蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

罪の声(映画)

2021年09月10日 | 映画の感想
罪の声(映画)

グリコ森永事件をモデルにして、同事件の真相をフィクションで探った小説の映画化。
原作の方は、グリコ森永事件をなぞって、この事件の謎解きをした部分が長い。本来のテーマである、事件の関係者たちの子供に及んだ悲劇については、後から付け足したような感じがしてイマイチだったかなあ、と思えた。

映画では、上記のテーマがちゃんと主題になっていて、その部分のヒロインである事件の中心人物の娘(生島望=原菜乃華)役がよかったし、終盤はかなり盛り上がりが感じられた。同じような立場にありながら、幸福で平凡な人生を送ることができた曽根(主犯格のおい=星野源)とのコントラストもうまく描かれていたと思う。
総じて、原作よりも出来がよく、予想を裏切って?楽しくみられた。

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