穴にハマったアリスたち
生きていればきっと楽しいことがいっぱいあるさ!という信念の証明のためのページ
ぴちぴちピッチを大応援中。第三期をぜひ!




色々と評判の「風立ちぬ」を見てきました。

■映画:風立ちぬ

面白い映画だと思った。
でもその理由がよく分からなくて、観に行った友人共々しばらく頭をひねりました。
特段に派手なシーンがあるのでも、何かどんでん返し的なものがあるのでもないのに。

多分一番大きいのは、非常に良いテンポなのかなと。
下手な演出だと、お涙ちょうだい的に長々描写してしまうところを(例えば妻の置手紙を朗読させるとか)さくさく進めてくれる。
そういえば「ラピュタ」もやたらに軽快に進むんですよね。
パズーもシータもムスカも、軽いノリで何度も死にかけてるのに、さらりと進む。

過剰に演出しないので、それがかえって登場人物たちの気持ちを伝えてくる。
主役が庵野さんなのも、確かにむしろ良かったと感じた。
これで「戦争の悲惨さに苦悩する」とか「妻を失って号泣する」とかをご丁寧にやられたら、くどすぎて急激につまらなくなったと思う。
アニメーションというより、絵本のような感じでしょうか。(絵が動かないといった意味ではなく、淡々と述べるという意味で)

戦争は良くないとか、飛行機が純粋に好きなのに時代が悪かったとか、そんな面倒くさいだけの予定調和的な説教もなし。
結核の妻との悲恋だとか、くどくどとした恋愛物語とかでもなし。
ただただ「飛行機が好き」という思いと、夢を形にしようとする情熱が淡々と伝わってくる。

撃墜される飛行機の描写や結核の様子も、戦争の悲劇さや病気の悲しさというよりも、夢の儚さといった印象を感じます。
撃墜されると分かってる飛行機を作るのは、不治の病の妻との生活に日々全力で挑むのと同じ。
破綻すると分かっていても(むしろ破綻すると分かっているからこそ)、大事な夢がある。
おそらくキャラクターを描きたかったのでも、ストーリーを魅せたかったのでもなく、脆くも強い情熱そのものを描きたかったのだろうと思う。

もっとスマートに考察なり感想なり書きたいところだけど、言葉にするのがとても難しい。
確かに人によって評価が分かれるのも分かる。
私的には、ジブリ映画の上位に入る良映画だと思いました。


(左画像)
風立ちぬ スタジオジブリ絵コンテ全集19

(右画像)
風立ちぬ サウンドトラック


以下から本文よりも長い蛇足。

【その1】

「風立ちぬ」さんといえば、喫煙シーンで話題になってます。

初めに私の立ち位置をはっきりさせておくと、現実世界の喫煙には大反対。
理由は発がん性だとか匂いだとかではなく、喉の痛みやくしゃみ、咳に襲われるから。
吸ってる本人に害があるのは構わないのですが(不健康な趣味なんて他にもいくらでもある)、煙草の特徴的なところは、望まぬ他者にも被害を与えること。(※1)
しばしば引き合いに出される酒でいえば、「一気飲みを強制する」等にあたります。(※2)
故に反対。

※1 なお誤解をされないように書いておくと、「望んで吸う」場合には苦痛ではない。
  例えば喫煙する友人と飲みに行く等はOK。
  要は「望まないのに吸わされる」のが嫌なのであって、分かってて吸う分には気にしない。
  酒を自由意思で飲む分には気にしないけど、強要されたら断固反対するのと一緒。

※2 「他者への被害=酔っぱらって暴れる」とは異なる。
  これに相当するのは「ニコチンの禁断症状でイライラして当たり散らす」等。

【その2】

で、「風立ちぬ」さん。

一番話題になってると思われる「結核の妻の横で、煙草を吸う」シーン。
簡単に書くと、以下のような感じ。

夜遅くまで設計作業をしている夫。
結核で寝込んでいる妻は、布団の中から夫の手をずっと握りしめている。
夫は愛する妻のため、片手で設計を続けていたが、ふと言う。

 夫:「煙草を吸ってきてもいいかな(手を離してもいいかな)」
 妻:「だめ。ここで吸って」
 夫:「でもお前…」
 妻:「いいから」
 夫:「そうか」(そして一服)

これに対し、「結核患者の横で吸うとは何を考えてるんだ」という反対意見が出てる。
更にそれに対し、表現の自由や時代性の観点からの再反対意見も出てる。

【その3】

私の感想としては、「場面の表現としては理解できる」「が、人物の表現としては疑問符」を持った。

結核の妻は、病院で治療を受けた方がいいと理解しつつも、夫の傍に居たくてあえて無理をしています。
これを踏まえれば、(直接の描写はされていませんが)受動喫煙で呼吸が苦しくても、それでも夫の傍にいたいし、それが幸せ。
妻の愛情が強調されており、表現として理解できるし納得できる。良い場面だとも思う。

ただ夫の人物描写としては理解に苦しむ。
史実がどうだったのかは知りませんが、少なくとも劇中では、「ちょっと世俗からはズレているが、飛行機が大好きな、誠実で進歩的な男性」として描かれています。
その彼が、何で最愛の妻の横で煙草を吸うのだろう?

例えば、

 妻:「そういえば最近煙草を吸わないのね」
 夫:「だってお前…」
 妻:「私のことなら気にしないで。煙草を吸ってるあなたを見るの、好き」
 夫:「そうか」

こういう流れなら、まだ分かる。
ですが、夫自らが吸いたいと言い出している。
しかも設計の仕事を中断する前提で。

もともと、妻と居る時間を犠牲にしてでも、飛行機の設計を行っている人物です。
それなのに、設計よりも喫煙を優先するとなると、優先順位が喫煙>飛行機>妻となってしまう。
「飛行機>妻」に関しては、それが彼の魅力であるし、一概に順位を比較できるものではないですが、煙草に関しては不可思議です。

要は「単にニコチン中毒だろう」という描写が、キャラクター性と合致していない。
逆に「僕は煙草なんて興味ない」と一心不乱に設計してる方が、(史実はともかく)キャラクターとしては納得できます。

故に、同じように問題視されている「学生が教室で煙草を吸っている」シーンは、「級友が煙草を吸ってる横で飛行機に夢中」という表現として理解できる。
盛んに「煙草を貸してくれ」と言ってくる友人が、設計に関しても『拝借』が多いのも、マイナス描写と受け取れる。
しかし「病床の妻の横で禁断症状にかられて煙草」は、どうにも理解できない。

【その3に追記】

コメントで「気分転換も大事。吸わずにイライラするよりも、吸ってスッキリする方が設計もはかどるから、二郎の価値観はブレてない」といただきました。ありがとうございます。反応を貰えるのは、やっぱり嬉しい。

確かにリフレッシュは大事です。
しかし煙草で無視できないのは、ニコチンによる禁断症状の影響が大きい点です。
「吸わないとイライラする」こと自体が、ただの気分転換ではなく中毒症状なことを物語っています。

多少なりと似たような状況であるアルコール中毒に置き換えてみましょう。

 夫:「酒が切れて手の震えが止まらない。ちょっと一杯飲んでくるよ」
 妻:「だめよ。ここにいて」
 夫:「でもお前」
 妻:「気にしないで。私も一杯もらおうかしら。一度、飲んでみたかったのよ」
 夫:「そうか」

病人に酒を飲ますなと批判はありそうですが、余命いくばくもないことを自覚してのことなら、表現としてはありだと思う。
アル中というとアレに思われるかもしれませんが、昔堅気で酒だけが楽しみの爺さんが、寝込んでいる婆さんの横で、久々の、そして人生最後の工作の腕をふるう…て感じのシーンなら、結構美しいんじゃないでしょうか。

ですが、本作の二郎さんのイメージには合わないんですよね。
進歩的で実直なはずなのに、煙草に振り回される…?
当時の喫煙率を考えればリアルなのでしょうけれど、その結果キャラクターがブレては本末転倒に思えます。

気分転換と言う事なら、ふたりの共通の思い出である紙飛行機を作って飛ばすとかでも良かったのではないでしょうか。
煙をたなびかせるのではなく、紙飛行機がくるくると部屋を舞う感じ。
楽しかった避暑地での思い出や、夢を目指して最後の日々を邁進する様子も重ねられます。
思い出も夢も、全て「飛行機」がキーワードなんだから。

もちろん、プロ中のプロである宮崎監督の演出に大それたことは言えませんが、素人なりに疑問に思ったのです。

【その4】

といったわけで、主人公のキャラ付けがブレてるんじゃないかと感じた。
「キャラを描きたかったのではないのだろう」と上述しましたが、尚の事矛盾を感じます。
何でそこで、わざわざ引っかかりを覚えるような嗜好設定をしたのだろう?

「当時としては当たり前の光景だった」という意見もありますが、私的にはほとんど意味のない指摘だと思う。
平安時代設定のドラマで美人が出てきたときに、わざわざ時代に忠実に下膨れやおはぐろを用意するか?というと、違うと思う。(※3)
仮に忠実に時代を反映したところで、結局見るのは現代の我々なので、「美人と認識できない奇妙な光景」になってしまう。
史実に忠実な歴史教材のようなものを作ることが目的ではないのですから、時代性はさして関係ないはず。

※3 煙草の「当人たちは意識していなかったが、実は中毒の影響でやっている」要素を加味すると、
  纏足(美意識以外に女性支配が絡んでる)を例にする方が適切かもしれない。

ただ「表現として禁止せよ」とまで行くと疑問。
喫煙を美化している(からあえて採用したように、私には見える)表現は、個人的には不快ですが、まぁスピード違反した車のせいで家族を失った人が、カーチェイスシーンに嫌悪感を持つようなもの。
不快に思う気持ちを止める理由はないけれど、禁止とまでいくと行きすぎかなと思う。
強いて言うなら、監督本人も言われているように「大人向け」とのことなので、年齢制限くらいでしょうか。

まぁそういったモヤモヤはあったものの、それでも「面白い」と思えたのだから、凄い映画なのだろうと思う。

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その街はクマに侵食されていました。

■第1回 熊本城マラソン



 日時:2012年2月19日(日)9時00分ごろ~
 場所:熊本城、他

もう先週になりますが熊本城マラソンに参加してきました。
タイムは自己ベスト。ひとまずの目標の4時間30分を大幅に切れた。
頑張った。はるばる熊本まで行って走って良かった。

マラソン大会に参加したのはこれで4回目。40キロ越えの自主マラソンも過去に4回くらい。
合わせて10回弱の長距離経験の中でも、一番まともに走れました。
膝関節や足指が痛くならず、純粋に疲労だけで済んだのは、結構な収穫かもしれない。


熊本はそこかしこにくまモンが溢れていました。



本当に、どこにもそこにもクマがいる。
くまBARやくま焼酎、飲食店のポスターにも暴力団追放キャンペーンにも。
しかも県民自らが、楽しんで受け入れてる感がバリバリに伝わってきます。
そこらの普通のお爺さんも、当たり前のようにくまモン手袋をし、シールやキーホルダーはあちこちで。
熊本城マラソンの参加者も、かなりの割合でくまモングッズを身につけてた。恐ろしい。

今回のマラソン、参加者の過半数がマラソン初参加。そして過半数が熊本県民。
おまけに第1回大会ということで、事務局側も不慣れなはず…と混乱を予想していたのですが、予想外に快適きわまりなかったです。
強いて言えば、スタート前の荷物預かりから実際のスタートまで、1時間以上の時間があったので、利用した人は苦労したみたい。(私はホテルに預けたので、影響なし)
あとは不運にも異常に寒かった。例年同時期と比べ、5度から10度も低いとか、嫌がらせですか。走ってる途中、雪もちらついたし。

沿道の応援はとても素晴らしかった。
コースも事前に思っていたよりも、ずっと変化に富んでて面白かった。
街、産業道路、学校地区、田畑、住宅街、町から街。
大会前、公式ページに公開されてたコース動画を見たときは、失礼ながら「人がいなくて寂しいのでは」と感じた場所もあったけど、いざ走ってみたら全く感じず。

住宅街では住人の方が外に出てきて応援してくれるし、色んな店舗や組合の方が大勢沿道に。
特に川尻に入った時の、「ようこそ川尻へ」の横断幕は熱かった。
25キロ~30キロ付近の郊外を抜け、街に戻ってきた時の声援の渦は感動しかけました。
マラソンの場合、応援してもらってもほんの数十秒でその前を通り過ぎてしまうのですけど、色々な出し物や音楽の応援の音が、一瞬で過ぎ去っていく感覚が、妙に気持ち良かった。
比較論で語るのも失礼ですが、正直、去年参加した東京マラソンよりも熱いものを感じました。

ゴール手前の熊本城に上る坂道も、当初の予定では諦めて全部歩くつもりだったのに。
応援が素晴らしくて結構頑張ってしまったくらい。
ていうか卑怯ですよ!何でお城の入口に神社があるんですか。そして神社の巫女さんが、そのまんまの格好で応援に出てきてるんですか。走るしかないじゃないか!

給水等々も、かなり頑張ってた。
おそろしく頻繁に給水があるのみならず、「500メートル先に給水」等の看板がばっちり出てる。
他にも「足元注意」や「この先急カーブ」などなど。
マラソンで一番きつい(と個人的に思う)のは、「何もない直線をひたすら走るだけ」のコースですが、看板が頻繁にあるおかげで、かなり助かりました。

給水の中身自体も充実してた。何より良いと思ったのが、紙コップがほとんど道路に落ちてない。
落ちるたびにスタッフさんが拾って回収していたから…というのもあるだろうけど、ゴミ箱の配置が良かった。
給水所の結構先までゴミ箱が置いてあったので、走りながら捨てられる。こういうちょっとした工夫は評価したい。
トイレの数は少なめだったけど、実際にはそれほど「待たされた」感はなかったかな。
(多分、休憩のタイミングを見計らって、台数の多いところを利用したからだと思う)

そういったわけで非常に良い大会でした。
時期的に東京マラソンと被るけど、来年も参加してみたいくらい。
くまモンに、感謝。

【蛇足】

熊本空港で見つけた観光PRパネル。
くまモンとセットのキャッチコピー『くまもとサプライズ』(「まず県民自らが、自分たちの身の回りのサプライズ=誇れる観光資源を再認識しよう」)が端的に分かる内容だったので、一部引用して紹介したい。



[引用]

 空にカラスが飛んでいるように、
 海にイルカがいるのは当たり前のこと
 熊本天草の漁師は、つい十数年前までそう思っていたそうです。

 (中略)

 当たり前のことに感動できる。
 当たり前のことをいつも新鮮に思える。そんなふうに自分の
 日常を見つめられたら、どんなに幸せでしょう。

[引用終]

海にイルカがいるのは当たり前ではない…!

そう気づいたとき、道が開けるのです。そうだ、これは当たり前ではない。素敵なことなんだ。
とても良い発想だと思う。
今回のマラソンが盛り上がったのも、こういう発想の下地があったからじゃなかろうか。

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先日くまモンを崇めてみたら、思いのほか反応を貰えた。
クマめ…。
あいつには、やっぱ何かあるんだ。邪悪な人を惹きつける何かが。

今日から週明けにかけて、件の熊本城マラソンに行ってきます。
そんなわけで、プリキュアさんの感想諸々遅れます。
まぁここ最近、遅れがちでしたけれど。

熊本城マラソン

公開されているコース高低差は一見の価値あり。
残虐としかいいようがありません。
基本、平坦なのに所々に極端な鋭角が(陸橋らしい)。

おまけに一番きつい最後の最後に、わけのわからない上り坂。
ゴールが熊本城なので、城に上る坂道っぽい。
なんでフルマラソンで、最後が城攻めなのか。三大名城が牙を剥いてる。

そんなマラソンなのに、参加者の7割はフルマラソン初参加だそうで。
正しく良い市民マラソンです。
とはいえ、熊本県民は何を考えてるんでしょうか。さすが邪悪なくまモンを擁するお国だ。

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「仮面ライダーフォーゼ」でお馴染みJAXAさん。
第3話の舞台としても有名な調布に行ってきました。
残念ながら、仮面ライダー部の面々は補習の真っ最中で不在でしたが、とても楽しかった。

■JAXA 調布航空宇宙センター 一般公開



 日時:2011年10月16日(日)10時00分~16時00分
 場所:調布航空宇宙センター

行く前に最初に思ってたこと。
多分、展示ルームみたいなのがあって、1時間くらいで見終わるんだろうな。
あとは御飯でも食べて帰るか。

…そんな弱い考えは、宇宙の前ではあまりにも矮小でした。

とにかく広い。そして豪勢。
敷地のあちこちを盛んに使って、そこかしこで展示・見学・説明がなされています。
しかも一つ一つが濃い。



仮面ライダーでも登場した展示ルーム。
「揚力を体験しよう」コーナーが地味にツボに入りました。
風が流れてる→羽根の模型を傾ける→飛ぶ!というだけのものなのですが、異様なほどに浮きます。
「飛行機が飛ぶ理屈は判明していない」という都市伝説を一笑するかのような説得力です。
ほら、浮くだろ?

時間がないので適当に飛ばしていこうとしても、面白いのでつい足が止まります。
展示も凄いが、係の職員の方の説明も丁寧で面白いです。
皆さまご自分の仕事に、誇りと喜びを見出されてるのがよく分かる。やたらに楽しそうです。
時折、説明の中に「それは民間人は知らない」と言いたくなるような単語が飛び出すのも御愛嬌。
高いレベルの人たちが、すこぶる面白く知識を教えてくれるのは、それだけでわくわくします。



聞いた話は悉く面白かったので、引用するのも憚られるのですが。
例えば月面探査のために、月の砂を研究しているところで聞いた話。

職員様:
 「月の砂は角が取れておらず(風化や水により浸食されないから)、地球の砂とは性質が全く違う」
 「一つ一つが細かく、尖っている」
 「そこで実験のためには、わざわざ専用に作ってもらう必要がある」

そこで誰かが聞いた。
その特殊な砂ってトゲトゲしてるそうですけど、吸いこんだりしても大丈夫なんですか?

職員様:
 「いや、大丈夫じゃなかった」

大丈夫じゃ「なかった」。過去形。やっちまった。
なんでも「最初は適当にマスクをつけただけでやってたけど、実はまずかった」と後で分かったそうで。
かのアポロも、最初は月の砂の脅威を全く把握しておらず、大変なことになったそう。
凄いことをやっているのだけど、その裏で積み重ねられた失敗の数々は妙にお茶目。
まぁ現場の人たちは「お茶目」では済まなかったのでしょうけれど、そこも含めて。

他には例えば電気分解のコーナー。

職員様:
 「宇宙には酸素を気体の形で持っていくよりも」
 「水を持って行って、電気分解する方が効率がいい」

確かに水から酸素を作る方が、体積的に有利そうです。
恐ろしいことを考えつくものだ。
でも待って、水を分解したら酸素の他に水素も出るんじゃないかしら?そっちはどうするの?

職員様:
 「人が二酸化炭素(CO2)を吐きます」
 「それと水素(H2)と結合して、水(H20)を作ります」
 「そしてまた酸素(O2)に分解します」

っ!物質が弄ばれている!!

もはや、物を見たら元素で考えてしまう病気です。
迂闊にHとかOとか含んでると、容赦なく水や酸素に変換される。
そしてその様子を、簡単な電気分解の実験器具とともに教えてくれる。恐ろしい…。



そこかしこで訳のわからぬ装置や理論が炸裂しています。
戯れに7,000km/秒で金属片を打ち込んでみたら、厚さ10センチはあろうかという金属板が粉砕されました。えへへ。とか。
世界初の磁気を使った風洞では、高速で風が吹き荒れる実験器具の中で、微動だにせず支えも何もなく中空に浮かぶ矢が一つ、とか。
そこに立ってみてくださいと言われたので行ってみたら、謎の突風が吹き込んでくる風洞施設、とか。
奴らは頭がおかしいです。変態に迂闊に技術を与えちゃダメなんだ。



そういったわけで、とてもとても充実したイベントでした。
充実しすぎて、一日では全てを回りきれませんでした。
そりゃ仮面ライダー部も毎日通う。

【蛇足】

施設内で見かけた風景。



↓拡大



格納物「空気」。酸素とか窒素ではなく「空気」。
当たり前のようにそこにあるのが、非常にシュール。

【蛇足2】

私もそうでしたが、「フォーゼ」で存在を知って来ていた人が結構いた様子。
あちこちでライダーさんが話題にされているのを聞きました。
お子様が「そのスイッチをよこせ!」「いやだ、バーカ!」とか言いながら遊びまわってたりとか。
明らかに悪い影響を与えておられる。

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前編・後編、両方とも見れた。原作は連載分まで読んでます。小説やアニメは未読。そんなステータス。

■GANTZ: PERFECT ANSWER

「ヤングジャンプ」連載の有名漫画。
訳も分からぬままに「黒い玉」=「ガンツ」に召喚された主人公・玄野くんが、訳も分からぬままに謎の「星人」と戦い続けるお話です。
映画の第1部では導入から千手観音戦まで。
現在公開中の第2部は、千手との戦闘で倒れた加藤君を生き返らせ、このリアル・モンスターハンターから脱出するために頑張るお話。
原作とはかなり違った展開ですが、基本的にバンパイア戦が下敷きになってる感じ。

連載の方がまだ終わっていない中、かなり良いまとめ方をしたと思います。
ただ、人気漫画原作で、しかもこの手の「謎の設定」を持つお話は、どう映画化しても叩く人は出てくる。
特に副題に「PERFECT ANSWER」と銘打ってることもあってか、「謎が解決していない」というコメントを各地で観ました。

「ガンツとは何なのか」「何故戦わないといけないのか」。
これらに関する回答は、原作でもされてない…というか、「そんなものには意味がない」と問題提起されてます。
手元に本が無いのでうろ覚えですが、ガンツの正体を探る記者が、ようやくのことで真相を知っていると思しき人物と接触した回で、

意味深な人:
 「別に隠すことではない。どんどん公表してくれ」
 「精神に異常のある娘が呟いたうわ言を解析したら、ガンツが作れた」
 「アカシックレコードと接続して語ってるんだよ」
 「戦ってる理由?戦いの様子は大金持ちの賭けに使ってたんだ」
 「さあこれで謎は全部だ。自由に記事にしてくれ」
記者:
 「そんなもの、どう記事にしろっていうんだ…?」
意味深な人:
 「CNNもBBCも同じことを言って手を引いたよ」
 「HAHAHAHAHAHA!」

こんなやりとりがある。
「理由」が分かったところで意味がない。謎は解けたが、だからなんだ。
(この「理由」はただの誤魔化しであって、後々「真の理由」が明かされるかもしれません。でもここで肝心なのは「謎が公開されるかどうか」ではなく、「理由」が単に分かったところで無意味、というところ)

ジャンプ連載の「バクマン」でも、ちょっと似たようなやり取りがあったと思う。
これまた、うろ覚えですが、

サイコーさん:
 「この漫画にはリアリティがない。特殊能力の理由づけがない」
シュージンさん:
 「じゃあルフィは何でゴム人間なんだ?」
サイコーさん:
 「それは悪魔の実を食べたから」
シュージンさん:
 「悪魔の実を食べたら、何でゴム人間になるんだよ」

みたいな。正論だと思う。
別に「どこまで突き詰めても謎は謎のままだ」なんてくだらない哲学を言いたいのではなく、「それでは説明になってないのに、何か納得してしまってる」点が問題。
いいんじゃない?戦ってる理由は「金持ちの道楽」。「ガンツ」の正体は、どこかの娘さんのうわ言で作られたもの。
ちゃんと説明がされてるし、謎はない。
でも納得する人はいないだろうし、面白くもなんともない。

「謎設定」なんてものは、結局はそういうものだと思う。謎解きそのものには大した意味はない。

(蛇足:
 この「説明されてるのに納得がいかず、あれこれ勘ぐる」というのが、現実世界では陰謀論の元になるのだと思う。
 それと、語弊があることを承知で書くと、勉強で躓くケースの一つにもなってると思う。「丸暗記は嫌だから、理由を理解したい」みたいな。
 ずっと以前に「原子があるなんて信じられない。どうして存在するのか」と聞かれたことがありました。
 学生レベルでは「あったからある。そういうものだ」以上の答えは無理じゃないかな。
 原因と結果に、意味なんざない。そこに意味を見出そうとすると、宗教や哲学の領分になる)

映画の劇中でも、玄野くんは星人から「何故、戦うのか」と問いかけられます。
玄野くんからすれば「訳の分からないガンツに命じられて仕方なく」なわけですが、殺戮される星人にとっては堪ったものではない。
向こうも懸命に抵抗する。結果、人間サイドにも死者が出る。それでも戦うしかない。

「争いはなくならない」と書くとかなり陳腐ですが、「何故、人は生きているのか」に近い問いだと思う。
生物は他生物を殺戮しないと生きていけない。何故殺さないといけないのか。そもそもどうして生まれてきたのか。
理由は説明できる。栄養を摂取するためとか、精子と卵子が結合して云々とか。でもそれは回答になってない。

ラストのオチはどうとでも解釈できるけれど、私としては上記のような感じです。
細かいところでは残念だった部分もあるものの(「これで終わりだと思ったら、まだあった」な絶望(ロボット倒しても中身の親がいたとか、大仏倒した後の千手とか)がほぼ丸々カットだったのは悲しい)、まぁ及第点以上の映像化だと思う。
特に、原作と変えることにより恐怖が増大していたり(初戦でスーツを着ていない!)、BGMをバックに説明抜きでミッションをこなしていく演出は良かったんじゃないかな。
夜間戦闘におけるフォトンブラッドの格好よさも、映像ならではだと思う。
原作者さんが絶賛していたのも(多少のリップサービスはあるでしょうが)納得。


(左画像)
GANTZ 1 (ヤングジャンプコミックス)

(右画像)
Sound of GANTZ PERFECT ANSWER


【蛇足1】

刀を振りまわしてる女子高校生様が格好良かった。敵も味方も。
いきなり覚醒して切りかかる優等生の娘さん素敵過ぎます。
「2年前に現役だった」ということは、当時は中学生とかでしょうか。どぎまぎする。
学生の娘さんが、巨漢を相手に五分以上にガチでバトル…とか、意外とハリウッド等々では見かけないですね。
何か規制でもあるんだろうか。需要がないとは思えないのだけれど。

その他「日常的な住宅街や電車の中で、周りを破壊しながらバトル」とかも、日本的だと思った。
古くは「ゴジラ」から続く流れですね。
個人的に、邦画のお涙ちょうだい人情物(特にノスタルジーや動物、病気に絡めたもの)は大嫌いなのだけど、こういう文化は好きなので売りとして残していって欲しいと思う。

【蛇足2】

「状況が分からず混乱→システムを理解する→組織的に抵抗開始→崩壊」という一連の流れが好き。
その後立て直す話はもっと好き。
そんなわけで千手観音やバンパイアをクライマックスに持ってきたのは、非常に納得がいきます。

それと、映像で見て千手観音の強さに唖然としました。
漫画だと効果線とかで誤魔化されてるけど、あの手の数とスピードで攻められたらどうしようもない。
作ってる側も、どうやって倒すのか説得力に困ったんじゃないかという勢い。

同様に、「ガンツ武器と通常武器による銃撃戦」も映像ならではの説得力があった。
ガンツ武器はトリガーを引いてから一定のタイムラグがあるせいで、同時に撃ちあってるはずなのに一方的に打ち込まれてしまう。
一方で、ガンツスーツの防御限界がくるまでは、通常武器のダメージは通らない。
そんなわけで酷く間抜けな一瞬が訪れる。
片方は「ぎょーん」「ぎょーん」と音がするだけの玩具を抱え、片方は効いていないのに無機質に連射を続けまくる…。

そしてタイムラグが経過する前に防御限界が訪れて崩壊する様が切ない。
直後、ラグが解消されて吹っ飛ぶ相手も悲しいし、それでも構わずに連射しまくる様子が恐怖。
あのシーンは意外と意外に盲点だったというか、面白かった。

【蛇足3】

Yahoo!映画のコメント欄に「これらの点が意味不明だった」という内容のものがあったので、失礼ながら投稿者の「謎」の部分を引用してみる。

[引用]
 ●謎その1
 たえちゃんが、「くろいボール」の4人のリストに載ってたのは何故?
 あれって過去に100点出した人だけじゃないの?
[引用終]

劇中で玄野くん自身が、「戦いから離脱させないため」と語ってます。
(100点を取って「解放」ではなく「復活」を選択させるため。要は人質)

[引用]
 ●謎その2
 ミッションのターゲットがたえちゃんになった意味がイマイチよく分からない???
[引用終]

劇中で「星人がやってくることを防ぐため」と説明されてます。

[引用]
 ●謎その3
 ニセ加藤は、千手観音星人なの?黒服星人なの?
 千手観音の事を父親って言ってたから千手観音だと思うんですが、手から刀が出てくる描写は黒服星人と一緒だし…うーむ?
[引用終]

ニセ加藤くんの言う「父親」は、加藤くんの実父。(映画版では加藤くんは親父さんを殺害し、服役している)
また千手なのか黒服なのかは、本質的に違わないかと思うし、区別する意味もなさそう。
一応、原作では「千手観音の中の謎の生き物」が千手観音星人なので、そいつが人型に潜り込んでたとか何とかでしょう。

[引用]
 ●謎その4
 黒服星人がGANTZにかけたあの液体って何ですか?
[引用終]

元々千手観音の持ってた武器。
確か映画の前編でも登場してたと思う。
それをなんでそこで採用したかは不明ですが、「正体が千手だと視聴者に伝えるため」「強力な武器の印象が強いので見栄えがする」くらいで、ストーリー上の強い意味(あれが対ガンツ用の神秘兵器といったような)はないと思う。

[引用]
 ●謎その5
 最後、GANTZの部屋で、玄野が加藤に向けて打ったXガンが、加藤を通り抜けて後ろのニセにしくんに当たったのは何で???
[引用終]

隙間から撃った。射撃の名手なんです。それ以外の理由があるんだろうか…?

[引用]
 ●謎その6
 あれだけ大爆発したGANTZの部屋が、即綺麗に元に戻ってたんですけど?(笑)
[引用]

人が復活するのと同じ理由。

[引用]
 ●謎その7
 最後、玄野がGANTZの中に入って、GANTZメンバーが全員生き返ったのは良しとしても、加藤の弟の歩とたえちゃんが生き返ったのは何でなん???
 二人ともGANTZメンバーじゃないよね???(笑)
[引用終]

ガンツメンバー以外は復活できないという説明はなし。
というか関係者しか復活できないとしたら、そもそもの電車事故の際に玄野くんも召喚できない。

[引用]
 ●謎その8
 結局、GANTZって何だったの???
 これが謎のまま終わったらパーフェクトなアンサーではないでしょう(笑)
[引用]

で、これは「理由づけそのものは無意味」が回答の一部だと思う。

【追記】

他サイト様で出ていた件も書いてみる。

 ●「黒い玉」を調査していた謎の人物は何?

警察だか公安だかの人。
「事故などの直後に人が失踪し、翌日何事もなかったかのように現れる」「同じ日に不可解な破壊事件が起きる」件を調査してた人。
劇中で説明されてる。

 ●なぜ卒業生が集められたか?

劇中の説明によれば「ガンツの電池切れを補充するため」。
「戦力を増強したかった」とほぼ同義だと思う。
(新品の玄野くんと置き換わったので、電池切れの件は解決。もっとも何でガンツを維持しないといけないかは謎ですが、そういうものなんでしょう)

 ●モデルさんの元に黒い玉が何故届けられたか?

上に同じ。
何で彼女が選ばれたかは、元々攻撃的だったとかなんでしょう。実際、率先して小島さんを狙い始めましたし。
「どうやって黒い玉を送りつけたのか」「どうやって彼女を操った(?)のか」と突き詰めていけばいくらでも出てくるけど、もはやそれは「どうやって復活させてるの?」「ガンツスーツの科学的根拠は?」と聞くに等しいと思う。


…総じて思うのは、劇中で説明されても見ている側は早々ついていけない、というところかも。
あと「説明が不要」(科学的根拠も宗教的根拠もないのだから、最後は「そういうものだ」で納得するしかない)の部分の切り分けの問題かなと。

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東京マラソンに出てきました。

■東京マラソン2011(第5回大会)

 日時:2011年02月27日(土) スタート09時10分
 場所:東京都庁~国際展示場

毎年応募はしてるものの、当選したのは今回が初。
フルマラソン自体は過去に2回走ってます。
10年前と20年前に。10年に1回、区切り良く。

あと昨年はプリキュアスタンプラリーに参加したせいで、生産性の欠片もなく50キロ以上×2回走らされました。
しかもあの酷暑の中で。
あれに比べれば、もはやただ単にフルマラソンを走るだけなら、怖い要素は何もない。

そのスタンプラリー。走破はしたものの悔いは残りました。
正規の制限タイムに間に合わず、撤収準備をしているところに駆けこんでの達成でした。
あのときの花咲さんの目は忘れられません。
ああ、チェンジできなかったんですね。
明らかにモノを見るような冷たい目をしてた。貴方が諦めない限り、プリキュアも諦めません。でも貴方、諦めましたね?みたいな。

あれから半年。時代はスイートさんに。
スイートさんと言えば、過去の地雷処理とこじれた関係の修復でお馴染みです。
是非ともここで頑張って、気持ちよく花咲さんに褒めてもらおう。

で、走り出しました。
参加者は3万5千人。ずっと人ごみが続きましたが、あんまり気になりませんでした。コミケ耐性か。
気温も天候も、すこぶる良かった。多少日差しを感じましたが、夏場よりもずっといい。スタンプラリーが私を強くした。

結論から言ってしまえば、タイムは4時間30分強。
悪いタイムじゃないけど、自慢できるタイムでもない。そんなレベル。
(練習していないマラソン初参加者が飛び入りで走った場合、健康な成人なら5時間くらいになる。初心者卒業の最初の壁は、4時間30分を切ること)

戦略として、30キロまでは頑張って、後はどうにでもなれという方針で行きました。
私程度のレベルでは、ペース配分とかあんまり意味がありません。
ペースを落とそうが抑えようが、最後に足は残ってない。

10キロ地点を1時間、20キロ地点を2時間でクリア。
20キロから30キロが一番きつかったです。
半端に4時間前半のクリアタイムが見えるだけに、休むに休めない。

30キロを越えたのが3時間20分。
完走タイム4時間半は最初の目安なのでクリアしたいところだったのですが、残り12キロを1時間10分は微妙に微妙。
不可能ではなかっただけに残念な気持ちもします。
結果論で言えば、20キロから30キロの間で、無理せず歩けばよかったのかもしれない。
実際、何度か歩いた30キロから42.195キロの区間の方がタイムは上がってた。

果たしてこの結果で花咲さんにご満足いただけるのか。微妙なところです。
いや、これでも自己ベストですし、何より当初の目的「昨年の夏のリベンジ」という意味では、充分に達成しています。
だってスタンプラリーは全長約50キロ。制限タイムは7時間半です。
42キロを4時間半強で走れるのだから、残りの10キロを全て歩いたとしても、3時間はかからない。
それにあまり練習もせず、前日は遊んで夜更かししてましたし、この体調でこの結果なら、これは明らかにチェンジできたと言って何の問題もないので…

花咲さん:
 「練習不足で準備不足なら、ありのままでチェンジしようとしてなかったということですね」

墓穴を掘った…!
反論できないところが嘆かわしい。4時間半を切れなかったことが実に悔やまれる。
関係の修復は、スイートさんのスタンプラリーの機会まで待つしかないのかもしれない。

【沿道】

承知の通り、東京マラソンは都内を走ります。
観光名所的には、東京タワーやスカイツリー、雷門、お台場と抜ける。
ただあんまりそれらを眺めてる余裕がなく。ちょっとよろしくなかった。

脇の歩道には、ほとんど切れることなく応援の人たちが並んでいました。
真剣に秒単位でタイムを狙ってるわけでもないので、競技会というよりこういう参加者外も含めたエンターテイメントだと思う。
差し入れでチョコレートやら何やらを下さった方々、ありがとうございました。

ただ差し入れとしてコーラや甘酒を配っていた人たちは、何かが間違ってる気がする。
それと冷却スプレーのサービスをしてくれてた方々。存在をアピールするためか、空に向かって噴出してたりしたもんだから、目に入って痛かった。
まぁ応援する方もテンションが上がってたという意味で、イベントの盛り上がりを示してるのだと思う。

他にも合奏や合唱、演武等々、随分と盛り上がっていました。
走ってる方としてはすぐに通過するので、全体を見ている余裕もないのですが、熱気は伝わってきました。
「ver.MaxHeart」とか演奏されてましたよ。まっくすはー。走ってる最中に、何をやらせる。

また本日出社したところ、何人かから声をかけられた。足を引きずってたからですが。
マラソンは他の競技と比べ、参加者以外との縁を感じる気がする。
走ること自体よりも、そちらの印象が残ったイベントでした。

【蛇足】

抽選の倍率は約10倍。
おまけに出場受け付けは、マラソン前日に国際展示場までわざわざ出向いて済ませないといけない。
完走することより、参加することの方が難しい大会です。

その受付日には、多数の出店がされて賑わってた。
普段はあんまり買わないようなスポーツ用品が、飛ぶように売れていく。
マラソン効果を見た思いです。

またゴール地点は国際展示場なせいで、帰るのが一苦労。
走っていた時よりも、帰りの電車の方がきつかったかもしれない。
ゲーム外領域での戦いが大変な大会だ。

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あちこちでニュースを見かけてたので、物見遊山で行ってみた。

■ドラえもんの科学みらい展



 期間:2010年6月12日(土)~2010年9月27日(月)
 場所:日本科学未来館
 公式:http://www.doraemon-miraiten.jp/

「ドラえもんのひみつ道具はどの程度実現しているのか?」をテーマに、科学技術の紹介をするイベント。
場所は日本科学未来館。
ゆりかもめから眺めるばかりで、実際に行ってみたのは初めて。

素直な感想を書くと、話題の割には微妙な内容でした。
紹介されている技術が凄いのは分かる。
でも「ひみつ道具と比較して」と、非情なまでにハードルを上げているのでかなり厳しいです。血も涙もない。
技術の説明自体も平易なので、知識欲の面からも物足りない。
お客さんの想定層がちょっと曖昧だった気がする。

選択する「ひみつ道具」はもっと実現度の高い物を選んだ方が良かったのかも。
例えば「糸なし糸電話」は現在の技術の方がぶっちぎってる。
まぁ異世界でも運用可能だとかは無理ですし、「ああそう、なるほど」で終わりかねない危険はありますけれど…。
ちなみに「ほんやくコンニャク」は、音声認識・機械翻訳・合成音声の王道で紹介されてた。
あの一連の技術の協力体制には熱いものがある。

ただ「透明マント」の展示は予想よりも凄かったです。
イベントの宣伝でも目玉として紹介されてるだけある。
紹介画像等で見るとしょぼそうに見えますが、実際に見ると確かに「透明に」見えます。

現状はマントだけでなく特殊なレンズも必要なので(説明がなかったので詳細は不明)、実運用には壁がありそうですけれど。
それに軍事利用や監視カメラの回避に使われそうで、実現してしまったら大きな問題になりそうですけれど。
夢と可能性があるのは確かだと思う。(展示の説明では、「車のドアを『透明化』し、運転中の死角をなくすことが可能だ」と紹介されていた)

時間が無くて常設展を見れなかったのが心残りですが、そこそこ楽しめました。
なお「パワー手ぶくろ」体験は人数制限が厳しいので、行かれる方は注意。
私も「スーパーボールを握りつぶす」という身も蓋もない実演を体験してみたかった…。

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夢と憧れのピューロランド!

…に行ってきました。そこは酒池肉林の魅惑の館。

サンリオピューロランド



 場所:多摩センタ―
 所属:サンリオ様
 営業時間:10:00~17:00(平日)/10:00~18:00(土日祝日及び学校休日)

キティ御大の支配する城塞都市・ピューロランド。
全て屋内施設という文字通りの城塞ぶりです。
中はひんやり涼しく薄暗く、否応がなしに異世界ぶりを強調します。

参考までに、上の画像では建物の背が低く見えますが、全体は4階建て構成。中は結構広い。



ディズニーランドと同ベクトルで、ピューロランドは遊園地的アトラクションというより、雰囲気によるドリームっぷりが売り。
予想以上に頑張っておられた。
多摩センター自体メルヘンチックな街なので、突き詰めればどんどん進化していくポテンシャルを感じた。

さてサンリオ様といえば、キティ御大。
私見ですが、敵対組織のミッキーに対しては、正直言って何考えてるか分からない無機質な恐怖を感じます。
何と言いますか、昆虫や無機物と接しているようなといいますか、「あ、分かり合えない。生物的に」という印象を受けます。
対してキティ御大は違う。
奴が何を考えているかは分かります。欲望が暴走しています。どろどろした極めて生々しい恐怖を感じます。



その一例。今回の御土産物です。
クロミじゃないよ、キティだよ。
よくよく見れば、クロミさんのコスプレをしたキティ。
これを邪悪と呼ばずして何と呼ぶ。
クロミさんのプライド粉砕ですよ。「私がいれば十分なのよ」と言わんばかり。

プリキュアさんに喩えると、キュアイーグレットのコスプレした夢原さんと言いましょうか。
逆に美翔さんがキュアドリームのコスプレしても、勝ち組と負け組の差が残酷に際立つばかり。
こういう格差を強調する真似を躊躇なくするなんて…。

【ミュージカル】

そんなキティぶりがよく分かるのが、現在絶賛上演中のミュージカル「キティのオズの魔法の国」。
内容はご存じ「オズの魔法使い」です。
ですが、キティが主役をやってるだけで、何かがどす黒い。

まず魔女の履いてる魔法の靴は、ルビーの靴ではなく銀の靴です。
まぁこれは当然でしょう。
一般にはルビーの方が有名に思いますが、あれはディズニー映画の創作。
原作どおりに「銀の靴」にしているあたり、キティの宣戦布告ぶりが伺えます。
むしろ、何も知らない新人さんがうっかりルビーの靴を用意して、キティから筆舌に尽くしがたい拷問を受けたんじゃないかと心配だ。

キティは容赦なく魔女を1体を踏みつぶすと、何の罪悪感もないまま、故郷に帰るべくエメラルドシティを目指します。
途中で案山子やブリキやライオンを下僕にして。
「脳みそが欲しい」等々と口にする彼らに対し、即断即決で「オズの魔法使いがなんとかしてくれる」と言い放つキティが強いです。ノータイム丸投げ。

面会したオズの魔法使いは、家に帰りたければもう1体魔女を倒せと命じてきます。
キティ、躊躇しません。魔女の命は大変に軽い。
そして遭遇する魔女。色々あった末、魔女はうっかりキティの携帯電話を飲みこんでしまいます。

魔女さん:
 「う、ぎゃあ!!」

響き渡る悲鳴。ちょ、御大、あんた携帯に何を仕込んだ。

魔女さん:
 「ぎゃあああああああああ!!」

そして絶命。キ、キティぃぃぃぃ!?

キティ:
 「携帯が私のことを守ってくれたんだわ」

魔女が爆砕したその場所には、無傷の携帯電話がぽつん。
それ、絶対携帯電話じゃない。
御大は一体何を携帯してるんだろう…。

こうして魔女を粉砕したキティは、やっぱり何の罪悪感も抱かぬまま凱旋。
オズの魔法使いの弱みを握り、そのまま握りつぶし、帰国の手段を聞きだします。
曰く、「家族のことを思いながら、銀の靴を鳴らせ」。

御大:
 「そうだったのね。前に試したときは、ケーキを食べることしか考えてなかった(※)から帰れなかったのね!」

※この日はキティのお誕生日の設定です。
そしてどうやら御大は、未知の異世界に漂流してなお、家族のことではなく誕生日ケーキのことしか頭になかったようです。
泰然としすぎだ。 

その後はお姉さん大量出演でのダンスとお唄。
めくるめく官能の世界です。
全般に、ディズニーよりもセクシーな印象を受けました。皆さま露出が高い。
思うにこれはお父さん対策なんだろうか。
キティ御大は実にアグレッシブ。

【KITTY LAB】

テレビCMでもお馴染みの特設アトラクション。
「どうすればもっと可愛くなれるか」を考えすぎたキティは暴発。
四散したキティDNA、略してKTAを手に、「可愛いキティ」の培養研究を行うイベントです。狂ってる。



セットの中を歩き回り、ミニゲームに挑戦、クリアしたらキティのパーツを貰えるというシステムです。
アメーバのように増殖していくキティを見た時には、私もまだまだ御大を見くびっていたと後悔しました。
ええ、冗談で言ってるんじゃないんです。本当に増殖するんです。おかしいよ御大。何でそこまでアグレッシブなの。



ミニゲームは、一言で言うと洒落にならない難易度です。
大の大人がガチで挑み、いたって普通に敗退するレベル。
無理です。初見であんな短期決戦のゲームをクリアするなんて。

しかもゲームに勝っても、パーツを選ぶ時間が少なすぎて考えている余裕が無いです。
え、ええと。可愛いキティにするには…(タイムアウト!)ぎゃ、ぎゃあ!
恐ろしいアトラクションです。これは何度もリベンジして極めたくなる。

【パレード】

園内でパレード兼ショーがあっていました。時間の関係で、あまりゆっくりとは見れませんでしたが…。



踊るスタッフ様の前で、完璧な振り付けで踊り狂う一般客とおぼしき方が数名いました。
あのセミプロはなんだと思ってたら、その後にダンスコンテストが開催されてた。
未知の文化を見た気分です。こんなコミュニティがあったのか…。

【感想】



何か営業妨害のようなことばかり書いてますけど、素直にとても楽しめました。
数年前は赤字経営で苦戦していたと聞きましたが、園内はいたって盛況。
これ以上人が多いと、ちょっと息苦しさを感じたと思う。
反面、あまりキャパに余裕が無いなと感じるところもちらほら。
食堂のシステムとか、もっと効率よくできる気がする。素人意見ですが、キティの王国にはまだまだ発展の余地が。

あと特筆したいのですが、スタッフのお姉さんが大層可愛かったです。
無駄と思えるほどにレベルが高い。さすがキティクオリティ。
しかもとても親切だった。

そんなわけで一日遊んでました。
振り返ってみると、そんなに激しく動いたわけでもないはずなのに、異様に疲労した。
あの城塞国家は、一度は行ってみる価値がある。



(左画像)
ハローキティといっしょ! ブロッククラッシュ123! !

(右画像)
【ハローキティといっしょ!】 【マウスパッド】 【猫村いろは】

噂の「キティといっしょ!」も実物を見てきました。御大は形振り構う気が一切ないところが恐ろしい。


なお「男性には入りずらい」という印象もあるかと思いますが、ディズニーランドを初めとした他のテーマパークよりも、むしろ敷居は低いと感じました。
入ってしまえば室内なので、割と空間に溶け込める。
実際、男性単独で来られている方もちらほら居た。

ディズニーランドを散歩スポットとして活用されてる方が少なくないように、ピューロランドものんびりするにはいいかもしれない。
全園屋内で過ごしやすさは上。
何かが後もう一つあれば、入り浸れそうなのに…。

【蛇足1】



何故か「ゲゲゲの鬼太郎」の3Dアトラクションをやっていました。
案の定、バンダイ様&東映アニメ様でした。
こんなところでまでお会いするとは…。

一方、園内に入って最初に目につくところにある振り子のモニュメント。



小さくて見えにくいですが、タカラトミー様製です。
キティが二股かけてる。
御大はどこまでもアグレッシブすぎる。

【蛇足2】

現在の経営状況を知らないのですが、一昔前に苦戦したというのは何となく納得です。
当時は多分、戦力がキティしかいない。
キキララ以降、微妙に迷走してる気がしてならない。

実際、同行者の間ではマイメロが人気でした。
マイメロというかクロミさんが。
あのアニメーションは、確実に何かの契機になったのだと信じたい。

【蛇足3】

さてその復活の立役者にして英雄として讃えられるべき歌ちゃんですが。
まぁ結果は言うまでもなくですよ。
出発前にこんなこと書きました。

>明日はサンリオ・ピューロランドに行くんだ。
>そして園内の人間ヒロイン用の限られた居住区で、あさましく殴り合ってる歌ちゃんやきららさんや紅玉さんや桜さんを見て癒されるんだ。
>歌ちゃんときららさん、すっごく仲悪そう。マイメロを抱っこする権(ひいては主ヒロインとして表舞台に立たせてもらう権)を巡っていがみ合い。
>そこを出し抜こうとして巻き込まれる紅玉さん。もうやめてと泣きだす桜さん。阿鼻叫喚。
>その地獄絵図を涼しい顔で眺めるマイメロやジュエルペットの皆さまと、君臨するキティ御大…。

薄々分かってはいたんです。
こんな楽観的な状況ではないことを。
歌ちゃんに。そしてきららさんや紅玉さんや桜さんに。ピューロランド居住権なんてないことを。

まるでそんな人物は存在しないとばかりに、園内に歌ちゃんの姿が見受けれられませんでした。
あ、あんなに頑張ったのに…。ちょっとやる気が無くて、マイメロを虐待しがちで、玩具の宣伝も怠ってただけなのに!
本当に綺麗さっぱり姿が無い。

ぎりぎり辛うじて、桜さんのDVDブックやアニメポスターが端の方に置いてあるだけ。
私には見える。「この線から出たらダメだからね?」ときつく言い渡されて、じゃらじゃら臨時許可証や誓約書をぶら下げた感じの桜さんの姿が。あの通行証、通れない扉ばっかりなんだろうなぁ…。
アニメではパートナーとか呼びあってるルビーさんは、素知らぬ顔でのびのび闊歩されてるというのに。この王国には人権がない。
せめて売り上げに貢献したいところだったのですが、DVDには手が出ず、軽い小物系は全くないため、なす術もなく。
キティ王国の強大さを思い知った一日でした。

…ピューロランドに足りない最後のパーツは、ヒロイン様なんだと小さな声で主張してみる。
ディズニーにだって、シンデレラ姫とかいるわけじゃないですか。
歌ちゃんにも、ぜひその枠で………。すみません、歌ちゃんに無茶ぶりしすぎました。

あ、でも「店員さんが無意味に歌ちゃん」とか「あれ?あの誘導係してるの歌ちゃんじゃ?」とか、そういう扱いなら!(未練がましい)

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上野の科学博物館にて、好評開催中の特別展に行ってきました。

大哺乳類展 海のなかまたち

 期間:2010年7月10日(土)~9月26日(金)
 場所:上野 国立科学博物館

春に行われた「陸の仲間たち」に続く第二弾。
今回のテーマは「海の仲間たち」。
海洋性ほ乳類がメインの展示です。


海に仲間などいない。


まず、こう大きな声で言う勇気を持とう。
確かに海にも哺乳類はいます。
ですが、あのような生き物に仲間面される謂れはないのです。誇り高くあれホモサピエンス。

私は幼い頃にシロナガスクジラの全身剥製を見てトラウマを植え付けられて以来、奴らを敵視することに決めてます。
ありえないんですよ。全長20メートルにも迫る肉食動物なんて。
しかもそんなのが海中を三次元に泳ぎまわってるなんて。
想像して欲しい。暢気にお船で航海してたら、足元ほんの100メートルくらいのところに10メートル級の肉食獣がいる状況を。
もしもこれが陸上で起きていたら生活どころではありません。まずお互いの誇りをかけて殲滅し合わないと。

そんな心持で行ってきました。



展示は主に大量のクジラ骨格と、アシカ・オットセイの剥製展示。
この企画の第1部にあたる「陸のなかまたち」と基本構成は同じです。
ただ「陸」であった大量のシカの剥製群にあたる展示はなかった。
無理もない。
同じことをクジラでやったら、大の大人でも怖くて泣く。



会場入り口では諸悪の根源たるパキケトゥスや、邪悪の象徴バシロサウルスの展示も。
バシロさんは多分、常設展からの出張組。
何度見てもぞっとします。こんなのが近海に生息している時代に、人類が存在しなくて本当に良かった。



クジラの骨格群。凶悪な牙を生やしてやがります。
歯がないクジラもいますけれど、そいつらは更に危険。
シロナガスクジラなんて、一口で70トンの水を飲み込むとか書いてあった。
そりゃピノキオも食われますよ。
奴ら、その気も何もないまま無造作に全てを食い尽くしやがる。悪意が無いのが逆に腹立たしい。



マッコウクジラの説明が印象深かったです。

[引用]

 ダイオウイカなどの大型のイカが生息する深海には酸素があまりなく、俊敏に行動する動物たちはいないという。一方で、マッコウクジラは海面で呼吸し、肺から赤血球(ヘモグロビン)を介して巨大な体内の筋肉中のミオグロビンに酸素を蓄え深海に潜行する。まわりの生物たちが低酸素でゆっくりしか動けないのでマッコウクジラは捕食者としては圧倒的に有利なはずである。

[引用終]

卑怯。

もうその一言しか浮かびません。
法に反しなければ何をやってもいいの精神ですよ。
いたいけなイカたちが低酸素でも頑張ってるのに、この暴虐。恐ろしい生物だ。

その他には、クジラに寄生するクジラジラミやオニフジツボが熱かったです。
むしろクジラ本体よりも熱心にDNA研究等々が力説されてる気配すらした。
「寄生虫のDNAを分析することで宿主の進化形態を調べる」というのは個人的には斬新だった。
確かに化石だけでは調査に限界がある。
特定の生物にしか寄生しない性質を加味すれば、どこでどう分岐したかとか分かるのか。 



あとトドがでかかった。
そしてトドとアナグマが近縁だと知って裏切られた気分になった。
アナグマめ…。裏切り者は、こんな近くに。

最後に、展示のラストに掲げられていたメッセージが心に残りました。

[引用]

 おわりに

 この展示を通じていろいろな海の哺乳類をみてきた。陸での生活に適応したもののなかからなぜかふるさとの海への回帰をめざした彼ら。いわば、もともと海の中の生活にあわせてできていた身体を、陸上仕様への大改造―といっても長い時間をかけた小改造の積み重ねの結果として―を達成し、ようやく陸上で問題なく生活できるようになったところで、またまた海中仕様に再改造、これまた小改造の積み重ねでようやく達成といった歴史が、体内のそこかしこに隠れている。
 海に還っていった彼らは、すでにできあがっていた海の生態系の中に割り込んでいかなければならなかった。初期にはいろいろな障害もあったかもしれないが、その新しいニッチに再び適応し、生存競争を勝ち抜いていった。しかし長い時間をかけてせっかく獲得してきた陸上生活への適応を捨て去ってまで海に還らなければならなかった理由は何だったのだろう。生存競争からの消極的な逃避だったのか、生存競争への積極的な挑戦だったのか。

[引用終]

一度は陸に適応しておきながら、海に再び戻るその性根が許せないという人は多数に上るかと思います。私もその一人。
でもこうして書かれると、クジラも苦労してるというか、何かの挑戦者のようにすら見えてきます。
「生存競争からの消極的な逃避」に違いないのに。いたいけなお魚さんを蹂躙してるだけなのに。
それでも同じ哺乳類として、何かを分かり合おうという気持ちが芽生えた気がする。
なんてことだ。特別展、恐るべし。


【蛇足】



シロクマの展示はずるいと思った。
「陸の仲間たち」にも参加なされてたじゃないか。
それなのに「海でも陸でも行けるよ?」とばかりに。
あるいは「海」を毛嫌いする人への緩衝材とばかりに。
シロクマを「海の哺乳類」と言い張るのなら、確かに海にも仲間が、いた。

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とりあえずアルテミスのお姉さんのお澄ましぶりが可愛かったです。

■タイタンの戦い

公式ページ

ギリシア神話のペルセウス編を下敷きにした映画。
元々はアンドロメダ姫を救うために、英雄ペルセウスがでかい化け物を倒すお話ですが、細かい所はかなり変わってる。
特に「人類VS神」を前面に押し出してるのが熱かった。

別の映画(「アリス」ですが)を見た際の予告で気になったので見てきました。
何が気になったって、神の使う武器がことごとく生物兵器だったこと。
そういえば当時の人たちは金属製のゴーレムや雷による攻撃を知っていたにも関わらず、神罰といえば生物兵器。ちょっと面白い気がした。

内容ですが、ペルセウス以下、兵隊さんたちは神の圧政に耐えかねて一斉蜂起。神の作った化け物と死闘を繰り広げます。
当面の敵はハデス。そして奴の分身・巨大生物クラーケン。
戦況は絶望的です。
何せ時代は紀元前。満足な武器などなく、ほとんど肉弾戦と言ってもいいそんな状況。
ですが彼らは怯まない。狂ってるとしか思えないほどに怯まない。

『ゾンビウォーリア―が現れた!』

兵隊さん:
 「くたばれ化け物!!」(全軍迷わず突撃)

『ゾンビウォーリア―が逃げ出した!』

兵隊さん:
 「あれはなんだったんだ?」「追うぞ」

『追いかけたら、巨大サソリが襲ってきた』

兵隊さん:
 「うおりゃああああああ!!!!」(雄たけび上げて応戦)

『巨大サソリを倒したら、もっとでかい超巨大サソリが現れた!』

兵隊さん:
 「また3匹出やがった。さっきよりもでかいぞ」
 「……。」
 「うおりゃああああああ!!!!」(やっぱり雄たけび上げて応戦)

『仲間がやられた!化け物にやられた!!』

兵隊さん:
 「手前、こんちくしょう!!」(激怒して突撃)


逃げるとかそういうことを知らんのか。

近代兵器をもってしてすら戦いたくない化け物相手に、根性の肉弾戦。
さすが神と戦おうなんて連中は発想が違う。
大体からして、「クラーケンを倒さないといけない」→「奴は不死だ」→「よし、メドゥーサで石化させるぞ」→「あの蛇女を探せ」という戦略が間違いまくってます。

メドゥーサが協力なんてしてくれるわけがありません。「連れてくる必要はない。首だけあればいい」「そうだな」
メドゥーサ自体が難攻不落の化け物です。「知るか」
メドゥーサが住んでるのは三途の川の向こうです。「どうやって渡る?」「(コインを投げつつ)表だったら、泳ぐぞ」

段々、神が気の毒になる勢いです。色々頑張って生物兵器を作ったのに…。
虎の子のクラーケンも、ついうっかり水上に顔を出したばっかりに石化攻撃の餌食ですよ。
ずるい。そういうことする人類は、ずるい。

恐ろしいことに、ただの町人すら怪異に立ち向かってます。
撃墜された謎飛行生物を、一斉にフクロにする名もなき人々には感動すら覚える。
人は、戦わなくちゃ生きられないんだ。

何というか、見ていると無駄に元気の出る映画でした。思いのほか、良かった。


(左画像)
CLASH OF THE TITANS:タイタンの戦い

ゲームになってたのか。気持ちは凄く良く分かる。

(右画像)
ガニメデの優しい巨人 (創元SF文庫)


「タイタンの戦い」は、かつてオリンポス神が親世代に当たるティターン(タイタン)神に挑んだ時の戦い。
この映画はそのオリンポス神と、神の子供である人類の戦いの話。
そこにあえて「タイタンの戦い」の名をつけたのは、なかなか格好いいと思った。

ギリシア神話は「子供が親を倒す」という世代交代を強く支持している神話です。
ゼウスはティターンを倒したし、そのティターンも親世代と戦ってる。
(ギリシア民族は征服者だったため、「世代交代」は土着の文化に対する正統性のために設定されたとか)

一方、ゼウスもまた子世代に倒されることが確定的な未来として組み込まれています。
遠い未来において反乱を起こすであろう候補はアポロン(およびギリシア神話最大のイレギュラーの一人、アフロディテ)ですが、映画ではそれを「人類」と置いている。
確かに人類もゼウスの子なので、世代交代的にはしっくりくる。何より格好いい。

ついでに書くと、劇中で出た「神の方こそ人を必要としている」はまさにその通りで。
オリンポス神はギガスとの戦いの際に、「神だけでは勝てない」と判断し人間に救援を求めています。
日本神話に置き換えると、人間がイザナミを倒すようなもの。昔からそういう発想をしていたギリシア人は肝が座ってる。やっぱり彼らは、凄い。

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