蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

世界に通じる、未来へ通じる「港湾」の話

2019年04月27日 | 本の感想
世界に通じる、未来へ通じる「港湾」の話(「港湾」の話 編集委員会 日本経済新聞出版社)

港へ行ってぼんやり海を見て、巨大な貨物船がゆっくり接岸するのを見るのが好きなので、
たまたま図書館で本書を見つけて借りてきた。

どうも港湾関係の役所や企業の志望者向けに作られたリクルート用資料みたいで、港湾で働く若者の体験談みたいなのがたくさん挿入されている。しかし、その他の部分はけっこうなハードなプロジェクト概要設計書的内容で、港でのコンテナ整理の話や大阪湾のトンネル工事(あらかじめトンネル部分を作っておいて海に沈めて繋ぐという工法。水密性を保つためのつなぎ方が興味深かった)などが面白かった。
日本の貿易量の99%以上が船によって運ばれている(従って港経由で持ち込まれる)そうで、港湾というのは想像しているよりはるかに重要なインフラだし、相応の予算が投入されていることがよくわかった。
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