鴎外は明治17、ドイツに留学(22歳)、
陸軍省の推薦で 官費留学ですから
大したものです。
4年後 26歳で帰国しますが、
家族が大歓迎のなか、
事態は一瞬にして暗転。
なぜなら 鴎外は留学中、ドイツの踊り子と
恋仲に。
なんと その女性・エリーゼ(小説ではエリス)
が 鴎外帰国の4日後、あとを追って来日したのです。
エリーゼは9/12~10/17まで精養軒に滞在。
森家一族(両親、妹の小金井喜美子夫妻)が
エリーゼ排撃にやっきとなったのはいうまでもない。
小金井家に嫁いだ喜美子は、エリーゼを
「常識も教養もない 場末の踊り子」と一蹴。
旅券発行を急がせ、エリーゼを帰国させるのに成功。
船賃、ホテル代は森家が出したといわれています。
喜美子は、
「お兄様にさしたることもなかったのは幸い」
と胸を撫でおろしたそうです。
(これ以上 書くスペースはないので次回に)