津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

ハマスの息子

2011-11-20 16:30:39 | 書籍・読書
        ハマスの息子

         幻冬舎

             この本は購入したわけではありません。
             今日図書館に出かけた折、真正面に新刊書として並べられていたので迷うことなく借りてきました。
             わたしは意外とこのような本も好きなのです。
             日本の近世史ばかり読んでいるわけでは有りませんヨ。

             「スティーブ・ジョブス」も読みたい本ですが、これは長男が購入して現在読んでいますからお正月にでも
             借りて読むことにします。
             息子からいろいろ薦められている本も在るのですが、なかなか時間が取れません。

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藤孝事記に於ける一部の矛盾

2011-11-20 11:27:05 | 歴史

 「幽齋公の養父について」が発表されて以来、今まで語られてきた元常公を養父とする説が大きく揺らいでいる。実父とされる晴員公についても「藤孝事記」の「舟橋家記」の記述を信用すると、ありえない話となる。
略系図が次のようにある。

             兼倶---+---宣賢---+---業賢---枝賢
                   |         |
                   +---兼致   +---兼右---兼見
                            |
                            +---智慶院---幽齋
                            |
                            +---三淵伊賀守(晴員)内室(養源院)
                            |
                            +---平野大炊助
                            |
                            +---清ノ四郎---妙佐

 ここでは幽齋公を公方の「御子」とした上で
細川刑部太輔へ養子ニ被遣後ニ刑部太輔実子出来ルニ付、公方へ御取返シ候て三淵伊賀守智慶院ノ妹(養源院)婚タルニ付、三淵へ御預、其後幽齋十六歳ノ時、公方伊勢へ御出奔ノ時、幽齋御供ニテ御奉公之功有之由ニ候

つまり「細川刑部太輔の養子となったが、刑部太輔に実子が誕生したので公方が取り返し、生母智慶院の実妹(三淵伊賀守晴員・内室養源院)に預けた」ということになる。この記述からすると藤孝が単に三淵家預けられたということになり、晴員の子とする説は成立しないことになる。

其後少之間西ノ岡ノ長岡ヲ知行ノ故、在名ヲ付被申候 後ニ細川刑部太輔跡断絶故細川ニ成被申候由承候

藤孝の細川の名乗りは長岡の名乗りより早く、この一行は説得力に欠ける。
そして次の一行はなんとも理解に苦しむものである。

此幽齋姉宮川モ智慶院ノ子ニテ若狭ノ国宮川ト申大名へ婦入、十八ニテ後家ニ成被申候由ニ候、此子ハ建仁寺ノ雄長老也

この宮川なる女性は、武田宮内少輔信重の室となった人であるが、智慶院は幽齋を宿して将軍家を下った人であることからすると、実姉とするには大いなる疑問である。

これらの事は舟橋枝賢卿の娘・寿光院が幽齋と兄弟(ママ)のように生まれ立たれ、よく覚えられているというのだが、このことについては先に「寿光院と壽光院」で触れたので参照いただきたい。
             http://blog.goo.ne.jp/shinshindoh/s/%D4%E8%B8%F7%B1%A1

元常を刑部太輔だとする根拠は嵯峨真乗院が提出したものがあったとされるが、明和四年の大火事の際大工町の屋敷が類焼し失われたとされる。「幽齋公の養父」について、さらなる史料によっての補強が必要と思われる。一方「藤孝l事記」もこのような疑問を包含した史料であることを承知しておくべきであろう。

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鶴崎の「お舟歌」 その後

2011-11-20 08:58:40 | 徒然

 ある方のご尽力で鶴崎の「お舟歌」の全貌が判かってきた。先に鶴崎町史の掲載文をご紹介したが、これらを含めると70以上の歌詞が存在するようだ。まだ詳細を発表するにはいかないが、大分市在住のN氏が「お舟歌」にかかわる著作を上梓されたことが判明した。
二・三の皆様の思いがけないご好意により知りえたことである。感謝申上げたい。

 現在ご本人に宛ててお手紙を差上げ、非売品であるこの本の入手方を御願いしている。
地元鶴崎のみならず、熊本に於いても是非目にすることが出来るようにと強く思っている。
祈るような気持ちで、よいご返事をいただけることを待ち望んでいる。

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