蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

はじまりのうた

2016年04月02日 | 映画の感想
はじまりのうた

主人公が提供した楽曲で商業的成功をおさめた恋人と(その成功ゆえにか)仲たがいする。
知り合いの男に勧められてライブハウスで歌ったのを(かつては大成功したが今は落ちぶれている)プロデューサーが聴き、主人公を売り出そうとする・・・という話。

カタルシスを感じさせるオチの部分は、タイトルロールに重ねた小さな画面で披露される。多分、監督としては「この部分はなくてもいいけど、それだと普通の観客は不満を持ちそうだから、仕方なくくっつけてみました」という所ではないかと想像した。
つまり、劇中の主人公のように「商業的に成功したくて作ったわけではない」と、監督は思っていたのではなかろうか。
現実は、皮肉にも?かなり売れてしまったみたいだけど。

主人公が歌う場面が多くて、多分音楽が理解できる人が見ればそこが素敵なんだと思われるけど、そういう方面にとんと疎い私としては、そういう所はやや退屈だった。
むしろ、「掟破りで何にも縛られない自由人」という感じがよく出ていたプロデューサー役の人がよかった。

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