Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
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近世大坂文人画の世界~関西大学コレクションを中心に~

2009-02-13 23:29:04 | Weblog
芦屋市立美術博物館 2009年1月10日~2月22日

最近一部で流行ってる大坂画壇の展覧会。芦屋は大坂画壇で地域密着、存在意義を出そうとしているのか?展示は私は大コーフンでしたが、点数が少なく(展示室の問題)、また派手なものも少なく、これを見て面白くなるヒトは限られるなあという感じもいたしました。太室蘭亭曲水ファニーだ。岡田米山人と半江の親子関係って玉堂・春琴みたい。絵もそういえば似てるか。半江「青緑山水図」よく似た絵が鈴木鵞湖にもある。共通のソースが。少林は越中人。心に留めよう。葛蛇玉の山水図は蕭白の山水にちょっと似ている。鎌田巌松、洋風画みたいというか袁派みたいというか、でも戴進あたりを日本で変容させてもあのくらいはいくのかも。林ロウ苑の漁夫図はけんす和尚か。三好正慶尼の大原女、肉筆浮世絵風。野呂介石理解も人によっていろいろか?ナンピン派系統のものもあり唐画だらけで、私は萌え~。図録があってよかったけど、載ってないものもいっぱい。工夫だけには限りがあるのでやはりもう少しお金が、と人ごとながら思われたことです。
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4 コメント

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podkozo (せっかく美術館なのだから)
2009-02-19 23:45:19
あれはケンス和尚ですよね。葛蛇玉の先生の鶴亭も、けっこう奇想な山水を描く人のようですよ、あまり知られてないけど。あの大原女はほんとうに宝暦年間?など鑑識の問題もいくつかあるようですけど。ケンカ堂とか数寄者ネットワークとか、歴史的なことよりも、視覚的に面白いもの、強烈なものをガンガン出してPRすれば良かったのに、変に博物館的なアプローチになってしまったのが残念。
同感~ (Sea)
2009-02-20 10:27:35
鶴亭の山水!見たい~
またまた唐画の範疇の話でうれしいです。

美術館と博物館が合体してるようでしてない館?
趣味人がつくった展覧会 (podkozo)
2009-02-24 22:02:40
今日、この方面に詳しい某氏とも、この展覧会について話したのですが、博物館的というよりは、戦前の趣味人の感覚にどっぷりと染まったような人たちが作ったコンテンツだとのこと。確かに。本人たちは、そりゃ楽しいでしょう。作り手が楽しまなくては展覧会なんてできないでしょう。でも・・・今の世の中、それだけでは播半と同じ運命をたどるだけですよ。気をつけたいものです。
趣味人 (Sea)
2009-02-24 22:25:56
そうですか~
作り手が楽しむのは結果であって目的ではいかんかな~と思いまする。

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