拙著「清少納言・紫式部 王朝イヌ派女VSネコ派女」
の書評(2009、2月号)を載せていただいたご縁
で「ぺるそーな」が送られてきた。
<ペルソーナ>とは個性の輝きをもつ人、の意味。
解説によると、各業界の著名人が政治、経済などの
問題をとりあげ、メッセージを伝える21世紀の
ジャイロスコープ・マガジン(生活の羅針盤)とか。
確かに、新聞雑誌等で見かける方々のお名前が
並んでいる。
それより私には編集後記のK氏(元「新潮45」編集長)
のことばが頭に残った。
それを抜粋すると、
三好達治の詩集『花筐』(はながたみ)から
わが名をよびてたまはれ
いときなき日のよび名をもてわが名をよびて
たまはれ
あはれいまひとたびわがいとけなき日の名を
よびてたまはれ
『花筐』の刊行は昭和19年、冒頭の三行である。
戦争のさなか、みずみずしい叙情で口語自由詩
に新たな可能性を打ち出した、とK氏は絶賛する。
しかし、
「三好達治には二、三度会ったことがある。家は
三軒茶屋から渋谷に至る、いまでは喧噪きわまり
ない道に面していた。……とにかくこわいオジサン
だった」
には笑ってしまった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます