RAGE(怒り)(ボブ・ウッドワード 日本経済新聞社)
トランプ大統領の就任時の人事決定過程から2020年選挙の直前までの経緯についてトランプへの17回のインタビュウを中心にまとめたもの。
前半はマティス元国防長官の話が中心で、彼がいかに有能で勤勉かをトランプとの対比で際立たせている。
特に自分の指揮下で戦死した兵士の家族を訪ね歩く場面がよかった。
北朝鮮のミサイル危機においては自宅のバスルームにまで連絡装置をつけて万一に備えたという。
部下に不利益な扱いをする(例えばクビにする)時に「これだけはやってはいけない」こと(例えば本人にクビを知らせる前にSNSで公表してしまう)をトランプは平気でしてしまう。それでクビになる本人および関係者は怒り狂うわけだが、トランプ自身もそうした反応があることは十分承知のうえでやっているのだからタチが悪い。
SNSでの発信をふくめて色々なパフォーマンスも、(中には感情にまかせてやっているものもあるのかもしれないが)ある程度は計算づくだったのかもしれない。
実際、新しい戦争を始めなかった大統領は珍しいそうだし、さんざん批判された貿易交渉も成果を残し、コロナがなければ経済は絶好調だった。そのコロナも”オペレーションワープスピード”でワクチンを開発させた。
たまたまうまくいっただけ、あるいは、周囲の人たちががんばっただけ、なのかもしれないが、結果論で言えば稀にみる業績を残した大統領といえなくもない。
この本を読んだのは半年くらい前なのだが、本書の続編とも言える「PERIL」(ウッドワード共著)の邦訳がもうすぐ出版されると今日の日経に載っていた。
その記事によると、同書は、今年1月に起きた米連邦議会選挙事件を描いていて、トランプサイドは、マジで選挙結果の転覆?を狙っていたらしい。うーんやっぱりトランプってヤバい人に過ぎないのだろうか??
トランプ大統領の就任時の人事決定過程から2020年選挙の直前までの経緯についてトランプへの17回のインタビュウを中心にまとめたもの。
前半はマティス元国防長官の話が中心で、彼がいかに有能で勤勉かをトランプとの対比で際立たせている。
特に自分の指揮下で戦死した兵士の家族を訪ね歩く場面がよかった。
北朝鮮のミサイル危機においては自宅のバスルームにまで連絡装置をつけて万一に備えたという。
部下に不利益な扱いをする(例えばクビにする)時に「これだけはやってはいけない」こと(例えば本人にクビを知らせる前にSNSで公表してしまう)をトランプは平気でしてしまう。それでクビになる本人および関係者は怒り狂うわけだが、トランプ自身もそうした反応があることは十分承知のうえでやっているのだからタチが悪い。
SNSでの発信をふくめて色々なパフォーマンスも、(中には感情にまかせてやっているものもあるのかもしれないが)ある程度は計算づくだったのかもしれない。
実際、新しい戦争を始めなかった大統領は珍しいそうだし、さんざん批判された貿易交渉も成果を残し、コロナがなければ経済は絶好調だった。そのコロナも”オペレーションワープスピード”でワクチンを開発させた。
たまたまうまくいっただけ、あるいは、周囲の人たちががんばっただけ、なのかもしれないが、結果論で言えば稀にみる業績を残した大統領といえなくもない。
この本を読んだのは半年くらい前なのだが、本書の続編とも言える「PERIL」(ウッドワード共著)の邦訳がもうすぐ出版されると今日の日経に載っていた。
その記事によると、同書は、今年1月に起きた米連邦議会選挙事件を描いていて、トランプサイドは、マジで選挙結果の転覆?を狙っていたらしい。うーんやっぱりトランプってヤバい人に過ぎないのだろうか??