一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

ぺるそーな

2009-02-01 15:51:53 | 読書

    拙著「清少納言・紫式部 王朝イヌ派女VSネコ派女」
    の書評(2009、2月号)を載せていただいたご縁
    で「ぺるそーな」が送られてきた。

    <ペルソーナ>とは個性の輝きをもつ人、の意味。
    解説によると、各業界の著名人が政治、経済などの
    問題をとりあげ、メッセージを伝える21世紀の
    ジャイロスコープ・マガジン(生活の羅針盤)とか。
    確かに、新聞雑誌等で見かける方々のお名前が
    並んでいる。

    それより私には編集後記のK氏(元「新潮45」編集長)
    のことばが頭に残った。
    それを抜粋すると、
    三好達治の詩集『花筐』(はながたみ)から
    
      わが名をよびてたまはれ
      いときなき日のよび名をもてわが名をよびて
      たまはれ
      あはれいまひとたびわがいとけなき日の名を
      よびてたまはれ

    『花筐』の刊行は昭和19年、冒頭の三行である。 
    戦争のさなか、みずみずしい叙情で口語自由詩
    に新たな可能性を打ち出した、とK氏は絶賛する。
    しかし、
    「三好達治には二、三度会ったことがある。家は
    三軒茶屋から渋谷に至る、いまでは喧噪きわまり
    ない道に面していた。……とにかくこわいオジサン
    だった」
    には笑ってしまった。