近代京都画壇の開拓者 幸野楳嶺

海の見える杜美術館　2020年10月31日～12月27日

　2018年～2019年の竹喬美術館の展示に続いて幸野楳嶺の展示を見に遠征してしまった。好き、なのか？　好きというより興味がある、だけど。江戸時代のうちに大人になった人の近代面白いのよ。銚子まで来てるのか。そしてその旅の絵が「写真」らしい。合作や画帖も面白かった。同時代の他の作家の作品もいいんだけど、幸野楳嶺だけでもっと広いところでも成立するよな、興行的には不安だけど。一枚一枚の版画ぽい楳嶺花鳥画譜を本みたいに作り変えてるのも面白かった。年表で知ったが、中島来章の娘と結婚して、2か月で嫁が流産して3か月で離婚、翌年別の人と結婚して7か月で離婚、てすごいな……。

築庭400年記念展示 縮景園と近世広島の絵画

広島県立美術館　2020年10月1日～12月24日

　私が広島で一番好きな場所縮景園。コンパクトでよくできたお庭です。縮景園も好きだし、縮景園がなぞってる西湖も好きだし、浅野家の画事興味あるし、がんばって行ってきた。がっつり展示替え、まあ会期長いから仕方ない。浅野綱長は普通に狩野派的な絵。浅野重晟は当時の唐画みたいな絵自分で描くし、岡岷山に絵描かせるし注目している。岡岷山「富士・妙高山図」屏風、え妙高山が富士山と並ぶって上越あたりと何か関係が？小林月峰「月波楼真景図」は画中に真景とあった。入船山記念館の青盛家旧蔵品あなどれない。画像のある無料の小冊子もあってよかったが。もっと大々的にやってくれてもよかった。