ブリッジオブスパイ
冷戦期のアメリカで、ソ連のスパイをしていたアベル(マーク・ライランス)は、米当局に拘束され裁判にかけられる。
民主的な国であることをアピールしたい当局は、腕利きの弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)を弁護人に指定する。
ドノヴァンは、アベルと接触するうち、その人格を尊敬するようになり、弁護に全力を尽くして死刑を回避する。
やがてソ連との間に捕虜交換の合意が成立し、アベルをソ連側に引き渡すことになるが、公的な交渉を避けたい当局は、またもやドノヴァンを手続きの交渉人にする・・・という話。
スピルバーグ監督、コーエン兄弟脚本という、豪勢な組み合わせの作品。
コーエン兄弟脚本というと、アクの強そうなストーリーになりそうなのだが、割合とノーマル?な展開で、誰でも安心して見られるような仕上がりになっている。
そうかといってエンタメ的要素が多いわけでもなく、シンドラーやリンカーンの方の流れをくむシリアスな内容であった。(どっちつかずの中途半端ともいえるかもしれないが)
本作で出色なのは、マーク・ライランス演じるアベルで、見かけは何ともさえないおじさんだし、演技らしい演技もしないのだが、剛毅で真摯な人柄(というか、敵までも魅了してしまうほどのスパイとしての実力?)がオーラのように滲み出ていて、何ともよかった。
ドノヴァンは、死刑になりそうな状況になっても全く動揺しないアベルに「不安じゃないのか?」と尋ねる。
これに対してアベルは「役に立つかね?」(Is it help?と言ったのかな?)と応える。
同じようなやりとりが前半と終盤に2回あるのだが、この場面が特に気に入った。
冷戦期のアメリカで、ソ連のスパイをしていたアベル(マーク・ライランス)は、米当局に拘束され裁判にかけられる。
民主的な国であることをアピールしたい当局は、腕利きの弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)を弁護人に指定する。
ドノヴァンは、アベルと接触するうち、その人格を尊敬するようになり、弁護に全力を尽くして死刑を回避する。
やがてソ連との間に捕虜交換の合意が成立し、アベルをソ連側に引き渡すことになるが、公的な交渉を避けたい当局は、またもやドノヴァンを手続きの交渉人にする・・・という話。
スピルバーグ監督、コーエン兄弟脚本という、豪勢な組み合わせの作品。
コーエン兄弟脚本というと、アクの強そうなストーリーになりそうなのだが、割合とノーマル?な展開で、誰でも安心して見られるような仕上がりになっている。
そうかといってエンタメ的要素が多いわけでもなく、シンドラーやリンカーンの方の流れをくむシリアスな内容であった。(どっちつかずの中途半端ともいえるかもしれないが)
本作で出色なのは、マーク・ライランス演じるアベルで、見かけは何ともさえないおじさんだし、演技らしい演技もしないのだが、剛毅で真摯な人柄(というか、敵までも魅了してしまうほどのスパイとしての実力?)がオーラのように滲み出ていて、何ともよかった。
ドノヴァンは、死刑になりそうな状況になっても全く動揺しないアベルに「不安じゃないのか?」と尋ねる。
これに対してアベルは「役に立つかね?」(Is it help?と言ったのかな?)と応える。
同じようなやりとりが前半と終盤に2回あるのだが、この場面が特に気に入った。