小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

隠しおおせぬもの

2011-10-18 10:01:26 | Weblog
昨日、プールでウォーキングをしながら、
プル友の正ちゃん帽さんと他愛のない話をしていたのですが、
「それ、今度ブログにでも書いてよ」と言われたことがあるので、
忘れないうちにアップします。

なんだっけな・・・。

そうそう、人はいくら格好つけても、”隠しおおせぬもの”があるって話でした。

正ちゃん帽さんは、アイビー系の人たちとの付き合いが多いそうですが、
その人たちが、けっこうミエを張るそうなのですが、
ミエを張る人ほど中身がよく見えてしまうと話から、以下のようなことを申しあげたのですが・・。


よく役者は、一にガラ、二に勘、三に慣れなんていいますが、
いちばん大切で、隠せないのがガラというヤツです。

正ちゃん帽さんが若大将シリーズのファンで、加山雄三の話をしたのですが、
あの黒澤明の名作「赤ひげ」で、加山雄三は長崎で蘭学を学んだ若い医師の役をしています。
最初は長崎帰りをひけらかす鼻持ちならない若造が、
だんだん赤ひげに心服していく役どころですが、演技はそんなに上手じゃないのに、
如何にも長崎がえりという育ちの良さが出ていました。

あの若大将シリーズも、その育ちの良さが魅力だったというわけです。

ところが、残念なことに加山雄三は後年、お金で苦労をしたことで、
あの育ちの良いオーラは消えてしまいました(正ちゃん帽さんは失望してるそうですが)。

反対に往年の二枚目スター(今どき使わん言葉か・・・)に、アラン・ドロンがいましたが、
あの「太陽がいっぱい」や「山猫」などでも、
育ちのわるいギラギラした感じが何とも魅力的でした。

それは、どれも隠しおおせないものかもしれません。


一方で、先日アセナのパーティーで、
レベントシェフがテレビに出演した番組をいくつか見たのですが、
小学校中退という、今どきの日本ではお目にかかれない輝かしい学歴を持つのに
(失礼! でも、尊敬を込めて言ってますよ♪)、
さながらスルタンお抱えの料理人、妙に上品に見えました。

というか、ホントの意味でこの人は育ちが良いんじゃないかなって思いました。
(綾子夫人はぜったい否定すると思いますが)。

シェフのご祖父はやはり料理人ということもあり、
ごく若い頃から料理人の水に浸かり成長してきたわけで、
そういう人のオーラも、やはり隠しおおせないものがあるのでしょう。
(レベントシェフ、テレビでいきなり切り替えられるほど器用な人じゃないしね。
 まあ、まわりが大変なことは変わらないのですが)。


カメラの目は冷酷なので、その時のその人を如実にとらえることが多いのです。
(だから役者ってすごいんですが)。

リンカーンじゃないけど、40過ぎたら自分の顔に責任持て、なんて言いますが、
先日のパーティーで写っていた、自分のだらしない顔に少々責任を感じるこの頃です(笑)。


写真はアセナのランチ、チキンの野菜煮込み。
チキンがキチンと煮込まれて美味・・なんて、ウフッ♪

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする