穴にハマったアリスたち
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[2019年2月2日]
衝撃の最終回から1週間。その間、悶々と考えていたことを書き起こしてみる。

[2020年1月4日]
1年もたってから追記しました。

[2020年2月9日]
続きを書きました。

【この世界はどうなってるのか】

最終話、2030年のえみるさんはトラウム研究室を訪れ、ルールーと再会します。
しかしこれは非常に異常な行動です。
彼女がここに辿り着くには、色々と厄介な問題をクリアしないといけない。

まず大前提として、この世界が

(1) 未来は変えられる。変えるたびに複数の世界が生まれる。
(2) 未来は変えられる。しかし世界はあくまで一つ。(タイムパラドックスを孕む)
(3) 未来は変えられない。世界も一つ。

のいずれなのか、えみるには分からない。
第三者である我々は、極めて適当に「未来が変わって良かったー」とか「いやパラドクスが起きるから変わるはずがない」とか言えます。
が、当事者である彼女たちにとっては深刻な問題です。

更に厄介なのが、仮に製作者様が「未来は変わる(あるいは変わらない)」と公式に明言してくれたとしても、劇中人物の愛崎えみるには、それを知る術がない。

それを踏まえた上で。

えみるがトラウム研究室でアンドロイドを抱きしめ再会を喜ぶためには、「これがルールーである」と認識する必要があります。
このハードルがかなり高い。

例として、仮に未来ルールーがいる間に、若トラウムを見つけ出して訪問し、「これを作って欲しいのです!」と設計図付きで渡したとします。
そして未来に帰る前にできましたと。「ルールー!会えましたね!」とはならないでしょう、普通。

ではカエル列車が旅立った直後だったら?
涙の別れの余韻冷めやらぬところに若トラウムが現れ、「あー、愛崎えみるとは君かい?実は未来の私に頼まれてね」と新ルールーを引き合わせ、「ルールー!会えましたね!」…?
ないでしょう。

じゃあ1日後なら2日後なら。1年後なら2年後なら。
本質的に同じです。
えみるが「これが正しくルールーである」と確信するには、何らかのきっかけがいるんです。
それがない限り、あくまでルールー2号に過ぎません。

また別の視点でいうと、野乃さんを考えてみるといい。
彼女が11年後に出産した子供のことは、何となく直感的に「はぐたん」だと受け入れやすい面はある。
ですが前段に「女の子を妊娠するように調整した」とか「キュアトゥモロー時代を逆算して割り出し、妊娠タイミングを合わせた」とかがあったら?
途端に胡散臭いものに思えてくるのではないでしょうか。
つまりは「作為」が入ると説得力が薄れ、あくまで「偶然」でないとならないんです。

この事情はルールーの場合も同様でしょう。
したがって、えみるが若トラウムの居所を突き止め、ルールーのことを語りまくってお手伝いをするような展開は考えづらい。
しかも「未来が変わる・変わらない・分岐する」等がえみるは分かりませんから、下手なことをすると永久にルールーに会えなくなる可能性がある。
そうなると、えみるのとる行動としては、「トラウムとの積極的な接触は避ける」になると思われます。接触する動機がなく、避ける動機はあるんだから。

【なんでもなれる】

話がそれますが、「未来は変わらない」としてもテーマとは矛盾しない。

野乃さんが語る「なんでもできる」とは、「アンリ君は怪我をして選手生命を絶たれた。絶望的な未来が確定したように見えるが、そんなことはない。なんでもできる。ここから新しい未来を作れる」の意味であって、「タイムマシンで過去に戻ってケアすれば怪我を防げる。なんでもできる!」の意味ではないはずです。

したがって「2030年-2044年に起きる破綻」は、回避されない方がテーマに沿っているとすら言えます。
「破綻が訪れてもう終わりに思えても、そこから何度でも立ち上がり、なんでもできる」であり、「未来は変わる」とは「一度は破綻しても、2044年に再び立ち上がること」と言えます。
歴代のプリキュアシリーズのテーマとも齟齬がありません。

【あの後、どう生きたか?】

もう少し具体的に考えてみる。

大前提として「ルールーはえみるに対して嘘をつかない(嘘も方便のごまかしもしない)」とします。
アンドロイドというキャラクター特性のほか、年下のえみるを子ども扱いせず対等に接するのが彼女の人柄ですから、ここは信じたい。
「本当は分岐世界に行くので、えみるとの再会は不可能」だと知っていたとしたら、「離れても心はひとつです」といった表現になったはず。
一方えみるも、ルールーの言葉は素直に受け止め、「実は嘘をついたのでは」といった疑心暗鬼にはならないものとします。

この時点で、えみるの認識としては「分岐」説は消える。もしかしたら真実は「分岐」かもしれないが、劇中人物のえみるには正解を知る方法がなく、唯一頼りにできるルールーの言葉は「未来で待つ」。「分岐」説を否定する根拠はあっても、支持する根拠が(えみるにとっては)ない。
よって、えみるの行動は「分岐」説を除外したものになる。

さて「未来で待っている」と言い残して旅立ったルールーを見送った後、えみるの脳内にあるイメージは、素直に考えるなら「ライブを成功させた未来の自分を出迎えるルールー」とか「老いた自分の横に、そっと佇むルールー」とかだと思います。
たぶんこれらが「未来で待っている」と言われたときに思い浮かぶ純朴な光景でしょう。

しかし、よくよく具体的に考えていくとおかしいと気づくはずです。
ルールーにとってはカエル列車を降りたら、そこはいきなり未来なわけで、主観時間はほとんど一瞬です。
イメージ的には「先に未来にいったルールーが、長い長い時間をかけて歩んでいく えみるを待っている」ですが、実際には「さて着きました。えみるはどこでしょう?検索します」で終わりです。この場合、「未来で待っている」のはルールーじゃない。えみるだ。

「ルールーは正確に情報を伝える」「えみるは疑わない」のなら、そこに思い当たった時点で、「ルールーは何を言いたかったのか」をかなり悩むはず。
「未来で待つ」と表現される状況として思いつくのは、到着点で動けなくなっているとかです。
では「ルールーは未来に辿り着いた後、えみるが見つけてくれるのを待っている」と予想される。それなら、えみるは何らかの手段でカエル列車の到着地や日時を割り出さねばならない。

えみるにはルールーと再会したい強い動機がある上、ルールーが助けを求めている可能性すら考えられますから、この辺りは真剣に悩むはず。
元々えみるは「未来を考えすぎる」キャラクターでもあるので、(デメリット能力扱いで、そこから成長したとはいえ)おそらく必死に考えるし、動く。
そして適切に情報交換をしていれば、ダンカンの出現によって、ルールーが帰ったのが2044年(の付近)だと当りはつけられるはず。

この時点でえみるの脳裏にある「ルールーとの再会」イメージは、「2044年のどこかでカエル列車から降りてくるルールーを待ち構える」になるはず。
正確な日時やポイントは分からないし、ルールーの発した「未来で待つ」から想像される「何らかのイレギュラー」は分からなくても、彼女のターゲットは「2044年」と認識されると思われます。

【彼女は何を確信したのか】

しかし、実際には2030年の時点でトラウム研究室を訪れ、ルールーとの再会に涙しています。何があった。

まず、えみるがどうやってトラウムと知り合えたのか。
先ほど書いたように、えみるから積極的に接触し、情報開示するとは考えづらい。
もしかしたら「えみるが若トラウムに情報提供したことが、ルールー誕生の歴史の一端になっている」可能性もありますが、確信が持てない以上は2044年まで待つはずです。
ルールー誕生の想定時期になっても制作されなければ動き出すかもしれませんが、2030年の時点で踏み込む動機はなさそうに思える。
やるとしたら精々、トラウム研究室に(実情を明かさず)資金援助するとかでしょう。
「最終話のあれは強力なスポンサーにお披露目しただけで、若トラウムは事情を知らない」としても、描かれていることと齟齬はない。

あるいは「ルールーが約束したポイントは2044年ではない」と確信できる何かがあるのでもよい。
単純なところだと、余命を宣告されており、とてもではないが2044年までは生存できないようなケース。
ルールーの言葉が嘘ではなく、再会が可能だとするなら、「カエル列車から降りてくるルールーを待つ」のではなく(えみるの)主観時間ではもっと早く、例えば2030年に出会える可能性が出てきます。

逆に、若トラウム側からコンタクトをとれるか?
例えば未来トラウムやルールーから事前に接触されており、「2030年になったら愛崎えみるを呼べ」と言われていた可能性はあります。
若トラウムにはそれを無視する選択肢もありますが、歴史に逆らった場合に何が起きるか分かりませんので、(科学者として強烈な好奇心はあったにしても)あえて逆らいはしないでしょう。「未来のトラウムから託された」の一言があれば、確かにえみるは確信をもって研究室に行くことが出来る。

ですがこの場合、未来トラウムは「2030年にえみるとルールーが会っている」と知っていることになる。
まぁもっと単純に「ルールーが完成したら、えみるを呼べ」ぐらいのざっくりとした指示で、未来トラウムの予想以上のスピードでルールーが完成してしまった、という可能性も考えられはしますが。

若トラウムが自力で真相に近づいた可能性もなくはない。
相応の調査力があれば、異変が起きたあの近辺で、ほぼ同時期に「ルールー・アムール」なる不可思議な人物が出現・失踪したことは分かるはず。
何せ彼女はツインラブとしてメディアにも露出していますし。
そして普通の発想力があれば、それとキュアアムールを結び付けることは可能でしょうし、パートナーの愛崎えみるにも辿り着けはするはず。

では、そこから「あのルールーは未来の自分が作った」と考えるか?
若トラウムが既にアンドロイドのラフスケッチを持っているとかなら、まぁありえるでしょう。
しかし「えみるに接触する」とまでいくと踏み出せないはず。何が正解かを若トラウムには知る手段がないので、「ねぇねぇこれキミのパートナーと同じでしょ?」と気軽にコンタクトは取れないんです。

他にも「2030年のあのシーンはルールー初起動ではない。2024年ごろにルールーは完成し、年月に従って成長。6歳ごろ(?)になったときに、何らかのきっかけでえみるがやってきた」等も考えられます。が、基本的な考え方は同じでしょう。

【辿り着くところ】

まとめると「(2044年ではなく)2030年にトラウム研究室を訪れる」には、「えみるは死期を悟った」「未来トラウムから教えられている」といった条件が予想されます。
時系列としては、

2019年 えみるとルールーでふたりはプリキュアする
2030年 えみる、ルールー起動の瞬間に立ち会う。えみるにとっては再会。ルールーにとっては初めての出会い。
2038年ごろ ルールー停止。記憶消去(※)
2044年 ルールー再起動。クライアス社で働きながら、2019年のえみるに出会う

※「ルールーは成長する」「2030年のルールーは6歳付近に見える」「2044年時点でルールーは14歳(とは明言されていないし20歳ごろと言われても納得はできますが)」ことから、2030年から2044年までの間、6年ほど停止していることが予想される。「2031年に停止し、2037年から稼働」等、組み合わせは色々と考えられますが。

時間ものとしては王道です。
ルールーの言う「未来で待つ」とは「2030年の起動の瞬間に待つ」こと。これなら確かに「ルールーが」待っている。
えみるにとっては約束通りの再会。でもルールーにとっては過去の出来事であり、2044年の未来にえみるはいない。
「これから苦難の未来が待っている幼ルールーを抱きしめながら、真相に辿り着いたえみるが2044年のルールーの心情を思い、涙を流していた」と解釈するなら、最後のあのシーンの重みは増す。

「ルールーは嘘をつかない」「野乃さんは(厳密には)別人である赤ちゃんに、はぐたんの幻影を重ねたりはしない」を信じたいあまりの結論先行の理屈付けですが、個人的にはこれが真相だったんじゃないかと思いたいです。

【蛇足1】

派生していくつか推察できる。

「オールスターズメモリーズ」で思い出を奪われたルールーがボルトではなく子供に戻ったことの説明が付きます。
更に「ルールーだけ、はぐたんの世話を続けた」「野乃さんを警戒しなかった」ことも。

ルールーには確かに子供の頃があり、「(2030年付近で)はぐたんや野乃社長に会っていた」ので、すんなり受け入れたんでしょう。
「はな社長が若作りしてます…」とか思ってたのかもしれない。
(なお「未来は分岐する」説を採用するなら、「ボルトと子供が転がっていた」ことを「分岐の象徴」としてこじつけることも可能な気はする)

2030年ルールーの姿はかなり奇妙で、対比で考えるなら「2019年えみると同い年」ぐらいに設定する方が綺麗です。
キャラクターの年齢は確信しづらいですが、あのルールーはもっと幼く見える。
わざわざそんな設定を採用したからには理由があるはずで、こじつけの材料にはなるように思います。

【蛇足2】

トゥモローさん主役のシリーズの想定年は2044年。
プリキュア40周年のタイミングです。

「ハピネス」で「初代を見ていた子がプリキュア年齢になり、現実はアニメと違うことを知る」、「ハグプリ」で「初代を見ていた子が成人になり、いよいよ社会に乗り出す」を踏まえていたことを思うと、40周年番組は「初代を見ていた子が45歳ごろ」を想定したストーリーになりそうです。
45歳で何があるかと言えば、「子供がプリキュア適齢期(8歳~17歳)」でしょう。反抗期を迎えた子供に対し「アニメのプリキュアはあんなに良い子なのに」といった葛藤、あとは更年期や社会人の節目等々を絡めた話。

トゥモローさんはああ見えて反抗的で生意気な性格をなさっており、母・野乃はなとは対立が絶えない。が、敵との戦いに敗れ、ハリーと共に2019年へ。そこで赤ちゃん時代を再体験し、母の愛を知る。それを携えて未来に戻り、黒幕(この流れだと闇化した野乃さんでしょう)を救う。一方の野乃さんももう一度子育てを体験することでかつての気持ちを取り戻し、トゥモローさんの旅立ちを見送る。そんな親離れ・子離れのシリーズ。

「籠に閉じ込められたトゥモロー」とか「異性と手を取り合って逃げる」とか、先入観を持って見ると「いかにも」な展開です。

(野乃さんが闇化した理由は「はぐたんが、あのはぐたんであると確信するために、未来を変えるわけにいかなかった」「そのため、自らクライアス社を作り上げた」等。子供への愛を貫くために狂気に陥った様は、ジョージの語る絶望とも沿っています)

【蛇足3】

春映画には「過去に戻り未来を変えた」要素があり、上記の考えとは矛盾してしまう。
が、結論に拘って理屈をこじつけるなら、「野乃さんは過去に戻ったつもりだったが、実際はウソバーッカの心の中に入り、心象風景から救い出していた」とか「確かに過去に戻ってクローバーを連れ出したのだが、彼の恨みの心的なものが残留しており、それがウソバーッカになった」等、抜け道はあります。
それに本当に素直に過去に戻れるなら、「約束を破った後に謝る」のではなく「約束を破る前に遊びに行く」方が健全です。(野乃さんが思いつかなかった可能性はありますが…。「六角形の館」の元ネタが分かれば、もう少し掘り下げられそう)

[追記]

よく考えたら別の可能性があった。
未来に帰ったルールーたちは、当然ながらクライアス社に反撃に出る。その際、当然ながら未来えみるに支援を求めたい。何せルールーが変身できるかどうかがかかっています(二人いないと変身出来ないという明確な描写はなかったとは思いますが)。

未来アンジェや未来エトワールは、おそらく生存していない。もしくは変身不能で戦力外。
まともに戦える状態ならばトゥモローさんと共闘しているだろうし、それなら当然クライアス社の面々も(過去に行く前から)存在を知っているはずだから。
(但しパラドクス回避のために、あえて耐え忍んで隠れていた可能性はある)

唯一期待できるのは「ルールーが居ないので息を潜めていた未来えみる」。しかし未来に帰ったルールーたちには、えみるがどこにいるのか知る術がない。逆に未来えみるにも、ルールーたちが出現する正確な日時や場所が分からない。

となると、可能な合流地点は「ルールーたちがクライアス社に突撃をかけた時」。未来えみるが生存している確証がない以上、無為に時間をかけて探したり、奇襲の機会を失うような冒険もできないので、あわよくば「近くに潜伏していた未来えみるが、騒動に気づいて助太刀に来る」展開に賭けるしかない。

これなら確かに「ルールーが未来で待っている」が成立します。
クライアス社のど真ん中で包囲され、懸命に切り抜けながら、未来えみるの到着を待つルールー。時を超えた思いは通じ、颯爽と現れる未来えみる(推定30代前半)。そして約25年の時を経て、再び追加戦士として登場するキュアマシェリとキュアアムール。素晴らしい。見たい。

ただ、「では何で2030年に研究室を訪れたのか」の説明がつきません。
可能性として「2030年時点では生存していることを、ルールーに連絡したかった」からか。(2030年ルールーは、やがて過去に行く。そして「少なくとも2030年までは、えみるは健在」=「2044年のクライアス社襲撃の勝算が多少は上がる」を伝達できる)

真に危険なのは2030年以降なので、あまり意味のない配慮にも思えますが、「私はルールーの言葉を正しく理解した」「このまま2044年まで生き延びてみせる」という決意を行動で示すのは、かなり強力なメッセージに思えます。

そうすると彼女の涙は「来たる破綻の最初に、自分は戦わない。他のプリキュアを見捨ててでも生き延びる」ことを選んだ覚悟と辛さ故だったのかもしれない。

「なぜ2030年なのか(2031年や32年ではダメなのか)」は確たる理由付けができない。前述したように、何か強いきっかけがいるはずですが、30年えみるにそれがない。
ですが、えみるとしては、いつ深刻な破綻が起きるのか分からない。それが起きてしまったら、容易にルールーに会えなくなる。となると「はぐたん誕生=未来が予測した通りに推移している(※)」ことから、ここがギリギリのラインと判断したのかもしれない。

※未来ダンカンの出現から2044年頃との推測はできる。ジョージとのやり取りや、誕生したのが女の子で、時期がトゥモローの推定年齢からの逆算と一致するとかから、「トゥモロー=野乃はなの娘」等には行き着ける

いっそのこと、未来えみるはクライアス社に潜入していても良いかもしれない。
それが一番確実に、44年のルールーの襲撃に備えられる。えみるのことを知っている野乃さんが、入社を許可するかは微妙ですが。
もし44年のシリーズで、「トラウムの助手の女幹部」とか出てきたら、未来えみるを疑おう。



【続く】

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届いたので再度感想。

■感想「映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」

【リワンドメモリー】

小さかった15年前のあのとき。初代プリキュアに無邪気に憧れていたあのとき。

あれから15年がたった。現実の辛さに直面した「ハピネス」を経て、それを乗り越えて15年。
だけど。いよいよ社会に出ようという今。
今までの比ではない理不尽に左右され、これまでの努力もあっさりと無に帰す。
学生としては最年長でも、社会に出たら最年少。子供に戻されたようなどうしようもない無力感。

もう一度立ち上がれるのか。これまでやってきたことが無駄だったのに。
また再び理不尽に破綻すると分かっていても、それでもまた立ち上がれるのか。

そんなどうしようもないとき。
不意に現れたミラクルライト。
「ハピネス」のあの時、「こんなものは現実の不幸の前には役に立たない」と限界を思い知らされた。そんなただの玩具が、子供に戻された今、もう一度だけ夢を与えてくれる。
握りしめればこれまでの15年も思い返せる。確かに無駄だったのかもしれない。でも歩んできたんだ、この15年。
ミラクルライトを振ってプリキュアを応援した記憶と共に、これまでの自分の15年も思い返せる。15年前の無力な子供ではない。ずっと踏みとどまって頑張ってきたんだ。

ふと顔を上げると、そこには15年前に憧れたプリキュアの姿が。こんなところで挫けるなんて、なりたい私じゃない。私が憧れたのは、あの姿だ。
子供に戻された仲間たちからの応援は、そのまんま、かつての自分からのエール。だから踏ん張れる。15年の思い出があるから。

このシーンは本当に凄い。
「初代から15年」を見事に昇華しているし、何よりミラクルライトの説得力に涙が出ます。
子供の頃のガラクタに励まされる気持ちはとてもよく分かる。
あの時これに夢中になっていた、かつての自分を裏切らないためにも、顔をあげて踏ん張るんだ。
これしきのことで心が折れるなんて、私のなりたい私じゃない!


【歴代バトル】

過去プリキュアの皆々様の戦い。
単なる「全員集合」「懐かしい」で終わらせず、あの短い尺でそれぞれがきっちりとミデンに回答を提示している。
「思い出があるから踏ん張れる」に対する致命的な課題:「活躍の機会すら与えられず捨てられ、思い出を持たない」ミデン。
それに対するお歴々の回答…!

『アラモード』

「大好きの中にも辛いことがある」から転じて「辛いことがあっても大好きを諦めない」。
その象徴たるジャンピエール氏の雄姿は忘れられません。
「スイーツ作りには視覚や聴覚も大事だ」と力説した直後、光源喪失・大家からのプレッシャー・騒音と悪臭・カラスの物理攻撃と、もう菓子どころではない状況に追い込まれながらも、それでも菓子を作る。パティシエたるもの、いかなる状況でもスイーツを作るのだ!

そんな信念のアラモード組は、やっぱりスパルタです。
何もない?だから何だ。たかがそんなことで、大好きを諦めるな。
生産中止だろうが倒産だろうが、カメラたるもの思い出を記録するんだ!

『魔法つかい』

校長先生はおっしゃった。
「言葉は願いを、願いは魔法を、魔法は奇跡を起こす」。

言語化されたミデンの願いを魔法つかいさんらは受け取った。
願いが伝われば、魔法をかけられる。
だから彼女たちは魔法をかけた。ミデンの心が救われますように。

おそらく彼女たちは直接的な解決策を持っていない。
できることはあくまで「ミデンの願いが叶いますように」と魔法をかけるだけ。
そしてその「魔法」もおそらく意味はない。「願いが伝わること」、コミュニケーションこそが魔法なんだから。
願いを言葉にし、他者に伝える。それ自体が魔法であり奇跡。

この1シーンのおかげで、本編でのキーフレーズ「魔法にルールがある」「敵を遠くに飛ばす」を、ようやく消化できた気がする。
「異文化交流」から「私の中にも複数の自分がいる」。そして「複数の私や他者を結び付け、次々と広げていくのが魔法(言葉)」。では交流することが出来ない相手は?
現時点での解では叩きのめすしかない。だけどそこに少しの猶予を持たせない。だから「あっちに行きなさない」「虹の彼方へ」。いつかきっと分かり合えると願って。

『プリンセス』

夢への道は果てしない。未来永劫、果てなく続く。
それでもプリンセスは突き進む。その姿を見て、民もまた奮起する。
自身が強いのはもちろんのこと、周囲に影響を与える。それがプリンセスだ。

悩み、絶望の檻に閉じこもったミデンに、姫様は高らかに宣言なさった。
今からその檻をぶち壊す。そして檻から放たれたなら、夢へと続く絶望の道が待っている。
あるいはそれは、檻に閉じこもっていた方が幸せかもしれないぐらいに。
だから宣告する。さあ、「お覚悟はよろしくて」。

本編ではディスダークに強制的に閉じ込められてたのを解き放っていた。「お覚悟」は敵に向けての台詞だった。
今回は違う形で使っているけれど「本来はこうだったのでは」と思いたくなるほどハマってる。
民よ、覚悟を決めよ。私の後をついてこい…!

『ハピネスチャージ』

フォーチュンさんの発した「まだまだ!」は、「人形の国」の一幕を思い起こさせます。
10年を記念した「ハピネス」チームがぶつかったのは、「プリキュアなんて所詮はアニメ。現実の不幸の前には役に立たない」という残酷な壁。
初代を見ていた子供たちが中学生・高校生になり、世界はキラキラしたものばかりではないと悟った時代。無力に踏み潰される子供時代の大切な宝物たち。
あの時、ラブリーさんたちは「無力だけど、そばにいるよ」「だから頑張って」としか言えなかった。

それから5年。現実を知り、それでも歩んだ5年。
改めて発せられた「まだまだ」。あの時は「つむぎちゃんが味わった現実の苦しみはまだまだこんなものじゃない」。
今回は逆。ミデン=立ち上がれなかった つむぎに対し、「現実の苦しみはこんなものじゃない。だから踏ん張れ」。

ラブリーさんの「あなたも幸せにしたい」は、あの時はつむぎさんに言えなかった。
確かに思い出を得られなかった。でも思い出に憧れたイノセントな気持ちは嘘ではなかったはず。
それなら、思い出を自分で汚すような真似はやめよう。そんなの、ラブじゃない。

あの時通じなかったハニーソングや、空振りしていたハワイアンアロハロエを、さりげなくぶっ放してるのも熱い。この5年で、彼女たちも成長なされた。

『ドキドキ』

ただ一言「愛を知らない悲しいカメラさん。あなたのドキドキ、取り戻して見せる」。
聞きようによっては無神経。だけど彼女たちには、それを言う覚悟がある。
何せミデンと同じく、切り捨てられた側の人たちだから。

国民と娘を天秤にかけ、国王は民を切り捨てた。
もしも王女様が平和を選んでいれば、戦いもあっさり終わっていた。
「幸福の王子」に切り捨てられたツバメのように、ドキドキさんは切り捨てられた。

ドキドキさんの戦いは最初からチャンスはなく、守りたい人から選ばれなかった。
それでもソードさんは言った。「愛に罪はない」。
ミデンを捨てた会社の人たちだって、ミデンを憎んでのことではない。守りたいものがあったんだ。
だから「愛に罪はない」。

『スマイル』

多分ハッピーさんらは「ミデンの絶望は救われない」と悟っている気がする。
未来には破綻が待っている。どんなに努力をしても、破綻そのものは回避できない。
夏休みはいつか終わるし、12時の鐘がなれば魔法は解ける。
でも、いざその破綻が訪れても、それでもキラキラ輝く明日を信じて笑顔でいよう。だから私たちはスマイルプリキュアだ。

象徴的なことに、マーチさんの放った攻撃はほとんど何の効果も持たずに飲み込まれています。
他の面々も派手に応戦してはいたけれど、スタミナ的に戦力としては一番先に脱落すると思う。
それでも「気合いだ」と叫ぶ。どうしようもないと分かっていても、それでも信じる。
奇跡が起きるから信じるのではなく、信じることそれ自体が奇跡。
「破綻する」と分かっていても未来を目指してウルトラハッピーと叫ぶ。それができたなら、確かに未来はウルトラハッピーだし、その姿はミデンに絶望に立ち向かう希望を与えるはずだ。

『スイート』

他のチームが「ミデンは何もない」と認識している中、スイートチームは違う。
ミデンは「何もない」ことを「悲しい」と感じていた。
「何もない」じゃない。「悲しい」なんだ。そして「悲しい」なら分かる。それは私たちも経験したことだから。

「プリキュア」史上に残る大どんでん返し「ノイズの正体は「悲しみ」だった」と同じ。
ミデンの目的が「世界から全てを無くしてしまおう」だったら理解できなかった。
でも「何もないのは悲しい」なら理解できる。この瞬間、正体不明のお化けではなく、私たちと同じ存在になった。「悲しい」なら分かり合える…!

これをここで持ってきてくれたのは本当に嬉しい。
蛇足ながら、本編では一番状況を理解してなさそうだったリズムさんが、その言葉を言ってるのも良いですね。私にも聞こえる…!

『ハートキャッチ』

花咲さんは、まず間違いなく状況を把握していらっしゃらない。
でもいいんです。そもそも人様の事情なんて分からない。

プリキュアが頑張って敵を倒したところで、個々人の悩みは解決しない。
服を変えても内面が変わらなければ意味がないように。変身しても本人が変わらなければ弱いままなように。
でもそれでいいんです。
服を変えれば気持ちだって変わるじゃないか。本質的な解決ではなくても、それでも助けになるのも確かなんだ。

かつてパリの人たちが、何の事情も分からぬまま差し出してくれた花は、確かに花咲さんを勇気づけた。
突然現れたデカいトカゲに、事情なんぞさっぱり分からぬまま振ったミラクルライトは、ブロ子さんたちを助けてくれた。

だから花咲さんは状況をいまいち分らぬままに、おしりパンチとかやりながら、それでも啖呵をきる。
何もないミデンにだって花は咲く。だって砂漠や宇宙にだって花は咲くんだから。

『フレッシュ』

人生山あり谷あり。されど辿り着く先は一つ。
ルーレット伯爵の重い言葉。絶対的な事実。物事には終わりがある。

やり直しも何も、ミデンは生産中止されて廃棄されているのですから、もう詰んでいます。
失敗とかそういう問題ではない。全ては終わったのです。

でもそれでも桃園さんは叫ぶ。やり直せると。
トイマジンがクマさんとして第二の人生を歩んだように。イース様がパッションさんに蘇ったように。
実際、野乃さんがとった救済策は、正にトイマジンと同じです。
どんなに終わったかに見えても、やり直せるんだ。

あの時トイマジンに通じなかった技を出しているのも熱いです。
今の桃園さんなら、伝えられる。

『5・GoGo』

人は最終的には一人だ。でもどこかで友が歩んでいるなら、自分も頑張れる。
一方、価値観の異なる相手はどうにもならない。こちらの夢を守るため、問答無用で叩き潰すしかない。
こちらから話しかけたり答えたりする暇はない。だって夢が呼んでるんだから。
もし分かり合いたいのなら、私たちと同じステージに上がってこい。
無茶だ、どうしようもないと思うかもしれない。でも私たちもそうだった。そして立ち上がってここまできた。

夢原さん:
 「だから、大丈夫」

問答無用の説得力です。他の5人が何かを補足するまでもない。
私たちの夢が「大丈夫」といった。だから大丈夫だ。

プリンセス組が「先を行く背中に励まされる」のに対し、GoGo組は「横のどこかにいてくれる」ことに勇気づけられます。
この後の遠景に、巨大なバラが直立出現してるのが非常に素晴らしいです。あの爆心地に夢原さんがいる。なんと心強いことか。

『SplashStar』

「全てのものに、命が宿る!」

無機質な死に絶えたかのように見える世界にだって、土や空がある。
そこから生命は生れ出るのです。
だから何もないかに見えるミデンだって、命を生み出せる。
無機質な物質に過ぎなくても、そこから命や思い出が生まれるんです。

「いっそ諦めた方が楽になるのに」と言われ続けた美翔さんらの必殺の台詞が、12年の時を経て再び木霊する。
「絶対に、諦めない!!」。

『MaxHeart』

先輩方はもはや語るまでもない。エキストリームルミナリオ!
15年かけて積み重ねてきた数々の回答。
そしてそれらを最後に使うのは、

美墨さん:
 「最後の一押しは、あなたにかかってるよ」

プリキュアなんて現実の不幸の前には役に立たない。
重く付きまとってきた呪縛を、15年の積み重ねそれ自体が力技でぶち破る。
今まで苦しみながら歩んできたこと自体が回答に繋がっている。
だからこれからの15年も歩ける。まず間違いなく苦しい15年だし、15年後は今以上の絶望が待っていると思う。
それでも「15年を歩んできた」ことそれ自体が回答になったように、これからの15年の苦しみもそれ自体が回答になるはず。
未来の自分を裏切らないために、過去の自分を裏切らないために、だから今立ち上がるんだ。


僅か1分程度の短い時間に、それぞれのシリーズの1年2年が強烈に圧縮されています。情報量が凄まじすぎる。
しかも単に昔の総まとめをやってるだけでなく、「その後」を感じます。
プリンセス組の昇華やハピネスさんのいわば「リベンジ」、美翔さんだって「移動しながらバリア的精霊パワーで周囲を吹っ飛ばす」とか新技出してるんですよ。
(そして「ピンクトルマリン」やら「みーてぃあはみんぐ!」やらも捻じ込んでくる。あの子らのこの執念はなに…)

先日のプリキュアライブの「リワインドメモリー」も、これを更に高めていました。
声優さんたちによる名乗りとポーズ。そこからのリワインドメモリー。
単なる「声優さん格好いい」じゃない。あの変身セリフには、上に書いたようなことが強烈に詰め込まれている。
プリキュアライブの感想相羽さんがまとめてくれました。ありがとうございます)

これまでの15年が救われたような、本当に素晴らしい映画、素晴らしい1年だったと思う。
思えば白黒先輩も「色々あったんだから!」と叫びながら立ち上がった。あの時と精神は何も変わらない。
立ち上がれるし、立ち上がってみせる。
ほとんど逆ギレのように叫びながら踏みとどまった野乃さんの精神を、15年前からの思いを忘れないようにしたい。

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■HUGっとプリキュア! 第49話(最終回)「輝く未来を抱きしめて」

プリキュア15周年シリーズ、遂に最終回。
ということで、15年の感想とかプリキュアライブのこととかも交えて何か書こうと思ってたけど、最後の最後で厄介な時間ネタを出されてしまった。
本質的でない設定遊びなのかもしれないけど、爆弾な気もするのでちゃんと考えたい。

「未来から来た」系の話で問題になるのが、「未来は変えられるのか?」

(1) 未来は変えられる。変えるたびに複数の世界が生まれる。
(2) 未来は変えられる。しかし世界はあくまで一つ。(タイムパラドックスを孕む)
(3) 未来は変えられない。世界も一つ。

「(4) 未来は変えられないが、複数の平行世界がある」は考慮する意味がなさそうなので除外して、この三つで考えてみる。
ハグプリさんはどのパターンなのか。

【野乃はなが産んだのは誰なのか?】

彼女は明らかに「はぐたん」を意識して名前をつけているし、「また会えた」の感覚で接している。
そうすると(1)と(2)は否定せざるを得ない。この「はぐたん」とあの「はぐたん」が別人だとまずいから。

(1)はもちろんのこと、(2)も「未来が変わっていない」確証を得る方法はないのだから、「野乃はなの第一子」という点以外は別人です。
それなのに同じ名をつけて、同一人物かのように振る舞ったのだとしたら、かなりグロテスクな話になってしまう。
心理的には「死んだ長女の名前を次女につけて、また会えたと言う」ようなものです。それは野乃さんじゃないだろう。

実際、劇中でトラウムさんがルールーに娘(孫?)を重ね合わせてしまい、自己嫌悪するエピソードがある。
詳細な状況は違いますが、似たことを野乃さんが肯定的にするのはおかしい。

まぁ野乃さんが無神経にやっちゃっただけな可能性もあるんですが、彼女は「子育てに無神経」なキャラとして当初描かれている(育児で徹夜明けのハリーに、寝るなと叫ぶ等)ので、それがそのまんま最終回まで至ってしまったのでは悲しいものがあります。
したがって(3)であって欲しい。この1点があるだけでも、個人的には強硬に(3)を支持したい。

(なお必然的に野乃さんの相手がジョージである可能性が高まる。(3)だとしても、彼女が「自分の子が、はぐたんだ」と確信するに至る何かが必要だから)

【アンドロイドは再会できたのか?】

ルールーは「未来で待っている」と言い残して未来に帰った。
仮に(1)だと、ルールーの帰る未来は、えみるのいるこの世界の未来ではないので、待つことはできない。
元々の未来にも「愛崎えみる」に相当する人物はいるのかもしれないが、それはこちらの「愛崎えみる」とは別人です。
「再会不可能」だと知ってて嘘をつくとは思い難い。

(2)だとタイムパラドクスの影響を諸に受ける。
何らかの奇跡で世界はアスパワワに満ち溢れ、クライアス社が誕生しなければ、ルールーたちは過去にやってこない。
パラドクスが起きたらどうなるかなんて、パラドクスなんだから分かるわけがないですが、自身の消滅や自我の変化も十分に予想されるのだから、やっぱり待つのは無理。
「未来が変わらない」なら会える可能性があるとはいえ、それはつまりクライアス社がそのまま誕生するのを祈るわけで、やっぱりおかしい。

よって(3)。ルールーは会えることを知っていたと思いたい。

【ジョージは何に絶望していたのか?】

平行世界が無限にあるとすれば、アスパワワに満ちた世界もあるはず。ジョージの葛藤が薄れます。
あるいは観測可能な平行世界はたかだか有限個しかなく、その範囲ではアスパワワは常に劣勢だったのか。それなら絶望の深さは理解できます。
ですが、それの解決策が時間停止なのは解せません。一つの世界の時間を止めても、他の世界が動いていたら意味がないのでは?
それとも一つ一つ止めて回るつもりだったのかしら。

(2)だと未来を変えるために何度でもチャレンジすればよいだけ。
トラウムが彼を評した「何もしない男」は、「観測者は事象に干渉してはならない」的な制約ではなさそうなので、それぐらいはやると信じたい。
それにエールさんからの回答が「未来は変えられる。だから変える」というだけのものなら、何かジョージを説得するのに薄すぎる気がする。

(3)ならシンプルです。未来は変えられない。だから止めた方がいい。
「時間停止」そのものが「未来改変」とも言えそうですが、「止まってるだけで変えてはいない。動き出したら(時間が止まっているので再開させられる人はいないのだけど)結局は同じ未来に進む」と解釈すれば、すり抜けられそうです。

【なんでもなれる】

以上から(3)だと決めつけたいのだけど、野乃さんが毎回おっしゃってる「なんでもなれる!」に反してしまいます。
が、この「なんでもなれる」は事象ではなく、心理面のことでしょう。
「なんでもなれる」からといって、「アンリ君はここから復活して一流選手になれる」とか「さあやも医者と女優の両立ができる」とか「アタックの仕方次第では、ハリーを落とせた」とか、そういうのはテーマと違うはず。
現実的にできないこともある。しかしだからといって終わりじゃない。一つの夢が無理でも、なんでもなれる。だから前に進もう、という意味での「なんでもなれる」。
それならむしろ(3)の方が納得できます。

といったわけで「世界は一つで、未来は変えられない」の立ち位置を取りたい。
で、そうすると、各シーンの意味あいがかなり変わって見えてくる。

【ルールーは何にお別れをしたのか?】

えみる および 視聴者視点では、未来に帰るルールーとは長いお別れです。
一方でルールーにとっては、カエルから降りたらいきなり未来なので、成長したえみるが出迎えに来てる可能性だってある。
劇中時間を2019年、はぐたん誕生を2030年、トゥモローさんを伝統に従って14歳とするなら2044年から来たとして、僅か25年後。
一般には、えみるも野乃さんらも普通に生きてるので、あっさりと再会出来ます。
ルールー視点では、涙が乾く間もない、気持ちの切り替えにすら困る一瞬の間です。
ですが未来に帰るルールーは、どう見てもそんな軽いノリじゃない。

そして厄介なことに、えみるは11年後の2030年にルールーと再会してしまってる。
(3)未来は変えられないに立つなら、11年後ルールーと25年後ルールーは同一人物であり、別れの時点でルールーは(彼女視点では14年前)に再会していたのを知っていたことになる。
(トラウムが記憶を消去している描写があるので、登場時点のルールーが11年後のことを忘れていても矛盾はない)
(また今更ながら「オールスターズメモリーズ」で、ちゃんと子供verが存在した理由付けがされてる。ただ一人冷静だったのも「成長したえみるから聞かされていたから」の可能性が生まれる)

しかしそうだとすると、ルールーは「11年後以降に」えみるに何が起きたかを知っているはずです。
また、ルールーはその後「成長した姿で」起動する描写があるので、何らかの形で一旦凍結されています。じゃあその時、2030年のえみるは何やってた?
想像だけで書くなら、あの後えみるに何かがあり(平たく言えば死亡)、ルールーも凍結。トラウムの娘(孫?)事件で再起動され、ハグプリ本編につながると。
ルールーがえみるに親しみを感じたのも、11年後の「過去」に親友同士だったからなら、非常にすっきりする。

それならば、ルールーの言った「未来で待っている」はかなり切ないです。
ルールーにとっては過去である11年後の再会のことであり、25年後の未来にはえみるはいない。
「待っている」のは嘘ではなく、「会える」のも事実。しかし自分はもう会えない。

えみるの方も、11年後にはその事実に気づいたんじゃなかろうか。
間違いなくルールーその人に再会したと同時に、あのルールーにとっては今生の別れだった。

【野乃はなに何があったのか?】

未来で野乃さんに何が起きたのか、よく分からない。
何となく「死んだ」と思い込んでいたけど、断言はされてなかったはず。

まず「未来は変えられない」の立ち位置でいくなら、素直に考えれば野乃さんの夫はジョージでしょう。
11年前に死闘を繰り広げた相手を愛せるのかは課題ですが、野乃さんは素敵な女の子なので、そういうのは気にしないんだ。
あるいは、それがあったからこそ惹かれたのかもしれない。

25歳ぐらいの彼女が大企業の社長やってるのも、ジョージの力ならまぁ分かります。
彼は「何もしない男」なので、既に存在していた会社を野乃さんに譲ったんでしょう。

そしてその流れだと、あの会社が後のクライアス社と考えるのがシンプルです。
しかしそうすると、後のクライアス社を生み出したのは、野乃はな当人と考えるのが一番単純です。
将来彼女に何かがあり、トゲパワワに屈し、未来の崩壊が起きた。
ジョージの凄まじい絶望も納得できます。死ぬより酷い結末だ。
見るからに優秀そうなトゥモローさんチームが敗北したのも必然ですよ。ミラージュ様パターンです。プリキュアの倒し方は、プリキュアが一番よく知っている。

更に言えば、ルールーたちが未来に帰るのにこだわる理由も分かります。
25年後の野乃さんを救いたいんだ。
彼女たちはこれから、第2期(彼女たちの視点ではそちらが本編)が始まるんだ。
だとしたら物凄く見てみたいです。今から25年後のプリキュア40周年シリーズ。トゥモローさんが主役のお話。
25年前のシリーズで登場した悪役と戦う前半パート、夏ごろに壊滅して絶体絶命になるけれど、何故かその悪役たちがプリキュア側になって助けに来てくれる。
25年の時を経て、再度「追加戦士枠」で加わるキュアアムールとか、25年前の主役キュアがラスボスとか、ぞわぞわします。

…まぁ妄想だけなら無料なので。

【明日が明るいのか、昨日が明るいのか】

他、ダイガンさんと薬師寺さんのやり取りも深読みできます。
視聴者視点でいえば「2030年にダイガンと再会して仲良くやってる」ですが、ダイガン視点でいえば2030年は過去。
彼が薬師寺さんに感謝の気持ちを強く持ったのは、「この人、14年前に世話になったあの薬師寺さんじゃないか」と気づいたからかもしれない。


(左画像)映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア〜オールスターズメモリーズ〜【Blu-ray】 [ 引坂理絵 ]

(右画像)HUGっと!プリキュア・ベストアルバム Cheerful Songs Best [ (V.A.) ]

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


といった感じで、最終回なんだからもっとまとめ的なことを書こうと思ったのに、ぶち込まれたネタが強すぎて、すっかり飛んだ。
「2030年」「トゥモローが娘」ってだけで、妄想が迸って止まらない。
最終回を見て、今この瞬間に「ハグプリ」は始まったような気すらした。時間ネタの強みですね。
「未来の自分の子供を、もう一度育てる」の構造自体、色々と解釈できそうだし、20周年・30周年の未来がきたときに、「なるほどそうか」と分かることも多そう。
単なる15周年の懐古企画なんかじゃない、きっちり未来を指し示した素晴らしいシリーズだったと思う。

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15周年を記念して、美翔さんがブラウン管に帰ってきた!
冒頭挨拶とかEDとかだけじゃなくて、正真正銘のご帰還です。
あの日から4年と半年、煌めく銀の翼が、再びお茶の間に!

■HUGっとプリキュア! 第36話「フレフレ!伝説のプリキュア大集合!!」



そして全ての時が、止まりました。
これで永遠に美翔さんを拝めますね。クライアス社の方針は、あながち間違いではないのかもしれない。
在庫倉庫で眠るより、華やかな舞台で終わる方が美翔さんも本望でしょう。。


(左画像)映画ふたりはプリキュアSplash☆Star チクタク危機一髪! 【Blu-ray】 [ 樹元オリエ ]

(右画像)プリキュアカラフルコレクション ハッピーレッド&ホワイト [ (アニメーション) ]

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


【今は西暦何年か】

時代設定はどうなってるんでしょう?
宇佐美さんと野乃さんは、春映画を見る限りでは同時代にプリキュアをやっているように思えます。
が、今回は明らかに老けていらっしゃる。

可能性として、

 1. 春映画の宇佐美さんが若作りしていただけ。
 2. 今回の宇佐美さんは未来からきた。

あたりでしょうか。
厄介なことに、先日登場の美墨さんや、今回の夢原さん・桃園さんは現役そのままに見えます。
彼女たちも久々のテレビ出演にメイクを頑張っただけなのかしら。
「春日野うららが人気を博している」という謎の世界線ですので、もはやパラレルを疑った方がいいのかも…。

レモネが売れるためにはそれなりの時間経過がいるでしょうし、夢原さんは10年たってもあのビジュアルな気もするので、ハグプリ以外は過去の出来事なのかもしれない。
プリキュアに変身すると若返るのは事例がありますし。

わざわざこんなややこしい設定を採用した理由も謎です。
テレビの最終回では、宇佐美さんや朝日奈さんは成長していますから、それに合わせたんだろうか。特に朝日奈さんは変身不能に陥っているので、「なぜリコと再会して変身も可能になっているのか」は説明がいるといえばいります。
が、映画では普通に出演していますので、尺の短い今回にあえてやるのは配慮として意味を感じません。

テーマ的にはハグプリは歴代プリキュアより、少しだけ未来の話でしょうから、その意味では時代をずらしたのはすっきりする。
(「ハピネスチャージ」で「愛と勇気を忘れないで。私たちは無力だけど、せめて傍にいるよ。だから頑張って」と語りかけられた子供が、自分で世界を切り開く年齢になったのが、今の「ハグプリ」)

ただ、それなら夢原さんたちこそ大人になっているべきで、あべこべな気がする。
無理やり解釈すると、春映画に出演した子たちで分けたとか?

春映画は今にして思えば「静止した過去の世界に縛られているクローバー」は「アーカイブとして止まったままの初代プリキュア」を髣髴させます。「黒と白の世界」「ふたりでいないと消滅する」なんて、まさにそのまんま。
子供のころの「愛と勇気を忘れないで」の約束が、成長と共に(怠慢や悪意でもなく、時の流れのせいで)忘れさられ、過去プリキュアは失意の中に閉じこもった。そこにプリキュアになった かつての子供たちが、約束を果たすために戻ってきた…というような話に思えます。

それを踏まえると春映画で「成長した未来の子供」に配役された「魔法つかい」「アラモード」が年を取っているのは理解できる。
一方、閉じた世界のプリキュアが成長していないのも当然。
最終回で成長した姿を描かれた はるはるが、今回は中学生姿なのもそれで辻褄はあう。まぁ単に同窓会的何かでコスプレしてただけかもしれませんが。恥ずかしいタイミングで時間停止されたもんだ…。

【その他】

・冒頭で野乃さんが修理していたのは、時間を戻して簡単に復活することとの対比なのかしら。
・はーちゃんは老いていない。ルミナスさんあたりも不老な気がする。
・アラモード組のデフォルト服が、制服でも私服でもなく、パティシエ服なのはとても良いと思う。
・パジャマジックさんの復活とか、プリキュア15周年ライブとか、CMもやる気に満ち満ちてるなぁ。
・ブンビーさんのその後が描かれる日が来るとは。あと「ナイトメア」の名前がさらっと出てきたのも嬉しい。
・朝日奈さんや宇佐美さんは、中身が大人と思うと、こうゾクゾクくるものがある…。

・レモネは大出世したなぁと思ったのですが、よくよく考えたら、歌が採用されてるのに別のキャストを当てられてるんですね。
 しかも「しゅわしゅわウォーター」なんて、「はじける」レモネ的にはあってそうなのに。レモネ的には歌手より女優意識なのに。
 やっぱり、未だにご苦労されているのかもしれない…。

・トラウムさん曰く「得意の魔法も、科学の前では無力」。
 ですが、かつて朝日奈さんは魔法による超遠隔攻撃で、一撃のもとに子供に戻されたことがある。
 この分野においては、魔法の方が怖い…。

・子供に戻して無力化する発想自体は良いのかもしれませんが、小学生プリキュアが普通にいるのでハードルは高い。変身すると適齢期になってしまうし。
 結果的に全盛期に戻した挙句、数の暴力にさらされる羽目に。

・夢原さんの神々しさは凄まじいですね。何かもう勝ち負け以前に怖いものがない。
 桃園さんは健気すぎて、すんごい応援したくなる。我が町のプリキュア感がすごい。

・先日の上映会でドキドキ映画を久々に見ましたが、今作とかなり近くて痺れました。
 来週は共演してくれるのかしら。楽しみ。

・ブンビーさんは「引き抜かれた」そう。本人談なので吹かしも入ってるかもしれませんが、よくよく考えれば二つの組織を渡り歩き、浄化もされずに生き延びた猛者なわけで。
 デザート王国の一件も見るに、ブンビーさんは人脈もありそう。
 クライアス社はスカウトもやっているようなので、むしろ声をかけられない方がおかしいかもしれない。
 (それにしてもナイトメアよりブラック企業とは、相当に酷い。ブンビーさんのコンプライアンス的なものが高まったのかしら)

・その理屈でいえば、霧生さんやイース様やトワ様も勧誘されてたのかも。
 SS、フレッシュ、プリンセス組があっさり敗退してたのは、交渉の過程で下調べされてたからとか。
 ハピネス組はあれだ、ブルースカイ王国崩壊の経緯を取り違えて、ヒメさんにコンタクト取ったとかだ。
 そうするとセイレーンのいるスイート組も、既に停止しているのかもな…。

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■HUGっと!プリキュアLIVE2018 ライブ・フォー・ユー!!(第1部:めっちゃジョイフル☆LIVE)

 日時:2018年07月29日(日)開場13時15分/開演14時00分
 場所:品川プリンス ステラボール
 出演:引坂理絵、本泉莉奈、小倉唯、田村奈央、田村ゆかり、宮本佳那子、北川理恵、五條真由美
 曲目:
  01. We can!!HUGっと!プリキュア
  02. HUGっと!未来☆ドリーマー
  03. トモダチという奇跡
  04. キミとともだち
  05. 明日笑顔になぁれ!(宮本佳那子、北川理恵、五條真由美)
  --. (トーク)
  06. Go! Go! GO分咲き女の子
  07. Dokkin 魔法つかいプリキュア! Part2
  08. DANZEN! ふたりはプリキュア~唯一無二の光たち~
  09. (秋映画挿入歌)(宮本佳那子、五條真由美)
  10. LOVE&LOVE
  11. フレフレ!アイム・ア・チアリーダー!!
  12. HUGっと!YELL FOR YOU
  --. HUGっと!未来☆ドリーマー(全員)
 
(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

気が付けば1年ぶりぐらいのプリキュアライブ。だからなのか何なのか、辿り着くまでがやたらに遠かった。
当初、子供と行くつもりでチケットを試みたけど撃沈。手に入ったのは昼の部のスタンディング1枚だけ。
その気になれば子連れでも行けないことはないのかと悩むものの、どう考えても無理だなと諦め、とりあえず私一人で参加。
そして行ってすぐに、子連れでなくてよかったと確信。まさか昼日中に1時間も駐車場で整列待ちすることになるとは…。
前列やグッズ販売でも阿鼻叫喚の騒ぎだったようで、野乃さんたちの苦労が偲ばれます。来客をちぎっては投げ、ちぎっては投げしている野乃さんの瞳の、なんと虚ろなことよ…。

私が入場できた時には、グッズの類はTシャツの120センチ以外は壊滅していました。買いました。
こういう時、子供がいるとありがたいな。着るかどうかは分からないが、買う口実はできる。

会場内は座り席・親子席・女性席・その他に分かれていました。
昨年は違ったらしく、改善の心意気が伝わってきます。ていうか女性客が異様に多い。なんだこの多さは。
年齢層を見るに、初代を見ていた人たちでしょうか。ちょっとした恐怖です。この会場には今、現役女児と、かつての女児と、常時おっさんの3種がいる。。

【お歌1】

新生「DANSEN」。やばいです。何がやばいって、「まっくすはー」と叫ばない。やばい。
条件反射的に叫びそうになって、いや待て新アレンジだと無いよなと踏みとどまり、かといってじゃあどうするのが正解なのかが分からないので困惑する。そんな謎のDANZEN。
挙句には2番の終わり際で変化までなさる。聞きなれた展開と違い過ぎて、事故でも起きたかと思うほど。完全に脳が侵食されてます。
更には間奏で、五條さんが何かを唱えだした。聞き取りが間に合わず、何を言っているのか分からない一瞬の後、それがプリキュアシリーズのタイトルを逆順で歌ってると判明。呼応して盛り上がる場内。
なんか「逆順」なのがまた良いです。この15年を一気に駆け上がる感じ。すぷらっしゅすたー!!そして最後は「ふたりはプリキュア!」。

五條さんも宮本さんも、「あの日あの時の、私ら世代のあの方々が、最新鋭プリキュアと肩並べて戦ってる」オーラが凄まじく、姿を見るだけで涙が出そう。
いや、五條さんもそうだけど、宮本さんにいたっては現役主題歌歌手様なので、この表現はなんか違うのは分かるのだけど。
工藤真由さんが引退されたことも相まって、初期世代の方々が最前線で戦ってるのが熱いです。
TEUCHIの皆様からお花も届いており、五條さんが纏うTEUCHIチームを代表して乗り込んでる感がまたひしひしと。




今年のプリキュアさんのテーマは「破綻すると分かっていて、もう一度歩めるか」だと思ってる。
(子育ては、かつて親が歩んだことを追体験し、自分の人生をもう一度子供を通して経験するようなもの)

シリーズ全体を通じ、根底に重く影を落とす「未来には絶望が待っている」。10周年でいよいよその絶望に直面し、「それでもあの時のキラキラした想いは確かだったはずだ」と祈るように乗り越えた。
それからの5年。予想された絶望が現実になった未来を歩んでの、15周年。
春映画で「ふたりでいないと消滅してしまう」と思い込んで引きこもっていたクローバーくんの姿には、黒白先輩が被って見える。
もしもずっと「ふたりはプリキュア」をやっていたら。今が一番楽しいのだから、いっそここで終わってしまえば。
秋映画は、そんな先輩方が渇望していた答えをもって、最新鋭プリキュアが助けに来る話だとしたら物凄く素敵だなと勝手に盛り上がっていたのですが。

今回のライブで披露された秋映画の挿入歌が、振り切れ過ぎてた。

すんごいパワフルで格好いいメロディに乗せて、頻出する歌詞が「思い出」。
ともすれば感傷的で後ろ向きにも聞こえる「思い出」という語が、強烈な武器として振るわれてるかのような凄まじさ。
なんだろうこれ。確かにこの15年は苦しかったし、これからの15年が改善する保証はないのだけど、それでもこの15年を舐めんな的迫力というか。
確かに最新鋭プリキュア様に答えを持ってきて貰うことには期待したいのだけど、それはそれとして、答えを持たぬ型落ちプリキュア様の矜持を見せてやる的というか。
秋映画が物凄く楽しみです。

【お歌2】

北川さんを見るのはこれが初めて。いつか聴きたいと思っていた「魔法つかい」さんOPを聴けて感激しました。
このお唄、歌いだしの「ごめんね今かけたの魔法じゃない、ご迷惑かも」という通り魔的自白から始まるどうしようもない歌詞が、「輝いてる、つながってる心はいつも」を通して「ずっとそばにいるよ、ご迷惑かもしれないけれど」にニュアンスが変わるところが、とても好き。
思えば「魔法つかい」さんの、異文化交流から転じて「そもそも私という個人の中にも複数の自分がいるし、過去・現在・未来でも違う」は、今のプリキュアさんの状況にしっくりきます。「足りないものは誰かが持ってる」の精神で、どこかの時間軸のプリキュアさんが、きっと答えを持ってると信じたい。

あと、北川さんの運動量が凄まじかった。端から端まで何度走ったんだ、あの方。歌詞の一つ一つにあわせてオーバーに振り付けされてるし、どんな体力されてるんだろう…。
運動量といえば、バックダンスの方2名もパワフルでした。
輝くばかりの笑顔で、がっつり踊っていらっしゃった。

【お歌3】

最新鋭プリキュアの皆様も素晴らしかった。
2曲目EDの初登場時、最初は3人のみが舞台に。歌の途中で「ミライクリスタル!」の掛け声とともに、バンクが流れ、田村さんらも登場。
個人的に、この演出はかなり好き。元々が3人の歌なだけに追加は嬉しいし、バック映像を一番活かしていたように思う。

イベント後に知りましたが、引坂さんは全速でトレーニングを重ね、ぎりぎりまで頑張っての舞台だったそうな。
野乃さんそのものですね。ラストの挨拶では感極まっていたけれど、HUGプリ組の先頭として場を率いていらっしゃった。

【トーク】

(1) 歌い終わった宮本さんが、下がっていたハグプリ組を呼ぶ際に一言。

 宮本さん:
  「せっかくだし、プリキュアーと呼ぼう」

 それは良いのですが、演者をプリキュアとみなしてよいのでしたら、あなたは まこぴーですか。
 何やってんだ、まこぴー。

(2) 引坂さんのリクエストで、定番の「1階席の人!」「2階席の人!」をやることになった。

 引坂さん:
  「可愛い声でお願いします」
  「一番かわいかったところが勝ち」

 可愛い、声、か。
 えらくハードル高いなと思っていたら、1階席左側から黄色い声援が上がった。そういえば女性席があるんだった。
 これは勝負にならないと思いきや。
 最後に声援をあげた2階席。実に実に可愛い声援が。そういえば親子席があるんだった。
 現役様からの声援に敵うものなどあるはずもなく。

(3) マシェリさんな方の田村さんの壊れっぷりが半端なかった。
 歌ってるときは素敵なお方なのに、喋りだすと愛でるしかない感じ。
 えみるさんは、ご家族といい、なかなかぶっ飛んだ環境で生活していらっしゃるんだな…。

【感想】

非公式でいえば、SplashStarの後夜祭「TEUCHI」、プリキュア5の「ShinigParty」、歌手陣による「あにまーとないと2009」「歌姫的プリキュア祭」、曲関連でCureMetalNite
公式だと、「プリキュア 5th Anniversary」や、「DX3公開記念」「オールスターズDXコンサート」 等。

思い返せばこれまで、色んなライブはあったものの、公式として継続して行われるようになったのは、この15年での偉大な進化だと思う。
最初期の「5th」の時の感想を読み返してみましたけど、当時懸念してたことが、今日のライブでは解消されてるんですね。いや確かに入場とかに不手際もあったものの、イベントとしての完成度も、観客の適応力も明らかに上がってます。
この15年は無駄ではなかったのだ感が、今ひしひしと。プリキュアさんも私たちも、ちゃんと成長している…!なんというか、螺旋階段をぐるっと回って、何も変わっていないようでいて、確かに一層上に上がったような感覚。
失ったものも大きかったけれど、それでも武装は強化されたんだ。次の15年に向かって歩き出せる、そんな気がしてきた。
是非とも、来年以降も継続して欲しいです。

と、思っていたら、15周年記念ライブが告知されました。来年1月19日と20日。
出演者の全容は未定。場所は中野サンプラザ。5周年ライブと同じ場所…!
あの時のリベンジを、最新鋭プリキュアさんを筆頭に行うのか。熱い。

【切望】

この際、なりふり構わず、ご本人へのご迷惑も考えず、はっきりきっぱり言ってしまえば、工藤真由さんの復活を是非に是非に願います。
15周年!記念ライブ!
そこに、くどまゆさんがいなくて、何とする。
ぶっちゃけ今回のライブも、始まりに思ったのは「くどまゆがいない…」でしたし、終わりに思ったのも「くどまゆがいない…」ですよ。
人は、くどまゆがいないと死ぬのです。引退からまだ早いかなとか、そういうのはお気になさらず、本当に心から願っています。

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何かがモヤっとしたので整理してみた。

初めにお断りすると、私はハグプリさんも好きだし、アンチ的に難癖つけたいわけじゃないです。
(プリキュアさんは、序盤で違和感のあったところが、得てして後々テーマとして昇華されるので、何かの罠じゃないかとすら期待してます)

【女の子だからすべきでない?】

えみる兄の発言は、シナリオとしては性差別や押しつけを想定していたとは思う。
思うのだけど、発せられた状況を思うと、取り立てて問題を感じない。

というのも、あくまで兄の視点でいえば、「幼い妹が、素性も知れぬ人らと共に、家族に内緒で大型イベントに出演している」わけで、普通に止めるよなぁと。
つまり「女の子だからすべきではない」とは、「女だから」ではなく「子だから」の意味に思える。

同様に「女の子がヒーローはおかしい」も、演出の意図としては「女の子は守られているべきだ」の意味だったとは思うのだけど(実際そういった言いかえもしているし)、状況を思えば深い意味はない売り言葉に買い言葉的に思えます。
一般に「ヒーロー=男性の英雄」「ヒロイン=女性の英雄」という使い分けは異常でもなく、要は「男なのに主婦になりたい?それを言うなら主夫でしょ」みたいな、ただの揚げ足とり。

で、これに対して「女の子だってヒーローになれる!」と差別を前提とした反論をされると、「そういうことを言ってるんじゃない!」と不毛な行き違いが起きてしまう。
シナリオとしては、えみる兄は確かに差別意識を念頭に置いているのは分かるのだけど、状況が状況なので、そう見えない。なので、モヤっとする。

同じことはアンリとのやり取りにも言えて、「男子生徒から浮いている」ことは確かだろうから、その理由が「女性もの」にあるなら、そう言う。
たとえば私服登校してても、基本的には同じやり取りになったと思う。「男子から浮いてるよ」「制服着なよ」と。
私服登校も押しつけやら何やらで問題にはなるところだけど、今回の話で言いたかったこととは若干ずれていると思う。
ということは、校内のやり取りは性差の問題なのか、規則の問題なのかがボヤけてしまってる。
(だから「校則にはない」と発言してるのかもしれないけど、「校則になければ何やってもいいのか」的な厄介な雰囲気になりかねない)

そういった経緯があるので、ショーで女性服を着ていることを批判するシーンも、そりゃ批判するよなぁと。
仮に行われていたのが土木作業でも「キミ、何やってんの?」と嗤っただろうし、子供向フィギュアスケート教室でも「自分の練習は?暇なんだね」と馬鹿にしたと思う。
何せ普段から良い感情を持っていない上に、妹をたぶらかした犯人なわけで、舞台が何であろうと喧嘩を吹っ掛けたはず。

更にルールーはややこしい混乱を引き起こしてる。
「ヒーローにはなれない」と言われたことをフラッシュバックさせてたけど、いや貴女の場合は「女だから」ではなく「ロボだから」でしょう。
えみる兄的には酷いとばっちりです。ま、待て。機械人形の心の有無を論じたいんじゃない…!

(蛇足ですが、あの発言はパップルさんの本心ではないような。
 彼女はルールーを「裏切った」「私の部下」と呼んでおり、人格を認めている気配がします。他の社員は「我が社の製品」と露骨にモノ扱いしているのに。
 なので信頼を裏切られたことへの怒りだとか、嫉妬だとか故の言葉な気が)


【そもそもあの状況はヘンなのか?】

えみるさんが「やるな」と言われているのは、ギターやファッションモデル。
どちらも女の子がやっても不思議はなく、一般的に批判もされていない。特に後者は、むしろ女の子のイメージが強いと思う(それ自体が差別かもしれませんが)。

また、男性が女性服でモデルをするのも、特には問題ないと思う。
実在の人物でいえば、羽生選手が女性服着てモデルやったら、大絶賛されるんじゃなかろうか。

つまり存在しない問題を、わざわざ問題にしているみたいでモヤっとする。

プリキュア15周年ということで、原点の「女の子だって暴れたい」を改めて表明した…のは分かるのだけど、元々もあくまで「潜在ニーズとしてあるはずだ」ぐらいの話で「世の女性抑圧に物申す」というスタンスではなかったと思うんですよね。
劇中で「女の子が戦うのはおかしい」的な葛藤はなかったはず。「娘を戦わせられない」とか「女の子が戦っているのに男が逃げられるか」みたいなのはあった気がするけど、文意が違う。

(一方で「男の子向けでは鉄板の、黒VS白が女の子には大不評だった」とか「新シリーズは、女の子に大人気の○○をモチーフにしました」とか、いたって普通に「女の子」の括りを認識している。
 これらは後天的・文化的な差異なのかもしれないけど、現にそういう傾向はあるのだから、当然だと思う。
 問題になるのは「黒VS白で燃える女の子は異常だ」とか「○○を好きであるべきだ」であって、傾向の存在を認めるのは普通でしょう)

そういった背景があるところで、急に「女の子がヒーローなんておかしい」「女の子だってヒーローになれる!」のやり取りを見せられると、急に何を言い出すんだとやっぱり不思議だ。


【それは既に日常では】

「ハピネス」では当たり前に世界中の女の子がプリキュアとして出撃し、周囲の人もそれをサポートしていた。
「プリンセス」では一回りして「プリキュアにならない」選択が提示されたりもした。
服装問題でいえば、「明堂院いつき」さんという華麗な事例もある。

以上から、とうの昔に通過している問題に思える。
「通過した問題」というか、そもそも問題視もされなかった。

似た話は現実世界にもあって、例えば「男性の家事・育児」問題。
我が家や周囲を見ていると、極めて当たり前に男性も家事や育児を、好んでやっている。
やっているのだけど、それを認めたくないのか「男性は育児をしない」前提で批判しているケースも、結構みかける。

「男性も家事育児をすべきだ」
→「え?はい。していますよ」
→「そんなはずはない。勘違いも甚だしい」
→「いや、普通にしていますけど…」
→「どうせアレをやってない、コレもやってないんだろう」
→「ですから普通にしていますよ」
→「勘違いでイクメン気取りか。奥様が可哀そう。子供が可哀そう」

みたいなの。
LGBTの話題も似た感じで、そりゃ確かに敵視する人がいるのも分かるけど、存在しない溝を勝手に作られている感がある。

ただ制作サイドとしては、切実な問題だったのかなぁとも。
「女の子向け番組で暴力的なシーンを流すな」といったクレームは頻繁に来ていたでしょうから、きっちりと意思表明したかったのかもしれない。


【がんばれ、野乃さん】

輪をかけて厄介なことに、野乃さんの立ち位置が良く分からない。

今回のラストで彼女は「先輩として敬うように」と発言している。
「後輩は先輩を敬うべきだ」という価値観を押し出しているのだけど、それはあくまで「先輩の方が優秀」であり「正常である」のが前提。
率直に言って、野乃さんよりルールーやえみるさんの方が優秀なので、単なるパワハラに見えてしまう。

また第3話では、ワンオペで寝不足のハリーに対し「寝るな」と発言されている。
もしハリーが女性キャラだったら、かなり問題視されたと思う。
(男性キャラならギャグとして成立するのだとしたら、それこそ問題)

「赤ちゃん妖精から目を離して大騒ぎ」みたいな定番の展開も、はぐたんが普通の赤ちゃん過ぎて、ギャグになってないんですよね…。ちょ、ちょっと野乃さん、それ洒落になってない!

通常なら気にするほどもないことかもしれないのに、何せ固定観念による差別や抑圧を扱っていると、「言ってることとやってることが違う」「自分に都合よく価値観を使い分けている」ように見えてしまう。不憫な子。
例年、その年の1年を示している春映画で、いきなり「嘘つき」の烙印を押されるわで、何か先行きが暗いのですけど、ここからどう挽回するか、野乃さんの奮起に期待したいです。

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■HUGっとプリキュア! 第3話「ごきげん?ナナメ?おでかけはぐたん!」

赤ちゃんのことが親バレしました。野乃さん人生最大の危機。
しかしながらバレ方が幸いだった。
のどかな昼下がり。朗らかな日の下で、お友達と一緒にいるところ。
この局面なら、野乃さんの普段の言動からしても、「誰かの子を預かっている」ようにしか見えません。
いやまぁ実際そうなんだし。

謎のシングルファーザーらしき人とどうやって知り合ったのか。
微妙に疑問に思うところでしたが、そこはスルー。
一般論的な親御さんの判断として正しいかどうかはさておき、結果論的には助かりました。
この後、裏でこっそり素性調査とかされてるかもしれませんが。

今回、敵も味方も解決策をデータ検索に頼っています。
が、結果的に野乃さんは当初指し示された解答とは、違う形で解決した。何だかんだでデジタルよりも経験が優った。
ただ「ではデジタル抜きに解決できたか」といえば、それはそれで無理。そもそも、あの場所に行かなかっただろうから。
あと身も蓋もなく言ってしまうと、「鼓動を聞かせると安心する」は今やネット検索すればすぐに出てくる「常識」なので、もうちょっと検索能力があれば辿り着けたかもしれない…。

一方の敵さんは、確かにデータが役に立ってはいるのだけど、周囲と徒党を組んで集団で攻めることをしなかった。プリキュアさんは早期に潰すのが鉄則なのに。
今回の野乃さんといい、先日の「即座に薬師寺さんに協力を仰ぐ」といい、この辺の綺麗な対比は重要なキーなのかしら。


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今回の話、登場人物の性別が全て逆だと、批判にさらされたように思う。

つまり、ハリーが女性で、赤ん坊の夜泣きのワンオペで眠れず。
そこに男子・野乃さんが「眠るな」とツッコミ。
最終的に、子育て経験のある男性が、容易く解決。

これら自体は現実に起こりえるし、間違ってもいない。
(野乃さんのツッコミも、赤ちゃんを抱っこしたまま眠るのは危険なので正しい)
が、いかにも炎上しそうなシチュエーションだとも思う。
そういった男女不均等こそが、今の育児環境の最大のネックじゃなかろうか。

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■HUGっとプリキュア! 第2話「みんなの天使!フレフレ!キュアアンジュ!」

二人目のプリキュアさんが来てくれました。キュアアンジュさん。何でそのネームを選んだのか。
花咲さん時代のキュアアンジェと混乱するし、そちらのアンジェさんは表記ゆれで「アンジュ」だったり「アンジェ」だったりするしで、何のことやら。
由来はエンジェルなんでしょうけど、アンジ「ュ」。読みとしてはおかしくないにしても、覚えにくい。
おまけにキュアエンジェルは既にいるしで、桃園さんがももももも。

中の人は薬師寺さん。プリキュア名に恥じぬ天使のようなお方です。
どれくらい天使かというと、同級生が赤ちゃん育てても疑問に思わないくらいに天使。

薬師寺さん:
 「尊敬してるマザー・テレサの言葉なの」
 「わたし、この言葉がとても好き」
 「野乃さんは自由な発想があって」
 「なりたい自分の未来があって」
 「わたしよりずっとすごいよ」
 「野乃さんみたいな勇気がない」

この会話、傍で聞く分には「若くして出産した同級生を励ましている」ようにしか聞こえない…。

しかも今期の謎生物は、謎のチャラチャラしたお兄さんに変身します。
偏見満載で申し訳ないですが、あのノリのお兄さんと女子学生様が、密やかに子育てしてるのを目撃した日には、思わず事情を察してしまいます。よりにもよって、なぜそんな変化を選んだのか。こうして思うと、岡田の適切な距離感は本当に適切だったんだなぁ…。


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薬師寺さんは元・人気子役らしい。女優志望の売れない新人アイドルことレモネに引き合わせよう。

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■HUGっとプリキュア! 第1話「フレフレみんな!元気のプリキュア、キュアエール誕生!」

新しい年が始まりました。…と前回書いて早一年。凄まじき脱兎の速さでホイップさんが去って行ってしまいました。ま、待って、ホイップさん、待って!!

その間、うちの子と池袋イベントに行ったり、ミュージカル行ったり、映画見に行ったりと色々色々楽しんではいたのですが、とにもかくにもホイップさんは素早かった。さようなら2017年。こんにちは2018年。語りたいこともたくさんあるものの、何はともあれ新番組です。

今年の新人さんは野乃さん。大変に大人っぽいイケてるお姉さまです。とりあえず来海さんを紹介したい。
変身するはキュアエール。かつては物理的に存在しない抽象名詞を名に持つのは夢原さんの特権だったりもしましたが、昨今では当たり前の標準装備になりつつありますね。実在する動物の名を持つプリキュアは、未だにただ一人のままですが。

ある日、転入してきた野乃さんは、開幕の自己紹介で盛大に自爆なさり、なかなかに辛い学園生活をスタートさせることになりました。そこに飛び込んできた謎の赤ちゃんを抱きかかえ、気が付けば謎の株式会社と交戦する羽目に。「なんにでもなれる」がテーマのわりに、「なんかどうしようもない」せつない子です。これからの1年のご武運をお祈りしたい。

例年、プリキュアさんの第1話は「なんか変」なことが多く、そのツッコミどころが1年のテーマになってるように思います。
前作は「律儀に失敗する宇佐美さん」。見せ場のはずの初変身ですら、丁寧に失敗して見せた。「真実は美しいことばかりとは限らない」から転じての「辛いことがあっても美しくあろう」の体現。

今年は敵と味方のポリシーと行動の矛盾が気になります。
野乃さんは未来に色々と夢を見ておられますが、具体的な行動がついてきていない。例えば前髪のセットも、前日までにやってればいいのに、わざわざ忙しい転校初日の朝なんかにやるし、案の定、失敗なさってる。自己紹介ももうちょっと練習なりシミュレートなりしていれば、「あ、これダメだ」と気づくと思うんですよ。(もしこれが宇佐美さんからの「とりあえず失敗しておくといいよ」的アドバイスのせいだとしたらむご過ぎる)

一方の敵さん。未来はないとおっしゃてるくせに、稟議だの昇進基準だのちゃんと段取り踏んでいらっしゃる。敵と味方でやってることがアベコベです。
現段階で無理やりな予想をすると、「具体的な計画が決まっていない。だからこそ成りたい私に、何にでもなれる」とか「決まり事やルールよりも、個々の信念を信用する」といったところでしょうか。敵側は「稟議がおりてないから追撃してこない」とか「目標を達成したのに報酬を反故にされた」とかありそう。


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【今年のお唄】

今年のOPは皆大好き歌のお姉さんこと宮本佳那子さん。
彼女の歌声が8時30分に流れていることに、強烈な新鮮さを感じました。本当に、新タイトルや新プリキュアの登場以上に、「嗚呼、新時代が始まった」感がひしひしと。

【今年のプリキュアさん】

子供を膝に抱えて見ました。うちの子、どうも繊細というか臆病ならしく、アラモードさんの戦闘ですら怯えて泣いているのですが、今日は硬直したまま見入ってました。成長したのか、エールさんへの信頼が優ったのか。ホイップさんの信頼度は本当に低かったものな。

 「ホイップさんと握手しに行く?」
 「こわいのくるからイヤ!」
 「でもホイップさんがいれば大丈…」
 「しっぱいするからヤだ!」

プリキュアに近づいてはいけない。危機管理能力の高いお子様に育ちつつある。

それはともかく。本編は無言で集中してみて、CMになると「これほしい」と歓声をあげるという、なかなかに好感触な反応をしてくれました。これからのエールさんに期待したい。

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