山形県は県内の特産物で消費が盛んなラーメンやそばを県のPRに活かそうと、キャッチフレーズ「ラーメン県そば王国」を特許庁に商標登録の申請をした。
山形県によると、人口10万人当たりのラーメン店舗数が日本一で、一人当たりの山形市のラーメン消費額が一昨年に引き続き日本一と総務省から発表された。さらに、昨年東京で開かれた「日本ご当地ラーメン総選挙」で厳しい東北ブロックを勝ちぬいて「酒田のラーメン」が初優勝を果たした。吉村知事は「本当にいい弾みになった。「ラーメン県そば王国」の商標登録を思い切って申請した。全国に誇る山形のラーメンとそばを広くPRし、観光資源の知名度向上につなげたい」と表明した。
「オランダせんべい」の酒田米菓では、新商品として従来の「オランダせんべい」にラーメン調理過程で出る大量の煮干しを再利用した新しい味の「にぼせん」を開発した。煮干しは「酒田ラーメン」の出汁に大量に使われる。その処分に「酒田のラーメンを考える会」や関係企業と協力して開発されたもので、煮干しの風味が香る「やみつきになる」煎餅として話題になっている。
大量に捨てられていた出がらしの煮干しが、再利用され商品化されることはSDGsの観点からも意義ある開発である。