津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■「古文書に親しもう」という企て

2024-06-05 10:25:58 | 徒然

 歴史学者・磯田道史氏の人気は大変なもので、著作は売れるし、TVなどのメディアの顔出しも多く、又講演などの出演依頼は年間1,000件ほどに上るものから取捨選択をしておられると聞く。
現在は、国際日本文化研究センター教授と処も得られた。
昨日は布団に入ってから、氏の著「歴史の愉しみ方-忍者・合戦・幕末史に学ぶ」をななめ読みで読破した。
 そんな中に「古文書が読めるまで」という項があるが、氏が古文書に初挑戦されたのは13歳とあった。
お祖母さまが「あなたは歴史が好きだから」といって、磯田家の古文書を手渡されたそうである。
「御奉公之品書上」「年頭御規式留帳」その他である。磯田家は岡山の鴨方藩・池田家の用人迄上り詰めた家系であったらしい。
「歴史好き」は「道史」という名前からも伺えそうな気がするが、磯田先生このお名前は気に入っておられるのではないか。
 さて13歳の道史少年は、みみずが這い回るような字体を見て、俄然興味がわいたらしい。
古本屋に出かけて「近世古文書解読辞典」を500円で手に入れ、解読にチャレンジした。勉強はそっちのけになったらしい。
はじめは全く読めなかったが・・・ひと月すると半分読め、三ヶ月目には殆ど解読できた」とある。
これは天分とも言えそうだが、このようには行かぬとも、これくらいの情熱があれば殆どとはいかないまでも、独学でも一年もすれば相当読めるようにはなる。

 そんなことを感心しながら読み終わったところだが、私は熊本史談会で今月から「古文書を楽しもう」という資料の配布に携わることにした。
まずは、例文を配布してチャレンジしていただき、解説は翌月にという次第である。
一人でも多くの方々に、古文書に親しんでいただきたいと心から思うが故である。

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