一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

こんなことをしている場合じゃ

2012-07-05 19:22:57 | 雑記


 
      前回の「忙中閑あり」に続いて「こんなことをしてい
      る場合じゃない」のだけど、梅雨の晴れ間をねって、
      庭の芝刈りなんぞに手を出してしまった。
      (庭といってもたかが知れているが)

      それは「隣の芝生」からはじまる。
      私の部屋の窓からみえる、文字通り「隣の芝生」が実
      に青々としてきれいなのだ。
      秋には芝の先っぽがちょっと赤みがかって(芝も紅葉
      するらしい)、全体的に深みのあるワインカラーみた
      いで、それはそれできれいだった。

      それに引きかえわが家のは……。
      もしかして芝の種類がちがうのかも、と思ったりしたが。
      今の季節だと、お隣のはこのましい緑なのに、わが家の
      は人が歩くところはハゲチョロだし、隅の方だけ必要
      以上に伸びて、それもまばら。

      しかし、狭い庭といっても一旦手を出すとかえって
      やっかいになるのが分かっているので、見て見ぬふり
      をしていたのだが、とうとう……。
      それも忙しい時に限って、余計なことに手を出すのだ。

      かくして、比較的制御可能な小さな刈り機と、これまた
      最小の熊手だけという、仕事というより、ちょっといた
      半分に手を出したという感じ。
      手押し車みたいな芝刈り機もあるのだが、去年やってみ
      たら(まるで機械も人を見るかのように)うまく使えな
      かったのだ。

      小さいといっても一応、電動だから、使うにはそれなり
      のコツがある。
      指を切らないよう、コードを切らないようにばかり気を
      とられていたら、ん?

      家人が植えた(らしい)ブルーベリーの苗を1本切って
      しまった。
      このまま素知らぬふりをしておこうかと思っているのだが。
      肝心の芝はトラ狩りだし……。
      それにしても、何事も中途半端に手を出すとロクなことに
      ならない。