ブラバン(津原泰水 新潮文庫)
広島の高校の吹奏学部でコントラバスを担当していた主人公は、卒業後は音楽から離れてしまっていた。
しかし、吹奏楽部の先輩が、自分の結婚式の披露宴でかつての部員でバンドを再結成して演奏してほしいと言いだしたため、元部員たちを探し始める・・・という話。
著者略歴からすると、著者自身の経験に基づく物語と思われ、そのせいか登場人物が多すぎて(ホントは著者が書きたいことの)多くが語り切れていない感じがした。
「11」を読んで感銘したので、他の著作を読んでみようと手にしたのだが、SFやミステリ色は全くない、純度の高い青春小説だった(コントラバスを電装化?するくだりがとても面白くて、このあたりはSFっぽいムードだった)。もっとも、青春小説にしては若干恋愛方面のカラーが薄目であったが。
本筋と全く関係ないのだが、主人公が、広島を訪れたヨハネ・パウロ二世のスピーチを聞いて感動する場面(法王が「センソーワ」(戦争は・・・)から始まる日本語でスピーチした)が印象に残った。
広島の高校の吹奏学部でコントラバスを担当していた主人公は、卒業後は音楽から離れてしまっていた。
しかし、吹奏楽部の先輩が、自分の結婚式の披露宴でかつての部員でバンドを再結成して演奏してほしいと言いだしたため、元部員たちを探し始める・・・という話。
著者略歴からすると、著者自身の経験に基づく物語と思われ、そのせいか登場人物が多すぎて(ホントは著者が書きたいことの)多くが語り切れていない感じがした。
「11」を読んで感銘したので、他の著作を読んでみようと手にしたのだが、SFやミステリ色は全くない、純度の高い青春小説だった(コントラバスを電装化?するくだりがとても面白くて、このあたりはSFっぽいムードだった)。もっとも、青春小説にしては若干恋愛方面のカラーが薄目であったが。
本筋と全く関係ないのだが、主人公が、広島を訪れたヨハネ・パウロ二世のスピーチを聞いて感動する場面(法王が「センソーワ」(戦争は・・・)から始まる日本語でスピーチした)が印象に残った。
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