穴にハマったアリスたち
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【プリキュア10周年:ハピネスチャージプリキュア!】



10周年の節目シリーズ「ハピネスチャージ」さん。
本日これにて最終回を迎えられました。ただの1シリーズの最終回ではない、プリキュア10年の最終回。
そしてこれからの10年に続く最終回です。一つの時代の節目を感じますね…。

特に強烈だったのは、前期ED「プリキュアメモリ」、劇場版「人形の国のバレリーナ」、第1話と第22話。

「唇から零れるルビーみたいに、ルビを読んで歌っていた」あの子が大人になったとき、そこにあったのは理想とはほど遠い世界だった。
「人形の国」の冒頭は胸を締め付けられます。あの素敵な世界はテレビの中のこと。現実の私は、暗い部屋の中。
プリキュアが全く通用しない第1話。変身しても次の一手は「逃げる」こと。現実の前に、子供の玩具はガラクタでしかなかった。

そこからプリキュアにもう一度夢を託す22話。私たちは無力だけど、それでももう一度、夢を信じたい。
そして最終話。「NS3」や「人形の国」で、逃避先の夢の世界から目覚めたように、神の庇護を離れ現実に舞い戻る。
結局のところ、プリキュア能力は直接的には問題の解決にはつながらなかったけど、でも確かに力にはなってくれた。

たまたま投げた石が当たったり、たまたま同じ街にいたり、たまたま隣に住んでいたり。
理想の実現には遠くても、そんなたまたまが巡り巡って、今の私たちがいる。
10年前、たまたま「プリキュア」を見て、本当に良かった。

■ハピネスチャージプリキュア! 第49話(最終回)「愛は永遠に輝く!みんな幸せハピネス!」



愛乃さん:
 「世界を照らす永遠の愛・フォーエバーラブリー!」

滅びた赤い星に、永遠を宣言する恐るべき愛が降り立ちました。
凛々しく。可憐に。それは地獄からの使者の如く。
傷心の赤い神は、ボロボロの体をひきずり身構えます。おのれ、愛め…!

おぞましき笑顔を満面にたたえ、愛は容赦なく迫ってきます。
赤の応戦も何のその。笑顔を絶やさず払いのけ、その眼は純に神を貫く。
怖い。永遠って怖い。愛って怖い。

前回の赤神の「俺を救いたいなら、俺を愛して共に滅べ」は、つむぎさんの「私を助けたいなら、大人しく人形になって」と同じ。
あの時愛乃さんは、「それが本当につむぎちゃんの願いなのか?」と問いかけました。
今回も同じように問う。赤は本当に滅びを望んでいるのか?

赤:
 「良いも悪いもない」
 「運命から逃れる術はない」
 「愛からいろいろ生まれると言ったな」
 「だが」



赤:
 「勇気は徒労に終わり、優しさは報われず、希望は砕け散る」
 「望もうと望むまいと滅ぶのが運命」
 「この世界に永遠などないのだ」



愛乃さん:
 「それでも倒れている人がいたら、助けたい」
 「泣いている人がいたら、笑って欲しい」



愛乃さん:
 「愛があれば、頑張れる」
 「どんな困難にも負けない」



愛乃さん:
 「愛は消えないよ」
 「愛はみんなの心から生まれる」
 「私たち一人一人の心から生まれ続ける」
 「だから愛は、永遠に消えたりしないんだよ」



愛乃さん:
 「もう一度、愛を信じて」
 「幸せになることを諦めないで」

抱き着きには定評のある愛乃さん。
そういえば、つむぎさんの時にも体を張って飛び込んでますね。
この子、将来が怖いな…。誠司くん、本当にこれで良いのか。。

赤:
 「どんなに痛めつけても諦めない」
 「憎んでも決して揺るがない」
 「なんという愛の力」

愛乃さんの謎必殺技を食らいながら、赤い神も悟りました。愛の恐怖を。この愛が永遠である理由を。
気が付けば滅びたはずの星に、草も芽生えています。
よく分からないけど、種は残ってたんですかね。もしくは愛乃さんの体に付着してきたのが急速成長したか。



世界各地にも愛は降り注ぐ。戦い続けるプリキュアの群れにも。
残っていたサイアークたちも浄化され、1年に渡る戦いが終わっていく。
これが愛。これが永遠。だけど…

赤:
 「だがその愛はいつかは消える」
 「幸せになっても、必ずいつかは終わりが来る」
 「幸せは永遠には続かない」

赤:
 「命は儚い」
 「たとえ新たな命が生まれたところで」
 「いつかは消えてしまう」

赤:
 「築いた幸せも」
 「脆くも消え去る運命だ」



いつかは必ず命は失われる。そういう意味での「永遠」はない。
だけど、命は次の命にも続いていく。
滅びたかに思われた赤い星に、まだ命が残っていたように。

神も人も。みんな心に鏡を持っている。
憎しみを持てば憎しみが映るように、愛で照らせば愛が映る。
ひとりでは挫けそうになっても、ふたりならば乗り越えられる。だからプリキュアはふた…

唐突に現れた青い神は、滔々と何やらまとめに入ります。
横にいる信者一号も感極まって追従します。
それでいいのか?という気もしないではないですが、とりあえず赤い神は納得してくれました。
あとこの赤と青、兄弟だったそうです。
痴話喧嘩かと思われたこの大戦は、兄弟喧嘩だったらしい。

突然現れた青に、唖然とする一同が追及する間もなく。青は「赤と一緒に宇宙に出る」宣言。
横にいる信者一号も当然の如くついていくようです。
赤兄さん、本当にそれでいいのか。弟が彼女付きで移り住んでくるとか、孤独よりも辛いと思うのだが。

こうして戦いは終わり、神は去っていきました。
冷静になってみると、ミラージュ様ともども逃げただけじゃ?とも思えますが、まぁ良いです。
これで世界は良くなる。

でも今までと明確に違うことが一つ。
世界には、プリキュア能力保有者が溢れかえっている。
そして幻影幹部の元幹部の皆様も。



しかも素性がバレてるみたいですね。社会復帰、できるのか…?

「日常社会にプリキュアが当たり前にいる」という前代未聞の世界観から始まった本シリーズ。
終わりもまた、「日常世界に当たり前にいる」のまま。
私たちの隣にはプリキュアもいるし、幹部もいる。今やそんなのは当たり前。もちろん私たち自身も。

「プリカードを集めて大いなる願いで一発逆転」と考えていたのも今や昔。
願ったのはこの平穏な日常。私たちがいて、プリキュアがいて、敵幹部も謎生物もいる。
いないのは保護者然とした神だけ。思えば一種の子離れ・親離れを描いた物語でもあったのかもしれない。
「NS3」のマァムは、青神と対応していたのかもな…。

子供の頃に憧れた「プリキュア」と、つらく厳しい大人の現実。
プリキュアに変身したところで、この酷い現実は覆らない。
それでもあの時に無条件に信じたイノセントな思いを胸に、ちょっと背伸びした厚化粧をしてこの現実を渡っていく。
保護者たる神から渡された最後の贈り物を大事に抱えながら。



全てが終わったようにも、これから始まるようにも見える素敵なラストシーンでした。
1年間、そして10年間ありがとうございました。
長い夢が終わり、その夢を抱えて次の一歩を踏み出すような、そんな不思議な気持ちだなぁ。


(左画像)「ハピネスチャージプリキュア!」ボーカルアルバム2

(右画像)2015カレンダー ハピネスチャージプリキュア!

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


【今週の幻】



先週までは変身能力を起動して前線に出てたのに、今週になったらまた普段着で観戦モード。
「ノルマは果たしました」的やりとげ感に満ち満ちています。
この悪の女帝様は何を考えてるんだ…。

先日退場した三幹部も、現代社会に復帰なされたようです。
しかしここで沸く疑問が「アクシアから解放された時に、ミラージュ様と一緒に映っていた」こと。
300年前に封印されたミラージュ様と一緒に飛び出てきてるんですから、彼らも300年前の人物なのでは?

 仮説1:青が罪滅ぼしも兼ねて現代社会に取り込んであげた(九条さんらのように洗脳潜入は彼らの十八番だ)。
 仮説2:赤による侵攻は、アクシア解放前からも行われていた。三幹部はハピネス以前のプリキュアに倒され追加封印された。
 仮説3:あの回想シーンは捏造である。実際に飛び出て来たのはミラージュ様だけなのだが、何らかの事情で誤魔化した。

どれもこれも決め手には欠けるし、これといってプッシュしたいポイントもないのですが。
強いて言えば仮説2が物語の幅を感じて楽しいかな。
「なぜヒメルダ姫はアクシアを開けたのか」(この時点でプリキュアになっていたのか?モブキュアがプリキュアになったのはいつなのか?等々)などにも派生しそう。



後日談と言えば、劇場版のつむぎさんが走っていらっしゃいます。
髪型がバレリーナ風なところを見ると、これから練習に行くところなんでしょうか。
お元気なようで喜ばしい。頑張れ、つむぎさん。

【今週の愛】



髪の毛おろして拳構えて殴りつけ、小首傾げて上目づかいとか…!
なんてレベル高い真似するの、この子!
厚化粧なんかより、こういうのが効果的なんですよ!どうしてもっと早く気付かなかった。

【今年のプリキュアさん1】

10周年の特別コンテンツ「ハピネスチャージ」さん。この記念すべき節目に相応しいテーマだったと思う。
「ディケイド」や「ゴーカイジャー」の成功の後だったこともあり、かなりのプレッシャーだったと思いますが、無事にやり遂げられました。
お疲れ様でした、愛乃さん。

欲を言えば、もったいなかったと思うところも多々あります。
まずキャラデザが不利だったような…。
このテーマなら等身が高い系のシリーズの方がしっくり来たと思うんですよ。特にイノセントフォーム…!

おかげでモブキュアの皆様が、本当に明らかにモブっぽく見えてしまい、スペシャル感やインパクトが弱かったように思う。
想像してみたい。もしもモブキュアが「スイート」デザインだったら、どんなに派手だったことか!
作画担当者様は発狂するでしょうけれど(数十人規模の5連フリル…!)

もっとも、逆に「プリキュアくらい普通に当たり前に存在する」という世界観とはしっくりきたなとも思います。難しいな。。
それに今話や前話の彼女らは妙に格好良く見えましたし。何かがもうひと押しだったのかなぁ…。

モブキュアさんたちも、もっと前半から活躍させて欲しかったかな。
ほぼ毎週そこかしこに出てくるみたいな。(ボンバーガールズさんは頑張ってた)

「モブ」と呼ばれてはいますけど、彼女らがいなかったら人類は敗北してるんですよね。
数多の凡庸な普通のプリキュアによる総力戦。
世界の平和は、無力だけどたくさんのモブたちの手によって支えられているのだ…!

【今年のプリキュアさん2】

「もったいないな」と思ったところその2。
姫さんがあんまり有効活用されてなかったように思えます。
「アクシアを開けた、敗戦続きの戦犯プリキュア」という美味しい役回りだった割に、メインの軸からは外れてしまったのは何故なんだろう…。
というか、「アクシア開放の犯人」として、ボンバーガールズさんに殴られる姫さんとか、そういうのが見たかったんですよ!もう!

ストーリー展開だけを考えるなら、姫さんと愛乃さんのキャラは一つにまとめてしまった方が良かったんじゃないかな。

 ・無条件にハピネスを信じ、人助けに勤しむ愛乃さん。
 ・ある日、不思議な箱から助けを求める声を聞き、何も考えずに開放する。
 ・始まる幻影帝国の侵略。現れるプリキュア達。崩れる日常。
 ・真相を露知らず、相変わらず呑気に人助けを楽しむ愛乃さん。幸せハピネス!
 ・そこに神がやってきて、キュアラブリーに。
 ・「ついに私も憧れのプリキュアに!」。色めき立つ愛乃さん。
 ・が、やがて真相を知る。自分が悪の元凶を解き放ったことを。

これだとブルースカイ王国がいらないですね。
代わりに練馬の神社を敵拠点にしよう。そうすれば、各国プリキュアとも絡めやすくなると思うんですよ。
力をつけたチームが、いよいよ敵本拠に乗り込むぞ!とやってきて交流するとか。
その強かったチームが戻ってこないなんて…とか。

「ふたりはプリキュア」のオマージュで「ひとりでプリキュア」をやるのも手ですね。
「おかしい。憧れてた『プリキュア』には親友がいるはずなのに」みたいな。
まぁ、商業的には青枠(相棒枠)が必要だったのは分かりますが…。
姫さんは良いキャラだっただけに、やっぱり「もったいない」感が色々と。

【今年のプリキュアさん3】

冒頭の歴代挨拶はとても良かった。
10年弱の時を経て、ブラウン管に美翔さんが映るなんて…!



美翔さん:
 「プリキュアの活躍は、これからもずーっと続くよ」
日向さん:
 「またどこかで会おうね」

SS最終回でのこの言葉は嘘ではなかった。



劇中で赤神が語った「いつか必ず終わってしまう」は紛れもない真実。
ご承知の通り、美翔さんは盛大に玉砕なされた。玉砕しなかった娘さんも放送が終われば去ってしまう。
だけどそれが終わりじゃない。あの美翔さんですら、こうして戻ってきたのだから…!

本音を言うなら、歴代の皆様には本編の端っこにも映っては欲しかったな、とは思います。
メルシィプリキュアが奮闘している横で、一緒に戦ってるハートキャッチチームとか。
プリキュア墓場の隅で封印されてる美翔さんとか。
そういうちょっとした出番はあっても良かったんじゃないかしら。
(まぁこれまでも機会はあっても直接的な登場は避け続けてきましたから、こだわりの美学なのかもしれない)

【今年のプリキュアさん4】

「プリキュアが当たり前にそこらに存在する」「しかし勝てない」という絶望的な第1話はとても衝撃的でした。
あの当時のナマケルダさんは、まさしく悪の幹部の風格が漂ってます。
そこから「大いなる願い」だの「神」だのデカい話になった末、最後にまた「プリキュアがいる日常」に戻ってくる…。

「大いなる願い」で叶えたのは「プリキュアに再変身すること」。
プリキュアが無力であることは散々強調されていたし、直接的に幻影帝国を粉砕すればよいのでは?とも提案されていたのに。
それでも最後に頼ったのは、お子様時代に信じたあのキラキラした「プリキュア」。

前期EDの「プリキュアメモリ」、映画版の「人形の国のバレリーナ」のこの台詞は胸に刻みたい。

 「いつか大人になった時も。忘れないでね、愛と勇気」
 「君は僕たちをずっとそばに置いてくれた。それがとても嬉しかったんだ」
 「たとえ世界中が君を忌み嫌っても、僕たちは君が大好きだ」
 「僕たちは無力だけど、ずっとそばにいるよ」

「プリキュア」で描かれていることが綺麗事で、ただのアニメに過ぎないことは皆分かってる。
明日からはまた、つまらないしょうもない仕事や学校が待っている。
思い描いていた夢や理想が実現しないことも、いたって普通に自然にある。
でもそんな時も、あの時に夢中になった「プリキュア」のことを思い出していきたい。



思い返せばこの10年、つくづく色んなことがありました。
ちょうど今年は、個人的に人生の一区切りがついたこともあり、特にしみじみ思います。
これまでの10年間ありがとう。これからの10年間にも期待しています。

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【プリキュア10周年:キュアトゥインクル】



放送開始前から話題沸騰のトゥインクルさん。
モデルさんとか、中一で芸能活動やってる黄色とか、不安な要素がてんこ盛りなのに、底知れぬ実力者オーラを感じます。
とりあえず来年度は、黄色推しでいってみたい。

■ハピネスチャージプリキュア! 第48話「憎しみをこえて!誕生!フォーエバーラブリー!」

洗脳されてた誠司くんを取り戻しました。
ついでに誠司くんは謎の扮装を手に入れ、謎の惑星でも生存可能になりました。
まさかのここに来ての追加兵装。



地球上でもプリキュアさんらが大挙してサイアークを殲滅しています。
中には以前と違った格好をしてる娘さんもいるような?二段変身とか追加玩具でしょうか。
更にはミラージュ様までプリキュア能力発動し、戦線に加わっていきます。
恐るべき地球人。恐るべき女子中学生ども。
数十、数百のプリキュアさんが、世界の脅威を駆逐していく…。



眼下の殺戮劇を見やりながら、本陣に乗り込んだハピネスチームはレッド様に最終通告をなさります。
さあ、愛を受け入れよ。さもなくば、死を。
この絶望的状況に、しかし赤は不敵に笑います。俺の絶望の深さをお前たちは知るまい!
いや、プリキュアの大群に攻め込まれてるとか、絶望以外の何物でもないことは、よく分かっていますが…。

訳の分からぬことを喋り続ける赤の事情など完全に無視し、ハピネスさんらは殴りかかります。
嗚呼、ケバい化粧をした女子中学生4人が襲ってくる…。
赤は敢然と立ち向かいます。徒手空拳でコスプレ娘をちぎっては投げ、ちぎっては投げ。
だけど小娘共は恐れることなく、わらわらと、わらわらと纏わりついてくる。
初手でお唄結界を張り、音響攻撃を響かせて、平気で1対4の数の暴力に走り、背後や遠距離から躊躇なく攻撃。これが、絶望だ。

それでも赤は予想外の頑張りを見せます。
巨大化するでも武装するでもないのに、果敢にプリキュアさんと渡り合います。
だけどああ無情、姫さんの一撃が赤に直撃。そしてその一瞬の怯みを逃さない。
愛乃さんらはにやりと微笑むと、最大必殺技を容赦なくぶちかまします。
勝った。絶望を、その身で思い知れ。

しかし。驚嘆すべきことに、赤は立ち上がってきました。
勝ち目がないことを理解していないのか。たとえここでハピネスさんを倒しても、地球には数多のプリキュアがいるというのに。
これが憎しみの力なのか。何がそんなに憎いというのか。

赤の語ったところによると、彼の深い深い憎しみの根源は「地球が青かったから」だそうです。
なるほど。逆恨みか。
即座にファイティングポーズをとり、戦闘続行か…と思われましたが、そこは愛の名を冠するラブリーさん。
困惑しつつも、とりあえず話を聞いてあげました。
えっと、良く分からないけど、愛があれば大丈夫じゃないかな?

赤の司っていたこの星は、残念なことに滅んでしまったそうです。
愛があっても、職務熱心でも、神にもできないことがある。
そんな時、やおら目に留まった青い星を覗いてみれば、青い神が若い娘といちゃいちゃやってるじゃないですか。

さすがにこれにはイラッとくる。嫉妬みたいな単純な感情とも多分違う。
自分が必死になっても守れなかったものを持っているのに、なぜそれを守ることに全力を尽くさないのか。
ならば教えてやろう。その平和や愛が、未来永劫続くものではないことを。

…ということだと思うのですが、いまいち時系列が分かりません。

(1)青が巫女のミラージュさんといちゃつく
(2)赤が襲ってくる
(3)ミラージュさん、青に唆され、キュアミラージュさんに覚醒
(4)赤の第一波をしのぐ
(5)赤の事情を知り、青が神の使命を自覚し、ミラージュさんと距離を置く
(6)ミラージュさん、赤に唆され、ミラージュ様に覚醒
(7)青、ミラージュ様と赤を封印

の流れでしょうか?
順番次第でかなり事情が変わってくるので、とても大事なところなんですが…。
たとえば(6)と(7)の順番が逆だったら、かなりどうしようもない外道になりますよ。

情報が不足したまま、それでも愛乃さんは会話を続けます。
他のプリキュアさんだったら、迷わず殴りかかってるところですね。。
特にハートキャッチチーム相手だったら、「事情など分からんが、くらえこの愛」とか言い出しかねない。

更に赤、突飛な行動に出ました。

赤:
 「俺を、愛せ」
 「お前の愛で、俺を救って見せろ」

そう言い放つと、ぎゅむりとラブリーさんを抱きしめる。
反射的に肩をすくめてるラブリーさんが生々しいです。
え?何?やっぱり「くらえこの愛」が正解なの?

赤は言う。愛で救えるなら、俺を愛して救ってみろと。
突飛なようですが、反論としてはかなり王道をいっています。
なるほど、愛によってお前たちは救われた。しかし俺は一人だ。
これでは「愛」では解法になりません。

状況としては「おもちゃの国」の桃園さんでしょうか。
「毎日楽しいことがある」「失敗してもやり直せる」といくら言ったところで、「でも僕たちは捨てられた」と言われてしまえば御終い。
人生山あり谷あり。色々な出来事や失敗も成功もある。でも行き着く先は同じ。人生の終着は等しく死であり、そこから先は、ない。

厳然たる事実として、赤い星は滅んでしまっている。
愛しようにもそれは既にない。
では代わりの何かを愛すれば、問題は解決するのか?
かつて劇場版で、大森さんは「物語は変わってしまったけれど、みんなハッピーならそれでいいじゃない」とおっしゃった。
ではその「みんな」が既にいなければ?

追い詰められた愛乃さんですが、世界各国のプリキュアさんの願いを受け、再稼働なされました。
曰く「一つ一つの愛は小さいけれど、決して消えない」そうで。
ぶっちゃけ各国プリキュアは事情を知りませんから、「あの赤い星の奴をぶっ倒せ」的応援しかしてないと思うのですけどね。
無数の愛が、牙をむく。



愛乃さん:
 「世界を照らす永遠の愛・フォーエバーラブリー!」

素晴らしく凛々しくて愛らしいですね。
ドレスアップ風なのに、拳構えてるのがとても良い。
イノセントフォームに求めてたのはこういうのなんですよ。どうして厚化粧しちゃったのかな!

プリキュアさんにおいて「永遠」はかなり強力な特殊ワード。
これまでのシリーズでも、ずっと変わらぬ鉱物的な意味の永遠は否定しています。
彼女らが言う「永遠」は、一つの世代が終わっても次世代に続いていく植物的な永遠。

と、なると赤の救済は「滅びたはずの星に命が残っていた」とかなのかなぁ。
まぁなんだか良く分からないまま殴り倒して、「あなたの愛も忘れないよ」とかそれっぽく締めるのも愛乃さんらしいけれど。
こうしてみると「くらえこの愛」って、すんごい解答だったんだな…。


(左画像)「ハピネスチャージプリキュア!」ボーカルアルバム2

(右画像)2015カレンダー ハピネスチャージプリキュア!

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【今週のモブキュア】

世界各国のプリキュアが共同戦線を張ってるのが熱いですね。
メルシィさんがいるのは、背景に映ってるのがビッグベンだとしたらイギリスでしょうか。
そうだとしたら、フランスを制圧した後、メルシィさんは海を越えて、コンチネンタルさんの援軍に行ったんですね。



他の皆様の所在地は、いまいちはっきりしません。

・ボンバーガールズ
・ワンダフルネット
・サザンクロス、ゴーンナ、パンタローニ、カチューシャ
・偽エコー(?)、マタドール
・ナイル、謎の赤(サザンクロス?)、謎の緑、偽エコー(?)、ワンダフルネット(?)

は一緒の場所にいるっぽい。
ワンダフルネットさんの背景はタージマハル風で、マタドールさんの背景はコロシアム風なので、別々の場所のようにも思えますが、サボテン生えてたり同一カットにいるように見えたりと、なんだか良く分かりません。
転戦してる可能性もあるし、よく似たプリキュアが複数いる可能性もあるなぁ…。



他のチームが戦いの余韻冷めやらぬ感じで立っているのに対し、ボンバーガールズさんは一息ついて座ってるのに貫録を感じます。
単純戦闘力はハピネスチームよりも上、とかの設定だったら楽しいな。
あとマタドールさんが思いの外、可愛かった。ハピネスさんはこういう枠外の楽しみがいっぱい眠ってそうなのが良いです。

【今週の愛】

フォーエバーラブリーさんの変身口上は、玩具等では「世界に広がる永遠の愛」だったそうな。
今週の放送では「世界を照らす永遠の愛」。ちょっと言い回しが変わってる。
ノーマルラブリーさんの口上が「世界に広がるビッグな愛」であることを考えると、「文言の被りを避けた」か「『広がる』よりも『照らす』に強い意味を込めた」のでしょうか。

後者だとすると赤への回答が込められているようにも感じます。
愛する存在を失った赤に、愛を「広げる」ことはできない。
愛乃さんが代わりを務められるものでもない。残念ながら、愛はそういう意味では永遠ではない。

ですが愛によって「照らす」ことはできる。
これはお唄による解決と同じですね。歌は人数の制限なく、皆を癒すことができる。
(厳密には音波の限界がありますけど、視覚・味覚・触覚・嗅覚とは比べ物にならない)

「子供の頃に憧れたプリキュアは現実には無力だった」
「でも大人になっても、愛と勇気を忘れないで」
「私たちは無力だけど、ずっと傍にいるよ」

の言葉と合わせると、「赤自身には愛による直接的な救済はない」「が、永遠の愛であるプリキュアが存在することで、救われる」の路線もありかも。
「優しさ」「勇気」「希望」「愛」を否定しつつ、ハピネスさんを薙ぎ払っていく赤の姿は、現実に疲弊した私らを象徴しているかのよう。
消化試合かと思いきや、最後まで気になる展開になってきたなぁ。

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【プリキュア10周年:キュアマーメイド】



来年度の青担当は人魚さん。
美翔さん以来となる動物の名を持つプリキュアです。
ついに美翔さんがフルーツバスケットで一人ぼっちじゃなくなる日がやってきた!

歴代何人目かになる生徒会長で、バレエもやっててお嬢様風。
水無月先輩あたりを髣髴としますが、年齢上はまだ中学二年生。
美翔さんと水無月先輩とmktnを足して3で割った、と書くと著しく期待と不安のよぎる人材です。。

■ハピネスチャージプリキュア! 第47話「ありがとう誠司!愛から生まれる力!」

地球に迫る赤い星を迎撃すべく、愛乃さんらはお化粧して大気圏突破しました。
眼前に立ちはだかるは幼馴染の誠司くん。
スケールが大きいんだか小さいんだか、よく分からない。

誠司くんの洗脳を解くには、まずは何より謎バリアを破らねばなりません。
そして胸の宝石を砕く。物理的に。
そこで一同、誠司くんにまとわりつきあの手この手で誘惑します。
嗚呼、お化粧したお姉さん達が周囲を乱舞し、蠱惑の媚態で囁いてくる。
なんて恐ろしい光景でしょう。ほら、愛はあるよ?ここにあるよ?

しかし誠司くんはがっつりと反抗して見せます。
子供の頃、愛乃さんを守りたくて空手道場の戸を叩いたあの日から、彼は頑張ってきた。
ところがその思いは、「コスプレして化粧する」という身も蓋もないパワーアップの前ではゴミのようなもの。
この1年、無力な思いを噛みしめた。目の前であの子が戦っているのに、自分は何もできないのです。
愛乃さんが目指した無垢な人助けが役に立たなかったように、誠司くんの「大好きな子を守りたい」と思った努力は、所詮は子供のおままごと。

平行線のまま、愛乃さんと誠司くんは赤い星に落下。
そして偶然か意図してか、愛乃さんのお化粧が落ちました。
一足先に大人になって、別人のような化粧もするようになった幼馴染の、久しぶりの素顔です(コスプレはしてますが)。

素の顔のまま、愛乃さんは誠司くんにこれまでの思いの丈を伝えます。
失恋して辛かった。でも今まで傍にいてくれた誠司くんの存在がどれほど救いになったか。
今までずっとありがとう。だから…



愛乃さん:
 「わたしがやるべきことは決めて来たんだ」
 「これは、わたしの我儘」
 「誰にも邪魔されずに、ふたりっきりで誠司と話がしたかったから」

がつんと拳を打ち鳴らし、びしりと構えをとって肉弾戦を申し込む。
うむ。分かりやすい回答だ。「すまん!気の済むまで殴ってくれ!」ってやつですね。
それを愛の名を冠するコスプレ女子が言うのはどうかとも思いますが。

誠司くんよりも、一足先に大人になった愛乃さん。化粧も覚えた。失恋も知った。
でも今は、誠司くんのために一度化粧を落として、その気持ちに応えよう。
彼が子供の頃から大事にしてきた愛を、受け止めるために。



愛乃さん:
 「言葉じゃなくてもいい」
 「思いの丈をぶつけあおう」
 「わたしも誠司に伝えたい大事なことがあるから」



愛乃さん:
 「遠慮はいらないよ」
 「わたしだって伊達に」
 「プリキュアやってないんだから!」

幸せに楽しげに。愛乃さんと誠司くんは壮絶に殴り合い。レッド様も、ぽかん。なんだこの不愉快な感覚は!
脳筋感満載ではあるけれど、男子中学生の子供心に応えるのならば、確かに殴り合いがベストかもしれない。
そして、なんだかぎくしゃくしちゃった幼馴染との関係性を修復するのにも。

愛する娘さんとの乱打戦の末、誠司くんも正気を取り戻していきました。
青神の反則コスプレで強化された愛乃さん。彼女らを見守るしかなかった誠司くんとしては、赤神の反則コスプレで強化されて対等になれたのは、色々吹っ切るには良かったのかもな。
あのな、俺だって苦労して努力して強くなってたんだぞ。それをこんな訳分からんコスプレでぶっちぎるわ、訳分からん神に騙されやがって的な。
お子様な我儘かもしれない。でもそういうのはやっぱり吐き出さないと。

この1年の鬱屈を拳に乗せた誠司くんは、気持ちもすっきり。
両手を広げて愛乃さんを迎え入れます。さあ、来いよ。
それを見て愛乃さんも再度化粧をすると、突撃の構え。さあ、行くよ。

大人な化粧とお子様のイノセントさを纏い、愛乃さんらは高らかに唄う。
一歩先に進んでいたお姉さんが、成長期の幼馴染を受け止めてあげ、大人へと導いたようなもの、と思えばよいのか。
肉体的な意味でとると、途端に生々しい雰囲気になりますが。

果たして愛乃さんが誠司くんに抱く思いは、いわゆる男女間の恋心なのかどうなのか。
それは分からないけれど、そこを追及するのは野暮かもしれない。
数年後の二人が描かれたら面白そうだな。

何にせよ、無事に誠司くんは正気を取り戻しました。
残るは赤い神ただ一人。
思えば誠司くんが最後の切り札だったわけで。
彼を失った以上は、たった一人でプリキュアの群れと戦わなければいけません。
絶望が、今、始まる。

しかも目の前にいるのは「愛」の名を持つプリキュア。
そいつは高らかに勝利宣言をします。
愛は無敵だと。

赤:
 「愛の名を持つ己が、最強の存在だと言うつもりか」
愛乃さん:
 「ううん。一人じゃ何もできないよ」
 「それは神様も一緒なんじゃないかな」
 「みんな、誰かと一緒に生きている」



愛乃さん:
 「あなたも」
 「誰かを愛したことがあるんじゃないの?」

この言葉に、場の空気が一変。
それまでプリキュア相手にビビり気味だった赤神が、途端に憤怒の形相を浮かべる。
あ。ラブリーさん、地雷踏んだ。

いまいちキレどころの分からない赤神さんと、次週は最後の戦いのようです。
まぁとはいえ、元々前線での戦闘力はたいしたことなさそうなのがこいつら神なので楽勝ムードではあるのですが…。
予告を見る限り、なんか愛乃さんに抱き着いてますね。やばい。また愛乃さんが悪い男に引っかかる。


(左画像)「ハピネスチャージプリキュア!」ボーカルアルバム2

(右画像)2015カレンダー ハピネスチャージプリキュア!

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明確に愛乃さんと誠司くんの恋愛を描写しなかったのは、とても良いと思う。
青神との一件から間がないので、どうしても愛乃さんが軽く見えてしまいますし。
それに「ずっと一緒にいてくれたから」といってそのまま恋愛に移行するほど、世の中シンプルではない。

子供番組だから直球の恋愛描写をしなかった(できなかった)、との声も聞いたけど、むしろ複雑な心境をちゃんと描いてる気がします。

【今週の紫】

本日の3D配信はフォーチュンさん。妙に可愛いポーズをなさってる。

今回の誠司くんとのバトルで、流派の構えで応戦したのは好ポイント。
これまでも二人で全く同じ構えをすることが何度かありました。
二人が同じ道場で同じように稽古している描写は、それほどは多くはないけれど、こういう細かい積み重ねのおかげで「同門」感がかなり出てる。
最後の最後にそこを拾ってきたのは嬉しい。

【今週の姫】

[メルマガより引用]
 みんなおはよう♪ひめだよ☆
 
 冬休みが終わって学校が始まったよ~♪やっと学校の皆に会えてうれしい!
 もっといっぱい休みたかったって言ってる人もいたけど、わたしには信じられないな!
[引用終]

あの姫さんが書いたとは思えないアクティブさ。姫さんが寝坊したんで、代わりにリボンが書いたんじゃなかろうか。

ただここ最近の姫さんの様子を見てると、これくらいの成長は確かにされていそう。
彼女の(私生活での)成長の様子はあまりクローズアップはされてなかった印象ですが、物語開始時とは別人です。
姫さんも立派になられたものだ。

…結局、アクシアを開けてしまった動機は良く分からないままだったけど。。

【今週の愛】

誠司くんに向かって撃ち放ったのは、彼女の初期技であるピンキーラブシュート。
この技(他2名のも含めて)好き。目の前に出したハートを腕力任せに打ち抜くのが豪快で格好良い。
最後の大事なバトルで初期技を持ち出すのは嬉しいですね。



その技の終わり。誠司くんに抱き着く瞬間、愛乃さんは目を閉じてますね。妙に色っぽい。

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気が付けば年が明けていました。
今年も宜しくお願いいたします。

■プリキュア×プリキュアMOVIE大戦「ハピネスチャージの世界」

これまでのディケイドプリキュアは!



 「気をつけて。あいつは…あいつは悪魔だから…」
 「私は、戦うことでしか『世界』と向き合えなかった…」
 「ディケイドに、物語なんてないんダヨ」
 「ちょっとくすぐったいよ?」
 「私?通りすがりのプリキュアよ!覚えておきなさい!」

 第01話「プリキュア大戦」
 第02話、第03話「ドキドキの世界」「誰がために」
 第04話、第05話「プリキュア5の世界」「夢のその先へ」
 第6話「SplashStarの世界(前編)」
 第07話、第08話「スマイルの世界」「あなたと私の物語」
 第09話、第10話「GoGo!の世界」「あなたに会いに行くよ」
 第11話、第12話「MaxHeartの世界」「無限の光 永遠の闇」
 第13話、第14話「スイートの世界」「新たなる運命の扉」
 第15話、第16話「フレッシュの世界」「You make me Happy?」
 第17話、第18話「ハートキャッチの世界」「せめて、そうすれば」
 第19話、第20話「ふたりの世界」「旅の始まり」
 第21話、第22話「鏡の世界の闇プリキュア」「歩くプリキュア図鑑」
 第23話、第24話「銀水晶の世界」「後悔はしない」
 第25話、第26話「見参双子姫」「それが宇宙の授けた光の答え」
 第27話、第28話「謎生物の世界」「プリキュアの資格」
 第29話、第30話(最終回)「世界の破壊者」
 劇場版「ディケイドプリキュア! 完結編」
 プリキュア×プリキュアMOVIE大戦「ハピネスチャージの世界」
 映画「プリキュアオールスターズ CureMetalNight」

『世界の破壊者・ディケイド』
『多くの世界を巡り、その瞳は何を見る…』

…。
……。
………。

様々な困難を乗り越えて、ディケイド姐は様々な世界を渡り歩いていきました。
その結果、得られたのは多量の罵倒と溢れる憎悪と、ちょっぴりの友情。
なんだか割にあいませんが、まぁそれはそれ。居場所のないプリキュアの宿命として諦めよう。

そんなこんなで猫背を無理に伸ばし、今日もまた彼女は新しい世界にやってきました。
そこではプリキュアさんたちが、壮絶な勢いで罵りあっておられました。
またか。正直、プリキュアVSプリキュアとか、今となってはさして珍しくもないな…。

事情を聞いてみたところ、今後の活動方針で揉めておられるようです。
さもありなん。
なんでも次回作はダンスと歌だそうで。

美翔さん:
 「無理して唄ったり踊ったりする必要はないと思うの」
 「私たちはただただ殴ってればいいんじゃないカナ」

ろくでもない発想です。でもお気持ちは分からなくもない。
オーデション条件に「ダンスができること」が追加された後のプリキュアさんたちはいいですよ。
でも「とにかく頑丈なこと」しか条件になかった世代にとっては、ダンス主体は死活問題。
あの素人丸出しの美翔さんの「ガンバランス」を思いだしていただきたい。
夢原さんに至っては、練習が間に合わなくて止め絵連発だったじゃないですか。



先日の3Dダンス映画も、短い時間だったからなんとかなっただけなんです。
あからさまに振り付けが簡単な前世代組と厄介な後世代組に分けて貰えましたし、合同ダンスパートはカメラワークで誤魔化しましたし。
でも1時間もダンスなんて!遠回しなリストラですか!

九条さん:
 「そもそもプリキュアって」
 「普通の女の子しかなれなかったんじゃないでしょうか…」

言いながら、恨めし気にビートさんやエースさんの方を見やってみる。
おかしいですよね。アレ、どう考えても、猫と分裂生物ですよね。
アレがプリキュア名乗れるなら、九条さんだって「キュアルミナス」を名乗って良かったじゃないですか。
その「キュア」の一言があるかどうかで、プリキュア手当だって変わってくるんですよ!

恨み辛みはつきることなく。
レモネは物凄い目でまこぴーを睨んでるし。春日野さんは物凄い目でピースさんを睨んでるし。檸檬は物凄い目でミューズさんを睨んでるし。
こいつら、人の売りポイントを取らないで欲しい!

一番新人の愛乃さんらも、怯えて縮こまるばかり。
おかしいよ。プリキュアは皆仲良しだったんじゃないの。
憧れていたあのイノセントな世界は一体どこへ…。

そして何より最大の不満は、先日発表された次期シリーズです。



新人さん:
 『私、プリンセスになっちゃった!?』

いやそれ「プリキュア」でしょう。
「プリキュアになってプリンセスを目指す」とか、なんですかそれ。
「アイドルになってお花屋さんを目指すの!」くらいに意味不明な発想です。
プリキュアは!みんなの憧れ!ゴールでしょう!

しかしながら時は移ろい、今や誰もが当たり前にプリキュアになれる時代。
会話も聞かずに問答無用で殴る超生物。それこそがプリキュアだったはずなのに。
10年前のあの時、目指していた素敵なヒロイン像はもう古いのか。

それもこれも全部ディケイドのせいです。
ああいう作品破壊生物がいるから、往年プリキュアも引っ張りだされてダンスとかやらされるんだ。
全く持って許しがたい。

なんか知らない内に敵視されたディケイド姐。
そんなこと言われたらこっちも応戦するしかありません。拳で語るプリキュア魂を見せてやる!
と、あわや恒例の何の意味もない私闘が始まるのか、と思いきや。

ハニーさん:
 「物語は変わってしまったけど」
 「皆が楽しければ、これはこれでありなんじゃないかな?」

女神のような一言に、一同ぴたりと動きを止める。そして睨む。

しかしそれでも新人さんは怯まない。ずずいと前に出ると、滔々と続けます。
元々プリキュアは変化の歴史。
美翔さんが空を飛んだ時にだって、プリキュアにあるまじき変態行為として石を投げられたものです。
夢原さんが5人編成になった時だって、「ふたり」じゃないプリキュアなんてと石を投げられました。夢原さん、掴んで投げ返してきたけど。

そうやって続いてきた変化が、またこうして起きた。それだけのことなのです。
冷静になってみれば「プリキュアになってプリンセスを目指す」のもOKな気がします。
そもそも「プリキュア」とは、「なる」ものではなく「する」ものです。
つまり正確には「プリキュアしてプリンセスを目指す」。プリキュアとは行為であり生き様なのです。
「努力してプリンセスを目指す」とか「誠実に生きてプリンセスを目指す」とかと同種の用法だ。

ラブリーさん:
 「私たちはいいように使われてるだけなのかもしれない」
 「でもそれでもいいよ」
 「プリキュアに憧れたキラキラした気持ちや」
 「プリキュアして楽しかったこの気持ちは」
 「辛いことがあっても、いつまでも変わらないから」

そう、だから実際のプリキュアさんはお互いにいがみ合っていたとしても、それはそれで良いんです。
雇用条件が後付けで変わって、変なことをさせられても良いんです。
ぶっちゃけ全然良くないのですが、とにかく良いことにしよう。

「永遠のともだち」を信じたあの時のキラキラは、決してなくならない。
辛い時にも、あの頃のイノセントな思いを抱いていれば、前に進む勇気になるはず。
いざプリキュアしてみたら、なんか期待してたのと微妙に違ったけど、子供心を忘れずにこの過酷なお仕事を頑張ろう。

これを聞き、さすがの先輩プリキュアさん達も拳を納めました。良かった、プリキュアさん同士の殴り合いは回避された。
「殴らないプリキュア」、それはそれで良いのでしょう。
「プリキュアと言えば血みどろの近接戦!」とイノセントに思ってた人には物足りないですが、これもまた一つの物語。

といったわけで、次回作に向けて一同はダンスの練習に戻りました。
頑張ろう、美翔さん。せめてお給料もらえるくらいには素人ダンスのレベルを上げよう。


(左画像)ふたりはプリキュア Splash☆Star1 プリキュアコレクション (ワイドKC なかよし)

(右画像)ふたりはプリキュア Splash☆Star2 プリキュアコレクション (ワイドKC なかよし)

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


プリンセスプリキュアの皆様は、ミューズさんに出会った時にどんなリアクションするんでしょうか。
特に意識することもなく最初からプリンセスで、ついでにプリキュアですよ。
格差社会の冷酷な事実が、胸を穿ちますね。

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