穴にハマったアリスたち

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「明日は何色」:HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察

2020年07月26日 | ハグプリ最終回考察
ふと「キュアトゥモローは主役ではない」可能性に気づいた。

【謎のセンター】

無意識に「2043年の戦いの中心はトゥモロー」と決めつけていましたが、よく考えてみればそんな保証はありません。ハリーは明らかにトゥモローを中心に語っているとはいえ、彼はトゥモロー推しですから割り引いて考えよう。


(「HUGっと!プリキュア」40話より)

このシーンからトゥモローさんは4人チームと推測されます。プリハートも4個なので、まぁ疑う必要はないと思う。

さてよく見ると、立ち位置が変だ。
我々の知る4人編成プリキュアを例に見ても、主人公格は真ん中に立っています。トゥモローさんは向かって左端にいる。

デザインも一人だけ派手です。残り三人の統一性から浮いている。
素直に見れば、主人公は右から2番目の子ではなかろうか。トゥモローさんをカットして3人だけにするとかなり収まりが良いです。

つまりトゥモローは追加戦士枠なんじゃないかしら。

私らの知る限りピンクキュアの追加戦士はいませんが、トゥモローは白キュアと言えなくもない。「白紙の未来」の象徴と思えば、むしろ白キュアの方がしっくりくる。

【追記】
キュアサマーの登場により「ピンク以外のメインプリキュア」の前例ができました。
2043年シリーズの主役キュアがピンク以外でもおかしくはなく、それならばピンクのトゥモローが追加戦士枠もありえそう。
【追記終】

仮に追加戦士だとすると、これまでの考察が多少揺れます。たとえば「ジョージがラスボス」は、トゥモローさんが主人公だからこそ。追加戦士だといまいち盛り上がりに欠ける…と思ったけど、キュアエースの前例があったか。

トゥモローさんの全滅イベントの時期も変わってきます。
追加戦士なら参入は夏ごろでしょうから、全滅は秋以降と思われます。それなら過去に戻るハグプリ編は、秋映画かもしれない。
「追加戦士メインの過去の掘り下げ」はアラモードやスイートで前例があるし、逆にテレビ本編ではやりづらい。本編では「ハリーの裏切りで無事に脱出」だけを描く形にすれば、過去作を知らない人も受け入れやすく、映画のスペシャル性や盛り上がりもでそう。

トラウムらの「4人のプリキュアと戦っていた」発言等々と若干矛盾する気もしますが、それほど変な乖離ではないと思う。

2043年シリーズのストーリーの自由度も上がります。
いざ始まったらトゥモローもクライアスも全くでてこず、微妙に肩透かし…と思わせて、追加戦士でトゥモロー登場。全滅イベントのあと「実は敵はクライアス」と判明する、みたいな展開。悪くないんじゃないかしら。

【謎の追加戦士】

上記と全くの別視点で。

えみるによりプリハートが5個に増えたので、帰還後は1個余ります。これが追加戦士用だとしたら、ハグプリ編はやはり夏と思われます。ハグプリ編のあと、最終的にトゥモローさんは5人チームになる。

ただそれだと構成がかなりバタバタしそう。
5人目が初の追加戦士だと、夏休み商戦に間に合いません。かといって4人目も追加戦士だとすると、加入していきなり全滅です。役に立たない子だ…。

補正すると「4人目の追加が7月、5人目の追加が10月(秋映画のあと)」。これなら秋映画にハグプリ編をできる。
過去事例としてスイートがこれに近い。ミューズの正式追加は、ストーリー上は映画のあとです。
ただしミューズの初登場自体はもっと早い。「謎の戦士」として4月から出ています。10月ごろにいきなり追加されても、視聴者がついていけませんし。

ところがミューズさんの場合と違い、(プリハートがないので)5人目を先行して出すのはできず。であれば「ほぼレギュラークラスの存在感のある脇キャラ」をプリキュアにするのが手っ取り早そう。具体的にはゴープリの七瀬さんのような娘さん。

ストーリーパターンは色々ありえますが、たとえば10月頃に全滅。帰還を祈る七瀬さん(仮)の元に2043年えみるが現れプリハートを渡す。変身を遂げた彼女の力でハグプリ編やそこからの帰還が果たされる、とか。
七瀬さん(仮)とトゥモローが抱き合う横で、再会を果たすルールーとえみる。ルールーの言葉「未来で待つ」が成就した瞬間。

私としては「5人目の追加戦士は、妄執の果てに単独変身できるようになったえみる(37歳)」であって欲しいのですが、ストーリーとしては上述の方がまとまる気はする。

【謎の3人】

「ハグプリ編が春映画」の可能性もあるのかしら。オールスターズものなのでなくはない。
また今現在、コロナで放送タイミングや映画時期が影響を受けていますから、可能性はありそう。

ただ上記いずれにせよ、このままではトゥモローチームの他3人の出番がありません。
テレビ本編で1話2話程度ハグプリ編をやる感じなら許容できても、映画でそれは厳しい。

打開策としては「ハグプリ編の描写を短めにする」か、「ハグプリ編に出演させる」。
後者は「亡霊のごとくハグプリの戦いをサポートする」とかのイメージです。ハグプリをよくよく見返したら、「防いでいない攻撃が勝手に横にそれた」とか「不思議な偶然でなぜか解決していた」ようなシーンがあるかもしれない。それ、未来から魂だけとんできたトゥモローチームのアシストです。43年の映画でネタ明かしされるんだ。

参考:
●HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察(一覧)
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「2033年プリキュア30周年」:HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察

2020年07月19日 | ハグプリ最終回考察
私の妄想の前提となっている「2033年のプリキュア」について書いてみる。

※勝手に「ハグプリ36話の朝日奈さんらは、2033年から来ていた」説を唱えています。 参考(左記の記事では33年ではなく30年と記載しています)

【プリキュア30周年】

これまでの記念シリーズを見るに、プリキュアさんは「最初の視聴者の年齢」を意識した展開をされています。
初期シリーズを5歳ごろに見たとして、

(1)プリキュア10周年「ハピネスチャージ」15歳前後
プリキュアたちと同じ年齢になったが、憧れていたあの世界は空想に過ぎず、現実の不幸の前に子供時代の宝物は砕かれた。

(2)プリキュア15周年「HUGっと」20歳前後
これまで様々なことを頑張って成長してきた。しかしいよいよ社会に出る段になり、そんな努力が無に帰すような理不尽に直面する。

※「〇〇周年」のカウントの仕方が微妙に違うのはご愛嬌

これに則ると、2033年の30周年シリーズでは、35歳前後を意識したテーマが扱われると思われます。ではそれは何か。

10数年後も先の社会情勢は分からないですが、大枠は今と変わらないとして、その年代が抱える問題は「決まってしまったことへの行き詰まり感」かなと思う。
「これから何かを頑張る」とか「これから不幸が訪れる」とかではなく、「決定したこと」への漠然とした不安。
「もっと違うことをしたかった」とか「こんなはずじゃなかった」ではなく、「望んだことなのだけど、何故か湧き上がる」不安。
結婚した、子供が生まれた、転職した、昇進した、家庭に入った、家を買った等々へのマイホームブルーやマリッジブルーのようなイメージです。今の選択に後悔はないのに、他の選択肢が消えたことに対する閉塞感は、実際のメンタルヘルスなどでも強調して取り扱われる問題です。

プリキュアの物語でいえば、「なんでも得意で好きだったけど、特に野球が好きだったので野球部に入り、他を辞めた」とか。
「プリキュアになったし、プリキュアとして世界を守るのは大好きなのだけど、結果的に他の時間がなくなった」とか。

テーマとして成立するかを見るために、プリキュアたちが勝てるかどうかを考えてみます。
15年の総決算たるミデンに対し、1~15年シリーズのプリキュアさんらは、それぞれの番組テーマを元に次々と解答を示しました。では、上記のようなテーマを背景に、30周年でもミデンのような敵が現れたとして(以下、新ミデンと呼称)、1~15年シリーズのプリキュアは勝てるのか?

おそらく無理に思えます。

例えばスイートチーム。「何もない」と嘆くミデンに対しては、「『ない』ではない。それは『悲しい』だ。そして『悲しい』は私たちも知っている。だから私たちは分かり合える」と示せた。でもマリッジブルーに対しては「結婚おめでとう」としか言いようがないです。当人も「基本的に幸せ」なのは分かっているし、結婚を失敗とか不幸とかとは思っていない。「私たちもそうだった」では救いにならない。

例えばアラモードチーム。「大好きを諦めるな」とスパルタでミデンを叱咤しましたが、新ミデンは「仕事が辛くて嫌だ」とかそういうわけではない。
例えばハートキャッチ。「何もない自分のために、事情は分からねど奮闘してくれている人がいる」のは救いになりますが、新ミデンは「育児が大変だから助けて欲しいとか、そういう状況ではない」ので、事情が分からないままそのまま素通りしてしまいます。
ドキドキチームは善戦しそうですが、彼女たちの主眼は「選ばれなかった方」に向いているので、いまいち綺麗には刺さらない。

一方、16年~30年のプリキュアだとどうか。
分かっているのは「スタプリ」と「ヒープリ」だけですが、この2つは「新ミデンには通用するが、ミデンには勝てない」ように見えます。

スタプリ:
「星座」などという固定観念から脱却しよう。もっと自由に星をつなげて好きな絵を描けばいい。
これから転じて「選択肢は狭まってはいない」という回答。
子供が産まれたからといって「親」という役割に固定されるのではない。
「主婦」の定義は現代では曖昧だ。ある時は仕事を中心に、ある時は家庭を中心に、精神面でも実際のタスク面でも状況状況で変わるのが常。
「仕事とはこういうものだ」のような固定観念は捨てよう。

ヒープリ:
(如何せん全容がまだ見えないですが、「特別なたった一人のヒーローが解決するのではなく、無力に見える名もなき存在が、経験を繰り返すことで強くなる」のような話だと仮定します)
選択は終着点ではない。同じように見える日々の家事も、繰り返すたびに成長や改善がある。更にこの経験が次のステージに生きてくる。
一人暮らしの独身時代の経験をもとに理想の家を買ったように、今の生活を踏まえて次の住居を考えられる。
今のこの選択は、次の選択のためのものだ。選択肢は狭まってはいない。

いずれも突破口になりうると思う。
逆にこの2シリーズはミデンには無力です。固定観念を捨てるも何も、そもそも何もないんだからどうしようもない。次に活かしたくても、その「次」がないから泣いてるんだ。

1~15年シリーズはミデンに勝てるが、新ミデンには勝てない。
16年~30年シリーズは新ミデンには勝てるが、ミデンに勝てない。
色分けができているので、テーマとして有りではないかしら。

【トラウムの戦い】

以上を念頭に、トラウムの2033年における対オールスターズ戦を見てみる。
2044年の戦いが終わった後、彼は2033年を経由し、2018年に戻り36話の戦いを起こし、そして消滅する…と私は決めつけています。創作設定の嵐で何が何やらですが。

「選択したことに対する漠然とした不安や後悔」は、破滅が待つ未来(2018年)に向かうトラウムの心境に合致します。
彼自身が望んだことであり、別の道を選びなおしたいのでもない。しかし決まってしまったこと、引き返せないことへの不安。そしてスタプリの「固定観念からの脱却(自分は破滅の袋小路に突き進んでいるのではない)」、ヒープリの「これまでの経験が次に生きる(18年の自分の戦いがそれ以降の歴史へと続く)」に勇気づけられ、2018年の最後の戦いに赴いたと。

意外とちゃんとまとまったかもしれない。謎だったトラウムの行動に、少し説明がついた気がする。

参考:
●HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察(一覧)
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「トラウムとルールー」:HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察

2020年07月12日 | ハグプリ最終回考察
時間ネタの妄想に重大な影響を及ぼす可能性のある「ミラクルリープ」の公開日がようやく決まりました。10月31日。遠い。
別途、秋映画はあるんでしょうか。この時間のずれ自体も、何かの妄想の種にできそうな気がする。

【ルールーの記憶】

えみると対になるルールーの視点で考えてみる。

「オールスターズメモリーズ」にて、若返って大騒ぎする面々の中、ルールーだけは はぐたんのお世話を続ける描写があります。「彼女は沈着冷静なアンドロイドだから」と言ってしまえばそれまでなんですが、「子供時代に野乃さんや はぐたんと会ったことがあるから」「知っている人相手だったから、特に違和感なく適応した」なら展開として綺麗だと思う。

えみるがこのことに思い至ったなら、2030年に研究室に行く後押しになる。

本来、えみるがトラウム研究室に行くのはかなり難しいです。
ルールーとの再会を果たすには、「えみるがルールーを作る」ような成り行きは避けたい。それではただの「ルールー2号機」です。そのやり方でいいんだったら、未来から来たトラウムがいる内に、設計書や理論一式を受け取り、それをそのまんま現代トラウムに渡せばいい。突き詰めていえば、ルールーらが未来に帰る前に「2号機」は完成させられます。それを「再会」とは呼ばないでしょう。

別の観点でいうと、野乃さんがはぐたんを産む際に「女児を授かるまで中絶を繰り返した」とか「43年の はぐたんの年齢から逆算して、30年に出産できるように人工授精等々で綿密にタイミングを合わせた」といった作為が入ると、非常に不気味かと思います。えみるとルールーの件もそれと同じで、「えみるや未来人が積極的に介入してルールーを作る」のは避けたい。うっかりそれをやってしまったら「再会」ではなく「2号機」の疑念がぬぐえなくなる。

なのでえみるがトラウムを訪問するには、「既にトラウムはルールーを誕生させている」確証が欲しい。

「オールスターズメモリーズ」の1件はここを保証してくれる。
あの時5歳前後(※)に若返ったルールーが、1歳ぐらいのはぐたんに違和感を持たなかったということは、2030年のはぐたん誕生時に4歳ぐらいではないかと推測できます。まぁアンドロイドの「成長」が、人間のように順に年を取って成長していく形なのかの保証はないので、「確証」には至らないですけど。全くの無情報よりは、行動の指針になると思う。

※薬師寺さんらの言動からの推察。但し身長は現実の5歳前後の子供より小さい。現実だと体重15キロ~20キロはあるので、女子中学生が両脇に抱えて二人運ぶのは(しかも全力で暴れまわってる子を)相当にシビアです。
ただ、では2歳児(身長85cm、体重10キロ)にあの言動ができるのか?となると、それはそれで疑問。マシェリが2歳児相当(※※)の言動をしているので、それも踏まえて5歳前後ぐらい(容姿は作画の都合)でははないかと思う。

※※2歳児相当だとすると、野乃さんがミルクをあげようとしたのは明らかに失敗です。少なくともはぐたんよりは年上の子に、ミルクを出すのはおかしい。野乃さんがいかにパニックに陥っていたかが分かる。

最終回のルールーの容姿は、えみるとの身長比などから、やはり5歳前後かと思う(オールスターズメモリーズの容姿と整合しませんが)。
なので作画による差として違いを許容できるなら、上記の仮説と齟齬はないんじゃないかな。

2030年時点でルールー4歳だとすると、2043年で14歳になるには3年ほど停止してもらわねばなりません。
そもそもアンドロイドが加齢で成長するのか、そもそも43年のルールーは14歳だったのか(潜入の都合で中2にしただけで、実年齢17歳でも違和感はない)等々疑問はありますが、トラウムが停止させたかのような描写があるので、とりあえず3年眠ってもらう。コミックス版にでてくる「ルールーの前に開発されたアンドロイド」は、この時期に作られたんじゃないかな。「クライアス結成後の第1号機」「本格稼働できなかったルールーは正式型番としてカウントしていない」等であれば「ルールーより前」と表現しても無理はないと思う。

その後(件のアンドロイドの失敗などを受けて)再稼働したルールーは、2043年から2018年に戻り、えみると「再会」。この時点ではルールーの記憶は消されているので、えみるに気づかなくても不思議はない(2030年えみるが素性を隠していた可能性もある)。ただそれでも何か引っかかるものがあったから、二人は急速に打ち解けることができた…と書いてしまうと友情や愛情に対して野暮かしら。

【トラウムの予言】

次にトラウム視点で見てみますが、彼はかなり異様です。
私の想定だと、「2030年にアンドロイドの開発を進めていたところ、未来を知っているという奇天烈な娘さんがやってきた」から話が始まる。

なぜトラウムはえみるを信じたのか。「疑う理由も動機もなかったから」としか言えない気がする。
ただの頭のおかしい女だったとしても別に害はないので、思考実験として未来の話を受けいれ「君のいうことが真実なら、これこれこういうことが予測される」と提示。その中の一つが的中し、なし崩し的にクライアス社創立等々の流れに巻き込まれたとか。

そこまではいいとして、不可解なのは36話37話です。私としてはあれがトラウムの最期だったと思う。
第一に、37話のラストの描写は素直にみて「消滅」です。
また、ジョージは「トラウムが(時間を停止する装置を)発明した」と言っている。言い換えると、それまでの43年トラウムは時間停止技術を持っていなかったことになる。37話トラウムが「最期の」トラウムならば、43年より更に未来からやってきていますから、技術的に最も先に進んでいてもおかしくない。
(時間停止はクライアスの戦略の根底をなす最重要技術なので、それがないまま43年に活動していたのは奇妙。ですが未来を知るジョージ(やえみる)から「44年以降に開発され、我々にもたらされる」と聞かされていれば、まぁ強行しても変ではない)

整理するとこんな流れ。

2030年えみると出会う
⇒2033年クライアスとして活動開始
⇒2043年はぐたんを追いかけ2018年へ
⇒戦い終了後43年に戻る
⇒2044年。真の黒幕との決着の後、再度2018年に戻る
⇒第36話37話。トラウム消滅

さてそうすると「何でトラウムは再び2018年に戻ったのか」が謎です。
トラウム自身も頭を抱えたと思われます。なぜ自分は未来からわざわざ死にに戻ってくるのか。
「歴史としてそうなっている」以上、自分は必ずそれをする。ではなぜ?
もちろん理由なんて何もなく、「そうなっているからそうなった」の可能性も大いにある(というか真の意味での「自由意思」はないので、極言すればすべての出来事に「意味」や「理由」はない)のですが、それではやっぱり納得できない。

何のヒントもない(そもそも上記の流れが私の妄想に過ぎない)ので、回想に出てきたトラウムの娘にこじつけてみる。

2018年現在、あの子はまだ存命でもおかしくはないはず。
トラウムの年齢がよく分かりませんが、2043年時点で60代だとすると、19年当時は40代。あのぐらいの年齢の娘がいても不思議はない。

以前書いたように43年シリーズのテーマは「親離れ、子離れ」だと予想しています。
「決着がつき、いよいよ自分の元から巣立っていくルールーを見て、自分もまた最期のステージに進む」のは整合はとれていると思う。
その最期のステージとして選んだのが、「最愛の娘のいる時代に戻り死ぬ」なのは、トゥルーエンドなのかバッドエンドなのか難しい。
「娘が巣立った寂しさを埋められず、過去に逃げ込んだ」とも「親としての役目(ルールーやえみるや未来を守る)を終えたので、自分もまた一個人に戻り、己の望みに向かって進んだ」ともいえる。
「歴史の流れを守るために犠牲になることを選んだ。その自己犠牲の代償として、亡き娘と再会できた(=親離れ子離れしても、それで縁が切れるのではない。離れ、奮闘したその後、あの幸せな時間に戻れる)」とも。

仮定に仮定を重ねすぎているので、何が何やらですが、トラウムの経緯はとても気になります。


参考:
●HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察(一覧)
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鏡の国のプリキュア5

2020年07月05日 | プリキュア映画シリーズ
久しぶりに聴いた「夢みる女の子」が相変わらずの名曲で感動したので、今更ながらプリキュア5のことを「鏡の国」やカワリーノさんが見せた悪夢を軸に考えてみた。

【春日野うらら】

「プリキュア5」の基本テーマは「夢を叶えることに意味はあるのか」だと思ってる。デスパライア様がまさしくそうで、望みを叶えてもその先がなかった。
その意味で、レモネは最も分かりやすい象徴的な立ち位置だと思う。

闇レモネは言った。女優になって何になるのか。
カワリーノさんによる悪夢も「女優になったけど、だから何だったのか」と目的を見失うものだった。

「女優になれない」ではなく「なっても意味がない」。
これに対するレモネの回答は凄まじい切れ味なのですけれど、何にせよ彼女の抱えている問題は「夢を叶えることに意味があるのか」。

後世のプリキュアで考えると、「ゴープリ」の春野さんがかなり近いテーマを扱ってます。
「ゴープリ」では「夢を叶えても次の夢と続く」「夢への道は果てがなく、いずれ心が折れて絶望する」。使っている言葉は違えど、根っこの問題は同じです。
奇しくも「プリンセス」=「民衆を勇気づけて影響を与える存在」は、「女優」のイメージとも被る。

レモネが「ゴープリ」に出演していても、かなりしっくりとくるんじゃないかしら。

【夏木りん】

夏木さんの場合は「親友に尽くすのは馬鹿げている」。彼女の夢は他者依存の要素が強い。
例の台詞「他に友達いないの?」は、彼女自身にも向けられた一種の自虐ともいえます。
皮肉なことに、夢原さんは夏木さんの助力をそこまで必要とはしていません。夢原さんは最終的に自力で立つ…というか、ココという強い拠り所を見出したので、夏木さんの存在がそこまで大きくない。

後の世のプリキュアでいえば、愛乃さんが近いのかなと思う。
愛乃さんの直接的な原動力は、プリカードにより母親の病気を治すことだった。でも母自身はそんなに切羽詰まっておらず、結果として空回りだった。
その後、彼女は初恋にも破れたわけで、「子供時代のキラキラした想いは、現実の前には無力」に直面し続けた。

仮に「プリキュア5」で「ハピネスチャージ」をやると、「夢原さんと違う道を歩む夏木さん」な展開になりそう。
子供時代の無邪気な「あたしがのぞみを守る」から卒業し、前に進む。ただそれはそれとして、苦しいときはいつでも呼んで、あたしは傍にいるから、みたいな感じで。

【水無月かれん】

かれんさんは「菱川さんらが居ないマナさん」かなと。
一人でできる。しかも一人の方が早くて確実。でもそれではいずれ限界が来る。

仮にかれんさんが「ドキプリ」に出演していたなら、マナさんとライバル的関係にあたる他校の生徒会長とかだったんじゃないかしら。
能力的にはマナさんと互角。でも腹心の菱川さんらの存在の差で負け、仲間の大事さに目覚める、といった感じ。
これだと追加戦士枠での参入ですけど、亜久里さんよりむしろ整合性のとれた流れな気がする。

【秋元こまち】

奇奇怪怪な「大量のこまちちゃん人形に埋もれる夢」は、闇ミントとの対話から推察するに、多分、姉の影響だと思う。
姉・まどかさんは豪放な性格をなさっており、その反動でこまちさんは落ち着いた性格にならざるを得ず、「気ままな姉と、良い子の妹」の役割分担に自然となってしまった。
こまちさんとしては、それを憎んでいるのではないけれど、物心つくころから選択の余地なく役割分担としてそうなってしまったことに、思うところがなくもない。
人形の持つ「自我がない、空洞」等のイメージや、闇ミントの語る「不公平、損」はそういったことじゃないかしら。

これを踏まえると、後のプリキュアで似ているのは いつきさんだと思う。彼女も、兄が病弱だったので結果的に「男っぽい(という表現は色々と厄介ですがあえて使うなら)」人生を歩んだ。
が、「男になりたい」のではないし、かといって「こんな自分が嫌」でもない。「可愛いものを好きになってはいけない」と誰かに言われたのでもない。
ただ、あくまで「結果としてこうなった」だけ。そして色々と葛藤はあったものの、今はそれを受け入れている。

表面のイメージは随分と違うけど、「ハートキャッチ」の追加戦士がキュアミントだったとしても意外に違和感はないかもしれない。

【夢原のぞみ】

彼女の問題は、自分の夢を持っていなかったこと。漠然とした憧れはあるし、他人の応援もしているけれど、自分の夢がない。何も知らないし、何も分からない。

当時「教師になる」の夢は随分と唐突に思えたのですが、「主体的な夢がなく、他人に全乗っかりしている」闇ドリームを見るに、「ココ以外の夢を持っている」ことは重要だったんだろうと思う。
ココに憧れて応援している内に、ココに影響を受けて「教師」という次の夢ができた。「パルミエ王国再建の夢を叶えた後、どうするのか(夢を叶えても意味がないのではないか)」への回答が、「夢を叶える過程で、次の夢が見つかる」。

他のプリキュアでいえば、近いのは星奈さんかもしれない。
「知りたい」から始まって、「知った」ことを元に変わっていく面で似通ってます。初めから目的を定めるのではなく、自分の思うままに進み、その過程で道を見つける。
(春野さんだと「プリンセス」の夢が強固に定まっているので、ちょっと違う)

もしも夢原さんが「スタプリ」に出演されていたなら、ノットレイダーの皆様をまぁ問答無用で殴り倒していらっしゃったろうと思う。
カッパードやテンジョウとは、下手に会話するより適切に殴り倒し続けた方が早期に分かり合えた気がしないでもないので、これはこれではまり役だった気がする。

【プリキュア5】

そんなことをとりあえず考えてみた。
逆に言えば「スター(ドリーム)・ラブリー(ルージュ)・フローラ(レモネード)・サンシャイン(ミント)・ハート(アクア)」で「プリキュア5」をできたんだろうか。

…できる気がする。細部は変わるにしても、元のシリーズのテーマと整合性をもったまま、ちゃんと「プリキュア5」になりそう。何か妄想の新しい領域を開拓した感がある。
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