春間近と言うのに、寒い日が続いている。しかしわが家では、この前頂いた啓翁桜が満開になった。桜は華があっていいものだ。日本を代表する花でもあるし、一番多く植えられ親しまれているのも桜だ。
「遠山の金さん」ではないけれども桜は、私たちの生活と密接に関わっている。花見、夜桜、山桜、花回廊、桜吹雪、桜餅、花見酒、桜前線とすぐに頭に浮かぶ。保育園や幼稚園には「さくらぐみ」も多いし、「さくら」と大それた名前の子どもも近くにいる。花のように皆に親しまれる人生を送って欲しいと思って名づけたのかも知れない。
桜で、圧倒的に多いのはソメイヨシノである。山形新聞が提唱している「最上川桜回廊」もソメイヨシノだ。何十年後には、見事な回廊になるだろうと思う。ソメイヨシノは、人工的に作り出された品種で種子を持たないハイブリッド種である。言えば、どのソメイヨシノも培養されたクローンなのだ。だから、寿命は60年とも言われている。
しかし、剪定して手入れをすれば長寿であることが弘前で立証された。「桜切るばか、梅切らぬばか」はウソという事になった。そこに目を付けた若者がいる。全国制覇の野望持つ専業農家の目は輝いている。