一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

新入り

2012-07-08 17:20:50 | 雑記



      忙しくて(ふりをして)猫の手も借りたいといっ
      ていたら、本当に猫がやってきた。

      最初、猫が来ると聞いたとき、思わず
      「誰が面倒みるの?」と叫んでしまった。
      (面倒みない奴にかぎってそんなことをいう!)
      さらに、
      「よく懲りないね」と追い打ちまでかけて。

      今いるマロ(アメリカンショートヘアのオス)は
      かれこれ10年になる。
      あと長くても4~5年だろう。このところ急に老い
      て、あんなに嫌いだった掃除機をかけても、逃げよ
      うともしない。
  
      わが身の老いとダブって、同病相哀れむという感じ
      なのだ。
      もう一匹、フィオナ(スコテシュホールドのメス)
      というのがいたのだが、北海道の親戚に預けている
      うちに客死(笑)した。
      (純血種は弱い。純血種というと不謹慎だが、戦国
       時代のお姫さまを思い出してしまう。宮家のお姫さ
       まは蝶よ花よと育てられたせいか体が弱く、そのた
       め高貴な家でも丈夫な武士の娘を嫁にもらった例は
       いくつもあるーー
       いい子孫を残すためにはそれも必須だった)      
       
      そうだ、イライラの原因を思い出した。
      この家の主(人間)は仕事でいなかったり旅行で留
      守することが多いのだが、そのたびに以前の私のと
      ころや、北海道までわざわざ飛行機に乗せていって
      猫の面倒を見てもらっていたのだ。

      それでもう懲りたと思っていたのだが、そうではな
      かったらしい。

      友人のところに子猫が四匹産まれたので、そのうちの
      一匹をもらうことにしたというのだ。
      決めてしまったものは仕方がない。

      新入り(生後2か月)は来るそうそう、可哀そうに
      本箱や段ボールの陰に隠れて、人間の赤ん坊そっく
      りの声で鳴いている。
      先住者のマロが”シャー”と威嚇するので、2Fの
      小部屋を子猫専用にして引き離してはいるが。
            
      
      写真は来て4日目、相変わらず部屋を出ようとはし
      ない。マロを警戒しているのか、猫なんかいらない
      といった私を怖がっているのか。
      
      かくして猫のためにまたまたこんなに時間を費やす
      破目になってしまった。
      この子猫、名前はまだない。