蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ヴァン・ショーをあなたに

2019年06月15日 | 本の感想
ヴァン・ショーをあなたに(近藤史恵 創元推理文庫)

「タルト・タタンの夢」に続く、フレンチレストラン「パ・マル」の三舟シェフが探偵役になって日常の謎を解いていくシリーズ2作目。

私にとって本シリーズの魅力は、「パ・マル」の雰囲気や料理の描写、従業員のキャラなのだったが、本作ではそもそも「パ・マル」が舞台ではない話が(7作中)3作あったりしてちょっと残念だった。(「パ・マル」とほとんど絡まない「氷姫」はなかなかよかったが)

「ブーランジェリーのメロンパン」に出てくる街中の(惣菜パンとかが置いてある)平凡なパン屋さん(店名は「ブラン」としゃれてるけど)も著者にかかるととても魅力的な、訪れてみたい店に思えてくる。でも「ブラン」や「パ・マル」みたいな店って現実にはあまり見たことないんだよなあ。
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