カマクラにも田んぼがある。
四季折々の木々の変化も見逃せないが、
田んぼは人間がかかわっているだけ
重みがちがって、
見る側の思いを深くする。
2月頃の田起こし。
(今は機械でやるが、以前はおじいさんが
一人で鍬で土を起こしていた)
田んぼに水を張って田植えの準備。
(夜になると水田に月が映る)
田植えは機械でやるので、あっという間に終わる。
青々とした田んぼには、うるさいほどの蛙の合唱。
やがて青田は花を咲かせ(稲の花)、
実をつけはじめる。
蝉が鳴く頃、
盛夏の田んぼは勢いづいて、たくましささえ感じる。
そして現在、
ここカマクラは北関東より田植えが遅かった(6月)
だけ、まだ茎は青いが、
実がしっかりついて
稲穂は日に日に色づいている。
スズメよけに
網も張られた。
間もなく一面、黄色い絨毯のようになり、
稲刈り、稲架(はさ)掛けの光景も見られるだろう。
毎年くりかえされる農家の仕事。
現実には、
お米は買ったほうが安価かもしれないが、
営々とした営みに頭が下がる。