穴にハマったアリスたち
生きていればきっと楽しいことがいっぱいあるさ!という信念の証明のためのページ
ぴちぴちピッチを大応援中。第三期をぜひ!




「スタプリ」本編は全然感想を書けなかったので、今さらながら書いてみる。

今年のテーマとしては「多様性」。至った答えは「分からないから知りたい」。
後期EDで切なく訴えているように「分からない」を認め、だから「知りたい」。
「分からない」からこそ想像する。とても儚くて確信のない行為だけど、ただの星と星との集まりだって星座を作れる。だから人と人との間にだって繋がりがあるはず。
星座は個人のイマジネーションの中にしか存在せず、現実には「星をつなぐ線」なんてない。それでもそれは確かに見える。
だから未知なる他者に自分を公開し、イマジネーションをもって問いかけよう。そうすれば星座のように、人と人も繋がれる。

だと思っていたのだけど。
最終決戦でどんでん返しがあった。

元々上記の「テーマ」だと、それに明確に反している(ようにしか見えない)娘さんがいらっしゃった。キュアセレーネこと香久矢まどかさんです。

香久矢さんは個人回の総決算たる41話で留学を保留になされた。
その際、テーマにしたがうのなら、あの娘の展開は「父親に事情を打ち明け、父親の事情を知り、落としどころを見つける」だったはず。
ところがあろうことか彼女は、自分からは一切自白せず、父親を切り捨てる方向に動きました。この理由が当時さっぱり分からなかった。

 

香久矢さんは「私にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩」とおっしゃった。
月属性に引っ掛けた、アームストロング船長の逸話からの引用なのはわかりますが、ストーリー的にはおかしい。
留学を保留にする(父に逆らう)ことは「人類にとっては小さな一歩だが、私にとっては偉大な一歩」のはず。
彼女にとっては大きな決断だったはずなのに、それを「小さな一歩」と表現し、それがどうして「人類にとって偉大な一歩」なのか分かりません。

正直なところ、彼女の不可解な言動は「キャラクターが暴走した」結果であり、「配置をミスった」のが実情だったんじゃないかとすら思えた。
要は「多様性」のステレオタイプとして「親の価値観に束縛されている子」を用意したものの、プリキュアの性質上、極端な毒親を描くわけにはいかず、留学を全否定するのも奇妙な話。だけどそのまま留学しても何か変だし、予定調和的に放置したので整合性が取れなくなっちゃんじゃないかと。
実際、秋映画では天宮先輩と共にほぼストーリーから退場しており、ぶっちゃけ「機能しなかった」だけに見えた。

ですが最終決戦で謎が氷解しました。
冒頭に書いた「ただの星と星との集まりだって星座を作れる」が不十分な解釈で、おそらくはこうだったんだ。

「ただの星の集まりに星座を見出すように、人は昔からの固定観念に縛られてしまう」
「親や社会からの無意識下の影響に縛られず、もっと自由に想像して、自由に星座を描こう」
「個人のイマジネーションは無限だ。無限の星座を思い描けるように、人と人との関係も無限にある」

絆や想像力の象徴に見えた「星座」が、実は「呪い」「先入観」というのは盲点だった。確かに、なんで決まりきった形で星座を意識しなきゃいけないのか。私らの想像力は何千年だか前から止まってるのか。
人同士の関係も同様で、「敵対」はもちろん安易に「仲良く」すべきとも決められてはいない。固定観念に基づく星座のように、「とにかく仲良くするものだ」みたい決めつけも、やっぱり違うんだろう。結果として仲良くするのはともかく、「人と人とは仲良くするものだから」みたいな思考停止は、やっぱり違う気がする。
そもそも「仲良くする」とは具体的に何を意味するのかも人によって異なる。サボローさんにとっては「花を贈る」がスプラッタだったように、テンジョウさんにとっては「笑顔」が侮蔑表現だったように、「とにかく仲良く!そのために花!笑顔!」みたいなのは、むしろコミュニケーションの放棄なんだろう。

香久矢さんでいえば、12の星座が、造物主たるプリンセスの痕跡だったように、留学は親の痕跡。
「親に反抗して留学保留」は、「12星座のプリンセスの影響からの卒業」につながる話だったんだ。
それならば確かに「私にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩」だ。
香久矢さん個人にとっては「留学」という小さな話だが、「造物主からの卒業」に通じる偉大な一歩。

つまり香久矢さんは、どんでん返しを予告するという、なかなかにエグい役回りをされていたのか。
「製作者様の配置ミス」なんて、安易に考えたのが大層恥ずかしい。真摯に考えれていれば、ラストの展開も予想できた…のだろうか。無理な気もするけど。
香久矢さんには小悪魔的な危険な香りをずっと感じていたのだけど、まさしくどでかい一撃を喰らった気分。怖い子だ。

今にして思えば、天宮先輩も「親からの痕跡=花や笑顔」が通じないことがストーリー上かなり表現されていたし、「親の影響が間違っていたのか」を悩んでいた。「12星座の呪縛」の構図はちゃんと描かれてたんだな。結末として「その花や笑顔が届いた」ので、すんなりスルーしてしまった。
たぶん「12星座(や花や笑顔)は受け継いだ「固定観念」ではあるが、だからといって悪ではない」の側面を担当されたんだろう。どんでん返しのフォロー役。

そうするとテーマ的に違和感があるのは、ララさんのサマーンの描写なのかも。
最終回で「ララスタイルが流行ってる」「マザーがよく言ってる「キラやば」」は、以前の呪縛からは逃れたものの、今度は「プリキュア」に縛られてる。
実際ララさんも呆れていましたが、サマーン星人の皆様には「ララスタイルにインスピレーションを受けて、こんな発明をしてみた」とか「キラやばの派生語が流行る」とか、そういうのを頑張ってほしかった気がする。
いやこれも私の考え不足なだけで、しっかり考えれば何かがあるのかしら。

キーワードのひとつ「星座」の捉え方が大きく変わってるので、改めて最初から見返してみたら、見え方が全然変わってくると思う。更にいえば「この見え方が変わる」こともテーマに即してる。
さすがは新しい15年の最初の1シリーズ目というか、能天気な話のようでいてかなり細かく仕込まれてるというか。
「星座の呪縛」は、「プリキュアとはこういうもの」という先代からの呪縛にも通じる話だし、「プリキュア=前に戻す存在」(およびその否定)もその辺を意識されてそうだし、新しい15年の一発目にこれをやれたのは素晴らしいと思う。
15周年のお祭り騒ぎの後なだけに、星奈さんのプレッシャーたるや凄いものだったと思いますが、見事に大役を果たされた。ありがとう、星奈さん。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




前回前々回からの続き。

買ったまま積んでしまっていた小説「魔法つかいプリキュア! いま、時間旅行って言いました!?」の存在を思い出し、慌てて読んでみた。
貴重な貴重な時間旅行の話です。これで、えみるの謎が少しは解ける。

[あらすじ]
 状況的には44話付近。はーちゃんの過去を探ろうとしたオルーバにより、25年前の学園創立祭前夜にタイムトラベルしてしまったリコさんたち。そこで出会ったのは学生時代の父母。二人は25年前の創立祭で、リコ母が作った料理がきっかけで交際を始めたとか。しかしながらどういうことか、25年前のリコ母をそれの作り方を知らず、料理も苦手。このままでは二人の交際が始まらず、リコさんも産まれない。そこで一行は、かつての料理の再現に挑むのだが…。

往年の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でもお馴染みの、若かりし頃の父母をアシストするお話。王道中の王道です。そして王道であるが故か、パラドックスを孕んでしまう。

(1) 「25年前に創立祭で作った料理」を25年後の今、リコ母から教わったリコさんが、25年前に戻り、その料理をリコ母に教えて作った。そして25年後、リコ母はそれをリコに教えた。さてこの料理は、誰が最初に考案したのか?

(2) リコさんの名前の由来は「25年前、夫婦の出会いのきっかけとなったリコという女子」だそうです。では最初に「リコ」と命名したのは誰なのか?

「何もないところから突如発生する」パラドックス。先日読んだ「時間はどこから来て、なぜ流れるのか?」では「万物理論のパラドックス」として紹介されていましたが、「親殺しのパラドックス」と違い、現代物理的には「起きないと言ってよいほど確率が非常に低い」ようです。

ただ現に起きてしまったものは、どうしようもない。えみる問題をどうこう考える以前に、リコさんが時間の輪廻に漂流してしまった。
もういっそ「この一件が元で、魔法つかい組は時間の牢獄にとらわれており、最終回やHUGプリ37話や劇場版の彼女たちは、時間軸も認識も狂っている」とかでいいような気がする。さようならリコさん…。

【推察1】
リコさんを見捨てても仕方ないので、事実を受け入れると、とにかくこの世界では「無から有が生まれる」ことが起きる。
これにより、えみるが未来の知識を元に行動を起こすことが阻害されなくなった。
たとえば「2044年にクライアス社が存在する」ことを知っている2030年えみるが「だからクライアス社を作ろう」と決意しても、(実際にはパラドックスですが)この世界ではそれは起きてよい。

【推察2】
オルーバが仕掛けたタイムトラベルは、闇の魔法によるもの。この事実は、クシィさんが時間旅行の技術を持っていたことを意味します。
ということは「魔法つかい」最終話の「女子大生みらいが、学生いちかと出会っていた」件は、「時間旅行していた」としても一応は無理はないはず。

あの時、ドクロクシー(虫歯)を追跡していましたので、意図してかどうかはともかく、ドクロクシー(虫歯)は過去に逃げ込んでおり、朝日奈さんらも知らずにタイムトラベルしていたのでしょう。
宇佐美さんのことを知らないのは明らかにおかしいですが、記憶に混乱をきたしていたということにしよう。

【推察3】
小説の描写で「歴史が変わろうとする(リコ父母の結婚ができなくなる)と、リコらが消滅しかける」があります。
これはいかにも「歴史は変わる」かに見えますが、おそらく実際には「変わらない」と思われます。
根拠としては下記。

①仕掛けたオルーバが「前回の戦いまで遡って敗戦を変えよう」とまでは考えていない。そこまで大がかりにしなくても、過去の人々を攻撃すれば容易に今の戦いに勝てる。
(「リコ夫妻が結婚できないとリコが消滅する」のが事実であれば、パラレルワールド説は否定されるので、時間攻撃が有効になる)
「そこまでしなくても普通に勝てる」とオルーバが考えていた可能性はある(彼はそういう思考をしそうだ)のですが、逆用されたら自分たちにとって致命的な魔法ですから反応が軽すぎる。

②現に歴史は変わっていない。リコさんが消滅するかのような描写があっても、現に消滅していない以上、「それは起きない」といっても問題ないはず。
朝日奈さんが「歴史を変えちゃった!?」「余計なことをしちゃった!」と慌てる描写もありましたが、彼女たちがタイムトラベルする前から「25年前の創立祭で、リコと名乗る女子に助けられた」エピソードは公開されており、「初めから」そのような歴史だったと思われます。「初め」が何なのかは分かりませんが。

③クシィがこの魔法を必殺兵器と考えていない。時間攻撃は(ムホウにすら太刀打ちできる)切り札だったはずなのに、クシィがそのように捉えている節がありません。

【推察4】
クシィ生存説がにわかに真実味を帯びる。
「クシィは過去に戻ることができる」のだから、「魔法つかい最終話が、クシィにとっては始まりの時間」で、「校長との『再会』のあと、クシィは過去に戻り、校長との学生時代やドクロクシーの生を過ごす」がありえてしまう。

この解釈だと「眷属に踊らされていたように見えたクシィは、実は未来を知っており、大いなる災いの打倒のために、あえてこの道を選んだ」といえます。
ドクロクシーがいたからプリキュアは生まれ、結果的にそれが災いの撃退につながったし、闇の魔法により過去に戻れたからその知識を持ち込めた。
もしそうなら一矢報いるどころか正に決定打。「誰にも知られず、実は眷属を出し抜いていた」「ムホウの紛い物と嘲笑された闇の魔法が、実はムホウを打ち破っていた」は個人的にはちょっと嬉しい。
「ルールを守った(「歴史を変えてはいけません」)魔法が、ルールを守ったからこそ(過去を変えなかったからこそプリキュアが生まれた)、ルール無視のムホウを倒せた」なら素敵だ。

【推察5】
もしやクライアス社が使っていたのも、闇の魔法と同じ技術だったりするんだろうか?

トラウムは36話で「君たちの魔法も科学には及ばない」と発言しています。この際に行ったのは「若返り」。ただ「若返り」は闇の魔法でも可能です(44話)。それどころか超々遠距離からの回避不可攻撃でしたから、むしろ魔法の方が性能が上。まぁ「持続時間や制約、戻せる時間に自信があった」のかもしれませんが、描写を見る限りでは、明確な優位性は見えません。であれば「トラウムは闇の魔法を知らない」と解するのが自然に思える。

【推察6】
「過去」の象徴たるリコさんが「過去」を救ったのだから、「未来」の象徴たる みらいさんが「未来」を救っても良い気がする。
つまり「2019年時点で彼女たちは確かに成人であり、オールスターズ映画等の若い姿は、過去からタイムトラベルして駆け付けている」説。「未来から37話にやってきた」の逆。

これはこれで面白そうな気はするけれど、この魔法の原理は「遥か昔に放たれた星の光の力を使う」というものだそうで、魔法素人ながら私見を述べると「過去には行けても未来には行けなさそう」に思えます。

【推察7】
2で書いたように最終話はどうにかなるとしても、「ドリームスターズ」や「ミルフィーユ」でアラモードと共闘しているのが苦しい。
校長が闇の魔法を使える(とは明言されていませんが、手段はある)のだから、都度都度タイムトラベルしている、または若返りを使っているのかもしれませんが、わざわざそんなことをする理由に乏しそうです。

話をすっきりさせるためにも「(宇佐美さんの主観時間において)魔法使い最終回とドリームスターズの間に、別途 魔法つかい組と出会う」イベントがあったんだと思いたい。その際、

朝日奈さん:「はじめまして!」
宇佐美さん:「え?」「あ、はい!はじめまして!」(ま、まぁ店員さんのことなんて覚えてないよね…)

みたいな微妙なやり取りがあったんだ。
実際、この2チームには微妙な距離感がある。パリでの再会時にも「パティシエのプリキュア」「イメチェン?」等、「知り合いではあるが滅多に会わない」ことが示唆されるやりとりをしています。
なので「いやぁ実は前にお店で会ってたんですよ」「え、どういうこと?」みたいな会話をしてなくても、不自然はない、はず。

というか「ドリームスターズ」が正にそんな感じだった気もする(手元になくて確認できない。買おう)。

【感想】
えみる問題を考えるはずが、クシィ問題に発展しそうなくらい面白い小説でした。
後期EDでそのものずばり「歴史を変えてはいけません」と歌われていることと関連付けたりとか、妄想は色々と広げられそう。

この小説は一人称視点で書かれているのだけど、「はーちゃんの一人称が意外と理知的」なのも新鮮でした。
はーちゃんの普段の言動は、密かに演技だったりするんだろうか…。
あと、小説版でもきっちり「ピンクトルマリン」を放ってきたのに、強固な意地を感じました。何が何でも「ピンクトルマリン」をねじ込んでくる娘。

「ルビーはパワータイプ」と明言されたのも、本編中ではなかったような。サファイアやトパーズは出番なしなのに、ちゃっかり出てくるルビー。愛されてる。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




以前の考察からの派生。

そもそもの問題は「えみるは何故2030年時点でトラウム研究所に行けたのか」。

えみるはルールーの「未来で待っている」を支えにその後を歩んだと思われますが、彼女の視点では「未来は変えられる」「変えられるが分岐する」「未来は変えられない」等の世界の真理を知りえません。
そのため迂闊なことをすると永久にルールーに会えなくなる恐れがあります。
「待っている」の言葉は、聞きようによっては「余計なことをして再会の未来を妨げないで」ともいえます。

しかも非常に厄介なことに、えみるは「未来を考えすぎる」キャラクターです。
「適当に生きた」「そんなややこしく考えなかった」の逃げが使えません。
ではどうやって、えみるは研究室に行くことになったのか。

 

ひとまず立てた仮説が、

①2030年時点でえみるは死期を悟った。
 2044年まで生存できない以上、ルールーの「待つ」は今この瞬間しかない。

②2030年時点で、このままでは崩壊する未来がやってくることを悟った。
 ルールーに会えなくなるリスクを承知の上で、崩壊を防ぐべく戦うことを決意した。
 研究室に行ったのは今生の別れを告げるため。

③「未来は変わっていない」ことを確信し、2044年に戻ってきたルールーらと合流して戦う決意をした。
 そして「自分は正しくルールーのメッセージを理解した」ことを示すために、30年ルールーに会いに行った。
 30年に会いに行けた理由は、はぐたんの誕生による確信の向上と、世界の危機がいつくるか分からず、これ以上は先延ばしにできないと判断したから。

説①の欠点は、えみるが死んじゃうことです。44年放送のトゥモロープリキュアに出てこれない。
説②は崩壊を阻止できた場合、44年のトゥモローシリーズが始まらない。
失敗した場合、30年~44年を処理するために更なる前提が色々必要になる。

説③が個人的に気に入ったので、結論先行で発展させてみた。

「2030年時点で世界はクライアス社の攻撃を受けていた」
「それにより、えみるは「未来は変わらない(または変わっていない)」ことを知る」
「ルールーの言葉の意味を熟考した結果、「未来で待つ」とは「HUGプリ最終回で44年に戻り、クライアス社を襲撃したルールー(単独変身できない)が、えみるの助けを待っている」と判断」
「確実に合流するために、クライアス社側につくことを決意」
「自分がクライアス社側として、かつての出来事を誘導すれば良い(それが本来の歴史である)と確信したので歴史改変の恐れが消えた」
「HUGプリ最終回のタイミングで研究室に行ったのは、最大のイレギュラー「はぐたんが産まれない」が起きなかったことを確認できたから」

この仮説のメリットは44年シリーズに合理的にえみるを出演させられることです。
つまりはこんな展開。

・トゥモローさんとクライアス社の戦い。
 敵役に、謎の発明家トラウムと、その助手で妙に態度がでかい女性幹部が登場。
・夏頃にトゥモローさん全滅。
 うなだれるトゥモローさん。そこで敵幹部ハリーが裏切り、逃走。
・しかしながらすぐに退路を断たれ、危機一髪。
 あわやのところで現れる例の女性幹部。
 なぜか協力してくれて、逃げ道=タイムホールを開いてくれる。
 「どうして私たちを…?」
 「いいからいいから。みんなによろしく『なのです』」
 (以上、40話の回想シーンの「トゥモローさんが光る」「時間移動」のシーンの間の出来事)
・HUGっとプリキュアへ。
・HUGっとプリキュア編が1カ月ほど続いた後、再び44年。
 未来に戻ってきたルールーと共に、25年の時を経て、もう一度追加戦士枠で参戦するマシェリ。
・謎の女性幹部=えみるに倒されたかに見えたトゥモローさんの仲間も、実は無事。

説①②より前向きだ。見たい。
見たいので結論先行で、この説を前提とした推察を続けてみる。
派生して「HUGプリ」36話37話のオールスターズ回を説明できるメリットがあります。

36話で何故か「魔法つかい」「アラモード」組だけ成長しています。
アニメキャラの年齢は外見だけでは確信が持てないので、実は夢原さんたちも成人していた可能性はあります(※)が、それは横に置こう。それにミラクルさん・ホイップさんの成長は、春映画やアラモード最終話とも矛盾してしまいます。

 

(※「夢原さん異常な若作り」説は、「春日野うららが人気女優になっている」=「未来の話では?」を説明できるので、それほど荒唐無稽でもない。制服着ていた はるはるたちは、同窓会か何かで悪ノリしてたんだ)

これを説明するために
「36話のミラクルさんらは2030年から来ていた」
説を唱えてみる。

「2030年に起きたクライアス社の攻撃」に対し、ミラクルさんらは応戦。その戦いのひとつが36話冒頭。
その後、タイムホール的何かを通り、2019年に戻り、件のオールスターズ話が始まった。
と仮定すれば、ミラクルさんたちだけ育っていた状況を説明できます。

「2030年のクライアス社からの攻撃」は、前述の「えみる研究室問題」の説明のための仮説にすぎず、仮説に仮説を重ねているわけですが、ひとまず整合性を確認してみる。

(1) 36話でジャバ長老は「久しぶりにみんなで会っていたら、トラウムが攻めてきた」と発言しています。
 ポイントは「トラウムが攻めてきた」。「あそこのトラウムという男が」ではなく。

この発言から
「長老にとって、トラウムは初対面ではなく、馴染みのある相手だった」
「HUGプリ組もトラウムを知っている前提」
であることが推測されます。
 
36話以前のHUGプリでは、アラモード組と情報交換している描写がなく、長老のこの発言はやや奇妙です。
まぁ「描写されていないだけで情報交換していた」「長老がボケていただけ」の可能性もありますが。

「長老は2030年から来ていた」「2030年でもトラウムと交戦していた」とするなら、この問題は説明できる。
自分たちが2019年に移動していたことに気づいていなければ、極めて自然な発言です。
「HUGプリ組が若い」ので異常には気づけそうですが、「自分たちと同じく時間攻撃を受けたから」と判断していれば違和感を持てない。
というか、この誤解を誘発するために、トラウムはわざわざ若返らせたのではないかとすら思える。
 
また、長老はこのとき「はぐたん大きくなった」とも発言しています。
長老がはぐたんと出会えたのは、春映画「スーパースターズ」とアラモード最終話。(「オールスターズメモリーズ」は36話の後)

アラモード最終話で、はぐたんは離乳食(を意識したスイーツ)を食べています。月齢6か月ぐらいからありえますが、全員が当たり前に離乳食を作り出したことから、もう少し大きい(食べられるかを疑問に持たない程度に)と思われます。
(実際には、作り出す前に確認を取ったとは思われます。ですが、いちかさんが即座に思いつける程度には明らかに大きかった)

春映画はその後なので、月齢10か月ぐらいでしょうか。
36話時点でのはぐたんは立ち始めているので、1歳ぐらいです。

さてそうすると、長老は2,3か月の乳幼児の差が分かったんだろうか。
分かるといえば分かる。差はデカい。
もしくは「大きくなったなぁ」は決まり文句なので、さしたる意味もなく言ったのかもしれない。

ですが「2030年から来ていた」とすれば、長老の脳裏にあったのは「2030年の誕生直後のはぐたん」であり、それならば「大きくなった」の台詞の自然さが増します(正確には「差が分かるほど異常に大きいのに、その異常さに気づいていない」)。


(2) 36話でシエルは「他にもプリキュアがいる」ことに驚いています。これは明確に「2030年説」に反する。
結論優先で抜け道を探すと、「若返ったことで記憶も巻き戻った(またはトラウムが記憶操作した)」。
ゴリ押しですが、そもそも「普通に2019年から来ていた」としても「魔法つかい」最終回等々と矛盾するので大差ない、と思う。

「魔法つかい」最終回で、女子大生みらいがパティシエいちかと「初めて」遭遇しています。
明らかにおかしい。朝日奈さんが宇佐美さんのことを知らなかったのは「魔法で若返った後遺症(先ほどのトラウムのケースと同様)」で説明がつくことはつきますが、宇佐美さんが朝日奈さんのことを知らないのは困る。

 

そうすると「魔法つかい最終話の朝日奈さんは、知らない内に時間移動していた」とでも解釈するしかない。
数々の魔法が絡んでの出来事なので、起きてもおかしくはない。というか、現に矛盾が起きている以上、何らかの理由を受け入れるしかない。
このこと自体は「2030年説」を証明はしませんが、「若返ったときに記憶が狂う」可能性が示唆されるので、前述のシエルさんのボケ具合の傍証にはなりそうです。


(3) アラモード最終回は本編から1年後の中学3年生。その時点で野乃さんはキラパティを訪問している。
したがって「36話のアラモード組は、普通に2019年から来ていた」とすると、決定的におかしな話になる。

 

この事実も「36話は2030年から」説を直接的には証明しませんが、「普通にそのまま2019年から来ていた」ことは否定されるので、間接的に補強されます。


(4) 30年ホイップさんらは「(同じ30年時点のえみると思っている)19年えみるがマシェリが変身できる」ことに驚愕するはずです。描写はされていませんが、2030年のえみるは、おそらく変身できないはずなので。

この件については、2030年の野乃さんらが、えみるに協力を求めていない(従ってアラモード組もえみると再会していない)とすれば説明がつく。
えみるが変身できない理由はルールーの不在であり、非常に敏感な問題ですから、2030年野乃さんらがボカしたとしても不思議はない。
そのため30年ホイップらは、「30年えみるが変身できない」「30年にルールーが居ない」ことを知らなかった。

そしてこれは「2030年のえみるが、野乃さんらと行動を共にしていない」可能性を示唆します。

但し、オールスターズメモリーズ等を経て、えみるの存在自体は知っているはず。
36話のえみるは、ひまりに対して「この方々はどなた?」と発言しています。
30年アラモード組としては「?」な反応をされたわけですが、この発言の直後にトラウムが襲来してきたので、有耶無耶になったと思われます。
(前述のとおり、時間攻撃の余波による記憶の混乱と思われた可能性も)


以上から、さしあたりの辻褄合わせはできます。
仮にこれが正しければ、プリキュア30周年あたりで、再び「トラウムVSオールスターズ(~15年+16年~30年プリキュア)」が見られるかもしれません。36話37話のもう半分のお話。30年ホイップさんたちが本来やっていた戦い。

初期シリーズを見ていたお子様が30代半ばぐらい。その人らの子供が、ちょうどプリキュア視聴年齢。
「もう一度プリキュアを、今度は親視点で視聴する」のは「36話の裏側の話」に通じる構成だし、「学生を卒業したころに見たオールスターズ。そこからまた人生一区切りついたときのオールスターズ」の流れも綺麗です。
もし実現したら、トラウムさんは約30世代のプリキュアと戦闘した偉大な男として、歴史に名を刻みますね。頑張れ、トラウム。そして再び、えみるに登場の機会を。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




■工藤真由 Welcome Back!!LIVE ~NEXT STAGE~

 日時:2020年01月13日(月)開場14時00分/開演14時30分、開場18時00分/開演18時30分
 場所:表参道GROUD
 出演:工藤真由
 ゲスト:能登有沙、五條真由美
 曲目:
 (第1部)
  01. Tomorrow song ~あしたのうた~
  02. たとえどんなに離れていても
  03. ひまわり
  04. 君のとなり
  05. Love Come Back To Me
  06. 可愛いアイシャ
  07. Birthday Present☆
  08. プリキュアfly
  09. プリキュア5、スマイル go go!

 (第2部)
  01. My sweet days
  02. For My Friend
  03. ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪
  04. Part of Your World
  05. Blue Velvet
  06. パプリカ
  07. おジャ魔女カーニバル!!(能登有沙、工藤真由)
  08. ハレ晴レユカイ(能登有沙、工藤真由)
  09. Birthday Present☆
  10. Go My Way!
  11. DANZEN! ふたりはプリキュア (Ver. Max Heart)(五條真由美、工藤真由)
  12. リワインドメモリー(五條真由美、工藤真由)
  13. 人生☆レボリューション
  14. プリキュア5、フル・スロットル GO GO!
  15. プリキュア ~永遠のともだち~
  --. KUDOMAYU プリキュアメドレー

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

1年前のプリキュア15周年ライブ、池田彩さんの10周年ライブ、弟さんの開店イベントに、NHKの全投票。
素敵な時を経て、遂に、我らの工藤真由さんが復帰してくれました。おめでたい。
お帰りなさい、くどまゆ!

卒業ライブから約3年。過ぎてしまえば、あっという間。でも3年前の自分らにとっては望むことも難しかった再会ライブ。
くどまゆさんが「3年の引退期間で自分をリセットできた。改めて歌が好き」とおっしゃっていましたが、同じことをしみじみと思います。
くどまゆさんのお歌が聴けるのを当たり前と思ってはいけない。この3年の気持ちを忘れないようにしよう。

と、言葉にすれば堅苦しいのですが。
セットリストからも伝わる、良い意味で新鮮な「くどまゆ第2期」な楽しいライブでした。
卒業ライブのセトリと見比べてみよう。なるほど、これは「復活ライブ」だ。「一夜限りの復活ライブ」ではなくて。なんかそのことに無性に感動した。

【Tomorrow song ~あしたのうた~】

全ての歌が、卒業ライブと今日のライブとで意味合いが変わっていたのが印象的だった。
この曲もそうで、あの時は前向きな別れの歌。今日は感謝と再会の歌。
復帰1曲目がこのお歌とは予想しなかったけど、物凄く納得した。

【ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪】

まさかの無印。
今日のセットリストは、その気になれば定番のプリキュアソングだけで固めることもできたでしょうに、あえてそれを避けたように見えました。先ほど書いた「一夜限りの復活ライブ」ではないと感じた所以。

ラストの前の「くるり」ターンは健在でした。以前にも増して素敵な「くるり」。そして最後の「じゃーん」の決めポーズ。
おぉ、くどまゆだ。くどまゆが戻ってきてくれた。

【Part of Your World】

お馴染みのカバー曲コーナーは、「やったことがないことを」とのことで「ミュージカル」。ディズニーのアリエルソング。
歌い始め第一声でぎょっとした。綺麗にプリキュア色が消えて、ディズニーになってる。
いや、歌手様としては当然なのかもしれないけど、こうも変わるのか。
20個落ちてるペットボトルをはじめ、動きにも隙がない。なんか圧倒された。

【Blue Velvet】

15歳の時に、初めて人前で唄った歌だそうです。
そんな記念すべきお歌ならこれまでのライブで聴いたこともありそうだけど、記憶にある限り、多分初めてのような。

【パプリカ】

2020応援ソング。くどまゆさんのお子様も踊ってらっしゃるらしい。
流行りものだけに「なぜ?」感もあったのだけど、正直今日のライブで一番目頭に来た。
何せこの歌、3年前の卒業ライブでは唄えない。初出は2018年。特に2020応援ソングということもあり、今の令和の新時代を感じます。
もしも今日のセットリストを3年前の自分に届けることができたら、最も注目するのがこの曲で、「これは何だ」と頭を抱えつつ、先に進んだ未来を見るはず。
確かにくどまゆが、2020年の令和のこの時に復活した。まさかこの曲に、こんなに感動する日が来るとは。

【おジャ魔女カーニバル!!】

令和はどこにいった。
「パプリカ」からの落差だかオチだかが凄まじすぎて、何かもう「すげぇ楽しい」としか言いようがなくなりました。
お空に響け、ピリカピリララ!
狙ったかどうかはともかく、この曲順は神がかってる。

不意打ちのごとき一撃でしたが、コーラスは問題なく。
ただ間奏の「ヘイ!」は途中で寸断されてた。あれは「ライブで頻繁に聴いていない」曲だと、間奏と歌の境目が分からず、声出すのが怖いんですよね。そういうときは歌手様の挙動で判断するのだけど、くどまゆさんが「歌いそうな」挙動を見せた途端に、皆さま綺麗にコールが止まってた。気持ちは同じだったらしい。

【ハレ晴レユカイ】

令和はどこ(略)
ゲストの能登有沙さんのダンスの切れが凄まじかった。
能登さんとはモーションキャプチャーとかも一緒にされていたそうな。初耳な気がする。

あとくどまゆさんの決めポーズなラストがすこぶる格好いい。

【DANZEN! ふたりはプリキュア (Ver. Max Heart)】

五條さんがゲストに来られるのは初。「DANZEN」をふたりで歌うのも初だそうです。意外といえば意外。
何か全然そんな気がしないのだけど、かつてのアニサマでは「邪魔ものの(くどまゆさん談)」の池田彩さんと3人だったとかで。
最早、池田彩さんや宮本佳那子さんやうちやえさんや吉田さんや北川さんの名前が、当たり前の如く飛び出し、当たり前に会話の背景が受け入れられていく…。

五條さんとはNHK全投票の際に、一緒にカラオケに行き、レッスンを受けたそうです。
くどまゆさん曰く「五條さんとカラオケに行った女」。但し五條さんは歌わなかったらしい。くどまゆさんのレッスンなので。

【リワインドメモリー】

先日の開店イベントで「唄いたい歌」に挙げていらっしゃった曲。
そしてファンとしても、いつかは絶対に聴きたいと祈ってきた曲。

恐ろしいまでの拡張性で、夢が広がっていく素晴らしき名曲で、五條さんがゲストと聞いてすぐに期待したその通り、歌ってくださりました。感激。
欲を出して、次は宮本さんとのバージョンに夢を続けたい…。

「パプリカ」と同様にこの歌も2017年の卒業ライブ時には存在しなかった。
あちらは「未来」を感じるのに対し、「リワインド」は曲的に「過去を力に再度立ち上がる」。
復活ライブに相応しすぎる。

【プリキュア5、フル・スロットル GO GO!】

全曲、卒業ライブの時と意味合いが変わってて感動したのだけど、「フルスロットル」もそうだった。
透き通るような最後の疾走だった卒業ライブから、再び走り出した復活のお歌。

あとコールの「Go!」のところ、妙に女子の声が聞こえてたんですけど、あれはなんだったんだろう?夢原さんかしら。

【プリキュア ~永遠のともだち~】

メインのラスト曲は「永遠のともだち」。
あの当時、「プリキュアになれるか」は大きな課題で、「NewStage」のOPは恐怖に涙しながら見た。
勇ましく戦うあの後姿を、自分は見ているだけなのか。ふーちゃんを抱えた坂上さんの絶望が凄く凄く良く分かる。
そしてだからこそ、ラストの「みんなもプリキュア」に救われた。

あれから時を経て、今やプリキュアになるのは最低限のスタートラインの世界。奇しくもライブ名は「NextStage」で、思えばすごい時代になった。
「永遠のともだち」も今の時代では「救い」ではなく、自己を噛み締めつつ改めて前を向く歌に聴こえます。
なんだかんだで「NewStage」も昔なのに(8年前!)、くどまゆさんの復活に伴い、文字通り新たなステージを吹き込まれたように感じた。

【感想】

3年弱。覚悟していたより早かった。
くどまゆさんも「15年後ぐらいとも思ったけど」とおっしゃっていたけど、それぐらいはイメージしていたし、「残念ながら、なかった」もありえたと思う。
プリキュア15周年ライブを初め、巡りあわせに感謝したいです。もちろん単なる運とか縁とかではない様々なこともあるだろうし、第三者の部外者の私がどうこういうのは失礼だとも思うけれど、とにかく感謝しかない。

始まる前は、しんみりと涙したりするのかなと思ってたのに、ただひたすらに楽しかったです。
繰り返しになりますけど、卒業ライブの時とのセットリストの違いが、このライブを物語ってる。
もし「一夜限りの復活」ならこの構成はなかったはず。
次回は未定とのことですが、絶対に行こう。この3年で改めてくどまゆさんの素晴らしさを再認識しました。

逆にいえば卒業ライブは「完全卒業」を想定していたセットリストだったわけで、今回の復活は本当に奇跡だったのだと思う。「次があるのが当たり前」と思わず、1回1回ありがたく楽しくお歌を聴こう。
くどまゆさんのお歌は元気と勇気をくれる。これからもずっと聴いていきたい。

改めて、復活おめでとうございます。戻ってきてくださって、本当に嬉しいです。

【蛇足】

3年弱の間に私らも老いた。
第1部が椅子ありと知って喜ぶ人が多数。第2部では酸欠と足の痛みに直面した。
昔はよく2部構成で飛んだり跳ねたりしてたな…。

あと嬉しいことに「くどまゆのライブ初参加」の方がいらっしゃいました。
くどまゆさんも色々と新しいチャレンジを語られていたし、是非広がって行って欲しい。

【蛇足2】

子育て話。
以前は歌うと笑ってくれたお子様が、今では笑ってくれないらしい。そして五條さんや うちやえさんのお歌だと笑うそうな。

以前に話されていたように、変わらずお風呂場で熱唱されているそうです。
普通、風呂場の防音性は極めて低いので、茨城のどこかにはやたらに本格的な「フルスロットル」とかが夜な夜な聞こえる家があるのか。。

【蛇足3】

くどまゆさん退場時に「みんな、いい子だね」を聞けた。いい子にしてるので、また歌ってください。
退場といえば、物販コーナーでお見送りをしてくれた…のだけど、準備に時間がかかったのか、スタンバイする前に普通に店を出てしまった。
戻るのも申し訳なかったので(それに、くどまゆさんと対面で会話するのは勇気がいる)そのまま帰ったけど、何か「次」を信じているからこその緩さだった。いや「次が当たり前にあると思うな」と矛盾してるけど。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




[2019年2月2日]
衝撃の最終回から1週間。その間、悶々と考えていたことを書き起こしてみる。

[2020年1月4日]
1年もたってから追記しました。

[2020年2月9日]
続きを書きました。

【この世界はどうなってるのか】

最終話、2030年のえみるさんはトラウム研究室を訪れ、ルールーと再会します。
しかしこれは非常に異常な行動です。
彼女がここに辿り着くには、色々と厄介な問題をクリアしないといけない。

まず大前提として、この世界が

(1) 未来は変えられる。変えるたびに複数の世界が生まれる。
(2) 未来は変えられる。しかし世界はあくまで一つ。(タイムパラドックスを孕む)
(3) 未来は変えられない。世界も一つ。

のいずれなのか、えみるには分からない。
第三者である我々は、極めて適当に「未来が変わって良かったー」とか「いやパラドクスが起きるから変わるはずがない」とか言えます。
が、当事者である彼女たちにとっては深刻な問題です。

更に厄介なのが、仮に製作者様が「未来は変わる(あるいは変わらない)」と公式に明言してくれたとしても、劇中人物の愛崎えみるには、それを知る術がない。

それを踏まえた上で。

えみるがトラウム研究室でアンドロイドを抱きしめ再会を喜ぶためには、「これがルールーである」と認識する必要があります。
このハードルがかなり高い。

例として、仮に未来ルールーがいる間に、若トラウムを見つけ出して訪問し、「これを作って欲しいのです!」と設計図付きで渡したとします。
そして未来に帰る前にできましたと。「ルールー!会えましたね!」とはならないでしょう、普通。

ではカエル列車が旅立った直後だったら?
涙の別れの余韻冷めやらぬところに若トラウムが現れ、「あー、愛崎えみるとは君かい?実は未来の私に頼まれてね」と新ルールーを引き合わせ、「ルールー!会えましたね!」…?
ないでしょう。

じゃあ1日後なら2日後なら。1年後なら2年後なら。
本質的に同じです。
えみるが「これが正しくルールーである」と確信するには、何らかのきっかけがいるんです。
それがない限り、あくまでルールー2号に過ぎません。

また別の視点でいうと、野乃さんを考えてみるといい。
彼女が11年後に出産した子供のことは、何となく直感的に「はぐたん」だと受け入れやすい面はある。
ですが前段に「女の子を妊娠するように調整した」とか「キュアトゥモロー時代を逆算して割り出し、妊娠タイミングを合わせた」とかがあったら?
途端に胡散臭いものに思えてくるのではないでしょうか。
つまりは「作為」が入ると説得力が薄れ、あくまで「偶然」でないとならないんです。

この事情はルールーの場合も同様でしょう。
したがって、えみるが若トラウムの居所を突き止め、ルールーのことを語りまくってお手伝いをするような展開は考えづらい。
しかも「未来が変わる・変わらない・分岐する」等がえみるは分かりませんから、下手なことをすると永久にルールーに会えなくなる可能性がある。
そうなると、えみるのとる行動としては、「トラウムとの積極的な接触は避ける」になると思われます。接触する動機がなく、避ける動機はあるんだから。

【なんでもなれる】

話がそれますが、「未来は変わらない」としてもテーマとは矛盾しない。

野乃さんが語る「なんでもできる」とは、「アンリ君は怪我をして選手生命を絶たれた。絶望的な未来が確定したように見えるが、そんなことはない。なんでもできる。ここから新しい未来を作れる」の意味であって、「タイムマシンで過去に戻ってケアすれば怪我を防げる。なんでもできる!」の意味ではないはずです。

したがって「2030年-2044年に起きる破綻」は、回避されない方がテーマに沿っているとすら言えます。
「破綻が訪れてもう終わりに思えても、そこから何度でも立ち上がり、なんでもできる」であり、「未来は変わる」とは「一度は破綻しても、2044年に再び立ち上がること」と言えます。
歴代のプリキュアシリーズのテーマとも齟齬がありません。

【あの後、どう生きたか?】

もう少し具体的に考えてみる。

大前提として「ルールーはえみるに対して嘘をつかない(嘘も方便のごまかしもしない)」とします。
アンドロイドというキャラクター特性のほか、年下のえみるを子ども扱いせず対等に接するのが彼女の人柄ですから、ここは信じたい。
「本当は分岐世界に行くので、えみるとの再会は不可能」だと知っていたとしたら、「離れても心はひとつです」といった表現になったはず。
一方えみるも、ルールーの言葉は素直に受け止め、「実は嘘をついたのでは」といった疑心暗鬼にはならないものとします。

この時点で、えみるの認識としては「分岐」説は消える。もしかしたら真実は「分岐」かもしれないが、劇中人物のえみるには正解を知る方法がなく、唯一頼りにできるルールーの言葉は「未来で待つ」。「分岐」説を否定する根拠はあっても、支持する根拠が(えみるにとっては)ない。
よって、えみるの行動は「分岐」説を除外したものになる。

さて「未来で待っている」と言い残して旅立ったルールーを見送った後、えみるの脳内にあるイメージは、素直に考えるなら「ライブを成功させた未来の自分を出迎えるルールー」とか「老いた自分の横に、そっと佇むルールー」とかだと思います。
たぶんこれらが「未来で待っている」と言われたときに思い浮かぶ純朴な光景でしょう。

しかし、よくよく具体的に考えていくとおかしいと気づくはずです。
ルールーにとってはカエル列車を降りたら、そこはいきなり未来なわけで、主観時間はほとんど一瞬です。
イメージ的には「先に未来にいったルールーが、長い長い時間をかけて歩んでいく えみるを待っている」ですが、実際には「さて着きました。えみるはどこでしょう?検索します」で終わりです。この場合、「未来で待っている」のはルールーじゃない。えみるだ。

「ルールーは正確に情報を伝える」「えみるは疑わない」のなら、そこに思い当たった時点で、「ルールーは何を言いたかったのか」をかなり悩むはず。
「未来で待つ」と表現される状況として思いつくのは、到着点で動けなくなっているとかです。
では「ルールーは未来に辿り着いた後、えみるが見つけてくれるのを待っている」と予想される。それなら、えみるは何らかの手段でカエル列車の到着地や日時を割り出さねばならない。

えみるにはルールーと再会したい強い動機がある上、ルールーが助けを求めている可能性すら考えられますから、この辺りは真剣に悩むはず。
元々えみるは「未来を考えすぎる」キャラクターでもあるので、(デメリット能力扱いで、そこから成長したとはいえ)おそらく必死に考えるし、動く。
そして適切に情報交換をしていれば、ダンカンの出現によって、ルールーが帰ったのが2044年(の付近)だと当りはつけられるはず。

この時点でえみるの脳裏にある「ルールーとの再会」イメージは、「2044年のどこかでカエル列車から降りてくるルールーを待ち構える」になるはず。
正確な日時やポイントは分からないし、ルールーの発した「未来で待つ」から想像される「何らかのイレギュラー」は分からなくても、彼女のターゲットは「2044年」と認識されると思われます。

【彼女は何を確信したのか】

しかし、実際には2030年の時点でトラウム研究室を訪れ、ルールーとの再会に涙しています。何があった。

まず、えみるがどうやってトラウムと知り合えたのか。
先ほど書いたように、えみるから積極的に接触し、情報開示するとは考えづらい。
もしかしたら「えみるが若トラウムに情報提供したことが、ルールー誕生の歴史の一端になっている」可能性もありますが、確信が持てない以上は2044年まで待つはずです。
ルールー誕生の想定時期になっても制作されなければ動き出すかもしれませんが、2030年の時点で踏み込む動機はなさそうに思える。
やるとしたら精々、トラウム研究室に(実情を明かさず)資金援助するとかでしょう。
「最終話のあれは強力なスポンサーにお披露目しただけで、若トラウムは事情を知らない」としても、描かれていることと齟齬はない。

あるいは「ルールーが約束したポイントは2044年ではない」と確信できる何かがあるのでもよい。
単純なところだと、余命を宣告されており、とてもではないが2044年までは生存できないようなケース。
ルールーの言葉が嘘ではなく、再会が可能だとするなら、「カエル列車から降りてくるルールーを待つ」のではなく(えみるの)主観時間ではもっと早く、例えば2030年に出会える可能性が出てきます。

逆に、若トラウム側からコンタクトをとれるか?
例えば未来トラウムやルールーから事前に接触されており、「2030年になったら愛崎えみるを呼べ」と言われていた可能性はあります。
若トラウムにはそれを無視する選択肢もありますが、歴史に逆らった場合に何が起きるか分かりませんので、(科学者として強烈な好奇心はあったにしても)あえて逆らいはしないでしょう。「未来のトラウムから託された」の一言があれば、確かにえみるは確信をもって研究室に行くことが出来る。

ですがこの場合、未来トラウムは「2030年にえみるとルールーが会っている」と知っていることになる。
まぁもっと単純に「ルールーが完成したら、えみるを呼べ」ぐらいのざっくりとした指示で、未来トラウムの予想以上のスピードでルールーが完成してしまった、という可能性も考えられはしますが。

若トラウムが自力で真相に近づいた可能性もなくはない。
相応の調査力があれば、異変が起きたあの近辺で、ほぼ同時期に「ルールー・アムール」なる不可思議な人物が出現・失踪したことは分かるはず。
何せ彼女はツインラブとしてメディアにも露出していますし。
そして普通の発想力があれば、それとキュアアムールを結び付けることは可能でしょうし、パートナーの愛崎えみるにも辿り着けはするはず。

では、そこから「あのルールーは未来の自分が作った」と考えるか?
若トラウムが既にアンドロイドのラフスケッチを持っているとかなら、まぁありえるでしょう。
しかし「えみるに接触する」とまでいくと踏み出せないはず。何が正解かを若トラウムには知る手段がないので、「ねぇねぇこれキミのパートナーと同じでしょ?」と気軽にコンタクトは取れないんです。

他にも「2030年のあのシーンはルールー初起動ではない。2024年ごろにルールーは完成し、年月に従って成長。6歳ごろ(?)になったときに、何らかのきっかけでえみるがやってきた」等も考えられます。が、基本的な考え方は同じでしょう。

【辿り着くところ】

まとめると「(2044年ではなく)2030年にトラウム研究室を訪れる」には、「えみるは死期を悟った」「未来トラウムから教えられている」といった条件が予想されます。
時系列としては、

2019年 えみるとルールーでふたりはプリキュアする
2030年 えみる、ルールー起動の瞬間に立ち会う。えみるにとっては再会。ルールーにとっては初めての出会い。
2038年ごろ ルールー停止。記憶消去(※)
2044年 ルールー再起動。クライアス社で働きながら、2019年のえみるに出会う

※「ルールーは成長する」「2030年のルールーは6歳付近に見える」「2044年時点でルールーは14歳(とは明言されていないし20歳ごろと言われても納得はできますが)」ことから、2030年から2044年までの間、6年ほど停止していることが予想される。「2031年に停止し、2037年から稼働」等、組み合わせは色々と考えられますが。

時間ものとしては王道です。
ルールーの言う「未来で待つ」とは「2030年の起動の瞬間に待つ」こと。これなら確かに「ルールーが」待っている。
えみるにとっては約束通りの再会。でもルールーにとっては過去の出来事であり、2044年の未来にえみるはいない。
「これから苦難の未来が待っている幼ルールーを抱きしめながら、真相に辿り着いたえみるが2044年のルールーの心情を思い、涙を流していた」と解釈するなら、最後のあのシーンの重みは増す。

「ルールーは嘘をつかない」「野乃さんは(厳密には)別人である赤ちゃんに、はぐたんの幻影を重ねたりはしない」を信じたいあまりの結論先行の理屈付けですが、個人的にはこれが真相だったんじゃないかと思いたいです。

【蛇足1】

派生していくつか推察できる。

「オールスターズメモリーズ」で思い出を奪われたルールーがボルトではなく子供に戻ったことの説明が付きます。
更に「ルールーだけ、はぐたんの世話を続けた」「野乃さんを警戒しなかった」ことも。

ルールーには確かに子供の頃があり、「(2030年付近で)はぐたんや野乃社長に会っていた」ので、すんなり受け入れたんでしょう。
「はな社長が若作りしてます…」とか思ってたのかもしれない。
(なお「未来は分岐する」説を採用するなら、「ボルトと子供が転がっていた」ことを「分岐の象徴」としてこじつけることも可能な気はする)

2030年ルールーの姿はかなり奇妙で、対比で考えるなら「2019年えみると同い年」ぐらいに設定する方が綺麗です。
キャラクターの年齢は確信しづらいですが、あのルールーはもっと幼く見える。
わざわざそんな設定を採用したからには理由があるはずで、こじつけの材料にはなるように思います。

【蛇足2】

トゥモローさん主役のシリーズの想定年は2044年。
プリキュア40周年のタイミングです。

「ハピネス」で「初代を見ていた子がプリキュア年齢になり、現実はアニメと違うことを知る」、「ハグプリ」で「初代を見ていた子が成人になり、いよいよ社会に乗り出す」を踏まえていたことを思うと、40周年番組は「初代を見ていた子が45歳ごろ」を想定したストーリーになりそうです。
45歳で何があるかと言えば、「子供がプリキュア適齢期(8歳~17歳)」でしょう。反抗期を迎えた子供に対し「アニメのプリキュアはあんなに良い子なのに」といった葛藤、あとは更年期や社会人の節目等々を絡めた話。

トゥモローさんはああ見えて反抗的で生意気な性格をなさっており、母・野乃はなとは対立が絶えない。が、敵との戦いに敗れ、ハリーと共に2019年へ。そこで赤ちゃん時代を再体験し、母の愛を知る。それを携えて未来に戻り、黒幕(この流れだと闇化した野乃さんでしょう)を救う。一方の野乃さんももう一度子育てを体験することでかつての気持ちを取り戻し、トゥモローさんの旅立ちを見送る。そんな親離れ・子離れのシリーズ。

「籠に閉じ込められたトゥモロー」とか「異性と手を取り合って逃げる」とか、先入観を持って見ると「いかにも」な展開です。

(野乃さんが闇化した理由は「はぐたんが、あのはぐたんであると確信するために、未来を変えるわけにいかなかった」「そのため、自らクライアス社を作り上げた」等。子供への愛を貫くために狂気に陥った様は、ジョージの語る絶望とも沿っています)

【蛇足3】

春映画には「過去に戻り未来を変えた」要素があり、上記の考えとは矛盾してしまう。
が、結論に拘って理屈をこじつけるなら、「野乃さんは過去に戻ったつもりだったが、実際はウソバーッカの心の中に入り、心象風景から救い出していた」とか「確かに過去に戻ってクローバーを連れ出したのだが、彼の恨みの心的なものが残留しており、それがウソバーッカになった」等、抜け道はあります。
それに本当に素直に過去に戻れるなら、「約束を破った後に謝る」のではなく「約束を破る前に遊びに行く」方が健全です。(野乃さんが思いつかなかった可能性はありますが…。「六角形の館」の元ネタが分かれば、もう少し掘り下げられそう)

[追記]

よく考えたら別の可能性があった。
未来に帰ったルールーたちは、当然ながらクライアス社に反撃に出る。その際、当然ながら未来えみるに支援を求めたい。何せルールーが変身できるかどうかがかかっています(二人いないと変身出来ないという明確な描写はなかったとは思いますが)。

未来アンジェや未来エトワールは、おそらく生存していない。もしくは変身不能で戦力外。
まともに戦える状態ならばトゥモローさんと共闘しているだろうし、それなら当然クライアス社の面々も(過去に行く前から)存在を知っているはずだから。
(但しパラドクス回避のために、あえて耐え忍んで隠れていた可能性はある)

唯一期待できるのは「ルールーが居ないので息を潜めていた未来えみる」。しかし未来に帰ったルールーたちには、えみるがどこにいるのか知る術がない。逆に未来えみるにも、ルールーたちが出現する正確な日時や場所が分からない。

となると、可能な合流地点は「ルールーたちがクライアス社に突撃をかけた時」。未来えみるが生存している確証がない以上、無為に時間をかけて探したり、奇襲の機会を失うような冒険もできないので、あわよくば「近くに潜伏していた未来えみるが、騒動に気づいて助太刀に来る」展開に賭けるしかない。

これなら確かに「ルールーが未来で待っている」が成立します。
クライアス社のど真ん中で包囲され、懸命に切り抜けながら、未来えみるの到着を待つルールー。時を超えた思いは通じ、颯爽と現れる未来えみる(推定30代前半)。そして約25年の時を経て、再び追加戦士として登場するキュアマシェリとキュアアムール。素晴らしい。見たい。

ただ、「では何で2030年に研究室を訪れたのか」の説明がつきません。
可能性として「2030年時点では生存していることを、ルールーに連絡したかった」からか。(2030年ルールーは、やがて過去に行く。そして「少なくとも2030年までは、えみるは健在」=「2044年のクライアス社襲撃の勝算が多少は上がる」を伝達できる)

真に危険なのは2030年以降なので、あまり意味のない配慮にも思えますが、「私はルールーの言葉を正しく理解した」「このまま2044年まで生き延びてみせる」という決意を行動で示すのは、かなり強力なメッセージに思えます。

そうすると彼女の涙は「来たる破綻の最初に、自分は戦わない。他のプリキュアを見捨ててでも生き延びる」ことを選んだ覚悟と辛さ故だったのかもしれない。

「なぜ2030年なのか(2031年や32年ではダメなのか)」は確たる理由付けができない。前述したように、何か強いきっかけがいるはずですが、30年えみるにそれがない。
ですが、えみるとしては、いつ深刻な破綻が起きるのか分からない。それが起きてしまったら、容易にルールーに会えなくなる。となると「はぐたん誕生=未来が予測した通りに推移している(※)」ことから、ここがギリギリのラインと判断したのかもしれない。

※未来ダンカンの出現から2044年頃との推測はできる。ジョージとのやり取りや、誕生したのが女の子で、時期がトゥモローの推定年齢からの逆算と一致するとかから、「トゥモロー=野乃はなの娘」等には行き着ける

いっそのこと、未来えみるはクライアス社に潜入していても良いかもしれない。
それが一番確実に、44年のルールーの襲撃に備えられる。えみるのことを知っている野乃さんが、入社を許可するかは微妙ですが。
もし44年のシリーズで、「トラウムの助手の女幹部」とか出てきたら、未来えみるを疑おう。



【続く】

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




■映画「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」

【謎生物】

冒頭。強烈な既視感があると思ったら「NS1」だった。
考えてみれば、「謎生物と出会って成長を見守る」展開は、正に坂上さんとふーちゃんのそれと同じ。
出会ったのがスタプリ組だったから、この話の流れになっただけで、もしユーマと会っていたのが坂上さんだったなら、沖縄が闇に沈んでいたのかもしれない。
もしくは、ふーちゃんと出会ったのが星奈さんだったら、スタプリVSスイートのガチ戦闘になってたんでしょうか。
「即、引き渡せ」と詰め寄ってきてたミューズさんとか、星奈さん視点で見たらハンターの皆様と変わりないもの。実にキラやばいですね。

その後の展開は「NS1」と随分と違いましたが、「スマイル」さんと「スタプリ」さんのテーマの違いのように思う。
「スマイル」当時は自身の成長(プリキュアになれるか)だったのが、現在は他者も含めた成長になっている。全人類プリキュア化の前の人間たる坂上さんには、ちょっと荷が重いな…。

【ノルマ】

冒頭の数分でやるべきことをやってしまうパワフルさに圧倒されました。
お約束の戦闘や必殺バンク。果てはコスモグミの販促まで。
ユーマの正体を知っていてストーリー上邪魔になるユニとAIを極めて合理的に排除し、話が拡散しないように香久矢さんらも除外。
手際の良さが恐ろしい。この数分だけで「めでたしめでたし」が流れても納得してしまいそうだ。

アン警部補も、ユニを遠ざけるとともに、ハンターを殺戮したことにしないための役回りですね。
ていうか普通に爆死したかと思った、ハンターさん方…。

【星奈さん】

予告でも頻繁に流れていた「各地の不思議スポットを回る」。
やや意外だったことに、圧倒的に自然系に偏ってた。人工物はモアイ・ストーンヘッジ・ナスカの地上絵ぐらい。
まぁ映画映えする人工物が他にあるかというとピラミッドとかしか思いつきませんが、「この子は本当に自然現象やUMAが好きなんだな」と何かしみじみ思った。
オーパーツとか疑似科学には興味を示さない感じだろうか。

あとハンターの戦闘シーン。
肝心要の変身アイテムを弾かれる大失態は、彼女のUMA好きが仇になったんだ。
ついつい警戒心が薄かったんだろうな。。

【vsハンター】

ある意味、この映画を象徴する一言。

ハンター:
 「プリキュア?知らんな」

伝説の戦士といったところで、所詮はド田舎のマイナー信仰。
ハンターさんも「世界征服を狙う何ちゃら」とかでもなく、単なる金目当てなのが非常に「らしい」です。
世界の命運を賭けてるわけではないけど、でも地球の命運はかかってるけど、星奈さんらはそれはあんまり気にしてない。
彼女らにかかれば「DX3」のブラックホール戦も、ただの局地戦になるのかもしれない。
世界は、広い。

【vsハンターその2】

強い。
それも個々の強みを封じたり逆手に取ったり正面から破る強さ。
伝説の戦士が、一介の犯罪者に後れを取る現実。しかもそんな敵が大量にいる。

スペシャルフォームを発動しても尚、圧勝モードにならないのがシビアです。
逆転手段がフォーム性能というより、「連携」や「相手の連携のなさ」なのは、それはそれでカタルシスですが。

【vsハンターその3】

フワやペンすらハンターの眼中になし。本編の戦いは何だったんだ…。
星座フォームの覚醒は、放置されたプリンセス様方の矜持を感じる。

【ユニさん】

冒頭のはしゃぎっぷりは何なんでしょうか。
明らかに銀幕出演に浮かれまくってます。カメラ意識しすぎ。

ハンター戦で星奈さんが即座にペン4本を投げ渡したのはファインプレー。
いつもなら戦闘中に貸し借りしているし、コスモパフュームだけを考えるなら1本あれば良かったはず(属性違いのような使い分けは今のところない)。
が、それでも4本渡したのは、直前に「変身ペンを弾かれる」失態をして、危機感を覚えたからかしら。反省と学習能力の高い女。
しかも「4本」。12本のペンを5人で配分するにしては明らかに多い。コスモは単独戦闘するだろうと想定していた(言い換えれば自分たちはチーム戦をするつもりだった)としたら、戦況の読みが鋭い。
そして結果的に、単独戦闘を任せられるはずのコスモが破れ、しかも自分らはチーム戦に持ち込めなかったので序盤は劣勢になったと。

不発に終わったこの策も最終局面では活きた。というか、ふたご座ユニ可愛い。

【香久矢さん・天宮さん】

本作の特徴「年長組には年長組の生活がある」を地でいかれていた。
いわゆる「あんた他に友達いないの?」問題の回避というか、この子ら、そんなに仲良しべったりじゃないんですよね。。

それ故にクライマックスの「ユーマに声を届けられるのは、ひかるとララだけ!」の呼びかけが真に迫っています。
ぶっちゃけ、ユーマに思い入れないですね、先輩二人は。一緒にいた時間がほとんどない。

同じくクライマックスの「どうして(ユーマはあらぶってるの)!?」も、なんとも説得力があります。
いや、お姉さま方の攻撃で大穴開いてるじゃないか…。それが原因では。

【スターカラーペンダント】

ユーマと遊ぶ星奈さんらはペンダントを首から下げてる。
いつものスタイルな気もするけど、途中から下げ始めていた(と思う)あたり、「念のため警戒」はしていたのかもしれない。
ユーマに対してなのか、ユーマ能力で転移した先で死にかけないためなのかは別として。
途中合流した天宮さんらが未装備で、対比がちょっと面白かった。

そして星奈さんのこの警戒心は、ハンター戦の初撃回避に極めて有効に機能しました。返す返すも、その後の変身までのラグが悔やまれる。

【お歌】

大画面で聞く「きーらーめーくー」は圧巻。これは「EDダンス」「ミラクルライト」に続く「発明」だと思うので、次回作にも継承して欲しい。

EDとして紹介されてていた「Twinkle Stars」が劇中ソングとは思わなかった。使い方が上手い。
確かにこのストーリーだと、EDダンスでは唐突感がある。(オールスターズメモリーズの時も「ミデンのあの空間で脱出前に(思い出つくりのために)踊ったんだな」とは分かるが、ストーリー的には不自然)
事前公開で謎だった「箱から出てくる」も、「幼年期の終わり」的意味だけでなく、オルゴールにかけてたのか。

あえて難癖をつけるなら、歌のシーンで変身を再起動したあたり。テーマ的には「変身を解く(自分を晒す)」方が自然には思える。
想いを伝える云々以前に、酸素の壁は厚かったか…。

お歌の捻じ込み方は、一時期のミュージカルシリーズを想起します。
狙ったのかたまたまなのか分からないけど、「DX」「NS」「ミュージカル」と歴代オールスターズのエッセンスを感じた映画だった。

【ララさん】

「ひかるみたいな人ばかりではない。もしも…」。
飲み込んだ言葉は重い。
最近はのほほんとしているように見えましたが、言葉に出さない警戒と不安はやっぱりあった。

警戒心を吐露することが、相手からの警戒を解くことにつながるのは何とも皮肉。
でも現実は確かにそうかもな。
何故怒っているのか。何故距離を置いているのか。何故反発するのか。
それらを伝えることが、相互理解の一歩なのかもしれない。

「スタートゥインクルプリキュア」のテーマは、

星と星は近くに見えるが、実際には天文学的に遠い。
あまりにも遠すぎて、想いやミラクルパワーでも届かない。
「星座」はあくまでイマジネーションの産物で、現実には存在していない。

から転じての、多様性を認めると必然的にぶつかる人と人との距離の壁の問題だと思ってる。

「HUG」で扱った「私が生きてきた15年を舐めるな」「こんなことで心折られるなんて、私の成りたい私じゃない」という逆ギレにも似た覚悟も、第三者からすれば「何ひとりで熱くなってんの?」の一言でぶった切られてしまう。
終始やる気も可愛げもないピトンしかり。「イマジネーションがないのはお前らだ」と吐き捨てるノットレイの皆様しかり。
そんな彼らと分かり合う第一歩は、逆説的だがこちらを分かってもらうことなのか。
確かに、相手を理解するより、自分を理解させる方が、とりあえず自分からアクションを起こせる(事情を説明できる)のだから正論か。

【ユーマ】

アン警部補曰く「周囲の感情を受けて変化する。ミラクルライトに似た性質」の存在らしい。
何かさらっと怖いこと言ってますけど、じゃあミラクルライトは悪意あるものが使ったらヤバイ兵器と化すんでしょうか。
何気に今までの概念を覆す発言じゃないか、これ。いやでも振り返ってみれば、春映画が正にそうだったか。

「スタプリ」のこれまでの話ではあまり強調されていなかった気もするけれど、一種の子育て話。
「他者の影響でどうとでも変わる」のは正に子供そのもので、最も身近な多様性「親と子」を扱っていたのかもしれない。
「これまで強調されていなかった」と書いたけど、改めて考えてみればフワの育成はそういうコンセプトだったのかもな。

ユーマの「一緒に廻った場所をコピーする」のは、親と子の関係で考えると感慨深い。
子供の頃に親に経験させてもらったことは、確かに自分の中に息づいているし、人生に影響を与えている。
「多様性」というのは訳の分からぬ無尽蔵の何でもありではなく、それぞれの親や育った環境の反映。

あと、出会ったのが自然大好きな星奈さんで良かった。これが宇佐美さんだったら、ラストシーンでパリ市民がコピーされたりしかねなかった。

【16年目】

星奈さんらは現時点での最新プリキュアで、その観点では「子供」のイメージがある。
が、劇中では「子供」のユーマを見守る立場だった。
今から15年後の30周年のときに(つまりは今でいう美墨さんらの立場になったときに)この映画を見返すと、色々と発見があるように思う。


(左画像)『映画スター☆トゥインクルプリキュア 〜星のうたに想いをこめて〜』主題歌シングル (CD+DVD) [ キュアスター(CV:成瀬瑛美)ほか、吉武千颯、知念里奈 ]

(右画像)『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』オリジナル・サウンドトラック [ 林ゆうき・橘麻美ほか ]

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


【先輩プリキュア】

本来は当たり前のことですが前シリーズの先輩方の出番はなし。
これでミラクルさんの連続映画出演記録は途絶えました。たぶん、今後破られることはないと思う。

ですが映画キャンペーンのクイズ企画には、ちゃっかりとミラクルさんの名前が。
次回の春映画はどうなのかしら。

【お子様】

一緒に見に行った我が子は、中盤の戦闘から泣き出し、終始涙モードで終演後も著しく機嫌が悪かった。戦闘は怖かったし、切ない別れのラストだったものな。
でも「つまらなかった」かというとそうでもなく、もう1回見に行くか聞いたところ「ぜったいにいく」と言い張られた。
なんか終演後の周囲を見てると、似た感じの子が多かった気がする。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




「全プリキュア投票」をようやく決めたので、旗を表明してみる。

【作品】
・「映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」

初代を見ていた15年前のお子様が、いよいよ社会に出ていく…という背景と、「これまでの15年の歩み」をテーマとしてがっちりかみ合わせた素晴らしいシリーズだったと思う。

「子供に戻されたからこそ、(ハピネスで「子供時代の宝物も、現実の不幸の前にはガラクタ」と一掃された)ミラクルライトがもう一度力を貸してくれる」「『心折れるなんて、なりたい野乃はなじゃない!』という逆ギレからの奮起」「歴代プリキュアの能力持ち相手に、真っ向からの徒手空拳で挑む」等々の前半部分も素晴らしいし、ミデンの苦悩に対して15年の各シリーズがそれぞれのシリーズテーマに沿った回答を連打する後半部分も素晴らしい。
単なる「懐かしの大集合」ではなく、これまでの15年の想いと悩みが詰まりに詰まった、まさに集大成の強烈な映画だった。(以前書いた感想

どれか一つ選べと言われたら、この映画を選ぶしかないんじゃなかろうか。

【プリキュア】

・キュアイーグレット
・キュアドリーム
・キュアブロッサム

鳥キュアと夢キュアは外しようがないので、実質3人目を誰にするかだったのだけど、何か考えるのが辛くなったので花咲さんで。
「くどまゆさんと一緒にインタービュー受けてるブロ子」とか、何かそういうので妙に人間臭さを感じるのが好き。

これがもし「なりたいプリキュア」だったらビート、「憧れるプリキュア」だったらフローラ、「一緒に戦いたいプリキュア」だったらハート、「会いたいプリキュア」だったらミラクルだった。

【キャラクター】

・工藤真由(Yes!プリキュア5)
・工藤真由(ハートキャッチプリキュア!)
・フェアリートーン

思考停止することにしました。
あと「鏡の国」のピンキーがいるけど、候補にないので悩まずに済んだ。

一人目のくどまゆは「栄えある本編初登場」くらいしか語りようがないのだけど、二人目のくどまゆは「ハートキャッチ」でも有名な文化祭回のあのシーンでの登場。「HEART GOES ON」は後々の戦闘シーンとかでも使われていて、歌詞で歌われている内容はブロ子さんらのフォルテッシモとかのイメージとも被るのだけど、原点にさかのぼるなら苦難をぶち破って戦ってるのは、工藤真由(役名)さんと池田彩(役名)さんなんですよね。1話限りのゲストキャラの、すこぶる強力なイメージソング…!

文化祭のあのライブは、「みんなそれぞれ色んな事情があって、それは他者には分からないし解決もできないけれど、でもこうして一緒にいることで何かの力にはなれるはず」のテーマに沿った素晴らしい1シーンだったと思う。

フェアリートーンも「音楽が力を貸してくれる」のテーマに物凄くハマってる起用だったと思う。
「幸福と不幸は音符の並び一つで変わる紙一重の存在」「だけどその距離は絶対的に遠い」。ノイズ様の正体が分かったのに、空を飛ぶノイズ様には届かない。「ノイズに届かない…」、虚しく空を切る手の前に、割り込んでくるフェアリートーン。そして「届くミミ!」。
絶対的な距離を越えて、歌声は届く。だからフェアリートーンの力で羽が生え、メロディさんらは距離を詰めた。
プリキュアさんだけじゃない、主題歌担当の力も使っての総力戦で「悲しみ」に挑む。くどまゆさんじゃなかったら、あのシーンに説得力はなかったはず。

【歌】

3曲なんて選べるか。
どうにもならないので、「好きな3曲」ではなく「思い入れのある3曲」に絞ることにした…のだけれど。

・「笑ったら最強!!」

…が、選択肢にない!なんで!?
「1曲選べ」だったら迷わずこの1曲なのに。

「笑えたら最強」から連想される事実、「今、笑えるような状況にない」。それでも笑う。「笑いたくて笑えたなら最強の底力」「つま先は未来に歩き出している」。
当時悩んでいたくどまゆさんに贈られたお歌らしい。卒業ライブでも2曲目を飾っておられた。
くどまゆさんの歌声の魅力が最大限に詰まっているし、歌詞もメロディも素晴らしいです。

・「プリンセス・ストーリー」

…も、選択肢にない!なんで!?
「キャラクターソングから1曲選べ」だったらこの曲なのに。

劇中で語られていない、お姫さんの心中を補完した正にキャラソンの鑑だと思う。
気弱だったはずの彼女が、どうやってそれを乗り越えたのか。「ハピネス」はプリキュアオムニバスみたいなところがあるからか、ほとんど描かれていないけど、ブローチを握りしめながら、彼女は彼女で決意していたんだ。
自分のことは信じられないけど、みんなのことは信じられる。どうしてあの時、毒リンゴを食べてしまったんだろうと悔やみながらも、勇気を振り絞って皆についていく。
このお歌を聞く前と後では、姫さんの見方も変わってくる。

・「LOVE&LOVE」

やっと選択肢にあった。

最終回のえみるとルールーの再会シーンのおかげで、印象が大きく変わりました。
私としては「未来は変わらない。分岐もしない」説だと思ってる。(過去に描いた記事
故に共に「LOVE&LOVE」を歌ったあの思い出は、「えみるにとっては過去。ルールーにとっては未来」の出来事。

それを踏まえて歌を聞くと、視点がぐるぐる変わって解釈も反転しまくる。
元々どこか懐かしい感じの「あの夏の思い出」感のある曲で、実際ナイトプール回で正にそんな使い方もされていましたけど、最終回で完成した感じ。先ほどの「プリンセス・ストーリー」とは逆で、本編がお歌を補完している。
「ナイトプール」の挿入歌シーン、今見ると情報量が凄まじいですよ。過去と未来が交差しまくってる。

あとうちの子が時々「前奏部分を」歌ってる。なんか妙に聞き覚えのあるリズムを踏んでるなと思ったら「LOVE&LOVE」だった。お子様にも浸透する素晴らしき名曲。


で、ないものは仕方ないので残り2曲は「プリキュア・メモリ」「勇気が君を待っている」にした。
「リワインドメモリー」や「ハートキャッチパラダイス」とも悩んだけど、前者は「好きな作品」、後者は「好きなキャラクター」および「好きなプリキュア」に内包しているということで。

・「プリキュア・メモリ」

10周年(の定義が15周年と違うけど)の記念シリーズのED。
季節ごとのオシャレが過ぎ去り、時計の針がクルクルと進んで大人になっても、愛と勇気を忘れないで。
私たちは無力だけど、ずっとそばにいるよ。

「クチビルから零れるルビーみたいに、ルビを読んで歌った言葉はジュエリー」なんて、ちょっとこんな素敵な歌詞はそうそうないのでは。
10年前の幼児時代に歌ったあの曲。ルビを読んで(漢字が読めないので)歌ったあの曲。
紛れもなくあったキラキラ輝くイノセントな宝物。

大人が子供に歌いかけるような、そんなとてもとても優しくて願いのこもった、「これこそプリキュア」といえる曲だと思う。

・「勇気が君を待っている」

プリキュアシリーズを貫くキーフレーズの一つ「勇気」。

「大好きだから信じたくて」「傷つけながら、傷つきながら、それでも未来が見たい」。
「大好きを諦めない」の1点で、勝算も展望もないまま次の一歩を踏み出す。精一杯の歩幅で。そして「勇気で未来を変える」。
「プリキュア・メモリ」が子供への願いとすれば、「勇気が」はこうありたい自分の姿。

この曲も「これぞプリキュア」の1曲だと思う。


…といったところで投票して来よう。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




■15th memorial Live2019

 日時:2019年06月03日(月)開場18時30分/開演19時30分
 場所:渋谷デュオ・ミュージック・エクスチェンジ
 出演:中田あすみ、浅野まゆみ、寺門仁美、土屋実紀、石塚さより、小暮英麻、小島めぐみ、下屋則子、永田亮子、松岡由貴
 ゲスト:植田佳奈
 曲目:
  01. 太陽の楽園 ~Promised Land~(全員)
  02. Legend of Mermaid(全員)
  03. 恋はなんだろう(中田あすみ)
  04. EverBlue(寺門仁美)
  05. 夢のその先へ(中田あすみ、浅野まゆみ、寺門仁美)
  06. オーロラの風に乗って(小暮英麻、永田亮子)
  07. KIZUNA(中田あすみ、浅野まゆみ、寺門仁美)
  08. Legend of Mermaid(植田佳奈)
  --. トーク
  09. Before the Moment(土屋実紀)
  10. 花と蝶のセレナーデ(小島めぐみ)
  11. 暗黒の翼(石塚さより)
  12. 黒の協奏曲~concerto~(土屋実紀、下屋則子)
  13. 闇のBAROQUE-バロック-(土屋実紀、下屋則子)
  --. トーク
  14. Piece of Love(浅野まゆみ)
  15. 水色の旋律(寺門仁美)
  16. MOTHER SYMPHONY(中田あすみ)
  17. KODOU~パーフェクト・ハーモニー~(中田あすみ、浅野まゆみ、寺門仁美、小暮英麻、永田亮子、植田佳奈)
  18. 希望の鐘音~Love goes on~(全員)
  --. Legend of Mermaid(全員+観客)
  --. 世界で一番早く朝が来る場所(動画)

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

【注意事項】

開演に先駆けて、主催の土屋さん自らステージに立たれて挨拶された。

土屋さん:
 「このライブは特定の何かのライブです」
 「特定の何かの歌しか歌わないし」
 「特定の何かの話しかしないし」
 「特定の何かを愛してくれた、かつての幼女のためのイベントです」
 「でも特定の何かが何なのかは、SNS等で書かないように」

権利問題でそのような制約がついたらしい。これは版権サイドが厳しかったからではなく、むしろ全力で応援してくれた結果だそう。
(実際、特定の何かの原作者様からのお花も届いてた。すごい)
だから特定の何かが何なのかは書けない。分かる人だけ集まれ。これはそういうライブ。

そしてそんなハードルにも拘わらず、700人ものファンが集まった。月曜開催でなかなかに攻めた日程なのに、それでも集まった。もうそのことだけで感動ですよ。
せっかく譲歩してくださった偉い人たちに、あえて失礼で無粋で下品なことを言いますと、この集客力をよくよく見ていただき、ぜひ欲を出していただきたいです。ライフライナー(土屋さん談)の私らとしては、かつての幼女様の分も喜んで出します。ここにお金が落ちてるんで、是非拾いに来てください…!

土屋さんが企画してくださったきっかけは、昨年のメモリアルライブでの「生きていて良かった」の一言だったそうで。
あの時のお姉さん、今日も来てたんだろうか。私が言うのも変な話ですが、心から感謝。
もちろん当時のファンの想いを受け止めてくださった、土屋さんや出演者の皆様にも。

ちなみに「特定の何かの話しかしない」は嘘ではなく、「Voice in the Live」の話題すらしなかった。しない方が不自然とすら思えるのに。
その拘りがむしろ嬉しかったです。これは「特定の何か」のライブであって、「VitL」すら不純物。そう言えるほどの迸る愛。
もちろんCri☆siSのことも触れられなかった。Cri☆siSは単体でも成立していたんであって、「特定の何か」の非公式バンドじゃないんだから当然だ。その矜持がまた嬉しい。

【開演】

開幕ナレーションが伊東みやこさんだった。初っ端から振り切れてる。
客席には斎藤恵理さんと桐井大介さんもいらっしゃってた。特に桐井さんには黄色い声援が凄い凄い。出演者に寺門さんがいるからというのを差し引いても、盛り上がりがおかしい。

今回のライブ、何かの15周年記念ですが、5周年や10周年があったわけでもないので集まる客層が読めるようで読めない。
私は土屋さんらによる「Voice in the Live」からのCri☆siSファンなのでそのイメージでいきましたが、会場は7:3から6:4ぐらいで当時の女児様が集まっていた印象でした。おかげで声援の質が違う。うちの子も15年したらこんな風に盛り上がったりするのかしら。お子様の夢が詰まった、本当に幸せな空間だった。

私自身は15年前もいわゆる「大きなお友達」だったけど、この何かには本当に人生を救われた。冗談抜きで、出会えなかったら死んでてもおかしくなかったと思う。だから今日、こうしてイベントに参加できたことが本当に嬉しい。

【前半】

はっきり言って全曲おかしい。1曲目から涙がこぼれたし、2曲目でも意識が切れかけてた。
が、3曲目。すごいです。良い意味で涙が止まった。なるほど、これが「そうか、アイドルのライブだったのか!」か。

中田さんと寺門さんは当時中学生で、何せ体格やら声変わりやらの壁がある。当時とはお歌の雰囲気が変わってたけど、だけどやっぱり「あの」子らだと分かる。
成長したあの子らが歌ってるようで、何かもう可愛くて素晴らしい。

その一方で、何度も口にされた「あの」フレーズは、正にそのまんま。さすが。
あまりの再現度(本人なんだから当然なんだが)に、場内がざわめいたほど。おぉ…本物だ…。

【オーロラ】

永田さん:
 「この歌は私を想って歌ってくれた曲で…」
小暮さん:
 「当時はそんなこと考えてなかった」
 「貰った曲をそのまま歌うみたいな」

それが何チャラボイスの遠因ではなかろうか…。

何はともあれ15年を経て、完成版が歌われた。我らの英麻様と、まさかの永田さんのお二人で。

私を含めて「VitL」からのファンは「オーロラ」が歌われることは確信してたし、当然コールも想定してたはず。なんせ昨年のメモリアルライブでは演者様から要求されたぐらいだし。
が、今日の客層を見て、それをやっていいのかかなり迷った。しかも永田さんとお二人で歌う…?

結果、誰が指示したわけでもないのに、全員がコールを踏みとどまった。お歌もさることながら、そのことに感動。
名も知らぬ同志の皆々様と酒を酌み交わしたい気分。

【KIZUNA・KODOU】

前奏から悲鳴があがった。気持ちは分かる。私も悲鳴をあげたい。
もうバンクがガシガシ重なって見える。お歌がゴリゴリ飛び交ってる。

生はやっぱり圧巻で、しかも本家本元。「VitL」でKIZUNAが歌われなかったのは(と思う)、今日この日のための温存だったんじゃないかと思うほど。

KIZUNAはバックコーラスが印象的だけど演者の方は(たぶん)やってなかった。
が、明らかに会場内から聞こえてた。幻聴の可能性を否定できない自分がいるが、おそらくはかつての女児様らだと思う。さすがは元女児様。コーラスに何の違和感もない。
放送当時存在した実況掲示板で飛び交った「いた!」や「るーうー」が、生歌でなされるのが羨ましいやら何やら。

KODOUも多くの人が歌っていたように思う。一般にライブ的にはあまりよろしくはないのかもしれないけど、その興奮は痛いほど分かる。
だってあの「KODOU」だもの!しかも6人バージョン!

あと、どちらの歌にもある少し特殊な節回しが、ぴしっと揃ってたのが、歌い手としては当然なのかもしれないけど、すごく格好良かったし、「ああ本物だ」感が物凄い。

【LoM2回目】

KIZUNAのあと。不自然な間があいた後、何かの前奏が流れるも何なのか分からない。
声もなくざわつく中、やがてスローVer「LoM」だと分かったのち、一瞬で理解が広がる。植田さんだ。何の補足説明もなかったけれど、何を模したのかも分かる。
ていうかシークレットゲストとしての植田さんの登場シーンとして、完璧すぎる。

これで何かの8匹中実に6匹までもが登場。更に残りのお二方からもお手紙が届いていた。

喜多村さん:
 「駆け付けられなくてごめんなさい」
 「これが懺悔するって気持ちなのね」

新井さん:
 「犬を飼っていて、だから今回のチャリティーライブは嬉しかった」
 「犬の名前は例の何かで、グッズも黄色で統一してます」

お手紙参加だけでもこのインパクト。

【Before the Moment】

参加できなかったキタエリに替わり、土屋さんから。
この曲には何度励まされたことか。大丈夫、間違ってない。

ライブ時間が限られる中で、このお歌を組み込んでくれた気持ちが凄く嬉しいです。

【花と蝶のセレナーデ】

カラオケで練習を続け、見知らぬおじさんに褒められたりしながら準備をされた「花と蝶のセレナーデ」、何かもう今日のこの会場にマッチしすぎてる。一夜の夢のうたかたに、踊り踊られお歌を聞こう。
そしてこじまめの1人12役+1役が唸りをあげる…!

この1シーン、昨年のメモリアルライブでこじまめがリクエストされたのだけど、ぶっちゃけ詳細を失念してたこじまめはすんなり台詞が出てこなかった。
それを気にしたかリベンジに燃えたのか、まさかの12人態完全バージョンで持ち込んでこられた。あの時リクエストしたお姉さん、聞いていらっしゃったでしょうか。これが真のこじまめ。やばい、こじまめが超格好いい。

【暗黒の翼】

VitL第2回でも歌われた石塚さんによる「暗黒の翼」。
持ち歌がないなんて事実が吹き飛ぶほど、ハマりまくってる。
しかもセットリストの構成も素晴らしいです。怒涛のダークサイドソング。

【黒の協奏曲・闇のバロック】

さすが本職の歌手様。圧巻のお歌。
土屋さんがおっしゃるように、過去に歌った回数はかなり少ないのだけど、それでも強烈に印象に残ってます。さすがは例の何かのターニングポイントになったお歌。ここから激戦が始まる。

下屋さんの例の台詞も、今回はばっちり決まっていらっしゃった。前回は不意打ちだったみたいだものな…。

【三色ソロ】

この3曲は、ずっと生で聞きたいと思ってた。

特に寺門さんは引退なされてしまったので、もう無理だろうと諦めていたのに。おかげで夢が叶った。ありがとう。
当時はバスツアーとかで歌われていたらしい。間奏後の全員合唱は、当時もやってたのかしら。もしそうなら寺門さんファンにとっては涙ものだよな。

中田さんの選曲が「MOTHER SYMPHONY」なのにも拘りを感じます。
「Piece of Love」「水色の旋律」と対をなすソロソングは「MOTHER SYMPHONY」。本来これは単独曲。セットリスト的にも後半戦の流れを汲んでて美しい。
こういう細かな思いが本当に嬉しいです。

声も素敵すぎる。例のあのお歌前の掛け声のとおりのボイスで、心の裏側をくすぐられるような優しくて可愛くてしなやかなお声に思考が止まりました。

「StarJewel」が聞けなかったのは残念といえば残念だけど、この流れならやっぱり「Piece of Love」。暗黒パートから一気に元のパートに引きもどしてくださった。

【希望の鐘音】

このお歌は卑怯だ。受け入れたくない「最後の歌」。でも「最後の歌」。
ここまでで実に18曲。トークコーナー2つを挟みながらのこの曲数ですよ。少しでも多くのお歌を届けてくれようとしたのが良く分かる。

【トーク】

時系列やまとまりを無視し、とにかく印象に残ったことを羅列する。

・浅田さんにパートナーを呼ばせる場面で、中田さんは「〇〇さん」と苗字呼びしてた。
 確かに彼女はそう呼ぶ。当たり前なんだが、私らとは違うことに妙な新鮮さと納得があった。
 うん、中田さんはそう呼ぶよね。そう呼んでたんだから。

・寺門さんの最期の挨拶で「大事な宝物(箱)」のフレーズを言った瞬間に、中田さんと「うまいでしょ」と喜び合ってた。
 この比較的普通のワードに超反応するあたりに、物凄い愛を感じる。

・中田さんはヒトデ(だと思う。星というより)、寺門さんは真珠のイアリングをつけていらっしゃった。
 松岡さんは獣耳。そういえば確かについてたものな。エイなのに。
 他、多くの方がイメージカラーのネイルをされていた。
 衣装は言うに及ばず、細部にわたるまで愛が迸ってた。
 (終演後に知ったけど、土屋さんのイアリングは中田さん作だったそうな)

・「オーロラフラッシュ」に「ブラックパールボイス」等々。とにかく至る所に遊びと愛を感じた。
 ところで土屋さんが「最後のふたり」と盛んに強調していたのはジョークだったのか、何か本当に背景があるのか。前者と願いたい。

・中田さんはビールソムリエの資格を持っていらっしゃる。
 「ぐるぐるあわあわ」していたあの子が、ビールの泡をぐるあわされるようにご成長された。
 今回のライブの直接のきっかけは、中田さん企画のビアガーデンでの飲み会の与太話(ではなかったのだけど)だそうで。

・下屋さんは甥っ子と姪っ子の名付け親だそうで、つけた名前はあの二人。

・こじまめ曰く「15年好きだったということは、これはもう永遠ですよね?」。
 同感です。多分これは一生治らない。人生に深くしみ込んでる。

・他、書きたいことはたくさんあるのだけど、特定ワードに引っかかりそうなので…。

【LoM3回目】

写真撮影を挟んだ後に、「全員」でLoM。あの1シーンのように「全員」で。
歌詞が示されたわけでもないのに、全員が当たり前のようにLoMを歌う。「当たり前」と言ったらだめだよな、それぞれの人生で、それぞれこの曲との出会いがあって、それで心に刻み込まれたんだ。

無粋なことを言ってしまえば、最後は全員でのLoMだろうと予想はしてたから、歌詞を確認して行こうかなとかそんなことは思ってた。
結局、歌を聞き返しただけで歌詞カードで意識的に覚えなおしたりはしなかったけど、いざ歌いだすと考えるより早く、歌詞が口から出てくる。

そしてまた何よりLoMが素晴らしすぎる。ライブが終わるのはとてもとても寂しいけど、誰もが旅をしていて、いつかはここを旅立つ日が来る。でも母なる海はこのことを忘れない。
あの時救ってくれた場所に、15年の時を経て、もう一度戻ることができた。そしてまた旅立っていく。またいつか戻れる日がくると信じながら。

【終演】

LoMのあとダブルアンコールがかかった。それに応えてエンドロールが流された。
内容は植田さんらが撮影したリハ風景(植田さんは極秘にするため、映りこまないように細心の注意を払ったそうな)を、中田さんが編集したもの。
当たり前のことだけど、今日のこのライブが実現するまでには、演者の皆様の準備があった。
この世界の半分は愛という見えない奇跡でできてる。そう信じられる、素晴らしいライブだった。

何度も何度も繰り返し書いていて、安っぽく聞こえてしまいそうだけど、本当に今日のライブは楽しみで、この15年の想いが報われました。
当時皆様のお歌に救われて、どの曲も何度も繰り返し聴いた。どこでどんな風に使われていたかをすぐに語れるぐらい、何度も見た。
その皆様やお歌に、こうして会えたことは、間違いなくこれからの人生の心の支えになります。帰れる「海」があることは、本当に幸せだ。原点がはっきりしているからこそ、旅に出られる。

「次はない」とのことでしたが、アンケートにあった20周年や30周年の言葉を胸に、またこういった機会を作っていただける日を心待ちにしています。
その時に胸を張って戻れるように、頑張って歩いていきたい。本当にありがとうございました。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




■STUDIO NORTH HOLLYWOOD PRESENTS スタジオオープン記念スペシャルトークショー

 日時:2019年05月26日(日)開場19時00分/開演19時30分
 場所:柏・STUDIO NORTH HOLLYWOOD
 出演:工藤真由
 曲目:
  --. トーク(質問コーナー)
  --. お絵かき対決
  01. プリキュア5、スマイルgo go!
  02. My sweet days
  03. For My Friends
  04. Birthday Present
  05. にじいろ(カバー)
  06. プリキュア~永遠のともだち~
  07. Go My Way!

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

【くどまゆ】

卒業から2年。みんな大好きくどまゆさんが帰ってきてくれました。
壮大なるプリキュアライブ、盟友の池田彩さんのライブのゲストと経て、今回は単独イベントです。
2年間、来るかどうかも分からぬこの日を胸に耐えてきた思いが報われた…!

イベントの名目は、弟さんがこのスタジオの経営者になられたから。そのオープン記念イベントです。
客層的に、果たして経営戦略的に成立してるのか疑問符なイベントですが、細かいことは気にしない。開いてくれたことに、ただただ感謝。

しきりに「狭い」「荷物は最小限に」「薄着で」「飲料物持参」とアナウンスされていて身構えていったのですが、いざ会場に入ると思いの外広かったです。
数字的には14畳ぐらい。参加者は30~40人。まぁ1畳に3人と思えば、確かに普段のライブもそんなものかもしれない。
ただそのあおりで、くどまゆさんのスペースは1畳ちょっとくらいしかありませんでした。すんごい近い。2年間のお別れとのギャップが凄まじい。

入場されたくどまゆさんは、大変に可愛らしかったです。プリキュアライブとかでは、おすましされてたんだな…。

【トーク】

事前に寄せられた質問への回答コーナー。
あまりの近さに、なし崩しの対話式だったらどうしようかと思ってたんですが(緊張するので)、そこはちゃんとコーナー化されていました。

記憶に残ったところを抜粋。

Q:「推しキュアは?」
A:「キュアドリーム」

以前からおっしゃられていたまま、今でも夢原さん推し。
確か何かのオールスターズ記念での出演者アンケート「会いたいプリキュアは?」でも、夢原さんは頭一つ抜けて1位だったんだよな。プリキュア オブ プリキュア。

くどまゆさんが卒業ライブでも(そして今回のイベントでも)口にした「同じ空の下でつながっている」は、夢原さんのお言葉。
「ドリームから影響を受けた」と言われていたけど、私にとっては、くどまゆさん自身に夢原さんのイメージが色んな面で被ります。

Q:「完全復活するのはいつ?嘘でも構わないので」
A:「今年中に何かやるかも?」

また「音源化の予定は?」にも「3年後?」。
予定は未定。「嘘でもいいから」に乗せられての勢い発言とはいえ、ご本人様からも「リアルでしょ?」。
2年間、プリキュアライブまではSNSすら停止していたことを思うと、「次回予定がリアル」な状況は素晴らしいですね。

Q:「自分以外のプリキュアソングを歌うとしたら?」
A:「リワインドメモリー」

大人気のリワインドメモリー。池田さんも五條さんと(持ち歌をさしおいて)歌っておられた。
宮本さんとのタッグは普通に実現しそう。物凄く聞きたい。
 
あと林ももこさんの歌にも言及されていた。くどまゆの歌う「You make me happy」も聞きたいなぁ。

Q:「スイートOPが大好きです。裏話等あったら」
A:「この歌は辛かった」

2011年のタイミング的なこともあり、色々と大変だったお歌。
それに加えて前期と後期で歌詞違いがハードで、切り替わり時には同一イベントで2曲歌い、何が何やら状態だったそうで。
「みんなー次はUNLIMITEDだよ、歌えるかなー?私は歌えないけどねー」な謎心境だったらしい。
同悩みは茂家さんも抱えていたそうです。今だと「魔法つかい」さんもかしら。五條さんは言うまでもなく。

Q:「お歌を聞いたお子様の反応は?」
A:「3か月のときにフルスロットルを歌ったら、笑顔になってくれた」

3か月の子に至近距離から「フルスロットル」を浴びせかけるとか。
状況が分かりませんが、「やってみよう」感がやみません。

くどまゆ:
 「歌が好きなのかと思っていたが」
 「ガチで歌いたくなったので、炊事しながら歌っていたら、子供と犬が揃ってポカンとしていた」
 「ハートキャッチパラダイスを踊ったときも、何やってるの?な目で見られた」

『ガチで歌いたくなったので、炊事しながら歌う』の状況がまずよく分からないし、何か色々おかしい。

(蛇足で補足すると、お子様のその反応は、たぶん子供特有の「熱中しすぎて無表情になる」やつな気がする)

Q:「(主婦になったということで)料理のレパートリーは増えましたか?」
A:「残り物を上手く使っている」

まんま主婦様だ。
冷静になってみれば今回のイベント、トークの内容等も踏まえると、「主婦様の歌いたい欲を満たすための豪華なカラオケ会」が真相な気がしてきた。大歓迎です。むしろそんなノリで今後もどんどんイベントやって欲しい。

あとパクチーが好きで、某店の料理をコピーしてみたそうです。

Q:「趣味のギターは続いていますか?」
A:(一斉に指さされる会場内のソレ)

入場してすぐに目に付いたソレ。ギターのギタ子さん。
いつぞやのライブで活躍したその子が、今回持ち込まれていました。
(後の「にじいろ」の際に使用されました。弾いたのはくどまゆではないですけど)

Q:「ハグプリでプリキュアを知り、過去シリーズも見ました。これが工藤真由だというプロフィールを教えてください」
A:「GoMyWay!が一番わかりやすい」

座右の銘は変わらず「GoMyWay」。その他のプロフィールも以前と同じ。くどまゆは、くどまゆのままだった。
そして驚いたことに「初めて工藤真由のイベントに来た」という人が2,3名いらっしゃいました。意識してアンテナ張ってないと引っかからないように形での開催だったし、参加の心理ハードルも高めのイベントだったのに。

オールドファンとして素直に嬉しいです。単なる同窓会じゃなかった。くどまゆさん万歳!

【お絵かき対決】

往年の定番コーナー。そして大体くどまゆが負ける。八百長により。

弟のRyoさんと、バンドメンバーYumaさんが参加し、お題は「キリン・河童・ねこ」と「工藤真由の似顔絵」。
特に後者、くどまゆさんの迷いなき筆の動きは、さすが女子というかさすが元アイドル様。描きなれていらっしゃる。
が、それはそれとして総合最下位になられ、罰ゲームの物まね。

くどまゆ:
 「安らぎの緑の大地・キュアミント!」

まさかまた聞ける日が来るとは…。

【お歌】

選曲基準は明白。「プリキュアライブや池田彩ライブで歌っていない歌」。
サービス精神が嬉しすぎます。練習とかブランクとか考えたら、同じ曲で固めた方が楽だったろうに。
特に「永遠のともだち」がまた聴けたことに感激。このじわじわと高まってくる熱い気持ちは、他のプリキュアソングともちょっと違う。「NS」のあの恐怖と感動が去来する。
しかも今回、最後のあの1フレーズを皆で歌うことに。

「プリキュア5」OPも随分と久々。しかも途中の歌詞「たいせつな友達」を「まゆとも」に歌い変えてくれるおまけ付き。

オリジナル曲も嬉しい。プリキュアソングは(それこそ1月のプリキュアライブやゲストのような形で)聴ける可能性も感じてたけど、オリジナルはもう二度と聴けないかもと思ってた。しかもこの近距離。
「トーク&ライブ」ということで、なんとなく以前のアニメイトイベントを連想してたこともあり、「My sweet days」が胸に染みる染みる。

カバー曲を入れてくれたのも嬉しいです。くどまゆライブでは伝統的にカバーをやってた。これまた冷静に考えたら「主婦様のカラオケ欲につきあわされたのでは」感がありますが、全くオッケーです。歌いたくなったら呼んでください。駆けつけますから。

【感想】

改めて思えば、現役時代にもなかったような豪華なイベントだった。異様な近距離で、トークありミニゲームありお歌ありの約2時間半。お土産もスペシャルです。ここにきてまさかの新CDですよ。

イベント中、終始ボーーッとしてたけど当然だ。急性くどまゆ中毒を起こしてた。ただの酸欠な気がしないでもないけれど、とにもかくにも くどまゆの過剰摂取だった。

次回のイベントは未定で、「卒業」そのものも撤回はされてないとはいえ、「これが最後」でないのを強く感じました。次のときを楽しみに、良い子でいよう。ありがとう、くどまゆさん。ありがとう、STUDIO NORTH HOLLYWOODさん。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




■あやかな企画「やってみよう!やったらえぇやん」第1回

 日時:2019年04月28日(日)開場18時00分/開演18時30分
 場所:赤坂グラフィティ
 出演:池田彩、宮本佳那子
 ゲスト:うちやえゆか
 曲目:
  01. リワインドメモリー(ふたり)
  02. We can!!HUGっとプリキュア(宮本佳那子)
  03. 勇気の花
  04. 花咲く丘に涙して
  05. シュビドゥビ☆スイーツタイム
  06. プリキュア! カナ Yell☆ミラクル
  07. Story(池田彩)
  08. 晴空物語
  09. Alright!ハートキャッチプリキュア!
  10. SHAMROCK
  11. ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!!
  (トーク)
  12. Smile(うちやえゆか)
  13. イチゴイチエ
  14. しあわせの予感
  15. My dear friend
  16. まかせて★スプラッシュ☆スター★
  17. やってみよう!(ふたり)
  --. まかせて★スプラッシュ☆スター★(宮本佳那子)
  --. シュビドゥビ☆スイーツタイム(池田彩)
  --. ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!!(うちやえゆか)
  --. プリキュア! カナ Yell☆ミラクル(3人)

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

【会場】

会場の赤坂グラフィティさんが5月で閉店とのこと。
図らずも最後の最後に参加することが出来ました。
基本的に着席形式のライブで、他とはちょっと雰囲気が違って好きでした。
何とも寂しいです。何度も足を運んだよなぁ…。

お客さんは整理番号ベースで120人越え。
整列の際に「最高に多い」とおっしゃっていました。

【リワインドメモリー】

いきなりのリワインドメモリー。一番聞きたかった曲が、いきなり聞けてしまった。
赤坂さんは構造上、出演者の方々は客席の後ろの階段から、客席を縫って登壇されるのですが、何か姿が見えた興奮も冷めやらぬままの、いきなりのリワインドメモリー。いきなり泣いた。
この曲はつくづく反則過ぎる。ズガンと足を踏みしめて、立ち上がって踏みとどまろうと思える。

池田さんはこれで、五條さん・宮本さんの両パートを歌われてますね。いつの間にかリワインドの第一人者になっていらっしゃる。

【アンコール】

「今までに歌ったことのない組み合わせでやってみた」とのことで、持ち歌交換。素晴らしい。

そして「まかせて」のインパクトが凄いです。
池田さん&宮本さんのペアだと、主要曲だけでも「5」「GoGo」「ハートキャッチ」「スイート」「スマイル」「ドキドキ」「アラモード」「HUG」と恐ろしい範囲をカバーします。にも拘わらず、たった1シリーズの「SplashStar」が色々と塗りつぶしてくる。。

(蛇足ながら、5th記念アルバムでの公式のお唄入れ替えでは「まかせて」はくどまゆさんが歌っておられた。宮本さんは「ゲッチュウ!ラブラブ」)

【やってみよう!】

本ライブのタイトルにして新曲。池田さんと宮本さんでコンペして、今回は宮本さんの曲が採用されたそう。

「やってみよう!やったらえぇやん」のフレーズは、1時間ほど相談して決めたとか。
池田さん的には「サブタイトル(毎回変える)」つもりだったのに、早くも「やってみよう!やったらえぇやん第2回」が公表されてしまい、取り返しのつかないことに。
もうこのまま、破れかぶれのチャレンジャーのノリで続いてしまえばいいんだ。

くどまゆ脳の私的には、おふたりとも非常に馴染みのある方々なのですが、よくよく考えれば「池田彩&宮本佳那子」の組み合わせは斬新です。
間にくどまゆさんが居たからこそ馴染みがあったのであって、「友達の友達が仲良しとは限らない」の実例を見た感じ。
勝手な推測ですが、くどまゆさんが居なかったらこのライブは実現していなかったろうし、くどまゆさんが現役でも実現しなかった(どう考えても出演者かゲストに参加されるので、メンバーが変わる)はず。本当に不思議な感覚だ。
そんな背景を象徴するかのように、トークには何度か「くどまゆさん」のワードが何の補足説明もなくポンポンと。

それを反映して、トークパートはお互いへの質問コーナー。
池田さん曰く、宮本さんの第一印象は覚えていないとのこと。
まぁそんなものだよな。宮本さん→池田さんは「今度、新しくプリキュアを歌う人」ですけど、池田さん→宮本さんは「何かいっぱいいる先輩方の一人」だものな。
あと「初期の池田さんがフリフリドレスだった理由」を聞けた。何気に長年の疑問が溶けた。

【ゲスト】

たたでさえ不思議で新鮮な空気を、更に不可解なことにしていたのが「ゲスト:うちやえゆか」。何故に。
いや「何故に」とか言ったら失礼なんですけど、そういう否定的な意味ではなく、「何故にそんなチャレンジャーな真似を」というか(失礼)。

池田さん:
 「ふたりだけだと不安だったので、ゲストにうちやえさんをお呼びした」
 「不安材料が増した」

本当に、何故に。

ですがそこは流石はレジェンドプリキュア組。
池田さんが過労死するかに思えたのですが、いざ始まってみればピシりとピースがハマってました。
構成の勝利だったのかもしれない。セットリストを見ての通り、単独ライブ2本立ての構成で、絡むパートを集中化しています。
ていうかこうしてみると、ゲストのうちやえさんも、ひとりで普通に同じ曲数歌ってますね。

ただ構成については「これでいいのか」の思いもあったようで、次回はまた色々と考えてみるとのこと。
楽しみです。いきなり第2回が決まってるのも幸先良いです。

私はプリキュア脳なので、「プリキュア歌手」というだけで何か繋がりがあるような気になってしまいますけど、実際には必ずしもそうとは限らないんですよね。なのでこういうのはとても嬉しいし、夢が広がります。
次回のゲストがどなたなのか(そもそも居るのか)は不明ですが、勝手な希望を言うならプリキュア歌手を横断して行ってくれると嬉しい。

そして私はプリキュア脳以上に、くどまゆ脳なので、本当に本当に夢が膨らみます。池田さん&宮本さんのライブ!ゲスト!ゲスト!ゲスト!!
池田さん・宮本さんには失礼極まりない話かもしれないので申し訳ないですけど、元より応援したいお二人なので、尚のこと今後も応援していきたいです。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 前ページ   

現在コメントは、お返事をできない状態のため、全て保留のままにさせていただいています。
コメントを貰えるのは嬉しいだけに、申し訳ないです。