昨年一昨年もやったので、今年も博打で先読みして書いてみる。
大外れだったら、例によってこっそり差し替えます。
まもなく二段変身が登場しそうなこのタイミングでやるのも危険な気はしますが…。
[追記:12月30日]
やっぱり差し替えました。→ディケイドプリキュア! 第5話「スマイルの世界」
■ディケイドプリキュア! 第5話「スマイルの世界」、第6話「あなたの人生の物語」
これまでのディケイドプリキュアは!
「…というわけで、相手の『バラライカ』に対抗してこちらは『サンバ』で行きましょう」
「…確かに貴女の方が強いかもしれない」
「私たちは完璧じゃないから」
「だから、プリキュアはふたりなの!」
「たとえ一つの時代が終わっても、命は受け継がれ、そして広がっていく」
「…私?通りすがりのプリキュアよ、覚えておきなさい!」
第1話「プリキュア大戦」
第2話、第3話「プリキュア5の世界」「夢のその先へ」
第4話「SplashStarの世界(前編)」
第5話、第6話「スマイルの世界」「あなたの人生の物語」
第7話、第8話「GoGo!の世界」「あなたに会いに行くよ」
第9話、第10話「MaxHeartの世界」「無限の光 永遠の闇」
第11話、第12話「スイートの世界」「新たなる運命の扉」
第13話、第14話「フレッシュの世界」「You make me Happy?」
第15話、第16話「ハートキャッチの世界」「せめて、そうすれば」
第17話、第18話「ふたりの世界」「旅の始まり」
第19話、第20話「鏡の世界の闇プリキュア」「歩くプリキュア図鑑」
第21話、第22話「銀水晶の世界」「後悔はしない」
第23話、第24話「見参双子姫」「それが宇宙の授けた光の答え」
第25話、第26話「謎生物の世界」「プリキュアの資格」
第27話、第28話(最終回)「世界の破壊者」
劇場版「ディケイドプリキュア! 完結編」
『世界の破壊者・ディケイド』
『多くの世界を巡り、その瞳は何を見る…』
…。
……。
………。
ばひゅん!
ばひゅんばひゅん!
ばひゅんばひゅん!
スマイルさん:
「未来を導く5つの光!」
「輝け!スマイルプリキュア!」
近くて遠いどこかの世界で、今日も戦う5人の娘さんたち。
彼女達の名は「スマイルプリキュア」。
キュアハッピー、キュアサニー、キュアピース、キュアマーチ、キュアビューティ。
対する悪役は、バッドエンド王国。
悪いおおかみさんを始めとした敵幹部と、プリキュアさんたちは果敢に戦います。
それはもう、ごつごつと。
新しい世界に降り立ったディケイド姉が見たのは、今まさに戦うそんなスマイルさんの姿でした。
弱いです。ぶっちゃけ、弱いです。
こんなに弱いんだし、助けてあげれば良さそうなものですが、何故かディケイド姉は見守るだけ。
だって知ってるから。この戦いの結末が、どうなるのかを。
『スマイルプリキュアの活躍により、アカンベェは退治されて行きました』
『悪いおおかみさんや赤鬼さん、魔女さんも、ついにはやっつけることができました』
『だけど蘇ってしまった悪の皇帝・ピエーロは、とても強くて』
『スマイルさんたちは、負けてしまいました』
ディケイド姉の手に持った絵本が、ぱらぱらぱらぱらと。
見守る前でスマイルさん達は立ち上がり、アカンベェを撃破。そして集まるキュアデコル。
全ては、既に決まり切った、予定調和の一幕に過ぎません。
星空さんの顔面が痛打されることも、全ては避けられないお約束。
努力したからといって、必ず勝てる保証はない。
どんなに仲良くしていても、家族はいつかバラバラになる。
私たちの思いが、誰かに評価されることも約束されない。
たとえ目的を達したとしても、果たしてそれに価値はあるのか。
果てしない虚無と、予定調和。
現実は物語のようにはいかない。
決まり切ったエンディングは、必ずしもハッピーばかりじゃない。
がこん。
その翌日。
再び現れたバッドエンドさんにより、またピエーロ様復活の針が進む。
プリキュアさんの方の、女王復活も一歩進む。
示し合わせたように、粛々とエンディング目指して進んでいく。
スマイルさん達が奮闘しても、終わりは変えられない。
ハッピーさん:
「これくらいのことで泣かないもん」
「ハッピーが逃げちゃう」
とてもとても悲しい言葉です。
崩壊するエンディングはとっくに決まってる。
そんなことは、スマイルさん達自身も分かってる。
それでも。それだからこそ。
絶対に諦めるわけにはいかない。戦って、証明しなければいけない。
たとえ破滅の時が来ると、分かっていても。
私たちは、紛れもなく幸せなんだと。
ディケイド姉は知っている。この戦いがどうなるかを。
今はまだ負けない。破滅するのは、最後のピエーロ様との戦闘だから。
よって、ここは何も手助けしなくても問題ない。そう分かってはいたのだけど。
スマイルさん達の奮戦を見て、ディケイド姉もつい飛び出してしまった。
この後どうなるかを、知っていたにも関わらず。
ディケイド姉:
「…確かに終わりは決まっているのかもしれない」
「だけど、今、私たちが頑張れるかどうかは、私たち自身が決めたこと」
「そしてその姿は、他のみんなにも伝わっていく」
物語が終わってしまっても。
その物語を見た人たちは様々な影響を受け、また違う物語を紡いでいく。
私たちの人生は、私たちだけで完結してしまうものじゃない。
刹那の瞬間。スマイルさん達の脳裏に、まだ見ぬエンディングの先の未来が浮かぶ。
先人の想いと技は、次の世代に伝えられ。
勝負に負けても、気持ちは周囲に伝わり。
親の愛が受け継がれ。
一つの目標は、次の目標のための手段となり…。
ディケイド姉:
「だから、物語にはハッピーエンドしかないのよ!」
もしもプリキュアさんが敗れても、彼女たちを応援する人たちは、戦う姿に勇気を貰って、きっと悪に対して立ち向かうはず。
それならば、この戦いは無駄じゃない。
読んでくれる人がいる限り、気持ちを受け取ってくれる人がいる限り、物語には、バッドエンドなんかありはしない。
ウルみゆ:
「「あなたは、誰?」」
予定調和の物語の中に現れた異物に対し、一人と一匹の声が綺麗にハモる。
それに彼女は堂々と答えてみる。
メタ外の存在である自分自身。その存在自体が、この世界が、誰かに読んでもらえていることの証明になるのだから。
ディケイド姉:
「私?通りすがりのプリキュアよ!覚えておきなさい!」
がしゃこん!
『PreCu Ride... 』
『Cure Decade!!』
異物が多少まぎれたところで、この物語の本筋はそうそうは変わらない。
結局はいつものように、ピエーロ様の復活は一歩進み、こちらもデコルが1個集まるだけ。
やがて来る最終決戦も、そこでの敗北も変わらない。
それでも。
ハッピーさん:
「あたしたちの光は、必ず未来の世代に引き継がれていく!」
だからたとえ自分たちが破滅しようと。
それは単純な負けじゃない。
私たちを見て、志を継いでくれる人がいる人がいる限り…!
ディケイド姉:
『PreCu Ride... 』
がしゃこん!
『Cure Windy!!』
まぁだからって、負けること前提で戦うのもどうかとは思いますが。
「スマイル」さんのお話は、ここでおしまい。
でもエンディングの先には、白紙の未来が待っている。
このお話の続きは、近くて遠いどこかの世界で。
スマイルさんの名前の由来として、「ハッピーに必要なもの」と言われています。
出典が制作サイドの発表等なのかどうかは把握してませんが、個人的には「他者が存在して初めてハッピーなもの」でもいいんじゃないかなと言ってみる。
「サニー」は草木や動物がいなければ単なる気象現象だし、「マーチ」もみんなでやるもの。
「ビューティ」だって、誰か見てくれる人がいるから成り立つ。
「ピース」にいたっては、一人でやってたら虚しいだけですよ。やりそうですけど、あの黄色。
副題に使った「あなたの人生の物語」はSF短編から。「予定調和」に対して、ちょっと新しい視点が持てます。割とお勧め。
【蛇足】
●「ふたりはプリキュアSplash☆Star」DVD-BOXついに発売決定!!
美翔さんが、スルーされなかった…!
もうね、いたって普通に「じゃ次のDVDBOXは夢原さんね」と言われるものとばかり思ってましたよ。
毎日毎日、一生懸命陳情した甲斐がありましたね美翔さん。
その度に警備員さんを呼ばれたりもしましたけど、見事にやり遂げました。
しかも嬉しい特典は、まさかの「マジドキシアター」。
未販売映像が、ついにお茶の間に。
鳥キュアさんのベストバウトとも言われるあの空中戦が、ようやくDVDに!
実に良いですね。
なまじ「未収録」とか「未販売」とかが多いので、こういうときに映えるんですよ。
ほら、失敗は無駄じゃなかった!
ふたりはプリキュアSplash☆Star DVD-BOX vol.1 【完全初回生産限定】
…で、当然いつものように、他シリーズと比べて、売上半減を見せてくれるんですよね。期待しています、美翔さん。
大外れだったら、例によってこっそり差し替えます。
まもなく二段変身が登場しそうなこのタイミングでやるのも危険な気はしますが…。
[追記:12月30日]
やっぱり差し替えました。→ディケイドプリキュア! 第5話「スマイルの世界」
■ディケイドプリキュア! 第5話「スマイルの世界」、第6話「あなたの人生の物語」
これまでのディケイドプリキュアは!
「…というわけで、相手の『バラライカ』に対抗してこちらは『サンバ』で行きましょう」
「…確かに貴女の方が強いかもしれない」
「私たちは完璧じゃないから」
「だから、プリキュアはふたりなの!」
「たとえ一つの時代が終わっても、命は受け継がれ、そして広がっていく」
「…私?通りすがりのプリキュアよ、覚えておきなさい!」
第1話「プリキュア大戦」
第2話、第3話「プリキュア5の世界」「夢のその先へ」
第4話「SplashStarの世界(前編)」
第5話、第6話「スマイルの世界」「あなたの人生の物語」
第7話、第8話「GoGo!の世界」「あなたに会いに行くよ」
第9話、第10話「MaxHeartの世界」「無限の光 永遠の闇」
第11話、第12話「スイートの世界」「新たなる運命の扉」
第13話、第14話「フレッシュの世界」「You make me Happy?」
第15話、第16話「ハートキャッチの世界」「せめて、そうすれば」
第17話、第18話「ふたりの世界」「旅の始まり」
第19話、第20話「鏡の世界の闇プリキュア」「歩くプリキュア図鑑」
第21話、第22話「銀水晶の世界」「後悔はしない」
第23話、第24話「見参双子姫」「それが宇宙の授けた光の答え」
第25話、第26話「謎生物の世界」「プリキュアの資格」
第27話、第28話(最終回)「世界の破壊者」
劇場版「ディケイドプリキュア! 完結編」
『世界の破壊者・ディケイド』
『多くの世界を巡り、その瞳は何を見る…』
…。
……。
………。
ばひゅん!
ばひゅんばひゅん!
ばひゅんばひゅん!
スマイルさん:
「未来を導く5つの光!」
「輝け!スマイルプリキュア!」
近くて遠いどこかの世界で、今日も戦う5人の娘さんたち。
彼女達の名は「スマイルプリキュア」。
キュアハッピー、キュアサニー、キュアピース、キュアマーチ、キュアビューティ。
対する悪役は、バッドエンド王国。
悪いおおかみさんを始めとした敵幹部と、プリキュアさんたちは果敢に戦います。
それはもう、ごつごつと。
新しい世界に降り立ったディケイド姉が見たのは、今まさに戦うそんなスマイルさんの姿でした。
弱いです。ぶっちゃけ、弱いです。
こんなに弱いんだし、助けてあげれば良さそうなものですが、何故かディケイド姉は見守るだけ。
だって知ってるから。この戦いの結末が、どうなるのかを。
『スマイルプリキュアの活躍により、アカンベェは退治されて行きました』
『悪いおおかみさんや赤鬼さん、魔女さんも、ついにはやっつけることができました』
『だけど蘇ってしまった悪の皇帝・ピエーロは、とても強くて』
『スマイルさんたちは、負けてしまいました』
ディケイド姉の手に持った絵本が、ぱらぱらぱらぱらと。
見守る前でスマイルさん達は立ち上がり、アカンベェを撃破。そして集まるキュアデコル。
全ては、既に決まり切った、予定調和の一幕に過ぎません。
星空さんの顔面が痛打されることも、全ては避けられないお約束。
努力したからといって、必ず勝てる保証はない。
どんなに仲良くしていても、家族はいつかバラバラになる。
私たちの思いが、誰かに評価されることも約束されない。
たとえ目的を達したとしても、果たしてそれに価値はあるのか。
果てしない虚無と、予定調和。
現実は物語のようにはいかない。
決まり切ったエンディングは、必ずしもハッピーばかりじゃない。
がこん。
その翌日。
再び現れたバッドエンドさんにより、またピエーロ様復活の針が進む。
プリキュアさんの方の、女王復活も一歩進む。
示し合わせたように、粛々とエンディング目指して進んでいく。
スマイルさん達が奮闘しても、終わりは変えられない。
ハッピーさん:
「これくらいのことで泣かないもん」
「ハッピーが逃げちゃう」
とてもとても悲しい言葉です。
崩壊するエンディングはとっくに決まってる。
そんなことは、スマイルさん達自身も分かってる。
それでも。それだからこそ。
絶対に諦めるわけにはいかない。戦って、証明しなければいけない。
たとえ破滅の時が来ると、分かっていても。
私たちは、紛れもなく幸せなんだと。
ディケイド姉は知っている。この戦いがどうなるかを。
今はまだ負けない。破滅するのは、最後のピエーロ様との戦闘だから。
よって、ここは何も手助けしなくても問題ない。そう分かってはいたのだけど。
スマイルさん達の奮戦を見て、ディケイド姉もつい飛び出してしまった。
この後どうなるかを、知っていたにも関わらず。
ディケイド姉:
「…確かに終わりは決まっているのかもしれない」
「だけど、今、私たちが頑張れるかどうかは、私たち自身が決めたこと」
「そしてその姿は、他のみんなにも伝わっていく」
物語が終わってしまっても。
その物語を見た人たちは様々な影響を受け、また違う物語を紡いでいく。
私たちの人生は、私たちだけで完結してしまうものじゃない。
刹那の瞬間。スマイルさん達の脳裏に、まだ見ぬエンディングの先の未来が浮かぶ。
先人の想いと技は、次の世代に伝えられ。
勝負に負けても、気持ちは周囲に伝わり。
親の愛が受け継がれ。
一つの目標は、次の目標のための手段となり…。
ディケイド姉:
「だから、物語にはハッピーエンドしかないのよ!」
もしもプリキュアさんが敗れても、彼女たちを応援する人たちは、戦う姿に勇気を貰って、きっと悪に対して立ち向かうはず。
それならば、この戦いは無駄じゃない。
読んでくれる人がいる限り、気持ちを受け取ってくれる人がいる限り、物語には、バッドエンドなんかありはしない。
ウルみゆ:
「「あなたは、誰?」」
予定調和の物語の中に現れた異物に対し、一人と一匹の声が綺麗にハモる。
それに彼女は堂々と答えてみる。
メタ外の存在である自分自身。その存在自体が、この世界が、誰かに読んでもらえていることの証明になるのだから。
ディケイド姉:
「私?通りすがりのプリキュアよ!覚えておきなさい!」
がしゃこん!
『PreCu Ride... 』
『Cure Decade!!』
異物が多少まぎれたところで、この物語の本筋はそうそうは変わらない。
結局はいつものように、ピエーロ様の復活は一歩進み、こちらもデコルが1個集まるだけ。
やがて来る最終決戦も、そこでの敗北も変わらない。
それでも。
ハッピーさん:
「あたしたちの光は、必ず未来の世代に引き継がれていく!」
だからたとえ自分たちが破滅しようと。
それは単純な負けじゃない。
私たちを見て、志を継いでくれる人がいる人がいる限り…!
ディケイド姉:
『PreCu Ride... 』
がしゃこん!
『Cure Windy!!』
まぁだからって、負けること前提で戦うのもどうかとは思いますが。
「スマイル」さんのお話は、ここでおしまい。
でもエンディングの先には、白紙の未来が待っている。
このお話の続きは、近くて遠いどこかの世界で。
(左画像) 映画プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち 特装版 【Blu-ray】 (右画像) 小説 プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち (角川つばさ文庫) |
スマイルさんの名前の由来として、「ハッピーに必要なもの」と言われています。
出典が制作サイドの発表等なのかどうかは把握してませんが、個人的には「他者が存在して初めてハッピーなもの」でもいいんじゃないかなと言ってみる。
「サニー」は草木や動物がいなければ単なる気象現象だし、「マーチ」もみんなでやるもの。
「ビューティ」だって、誰か見てくれる人がいるから成り立つ。
「ピース」にいたっては、一人でやってたら虚しいだけですよ。やりそうですけど、あの黄色。
副題に使った「あなたの人生の物語」はSF短編から。「予定調和」に対して、ちょっと新しい視点が持てます。割とお勧め。
【蛇足】
●「ふたりはプリキュアSplash☆Star」DVD-BOXついに発売決定!!
美翔さんが、スルーされなかった…!
もうね、いたって普通に「じゃ次のDVDBOXは夢原さんね」と言われるものとばかり思ってましたよ。
毎日毎日、一生懸命陳情した甲斐がありましたね美翔さん。
その度に警備員さんを呼ばれたりもしましたけど、見事にやり遂げました。
しかも嬉しい特典は、まさかの「マジドキシアター」。
未販売映像が、ついにお茶の間に。
鳥キュアさんのベストバウトとも言われるあの空中戦が、ようやくDVDに!
実に良いですね。
なまじ「未収録」とか「未販売」とかが多いので、こういうときに映えるんですよ。
ほら、失敗は無駄じゃなかった!
ふたりはプリキュアSplash☆Star DVD-BOX vol.1 【完全初回生産限定】
…で、当然いつものように、他シリーズと比べて、売上半減を見せてくれるんですよね。期待しています、美翔さん。