穴にハマったアリスたち

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(第26話)ひろがるスカイ!プリキュア「テイクオフ!飛行機でつながる想い」感想

2023年07月30日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第26話)ひろがるスカイ!プリキュア「テイクオフ!飛行機でつながる想い」感想

本筋と全く関係なく筋トレしてるプリキュアさんの図が好き。
北条さんの電話しながらダンベル上げ下げとか。


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第26話より)

ピーチ航空回。
特には描写されていなかったけど、親視点として感じたこと。

●ましろ父母
「時間ができたから」とおっしゃっていましたが、真相は「同居人が増えて気になったので、無理にでも時間を作った」な気がする。
特に男子がいますし。赤ちゃんまでいるとなると、万が一の最悪のケースまで想定してもおかしくはない。

●翔子さん父
連れてきてくれたソラさん達に、「翔子の母はパイロットで…」を語りだした下り。家庭の事情を話すのは不自然なんですが、リアルで考えると「ネグレクトや誘拐ではない」を説明したい心理が働いたんだと思う。
「目を離した」のは明らかな負い目。また「本当に父親なのか」や「夫婦不仲などで子を連れ去ろうとして、子に逃げられたのでは」を警戒されます。
(あげはさんはまだしも、ソラさん達は全く思い浮かべもしなかったでしょうけれど)

上記を制作サイドが意識したのかはともかく、ソラたちが気付いていない思惑が幾つか重なったのはちょっと面白い。

ミノトンさんの「高跳びするつもりだろう」の誤解も同様。
確かに客観的に見れば、そう連想するのが自然です。
まさか「全く気にせず日常生活を送っていた」とは思うまい。

若干こじつけ感はあるけれど、「価値観や前提の相違」が詰まった回だったように感じてみた。

【親の不在】
ましろさんと父母の再会というそれなりに大きな出来事が起きているのに、ラストでダイジェスト的に流しただけ。
普通に普通の構成にするなら「ミノトンの嵐のせいで、ましろ父母が帰ってこれない」もしくは「娘と過ごし、再び空港から出発する父母。そこにミノトンが現れて結果的に邪魔をする」のようにして、父母との再会を中心に据えてくるはず。

「ひろプリは新社会人(最初期の視聴者の現年齢)を意識している」説に則るなら、ましろさんは既に独立した社会人なわけで、親との再会は大げさに描くようなことではない、との扱いなのかもしれない。
そして、ましろさん本人からそれを語らせても強がりとも受け取られかねないので、寂しさはありつつも親の仕事を誇りに思っているゲストキャラの翔子さんを通じて描いたとか。
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(第25話)ひろがるスカイ!プリキュア「ワクワク!プリンセス、動物園に行く!」感想

2023年07月23日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第25話)ひろがるスカイ!プリキュア「ワクワク!プリンセス、動物園に行く!」感想

美翔さんがブラウン管に帰ってきた!
大変に鳥々しく、お変わりないようで何よりです。


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第25話より)

動物園。奇々怪々な生物群に、スカイランド育ちの2人は驚愕。
一方でスカイランドの動物の様子を聞き、ソラシド市の2人は絶句。
触れられていませんが、植生とか天気の考え方も大きく違いそう。

エルちゃんが「運命の子」と判明。育て方が悩ましいです。
だけどよくよく考えてみれば、運命の子かと関係なく、親は育て方を悩むもの。

そのエルちゃんですが、ソラさん達の影響を受けて行動に反映されてきました。
親世代の価値観や行動は、子世代に自然と受け継がれていく。
悪し様に言うなら、一種の呪縛。おそらくはエルちゃんの中では「シマウマ」が標準であり、スカイランドの「シマシマウマ」に違和感を持ちそう。

新しい敵も派遣されてきました。武人タイプの正々堂々としたお方です。
現時点では対立してはいますが、基本的価値観は共有していそう。

これらの要素は、スタプリを強く想起します。
今回は動物園、次回は空港を訪問するようで、「あちこちを巡る」という意味でも似通ってる。
割と真面目に「1クール:トロプリ、2クール:デパプリ、3クール:スタプリ」説は成り立つのかも。

【オールスターズF】
新しい宣伝ムービーが公開されました。
first、fight、forever等の単語が流れる中、ラストに「final…?」。

本当に最後ならば、もっと大々的に「最後の戦い」を謳いそうなので違うとも思える。

「オールスターズは最後」の解釈はちょっと厳しい。
わざわざ言われなくても、来年オールスターズがあるとは思えません。
わざわざ言ったとしても、25周年や30周年では普通にありそう。
どちらに転んでも結果が同じなんだから、表明することに意味がない。

尤も、上記二つの合わせ技で「終わる終わる商法のアリバイとして「オールスターズは最後」ということにする」はありえるかもしれません。
その宣伝方法の是非はともかくとして。

最近のプリキュアさんは動き方が変なので、本当に終わったとしても驚きはしないと思う。

(予想1)
舞台や深夜枠に進出しているので、プリキュアはそちらに移行。現20代女性を取り込むことに日曜朝枠はあまり貢献しないと思われるので、リソースを特化する。
日曜朝の枠は次の20年を見据えて新コンテンツを育てる。もしコケたとしても、最初期の視聴者が親になり、子供が視聴し始める10年後ぐらいを目途にプリキュアを復活させればフォローできる。

(予想2)
「男子プリキュアには抵抗を持つ人もいるようだ」を理由にして、混成チームの新コンテンツに移行する。
例えば「クックファイター3人+女子プリキュア2人」のような構成。タイトルも一新して「プリキュア」の名を消すか、「プリキュア&〇〇〇」のようにする。

どちらも当たっては欲しくはないですが、こういうことを懸念してしまう程度には、最近の公式様は変な感じがしてならない。
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(第24話)ひろがるスカイ!プリキュア「輝く一番星☆エルちゃんの秘密」感想

2023年07月16日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第24話)ひろがるスカイ!プリキュア「輝く一番星☆エルちゃんの秘密」感想


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第24話より)

シャララ隊長、生還。薬も完成し、国王夫妻も復活。
万々歳でスカイランドに凱旋なされた。今度こそ、ひろプリ完。第1クールラストを彷彿とさせます。

だけど同じようでいて、あの時とは随分と変わっていました。

青の護衛隊からお迎えされたソラさんは、図らずも自分がプリキュアとして外部に属していることを示唆してしまった。
ベリィベリーさんもそれに気づいたか、若干寂しそう。

エルちゃんは大きく成長し、国王夫妻の知らない単語も口にする。
「おうち」の概念も変わってしまった。親としてはかなり寂しいですが、成長した現実は認めるしかない。

前回が「仕事で追い詰められたときは、実家に戻って原点を思い出そう」だったとするなら、今回は「実家に戻ったことで、もう遠くの外の人であることを実感する」。
悪いことではない。自立して自分の道を歩みだしたのだから喜ばしいこと。ただちょっと寂しいだけ。

だからシャララ隊長は言う。「もう私の後を追うな」と。ここからは自分で歩んでいかねばならない。

国王夫妻もエルちゃんを外に出す決意をしました。
まだ赤ちゃんなのでどうかとも思うのですが、実子ではなく、天から降ってきた謎生物らしい。しかもえらく適当な感じで降臨したようです。それでいいんだろうか…。

何にせよ、次回からはまたソラシド市に戻り、新たな生活を始めるようです。
当面の問題が解決したので、しばらくはのんびりやるのかしら。

先走った適当な予想をすると、20周年記念作ということで、直近の4シリーズを反映しているようにも見えます。
歴代シリーズと比較して、クールの境目が随分とはっきりしているような気がする。

第1クール:トロプリ
(具体的な目標よりも、目の前の一番大事なことを優先して楽しもう)

第2クール:デパプリ
(自分のルーツを見つめなおしてリスペクトすると共に、それを土台に自分なりの新しい道を作っていく)

次回予告の感じだと、第3クールはスタプリ(様々な世界を巡り知識と経験を増やし、想いは受け継ぎつつも固定観念から脱しよう)っぽいように見えます。

第4クールがヒープリ(価値観の異なる他者と戦ってでも前に進む)なら、競争社会らしきアンダーグとどう折り合いをつけるかは面白そう。

ただそれだけだと、ひろプリ(20周年)としてのメッセージがいまいち分かりません。
オールスターズFも、あらすじは非常に納得がいくのですが、ハピネスチャージやハグプリの時のような「そこに踏み込むのか」的なものがまだ見えない。
アンダーグがいまだ謎なあたり、何かがあるんじゃないかと期待しています。
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(第23話)ひろがるスカイ!プリキュア「砕けた夢と、よみがえる力 」感想

2023年07月09日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第23話)ひろがるスカイ!プリキュア「砕けた夢と、よみがえる力 」感想


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第23話より)

「「ひろプリ」は最初期の視聴者が新社会人になっていることを背景にしている」説で見ると、今回の話はより納得できるように思えます。

心が折れたソラさんは、実家にお戻りになられました。
逃げたようでいて、最善手の一つ。出先で挫けた時には、まず戻る。

新社会人の最初の数年で、この選択をできるかはリアルに命に関わります。
同僚や友人を頼るのも間違いではない。ただ、とにもかくにも自分の原点に避難し、生活等々の問題を取り除いて休養に専念するのは大事です。
現実としては、実家に戻ることが救いにならないケースも、少なからずありはしますけれど。

彼女の直面した問題は、大小はあれ20代前半で多くの人が気付く問題です。
「敵が強い」「失敗した」といった単純なことではなく、「ベストを尽くしても救えないかもしれない」構造上の恐怖。

萌芽は序盤からあって、全力を尽くして戦っても、ましろさんを守れないかもしれない悪夢を見続けていました。
同僚として信頼する、パートナーとして共に戦うという乗り越え方をしたわけですが、「傷つく」ことからは目を反らしているといえば反らしています。

現実として、どんなに工夫して努力しても、絶対の安全は保証されません。
身近な例でいえば、毎日の食事も健康管理・栄養管理を徹底しても絶対はない。赤ちゃんの離乳食等で、ノイローゼになる方は少なくない。
普段使っている道具も大量に注意書きがつけられているように、安全面では「妥協」されています。生産されている方々は、やむなくリスクに目をつぶっている。

完全な成功をしてすら、不幸な結果は起きます。
画期的な残業削減をしたおかげで、世話になった同僚が人員整理されたとか。市場競争の末、淘汰されていく競合会社とか。

OPの歌詞「果てしなく止めどなく押し寄せるノイズたち」が、非常によく刺さる。
最初に聞いたときは「ノイズ?敵とか不幸ではなくて、雑音?」と不思議に思ったのですが、解決不可能な負の確率は正に「ノイズ」。
絶対にゼロにはできない「ノイズ」の嵐にまみれながら、それでも進む。

ソラさんが憧れた「ヒーロー」は、おそらくはそういった事とは無縁の、完璧な「ヒーロー」だったはず。
でも現実にはそれは不可能。体現したかに思えていたシャララ隊長も、「美しい」自己犠牲の後に悪夢を生んだ。

だから今の自分には「ヒーロー」を名乗る資格はない。だけど「ヒーロー」であれと願ってくれる人がいるなら、あえて「ヒーロー」を名乗る。

従来のプリキュアシリーズ、特に「何かになる」を直接扱っていたハトプリ・ゴープリ・トロプリあたりに通じる思想です。
現実でいえば、「完璧な食事を毎食用意できない私は、親失格かもしれない。だけど、この子が親として頼ってくれるのなら、その期待を背負って親の自覚をもって頑張ろう」みたいな感じか。

今回、結果的には隊長を救えましたが、仮に死亡していたとしてもソラさんは折れなかったと思う。
それはもう覚悟の上だ。絶対の保証はなく、結果は受け入れる。もちろん悲しみはしても。

(テーマ的には死亡していた方が説得力はあったと思います。
月影父やアン王女の事例もあるのでおかしくはないのですが、「失敗した」イメージを持たれかねないので避けたのかもしれない)

上手く行ったんだから前回やっておけば良かったじゃないか…といえば結果としてはそうなのだけど、意味合いは大きく違う。
「実家に帰る」のは思いつかなかったのですけど、この描写のおかげで納得感が増しています。

なお「新社会人」を意識すると納得しやすいと書きましたけど、現在の視聴者の年齢に置き換えても分かりやすいと思う。
小学校で思うような活躍をできなかったとか、お友達と競争して傷つけてしまうような問題。

【オールスターズF】
ついにオールスターズの情報が出てきました。そして猛烈に情報量が多い。

「F」は「festival」と「fukkatsu(復活)」のようです。あらすじ上部にそう書いてある。
ただ、それほど強いテーマを感じるチョイスではなく、公式も大々的には推していません。一方で、テーマソングは「For "F"」で「F」に拘っている様子。
あらすじでは語呂合わせ的にとりあえず乗せただけで、本命やダブルミーニングで他にもあるのかも。

オールスターズで全員登場するものの、メイン構成は選抜メンバーっぽい?

ひろプリ:スカイ/プリズム/ウィング/バタフライ
デパプリ:プレシャス/フィナーレ
トロプリ:サマー/ラメール
ヒープリ:グレース/アース
スタプリ:ミルキー
ハグプリ:アンジュ
プリアラ:マカロン
まほプリ:フェリーチェ
ゴープリ:フローラ

現役の「ひろプリ」は全員採用、直近の3シリーズから2人(メインキュアと追加戦士)、その次の5シリーズから1人ずつ。
こうして見ると規則的に選ばれていますが、「不思議な未知の世界を探訪する」(これも新社会人を連想する)ようなので、スタプリ以前の5シリーズからは好奇心や探求心が具体的に強い面々が選ばれてる雰囲気があります。
テーマ的には「子供時代やこれまでの様々な体験を、新しい舞台での冒険を通じて再統合していく」みたいな感じかしら。

マカロンが選ばれているのは、個人的にかなり嬉しい。彼女は好奇心が代名詞ですから、この基準なら適任者だと思う。
単独で採用される立ち位置のプリキュアではないだけに、選ばれているのがすごく「分かってる」感あって期待が高まります。

アンジュも様々なことに興味を持っています。あとバランス的にありがたい。ボケとツッコミ、静止と暴走のできる方です。
妙に人外生物の比率が高い選抜なのでルールーもありえたのかもしれませんが、単独変身のハードルが高そう。

フェリーチェは「空を飛ぶ」「好奇心」「成長」等々からかなと。
ミラクル・マジカルだと2枠使ってしまうし、単独採用は困難。それに、もしかしたら来年の「まほプリ2」にはフェリーチェは登場しないのかもしれない。

フローラも意外性と納得感でテンション上がります。
キャラデザの方向性の都合か、それとも最も古いシリーズだからかは分かりませんが、妙に浮いてる気がする。が、同時にすごく納得できる。好奇心、学び、成長、具体的な夢を持つプリキュア。
プリンセスとヒーローは細かくは違いますが、相通じる部分もかなりある。
今回のソラさんの悩みの解決策の一つでもある。夢を追うなら、私の背についてこい。それは絶望と隣り合わせの苦難の道だが、お覚悟はよろしくて?

ミルキーはそのまんま異世界からの訪問者。適度な驚きと好奇心で、ちょうど良い立ち位置な気がする。
「ハグプリ以前/以後」の分け方でいえば、スタプリからも2枠あって良さそうですが、そうすると「スター/コスモ」なんですよね。
この2人が悪いとは思いませんが、収拾つかなくなりそうな気がする。

新キュア・キュアシュプリームも期待大です。
デザインが格好いいし、名前からして不穏な空気が全開すぎる。

いまだに「F」の意味合いの全容が見えず不安もありますが、一気に楽しみが膨らんできました。こういうのを待ってたんだ。
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「episode17:ふたつの想い」マーメイドメロディーぴちぴちピッチ aqua(なかよし2023年8月号)感想

2023年07月05日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
■「episode17:ふたつの想い」マーメイドメロディーぴちぴちピッチ aqua(なかよし2023年8月号)感想


なかよし 2023年8月号 [2023年7月3日発売]【電子書籍】[ なかよし編集部 ]

黒砂くんが何やらパンタラッサの力に目覚めました。
BBS撤退。波音さん達も撤退。皆さま危機管理能力が高い。

だけど、るきあさんは愛しの黒砂くんを放置できず。
まごまごしていると、黒砂くんが急に錯乱し始めました。「人魚大好き」と「人魚憎い」の感情が暴発したようです。

『人魚の文化史』(著:ヴォーン・スクリブナー)によれば、人魚という存在は相反する矛盾のハイブリッド性が魅力だそうな。
人とサカナ。知性と無知。純真と蠱惑。
愛憎が混じったこの感情は、人魚に向けるものとしてはクラシカルでトラディショナルです。

そしてそんな小難しい話はどうでもよくなるようなこの一言。

黒砂くん:
「おのれ きたなマーメイドプリンセスめ…」
「タタキにしてくれる!!!」

錯乱しててもちゃんとサカナと認識してるの偉い。
そういえばアニメ版のるちあさんも「三枚に卸したろか」とおっしゃっていたし、喧嘩の常套句なのかもしれない。

しかしながら本質はヒト寄りのるきあさんに刺さるわけはなく。
適当に無視して抱きしめたりしてたら、正気に戻ってくれました。背中から羽根も生えた。早くもアクアレジーナ様じみてきた。

黒砂くんの記憶の元ネタはガイト様(ガクト様)かと思われますが、そもそも彼はマメプリを憎んでいたんだっけか。
自分の一族を封じたアクアレジーナは恨んでも、マメプリには明確な敵意はなかった気がする。
ということは、沙羅の変心の直後とかの自我でしょうか。実は結構ショックで引きずってたんだな…。

このあたりのこと波音さんらは疑問に思っても良さそうなのに、潔く放置です。
いやそれとも話そうとしたけど、るきあさんが聞く耳をもたなかったのか。
気絶した黒砂くんの部屋に上がり込み、せっせと口吸いに励むのに夢中になっていらっしゃる。

とりあえず波音さん達は「パンタラッサみたいだから正体明かしても泡にならないよ」と早く教えてあげて欲しい。
るきあさんの自我はヒトにありますから、それはそれで「私のサカナの下半身が目当てなの!?」的こじらせ方をしそうですけど。
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(第22話)ひろがるスカイ!プリキュア「バッタモンダー最後の秘策! 」感想

2023年07月03日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第22話)ひろがるスカイ!プリキュア「バッタモンダー最後の秘策! 」感想


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第22話より)

偶然なのか何なのか、新アイキャッチでも本編でも「プリキュアごっこ」遊びをされています。
無邪気にプリキュアに憧れた幼かったあの日。月日は流れプリキュアになった今、現実の壁を知る…。

ソラさんが憧れたシャララ隊長は、瀕死の重傷を負ったところをランボーグにされていました。
浄化すれば元には戻せる。だけど重症なので、そのまま力尽きてしまう。詰んだ。

…わけではない。
あげはさんが即時提案したように、浄化した後にすぐに回復を試みればよい。
バッタモンダーを捕縛し、凄惨なる拷問の末に打開策を導く道もあるかもしれない。
いっそこのままランボーグとして第二の生を歩んでもらう…のはダメかもしれませんが、まぁ他にも何かはありそう。

だけどソラさんは完全に戦意を喪失。ちょっと異質なまでに心が折れてしまった。

ソラさんにとって隊長は「ヒーロー」の象徴そのもの。かなり強調して描かれた「背中をおって彷徨う」からも、ソラさんにとっては理想のロールモデルだったと伝わってきます。
そして隊長が選んだ「自分が囮になり敵を倒す」は、ソラさんが頻繁にやろうとしていたこと。
結果はどうか。

確かに勝利のための犠牲は「美しい」。物語であれば感動して涙するところかもしれない。
でも現実の世界はその戦いの後も続いていく。

彼女が憧れた「ヒーロー」の行く末はこれです。全くもってハッピーエンドには程遠い。
隊長の身を案じるのはもちろんとして、ソラさんが思い描いてきた「ヒーロー」像の欠陥を自ら思い知らされてしまった。

次回、どういう解決をするのか読めません。
本編中で否定した「浄化→回復」をやってみたら上手く行きました…では肩透かし。単純に新技に目覚めて解決…も何か違う。
隊長が自我を取り戻し、「私のようにはなるな」と言い残して自害…は解決になってるんだろうか。
それよりは「気にせず撃て」と諭されて、ソラさんが覚悟を決めて浄化技を打つ方がありそう?

記憶違いでなければ、シャララ隊長には同僚・部下はいても、心配してくれる友人や家族の描写はなかったように思えます。
いわば、ましろさんに出会えなかった「バッドエンド」ルートのソラさん。
隊長は格好よくて憧れの対象そのものなだけに、この現実とのギャップが辛い。

無理に新社会人に例えると、尊敬していた先輩が過労や鬱で体を壊し、それでも無理に働いているようなものかしら。
仕事を取り上げれば休むかもしれないけれど、多分そのまま自殺しかねない。そんな状況。
仕事一筋の姿に憧れていた新社会人としては、ロールモデルの崩壊に、思わず親しい人に「どうしよう」「助けて」と泣きつきたくもなるかもしれない。
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