サバイバル!(服部文祥 ちくま新書)
最小限の装備や食料のみを持って長期間山歩き(著者いわくサバイバル登山)をするための、ノウハウ(岩魚の釣り方とか装備の選択方法など)や実際に北アルプスを「サバイバル登山」した経過を記した本。
著者の主張は、
「このサバイバル山行記に何度も出てくるゲストという言葉。「お客さん」。ズルしないで登る、ズルしないで生きる。それは自分が自分の人生の主になれるか、ということだと思う。現代の日本で普通に生きていたら、お客さんにならないで過ごすのは難しい。おおよそのことはお金を払えば解決し、いくつかのことはお金を払わなければ解決しない。毎日のように乗客、買い物客、食事客、患者などなど、気がつくとわれわれはさまざまなお客さんをやらされている。人生はお金を払えばそのまま進んでいく。今は、お金を稼いで、お客さんをするのがわれわれの世界のサバイバルなのだ。」(P138)
なるほど、「人生はお金を払えばそのまま進んでいく」というのは、うまい言い方だとおもった。
ただ、「垂直の記憶」とかと比べるとスケールの小ささや登山とはあんまり関係なさそうな挿話(魚釣りの話とか)が多さが目だってしまって、「これってホントにサバイバルとまで言えるの?」などと思ってしまい、素直に感心できなかった。
山野井さんの登山に対するピュアすぎるほどの一途さに比べると、ちょっと不純なにおいがしてしまうのだった。(比べること自体が間違いか・・・)
最小限の装備や食料のみを持って長期間山歩き(著者いわくサバイバル登山)をするための、ノウハウ(岩魚の釣り方とか装備の選択方法など)や実際に北アルプスを「サバイバル登山」した経過を記した本。
著者の主張は、
「このサバイバル山行記に何度も出てくるゲストという言葉。「お客さん」。ズルしないで登る、ズルしないで生きる。それは自分が自分の人生の主になれるか、ということだと思う。現代の日本で普通に生きていたら、お客さんにならないで過ごすのは難しい。おおよそのことはお金を払えば解決し、いくつかのことはお金を払わなければ解決しない。毎日のように乗客、買い物客、食事客、患者などなど、気がつくとわれわれはさまざまなお客さんをやらされている。人生はお金を払えばそのまま進んでいく。今は、お金を稼いで、お客さんをするのがわれわれの世界のサバイバルなのだ。」(P138)
なるほど、「人生はお金を払えばそのまま進んでいく」というのは、うまい言い方だとおもった。
ただ、「垂直の記憶」とかと比べるとスケールの小ささや登山とはあんまり関係なさそうな挿話(魚釣りの話とか)が多さが目だってしまって、「これってホントにサバイバルとまで言えるの?」などと思ってしまい、素直に感心できなかった。
山野井さんの登山に対するピュアすぎるほどの一途さに比べると、ちょっと不純なにおいがしてしまうのだった。(比べること自体が間違いか・・・)