ときどき意味もなくずんずん歩く(宮田珠己 幻冬舎文庫)
どこだったか忘れたが「とても笑える、本当の脱力エッセイ」という旨の評があり、それにひかれて読んでみた。
おそらく広告代理店のサラリーマンだった思われる著者は、旅行好きがこうじて(?)フリーランスになり、世界各地のジェットコースターを取材して回るなど、自らの嗜好に合わせた人生を送っている。そんな著者の旅行やプチアドベンチャー体験をまとめたもの。
いきあたりばったりで、ふらりと旅行にでかけては、ある意味しょうもない紀行を書くという著者の毎日を読んでいると、毎日会社に通うのがバカらしいというか、仕事上、生活上のこまごまとした些事にわずらわされている日常から解放される感覚がわいてくる。しかし、爆笑系とまではいかない。たまにちょっとクスッと笑える程度だ。
しかし、一見、いいかげんそうに見える著者だが、実はけっこう計算高そうな面もチラチラと覗く。例えば、フリーランスの収支を正確に計算していて、現在の自分が貯蓄取り崩し状態にあることをちゃんと認識して青色申告いるとか、帳面つけやグラフ作りなどがとっても好きとか・・・そんなところを探して、ああ、何も考えてなさそうなフリしてるけど、あなたも結構大変なんだね、なんて考えてしまう私は、脱力系エッセイの読者失格かもしれない。
どこだったか忘れたが「とても笑える、本当の脱力エッセイ」という旨の評があり、それにひかれて読んでみた。
おそらく広告代理店のサラリーマンだった思われる著者は、旅行好きがこうじて(?)フリーランスになり、世界各地のジェットコースターを取材して回るなど、自らの嗜好に合わせた人生を送っている。そんな著者の旅行やプチアドベンチャー体験をまとめたもの。
いきあたりばったりで、ふらりと旅行にでかけては、ある意味しょうもない紀行を書くという著者の毎日を読んでいると、毎日会社に通うのがバカらしいというか、仕事上、生活上のこまごまとした些事にわずらわされている日常から解放される感覚がわいてくる。しかし、爆笑系とまではいかない。たまにちょっとクスッと笑える程度だ。
しかし、一見、いいかげんそうに見える著者だが、実はけっこう計算高そうな面もチラチラと覗く。例えば、フリーランスの収支を正確に計算していて、現在の自分が貯蓄取り崩し状態にあることをちゃんと認識して青色申告いるとか、帳面つけやグラフ作りなどがとっても好きとか・・・そんなところを探して、ああ、何も考えてなさそうなフリしてるけど、あなたも結構大変なんだね、なんて考えてしまう私は、脱力系エッセイの読者失格かもしれない。