蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ローラーガールズ・ダイアリー

2011年01月15日 | 映画の感想

ローラーガールズ・ダイアリー

私が子供だったころ、ローラーゲームが日本でも人気になったことがあって、TV中継もされていた。
だ円形バンクの中でジャマーという追い越し専門のスケーターが相手チームのメンバーを追い抜くと点数がはいるというもので、チームメイトが相手メンバーをブロックしたりしてジャマーを助けるのだけど、これが体力勝負のブロックになることが多くて、格闘技まがいの小競り合いが繰り広げられる。
最後はたいてい悪役チームが見事に抑えつけられてがらあきのバンクを、正義の味方チームのジャマーがすりぬけて逆転勝利というのが、よくある展開だったような気がする。

ルールを知らない人がこの映画を見ても、多分、ローラーゲームの仕組みをよく理解できないと思う。というのは、ゲームの場面の描写がイマイチで、主人公がどう活躍しているのかよくわからないからだ。

本作はローラーゲームの魅力を紹介するつもりはないようだ。
人生ではじめて熱中できるものを見つけた高校生?の少女?の小さな成長物語を描こうとしたものなのだと思うが、そうだとしても彼女が、未経験のバンクに経ったとたん、誰よりも速くスケーティングできて、試合に出たら途端に大活躍というのは、ちょっと安易すぎるかな~と思った。

 ドリュー・バリモア初監督ということで注目を集め、いろんな映画評でも高い評価を得ているのだけれども、正直言って、そこまでいい出来かな~と思ってしまった。
主演のエレン・ペイジも「ジュノ」の時の方が伸び伸びとした演技だったような気がした。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2011.1.13.児島 MBトライアル... | トップ | ソウルフード »

コメントを投稿

映画の感想」カテゴリの最新記事