしてもリアルタイムで観たかったというのはあるけど)。

私のMac10.4環境はネット配信も見られなかったので、
十一日目に国技館観戦をした以外は、時々人のパソコンを覗いたり、
テレビのニュースを見たり、あるいはツイッターの映像アップを眺めるといった、
ゆるめの観戦でしたが、それなりに楽しむことができました。

大震災以降はじめての場所であり、八百長問題以降はじめての場所ということもあって、
国技館の中もそれなりの緊張感がありました。

今場所は支度部屋にゴミも私語もなかったと聞きますが、
考えてみれば、震災前&八百長問題前は、国技館内で受付をしていた親方どうしが、
私語をしたり、大きな体でジャレあってる様子が目に付いて、
素人目にも「緊張感ないな~」と、苦々しい感じを受けたことがありました。

それが今回は入り口にいた親方衆、関係者衆が姿勢を正して座っていて、
義援金を箱に入れると「ありがとうございます」と礼儀正しく礼をする。
当たり前の話ですが、そのあたりからキチンとしてましたね。

琴欧洲の休場以外はケガも少なかったようだし(欧州の休場は単なる不調?)、
良い相撲が多かったのではないでしょうか。
これが毎場所続けば、きっとお客さんも戻ってくるに違いありません。

というか、ツイッターなどで盛り上がってるコアな相撲ファンどうしの間では、
どこが相撲不人気なのか、わからないのですが・・・。


嬉しかったのは鳴戸部屋、苦節12年。
チェコから来て、ずっと稀勢の里の付け人をしていた隆の山(通称チェコの山)が、
とうとう十両昇進の切符を得たことでしょうか。
昨日は7時のNHKニュースのしょっぱなに、隆の山の映像が映ったので、
これは取り上げられるかなと期待したほど。
けっきょくニュースには出なかったけど、期待した相撲ファンも多かったようです。

(さすがNHK、細かいところに芸があるな。
 それにしても、昨日は大相撲担当の刈谷アナがインタビューしてたそうですが、
 放映されてないのに、NHKのアナウンサーが出てくるっていったいどういうことでしょう?
 それだったら、はじめからオンエアしろよな。
 こっちが、何を見たくて金払ってるのか理解しろっちゅーの!)

また高安も勝ち越しで、来場所はいよいよ入幕です。
私が生の声援送って連勝させた記録(?)は、残念ながら今回で途切れましたが、
千秋楽の勝ち越しは嬉しい!
でも高くて安いという本名の四股名は、いけませんね。
安いのはイカン、安いのは。
何か素敵な四股名が欲しいところ。

ともあれ高安関の新しい四股名と、チェコの山の化粧回しは来場所以降の楽しみでもあります。

さてさて、われらが稀勢の里といえば、ファンを激怒させる連敗のあと、
妙に盛り返して千秋楽での勝ち越し。
きせをライバル視している琴奨菊は、千秋楽に把瑠都を破る活躍で10勝。
をいをい、菊に大関越されるなよって思いますが、どうなるやら。

ともあれ、来場所以降が楽しみです。

写真は義援金募金をする稀勢の里関。
国技館内の写真を再度撮影したものです。
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三陸のコミュニティ、赤坂のコミュニティ

2011-05-22 10:20:06 | Weblog
進まぬ被災地復興。
政府の救済が後手後手にまわっていることもありますが、
その一方で取り沙汰されているのは、東北地方の特殊なコミュニティ体質です。

どうしても自分たちの生まれ育った土地が良い。
そこを飛びだして、かりに赤坂プリンスなどで被災するようなことがあれば、
それは裏切り者扱いになる、というのですね。

にわかには信じられない話と驚きましたが、
先日、赤坂の住民どうしの集まりがあったところ、
意外にも赤坂も、東北のコミュニティと同じような体質があったことに、
長い住民として、逆にびっくりしてしまいました。


三陸地域で問題になっていることで、
まわりから見ると同じに見える地域でも、
あのリアス式海岸の隣同士は、ちょっとした山に阻まれた間同志は、
昔から諍いが多く、仲が悪かったりするそうです。

よそ者が来て、あるエリアをまとめて統括して復興計画を立ち上げても、
ぜったい一緒になろうとしない、というわけです。

はて、では我が町赤坂はどうかというと、
9丁目までしかない町に、商店会が5つもあります。
坂の町、赤坂は坂を隔てると、実は地域どうし商店会どうしが、
けっこう仲が悪く、一緒になりたがらない、
なんて話を商店会の方たちから聞きました。

なんだ赤坂も三陸も、やってることは一緒じゃないか。

日本と中国、韓国。フランスとドイツ、イギリス。
インドとパキスタン。パレスチナとイスラエル。北欧三国どうし。
ロシアとグルジア、ウクライナ、ポーランドなど、
隣接した国同士が仲が悪いのは周知のことですが、
もっと小さなコミュニティどうしでも、人間の世界では同じことがあるのですね。


三陸と違って、赤坂には地域とまったく関わりなく暮らしている住民も多く、
町を良くしようという意識が薄いのも確かです。

私も29歳までこの土地に住み、四十路を過ぎて出戻ってきましたが、
商店会などに属していないと、意外に町と関わる機会がなかったからなあ。
最近になって、少しは地域のために何か考えないといけないな、
なんて思いはじめた次第です。

そう言いつつ、すずめさん、お頭さん。
会合に出席せずにゴメンなさいませ!

写真は両国のチャンコ屋、元大関・霧島の店ちゃんこ 霧島 両国本店のちゃんこ定食。
意外にヘルシーで美味しかったです。
力士はやっぱり良いもの食べてますね。
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大相撲、関係ない人ほど「謝れ」と言い。

2011-05-21 08:15:10 | Weblog
国技館で行われてる技量審査場所ですが、満席状態なはずなのにけっこう空席が目立ちました。
気にくわないなあ。
せっかく当たったのに、タダだからってムダにする人がいるんですな。
行きたくて仕方ない人がいるのに失礼な話です。
(また当たったチケットをネットオークションにかける人もいて、これまた気にくわないです)。

八百長体質から脱却する決意を口にすると、集まったファンからは「がんばれ」などの温かい声援、
 大きな拍手も送られた


当たり前です。
お相撲を少しでも好きな人だったら、八百長問題よりも、
それで処分された力士のことで心を痛めているに違いありません。

元・海鵬の谷川親方や蒼国来もそうだし
八百長問題で取り沙汰されていながら、
最後まで義援金活動に参加していた徳瀬川の顔を思い出すと、やり切れないですね。


ああ、そうだ。
あの空席は大相撲など関心がないくせに、
二言目には「けしからん」「反省が足りない」と騒ぐ人たちの席なんだ。

・・・ふと、そんな風に思えてきました(そんなハズはないけど)。


八百長はけしからぬことですが、それは星のやりとりを金銭で貸し借りした場合のみであります。
無気力相撲は歓迎できないことなれど、それを八百長相撲と一緒にすることはできません。

大相撲に過度な清廉潔白さを求め、通常の社会人と同じ常識を求める。
過度に開かれた相撲界、過度にクリーンで透明な相撲界。
未だチョンマゲを結っている世界に、相撲ファンはそんなものを求めてはおりません。

相撲ファンが求めるものは、常に面白くワクワクするような土俵、話題性のある土俵です。
反省して場所を中止にするようなことは、相撲ファンの誰もが求めてはいません。


だいたい「大相撲、八百長問題をどう思いますか?」なんて、町の声を聞いてますけど、
相撲に興味もない人をインタビューして、何か意味があるのでしょうか。

「とんでもないことです」「失望しました」と、答えるに決まってるじゃないですか。

普段、テレビですら相撲を見たこともない文化人やマスコミが、
「反省の見せ方がなってない」「陳謝が足りない」「場所の開催は中止にすべきだ」と、
本末転倒なところで興業の妨害をするのですな。
(これは相撲ファンにとってはテロリズムみたいなものですね)。

とはいえ、技量審査場所。
テレビ放映はしない一方、ニコニコ動画でアップされて、毎日10数万人の人に見られています。
あ@花さんの話では(私はMac10.4環境なので見られない、とほほ)、
仕事中に見てる人もいるそうで、「いけねー、音が出ちまった!」なんて書き込みもあるみたいです。

そこのアナタ。
相撲なんか見てないでキチンと仕事してくださいね、って今日は土曜日か。

ともあれ、相撲人口の裾野が広がるといいな。
写真は入り待ちで撮影した若の里関です。
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大相撲は一日にしてならず

2011-05-20 08:59:50 | Weblog
昨日はあ@花さんが当ててくれた抽選券で、ひさびさの大相撲観戦に行きました。
太鼓も茶店も休みだけど、国技館の中は普段の本割とまったく同じでした。

それにしても無料の公開なんだから、もう少し客層が変わってもよさそうなハズなのに、
どうしてこんなに雰囲気が変わらないんでしょう。
けっきょく相撲に興味のない人は、たとえタダでもわざわざ国技館まで運ぶことはないのですね。
あの抽選システムはけっこう複雑だったし、
普段からテレビ観戦で相撲に親しんでいる、コアなファンが見に来たというわけですね。


それにしても土俵入り、それも十両の人数の少なさには驚きです。
八百長問題で23人処分されたわけだから、当たり前といわば当たり前ですが、
関取ひとり育てるのに、どれだけの労力と努力とお金をかけたかを思えば、
ずいぶん雑な調査で、簡単にクビを斬り捨てたものです。

恵那司のように携帯のやりとりが残されてる力士なら、それも仕方ありませんが、
元・海鵬の谷川親方や蒼国来のように
どう考えても八百長をやるタイプではない力士を、しかも証拠もそろえず処分というのは、
怪しいというだけで投獄する、独裁国家の粛正と変わりません。

確実にクロだという人間だけ処分するなら納得できますが、
世間を納得させるための数合わせに、無実の力士がスケープゴートになったのだとすれば、
法治国家においては、八百長よりそちらの方が問題だと思いますが如何なものでしょう。


とはいうものの、本割と同格という技量判定場所は、熱気のこもった取り組みが続きました。

この日、一番の注目は若手伸び盛りの魁聖を見事、投げ捨てた豪栄道の一番かな。

また魁皇vs把瑠都は、土俵が丸いことを存分に思わせた一番でした。
負けはしたものの、若手巨体の把瑠都に真っ向勝負の魁皇!
サッカーの三浦知良選手同様、ひとつの道に邁進する姿はすべての人の手本になりますね。
(早々と引退して自分探しを続けてる、
 どこかの勘違い元サッカー選手に見せてあげたい一番でした)。

さて、われらが稀勢の里といえば、格下の隠岐の海相手に手間取ったものの、
順当に勝ちをひろいました。
しかし、おきのん相手にあの相撲はイカン。
目覚めよ、稀勢の里!

それにしても場内の声援は稀勢の里一色でした。
隠岐の海は、イケメン力士としてマスコミでも騒がれた注目株のはずですが、
なぜか、まったく人気がありません。
以前から、隠岐の海は”お相撲好きの琴線に触れる力士”ではないと思ってましたが、
国技館に足を運ぶお客さんはわかっているのですね(当社比)。

同様にあの琴奨菊も、マスコミでは稀勢の里とどちらが先に大関かを話題に、ライバル視されてますが、
これまた声援が少ない(十両の黒海の方が声援多いって、どういうことだ???)力士です。
これまたディープな相撲ファンはわかっている(当社比)?


充実した取り組みに満足の一日でしたが、
幕下時代から大声で応援している高安は、良い相撲をしたのですが、
残念ながら負けてしまいました。
うぬぬ、連勝記録(私の)がストップだ!

7勝してますから、あと1番勝ってぜひ幕内に上りつめてもらいたいものです。


写真は国技館にあった被災地の写真を、再度撮影したもの。
稀勢の里、鶴竜、魁皇、把瑠都が写されていて、すごい迫力です。
この迫力、ハリウッドでも通用するな。
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岡本太郎の壁画、落書き犯あらわる

2011-05-19 08:28:59 | Weblog
画像は今朝の東京新聞の三面記事。

「芸術家集団 実行明かす」
「新しい歴史足した」

何だろうと、よくよく読んでみると、
岡本太郎の壁画「明日の神話」にくっつけた原発の絵、犯人が申し出てきたという記事でした。

素人の描いた絵じゃないなとは思ってましたが、
やってることは落書きと同じなので、これはいけません。

芸術家というと、こういう人種だと勘ぐられるのもよろしくない。
それに写真の人たち、反原発パレードに参加してる
お祭りおにいさん、おねえさんそのままではありませんか。

絵も岡本太郎のコピーだしね。


うぬぬ。
東京新聞さん、落書きの実行犯を奨励するかの扱いですな。

東京新聞はお相撲の記事は充実していて、それなりに目利きの記者がいるようですが、
三面記事は、こんな感じのものが多いようでして・・・。


今日はこれから打ち合わせのあと、大相撲観戦。
Macの10.4環境では、ニコ動画が見られないので、先週今週と不満でしたが、
今日の観戦はひさびさでお楽しみです。
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社会人にとってお勉強は「趣味」に過ぎません

2011-05-18 09:51:55 | Weblog
あ、誤解しないでください。
勉強が必要ないと言ってるのではありません。
むしろ、社会人こそ勉強しないといけないんですが・・・

先週の土曜日は仲間内の勉強会に参加しました。
何と「哲学」を中心にした勉強会ですが、実は西洋哲学はいちばん私の苦手な分野です。
若い頃、ニーチェを読もうとしたことがありますが、
翻訳が良くなかったのか、途中で投げ出した覚えがあります。

それが、出席だけでなく「仏教」について話をしてくれということで、
講師をすることになりました。まあ、持ち回りなんですが。

話は1時間ほど・・・可もなく不可もない程度に済みましたが、ひとつ反省が残りました。

仏教でも哲学でも、何かしら思想のからむものの多くは、
1、難解な考え方の一方、
2、普通の生活をどう送るかという考え方、
この2つが二輪の車軸のようにあります。

ところが、それらを勉強してると、宇宙とは何か、空とは何か、無とは何かといった
難解な思想の方にエネルギーが注がれます。
難しいことを理解するのですから、それなりの努力は当然必要なのですが、
一方で、2の普通の生活をどう送るという話は、わりあいおざなりになってしまいます。
というか、見向きもしなくなってしまうケースが多い。

ホントは普通の生活を送る方が、難解な思想を勉強するよりはるかに大切なんですが(普通は)、
文字通り生活に密着しすぎてるので、趣味にするにはキツいんでしょうね。


空海は、密教という文字通りひみつの教えを弟子たちに伝えていった一方、
満濃池の改修工事といった民衆のための土木工事を、生涯を通じて行いました。

密教の教えは、修行を通じて会得した人でないと理解できませんが、
満濃池の改修工事は、誰が見てもわかります。

私たち普通の人間にとっては、そちらの方がはるかに重要なはずなんですが、
話が背伸びしてしまった点・・・反省です。
もっとも、どう生きるかって話は抽象的すぎて一番難しいのかもしれませんが。

え? それで、いったいどんな話をしたのかって。
ウーム、それはひみつ。
いずれどこかで公開いたしますので、そちらはそちらでお楽しみに!


画像は「どんどん」壁画のラフスケッチです。
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アルデンテばかりが麺じゃなし

2011-05-17 09:24:36 | Weblog
今日は久々に食べる話題です。

昨日は夜の9時過ぎに、六本木ヒルズでいつも行列のつけめんTESTUに入りました。

時間が遅いこともあって、
並ぶことなく「つけめん、あつもり、大盛り」800円の食券を購入できました。
(ちなみに大盛り、特盛りも同じ値段)。
太麺を生から茹で上げるため「15分かかります」と書いてある看板の通り、待つこと15分。
(行列の原因はこれか~! うーむ、わざと行列を作らせる作戦だな)。

注文した”あつもり・大盛り”が、看板に偽りなく、丼いっぱいに運ばれてきました。
うおおおお、すごい量だ・・・!
牛丼のあまり違わない大盛りと違い、ホントに大盛り。
ツレの普通盛りに比べて違いは一目瞭然、特盛りにしたらさすがに食べきれないでしょう。

濃厚なつけめんには、コシのある太い麺が合う・・・
と言いたいところですが、コシがあまりに強すぎる感じです。
年の割に歯は丈夫な方だと思ってましたが、
モチモチしすぎていて食べても食べても麺が減らない。

まわりを見れば、客層はケン○タロウさんの料理を好んで食べそうな
20代から30代の男性が中心です。
うーむ。
私も自分じゃ若いつもりでおりましたが、とんでもありませんな。

でも、ここの麺。
私はすごく不満です。

ちょうど「美味しんぼ」で、こんな話がありました。
元力士がうどん屋さんをはじめて、ものすごくコシがある麺を打つんだけど、
おばあちゃんの打ったやさしい麺に比べると、「まるで象のお尻」。
それは、そんな食感の麺でした。

麺でアルデンテがあるのは、日本とイタリアくらいのものと言いますが、
逆に言えば、アルデンテは「固すぎる」と感じる民族が、それだけ多いということです。

うどんチェーン・どんどんの会長さんが言うには
固ければコシがあるというものではなく、
やわらかくてもコシがあってツルツル食べられる麺の方が、
スープのよく絡んで美味しいというわけです。

どんどんは、茹で時間がここと同じように15分かかる麺を、
実際に15分かけてキチンと茹でていながら、
特別なシステムで、お客さんのもとに2~3分で出せるようにしています。

つけめんTESTUはお客に15分待たせ、逆に行列を作らせるようにしています。
うぬぬ、行列に弱いラーメンファンを狙った、このやり方。
そう思い、ネット検索してチェックしてみると、店主のメッセージに
「サラリーマンとして働きながら独学でスープを研究し、遂に最高のスープを云々・・・」
などと記されておりました。

なるほど、ラーメン&つけめんは、やはり究極の素人料理、脱サラ料理という、
私の持論に確信を持った次第でございます。

もっとも麺のことを散々言ったものの、スープはなかなか美味しくよく研究されています。

写真は同店のあつめん大盛り。
胃腸に自信ある方は、是非超盛りに挑戦を!
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反原発より脱原発を

2011-05-15 08:26:55 | Weblog
福島第一原発、長引きそうです。

1号機建屋の地下には半分くらいまで水が溜まっているというし、
直接、放射能の影響ではないとはいえ、昨日は原発作業員が死亡しています。
またヤマセの影響か、神奈川県のお茶から放射能が検出されているなど、
原発に関するネガティブなニュースが毎日のように入ってきます。

原子力発電は安全で低コストという神話は完全に崩れ去ってしまったようです。

反原発デモのお祭り騒ぎにはうんざりですが、
この状況の中では、段階的な脱原発はやむを得ないでしょう。

このブログでも書いたように、私は原発推進派だったのですが、
そろそろ、それを撤回しないといけない時期に来ているかもしれませんね。


今回の震災が1000年に1回のものかどうかは、わかりませんが、
200年以上同じ場所で続いた味噌や酒造メーカーの老舗が、
大津波で流されてしまったことを考えると、
少なくとも数100年に1度の災害だったことは想像がつきます。

今回の震災で感じたことに、地球上・・・あるいはこの宇宙では、
一瞬のうちにすべてを吹き飛ばしてしまう、
とてつもないエネルギーの爆発があるということです。

6500万年前、恐竜が絶滅したとされる(諸説紛々ありますが)、
メキシコ、ユカタン半島の隕石衝突では、
高さ200mの津波が地球を2周したという説があります。
(高さ200mの津波って、ほんまかいな。あったとすれば数万年、数億年に1度のカタストロフィ?)

さらに、この宇宙では太陽の25倍も質量の大きな赤色恒星が、
一瞬で宇宙の塵と化してしまう、超新星大爆発という現象もあります。
とにかく、この宇宙には人間の想像を絶する力がいくらでも存在するわけですね。

それらカタストロフィは、明日来るかもしれないし、
人類が滅び去るまで来ないかもしれません。
ただ少なくとも原発が、それらに耐えうるかと言えば「ノー」でしょう。

またテロリズムのことを考えると、ゴルゴ13を雇うだけで済んでしまいます。
テロを想定して原発は作れません。

ともかくも止める時にもリスクを伴う原発です。
脱原発を行うにしても、段階を踏んでやっていかないとね。


さて、そのように脱原発をうたうならば、代替えエネルギーを探さないといけません。

風力発電?
いやいや、あんな扇風機のお化けなんて、環境破壊以外なにものでもありません。
しかもコスト高だしね。

太陽電池?
個人で風呂を温める程度に使うのなら良いでしょうが、あれで大きな電力は得られません。
それに地球全体を温室に見立てると、太陽エネルギーの逃げ場がなく、意外と環境に良くないとか。

地熱発電?
日本では有望株だけど、初期投資がかかるのと、国立公園の中に土地がある、
温泉が枯渇する可能性があるなど、問題が山積。

水力発電?
明確な環境破壊ですね。これから新たにというのは疑問符。

核融合発電?
水素さえあれば出来るという無尽蔵な上、放射能も出ないという、
実現すれば理想のエネルギーだけど、実現のメドさえ立っていない・・・。

当分は火力発電に頼るほかはないかもしれません。
もちろん、なるべくCO2を出さない形ということで。


写真は拙宅の前で事故があった電信柱。
誰もケガしなかったのが不思議なくらいです。

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