一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

「老人と海」つづき

2020-08-09 13:31:17 | 読書
       「一方、少年は港に着いた船をみて、
       一部始終をさとった。

       果たして 老人は港の番小屋のベッドに
       倒れこむように寝入っていた」

       次は 少年と老人の会話。

       「コーヒー、飲む?」
       「ああ、熱くてミルクと砂糖をたっぷり
       入れてな……」
       「ねえ、また おじいさんの船に乗りたい」
       という少年に、老人はいう。
       「だめだ、オレには運がない」
       「運なんて、ボクが持っていくさ」
       
       この 最後のくだりは 何度 読んでも涙が
       出ます。

「老人と海」

2020-08-09 08:52:51 | Weblog

      暑いさなかではありますが、
      今日はヘミングウェイの『老人と海』について。

      これを書かずして、ヘミングウェイを語らず。

      ヘミングウェイは55歳のとき、
      『老人と海』でノーベル文学賞を受賞。
   
      61歳でショットガン自殺するのですから、
      はかないものです。

      この小説のテーマは〈生と死〉〈若さと老い〉
      私は何度読んでも感銘をうけます。

      あらすじを書いてみましょう。
  
      「主人公は老いた漁師。84日間も不漁がつづき、
      仲間からバカにされてきました。
      一人の少年が老人の船に乗って手伝っていたのですが、
      不漁続きのために、両親から別の船に乗るよう、
      命じられます。

      ある日、老人は独りで漁に出た。
      すると沖合いで、6㍍ほどもあるカジキに出会い、
      3日間、死にもの狂いで 闘う。
   
      カジキは船を転覆させるほどの力であらがい、
      老人も必死でくらいつく。

      船には食料がなく、釣りあげた小魚で飢えをしのぐ
      老人。
      とうとうカジキをしとめ、船のともにつないだカジキ
      はサメに襲われて血がしたたり、
      その血をみて、またもサメが襲うという地獄に。

      やがて港に着いた船には、
      骨だけになったカジキと
      闘いぬいて瀕死の老人の姿が。
 
      老人は死んだのでしょうか」

      つづく。

      実はこの続きを一気に書いていたのですが、
      長文になりすぎて 「UPできません」
      という表示が出てしまいました。
      この続きは 次回に。


      

梅雨明け

2020-08-02 08:59:43 | 自然

       関東地方、ようやく梅雨が明けた。
       やっとである。

       もともと暑さに弱い私であるが、
       長梅雨の後の晴天はうれしい。

       窓をすべて開け放し、
       部屋中の空気の入れ替え。

       シーツやタオルケットなど、
       大物を洗濯機にかけて洗い、
       午後にはパリッと乾く心地よさ。

       ベランダにいても、
       近くの森から 蝉の声が聞こえる。

       でも、梅雨が長引いたせいか、
       蝉もまだ 本格的に孵化していないような気がする。

       ミンミンセミも アブラゼミ、ヒグラシも
       例年の夏より まだまだ数が少ないし、
       気のせいか 鳴き声も弱々しい。

       これからお盆にかけて、
       いっせいに孵化して、
       うるさいほど鳴くのだろうか。

       それでも 森を散策中、ふと見上げると、
       木の幹に ミンミンゼミが一匹。
       羽根をふるわせて しきりと鳴いているのを
       見つけた。

       その日は 一日中、
       なにか いいことがありそうな気がして……
       (単純)