穴にハマったアリスたち
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■映画「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」

【謎生物】

冒頭。強烈な既視感があると思ったら「NS1」だった。
考えてみれば、「謎生物と出会って成長を見守る」展開は、正に坂上さんとふーちゃんのそれと同じ。
出会ったのがスタプリ組だったから、この話の流れになっただけで、もしユーマと会っていたのが坂上さんだったなら、沖縄が闇に沈んでいたのかもしれない。
もしくは、ふーちゃんと出会ったのが星奈さんだったら、スタプリVSスイートのガチ戦闘になってたんでしょうか。
「即、引き渡せ」と詰め寄ってきてたミューズさんとか、星奈さん視点で見たらハンターの皆様と変わりないもの。実にキラやばいですね。

その後の展開は「NS1」と随分と違いましたが、「スマイル」さんと「スタプリ」さんのテーマの違いのように思う。
「スマイル」当時は自身の成長(プリキュアになれるか)だったのが、現在は他者も含めた成長になっている。全人類プリキュア化の前の人間たる坂上さんには、ちょっと荷が重いな…。

【ノルマ】

冒頭の数分でやるべきことをやってしまうパワフルさに圧倒されました。
お約束の戦闘や必殺バンク。果てはコスモグミの販促まで。
ユーマの正体を知っていてストーリー上邪魔になるユニとAIを極めて合理的に排除し、話が拡散しないように香久矢さんらも除外。
手際の良さが恐ろしい。この数分だけで「めでたしめでたし」が流れても納得してしまいそうだ。

アン警部補も、ユニを遠ざけるとともに、ハンターを殺戮したことにしないための役回りですね。
ていうか普通に爆死したかと思った、ハンターさん方…。

【星奈さん】

予告でも頻繁に流れていた「各地の不思議スポットを回る」。
やや意外だったことに、圧倒的に自然系に偏ってた。人工物はモアイ・ストーンヘッジ・ナスカの地上絵ぐらい。
まぁ映画映えする人工物が他にあるかというとピラミッドとかしか思いつきませんが、「この子は本当に自然現象やUMAが好きなんだな」と何かしみじみ思った。
オーパーツとか疑似科学には興味を示さない感じだろうか。

あとハンターの戦闘シーン。
肝心要の変身アイテムを弾かれる大失態は、彼女のUMA好きが仇になったんだ。
ついつい警戒心が薄かったんだろうな。。

【vsハンター】

ある意味、この映画を象徴する一言。

ハンター:
 「プリキュア?知らんな」

伝説の戦士といったところで、所詮はド田舎のマイナー信仰。
ハンターさんも「世界征服を狙う何ちゃら」とかでもなく、単なる金目当てなのが非常に「らしい」です。
世界の命運を賭けてるわけではないけど、でも地球の命運はかかってるけど、星奈さんらはそれはあんまり気にしてない。
彼女らにかかれば「DX3」のブラックホール戦も、ただの局地戦になるのかもしれない。
世界は、広い。

【vsハンターその2】

強い。
それも個々の強みを封じたり逆手に取ったり正面から破る強さ。
伝説の戦士が、一介の犯罪者に後れを取る現実。しかもそんな敵が大量にいる。

スペシャルフォームを発動しても尚、圧勝モードにならないのがシビアです。
逆転手段がフォーム性能というより、「連携」や「相手の連携のなさ」なのは、それはそれでカタルシスですが。

【vsハンターその3】

フワやペンすらハンターの眼中になし。本編の戦いは何だったんだ…。
星座フォームの覚醒は、放置されたプリンセス様方の矜持を感じる。

【ユニさん】

冒頭のはしゃぎっぷりは何なんでしょうか。
明らかに銀幕出演に浮かれまくってます。カメラ意識しすぎ。

ハンター戦で星奈さんが即座にペン4本を投げ渡したのはファインプレー。
いつもなら戦闘中に貸し借りしているし、コスモパフュームだけを考えるなら1本あれば良かったはず(属性違いのような使い分けは今のところない)。
が、それでも4本渡したのは、直前に「変身ペンを弾かれる」失態をして、危機感を覚えたからかしら。反省と学習能力の高い女。
しかも「4本」。12本のペンを5人で配分するにしては明らかに多い。コスモは単独戦闘するだろうと想定していた(言い換えれば自分たちはチーム戦をするつもりだった)としたら、戦況の読みが鋭い。
そして結果的に、単独戦闘を任せられるはずのコスモが破れ、しかも自分らはチーム戦に持ち込めなかったので序盤は劣勢になったと。

不発に終わったこの策も最終局面では活きた。というか、ふたご座ユニ可愛い。

【香久矢さん・天宮さん】

本作の特徴「年長組には年長組の生活がある」を地でいかれていた。
いわゆる「あんた他に友達いないの?」問題の回避というか、この子ら、そんなに仲良しべったりじゃないんですよね。。

それ故にクライマックスの「ユーマに声を届けられるのは、ひかるとララだけ!」の呼びかけが真に迫っています。
ぶっちゃけ、ユーマに思い入れないですね、先輩二人は。一緒にいた時間がほとんどない。

同じくクライマックスの「どうして(ユーマはあらぶってるの)!?」も、なんとも説得力があります。
いや、お姉さま方の攻撃で大穴開いてるじゃないか…。それが原因では。

【スターカラーペンダント】

ユーマと遊ぶ星奈さんらはペンダントを首から下げてる。
いつものスタイルな気もするけど、途中から下げ始めていた(と思う)あたり、「念のため警戒」はしていたのかもしれない。
ユーマに対してなのか、ユーマ能力で転移した先で死にかけないためなのかは別として。
途中合流した天宮さんらが未装備で、対比がちょっと面白かった。

そして星奈さんのこの警戒心は、ハンター戦の初撃回避に極めて有効に機能しました。返す返すも、その後の変身までのラグが悔やまれる。

【お歌】

大画面で聞く「きーらーめーくー」は圧巻。これは「EDダンス」「ミラクルライト」に続く「発明」だと思うので、次回作にも継承して欲しい。

EDとして紹介されてていた「Twinkle Stars」が劇中ソングとは思わなかった。使い方が上手い。
確かにこのストーリーだと、EDダンスでは唐突感がある。(オールスターズメモリーズの時も「ミデンのあの空間で脱出前に(思い出つくりのために)踊ったんだな」とは分かるが、ストーリー的には不自然)
事前公開で謎だった「箱から出てくる」も、「幼年期の終わり」的意味だけでなく、オルゴールにかけてたのか。

あえて難癖をつけるなら、歌のシーンで変身を再起動したあたり。テーマ的には「変身を解く(自分を晒す)」方が自然には思える。
想いを伝える云々以前に、酸素の壁は厚かったか…。

お歌の捻じ込み方は、一時期のミュージカルシリーズを想起します。
狙ったのかたまたまなのか分からないけど、「DX」「NS」「ミュージカル」と歴代オールスターズのエッセンスを感じた映画だった。

【ララさん】

「ひかるみたいな人ばかりではない。もしも…」。
飲み込んだ言葉は重い。
最近はのほほんとしているように見えましたが、言葉に出さない警戒と不安はやっぱりあった。

警戒心を吐露することが、相手からの警戒を解くことにつながるのは何とも皮肉。
でも現実は確かにそうかもな。
何故怒っているのか。何故距離を置いているのか。何故反発するのか。
それらを伝えることが、相互理解の一歩なのかもしれない。

「スタートゥインクルプリキュア」のテーマは、

星と星は近くに見えるが、実際には天文学的に遠い。
あまりにも遠すぎて、想いやミラクルパワーでも届かない。
「星座」はあくまでイマジネーションの産物で、現実には存在していない。

から転じての、多様性を認めると必然的にぶつかる人と人との距離の壁の問題だと思ってる。

「HUG」で扱った「私が生きてきた15年を舐めるな」「こんなことで心折られるなんて、私の成りたい私じゃない」という逆ギレにも似た覚悟も、第三者からすれば「何ひとりで熱くなってんの?」の一言でぶった切られてしまう。
終始やる気も可愛げもないピトンしかり。「イマジネーションがないのはお前らだ」と吐き捨てるノットレイの皆様しかり。
そんな彼らと分かり合う第一歩は、逆説的だがこちらを分かってもらうことなのか。
確かに、相手を理解するより、自分を理解させる方が、とりあえず自分からアクションを起こせる(事情を説明できる)のだから正論か。

【ユーマ】

アン警部補曰く「周囲の感情を受けて変化する。ミラクルライトに似た性質」の存在らしい。
何かさらっと怖いこと言ってますけど、じゃあミラクルライトは悪意あるものが使ったらヤバイ兵器と化すんでしょうか。
何気に今までの概念を覆す発言じゃないか、これ。

「スタプリ」のこれまでの話ではあまり強調されていなかった気もするけれど、一種の子育て話。
「他者の影響でどうとでも変わる」のは正に子供そのもので、最も身近な多様性「親と子」を扱っていたのかもしれない。
「これまで強調されていなかった」と書いたけど、改めて考えてみればフワの育成はそういうコンセプトだったのかもな。

ユーマの「一緒に廻った場所をコピーする」のは、親と子の関係で考えると感慨深い。
子供の頃に親に経験させてもらったことは、確かに自分の中に息づいているし、人生に影響を与えている。
「多様性」というのは訳の分からぬ無尽蔵の何でもありではなく、それぞれの親や育った環境の反映。

あと、出会ったのが自然大好きな星奈さんで良かった。これが宇佐美さんだったら、ラストシーンでパリ市民がコピーされたりしかねなかった。

【16年目】

星奈さんらは現時点での最新プリキュアで、その観点では「子供」のイメージがある。
が、劇中では「子供」のユーマを見守る立場だった。
今から15年後の30周年のときに(つまりは今でいう美墨さんらの立場になったときに)この映画を見返すと、色々と発見があるように思う。


(左画像)『映画スター☆トゥインクルプリキュア 〜星のうたに想いをこめて〜』主題歌シングル (CD+DVD) [ キュアスター(CV:成瀬瑛美)ほか、吉武千颯、知念里奈 ]

(右画像)『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』オリジナル・サウンドトラック [ 林ゆうき・橘麻美ほか ]

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


【先輩プリキュア】

本来は当たり前のことですが前シリーズの先輩方の出番はなし。
これでミラクルさんの連続映画出演記録は途絶えました。たぶん、今後破られることはないと思う。

ですが映画キャンペーンのクイズ企画には、ちゃっかりとミラクルさんの名前が。
次回の春映画はどうなのかしら。

【お子様】

一緒に見に行った我が子は、中盤の戦闘から泣き出し、終始涙モードで終演後も著しく機嫌が悪かった。戦闘は怖かったし、切ない別れのラストだったものな。
でも「つまらなかった」かというとそうでもなく、もう1回見に行くか聞いたところ「ぜったいにいく」と言い張られた。
なんか終演後の周囲を見てると、似た感じの子が多かった気がする。

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「全プリキュア投票」をようやく決めたので、旗を表明してみる。

【作品】
・「映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」

初代を見ていた15年前のお子様が、いよいよ社会に出ていく…という背景と、「これまでの15年の歩み」をテーマとしてがっちりかみ合わせた素晴らしいシリーズだったと思う。

「子供に戻されたからこそ、(ハピネスで「子供時代の宝物も、現実の不幸の前にはガラクタ」と一掃された)ミラクルライトがもう一度力を貸してくれる」「『心折れるなんて、なりたい野乃はなじゃない!』という逆ギレからの奮起」「歴代プリキュアの能力持ち相手に、真っ向からの徒手空拳で挑む」等々の前半部分も素晴らしいし、ミデンの苦悩に対して15年の各シリーズがそれぞれのシリーズテーマに沿った回答を連打する後半部分も素晴らしい。
単なる「懐かしの大集合」ではなく、これまでの15年の想いと悩みが詰まりに詰まった、まさに集大成の強烈な映画だった。(以前書いた感想

どれか一つ選べと言われたら、この映画を選ぶしかないんじゃなかろうか。

【プリキュア】

・キュアイーグレット
・キュアドリーム
・キュアブロッサム

鳥キュアと夢キュアは外しようがないので、実質3人目を誰にするかだったのだけど、何か考えるのが辛くなったので花咲さんで。
「くどまゆさんと一緒にインタービュー受けてるブロ子」とか、何かそういうので妙に人間臭さを感じるのが好き。

これがもし「なりたいプリキュア」だったらビート、「憧れるプリキュア」だったらフローラ、「一緒に戦いたいプリキュア」だったらハート、「会いたいプリキュア」だったらミラクルだった。

【キャラクター】

・工藤真由(Yes!プリキュア5)
・工藤真由(ハートキャッチプリキュア!)
・フェアリートーン

思考停止することにしました。
あと「鏡の国」のピンキーがいるけど、候補にないので悩まずに済んだ。

一人目のくどまゆは「栄えある本編初登場」くらいしか語りようがないのだけど、二人目のくどまゆは「ハートキャッチ」でも有名な文化祭回のあのシーンでの登場。「HEART GOES ON」は後々の戦闘シーンとかでも使われていて、歌詞で歌われている内容はブロ子さんらのフォルテッシモとかのイメージとも被るのだけど、原点にさかのぼるなら苦難をぶち破って戦ってるのは、工藤真由(役名)さんと池田彩(役名)さんなんですよね。1話限りのゲストキャラの、すこぶる強力なイメージソング…!

文化祭のあのライブは、「みんなそれぞれ色んな事情があって、それは他者には分からないし解決もできないけれど、でもこうして一緒にいることで何かの力にはなれるはず」のテーマに沿った素晴らしい1シーンだったと思う。

フェアリートーンも「音楽が力を貸してくれる」のテーマに物凄くハマってる起用だったと思う。
「幸福と不幸は音符の並び一つで変わる紙一重の存在」「だけどその距離は絶対的に遠い」。ノイズ様の正体が分かったのに、空を飛ぶノイズ様には届かない。「ノイズに届かない…」、虚しく空を切る手の前に、割り込んでくるフェアリートーン。そして「届くミミ!」。
絶対的な距離を越えて、歌声は届く。だからフェアリートーンの力で羽が生え、メロディさんらは距離を詰めた。
プリキュアさんだけじゃない、主題歌担当の力も使っての総力戦で「悲しみ」に挑む。くどまゆさんじゃなかったら、あのシーンに説得力はなかったはず。

【歌】

3曲なんて選べるか。
どうにもならないので、「好きな3曲」ではなく「思い入れのある3曲」に絞ることにした…のだけれど。

・「笑ったら最強!!」

…が、選択肢にない!なんで!?
「1曲選べ」だったら迷わずこの1曲なのに。

「笑えたら最強」から連想される事実、「今、笑えるような状況にない」。それでも笑う。「笑いたくて笑えたなら最強の底力」「つま先は未来に歩き出している」。
当時悩んでいたくどまゆさんに贈られたお歌らしい。卒業ライブでも2曲目を飾っておられた。
くどまゆさんの歌声の魅力が最大限に詰まっているし、歌詞もメロディも素晴らしいです。

・「プリンセス・ストーリー」

…も、選択肢にない!なんで!?
「キャラクターソングから1曲選べ」だったらこの曲なのに。

劇中で語られていない、お姫さんの心中を補完した正にキャラソンの鑑だと思う。
気弱だったはずの彼女が、どうやってそれを乗り越えたのか。「ハピネス」はプリキュアオムニバスみたいなところがあるからか、ほとんど描かれていないけど、ブローチを握りしめながら、彼女は彼女で決意していたんだ。
自分のことは信じられないけど、みんなのことは信じられる。どうしてあの時、毒リンゴを食べてしまったんだろうと悔やみながらも、勇気を振り絞って皆についていく。
このお歌を聞く前と後では、姫さんの見方も変わってくる。

・「LOVE&LOVE」

やっと選択肢にあった。

最終回のえみるとルールーの再会シーンのおかげで、印象が大きく変わりました。
私としては「未来は変わらない。分岐もしない」説だと思ってる。(過去に描いた記事
故に共に「LOVE&LOVE」を歌ったあの思い出は、「えみるにとっては過去。ルールーにとっては未来」の出来事。

それを踏まえて歌を聞くと、視点がぐるぐる変わって解釈も反転しまくる。
元々どこか懐かしい感じの「あの夏の思い出」感のある曲で、実際ナイトプール回で正にそんな使い方もされていましたけど、最終回で完成した感じ。先ほどの「プリンセス・ストーリー」とは逆で、本編がお歌を補完している。
「ナイトプール」の挿入歌シーン、今見ると情報量が凄まじいですよ。過去と未来が交差しまくってる。

あとうちの子が時々「前奏部分を」歌ってる。なんか妙に聞き覚えのあるリズムを踏んでるなと思ったら「LOVE&LOVE」だった。お子様にも浸透する素晴らしき名曲。


で、ないものは仕方ないので残り2曲は「プリキュア・メモリ」「勇気が君を待っている」にした。
「リワインドメモリー」や「ハートキャッチパラダイス」とも悩んだけど、前者は「好きな作品」、後者は「好きなキャラクター」および「好きなプリキュア」に内包しているということで。

・「プリキュア・メモリ」

10周年(の定義が15周年と違うけど)の記念シリーズのED。
季節ごとのオシャレが過ぎ去り、時計の針がクルクルと進んで大人になっても、愛と勇気を忘れないで。
私たちは無力だけど、ずっとそばにいるよ。

「クチビルから零れるルビーみたいに、ルビを読んで歌った言葉はジュエリー」なんて、ちょっとこんな素敵な歌詞はそうそうないのでは。
10年前の幼児時代に歌ったあの曲。ルビを読んで(漢字が読めないので)歌ったあの曲。
紛れもなくあったキラキラ輝くイノセントな宝物。

大人が子供に歌いかけるような、そんなとてもとても優しくて願いのこもった、「これこそプリキュア」といえる曲だと思う。

・「勇気が君を待っている」

プリキュアシリーズを貫くキーフレーズの一つ「勇気」。

「大好きだから信じたくて」「傷つけながら、傷つきながら、それでも未来が見たい」。
「大好きを諦めない」の1点で、勝算も展望もないまま次の一歩を踏み出す。精一杯の歩幅で。そして「勇気で未来を変える」。
「プリキュア・メモリ」が子供への願いとすれば、「勇気が」はこうありたい自分の姿。

この曲も「これぞプリキュア」の1曲だと思う。


…といったところで投票して来よう。

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■15th memorial Live2019

 日時:2019年06月03日(月)開場18時30分/開演19時30分
 場所:渋谷デュオ・ミュージック・エクスチェンジ
 出演:中田あすみ、浅野まゆみ、寺門仁美、土屋実紀、石塚さより、小暮英麻、小島めぐみ、下屋則子、永田亮子、松岡由貴
 ゲスト:植田佳奈
 曲目:
  01. 太陽の楽園 ~Promised Land~(全員)
  02. Legend of Mermaid(全員)
  03. 恋はなんだろう(中田あすみ)
  04. EverBlue(寺門仁美)
  05. 夢のその先へ(中田あすみ、浅野まゆみ、寺門仁美)
  06. オーロラの風に乗って(小暮英麻、永田亮子)
  07. KIZUNA(中田あすみ、浅野まゆみ、寺門仁美)
  08. Legend of Mermaid(植田佳奈)
  --. トーク
  09. Before the Moment(土屋実紀)
  10. 花と蝶のセレナーデ(小島めぐみ)
  11. 暗黒の翼(石塚さより)
  12. 黒の協奏曲~concerto~(土屋実紀、下屋則子)
  13. 闇のBAROQUE-バロック-(土屋実紀、下屋則子)
  --. トーク
  14. Piece of Love(浅野まゆみ)
  15. 水色の旋律(寺門仁美)
  16. MOTHER SYMPHONY(中田あすみ)
  17. KODOU~パーフェクト・ハーモニー~(中田あすみ、浅野まゆみ、寺門仁美、小暮英麻、永田亮子、植田佳奈)
  18. 希望の鐘音~Love goes on~(全員)
  --. Legend of Mermaid(全員+観客)
  --. 世界で一番早く朝が来る場所(動画)

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

【注意事項】

開演に先駆けて、主催の土屋さん自らステージに立たれて挨拶された。

土屋さん:
 「このライブは特定の何かのライブです」
 「特定の何かの歌しか歌わないし」
 「特定の何かの話しかしないし」
 「特定の何かを愛してくれた、かつての幼女のためのイベントです」
 「でも特定の何かが何なのかは、SNS等で書かないように」

権利問題でそのような制約がついたらしい。これは版権サイドが厳しかったからではなく、むしろ全力で応援してくれた結果だそう。
(実際、特定の何かの原作者様からのお花も届いてた。すごい)
だから特定の何かが何なのかは書けない。分かる人だけ集まれ。これはそういうライブ。

そしてそんなハードルにも拘わらず、700人ものファンが集まった。月曜開催でなかなかに攻めた日程なのに、それでも集まった。もうそのことだけで感動ですよ。
せっかく譲歩してくださった偉い人たちに、あえて失礼で無粋で下品なことを言いますと、この集客力をよくよく見ていただき、ぜひ欲を出していただきたいです。ライフライナー(土屋さん談)の私らとしては、かつての幼女様の分も喜んで出します。ここにお金が落ちてるんで、是非拾いに来てください…!

土屋さんが企画してくださったきっかけは、昨年のメモリアルライブでの「生きていて良かった」の一言だったそうで。
あの時のお姉さん、今日も来てたんだろうか。私が言うのも変な話ですが、心から感謝。
もちろん当時のファンの想いを受け止めてくださった、土屋さんや出演者の皆様にも。

ちなみに「特定の何かの話しかしない」は嘘ではなく、「Voice in the Live」の話題すらしなかった。しない方が不自然とすら思えるのに。
その拘りがむしろ嬉しかったです。これは「特定の何か」のライブであって、「VitL」すら不純物。そう言えるほどの迸る愛。
もちろんCri☆siSのことも触れられなかった。Cri☆siSは単体でも成立していたんであって、「特定の何か」の非公式バンドじゃないんだから当然だ。その矜持がまた嬉しい。

【開演】

開幕ナレーションが伊東みやこさんだった。初っ端から振り切れてる。
客席には斎藤恵理さんと桐井大介さんもいらっしゃってた。特に桐井さんには黄色い声援が凄い凄い。出演者に寺門さんがいるからというのを差し引いても、盛り上がりがおかしい。

今回のライブ、何かの15周年記念ですが、5周年や10周年があったわけでもないので集まる客層が読めるようで読めない。
私は土屋さんらによる「Voice in the Live」からのCri☆siSファンなのでそのイメージでいきましたが、会場は7:3から6:4ぐらいで当時の女児様が集まっていた印象でした。おかげで声援の質が違う。うちの子も15年したらこんな風に盛り上がったりするのかしら。お子様の夢が詰まった、本当に幸せな空間だった。

私自身は15年前もいわゆる「大きなお友達」だったけど、この何かには本当に人生を救われた。冗談抜きで、出会えなかったら死んでてもおかしくなかったと思う。だから今日、こうしてイベントに参加できたことが本当に嬉しい。

【前半】

はっきり言って全曲おかしい。1曲目から涙がこぼれたし、2曲目でも意識が切れかけてた。
が、3曲目。すごいです。良い意味で涙が止まった。なるほど、これが「そうか、アイドルのライブだったのか!」か。

中田さんと寺門さんは当時中学生で、何せ体格やら声変わりやらの壁がある。当時とはお歌の雰囲気が変わってたけど、だけどやっぱり「あの」子らだと分かる。
成長したあの子らが歌ってるようで、何かもう可愛くて素晴らしい。

その一方で、何度も口にされた「あの」フレーズは、正にそのまんま。さすが。
あまりの再現度(本人なんだから当然なんだが)に、場内がざわめいたほど。おぉ…本物だ…。

【オーロラ】

永田さん:
 「この歌は私を想って歌ってくれた曲で…」
小暮さん:
 「当時はそんなこと考えてなかった」
 「貰った曲をそのまま歌うみたいな」

それが何チャラボイスの遠因ではなかろうか…。

何はともあれ15年を経て、完成版が歌われた。我らの英麻様と、まさかの永田さんのお二人で。

私を含めて「VitL」からのファンは「オーロラ」が歌われることは確信してたし、当然コールも想定してたはず。なんせ昨年のメモリアルライブでは演者様から要求されたぐらいだし。
が、今日の客層を見て、それをやっていいのかかなり迷った。しかも永田さんとお二人で歌う…?

結果、誰が指示したわけでもないのに、全員がコールを踏みとどまった。お歌もさることながら、そのことに感動。
名も知らぬ同志の皆々様と酒を酌み交わしたい気分。

【KIZUNA・KODOU】

前奏から悲鳴があがった。気持ちは分かる。私も悲鳴をあげたい。
もうバンクがガシガシ重なって見える。お歌がゴリゴリ飛び交ってる。

生はやっぱり圧巻で、しかも本家本元。「VitL」でKIZUNAが歌われなかったのは(と思う)、今日この日のための温存だったんじゃないかと思うほど。

KIZUNAはバックコーラスが印象的だけど演者の方は(たぶん)やってなかった。
が、明らかに会場内から聞こえてた。幻聴の可能性を否定できない自分がいるが、おそらくはかつての女児様らだと思う。さすがは元女児様。コーラスに何の違和感もない。
放送当時存在した実況掲示板で飛び交った「いた!」や「るーうー」が、生歌でなされるのが羨ましいやら何やら。

KODOUも多くの人が歌っていたように思う。一般にライブ的にはあまりよろしくはないのかもしれないけど、その興奮は痛いほど分かる。
だってあの「KODOU」だもの!しかも6人バージョン!

あと、どちらの歌にもある少し特殊な節回しが、ぴしっと揃ってたのが、歌い手としては当然なのかもしれないけど、すごく格好良かったし、「ああ本物だ」感が物凄い。

【LoM2回目】

KIZUNAのあと。不自然な間があいた後、何かの前奏が流れるも何なのか分からない。
声もなくざわつく中、やがてスローVer「LoM」だと分かったのち、一瞬で理解が広がる。植田さんだ。何の補足説明もなかったけれど、何を模したのかも分かる。
ていうかシークレットゲストとしての植田さんの登場シーンとして、完璧すぎる。

これで何かの8匹中実に6匹までもが登場。更に残りのお二方からもお手紙が届いていた。

喜多村さん:
 「駆け付けられなくてごめんなさい」
 「これが懺悔するって気持ちなのね」

新井さん:
 「犬を飼っていて、だから今回のチャリティーライブは嬉しかった」
 「犬の名前は例の何かで、グッズも黄色で統一してます」

お手紙参加だけでもこのインパクト。

【Before the Moment】

参加できなかったキタエリに替わり、土屋さんから。
この曲には何度励まされたことか。大丈夫、間違ってない。

ライブ時間が限られる中で、このお歌を組み込んでくれた気持ちが凄く嬉しいです。

【花と蝶のセレナーデ】

カラオケで練習を続け、見知らぬおじさんに褒められたりしながら準備をされた「花と蝶のセレナーデ」、何かもう今日のこの会場にマッチしすぎてる。一夜の夢のうたかたに、踊り踊られお歌を聞こう。
そしてこじまめの1人12役+1役が唸りをあげる…!

この1シーン、昨年のメモリアルライブでこじまめがリクエストされたのだけど、ぶっちゃけ詳細を失念してたこじまめはすんなり台詞が出てこなかった。
それを気にしたかリベンジに燃えたのか、まさかの12人態完全バージョンで持ち込んでこられた。あの時リクエストしたお姉さん、聞いていらっしゃったでしょうか。これが真のこじまめ。やばい、こじまめが超格好いい。

【暗黒の翼】

VitL第2回でも歌われた石塚さんによる「暗黒の翼」。
持ち歌がないなんて事実が吹き飛ぶほど、ハマりまくってる。
しかもセットリストの構成も素晴らしいです。怒涛のダークサイドソング。

【黒の協奏曲・闇のバロック】

さすが本職の歌手様。圧巻のお歌。
土屋さんがおっしゃるように、過去に歌った回数はかなり少ないのだけど、それでも強烈に印象に残ってます。さすがは例の何かのターニングポイントになったお歌。ここから激戦が始まる。

下屋さんの例の台詞も、今回はばっちり決まっていらっしゃった。前回は不意打ちだったみたいだものな…。

【三色ソロ】

この3曲は、ずっと生で聞きたいと思ってた。

特に寺門さんは引退なされてしまったので、もう無理だろうと諦めていたのに。おかげで夢が叶った。ありがとう。
当時はバスツアーとかで歌われていたらしい。間奏後の全員合唱は、当時もやってたのかしら。もしそうなら寺門さんファンにとっては涙ものだよな。

中田さんの選曲が「MOTHER SYMPHONY」なのにも拘りを感じます。
「Piece of Love」「水色の旋律」と対をなすソロソングは「MOTHER SYMPHONY」。本来これは単独曲。セットリスト的にも後半戦の流れを汲んでて美しい。
こういう細かな思いが本当に嬉しいです。

声も素敵すぎる。例のあのお歌前の掛け声のとおりのボイスで、心の裏側をくすぐられるような優しくて可愛くてしなやかなお声に思考が止まりました。

「StarJewel」が聞けなかったのは残念といえば残念だけど、この流れならやっぱり「Piece of Love」。暗黒パートから一気に元のパートに引きもどしてくださった。

【希望の鐘音】

このお歌は卑怯だ。受け入れたくない「最後の歌」。でも「最後の歌」。
ここまでで実に18曲。トークコーナー2つを挟みながらのこの曲数ですよ。少しでも多くのお歌を届けてくれようとしたのが良く分かる。

【トーク】

時系列やまとまりを無視し、とにかく印象に残ったことを羅列する。

・浅田さんにパートナーを呼ばせる場面で、中田さんは「〇〇さん」と苗字呼びしてた。
 確かに彼女はそう呼ぶ。当たり前なんだが、私らとは違うことに妙な新鮮さと納得があった。
 うん、中田さんはそう呼ぶよね。そう呼んでたんだから。

・寺門さんの最期の挨拶で「大事な宝物(箱)」のフレーズを言った瞬間に、中田さんと「うまいでしょ」と喜び合ってた。
 この比較的普通のワードに超反応するあたりに、物凄い愛を感じる。

・中田さんはヒトデ(だと思う。星というより)、寺門さんは真珠のイアリングをつけていらっしゃった。
 松岡さんは獣耳。そういえば確かについてたものな。エイなのに。
 他、多くの方がイメージカラーのネイルをされていた。
 衣装は言うに及ばず、細部にわたるまで愛が迸ってた。
 (終演後に知ったけど、土屋さんのイアリングは中田さん作だったそうな)

・「オーロラフラッシュ」に「ブラックパールボイス」等々。とにかく至る所に遊びと愛を感じた。
 ところで土屋さんが「最後のふたり」と盛んに強調していたのはジョークだったのか、何か本当に背景があるのか。前者と願いたい。

・中田さんはビールソムリエの資格を持っていらっしゃる。
 「ぐるぐるあわあわ」していたあの子が、ビールの泡をぐるあわされるようにご成長された。
 今回のライブの直接のきっかけは、中田さん企画のビアガーデンでの飲み会の与太話(ではなかったのだけど)だそうで。

・下屋さんは甥っ子と姪っ子の名付け親だそうで、つけた名前はあの二人。

・こじまめ曰く「15年好きだったということは、これはもう永遠ですよね?」。
 同感です。多分これは一生治らない。人生に深くしみ込んでる。

・他、書きたいことはたくさんあるのだけど、特定ワードに引っかかりそうなので…。

【LoM3回目】

写真撮影を挟んだ後に、「全員」でLoM。あの1シーンのように「全員」で。
歌詞が示されたわけでもないのに、全員が当たり前のようにLoMを歌う。「当たり前」と言ったらだめだよな、それぞれの人生で、それぞれこの曲との出会いがあって、それで心に刻み込まれたんだ。

無粋なことを言ってしまえば、最後は全員でのLoMだろうと予想はしてたから、歌詞を確認して行こうかなとかそんなことは思ってた。
結局、歌を聞き返しただけで歌詞カードで意識的に覚えなおしたりはしなかったけど、いざ歌いだすと考えるより早く、歌詞が口から出てくる。

そしてまた何よりLoMが素晴らしすぎる。ライブが終わるのはとてもとても寂しいけど、誰もが旅をしていて、いつかはここを旅立つ日が来る。でも母なる海はこのことを忘れない。
あの時救ってくれた場所に、15年の時を経て、もう一度戻ることができた。そしてまた旅立っていく。またいつか戻れる日がくると信じながら。

【終演】

LoMのあとダブルアンコールがかかった。それに応えてエンドロールが流された。
内容は植田さんらが撮影したリハ風景(植田さんは極秘にするため、映りこまないように細心の注意を払ったそうな)を、中田さんが編集したもの。
当たり前のことだけど、今日のこのライブが実現するまでには、演者の皆様の準備があった。
この世界の半分は愛という見えない奇跡でできてる。そう信じられる、素晴らしいライブだった。

何度も何度も繰り返し書いていて、安っぽく聞こえてしまいそうだけど、本当に今日のライブは楽しみで、この15年の想いが報われました。
当時皆様のお歌に救われて、どの曲も何度も繰り返し聴いた。どこでどんな風に使われていたかをすぐに語れるぐらい、何度も見た。
その皆様やお歌に、こうして会えたことは、間違いなくこれからの人生の心の支えになります。帰れる「海」があることは、本当に幸せだ。原点がはっきりしているからこそ、旅に出られる。

「次はない」とのことでしたが、アンケートにあった20周年や30周年の言葉を胸に、またこういった機会を作っていただける日を心待ちにしています。
その時に胸を張って戻れるように、頑張って歩いていきたい。本当にありがとうございました。


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■STUDIO NORTH HOLLYWOOD PRESENTS スタジオオープン記念スペシャルトークショー

 日時:2019年05月26日(日)開場19時00分/開演19時30分
 場所:柏・STUDIO NORTH HOLLYWOOD
 出演:工藤真由
 曲目:
  --. トーク(質問コーナー)
  --. お絵かき対決
  01. プリキュア5、スマイルgo go!
  02. My sweet days
  03. For My Friends
  04. Birthday Present
  05. にじいろ(カバー)
  06. プリキュア~永遠のともだち~
  07. Go My Way!

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

【くどまゆ】

卒業から2年。みんな大好きくどまゆさんが帰ってきてくれました。
壮大なるプリキュアライブ、盟友の池田彩さんのライブのゲストと経て、今回は単独イベントです。
2年間、来るかどうかも分からぬこの日を胸に耐えてきた思いが報われた…!

イベントの名目は、弟さんがこのスタジオの経営者になられたから。そのオープン記念イベントです。
客層的に、果たして経営戦略的に成立してるのか疑問符なイベントですが、細かいことは気にしない。開いてくれたことに、ただただ感謝。

しきりに「狭い」「荷物は最小限に」「薄着で」「飲料物持参」とアナウンスされていて身構えていったのですが、いざ会場に入ると思いの外広かったです。
数字的には14畳ぐらい。参加者は30~40人。まぁ1畳に3人と思えば、確かに普段のライブもそんなものかもしれない。
ただそのあおりで、くどまゆさんのスペースは1畳ちょっとくらいしかありませんでした。すんごい近い。2年間のお別れとのギャップが凄まじい。

入場されたくどまゆさんは、大変に可愛らしかったです。プリキュアライブとかでは、おすましされてたんだな…。

【トーク】

事前に寄せられた質問への回答コーナー。
あまりの近さに、なし崩しの対話式だったらどうしようかと思ってたんですが(緊張するので)、そこはちゃんとコーナー化されていました。

記憶に残ったところを抜粋。

Q:「推しキュアは?」
A:「キュアドリーム」

以前からおっしゃられていたまま、今でも夢原さん推し。
確か何かのオールスターズ記念での出演者アンケート「会いたいプリキュアは?」でも、夢原さんは頭一つ抜けて1位だったんだよな。プリキュア オブ プリキュア。

くどまゆさんが卒業ライブでも(そして今回のイベントでも)口にした「同じ空の下でつながっている」は、夢原さんのお言葉。
「ドリームから影響を受けた」と言われていたけど、私にとっては、くどまゆさん自身に夢原さんのイメージが色んな面で被ります。

Q:「完全復活するのはいつ?嘘でも構わないので」
A:「今年中に何かやるかも?」

また「音源化の予定は?」にも「3年後?」。
予定は未定。「嘘でもいいから」に乗せられての勢い発言とはいえ、ご本人様からも「リアルでしょ?」。
2年間、プリキュアライブまではSNSすら停止していたことを思うと、「次回予定がリアル」な状況は素晴らしいですね。

Q:「自分以外のプリキュアソングを歌うとしたら?」
A:「リワインドメモリー」

大人気のリワインドメモリー。池田さんも五條さんと(持ち歌をさしおいて)歌っておられた。
宮本さんとのタッグは普通に実現しそう。物凄く聞きたい。
 
あと林ももこさんの歌にも言及されていた。くどまゆの歌う「You make me happy」も聞きたいなぁ。

Q:「スイートOPが大好きです。裏話等あったら」
A:「この歌は辛かった」

2011年のタイミング的なこともあり、色々と大変だったお歌。
それに加えて前期と後期で歌詞違いがハードで、切り替わり時には同一イベントで2曲歌い、何が何やら状態だったそうで。
「みんなー次はUNLIMITEDだよ、歌えるかなー?私は歌えないけどねー」な謎心境だったらしい。
同悩みは茂家さんも抱えていたそうです。今だと「魔法つかい」さんもかしら。五條さんは言うまでもなく。

Q:「お歌を聞いたお子様の反応は?」
A:「3か月のときにフルスロットルを歌ったら、笑顔になってくれた」

3か月の子に至近距離から「フルスロットル」を浴びせかけるとか。
状況が分かりませんが、「やってみよう」感がやみません。

くどまゆ:
 「歌が好きなのかと思っていたが」
 「ガチで歌いたくなったので、炊事しながら歌っていたら、子供と犬が揃ってポカンとしていた」
 「ハートキャッチパラダイスを踊ったときも、何やってるの?な目で見られた」

『ガチで歌いたくなったので、炊事しながら歌う』の状況がまずよく分からないし、何か色々おかしい。

(蛇足で補足すると、お子様のその反応は、たぶん子供特有の「熱中しすぎて無表情になる」やつな気がする)

Q:「(主婦になったということで)料理のレパートリーは増えましたか?」
A:「残り物を上手く使っている」

まんま主婦様だ。
冷静になってみれば今回のイベント、トークの内容等も踏まえると、「主婦様の歌いたい欲を満たすための豪華なカラオケ会」が真相な気がしてきた。大歓迎です。むしろそんなノリで今後もどんどんイベントやって欲しい。

あとパクチーが好きで、某店の料理をコピーしてみたそうです。

Q:「趣味のギターは続いていますか?」
A:(一斉に指さされる会場内のソレ)

入場してすぐに目に付いたソレ。ギターのギタ子さん。
いつぞやのライブで活躍したその子が、今回持ち込まれていました。
(後の「にじいろ」の際に使用されました。弾いたのはくどまゆではないですけど)

Q:「ハグプリでプリキュアを知り、過去シリーズも見ました。これが工藤真由だというプロフィールを教えてください」
A:「GoMyWay!が一番わかりやすい」

座右の銘は変わらず「GoMyWay」。その他のプロフィールも以前と同じ。くどまゆは、くどまゆのままだった。
そして驚いたことに「初めて工藤真由のイベントに来た」という人が2,3名いらっしゃいました。意識してアンテナ張ってないと引っかからないように形での開催だったし、参加の心理ハードルも高めのイベントだったのに。

オールドファンとして素直に嬉しいです。単なる同窓会じゃなかった。くどまゆさん万歳!

【お絵かき対決】

往年の定番コーナー。そして大体くどまゆが負ける。八百長により。

弟のRyoさんと、バンドメンバーYumaさんが参加し、お題は「キリン・河童・ねこ」と「工藤真由の似顔絵」。
特に後者、くどまゆさんの迷いなき筆の動きは、さすが女子というかさすが元アイドル様。描きなれていらっしゃる。
が、それはそれとして総合最下位になられ、罰ゲームの物まね。

くどまゆ:
 「安らぎの緑の大地・キュアミント!」

まさかまた聞ける日が来るとは…。

【お歌】

選曲基準は明白。「プリキュアライブや池田彩ライブで歌っていない歌」。
サービス精神が嬉しすぎます。練習とかブランクとか考えたら、同じ曲で固めた方が楽だったろうに。
特に「永遠のともだち」がまた聴けたことに感激。このじわじわと高まってくる熱い気持ちは、他のプリキュアソングともちょっと違う。「NS」のあの恐怖と感動が去来する。
しかも今回、最後のあの1フレーズを皆で歌うことに。

「プリキュア5」OPも随分と久々。しかも途中の歌詞「たいせつな友達」を「まゆとも」に歌い変えてくれるおまけ付き。

オリジナル曲も嬉しい。プリキュアソングは(それこそ1月のプリキュアライブやゲストのような形で)聴ける可能性も感じてたけど、オリジナルはもう二度と聴けないかもと思ってた。しかもこの近距離。
「トーク&ライブ」ということで、なんとなく以前のアニメイトイベントを連想してたこともあり、「My sweet days」が胸に染みる染みる。

カバー曲を入れてくれたのも嬉しいです。くどまゆライブでは伝統的にカバーをやってた。これまた冷静に考えたら「主婦様のカラオケ欲につきあわされたのでは」感がありますが、全くオッケーです。歌いたくなったら呼んでください。駆けつけますから。

【感想】

改めて思えば、現役時代にもなかったような豪華なイベントだった。異様な近距離で、トークありミニゲームありお歌ありの約2時間半。お土産もスペシャルです。ここにきてまさかの新CDですよ。

イベント中、終始ボーーッとしてたけど当然だ。急性くどまゆ中毒を起こしてた。ただの酸欠な気がしないでもないけれど、とにもかくにも くどまゆの過剰摂取だった。

次回のイベントは未定で、「卒業」そのものも撤回はされてないとはいえ、「これが最後」でないのを強く感じました。次のときを楽しみに、良い子でいよう。ありがとう、くどまゆさん。ありがとう、STUDIO NORTH HOLLYWOODさん。


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■あやかな企画「やってみよう!やったらえぇやん」第1回

 日時:2019年04月28日(日)開場18時00分/開演18時30分
 場所:赤坂グラフィティ
 出演:池田彩、宮本佳那子
 ゲスト:うちやえゆか
 曲目:
  01. リワインドメモリー(ふたり)
  02. We can!!HUGっとプリキュア(宮本佳那子)
  03. 勇気の花
  04. 花咲く丘に涙して
  05. シュビドゥビ☆スイーツタイム
  06. プリキュア! カナ Yell☆ミラクル
  07. Story(池田彩)
  08. 晴空物語
  09. Alright!ハートキャッチプリキュア!
  10. SHAMROCK
  11. ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!!
  (トーク)
  12. Smile(うちやえゆか)
  13. イチゴイチエ
  14. しあわせの予感
  15. My dear friend
  16. まかせて★スプラッシュ☆スター★
  17. やってみよう!(ふたり)
  --. まかせて★スプラッシュ☆スター★(宮本佳那子)
  --. シュビドゥビ☆スイーツタイム(池田彩)
  --. ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!!(うちやえゆか)
  --. プリキュア! カナ Yell☆ミラクル(3人)

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

【会場】

会場の赤坂グラフィティさんが5月で閉店とのこと。
図らずも最後の最後に参加することが出来ました。
基本的に着席形式のライブで、他とはちょっと雰囲気が違って好きでした。
何とも寂しいです。何度も足を運んだよなぁ…。

お客さんは整理番号ベースで120人越え。
整列の際に「最高に多い」とおっしゃっていました。

【リワインドメモリー】

いきなりのリワインドメモリー。一番聞きたかった曲が、いきなり聞けてしまった。
赤坂さんは構造上、出演者の方々は客席の後ろの階段から、客席を縫って登壇されるのですが、何か姿が見えた興奮も冷めやらぬままの、いきなりのリワインドメモリー。いきなり泣いた。
この曲はつくづく反則過ぎる。ズガンと足を踏みしめて、立ち上がって踏みとどまろうと思える。

池田さんはこれで、五條さん・宮本さんの両パートを歌われてますね。いつの間にかリワインドの第一人者になっていらっしゃる。

【アンコール】

「今までに歌ったことのない組み合わせでやってみた」とのことで、持ち歌交換。素晴らしい。

そして「まかせて」のインパクトが凄いです。
池田さん&宮本さんのペアだと、主要曲だけでも「5」「GoGo」「ハートキャッチ」「スイート」「スマイル」「ドキドキ」「アラモード」「HUG」と恐ろしい範囲をカバーします。にも拘わらず、たった1シリーズの「SplashStar」が色々と塗りつぶしてくる。。

(蛇足ながら、5th記念アルバムでの公式のお唄入れ替えでは「まかせて」はくどまゆさんが歌っておられた。宮本さんは「ゲッチュウ!ラブラブ」)

【やってみよう!】

本ライブのタイトルにして新曲。池田さんと宮本さんでコンペして、今回は宮本さんの曲が採用されたそう。

「やってみよう!やったらえぇやん」のフレーズは、1時間ほど相談して決めたとか。
池田さん的には「サブタイトル(毎回変える)」つもりだったのに、早くも「やってみよう!やったらえぇやん第2回」が公表されてしまい、取り返しのつかないことに。
もうこのまま、破れかぶれのチャレンジャーのノリで続いてしまえばいいんだ。

くどまゆ脳の私的には、おふたりとも非常に馴染みのある方々なのですが、よくよく考えれば「池田彩&宮本佳那子」の組み合わせは斬新です。
間にくどまゆさんが居たからこそ馴染みがあったのであって、「友達の友達が仲良しとは限らない」の実例を見た感じ。
勝手な推測ですが、くどまゆさんが居なかったらこのライブは実現していなかったろうし、くどまゆさんが現役でも実現しなかった(どう考えても出演者かゲストに参加されるので、メンバーが変わる)はず。本当に不思議な感覚だ。
そんな背景を象徴するかのように、トークには何度か「くどまゆさん」のワードが何の補足説明もなくポンポンと。

それを反映して、トークパートはお互いへの質問コーナー。
池田さん曰く、宮本さんの第一印象は覚えていないとのこと。
まぁそんなものだよな。宮本さん→池田さんは「今度、新しくプリキュアを歌う人」ですけど、池田さん→宮本さんは「何かいっぱいいる先輩方の一人」だものな。
あと「初期の池田さんがフリフリドレスだった理由」を聞けた。何気に長年の疑問が溶けた。

【ゲスト】

たたでさえ不思議で新鮮な空気を、更に不可解なことにしていたのが「ゲスト:うちやえゆか」。何故に。
いや「何故に」とか言ったら失礼なんですけど、そういう否定的な意味ではなく、「何故にそんなチャレンジャーな真似を」というか(失礼)。

池田さん:
 「ふたりだけだと不安だったので、ゲストにうちやえさんをお呼びした」
 「不安材料が増した」

本当に、何故に。

ですがそこは流石はレジェンドプリキュア組。
池田さんが過労死するかに思えたのですが、いざ始まってみればピシりとピースがハマってました。
構成の勝利だったのかもしれない。セットリストを見ての通り、単独ライブ2本立ての構成で、絡むパートを集中化しています。
ていうかこうしてみると、ゲストのうちやえさんも、ひとりで普通に同じ曲数歌ってますね。

ただ構成については「これでいいのか」の思いもあったようで、次回はまた色々と考えてみるとのこと。
楽しみです。いきなり第2回が決まってるのも幸先良いです。

私はプリキュア脳なので、「プリキュア歌手」というだけで何か繋がりがあるような気になってしまいますけど、実際には必ずしもそうとは限らないんですよね。なのでこういうのはとても嬉しいし、夢が広がります。
次回のゲストがどなたなのか(そもそも居るのか)は不明ですが、勝手な希望を言うならプリキュア歌手を横断して行ってくれると嬉しい。

そして私はプリキュア脳以上に、くどまゆ脳なので、本当に本当に夢が膨らみます。池田さん&宮本さんのライブ!ゲスト!ゲスト!ゲスト!!
池田さん・宮本さんには失礼極まりない話かもしれないので申し訳ないですけど、元より応援したいお二人なので、尚のこと今後も応援していきたいです。

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■映画プリキュアミラクルユニバース

今年のテーマ「多様性」。良くも悪くもそれが残酷なまでに描写された映画だったように思う。

多様性は一歩間違えればただの自己主張。傍迷惑な存在に過ぎず、全体の和を乱してしまう。
そのバランス具合が難しいわけですが、テーマ的には「他者への思いの有無」を重視しているみたい。
本編でいえば星奈さんとララさんのすれ違いとか、共同作戦とか。

これ自体は「ドキドキ」等でも描かれています。が、今作はそれをかなり徹底なされてるというか、非常にエグい。
具体的には、「多様性の象徴たるプリキュアたち」が役に立っていない。

非常に雑に呼び出され、非常に雑に戦線投入されたオールスターズの皆々様は、あっさりと退場なされています。
現場に辿り着いた3チームも、名もなき集団に制圧されてしまってる。
このあたり本編も連想します。今作はいわゆる「ザケンナー」が1ヶ月も登場せず、名もなき戦闘員相手に苦戦を強いられてる。
いわば多様性の敗北。

本来はプリキュアさんたちも「他者を思う」気持ちがパワーになってるのに、今回の映画ではそれも封じられています。
何せ本当に呆れるほどに雑に呼ばれてるものな…。これで「ピトンのために!」とか盛り上がるのは無理です。
ホイップ組以外は現地人との交流すらなしですよ。思いの力とか出せるか。

更にきついことに、この枷が「ふたりは」にもかかってる。

個人的に、劇中で描かれていることは全て「正解」で、製作者様が全て意図して行っている、と思う派なのですが、今回の映画はさすがに迷う。
マカロン・ショコラ組とマシェリ・アムール組のアレは、意図した演出なのかそれとも失敗なんだろうか。

2組とも「お互いを思う気持ち」で連携し、一度は敵を退けます。
エゴのような多様性ではなく、協調性も兼ね備えた多様性の勝利。
しかしその後、数の暴力で屈します。

素直にそのまま見れば、「特定個人との閉じた協調性では通用しない」。
テーマとしては理解できるが、意図したものだとしたら残酷すぎる。
マカロン・ショコラや、マシェリ・アムールの思いあいが、社会には通じない。特に後者は存在の全否定に近い。
これ「思いの力で逆転」を演出したかっただけなのに、その後のストーリーの都合で「負けた」ようになっちゃっただけなのか、狙ってやった演出なのか本当に難しい。マシェリさんは過酷なお仕事が多いな…。

一方で、ハリーの単なる体当たりは、3チーム総がかりで破れなかった檻の破壊に成功しています。
特定個人に対する思いではなく、もっと広い範囲での思い。
気絶から覚めたハリーが(お子様には分かりにくい)誤解をわざわざしていたのも象徴的です。
個人技ではダメ。「ふたり」でもダメ。もっと広い意味での「思い」がいる。
(今こそ思い出そう、メルポの雄姿を…!)

思えば今回の先輩枠2組は、どちらも超個人主義。
「大好きを諦めない」の「アラモード」は激烈なまでの覚悟を決めた人たちだし、「こんなの私のなりたい私じゃない…!」の逆ギレで立ちあがる「ハグプリ」は完全な自己陶酔です。
最強完ぺきと思われた二つの理論が、「でもそれ他人には関係ないよね」「何を勝手に盛り上がってるの」であっさり一蹴された気分。
う、うん。確かに関係ないな。なんか空回りしてゴメンナサイ…。

なんというか、ようやく15年の課題を乗り越えて解決に至ったと思ったのに、見事にちゃぶ台返しを喰らったみたいだ。
なぜにこうも次々と新手の「絶望」を思いつくのか。

一緒に見に行ったうちの子は、後半では怯えて泣いていました。
さすがは我が子。恐怖を感じ取るポイントが私に似ている。
今回の映画は、いわばプリキュアさんの敗北を描いてるわけで、とてもとても怖い。
表面的なギャグ調はそれを誤魔化すためとしか思えない。

今作は一見能天気なシリーズに見えますが、それすらも罠に思えてきた。
実際、どう見てもアホの子にしか思えない星奈さんは、これまでの話数を客観的にみるに常識人、むしろ理知的とすら言えます。
「媚びてるような話し方は自動翻訳の都合で、実際には頭脳派」のララさんとか、「おっとりしているように見えるけど、性格はむしろ苛烈」な香久矢さんとかも含め、「表面だけ見て判断するな」の演出にすら思える。この分だと太陽さんも「素の性格は内向的」とか普通にありそうだ。。
大丈夫だろうか今年は。何か凄くヤバいことをされそうな気がする…。


(左画像)映画プリキュアミラクルユニバース主題歌シングル (初回限定盤 CD+DVD) [ 北川理恵 ]

(右画像)映画プリキュアミラクルユニバースオリジナルサウンドトラック [ 林ゆうき ほか ]

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


【マカロン・マシェリ】

見ようによっては惨い役割を任されたマカロンさんですが、非常にノリノリだったのが素敵でした。
あれ絶対、台本にないことまでやってますよ。マカロンさんだけ完全に別世界で遊びまくってる。

マシェリは何というか、相変わらずとても仕事熱心で安心ですね。
ダンスの時の謎ポーズの気合の入り方とか、「あ、この子また雇おう」という気がしますよね。
だからまたマシェリ出してください。マシェリもっと見たい。

【今年の鳥】

なんとびっくり、美翔さんに出番があった…!

凄いです。今や「ミラクルライトと関係ない唯一のプリキュア」の名を欲しいままにしているのに、ちゃんと呼んでもらえました。
そして同時に突き付けられる現実。プリキュア界の常識「鳥は敵」。何かもう居たたまれない。

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届いたので再度感想。

■感想「映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」

【リワンドメモリー】

小さかった15年前のあのとき。初代プリキュアに無邪気に憧れていたあのとき。

あれから15年がたった。現実の辛さに直面した「ハピネス」を経て、それを乗り越えて15年。
だけど。いよいよ社会に出ようという今。
今までの比ではない理不尽に左右され、これまでの努力もあっさりと無に帰す。
学生としては最年長でも、社会に出たら最年少。子供に戻されたようなどうしようもない無力感。

もう一度立ち上がれるのか。これまでやってきたことが無駄だったのに。
また再び理不尽に破綻すると分かっていても、それでもまた立ち上がれるのか。

そんなどうしようもないとき。
不意に現れたミラクルライト。
「ハピネス」のあの時、「こんなものは現実の不幸の前には役に立たない」と限界を思い知らされた。そんなただの玩具が、子供に戻された今、もう一度だけ夢を与えてくれる。
握りしめればこれまでの15年も思い返せる。確かに無駄だったのかもしれない。でも歩んできたんだ、この15年。
ミラクルライトを振ってプリキュアを応援した記憶と共に、これまでの自分の15年も思い返せる。15年前の無力な子供ではない。ずっと踏みとどまって頑張ってきたんだ。

ふと顔を上げると、そこには15年前に憧れたプリキュアの姿が。こんなところで挫けるなんて、なりたい私じゃない。私が憧れたのは、あの姿だ。
子供に戻された仲間たちからの応援は、そのまんま、かつての自分からのエール。だから踏ん張れる。15年の思い出があるから。

このシーンは本当に凄い。
「初代から15年」を見事に昇華しているし、何よりミラクルライトの説得力に涙が出ます。
子供の頃のガラクタに励まされる気持ちはとてもよく分かる。
あの時これに夢中になっていた、かつての自分を裏切らないためにも、顔をあげて踏ん張るんだ。
これしきのことで心が折れるなんて、私のなりたい私じゃない!


【歴代バトル】

過去プリキュアの皆々様の戦い。
単なる「全員集合」「懐かしい」で終わらせず、あの短い尺でそれぞれがきっちりとミデンに回答を提示している。
「思い出があるから踏ん張れる」に対する致命的な課題:「活躍の機会すら与えられず捨てられ、思い出を持たない」ミデン。
それに対するお歴々の回答…!

『アラモード』

「大好きの中にも辛いことがある」から転じて「辛いことがあっても大好きを諦めない」。
その象徴たるジャンピエール氏の雄姿は忘れられません。
「スイーツ作りには視覚や聴覚も大事だ」と力説した直後、光源喪失・大家からのプレッシャー・騒音と悪臭・カラスの物理攻撃と、もう菓子どころではない状況に追い込まれながらも、それでも菓子を作る。パティシエたるもの、いかなる状況でもスイーツを作るのだ!

そんな信念のアラモード組は、やっぱりスパルタです。
何もない?だから何だ。たかがそんなことで、大好きを諦めるな。
生産中止だろうが倒産だろうが、カメラたるもの思い出を記録するんだ!

『魔法つかい』

校長先生はおっしゃった。
「言葉は願いを、願いは魔法を、魔法は奇跡を起こす」。

言語化されたミデンの願いを魔法つかいさんらは受け取った。
願いが伝われば、魔法をかけられる。
だから彼女たちは魔法をかけた。ミデンの心が救われますように。

おそらく彼女たちは直接的な解決策を持っていない。
できることはあくまで「ミデンの願いが叶いますように」と魔法をかけるだけ。
そしてその「魔法」もおそらく意味はない。「願いが伝わること」、コミュニケーションこそが魔法なんだから。
願いを言葉にし、他者に伝える。それ自体が魔法であり奇跡。

この1シーンのおかげで、本編でのキーフレーズ「魔法にルールがある」「敵を遠くに飛ばす」を、ようやく消化できた気がする。
「異文化交流」から「私の中にも複数の自分がいる」。そして「複数の私や他者を結び付け、次々と広げていくのが魔法(言葉)」。では交流することが出来ない相手は?
現時点での解では叩きのめすしかない。だけどそこに少しの猶予を持たせない。だから「あっちに行きなさない」「虹の彼方へ」。いつかきっと分かり合えると願って。

『プリンセス』

夢への道は果てしない。未来永劫、果てなく続く。
それでもプリンセスは突き進む。その姿を見て、民もまた奮起する。
自身が強いのはもちろんのこと、周囲に影響を与える。それがプリンセスだ。

悩み、絶望の檻に閉じこもったミデンに、姫様は高らかに宣言なさった。
今からその檻をぶち壊す。そして檻から放たれたなら、夢へと続く絶望の道が待っている。
あるいはそれは、檻に閉じこもっていた方が幸せかもしれないぐらいに。
だから宣告する。さあ、「お覚悟はよろしくて」。

本編ではディスダークに強制的に閉じ込められてたのを解き放っていた。「お覚悟」は敵に向けての台詞だった。
今回は違う形で使っているけれど「本来はこうだったのでは」と思いたくなるほどハマってる。
民よ、覚悟を決めよ。私の後をついてこい…!

『ハピネスチャージ』

フォーチュンさんの発した「まだまだ!」は、「人形の国」の一幕を思い起こさせます。
10年を記念した「ハピネス」チームがぶつかったのは、「プリキュアなんて所詮はアニメ。現実の不幸の前には役に立たない」という残酷な壁。
初代を見ていた子供たちが中学生・高校生になり、世界はキラキラしたものばかりではないと悟った時代。無力に踏み潰される子供時代の大切な宝物たち。
あの時、ラブリーさんたちは「無力だけど、そばにいるよ」「だから頑張って」としか言えなかった。

それから5年。現実を知り、それでも歩んだ5年。
改めて発せられた「まだまだ」。あの時は「つむぎちゃんが味わった現実の苦しみはまだまだこんなものじゃない」。
今回は逆。ミデン=立ち上がれなかった つむぎに対し、「現実の苦しみはこんなものじゃない。だから踏ん張れ」。

ラブリーさんの「あなたも幸せにしたい」は、あの時はつむぎさんに言えなかった。
確かに思い出を得られなかった。でも思い出に憧れたイノセントな気持ちは嘘ではなかったはず。
それなら、思い出を自分で汚すような真似はやめよう。そんなの、ラブじゃない。

あの時通じなかったハニーソングや、空振りしていたハワイアンアロハロエを、さりげなくぶっ放してるのも熱い。この5年で、彼女たちも成長なされた。

『ドキドキ』

ただ一言「愛を知らない悲しいカメラさん。あなたのドキドキ、取り戻して見せる」。
聞きようによっては無神経。だけど彼女たちには、それを言う覚悟がある。
何せミデンと同じく、切り捨てられた側の人たちだから。

国民と娘を天秤にかけ、国王は民を切り捨てた。
もしも王女様が平和を選んでいれば、戦いもあっさり終わっていた。
「幸福の王子」に切り捨てられたツバメのように、ドキドキさんは切り捨てられた。

ドキドキさんの戦いは最初からチャンスはなく、守りたい人から選ばれなかった。
それでもソードさんは言った。「愛に罪はない」。
ミデンを捨てた会社の人たちだって、ミデンを憎んでのことではない。守りたいものがあったんだ。
だから「愛に罪はない」。

『スマイル』

多分ハッピーさんらは「ミデンの絶望は救われない」と悟っている気がする。
未来には破綻が待っている。どんなに努力をしても、破綻そのものは回避できない。
夏休みはいつか終わるし、12時の鐘がなれば魔法は解ける。
でも、いざその破綻が訪れても、それでもキラキラ輝く明日を信じて笑顔でいよう。だから私たちはスマイルプリキュアだ。

象徴的なことに、マーチさんの放った攻撃はほとんど何の効果も持たずに飲み込まれています。
他の面々も派手に応戦してはいたけれど、スタミナ的に戦力としては一番先に脱落すると思う。
それでも「気合いだ」と叫ぶ。どうしようもないと分かっていても、それでも信じる。
奇跡が起きるから信じるのではなく、信じることそれ自体が奇跡。
「破綻する」と分かっていても未来を目指してウルトラハッピーと叫ぶ。それができたなら、確かに未来はウルトラハッピーだし、その姿はミデンに絶望に立ち向かう希望を与えるはずだ。

『スイート』

他のチームが「ミデンは何もない」と認識している中、スイートチームは違う。
ミデンは「何もない」ことを「悲しい」と感じていた。
「何もない」じゃない。「悲しい」なんだ。そして「悲しい」なら分かる。それは私たちも経験したことだから。

「プリキュア」史上に残る大どんでん返し「ノイズの正体は「悲しみ」だった」と同じ。
ミデンの目的が「世界から全てを無くしてしまおう」だったら理解できなかった。
でも「何もないのは悲しい」なら理解できる。この瞬間、正体不明のお化けではなく、私たちと同じ存在になった。「悲しい」なら分かり合える…!

これをここで持ってきてくれたのは本当に嬉しい。
蛇足ながら、本編では一番状況を理解してなさそうだったリズムさんが、その言葉を言ってるのも良いですね。私にも聞こえる…!

『ハートキャッチ』

花咲さんは、まず間違いなく状況を把握していらっしゃらない。
でもいいんです。そもそも人様の事情なんて分からない。

プリキュアが頑張って敵を倒したところで、個々人の悩みは解決しない。
服を変えても内面が変わらなければ意味がないように。変身しても本人が変わらなければ弱いままなように。
でもそれでいいんです。
服を変えれば気持ちだって変わるじゃないか。本質的な解決ではなくても、それでも助けになるのも確かなんだ。

かつてパリの人たちが、何の事情も分からぬまま差し出してくれた花は、確かに花咲さんを勇気づけた。
突然現れたデカいトカゲに、事情なんぞさっぱり分からぬまま振ったミラクルライトは、ブロ子さんたちを助けてくれた。

だから花咲さんは状況をいまいち分らぬままに、おしりパンチとかやりながら、それでも啖呵をきる。
何もないミデンにだって花は咲く。だって砂漠や宇宙にだって花は咲くんだから。

『フレッシュ』

人生山あり谷あり。されど辿り着く先は一つ。
ルーレット伯爵の重い言葉。絶対的な事実。物事には終わりがある。

やり直しも何も、ミデンは生産中止されて廃棄されているのですから、もう詰んでいます。
失敗とかそういう問題ではない。全ては終わったのです。

でもそれでも桃園さんは叫ぶ。やり直せると。
トイマジンがクマさんとして第二の人生を歩んだように。イース様がパッションさんに蘇ったように。
実際、野乃さんがとった救済策は、正にトイマジンと同じです。
どんなに終わったかに見えても、やり直せるんだ。

あの時トイマジンに通じなかった技を出しているのも熱いです。
今の桃園さんなら、伝えられる。

『5・GoGo』

人は最終的には一人だ。でもどこかで友が歩んでいるなら、自分も頑張れる。
一方、価値観の異なる相手はどうにもならない。こちらの夢を守るため、問答無用で叩き潰すしかない。
こちらから話しかけたり答えたりする暇はない。だって夢が呼んでるんだから。
もし分かり合いたいのなら、私たちと同じステージに上がってこい。
無茶だ、どうしようもないと思うかもしれない。でも私たちもそうだった。そして立ち上がってここまできた。

夢原さん:
 「だから、大丈夫」

問答無用の説得力です。他の5人が何かを補足するまでもない。
私たちの夢が「大丈夫」といった。だから大丈夫だ。

プリンセス組が「先を行く背中に励まされる」のに対し、GoGo組は「横のどこかにいてくれる」ことに勇気づけられます。
この後の遠景に、巨大なバラが直立出現してるのが非常に素晴らしいです。あの爆心地に夢原さんがいる。なんと心強いことか。

『SplashStar』

「全てのものに、命が宿る!」

無機質な死に絶えたかのように見える世界にだって、土や空がある。
そこから生命は生れ出るのです。
だから何もないかに見えるミデンだって、命を生み出せる。
無機質な物質に過ぎなくても、そこから命や思い出が生まれるんです。

「いっそ諦めた方が楽になるのに」と言われ続けた美翔さんらの必殺の台詞が、12年の時を経て再び木霊する。
「絶対に、諦めない!!」。

『MaxHeart』

先輩方はもはや語るまでもない。エキストリームルミナリオ!
15年かけて積み重ねてきた数々の回答。
そしてそれらを最後に使うのは、

美墨さん:
 「最後の一押しは、あなたにかかってるよ」

プリキュアなんて現実の不幸の前には役に立たない。
重く付きまとってきた呪縛を、15年の積み重ねそれ自体が力技でぶち破る。
今まで苦しみながら歩んできたこと自体が回答に繋がっている。
だからこれからの15年も歩ける。まず間違いなく苦しい15年だし、15年後は今以上の絶望が待っていると思う。
それでも「15年を歩んできた」ことそれ自体が回答になったように、これからの15年の苦しみもそれ自体が回答になるはず。
未来の自分を裏切らないために、過去の自分を裏切らないために、だから今立ち上がるんだ。


僅か1分程度の短い時間に、それぞれのシリーズの1年2年が強烈に圧縮されています。情報量が凄まじすぎる。
しかも単に昔の総まとめをやってるだけでなく、「その後」を感じます。
プリンセス組の昇華やハピネスさんのいわば「リベンジ」、美翔さんだって「移動しながらバリア的精霊パワーで周囲を吹っ飛ばす」とか新技出してるんですよ。
(そして「ピンクトルマリン」やら「みーてぃあはみんぐ!」やらも捻じ込んでくる。あの子らのこの執念はなに…)

先日のプリキュアライブの「リワインドメモリー」も、これを更に高めていました。
声優さんたちによる名乗りとポーズ。そこからのリワインドメモリー。
単なる「声優さん格好いい」じゃない。あの変身セリフには、上に書いたようなことが強烈に詰め込まれている。
プリキュアライブの感想相羽さんがまとめてくれました。ありがとうございます)

これまでの15年が救われたような、本当に素晴らしい映画、素晴らしい1年だったと思う。
思えば白黒先輩も「色々あったんだから!」と叫びながら立ち上がった。あの時と精神は何も変わらない。
立ち上がれるし、立ち上がってみせる。
ほとんど逆ギレのように叫びながら踏みとどまった野乃さんの精神を、15年前からの思いを忘れないようにしたい。

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衝撃の最終回から1週間。その間、悶々と考えていたことを書き起こしてみる。

【この世界はどうなってるのか】

最終話、2030年のえみるさんはトラウム研究室を訪れ、ルールーと再会します。
しかしこれは非常に異常な行動です。
彼女がここに辿り着くには、色々と厄介な問題をクリアしないといけない。

まず大前提として、この世界が

(1) 未来は変えられる。変えるたびに複数の世界が生まれる。
(2) 未来は変えられる。しかし世界はあくまで一つ。(タイムパラドックスを孕む)
(3) 未来は変えられない。世界も一つ。

のいずれなのか、えみるには分からない。
第三者である我々は、極めて適当に「未来が変わって良かったー」とか「いやパラドクスが起きるから変わるはずがない」とか言えます。
が、当事者である彼女たちにとっては深刻な問題です。

更に厄介なのが、仮に製作者様が「未来は変わる(あるいは変わらない)」と公式に明言してくれたとしても、劇中人物の愛崎えみるには、それを知る術がない。

それを踏まえた上で。

えみるがトラウム研究室でアンドロイドを抱きしめ再会を喜ぶためには、「これがルールーである」と認識する必要があります。
このハードルがかなり高い。

例として、仮に未来ルールーがいる間に、若トラウムを見つけ出して訪問し、「これを作って欲しいのです!」と設計図付きで渡したとします。
そして未来に帰る前にできましたと。「ルールー!会えましたね!」とはならないでしょう、普通。

ではカエル列車が旅立った直後だったら?
涙の別れの余韻冷めやらぬところに若トラウムが現れ、「あー、愛崎えみるとは君かい?実は未来の私に頼まれてね」と新ルールーを引き合わせ、「ルールー!会えましたね!」…?
ないでしょう。

じゃあ1日後なら2日後なら。1年後なら2年後なら。
本質的に同じです。
えみるが「これが正しくルールーである」と確信するには、何らかのきっかけがいるんです。
それがない限り、あくまでルールー2号に過ぎません。

また別の視点でいうと、野乃さんを考えてみるといい。
彼女が11年後に出産した子供のことは、何となく直感的に「はぐたん」だと受け入れやすい面はある。
ですが前段に「女の子を妊娠するように調整した」とか「キュアトゥモロー時代を逆算して割り出し、妊娠タイミングを合わせた」とかがあったら?
途端に胡散臭いものに思えてくるのではないでしょうか。
つまりは「作為」が入ると説得力が薄れ、あくまで「偶然」でないとならないんです。

この事情はルールーの場合も同様でしょう。
したがって、えみるが若トラウムの居所を突き止め、ルールーのことを語りまくってお手伝いをするような展開は考えづらい。
しかも「未来が変わる・変わらない・分岐する」等がえみるは分かりませんから、下手なことをすると永久にルールーに会えなくなる可能性がある。
そうなると、えみるのとる行動としては、「トラウムとの積極的な接触は避ける」になると思われます。接触する動機がなく、避ける動機はあるんだから。

【なんでもなれる】

話がそれますが、「未来は変わらない」としてもテーマとは矛盾しない。

野乃さんが語る「なんでもできる」とは、「アンリ君は怪我をして選手生命を絶たれた。絶望的な未来が確定したように見えるが、そんなことはない。なんでもできる。ここから新しい未来を作れる」の意味であって、「タイムマシンで過去に戻ってケアすれば怪我を防げる。なんでもできる!」の意味ではないはずです。

したがって「2030年-2044年に起きる破綻」は、回避されない方がテーマに沿っているとすら言えます。
「破綻が訪れてもう終わりに思えても、そこから何度でも立ち上がり、なんでもできる」であり、「未来は変わる」とは「一度は破綻しても、2044年に再び立ち上がること」と言えます。
歴代のプリキュアシリーズのテーマとも齟齬がありません。

【あの後、どう生きたか?】

もう少し具体的に考えてみる。

大前提として「ルールーはえみるに対して嘘をつかない(嘘も方便のごまかしもしない)」とします。
アンドロイドというキャラクター特性のほか、年下のえみるを子ども扱いせず対等に接するのが彼女の人柄ですから、ここは信じたい。
「本当は分岐世界に行くので、えみるとの再会は不可能」だと知っていたとしたら、「離れても心はひとつです」といった表現になったはず。
一方えみるも、ルールーの言葉は素直に受け止め、「実は嘘をついたのでは」といった疑心暗鬼にはならないものとします。

この時点で、えみるの認識としては「分岐」説は消える。もしかしたら真実は「分岐」かもしれないが、劇中人物のえみるには正解を知る方法がなく、唯一頼りにできるルールーの言葉は「未来で待つ」。「分岐」説を否定する根拠はあっても、支持する根拠が(えみるにとっては)ない。
よって、えみるの行動は「分岐」説を除外したものになる。

さて「未来で待っている」と言い残して旅立ったルールーを見送った後、えみるの脳内にあるイメージは、素直に考えるなら「ライブを成功させた未来の自分を出迎えるルールー」とか「老いた自分の横に、そっと佇むルールー」とかだと思います。
たぶんこれらが「未来で待っている」と言われたときに思い浮かぶ純朴な光景でしょう。

しかし、よくよく具体的に考えていくとおかしいと気づくはずです。
ルールーにとってはカエル列車を降りたら、そこはいきなり未来なわけで、主観時間はほとんど一瞬です。
イメージ的には「先に未来にいったルールーが、長い長い時間をかけて歩んでいく えみるを待っている」ですが、実際には「さて着きました。えみるはどこでしょう?検索します」で終わりです。この場合、「未来で待っている」のはルールーじゃない。えみるだ。

「ルールーは正確に情報を伝える」「えみるは疑わない」のなら、そこに思い当たった時点で、「ルールーは何を言いたかったのか」をかなり悩むはず。
「未来で待つ」と表現される状況として思いつくのは、到着点で動けなくなっているとかです。
では「ルールーは未来に辿り着いた後、えみるが見つけてくれるのを待っている」と予想される。それなら、えみるは何らかの手段でカエル列車の到着地や日時を割り出さねばならない。

えみるにはルールーと再会したい強い動機がある上、ルールーが助けを求めている可能性すら考えられますから、この辺りは真剣に悩むはず。
元々えみるは「未来を考えすぎる」キャラクターでもあるので、(デメリット能力扱いで、そこから成長したとはいえ)おそらく必死に考えるし、動く。
そして適切に情報交換をしていれば、ダンカンの出現によって、ルールーが帰ったのが2044年(の付近)だと当りはつけられるはず。

この時点でえみるの脳裏にある「ルールーとの再会」イメージは、「2044年のどこかでカエル列車から降りてくるルールーを待ち構える」になるはず。
正確な日時やポイントは分からないし、ルールーの発した「未来で待つ」から想像される「何らかのイレギュラー」は分からなくても、彼女のターゲットは「2044年」と認識されると思われます。

【彼女は何を確信したのか】

しかし、実際には2030年の時点でトラウム研究室を訪れ、ルールーとの再会に涙しています。何があった。

まず、えみるがどうやってトラウムと知り合えたのか。
先ほど書いたように、えみるから積極的に接触し、情報開示するとは考えづらい。
もしかしたら「えみるが若トラウムに情報提供したことが、ルールー誕生の歴史の一端になっている」可能性もありますが、確信が持てない以上は2044年まで待つはずです。
ルールー誕生の想定時期になっても制作されなければ動き出すかもしれませんが、2030年の時点で踏み込む動機はなさそうに思える。
やるとしたら精々、トラウム研究室に(実情を明かさず)資金援助するとかでしょう。
「最終話のあれは強力なスポンサーにお披露目しただけで、若トラウムは事情を知らない」としても、描かれていることと齟齬はない。

あるいは「ルールーが約束したポイントは2044年ではない」と確信できる何かがあるのでもよい。
単純なところだと、余命を宣告されており、とてもではないが2044年までは生存できないようなケース。
ルールーの言葉が嘘ではなく、再会が可能だとするなら、「カエル列車から降りてくるルールーを待つ」のではなく(えみるの)主観時間ではもっと早く、例えば2030年に出会える可能性が出てきます。

逆に、若トラウム側からコンタクトをとれるか?
例えば未来トラウムやルールーから事前に接触されており、「2030年になったら愛崎えみるを呼べ」と言われていた可能性はあります。
若トラウムにはそれを無視する選択肢もありますが、歴史に逆らった場合に何が起きるか分かりませんので、(科学者として強烈な好奇心はあったにしても)あえて逆らいはしないでしょう。「未来のトラウムから託された」の一言があれば、確かにえみるは確信をもって研究室に行くことが出来る。

ですがこの場合、未来トラウムは「2030年にえみるとルールーが会っている」と知っていることになる。
まぁもっと単純に「ルールーが完成したら、えみるを呼べ」ぐらいのざっくりとした指示で、未来トラウムの予想以上のスピードでルールーが完成してしまった、という可能性も考えられはしますが。

若トラウムが自力で真相に近づいた可能性もなくはない。
相応の調査力があれば、異変が起きたあの近辺で、ほぼ同時期に「ルールー・アムール」なる不可思議な人物が出現・失踪したことは分かるはず。
何せ彼女はツインラブとしてメディアにも露出していますし。
そして普通の発想力があれば、それとキュアアムールを結び付けることは可能でしょうし、パートナーの愛崎えみるにも辿り着けはするはず。

では、そこから「あのルールーは未来の自分が作った」と考えるか?
若トラウムが既にアンドロイドのラフスケッチを持っているとかなら、まぁありえるでしょう。
しかし「えみるに接触する」とまでいくと踏み出せないはず。何が正解かを若トラウムには知る手段がないので、「ねぇねぇこれキミのパートナーと同じでしょ?」と気軽にコンタクトは取れないんです。

他にも「2030年のあのシーンはルールー初起動ではない。2024年ごろにルールーは完成し、年月に従って成長。6歳ごろ(?)になったときに、何らかのきっかけでえみるがやってきた」等も考えられます。が、基本的な考え方は同じでしょう。

【辿り着くところ】

まとめると「(2044年ではなく)2030年にトラウム研究室を訪れる」には、「えみるは死期を悟った」「未来トラウムから教えられている」といった条件が予想されます。
時系列としては、

2019年 えみるとルールーでふたりはプリキュアする
2030年 えみる、ルールー起動の瞬間に立ち会う。えみるにとっては再会。ルールーにとっては初めての出会い。
2038年ごろ ルールー停止。記憶消去(※)
2044年 ルールー再起動。クライアス社で働きながら、2019年のえみるに出会う

※「ルールーは成長する」「2030年のルールーは6歳付近に見える」「2044年時点でルールーは14歳(とは明言されていないし20歳ごろと言われても納得はできますが)」ことから、2030年から2044年までの間、6年ほど停止していることが予想される。「2031年に停止し、2037年から稼働」等、組み合わせは色々と考えられますが。

時間ものとしては王道です。
ルールーの言う「未来で待つ」とは「2030年の起動の瞬間に待つ」こと。これなら確かに「ルールーが」待っている。
えみるにとっては約束通りの再会。でもルールーにとっては過去の出来事であり、2044年の未来にえみるはいない。
「これから苦難の未来が待っている幼ルールーを抱きしめながら、真相に辿り着いたえみるが2044年のルールーの心情を思い、涙を流していた」と解釈するなら、最後のあのシーンの重みは増す。

「ルールーは嘘をつかない」「野乃さんは(厳密には)別人である赤ちゃんに、はぐたんの幻影を重ねたりはしない」を信じたいあまりの結論先行の理屈付けですが、個人的にはこれが真相だったんじゃないかと思いたいです。

【蛇足1】

派生していくつか推察できる。

「オールスターズメモリーズ」で思い出を奪われたルールーがボルトではなく子供に戻ったことの説明が付きます。
更に「ルールーだけ、はぐたんの世話を続けた」「野乃さんを警戒しなかった」ことも。

ルールーには確かに子供の頃があり、「(2030年付近で)はぐたんや野乃社長に会っていた」ので、すんなり受け入れたんでしょう。
「はな社長が若作りしてます…」とか思ってたのかもしれない。
(なお「未来は分岐する」説を採用するなら、「ボルトと子供が転がっていた」ことを「分岐の象徴」としてこじつけることも可能な気はする)

2030年ルールーの姿はかなり奇妙で、対比で考えるなら「2019年えみると同い年」ぐらいに設定する方が綺麗です。
キャラクターの年齢は確信しづらいですが、あのルールーはもっと幼く見える。
わざわざそんな設定を採用したからには理由があるはずで、こじつけの材料にはなるように思います。

【蛇足2】

トゥモローさん主役のシリーズの想定年は2044年。
プリキュア40周年のタイミングです。

「ハピネス」で「初代を見ていた子がプリキュア年齢になり、現実はアニメと違うことを知る」、「ハグプリ」で「初代を見ていた子が成人になり、いよいよ社会に乗り出す」を踏まえていたことを思うと、40周年番組は「初代を見ていた子が45歳ごろ」を想定したストーリーになりそうです。
45歳で何があるかと言えば、「子供がプリキュア適齢期(8歳~17歳)」でしょう。反抗期を迎えた子供に対し「アニメのプリキュアはあんなに良い子なのに」といった葛藤、あとは更年期や社会人の節目等々を絡めた話。

トゥモローさんはああ見えて反抗的で生意気な性格をなさっており、母・野乃はなとは対立が絶えない。が、敵との戦いに敗れ、ハリーと共に2019年へ。そこで赤ちゃん時代を再体験し、母の愛を知る。それを携えて未来に戻り、黒幕(この流れだと闇化した野乃さんでしょう)を救う。一方の野乃さんももう一度子育てを体験することでかつての気持ちを取り戻し、トゥモローさんの旅立ちを見送る。そんな親離れ・子離れのシリーズ。

「籠に閉じ込められたトゥモロー」とか「異性と手を取り合って逃げる」とか、先入観を持って見ると「いかにも」な展開です。

(野乃さんが闇化した理由は「はぐたんが、あのはぐたんであると確信するために、未来を変えるわけにいかなかった」「そのため、自らクライアス社を作り上げた」等。子供への愛を貫くために狂気に陥った様は、ジョージの語る絶望とも沿っています)

【蛇足3】

春映画には「過去に戻り未来を変えた」要素があり、上記の考えとは矛盾してしまう。
が、結論に拘って理屈をこじつけるなら、「野乃さんは過去に戻ったつもりだったが、実際はウソバーッカの心の中に入り、心象風景から救い出していた」とか「確かに過去に戻ってクローバーを連れ出したのだが、彼の恨みの心的なものが残留しており、それがウソバーッカになった」等、抜け道はあります。
それに本当に素直に過去に戻れるなら、「約束を破った後に謝る」のではなく「約束を破る前に遊びに行く」方が健全です。(野乃さんが思いつかなかった可能性はありますが…。「六角形の館」の元ネタが分かれば、もう少し掘り下げられそう)

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■HUGっとプリキュア! 第49話(最終回)「輝く未来を抱きしめて」

プリキュア15周年シリーズ、遂に最終回。
ということで、15年の感想とかプリキュアライブのこととかも交えて何か書こうと思ってたけど、最後の最後で厄介な時間ネタを出されてしまった。
本質的でない設定遊びなのかもしれないけど、爆弾な気もするのでちゃんと考えたい。

「未来から来た」系の話で問題になるのが、「未来は変えられるのか?」

(1) 未来は変えられる。変えるたびに複数の世界が生まれる。
(2) 未来は変えられる。しかし世界はあくまで一つ。(タイムパラドックスを孕む)
(3) 未来は変えられない。世界も一つ。

「(4) 未来は変えられないが、複数の平行世界がある」は考慮する意味がなさそうなので除外して、この三つで考えてみる。
ハグプリさんはどのパターンなのか。

【野乃はなが産んだのは誰なのか?】

彼女は明らかに「はぐたん」を意識して名前をつけているし、「また会えた」の感覚で接している。
そうすると(1)と(2)は否定せざるを得ない。この「はぐたん」とあの「はぐたん」が別人だとまずいから。

(1)はもちろんのこと、(2)も「未来が変わっていない」確証を得る方法はないのだから、「野乃はなの第一子」という点以外は別人です。
それなのに同じ名をつけて、同一人物かのように振る舞ったのだとしたら、かなりグロテスクな話になってしまう。
心理的には「死んだ長女の名前を次女につけて、また会えたと言う」ようなものです。それは野乃さんじゃないだろう。

実際、劇中でトラウムさんがルールーに娘(孫?)を重ね合わせてしまい、自己嫌悪するエピソードがある。
詳細な状況は違いますが、似たことを野乃さんが肯定的にするのはおかしい。

まぁ野乃さんが無神経にやっちゃっただけな可能性もあるんですが、彼女は「子育てに無神経」なキャラとして当初描かれている(育児で徹夜明けのハリーに、寝るなと叫ぶ等)ので、それがそのまんま最終回まで至ってしまったのでは悲しいものがあります。
したがって(3)であって欲しい。この1点があるだけでも、個人的には強硬に(3)を支持したい。

(なお必然的に野乃さんの相手がジョージである可能性が高まる。(3)だとしても、彼女が「自分の子が、はぐたんだ」と確信するに至る何かが必要だから)

【アンドロイドは再会できたのか?】

ルールーは「未来で待っている」と言い残して未来に帰った。
仮に(1)だと、ルールーの帰る未来は、えみるのいるこの世界の未来ではないので、待つことはできない。
元々の未来にも「愛崎えみる」に相当する人物はいるのかもしれないが、それはこちらの「愛崎えみる」とは別人です。
「再会不可能」だと知ってて嘘をつくとは思い難い。

(2)だとタイムパラドクスの影響を諸に受ける。
何らかの奇跡で世界はアスパワワに満ち溢れ、クライアス社が誕生しなければ、ルールーたちは過去にやってこない。
パラドクスが起きたらどうなるかなんて、パラドクスなんだから分かるわけがないですが、自身の消滅や自我の変化も十分に予想されるのだから、やっぱり待つのは無理。
「未来が変わらない」なら会える可能性があるとはいえ、それはつまりクライアス社がそのまま誕生するのを祈るわけで、やっぱりおかしい。

よって(3)。ルールーは会えることを知っていたと思いたい。

【ジョージは何に絶望していたのか?】

平行世界が無限にあるとすれば、アスパワワに満ちた世界もあるはず。ジョージの葛藤が薄れます。
あるいは観測可能な平行世界はたかだか有限個しかなく、その範囲ではアスパワワは常に劣勢だったのか。それなら絶望の深さは理解できます。
ですが、それの解決策が時間停止なのは解せません。一つの世界の時間を止めても、他の世界が動いていたら意味がないのでは?
それとも一つ一つ止めて回るつもりだったのかしら。

(2)だと未来を変えるために何度でもチャレンジすればよいだけ。
トラウムが彼を評した「何もしない男」は、「観測者は事象に干渉してはならない」的な制約ではなさそうなので、それぐらいはやると信じたい。
それにエールさんからの回答が「未来は変えられる。だから変える」というだけのものなら、何かジョージを説得するのに薄すぎる気がする。

(3)ならシンプルです。未来は変えられない。だから止めた方がいい。
「時間停止」そのものが「未来改変」とも言えそうですが、「止まってるだけで変えてはいない。動き出したら(時間が止まっているので再開させられる人はいないのだけど)結局は同じ未来に進む」と解釈すれば、すり抜けられそうです。

【なんでもなれる】

以上から(3)だと決めつけたいのだけど、野乃さんが毎回おっしゃってる「なんでもなれる!」に反してしまいます。
が、この「なんでもなれる」は事象ではなく、心理面のことでしょう。
「なんでもなれる」からといって、「アンリ君はここから復活して一流選手になれる」とか「さあやも医者と女優の両立ができる」とか「アタックの仕方次第では、ハリーを落とせた」とか、そういうのはテーマと違うはず。
現実的にできないこともある。しかしだからといって終わりじゃない。一つの夢が無理でも、なんでもなれる。だから前に進もう、という意味での「なんでもなれる」。
それならむしろ(3)の方が納得できます。

といったわけで「世界は一つで、未来は変えられない」の立ち位置を取りたい。
で、そうすると、各シーンの意味あいがかなり変わって見えてくる。

【ルールーは何にお別れをしたのか?】

えみる および 視聴者視点では、未来に帰るルールーとは長いお別れです。
一方でルールーにとっては、カエルから降りたらいきなり未来なので、成長したえみるが出迎えに来てる可能性だってある。
劇中時間を2019年、はぐたん誕生を2030年、トゥモローさんを伝統に従って14歳とするなら2044年から来たとして、僅か25年後。
一般には、えみるも野乃さんらも普通に生きてるので、あっさりと再会出来ます。
ルールー視点では、涙が乾く間もない、気持ちの切り替えにすら困る一瞬の間です。
ですが未来に帰るルールーは、どう見てもそんな軽いノリじゃない。

そして厄介なことに、えみるは11年後の2030年にルールーと再会してしまってる。
(3)未来は変えられないに立つなら、11年後ルールーと25年後ルールーは同一人物であり、別れの時点でルールーは(彼女視点では14年前)に再会していたのを知っていたことになる。
(トラウムが記憶を消去している描写があるので、登場時点のルールーが11年後のことを忘れていても矛盾はない)
(また今更ながら「オールスターズメモリーズ」で、ちゃんと子供verが存在した理由付けがされてる。ただ一人冷静だったのも「成長したえみるから聞かされていたから」の可能性が生まれる)

しかしそうだとすると、ルールーは「11年後以降に」えみるに何が起きたかを知っているはずです。
また、ルールーはその後「成長した姿で」起動する描写があるので、何らかの形で一旦凍結されています。じゃあその時、2030年のえみるは何やってた?
想像だけで書くなら、あの後えみるに何かがあり(平たく言えば死亡)、ルールーも凍結。トラウムの娘(孫?)事件で再起動され、ハグプリ本編につながると。
ルールーがえみるに親しみを感じたのも、11年後の「過去」に親友同士だったからなら、非常にすっきりする。

それならば、ルールーの言った「未来で待っている」はかなり切ないです。
ルールーにとっては過去である11年後の再会のことであり、25年後の未来にはえみるはいない。
「待っている」のは嘘ではなく、「会える」のも事実。しかし自分はもう会えない。

えみるの方も、11年後にはその事実に気づいたんじゃなかろうか。
間違いなくルールーその人に再会したと同時に、あのルールーにとっては今生の別れだった。

【野乃はなに何があったのか?】

未来で野乃さんに何が起きたのか、よく分からない。
何となく「死んだ」と思い込んでいたけど、断言はされてなかったはず。

まず「未来は変えられない」の立ち位置でいくなら、素直に考えれば野乃さんの夫はジョージでしょう。
11年前に死闘を繰り広げた相手を愛せるのかは課題ですが、野乃さんは素敵な女の子なので、そういうのは気にしないんだ。
あるいは、それがあったからこそ惹かれたのかもしれない。

25歳ぐらいの彼女が大企業の社長やってるのも、ジョージの力ならまぁ分かります。
彼は「何もしない男」なので、既に存在していた会社を野乃さんに譲ったんでしょう。

そしてその流れだと、あの会社が後のクライアス社と考えるのがシンプルです。
しかしそうすると、後のクライアス社を生み出したのは、野乃はな当人と考えるのが一番単純です。
将来彼女に何かがあり、トゲパワワに屈し、未来の崩壊が起きた。
ジョージの凄まじい絶望も納得できます。死ぬより酷い結末だ。
見るからに優秀そうなトゥモローさんチームが敗北したのも必然ですよ。ミラージュ様パターンです。プリキュアの倒し方は、プリキュアが一番よく知っている。

更に言えば、ルールーたちが未来に帰るのにこだわる理由も分かります。
25年後の野乃さんを救いたいんだ。
彼女たちはこれから、第2期(彼女たちの視点ではそちらが本編)が始まるんだ。
だとしたら物凄く見てみたいです。今から25年後のプリキュア40周年シリーズ。トゥモローさんが主役のお話。
25年前のシリーズで登場した悪役と戦う前半パート、夏ごろに壊滅して絶体絶命になるけれど、何故かその悪役たちがプリキュア側になって助けに来てくれる。
25年の時を経て、再度「追加戦士枠」で加わるキュアアムールとか、25年前の主役キュアがラスボスとか、ぞわぞわします。

…まぁ妄想だけなら無料なので。

【明日が明るいのか、昨日が明るいのか】

他、ダンカンさんと薬師寺さんのやり取りも深読みできます。
視聴者視点でいえば「2030年にダンカンと再会して仲良くやってる」ですが、ダンカン視点でいえば2030年は過去。
彼が薬師寺さんに感謝の気持ちを強く持ったのは、「この人、14年前に世話になったあの薬師寺さんじゃないか」と気づいたからかもしれない。


(左画像)映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア〜オールスターズメモリーズ〜【Blu-ray】 [ 引坂理絵 ]

(右画像)HUGっと!プリキュア・ベストアルバム Cheerful Songs Best [ (V.A.) ]

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


といった感じで、最終回なんだからもっとまとめ的なことを書こうと思ったのに、ぶち込まれたネタが強すぎて、すっかり飛んだ。
「2030年」「トゥモローが娘」ってだけで、妄想が迸って止まらない。
最終回を見て、今この瞬間に「ハグプリ」は始まったような気すらした。時間ネタの強みですね。
「未来の自分の子供を、もう一度育てる」の構造自体、色々と解釈できそうだし、20周年・30周年の未来がきたときに、「なるほどそうか」と分かることも多そう。
単なる15周年の懐古企画なんかじゃない、きっちり未来を指し示した素晴らしいシリーズだったと思う。

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■池田 彩 10th anniversary ONE-MAN LIVE 第三弾「episode Re:2」

 日時:2019年01月26日(土)開場18時30分/開演19時00分
 場所:表参道GROUND
 出演:池田彩
 ゲスト:五條真由美、工藤真由

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

【会場】

プリキュアライブの興奮冷めやらぬまま1週間後、池田彩さんのライブに参加しました。
興奮冷めないままというか、あの後、興奮の反動なのか単なる人ごみ感染か見事に風邪をひき、何か気が付いたら当日になっていた感じ。
そして会場の表参道は激烈に寒かったです。何かプリキュアライブを経て、世界が一変した感があるな…。

スタンディングのライブに参加するのは、何気に1年ぶりぐらいです。自分でも驚いた。
参加した理由は、池田さんには非常に失礼になってしまうけど、くどまゆです。「ゲスト:くどまゆ」!この一文が、どれほど今日までを生きる励みになったことか。
彩さんの歌も好きだし、この書き方は内心面白くないとは思うのだけど、それでも正直な気持ちを書かせてもらうと、くどまゆさんを呼んでくださって本当にありがとうございます。

【くどまゆ】

くどまゆはくどまゆでした。

思えば2年。暗黒時代を過ごしたわけですが、いざ戻ってきた姿を見たら、「ああ、くどまゆだ」としか言いようがなかった。
もっと涙が湧くとか何とかあるかと思ったのに、くどまゆはくどまゆです。そうだよな、あの方は神として崇めるというより、くどまゆとして崇める方だものな。
何を言ってるのか自分でも良く分からないんですけど、くどまゆはくどまゆなんです。必須栄養素を久々に摂取したら生き返った的な、「うん、それはそうだろう」なんです。

プリキュアライブでもお見掛けしているわけですが、思えば「復活」感は今回改めて思いました。
くどまゆさん自身も「この感覚、久しぶり」とおっしゃってた。
今にして思えば、何だかんだでお澄まししてたんですね、あれ。

あと本日の衣装は、やたらと清楚な感じでした。
プリキュアライブが正に現役時代のそのままだったのとは対照的に。
胸元は開いていらっしゃったけど。

【くどまゆ2】

お歌は3曲。
「My Best Partner」「HEART GOES ON」「キラキラkawaii! プリキュア大集合♪」。

1曲目。直前に存在を思い出しました。同時に、これだけの曲を忘却しかけてた自分にぞっとした。
個人的に色々と切羽詰まっていたし、その直後のくどまゆさん卒業が厳しかったんだよなぁ…。

2曲目。「これが聞きたいだろうと思って」とは池田さんの弁。
お二人の曲は数あれど、やっぱり代表曲はこれだと思う。
個人的に「HEART GOES ON」には苦手意識があるというか、歌の意味を受け止め切れていないのだけど、今日はただただ無心で聞きました。
くどまゆさんが歌っていらっしゃる。理屈は後で考えればいい、とにかく今は、くどまゆさんのお歌を吸収するんだ。

3曲目。もう一人のゲスト・五條さんも加わっての「キラキラkawaii」。
3人それぞれで歴代「DX」で主題歌やってますが、今回は五條さんの初期ver。ちなみにプリキュアライブでは、DX3のくどまゆverでした。正直、言われるまで気づかなかったけど。(ライブのブランクがひどすぎて、感度が下がってる…)

何度も書いてるように、池田さん(と五條さん)には本当に失礼なんですけど、くどまゆさんのお歌を聴けて、何かもう全てが幸せです。
冷静に考えれば茨城からやってきた主婦の歌を聴いただけなのに、なんで私はこんなに感動してるんでしょうか。米を食ったら元気が出たという話に、理屈を求める方がおかしいんだと思う、たぶん。

【くどまゆ3】

くどまゆ:
 「重大発表があります」

即座にふたつの可能性が浮かんだ。
聞きたくてしょうがない一言か、もしくは(それを分かった上での)ご懐妊報告か。
後者だった。というか、既にご出産なされてた。おめでたい。

くどまゆ:
 「2月のライブのあと、また少しお休みします」

『また少し休む』。これが言葉の綾でないことを願いたい。
『卒業』から大きな前進ですよ。少し休んだ後、気負わずに戻ってきてください。2年待ったんだ、また待てる…!

【五條さん】

書く順番が逆になりましたが、もう一人のゲストは五條さん。

10周年の池田さんに対して、20周年の五條さん。「どれみ」と同期生。
私が五條さんを知ったきっかけは、アニソンを集めるのが趣味だった友人から聞かされた「10秒かぞえて」でした。
あのお歌、すごく「プリキュア」的ですよね、いや順序としては逆なんだけど。大好き。

五條さんからは「DANZEN!ふたりはプリキュア(Ver.Max Heart) 」「リワインドメモリー」「キラキラkawaii」。

1曲目。今や「歌う前に曲名を言う」ことが非常に重要になってる「DANZEN」。
何せ(最初に五條さんが叫ぶかどうかで分かるとはいえ)判断材料がなさすぎる。今回は先に「verMaxHeartだ」と宣言してくれました。ありがたい。
曰く「自分でも訳がわからなくなる」。
「無印とMXで『まっくすはー』と叫ぶところしか変わらない」を本歌取りしたのか何なのか、「唯一無二」も「途中まで全く一緒」とか訳わかんないネタを何故に公式は仕掛けてくるのか…。

2曲目。「リワインドメモリー」。
この曲は本当に反則だ。プリキュアライブの時も思ったけど、本当に反則。
これまで歩んできた幾年。結果を見れば失敗したこともあった。むしろ失敗ばかりだった。
それでも、歩んできたんだ、この幾年。いわば逆切れともいえる矜持。落ち込むこと、それ自体に対する怒り。
ともすればネガティブな意味をもつ「思い出」を腕力に変えて、諸々の悩みをぶん殴るそんなお歌。

五條さんと池田さんのお歌としては、ご存知「featuring X」のお歌があるわけですが、池田さんからあえてのリクエストで「リワインド」になったそうで。
実際、「10周年」という節目を思うと、確かにこの歌だなぁと思う。
あと作詞が池田さんの同期生だそうです。この名曲に感謝。

【池田さん】

本ライブの主役、池田彩さん。
彩さんは重いことも軽い口調で話されますが、信念が硬いというか強い方のイメージです。
今回も「アンコールは無し」を明言された。確か以前にも「アンコール前提はおかしい」と仰ってた気がする(違ったら申し訳ない。あとこれに関しては(私には言う資格はないんだが)生え抜きのファンの方々は(予定調和のアンコールしか客から要求されていないと思われているかもしれないことに)何か思うことがないのだろうか)。

何度も書いたように、正直なところ、くどまゆ目当てでの参加だったんですけど、開始1曲目で「そうだ、池田彩さんだ」と思い知りました。
以前に参加したライブもそうで、なんというか、「わぁ、ライブ楽しかった、盛り上がったー」という感じだけじゃないんです。心や体にずしりとくる。
そりゃまぁ米国やインドまで行って路上ライブしてる人のお歌が、「わぁ楽しい」で終わるわきゃないんですよ。どう表現すればいいんでしょうね、これ。

ラストの「Road」は、あの池田さんが涙ぐんでいらっしゃった。ご本人様は一切そのことに触れなかったけれど。
10周年記念ライブだものな、軽い口調で話されていても、軽いわけがない。

変な表現ですが、プリキュアライブで15人(ではないのだけどイメージ的に)の歌手様大集合を見て感動したのは、その一人一人に凄まじい背景があるから。
一人でも凄まじい人が15人も揃ってる。だから凄い。あの一瞬で、その一瞬に込められた熱量を感じ取った。だから凄い。
言い換えれば、その一人である池田彩さんのワンマンライブなんです。凄いに決まってる。

恥ずかしながらそのことに、いざライブが始まるまで気づいてなかった。そうだよな、池田彩さんだもんな。凄くないはずがないだろ。
以前に大阪まで遠征に行った時のこととか、リアルに思い出しました。プリキュアライブのあの一翼を担う池田彩さんですよ。
というか、そもそも「プリキュアライブの」とかがまず失礼な話で、池田彩オリジナルがあった上での「プリキュア」ですよ。
良くも悪くもプリキュアライブで錯誤していた部分を、がつんとやられた感じ。「プリキュア歌手が揃った」から凄いんじゃなくて、「凄い歌手がプリキュアソングをやってて、その人たちが揃ったから」凄いんだろう。
凄い凄いばかりで語彙力があれですが。

今回、何度か「お客さんあっての歌手だ」と仰ってた。
それは私らの側にも言える。「歌手様がライブをやってくれるからこそ、私らは観客になれる」。
ライブやってくれなきゃ、CDの前でぼそぼそコールしてる変質者ですよ。しかもこっちには能動的に機会を作る力がない。
私らは従。あなた方は神。感謝の気持ちを伝えたい。

【終演後】

2月の大阪の公演にも行こう。
とりあえず、チケットやら宿やら家族の調整やらはできてる。

それとはまた別に(返す返す池田さんには失礼かもしれないけど)他のプリキュア歌手様のライブも、回ってみようと思った。
プリキュアライブの「3Dシアター」や「イマココカラ~笑顔になぁれ」や「リワインドメモリー」に感動したのは、「あの池田彩さんが」だったんだ。それなら他の歌手様も同様だ。自分の中の原点を、改めて見つめなおしてみたいと思う。

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