蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ツーリスト

2012年08月19日 | 映画の感想
ツーリスト

アンジェリーナ・ジョリー演じる主人公はイギリスのスパイで,ギャングの大ボスの資金を持ち逃げした犯人を追っているうち、その犯人にホレてしまって姿を消していた。
この主人公がベネチアにさえない数学教師(ジョニー・デップ)を伴って現れ、ギャング界、スパイ界がざわめき立つ・・・という話。

昔からジョニー・デップ出演の映画をけっこうな数見てきましたが、彼の魅力は、狂気と紙一重のところにいる人の役柄をやっているときに最大限に発揮されるように思います。
その点、この映画での役柄は「平凡でのんきな中年男」くらいの感じなので、別に彼でなくてもいいのでは?と思ってしまいました。

イタリア人が、アメリカ人を田舎者扱いする場面がいくつもあって、アメリカ人に(日本人が欧米人に対して抱くような)そういうコンプレックスがあるいうのは意外でした。
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SPACE BATTLE SHIP YAMATO

2012年08月19日 | 映画の感想
SPACE BATTLE SHIP YAMATO

原作は30年以上前の作品なので見たことがある人もだんだん少なくなってきていると思います。
私は原作アニメのかなり濃いめのファンだったので、本作はとても楽しめましたが、何の前提もなく見たら「ナニコレ?」ってなりそうな懸念も感じました。

アニメのTVシリーズと映画版の続編を2時間強に圧縮して、名場面、名セリフもぎゅっと詰め込んでいるので、筋書きが少々唐突に感じるところもあり(例えば、真田が死地に赴く前に古代に「おまえを弟のように思っていた」という主旨のことを言う場面がありますが、長いシリーズを経てこそ納得できるものであって、この映画ではイキナリ感があって、BLかよなんて勘違いがおきそう)ますし、SF的設定も(今となっては)かなり無理めのところが多いです。

一方、デスラー(声優がオリジナルといっしょというのがすごい)とスターシャの処理というか解釈はなかなか上手くいっていたと思います。特にスターシャの登場のさせ方には感心しました。

森雪も、戦闘機のパイロットにする必然性は感じませんでしたが、冒頭のシーンはよかったです。

繰り返しになりますが、原作アニメのファンの人にとって、本作は豪華キャストによるヤマトのコスプレみたいなものと考えれば、けっこういけると思いますが、それ以外の人にとっては駄作でしょう。

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