酒田市議選が告示された。定数28に29人の届けがあり報道予想通りとなった。1ヶ月ほど前までは定数に満たないとの観測もあり、有権者としては選択肢の狭い選挙戦となった。
投票率の低下傾向に歯止めがかかっていない状態は、各地各層の選挙に現れており、投票時間の延長や不在者投票の簡素化もあまり効果は無いようだ。政治の劣化なのか、成熟なのかいずれにせよ政治への関心が薄い事が言える。
市議会議員は一番身近な議員であり、自治の入り口である。「我こそは」と立候補する人が少ないのは何故なのか分析の必要がある。確かに議員の活動は地味であり、自説を実現させるには、たくさんの関門があり時間もかかる。「議員は何をやってんだ」とのお叱りもある。予算編成権を持たない議員は、首長や議会を説得できなければ具体化には至らないもどかしさもある。
しかし、身近な議員は多くの市民と接して声を聞いている。その声によって議会で発言でき、行動が決まる。酒田市はその承認によって動き出すことが出来るのだ。その責任は重い。
「我こそは」が少ないのは、リスクを回避する若者の風潮もありそうだ。論評はすれど自らの行動はない。ネットでつぶやくのもいいが、勇気を出して参加する意義はある。そこから何かが変わる。