最上川河口付近に飛来した白鳥が北帰行の準備とみられる仕草がみられ、間もなくシベリアに帰るのだろうと思った。昨年の10月7日に最上川河口付近に第一陣が飛来、やがて、庄内平野一面の水田で餌をついばむ白鳥の風景は冬の風物詩となる。
白鳥は、朝早くねぐらの最上川河口を飛び立ち水田へと餌を獲りに来る。近くを飛ぶときは「グワァグワァ」と結構鳴き声がうるさい。日が沈む頃になると又、隊列を組んで「グワァグワァ」鳴きながらねぐらへと戻る。こんな日課が冬の間は続く。
先日の暖かった昼間、餌も獲らず「グワァグワァ」と鳴きながら羽ばたきや、飛行訓練みたいにタッチアンドゴーを繰り返している集団があった。白鳥が日中にこんな仕草をする事は見たことがない。これは、北帰行への準備運動が始まったのではと感じた。
最上川スワンパークは酒田市最上川河口にある「水辺ふれあい公園」で、白鳥のモニュメントもあり白鳥の飛来地として知られている。 1966年に7羽の白鳥が初めて飛来した。それをきっかけに「白鳥を愛する会」が誕生し餌付けが始まり、1996年には1万羽が飛来し日本一の飛来地として注目を集めた。
その後、鳥インフレインザで餌付けが禁止され現在に至っている。