小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

体のケガ、言葉のケガ

2011-10-17 08:54:10 | Weblog
先日のこと。

私は長年下手の横好きで柔道をたしなんでいます。
毎週火曜日の夕方に集まって稽古をするので、「火曜会」と呼んでいます。

長年続いていると、当然ながら年々参加メンバーの年齢が上がってきて、
それはそれで良い面もあるのですが、頭の痛い面でもあります。

なにせメンバーの最高齢は67歳。
最近の参加メンバーの多くは50代が多く、日によって40代後半が一番若いなんてこともあります。
10代20代もおりますが、毎週決まって来るメンバーの多くは年齢が高い。

良い面といえば、年齢が高い上にケガの経験を持つ人が多いので、
ケガをしないように1時間以上、ストレッチをして、筋力トレーニングもほどほどに行うことでしょうか。

中には還暦近くなってから初めて柔道を経験する人も参加してますが、
そういう人でも十分楽しんで参加できるようになってます。
(中にはストレッチしかしない、なんて人もいて、
 そのあたりも自己判断にまかせてやっています)。

町の道場で強いところに通ってる人からは、物足りない稽古かもしれませんが、
ともかくもケガせず続けることを重視してるので、年齢の行った人が集まってくるのですね。


そんな中、30代で経験のある元気なメンバーも何人かいて、彼らは貴重な存在です。

火曜会は来るもの拒まず、去るもの追わずの方針なので、
ワールドカップなみに4年に1度とか、10年に1度の参加なんて人も多く、
転勤などがあると、ほんとにそのくらいの割合で来る人も少なくありません。


そんな中、30代半ばのメンバーで綾小路くん(仮名)という人がいます。
綾小路は経験者でかなりの強者。
転勤で東京に戻ってきて、何年かぶりに稽古を再開したのですが、
彼の柔道というのは、高齢者にとってはやや荒っぽい。

初めに来た時から心配はしていたのですが、案の定、60代の方に膝をケガをさせてしまいました。
幸い大事には至らず、通院でほぼ完治し、ケガされたご本人は参段ということもあって、
「まあ仕方ない、こういうことある」とのこと。

それが先日、やはり50代の白帯と乱取りをやって足の親指をケガ。
様子を見る限りは、ムリな技などはかけてなかったようで、
相手が勝手に自爆したような感じではありました(白帯なんで仕方ない)。

しかし翌日のメーリングリストには、「やはり痛みます」とのメールがあったので、
これは注意せにゃイカンと、こんなメールを出しました。


綾小路さん
昨日の乱取りを見る限りでは、問題がなかったと思いますが、どういう理由があっても、
高齢の白帯に、黒帯がケガさせてはいけません。

人にケガさせる人は、自分もケガが多いもの。
大老も参段ですが、最近まで、膝の治療に専念していました
申しわけありませんが、留意していただければ幸いです。


これで注意してくれたらいいな。
しかし、ちょっとキツい言い方だったかなと、
少しだけメールを出して良かったかどうか後悔していると、
迷惑かけて申しわけないので、火曜会を辞めるとのメールが届きました。


えええ~!

火曜会は勝手に来て、勝手に帰る会なので、特に入退会の続きなどありません。
ゆえに「辞める」と言いだした人ははじめてで、これには参った。

その場で言えば良かった、
個人的に「言いすぎました」とメールしましたが、あとの祭りです。
これで、ひとり貴重な若く強い経験者が去ってしまうわけですね・・。


私自身、間違ったことは言ってないはずですが(たぶん)、
ほかにも言い方か、注意の仕方はあったはずだよな。

メールでは10倍ていねいにしないといけない、なんて言いますが・・・
まあ、言っちゃったものは仕方ない、
火曜会は去るものは追わずなので、あったことはあったことなのですが。

なんか部下に辞められる上司の気持ちが、少しわかる気がしました。
このくらいの話はいくらでもあるので、「言葉のケガ」とは、やや大げさですけどね。


写真は先日、お客さんのところにお嫁に行った、なまけ蛙フェリックスくんです。
コメント (12)
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