とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

大中巻き網漁船と沿岸漁業が協定締結の快挙

2012年04月13日 | インポート

Img_1284 昨年、飛島を視察し島民代表者と、意見交換した時の事だった。漁業関係者から「近年、沿岸漁業資源を対象とした大中型まき網漁船の操業が多くなり、飛島の漁業は打撃をうけている。ほとんどの離島は、6海里までまき網漁船禁止区域になっているが、飛島だけは3海里になっている。なんとか全国並みの6海里に拡大して欲しい」と、せっぱ詰った要望だった。
 私は、県議会で対策を急ぐよう質した。利害が対立する難しい問題である。県の水産室の精力的な国への働きかけで、国の担当官が飛島を訪問し、漁業者からの実態調査が行われ、当事者間の話し合いに立ち会い、あっせん作業が進められていた。
 国は、一方的な大中まき網漁船の禁止区域の沖だしは困難であるとしながらも、今年の2月15日に庄内総合支庁水産課で、国、県立ち会いのもと、大中まき網漁業者と沿岸漁業者(飛島・県漁協)との調整会議がもたれた。
 そして4月11日、国、県立会いの下 ①操業中の沿岸漁船から一海里以上離れる事 ②夜間は飛島から4海里以内には立ち入らない事 ③漂流、停泊、洋上補給等は6海里以上で行う事とした。沿岸側で要求した違反した場合の措置を明示する事は沖合側も了承し、協定が締結された。
 なお国は、本協定が遵守されるよう当該海域への監視船の重点派遣や、VMS(操業位置監視システム)の活用や、通報などで的確に対応するとしている。
 6海里の禁止区域とはならなかったものの、国の監視が強まり、豊かな飛島沖の漁業資源は、私たちの手に戻った。水産室の努力に感謝。

コメント (1)
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