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とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

羽黒山五重塔内部を公開

2018年07月28日 | 日記

 羽黒山五重塔は、昭和41年6月11日、国宝に指定された山形県で唯一の国宝建造物である。その国宝内部を、平成天皇御在位30年・三神合祭殿再建200年を祈念して、公開している。
 この様な公開は明治以降、記録はなく、神秘の扉が開かれたことになる。塔の創建説として、平安中期の坂東武将、平将門が建立し、その意志を引き継ぎ、娘の如蔵尼が仕上げたといわれているが、建築様式から、現在の塔は1372年に再建された時のものと言われている。案内板にはすべて英語の説明がついていた。塔は、色彩を施さない杉材の素木作りである。
 塔の内部に入るには数名一組となり、まず一階に入る。一階は観音菩薩、軍茶利明王、妙見菩薩が祀られており、ぐるっと回った。国宝指定の証書も展示されていた。内部は撮影禁止である。
 二階は特別の許可を得たという臨時の足場を登って、外側から隙間に首を突っ込んで内部を見ることが出来た。太い心柱が、この塔を支えている様子が分かった。その八角の心柱を修理した時に、巻いたものが、藤のつるで、年月とともにきつくなると説明があった。
 神秘なものは、見たい衝動がある。途切れることのない参拝客もそれぞれに、何かを感じ取ったに違いない。伝統文化の神髄に触れた気分である。

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