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とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

泊原子力発電所3号機

2016年09月03日 | 日記

 北海道道南の西、日本海に突き出ている形の積丹半島付け根に泊村がある。北海道電力唯一の原子力発電所がこにある。日本最新の3号機も福島原発事故以来、運転を停止している。ここを視察する事となった。
 積丹半島は交通の便が悪く、めったに行くことはない。先ず泊村の北隣の神恵内村を視察した。人口900人、シャコタンブルーの日本海に面した風光明媚な漁村である。髙橋村長と阿部議長が揃って丁寧な説明をしてくれた。江戸時代からニシン漁で栄え、道内一の漁獲量を誇っていた。しかし、ニシンが獲れなくなり、今はナマコとウニの育てる漁業へと変わった。村長は酒田と縁があるらしい。
 泊原子力発電所は3機ある。その中で91万kwの発電能力がある3号機の内部を視察する事が出来た。セキュリティが厳しく、免許証で本人確認、飛行機搭乗手続き以上のチェックが2重にあり、カメラ、携帯電話類の持ち込みもダメ。心臓部のオペレーションルームには8人のオペレーターがいた。これは、3交代で24時間常駐しているのだそうだ。もう一組がいて、実習生として作業取得の訓練をしていると言う。10年位研修を積んで、やっと一人前のオペレーターになれる厳しさである。
 事故ゼロを目指して想定可能な安全対策は限界に達しているようにも思えた。最高難度の原子力を扱う技術者も簡単には育たない事も分かった。しかし、事故ゼロを証明する術がない事も事実だ。文明を知った人類の嵯峨といえばそれまでだが、化学の進歩は世代を超えて進化するものでもある。

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