気が付けば年が明けていました。
今年も宜しくお願いいたします。
■プリキュア×プリキュアMOVIE大戦「ハピネスチャージの世界」
これまでのディケイドプリキュアは!
「気をつけて。あいつは…あいつは悪魔だから…」
「私は、戦うことでしか『世界』と向き合えなかった…」
「ディケイドに、物語なんてないんダヨ」
「ちょっとくすぐったいよ?」
「私?通りすがりのプリキュアよ!覚えておきなさい!」
第01話「プリキュア大戦」
第02話、第03話「ドキドキの世界」「誰がために」
第04話、第05話「プリキュア5の世界」「夢のその先へ」
第6話「SplashStarの世界(前編)」
第07話、第08話「スマイルの世界」「あなたと私の物語」
第09話、第10話「GoGo!の世界」「あなたに会いに行くよ」
第11話、第12話「MaxHeartの世界」「無限の光 永遠の闇」
第13話、第14話「スイートの世界」「新たなる運命の扉」
第15話、第16話「フレッシュの世界」「You make me Happy?」
第17話、第18話「ハートキャッチの世界」「せめて、そうすれば」
第19話、第20話「ふたりの世界」「旅の始まり」
第21話、第22話「鏡の世界の闇プリキュア」「歩くプリキュア図鑑」
第23話、第24話「銀水晶の世界」「後悔はしない」
第25話、第26話「見参双子姫」「それが宇宙の授けた光の答え」
第27話、第28話「謎生物の世界」「プリキュアの資格」
第29話、第30話(最終回)「世界の破壊者」
劇場版「ディケイドプリキュア! 完結編」
プリキュア×プリキュアMOVIE大戦「ハピネスチャージの世界」
映画「プリキュアオールスターズ CureMetalNight」
『世界の破壊者・ディケイド』
『多くの世界を巡り、その瞳は何を見る…』
…。
……。
………。
様々な困難を乗り越えて、ディケイド姐は様々な世界を渡り歩いていきました。
その結果、得られたのは多量の罵倒と溢れる憎悪と、ちょっぴりの友情。
なんだか割にあいませんが、まぁそれはそれ。居場所のないプリキュアの宿命として諦めよう。
そんなこんなで猫背を無理に伸ばし、今日もまた彼女は新しい世界にやってきました。
そこではプリキュアさんたちが、壮絶な勢いで罵りあっておられました。
またか。正直、プリキュアVSプリキュアとか、今となってはさして珍しくもないな…。
事情を聞いてみたところ、今後の活動方針で揉めておられるようです。
さもありなん。
なんでも次回作はダンスと歌だそうで。
美翔さん:
「無理して唄ったり踊ったりする必要はないと思うの」
「私たちはただただ殴ってればいいんじゃないカナ」
ろくでもない発想です。でもお気持ちは分からなくもない。
オーデション条件に「ダンスができること」が追加された後のプリキュアさんたちはいいですよ。
でも「とにかく頑丈なこと」しか条件になかった世代にとっては、ダンス主体は死活問題。
あの素人丸出しの美翔さんの「ガンバランス」を思いだしていただきたい。
夢原さんに至っては、練習が間に合わなくて止め絵連発だったじゃないですか。
先日の3Dダンス映画も、短い時間だったからなんとかなっただけなんです。
あからさまに振り付けが簡単な前世代組と厄介な後世代組に分けて貰えましたし、合同ダンスパートはカメラワークで誤魔化しましたし。
でも1時間もダンスなんて!遠回しなリストラですか!
九条さん:
「そもそもプリキュアって」
「普通の女の子しかなれなかったんじゃないでしょうか…」
言いながら、恨めし気にビートさんやエースさんの方を見やってみる。
おかしいですよね。アレ、どう考えても、猫と分裂生物ですよね。
アレがプリキュア名乗れるなら、九条さんだって「キュアルミナス」を名乗って良かったじゃないですか。
その「キュア」の一言があるかどうかで、プリキュア手当だって変わってくるんですよ!
恨み辛みはつきることなく。
レモネは物凄い目でまこぴーを睨んでるし。春日野さんは物凄い目でピースさんを睨んでるし。檸檬は物凄い目でミューズさんを睨んでるし。
こいつら、人の売りポイントを取らないで欲しい!
一番新人の愛乃さんらも、怯えて縮こまるばかり。
おかしいよ。プリキュアは皆仲良しだったんじゃないの。
憧れていたあのイノセントな世界は一体どこへ…。
そして何より最大の不満は、先日発表された次期シリーズです。
新人さん:
『私、プリンセスになっちゃった!?』
いやそれ「プリキュア」でしょう。
「プリキュアになってプリンセスを目指す」とか、なんですかそれ。
「アイドルになってお花屋さんを目指すの!」くらいに意味不明な発想です。
プリキュアは!みんなの憧れ!ゴールでしょう!
しかしながら時は移ろい、今や誰もが当たり前にプリキュアになれる時代。
会話も聞かずに問答無用で殴る超生物。それこそがプリキュアだったはずなのに。
10年前のあの時、目指していた素敵なヒロイン像はもう古いのか。
それもこれも全部ディケイドのせいです。
ああいう作品破壊生物がいるから、往年プリキュアも引っ張りだされてダンスとかやらされるんだ。
全く持って許しがたい。
なんか知らない内に敵視されたディケイド姐。
そんなこと言われたらこっちも応戦するしかありません。拳で語るプリキュア魂を見せてやる!
と、あわや恒例の何の意味もない私闘が始まるのか、と思いきや。
ハニーさん:
「物語は変わってしまったけど」
「皆が楽しければ、これはこれでありなんじゃないかな?」
女神のような一言に、一同ぴたりと動きを止める。そして睨む。
しかしそれでも新人さんは怯まない。ずずいと前に出ると、滔々と続けます。
元々プリキュアは変化の歴史。
美翔さんが空を飛んだ時にだって、プリキュアにあるまじき変態行為として石を投げられたものです。
夢原さんが5人編成になった時だって、「ふたり」じゃないプリキュアなんてと石を投げられました。夢原さん、掴んで投げ返してきたけど。
そうやって続いてきた変化が、またこうして起きた。それだけのことなのです。
冷静になってみれば「プリキュアになってプリンセスを目指す」のもOKな気がします。
そもそも「プリキュア」とは、「なる」ものではなく「する」ものです。
つまり正確には「プリキュアしてプリンセスを目指す」。プリキュアとは行為であり生き様なのです。
「努力してプリンセスを目指す」とか「誠実に生きてプリンセスを目指す」とかと同種の用法だ。
ラブリーさん:
「私たちはいいように使われてるだけなのかもしれない」
「でもそれでもいいよ」
「プリキュアに憧れたキラキラした気持ちや」
「プリキュアして楽しかったこの気持ちは」
「辛いことがあっても、いつまでも変わらないから」
そう、だから実際のプリキュアさんはお互いにいがみ合っていたとしても、それはそれで良いんです。
雇用条件が後付けで変わって、変なことをさせられても良いんです。
ぶっちゃけ全然良くないのですが、とにかく良いことにしよう。
「永遠のともだち」を信じたあの時のキラキラは、決してなくならない。
辛い時にも、あの頃のイノセントな思いを抱いていれば、前に進む勇気になるはず。
いざプリキュアしてみたら、なんか期待してたのと微妙に違ったけど、子供心を忘れずにこの過酷なお仕事を頑張ろう。
これを聞き、さすがの先輩プリキュアさん達も拳を納めました。良かった、プリキュアさん同士の殴り合いは回避された。
「殴らないプリキュア」、それはそれで良いのでしょう。
「プリキュアと言えば血みどろの近接戦!」とイノセントに思ってた人には物足りないですが、これもまた一つの物語。
といったわけで、次回作に向けて一同はダンスの練習に戻りました。
頑張ろう、美翔さん。せめてお給料もらえるくらいには素人ダンスのレベルを上げよう。
プリンセスプリキュアの皆様は、ミューズさんに出会った時にどんなリアクションするんでしょうか。
特に意識することもなく最初からプリンセスで、ついでにプリキュアですよ。
格差社会の冷酷な事実が、胸を穿ちますね。
今年も宜しくお願いいたします。
■プリキュア×プリキュアMOVIE大戦「ハピネスチャージの世界」
これまでのディケイドプリキュアは!
「気をつけて。あいつは…あいつは悪魔だから…」
「私は、戦うことでしか『世界』と向き合えなかった…」
「ディケイドに、物語なんてないんダヨ」
「ちょっとくすぐったいよ?」
「私?通りすがりのプリキュアよ!覚えておきなさい!」
第01話「プリキュア大戦」
第02話、第03話「ドキドキの世界」「誰がために」
第04話、第05話「プリキュア5の世界」「夢のその先へ」
第6話「SplashStarの世界(前編)」
第07話、第08話「スマイルの世界」「あなたと私の物語」
第09話、第10話「GoGo!の世界」「あなたに会いに行くよ」
第11話、第12話「MaxHeartの世界」「無限の光 永遠の闇」
第13話、第14話「スイートの世界」「新たなる運命の扉」
第15話、第16話「フレッシュの世界」「You make me Happy?」
第17話、第18話「ハートキャッチの世界」「せめて、そうすれば」
第19話、第20話「ふたりの世界」「旅の始まり」
第21話、第22話「鏡の世界の闇プリキュア」「歩くプリキュア図鑑」
第23話、第24話「銀水晶の世界」「後悔はしない」
第25話、第26話「見参双子姫」「それが宇宙の授けた光の答え」
第27話、第28話「謎生物の世界」「プリキュアの資格」
第29話、第30話(最終回)「世界の破壊者」
劇場版「ディケイドプリキュア! 完結編」
プリキュア×プリキュアMOVIE大戦「ハピネスチャージの世界」
映画「プリキュアオールスターズ CureMetalNight」
『世界の破壊者・ディケイド』
『多くの世界を巡り、その瞳は何を見る…』
…。
……。
………。
様々な困難を乗り越えて、ディケイド姐は様々な世界を渡り歩いていきました。
その結果、得られたのは多量の罵倒と溢れる憎悪と、ちょっぴりの友情。
なんだか割にあいませんが、まぁそれはそれ。居場所のないプリキュアの宿命として諦めよう。
そんなこんなで猫背を無理に伸ばし、今日もまた彼女は新しい世界にやってきました。
そこではプリキュアさんたちが、壮絶な勢いで罵りあっておられました。
またか。正直、プリキュアVSプリキュアとか、今となってはさして珍しくもないな…。
事情を聞いてみたところ、今後の活動方針で揉めておられるようです。
さもありなん。
なんでも次回作はダンスと歌だそうで。
美翔さん:
「無理して唄ったり踊ったりする必要はないと思うの」
「私たちはただただ殴ってればいいんじゃないカナ」
ろくでもない発想です。でもお気持ちは分からなくもない。
オーデション条件に「ダンスができること」が追加された後のプリキュアさんたちはいいですよ。
でも「とにかく頑丈なこと」しか条件になかった世代にとっては、ダンス主体は死活問題。
あの素人丸出しの美翔さんの「ガンバランス」を思いだしていただきたい。
夢原さんに至っては、練習が間に合わなくて止め絵連発だったじゃないですか。
先日の3Dダンス映画も、短い時間だったからなんとかなっただけなんです。
あからさまに振り付けが簡単な前世代組と厄介な後世代組に分けて貰えましたし、合同ダンスパートはカメラワークで誤魔化しましたし。
でも1時間もダンスなんて!遠回しなリストラですか!
九条さん:
「そもそもプリキュアって」
「普通の女の子しかなれなかったんじゃないでしょうか…」
言いながら、恨めし気にビートさんやエースさんの方を見やってみる。
おかしいですよね。アレ、どう考えても、猫と分裂生物ですよね。
アレがプリキュア名乗れるなら、九条さんだって「キュアルミナス」を名乗って良かったじゃないですか。
その「キュア」の一言があるかどうかで、プリキュア手当だって変わってくるんですよ!
恨み辛みはつきることなく。
レモネは物凄い目でまこぴーを睨んでるし。春日野さんは物凄い目でピースさんを睨んでるし。檸檬は物凄い目でミューズさんを睨んでるし。
こいつら、人の売りポイントを取らないで欲しい!
一番新人の愛乃さんらも、怯えて縮こまるばかり。
おかしいよ。プリキュアは皆仲良しだったんじゃないの。
憧れていたあのイノセントな世界は一体どこへ…。
そして何より最大の不満は、先日発表された次期シリーズです。
新人さん:
『私、プリンセスになっちゃった!?』
いやそれ「プリキュア」でしょう。
「プリキュアになってプリンセスを目指す」とか、なんですかそれ。
「アイドルになってお花屋さんを目指すの!」くらいに意味不明な発想です。
プリキュアは!みんなの憧れ!ゴールでしょう!
しかしながら時は移ろい、今や誰もが当たり前にプリキュアになれる時代。
会話も聞かずに問答無用で殴る超生物。それこそがプリキュアだったはずなのに。
10年前のあの時、目指していた素敵なヒロイン像はもう古いのか。
それもこれも全部ディケイドのせいです。
ああいう作品破壊生物がいるから、往年プリキュアも引っ張りだされてダンスとかやらされるんだ。
全く持って許しがたい。
なんか知らない内に敵視されたディケイド姐。
そんなこと言われたらこっちも応戦するしかありません。拳で語るプリキュア魂を見せてやる!
と、あわや恒例の何の意味もない私闘が始まるのか、と思いきや。
ハニーさん:
「物語は変わってしまったけど」
「皆が楽しければ、これはこれでありなんじゃないかな?」
女神のような一言に、一同ぴたりと動きを止める。そして睨む。
しかしそれでも新人さんは怯まない。ずずいと前に出ると、滔々と続けます。
元々プリキュアは変化の歴史。
美翔さんが空を飛んだ時にだって、プリキュアにあるまじき変態行為として石を投げられたものです。
夢原さんが5人編成になった時だって、「ふたり」じゃないプリキュアなんてと石を投げられました。夢原さん、掴んで投げ返してきたけど。
そうやって続いてきた変化が、またこうして起きた。それだけのことなのです。
冷静になってみれば「プリキュアになってプリンセスを目指す」のもOKな気がします。
そもそも「プリキュア」とは、「なる」ものではなく「する」ものです。
つまり正確には「プリキュアしてプリンセスを目指す」。プリキュアとは行為であり生き様なのです。
「努力してプリンセスを目指す」とか「誠実に生きてプリンセスを目指す」とかと同種の用法だ。
ラブリーさん:
「私たちはいいように使われてるだけなのかもしれない」
「でもそれでもいいよ」
「プリキュアに憧れたキラキラした気持ちや」
「プリキュアして楽しかったこの気持ちは」
「辛いことがあっても、いつまでも変わらないから」
そう、だから実際のプリキュアさんはお互いにいがみ合っていたとしても、それはそれで良いんです。
雇用条件が後付けで変わって、変なことをさせられても良いんです。
ぶっちゃけ全然良くないのですが、とにかく良いことにしよう。
「永遠のともだち」を信じたあの時のキラキラは、決してなくならない。
辛い時にも、あの頃のイノセントな思いを抱いていれば、前に進む勇気になるはず。
いざプリキュアしてみたら、なんか期待してたのと微妙に違ったけど、子供心を忘れずにこの過酷なお仕事を頑張ろう。
これを聞き、さすがの先輩プリキュアさん達も拳を納めました。良かった、プリキュアさん同士の殴り合いは回避された。
「殴らないプリキュア」、それはそれで良いのでしょう。
「プリキュアと言えば血みどろの近接戦!」とイノセントに思ってた人には物足りないですが、これもまた一つの物語。
といったわけで、次回作に向けて一同はダンスの練習に戻りました。
頑張ろう、美翔さん。せめてお給料もらえるくらいには素人ダンスのレベルを上げよう。
(左画像)ふたりはプリキュア Splash☆Star1 プリキュアコレクション (ワイドKC なかよし) (右画像)ふたりはプリキュア Splash☆Star2 プリキュアコレクション (ワイドKC なかよし) Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis |
プリンセスプリキュアの皆様は、ミューズさんに出会った時にどんなリアクションするんでしょうか。
特に意識することもなく最初からプリンセスで、ついでにプリキュアですよ。
格差社会の冷酷な事実が、胸を穿ちますね。