「気づき」の力(柳田邦男 新潮社)
柳田さんというと航空機などの事故を詳細に取材したドキュメンタリー作家というイメージだったが、近年は現代の世相を憂える、意地悪な言い方をすると年寄りくさいエッセイなどを書くのが中心になってきたように思う。
本書も後者の類の本だが、医療事故などについて考察している部分などは往年の切れ味を思い出させるようなシャープな記述があった。
また、新聞からの引用ではあったが、ロシアのエストニアに対するサイバーテロの実態については、日本ではほとんど報道されていないことから、興味深いものがあった。
柳田さんというと航空機などの事故を詳細に取材したドキュメンタリー作家というイメージだったが、近年は現代の世相を憂える、意地悪な言い方をすると年寄りくさいエッセイなどを書くのが中心になってきたように思う。
本書も後者の類の本だが、医療事故などについて考察している部分などは往年の切れ味を思い出させるようなシャープな記述があった。
また、新聞からの引用ではあったが、ロシアのエストニアに対するサイバーテロの実態については、日本ではほとんど報道されていないことから、興味深いものがあった。

