蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

クリスタルの再会・ランドックの刻印

2008年03月20日 | 本の感想
クリスタルの再会・ランドックの刻印(栗本薫 ハヤカワ文庫)

新刊がでるとすぐ読んでいたグインサーガだったが、クム編があまりにも間延びしていて「クリスタルの再会」の前5巻はついに読まないままになっていた。

やっとグインがパロに到着したようなので、「クリスタルの再会」から再度読み始めることにした。

(以下、ストーリーの重要部分に言及していますのでご注意ください)
グインサーガの物語のなかで一番不自然だと私が思っていたのは、グインがシルヴィアをある程度愛していることだ。
だからグインに記憶をなくさせたのはシルヴィアを忘れさせるためだと思っていた。記憶をなくしたままケイロニアに帰ってそこで「七人の魔道師」のエピソードが起き、ヴァルーサが登場するのだろう、と推測した。
たしか120巻あたりが「七人の魔道師」に描かれた時期になる、とどこかで聞いたような気がするので、それにも符合すると。

しかし、「ランドックの刻印」でグインは過去を思い出して(アモンとの戦い以前の記憶を取り戻して)しまった。私の邪推ははずれたわけだ。

リンダと再会しその手を握ったグインに異変(サーガの世界に来る前の時代の幻想を見る)が起こる。
やはり「豹頭王の花嫁」はリンダなのか?(というか、もうリンダ以外に候補になる女性登場人物がいないよな~。いまだ登場していないヴァルーサってことはないし、まさか大穴でマリニア?)
コメント
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