穴にハマったアリスたち
生きていればきっと楽しいことがいっぱいあるさ!という信念の証明のためのページ
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■映画「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」

【謎生物】

冒頭。強烈な既視感があると思ったら「NS1」だった。
考えてみれば、「謎生物と出会って成長を見守る」展開は、正に坂上さんとふーちゃんのそれと同じ。
出会ったのがスタプリ組だったから、この話の流れになっただけで、もしユーマと会っていたのが坂上さんだったなら、沖縄が闇に沈んでいたのかもしれない。
もしくは、ふーちゃんと出会ったのが星奈さんだったら、スタプリVSスイートのガチ戦闘になってたんでしょうか。
「即、引き渡せ」と詰め寄ってきてたミューズさんとか、星奈さん視点で見たらハンターの皆様と変わりないもの。実にキラやばいですね。

その後の展開は「NS1」と随分と違いましたが、「スマイル」さんと「スタプリ」さんのテーマの違いのように思う。
「スマイル」当時は自身の成長(プリキュアになれるか)だったのが、現在は他者も含めた成長になっている。全人類プリキュア化の前の人間たる坂上さんには、ちょっと荷が重いな…。

【ノルマ】

冒頭の数分でやるべきことをやってしまうパワフルさに圧倒されました。
お約束の戦闘や必殺バンク。果てはコスモグミの販促まで。
ユーマの正体を知っていてストーリー上邪魔になるユニとAIを極めて合理的に排除し、話が拡散しないように香久矢さんらも除外。
手際の良さが恐ろしい。この数分だけで「めでたしめでたし」が流れても納得してしまいそうだ。

アン警部補も、ユニを遠ざけるとともに、ハンターを殺戮したことにしないための役回りですね。
ていうか普通に爆死したかと思った、ハンターさん方…。

【星奈さん】

予告でも頻繁に流れていた「各地の不思議スポットを回る」。
やや意外だったことに、圧倒的に自然系に偏ってた。人工物はモアイ・ストーンヘッジ・ナスカの地上絵ぐらい。
まぁ映画映えする人工物が他にあるかというとピラミッドとかしか思いつきませんが、「この子は本当に自然現象やUMAが好きなんだな」と何かしみじみ思った。
オーパーツとか疑似科学には興味を示さない感じだろうか。

あとハンターの戦闘シーン。
肝心要の変身アイテムを弾かれる大失態は、彼女のUMA好きが仇になったんだ。
ついつい警戒心が薄かったんだろうな。。

【vsハンター】

ある意味、この映画を象徴する一言。

ハンター:
 「プリキュア?知らんな」

伝説の戦士といったところで、所詮はド田舎のマイナー信仰。
ハンターさんも「世界征服を狙う何ちゃら」とかでもなく、単なる金目当てなのが非常に「らしい」です。
世界の命運を賭けてるわけではないけど、でも地球の命運はかかってるけど、星奈さんらはそれはあんまり気にしてない。
彼女らにかかれば「DX3」のブラックホール戦も、ただの局地戦になるのかもしれない。
世界は、広い。

【vsハンターその2】

強い。
それも個々の強みを封じたり逆手に取ったり正面から破る強さ。
伝説の戦士が、一介の犯罪者に後れを取る現実。しかもそんな敵が大量にいる。

スペシャルフォームを発動しても尚、圧勝モードにならないのがシビアです。
逆転手段がフォーム性能というより、「連携」や「相手の連携のなさ」なのは、それはそれでカタルシスですが。

【vsハンターその3】

フワやペンすらハンターの眼中になし。本編の戦いは何だったんだ…。
星座フォームの覚醒は、放置されたプリンセス様方の矜持を感じる。

【ユニさん】

冒頭のはしゃぎっぷりは何なんでしょうか。
明らかに銀幕出演に浮かれまくってます。カメラ意識しすぎ。

ハンター戦で星奈さんが即座にペン4本を投げ渡したのはファインプレー。
いつもなら戦闘中に貸し借りしているし、コスモパフュームだけを考えるなら1本あれば良かったはず(属性違いのような使い分けは今のところない)。
が、それでも4本渡したのは、直前に「変身ペンを弾かれる」失態をして、危機感を覚えたからかしら。反省と学習能力の高い女。
しかも「4本」。12本のペンを5人で配分するにしては明らかに多い。コスモは単独戦闘するだろうと想定していた(言い換えれば自分たちはチーム戦をするつもりだった)としたら、戦況の読みが鋭い。
そして結果的に、単独戦闘を任せられるはずのコスモが破れ、しかも自分らはチーム戦に持ち込めなかったので序盤は劣勢になったと。

不発に終わったこの策も最終局面では活きた。というか、ふたご座ユニ可愛い。

【香久矢さん・天宮さん】

本作の特徴「年長組には年長組の生活がある」を地でいかれていた。
いわゆる「あんた他に友達いないの?」問題の回避というか、この子ら、そんなに仲良しべったりじゃないんですよね。。

それ故にクライマックスの「ユーマに声を届けられるのは、ひかるとララだけ!」の呼びかけが真に迫っています。
ぶっちゃけ、ユーマに思い入れないですね、先輩二人は。一緒にいた時間がほとんどない。

同じくクライマックスの「どうして(ユーマはあらぶってるの)!?」も、なんとも説得力があります。
いや、お姉さま方の攻撃で大穴開いてるじゃないか…。それが原因では。

【スターカラーペンダント】

ユーマと遊ぶ星奈さんらはペンダントを首から下げてる。
いつものスタイルな気もするけど、途中から下げ始めていた(と思う)あたり、「念のため警戒」はしていたのかもしれない。
ユーマに対してなのか、ユーマ能力で転移した先で死にかけないためなのかは別として。
途中合流した天宮さんらが未装備で、対比がちょっと面白かった。

そして星奈さんのこの警戒心は、ハンター戦の初撃回避に極めて有効に機能しました。返す返すも、その後の変身までのラグが悔やまれる。

【お歌】

大画面で聞く「きーらーめーくー」は圧巻。これは「EDダンス」「ミラクルライト」に続く「発明」だと思うので、次回作にも継承して欲しい。

EDとして紹介されてていた「Twinkle Stars」が劇中ソングとは思わなかった。使い方が上手い。
確かにこのストーリーだと、EDダンスでは唐突感がある。(オールスターズメモリーズの時も「ミデンのあの空間で脱出前に(思い出つくりのために)踊ったんだな」とは分かるが、ストーリー的には不自然)
事前公開で謎だった「箱から出てくる」も、「幼年期の終わり」的意味だけでなく、オルゴールにかけてたのか。

あえて難癖をつけるなら、歌のシーンで変身を再起動したあたり。テーマ的には「変身を解く(自分を晒す)」方が自然には思える。
想いを伝える云々以前に、酸素の壁は厚かったか…。

お歌の捻じ込み方は、一時期のミュージカルシリーズを想起します。
狙ったのかたまたまなのか分からないけど、「DX」「NS」「ミュージカル」と歴代オールスターズのエッセンスを感じた映画だった。

【ララさん】

「ひかるみたいな人ばかりではない。もしも…」。
飲み込んだ言葉は重い。
最近はのほほんとしているように見えましたが、言葉に出さない警戒と不安はやっぱりあった。

警戒心を吐露することが、相手からの警戒を解くことにつながるのは何とも皮肉。
でも現実は確かにそうかもな。
何故怒っているのか。何故距離を置いているのか。何故反発するのか。
それらを伝えることが、相互理解の一歩なのかもしれない。

「スタートゥインクルプリキュア」のテーマは、

星と星は近くに見えるが、実際には天文学的に遠い。
あまりにも遠すぎて、想いやミラクルパワーでも届かない。
「星座」はあくまでイマジネーションの産物で、現実には存在していない。

から転じての、多様性を認めると必然的にぶつかる人と人との距離の壁の問題だと思ってる。

「HUG」で扱った「私が生きてきた15年を舐めるな」「こんなことで心折られるなんて、私の成りたい私じゃない」という逆ギレにも似た覚悟も、第三者からすれば「何ひとりで熱くなってんの?」の一言でぶった切られてしまう。
終始やる気も可愛げもないピトンしかり。「イマジネーションがないのはお前らだ」と吐き捨てるノットレイの皆様しかり。
そんな彼らと分かり合う第一歩は、逆説的だがこちらを分かってもらうことなのか。
確かに、相手を理解するより、自分を理解させる方が、とりあえず自分からアクションを起こせる(事情を説明できる)のだから正論か。

【ユーマ】

アン警部補曰く「周囲の感情を受けて変化する。ミラクルライトに似た性質」の存在らしい。
何かさらっと怖いこと言ってますけど、じゃあミラクルライトは悪意あるものが使ったらヤバイ兵器と化すんでしょうか。
何気に今までの概念を覆す発言じゃないか、これ。いやでも振り返ってみれば、春映画が正にそうだったか。

「スタプリ」のこれまでの話ではあまり強調されていなかった気もするけれど、一種の子育て話。
「他者の影響でどうとでも変わる」のは正に子供そのもので、最も身近な多様性「親と子」を扱っていたのかもしれない。
「これまで強調されていなかった」と書いたけど、改めて考えてみればフワの育成はそういうコンセプトだったのかもな。

ユーマの「一緒に廻った場所をコピーする」のは、親と子の関係で考えると感慨深い。
子供の頃に親に経験させてもらったことは、確かに自分の中に息づいているし、人生に影響を与えている。
「多様性」というのは訳の分からぬ無尽蔵の何でもありではなく、それぞれの親や育った環境の反映。

あと、出会ったのが自然大好きな星奈さんで良かった。これが宇佐美さんだったら、ラストシーンでパリ市民がコピーされたりしかねなかった。

【16年目】

星奈さんらは現時点での最新プリキュアで、その観点では「子供」のイメージがある。
が、劇中では「子供」のユーマを見守る立場だった。
今から15年後の30周年のときに(つまりは今でいう美墨さんらの立場になったときに)この映画を見返すと、色々と発見があるように思う。


(左画像)『映画スター☆トゥインクルプリキュア 〜星のうたに想いをこめて〜』主題歌シングル (CD+DVD) [ キュアスター(CV:成瀬瑛美)ほか、吉武千颯、知念里奈 ]

(右画像)『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』オリジナル・サウンドトラック [ 林ゆうき・橘麻美ほか ]

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


【先輩プリキュア】

本来は当たり前のことですが前シリーズの先輩方の出番はなし。
これでミラクルさんの連続映画出演記録は途絶えました。たぶん、今後破られることはないと思う。

ですが映画キャンペーンのクイズ企画には、ちゃっかりとミラクルさんの名前が。
次回の春映画はどうなのかしら。

【お子様】

一緒に見に行った我が子は、中盤の戦闘から泣き出し、終始涙モードで終演後も著しく機嫌が悪かった。戦闘は怖かったし、切ない別れのラストだったものな。
でも「つまらなかった」かというとそうでもなく、もう1回見に行くか聞いたところ「ぜったいにいく」と言い張られた。
なんか終演後の周囲を見てると、似た感じの子が多かった気がする。


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■映画プリキュアミラクルユニバース

今年のテーマ「多様性」。良くも悪くもそれが残酷なまでに描写された映画だったように思う。

多様性は一歩間違えればただの自己主張。傍迷惑な存在に過ぎず、全体の和を乱してしまう。
そのバランス具合が難しいわけですが、テーマ的には「他者への思いの有無」を重視しているみたい。
本編でいえば星奈さんとララさんのすれ違いとか、共同作戦とか。

これ自体は「ドキドキ」等でも描かれています。が、今作はそれをかなり徹底なされてるというか、非常にエグい。
具体的には、「多様性の象徴たるプリキュアたち」が役に立っていない。

非常に雑に呼び出され、非常に雑に戦線投入されたオールスターズの皆々様は、あっさりと退場なされています。
現場に辿り着いた3チームも、名もなき集団に制圧されてしまってる。
このあたり本編も連想します。今作はいわゆる「ザケンナー」が1ヶ月も登場せず、名もなき戦闘員相手に苦戦を強いられてる。
いわば多様性の敗北。

本来はプリキュアさんたちも「他者を思う」気持ちがパワーになってるのに、今回の映画ではそれも封じられています。
何せ本当に呆れるほどに雑に呼ばれてるものな…。これで「ピトンのために!」とか盛り上がるのは無理です。
ホイップ組以外は現地人との交流すらなしですよ。思いの力とか出せるか。

更にきついことに、この枷が「ふたりは」にもかかってる。

個人的に、劇中で描かれていることは全て「正解」で、製作者様が全て意図して行っている、と思う派なのですが、今回の映画はさすがに迷う。
マカロン・ショコラ組とマシェリ・アムール組のアレは、意図した演出なのかそれとも失敗なんだろうか。

2組とも「お互いを思う気持ち」で連携し、一度は敵を退けます。
エゴのような多様性ではなく、協調性も兼ね備えた多様性の勝利。
しかしその後、数の暴力で屈します。

素直にそのまま見れば、「特定個人との閉じた協調性では通用しない」。
テーマとしては理解できるが、意図したものだとしたら残酷すぎる。
マカロン・ショコラや、マシェリ・アムールの思いあいが、社会には通じない。特に後者は存在の全否定に近い。
これ「思いの力で逆転」を演出したかっただけなのに、その後のストーリーの都合で「負けた」ようになっちゃっただけなのか、狙ってやった演出なのか本当に難しい。マシェリさんは過酷なお仕事が多いな…。

一方で、ハリーの単なる体当たりは、3チーム総がかりで破れなかった檻の破壊に成功しています。
特定個人に対する思いではなく、もっと広い範囲での思い。
気絶から覚めたハリーが(お子様には分かりにくい)誤解をわざわざしていたのも象徴的です。
個人技ではダメ。「ふたり」でもダメ。もっと広い意味での「思い」がいる。
(今こそ思い出そう、メルポの雄姿を…!)

思えば今回の先輩枠2組は、どちらも超個人主義。
「大好きを諦めない」の「アラモード」は激烈なまでの覚悟を決めた人たちだし、「こんなの私のなりたい私じゃない…!」の逆ギレで立ちあがる「ハグプリ」は完全な自己陶酔です。
最強完ぺきと思われた二つの理論が、「でもそれ他人には関係ないよね」「何を勝手に盛り上がってるの」であっさり一蹴された気分。
う、うん。確かに関係ないな。なんか空回りしてゴメンナサイ…。

なんというか、ようやく15年の課題を乗り越えて解決に至ったと思ったのに、見事にちゃぶ台返しを喰らったみたいだ。
なぜにこうも次々と新手の「絶望」を思いつくのか。

一緒に見に行ったうちの子は、後半では怯えて泣いていました。
さすがは我が子。恐怖を感じ取るポイントが私に似ている。
今回の映画は、いわばプリキュアさんの敗北を描いてるわけで、とてもとても怖い。
表面的なギャグ調はそれを誤魔化すためとしか思えない。

今作は一見能天気なシリーズに見えますが、それすらも罠に思えてきた。
実際、どう見てもアホの子にしか思えない星奈さんは、これまでの話数を客観的にみるに常識人、むしろ理知的とすら言えます。
「媚びてるような話し方は自動翻訳の都合で、実際には頭脳派」のララさんとか、「おっとりしているように見えるけど、性格はむしろ苛烈」な香久矢さんとかも含め、「表面だけ見て判断するな」の演出にすら思える。この分だと太陽さんも「素の性格は内向的」とか普通にありそうだ。。
大丈夫だろうか今年は。何か凄くヤバいことをされそうな気がする…。


(左画像)映画プリキュアミラクルユニバース主題歌シングル (初回限定盤 CD+DVD) [ 北川理恵 ]

(右画像)映画プリキュアミラクルユニバースオリジナルサウンドトラック [ 林ゆうき ほか ]

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【マカロン・マシェリ】

見ようによっては惨い役割を任されたマカロンさんですが、非常にノリノリだったのが素敵でした。
あれ絶対、台本にないことまでやってますよ。マカロンさんだけ完全に別世界で遊びまくってる。

マシェリは何というか、相変わらずとても仕事熱心で安心ですね。
ダンスの時の謎ポーズの気合の入り方とか、「あ、この子また雇おう」という気がしますよね。
だからまたマシェリ出してください。マシェリもっと見たい。

【今年の鳥】

なんとびっくり、美翔さんに出番があった…!

凄いです。今や「ミラクルライトと関係ない唯一のプリキュア」の名を欲しいままにしているのに、ちゃんと呼んでもらえました。
そして同時に突き付けられる現実。プリキュア界の常識「鳥は敵」。何かもう居たたまれない。

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■映画「HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」

大切なものに別れを告げて、先に進むことを選んだ「ドキドキ」。
子供時代の大切な宝物の無力を思い知った「ハピネス」。

あれから5年。

大人になった、かつての子供たちは、いよいよ社会に乗り出していく。

この15年、はっきり言って辛かった。そしてそれらを懸命に乗り越えようと、今の自分に成長してきた。
だけどそんな歩みも、唐突に表れる純然たる不運の前に、あっさりと奪われ掻き消えてしまう。

ミデンその人には落ち度はない。単なる不運により、存在を抹消され、在庫置き場の刑に処されてしまった。
なんか美翔さんが「その気持ち、わかる」とかそんな顔してそうな気もしますが、売れなかったのは別にミデンのせいではないのです。鳥と違って。

実際のところ、世の不幸や困難の大半は、そういった不運なんだろうとも思う。
そしてそれら不運に、私たちの努力や苦労は無力だ。
懸命に歩んだこの15年も、育児を頑張った半年も、あっさりと失われてしまう。
もう一度、やり直し。
全否定されたその上で、もう一度立ち上がるのは生半可なことではない。

だけど。全てをもう一度やり直すのなら、子供時代のあの思いだって、もう一度思い出せる。
胸からあふれ出すミラクルライトの煌めきが眩しすぎます。
かつてプリキュアを応援したあの日々。あれから歩んだこの歳月。

歴代プリキュアの能力に立ち向かう、黒白先輩のなんと偉大なことか。
もう一度、やり直し。これから起きるであろう困難に、単純腕力が雄たけびを上げる…!

それを見た野乃さんも立ち上がる。
目を閉じれば、思い出はいつだってそこにある。
辛い現実に見失いそうになるけれど、思い出はいつもそばで支えてくれる。
もう一度、やり直し。そう思いたくなるほどの苦難でも、以前と同じじゃない。ちゃんと前に進んでいる。

そして思い出に救われるのは、何も自分だけではない。

ハリー:
 「映画を見ているみんな!好きなプリキュアの名前を呼んで!」
 「楽しかったこと、可愛かったこと」
 「一人じゃなくていい。みんなが好きだったプリキュアを大きな声で呼んで欲しい」

私たちが忘れなければ、止まってしまった思い出たちも再び動き出す。
思い出に助けられ、思い出を助け。
5年前の「ドキドキ」「ハピネス」のときには諦めて割り切るしかなかったことが、今ならできる。

思い出を持たぬミデンに対し、各シリーズの皆々様からの、それぞれのシリーズを反映した言葉がとてもとても力強いです。
15年の月日を経て積み重ね続けた様々な解法が、現実の困難を切り開いてくれる。
「いろんなことがあったんだから」。かつて美墨さんらが発したこの言葉の、何と重いことか。本当にいろんなことがあった15年なんだ。

そして思い出を奪ってくる純然たる不運も、いつかは思い出として自分たちを助けてくれる。
今この苦難を乗り越えることは、決して無駄にならない。苦難そのものも、いつかの自分たちの力になる。
辛かった15年間、プリキュアさんが居てくれたおかげで、こうして思い出として振り返れるように、これからの15年もきっとそうだ。だから思い出と共に、もう一度歩き出そう。

プリキュアを見続けてきて、本当に良かった。ありがとう、プリキュアさん。


(左画像)映画「HUGっと!プリキュアふたりはプリキュアオールスターズメモリーズ」主題歌シングル (初回限定盤 CD+DVD) [ 五條真由美、宮本佳那子 ]

(右画像)映画「HUGっと!プリキュアふたりはプリキュアオールスターズメモリーズ」オリジナルサウンドトラック [ (V.A.) ]

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


【ミラクルライト】

「ハピネス」以降、影の薄かったミラクルライトですが、今回の使い方は正にそれを逆手に取ったかのように強烈。

押入れの奥底にしまい込んでいたミラクルライトを、思い出と共に引っ張りだしたような。
あるいはジョークのように言われていた「心のミラクルライト」そのものです。
「ハピネス」で力を振り絞ったミラクルライトよ、あのキラキラした想いよ、再び。

しかも次回はミラクルライト最終章でしょうか。エールさんの(メインとしては)最後の映画でそれをやるのだとしたら、これまた強烈ですね。

【ダンス】

これまで何度も流れていたEDダンス、踊ってる場所はミデンの城。
キラキラしてるけど寂しい場所…だったのが、こうして踊ることで一変。
プリキュアさんが居てくれれば、思い出だって輝きだすんだ。

【今回の敵】

歴代プリキュア VS 最新鋭プリキュアとか、歴代プリキュア VS 初代は、やっぱり燃えるものがありますね。
特に初代が歴代と戦うって、他のコンテンツではあまり見かけないような。

ハーティエルアンクションやらホイップデコレーション、ダイヤモンドエターナルを敵が放つ恐怖。
吹っ飛ばされたマシェリさんが、即座に起き上って戦線に参加しようとするものの、再度押し出されるとか、細かいところも熱いです。
描写されてないですけど、要所要所で各種バリア能力やら移動スキルも使われてるんですよね。どうやって勝つんだこれ。
まぁ、どうやっても何も、黒白先輩は腕力オンリーですけれど。ぶん殴ろう。

【今回の敵2】

ミデン:
 「なぎさの靴下は、ちょっと臭い」

余りにも残酷なこの演出。
印象深いその台詞を、他者が軽々しく口にするなんて。

他の数々の決め台詞や口癖も、神経がざわつくほどに安っぽく軽々しく響きます。
表面的な物まね(子供のごっこ遊びではなく、大人の)を揶揄しているのだとしたら、恐ろしく胸が痛い。

【先輩プリキュア】

ルミナスさんの物理攻撃!
世にも珍しいそれが、15周年記念のこの映画で!
しかも二段構えです。「あ、コケた。これだからルミナスは…」と思わせてからの一撃ですよ。
いやよく見たら、2回目もコケてるのかもしれないですけど!

【先輩プリキュア2】

ピンクトルマリンとミーティアハミングは、もはやお約束の芸ですね…。
隙あらば出します的な。そこに捻じ込んできたか的な。

あと、ビートさんの音符展開からの射撃が見られたのが、ちょっと嬉しい。

【先輩プリキュア3】

「ぶっちゃけ決め技をぶっ放すだけだろう」と舐めてました。まさか各シリーズで、それぞれの戦いを見せてくれるとは。
「もしこの敵とこのシリーズのプリキュアが当たったら、どうやって解決するのだろう」は、たまに考えるネタだったのですが、まさにそれを見られた。

「あなたの音楽が聞こえた」「砂漠にも花は咲く」「何度だってやり直せる」…。
少しずつ違う着眼点で、それぞれにきっちり回答を提示している。

そして様々な言葉が続いた後の、夢原さんのこの一言。

夢原さん:
 「だから、大丈夫」

問答無用。夢原さんがそう言うなら間違いない。大丈夫だ。

【先輩プリキュア4】

どうしようもないかに思えるミデンの苦悩に対する、先輩方の、すなわち私たちがこれまで経験した思い出たちの各種回答。本当に圧巻です。
「思い出が支えてくれる」の野乃さんのお言葉のまさにその通り。

「美味しいスイーツにも辛いことがある」から転じて、「辛いことがあってもスイーツを作れ」のアラモードさんはスパルタだし、他者も異なる自分も全てが同一時間軸につながっている魔法つかいさんはとてもとても優しい。
「何もない」と評されていたミデンに対し「音楽が聞こえた」と語りかけるスイート組。「破綻」を知りながらも「明日はキラキラ輝いている」と言い切るスマイル組。

それぞれの1年間を経ての言葉が、あの一瞬に詰まってる。情報量の凄まじさに、涙が止まらなかった。

【鳥】

花鳥:
 「全てのものに、命は宿る!」
 「私たちは、絶対に諦めない!!」

嗚呼そうだ。美翔さんたちならそう言う。

対ミデンでいえば、捨てられた無機物のミデンにだって命はあるし、何も思い出がなくても諦めない。
私たちでいえば、これまで歩んできたこの人生は生きているし、苦難にも諦めない。
美翔さんたち自身でいえば、時が止まって忘れ去られてたって、まだちゃんと生きてるし、諦めないんです。
黒白先輩が脚光を浴びた横で、すごく割を食ってる感はありますけど、ちゃんと生きてるし、諦めないんです。おかえりなさい美翔さん。この13年間、ありがとう。

【現役お子様】

うちの子の感想は「怖かった」。基本、怯えて泣いていた。
(「ウケが悪かった」のではなさそう)

ミデンの放つザワザワした恐怖は、過去キュアを知っているからこその面もあると思うのですが、「何かがおかしい」ことはお子様にも伝わったらしい。

【現役お子様2】

お土産にクッションキーホルダー買いました。私は「SplashStar」、子供は「アラモード」選択。
最古から一つ後と、最新から一つ前か。親子で鏡写し。年の差は15歳じゃきかないが、ちょうど挟んでプリキュアさんを見てるのかもしれない。

【HUGプリ】

「「HUGっとプリキュア」の映画ではない」的な声も聞こえたけど、ハグプリさんのテーマ的に、これこそ「ハグプリ映画」だと思う。
思い出の無力を知りながら、思い出を握りしめて立ち上がる。立ち上がることで思い出が救われ、かつての自分も救われる。
初代放送時に5歳だった今の20歳と、現役5歳をつなぐこの絆。

「ドキドキ」映画のマシュマロや、「ハピネス」映画のジーク役を務めるのに、歴代プリキュアほど適切な人選はないと思う。

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■プリキュア感謝祭上映会vol.2

日時:2018年04月29日(日)開演15時00分
場所:丸の内TOEI
出演:三瓶由布子、沖佳苗、小村敏明、前川淳、鷲尾天、梅澤淳稔
演目:
 01. オープニング
 02. 映画Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!
 --. 休憩
 03. 映画Yes!プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースデイ♪
 04. トークパート①
 --. 休憩
 05. 映画フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?
 06. トークパート②

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

15周年企画の上映祭第2弾。お誘いをもらって参加してきました。

折角なので、イベント前に原宿のなぎほのショップにも行ってみることに。
正直なところ、プリキュアさんからはここ1、2年若干の距離があったのですが、知らぬ間にゴリゴリと新たな領域に入っていらっしゃる。
以前言っていた「大人向けの商品が欲しい」が実現しているとか、商品や企画の方向性が進化してきたというか。

上映会の客層も、なんだか妙に若くて新鮮でした。20台ぐらいの女性がやたらに多い。
というか要はリアルタイムで見ていた女児層が、15年たって20台になってるのか。
ハピネスさんから更に5年だものな…。15周年のタイミングでのこの展開戦略は、新時代の幕開けとして物凄く重要なのかも。
美墨先輩と雪城先輩の、第2の戦いが始まる。

キャッチコピー「ふたりの勇気は、わたしたちの「夢」でした」はとても胸に響きます。
夢を見ていたこどもは、いまや大人になった。あの時の勇気よ、もう一度。苦しいときも、めげずに立ち上がろう。

【鏡の国】

「夢を叶えることに意味はあるのか」。

改めて見ると、前半のお姫様ランドにも色濃く表れてます。
お姫様ごっこに何の意味があるのか。花畑で追いかけっこして何がしたいのか。
秋元先輩の「でも楽しいんだからいいんじゃない」の台詞は、なかなかに身も蓋もなくて素敵だと思う。
後年のゆうゆうの台詞「物語は変わってしまったけれど」にも通じますね。

扱っているテーマは、現在の「HUGプリ」さんにも直撃しているように思えます。
苦難を乗り越えて、夢を叶えて何になるのか。結局のところ、問題はいつでもどんな形でもわいてくる。
それでも尚、夢に向かって進めるのか。

レモネの「そろそろ失礼しますね。ドリームが呼んでいるので」は、相も変わらず涙が出るほど熱い。
ごちゃごちゃと細かい話はいい、だって、夢が呼んでいるのだから。しょうもないことに関わっている時間なんてない。

あれから10年。いわば、劇中で悪夢として見せられた「夢を叶えた後の未来」に私たちは生きている。
野乃さんがどういう回答を示すのか、楽しみです。

あと、戦闘シーンがひたすらに怖い。
最初の双頭コワイナー戦も、開戦早々初手でホーミングバタフライですよ。物理攻撃に耐性のあるコワイナーに対し、効果の薄い打撃を徒に重ねることなく、躊躇なく仮面の一発狙い。えげつない軌道で急所を貫くバタフライ。
その後の戦闘でも問答無用で目を狙ってるんですよね。怖い。

闇夢戦の反撃シーンでも、何気に初撃は顔面狙いで、それに続く攻撃も全弾急所を狙ってるように見えてなりません。
しかもガードしたはずの闇夢さんが、一拍遅れてダメージが炸裂してるとか、浸透系の何かですか。怖い。
シャドウ戦でも躊躇いもなく背後に回り込んで殴りかかってるし、夢原さんの「心を読む」「本質を突く」が戦闘に転化されて恐ろしいことに…。

一方の敵さんも怖い。シャドウの初撃は迷いなく闇夢さん。まぁイレギュラー要素を先に排除したいものな。
そして取り巻きを効率よく吹き飛ばして陣形を崩し、中心人物の夢原さんだけ拘束して、一撃必殺。狙うは胸のブローチ。闇夢さんが庇ってなかったら普通に破壊されていたんじゃなかろうか。

コワイナーですらも、バリアで攻撃を防がれたとみるや、即座に圧殺にかかるとか。
確かにミントさんの弱点だものな、動けないの。
ダークミント戦でもそこをやられかけたけど、戦闘中にバリア置いて戦う小技を見せてるんですよね。夢原さんがおっしゃるように、昨日の私より進化なされてる。
(ダークミントが「過去の自分」だとすると、「あなたも守りたかった」は色々と考えてしまう。カワリーノさんに見せられた悪夢といい、彼女は何かを我慢し続ける半生だったと思われます。まぁ姉があんなだし)

なんかもう戦闘がいちいち怖いです。
シャドウ様がわざわざ「変身して戦え」と促したのは、闇キュアに戦闘経験を積ませるためとかでしょうけど、仮に武闘派の5組が敗北していたら、世界各国のプリキュアさんもやばいことになっていたんじゃなかろうか。


【お菓子の国】

「心のない相手と、コミュニケーションは成立しない」。

ムシバーンの望み「おいしいお菓子を食べたい」は表面的には滑稽だけど、中身はとにかくひたすらに重い。
駄菓子が旨いといわれても、理解できないんです。何故これで満足できるのか。
ご丁寧に「デザート王国のお菓子では太らない」とまで念を押されています。腹を満たす効果もなし。
おまけにそこら中から生えているから、希少性は皆無。おいしいお菓子はどこにあるんだ、いやもう本当に!

皆で食べれば美味しいという理屈の存在は分かっても、理解できないものは理解できない。
そして残念ながら、理解できないのであれば、戦うしかない。

直近でいえば「魔法つかい」さんのテーマにも繋がっているように思う。
「魔法」とは「言葉」であり、違う自分や他者を繋ぐもの。
そして「魔法」を否定する相手とは、コミュニケーションは成立しない。遥か彼方に追いやるしかない。

その点でいえば、ゲスト出演のブンビーさんはちゃんと通じ合ってるんですよね。ケーキを奪えば夢原さんらがどう動くか理解している。
チョコラ姫とのアドリブも素晴らしいです。おそらく元の計画としては「プリキュアを撃破して拉致」「無理ならチョコラ姫を奪ったことにして、プリキュアをおびき出す」だったんでしょうけど、敗戦するやすぐに発想を切り替えてケーキを奪取。察したチョコラ姫が、極めて自然にデザート王国にご案内。見事な連携プレーです。

あとやっぱり戦闘が怖いです。
ホシイナー戦なんて芸術の域ですね。一撃たりと無駄にせず、詰将棋の如き連続打で完封。拘束してブンビーさんの方にぶん投げ、諸共に大技で始末しようとか。完全に殺る気ですよ、あれ。巨大薔薇の禍々しさが半端ないです。撃ち込まれたら死ぬ。逃げないとヤバイ。
ミルミルVSムシバーンの連打戦も凄い。互角のようでいて、僅かにミルミルさんが押され出し、クリーンヒットが微妙に増えて押し負けるとか。一方的に負けるより悲壮感が強いです。ミルミルさん、格好いい。

【おもちゃの国】

「必ず終わりはやってくる」。

ルーレット伯爵の名セリフ「人生山あり谷あり。されど行き着く先はただ一つ。ゴール」。

日常の小さな幸せをいくら見つけたところで、必ず終わりは来る。人は絶対に死ぬし、退職や老後でもそう。
実際、小さな幸せ探しは欝に弱いです。積み重ねた小さな幸せは、絶対的な終わりの前には無力だ。逆効果とすら言える。

玩具たちの嘆きは、もうどうにもならない。どれだけ言葉を尽くそうと、現に捨てられたことは事実。
現実問題として、いつかは捨てるのは確かなわけで、この問題はもはや詰んでます。

それをミラクルライトの光で突破するのは本当にずるいし、本当に美しい。
今日のイベントでは見られなかったけど、劇場一杯に光るライトはとてもとても綺麗で、確かにこれは信じたくなる。
現に捨てられたことは何も変わらなくても、それでも昔の楽しかった思い出を抱えて次に進もうと思えます。

「ハピネスチャージ」の玩具サイドの話ともいえそう。ミラージュ様はトイマジンと意気投合できそうな気が。
あるいは「アラモード」さん。辛いことや悲しいこともあるけれど、それらも糧にして生きていくしかない。

戦闘シーン。
「おもちゃの国」はうちの子供とも見たことがあるんですけど、ブッキーVS恐竜で、呆然と蒼白になってた。

子:
 「なんできょうりゅうさんを、けったの?」
 (うちの子は恐竜好き)

結果的にブッキーは恐竜のトゲを抜いてあげただけ。それを知って安堵するうちの子。プリキュア全体への評価に関わる、地味に一大事でした。
公開当時は「殴れ、ブッキー!一人だけずるい!」とか思ってましたけど、鉄拳制裁しなくて本当に良かった。
まさか10年後に、この温いシーンに救われるとは…。ブッキーや製作者様の凄さに恐れ入る。

【トーク】

イベント開始時に皆様揃って。
および「5」「GoGo」の後と、「フレッシュ」の後に1回ずつ。

それぞれのシリーズでは、事前のアンケートで選ばれた「お気に入り回」の上映も。
「5」「GoGo」からは、「5」の6話・49話と「GoGo」の48話。
「フレッシュ」からは、23話・27話・45話。

鉄板の回の中、フレッシュ27話が異色です。選んだのは沖さん。さもありなん。

トークの内容は頻繁に「ここだけの話」を連呼されていたので、何をどこまでマジに受け取って控えるべきか、よくわかりません。
が、夢原さんを敵に回すことだけは避けたいので詳細は省きます。夢原さん、怖い。

一番印象に残ったところとしては「フレッシュが成功したらプリキュアシリーズはずっと続く。失敗したらここで終わり。当時そういわれた」。
泥沼の状況から突き進んだ夢原さんと、そこから新境地を切り開いた桃園さん。
この2シリーズは、ある意味、初代以上の重要局面ですね。まぁ美翔さんが失敗しただけといえば、それまでなんですが。

「のぞみがどんな子か分かっていなかった」という話も面白かったです。
6話をやって、ようやく人物像が固まったとか。

三瓶さん:
 「コワイナーは本当に怖いデザインで」
 「あれはデスパライアの感じていた恐怖の象徴だったのかも」
 「だからのぞみが話しかけたことで、コワイナーが消えた」

三瓶さんいわく「演じていると知能指数が下がる子」「でも時々本質を見抜いて、突然に大人っぽくなる子」。
オーディション時点ではそんなキャラとは思わず、もしも今の知識でもって当時のオーディションを受けたなら、夢原さんは違う子になっていたかもしれないと。

トークの最後ではありがたいお言葉も。

三瓶さん:
 「左手でポーズをつけて、皆さんで言ってください」
夢原さん:
 「これからもプリキュアを応援すること!」
一同:
 「けってーい!!」

夢原さんから指示されたら仕方がない。これからも応援しよう。
(ちなみに「左手でやる」のは重要ポイントらしい。「何度言っても右手でやるやつがいる」「右手でやるのは偽物」らしい。これでもうシャドウ様にも騙されない)

あと、いつもの司会のお姉さんは、特にフレッシュ好きなんでしょうか。
素で涙ぐまれていたというか、感極まっていたような。
会場内もフレッシュ好きは多数いたようで、特にパッションさんへの反応がやたらに熱い。
10年の時を経ても尚残る、あの時のパッション旋風。

司会の方からの直接のリクエストで、桃園さんからも。

桃園さん:
 「幸せゲットだよ!!」

「5」「GoGo」パートも「フレッシュ」パートも、どちらも話が終わる気配がなく、皆様とても楽しそうでした。
トークイベント自体は何度かあっているし、そもそも10年も前の番組だというのに、話が尽きないのは凄い。
「2日前にフレッシュメンバーで飲んだばかりで、10年もたった気がしない」とおっしゃられていましたが、見ているこちらも10年といわれてもピンとこない。

ただ、映画を見るとやっぱり年月は経ったなと思う。
10年前とは見え方が細かいところで違う。今このタイミングで改めて見ることができたのは、思いがけない刺激になりました。
次回も行きたい…のだけど、次回はHUGプリライブと日程が被るようです。何故にそんなタイミングに。。

【蛇足】

「5」「GoGo」といえば、くどまゆさん。お唄を聞くだけで、涙が。
しかもピンキーとしてもご出演です。また大画面で、くどまゆさんに会えただけでも幸せでした。

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書き忘れていたので追記。

自身が育児をするようになって思ったことの一つは、「育児は楽」でした。
楽だし、楽しい。
子育て支援も公的・私的なものが様々あり、実際かなり驚いた。

ただ、もしも一人で閉じこもっていたら、相当きつかっただろうなとは思う。

「HUGプリ」さんで「お母さんの経験知で、鼓動の音を聞かせたら赤ちゃんが寝た」というシーンがあるけれど、そんな知識は今どきはネットで調べればすぐに出てきます。
Youtubeなんかでも、胎音を模した音を延々流すような動画が、幾つもある。効果は結構高いです。我が子なんて即座に昏倒し、なんだこの催眠音波はと笑ったぐらい。

無料で遊べる場所や、子供をターゲットにしたイベントや謎の便利グッズ。夫婦での協力はもちろん、祖父母からの支援。
職場の制度や、自身の体力アップやスキル向上、生活習慣の変更等々。できることや使えるものは、とてもとても沢山ある。
が、そういったことって、自分からアクセスしないと得られないんですよね。
もっと言えば、「子育ては地獄の苦しみである」「育児は誰も助けてくれないものだ」と思い込んでいると、仮に助けの存在を知ってても、否定に走ってしまう。
(上記のような「楽だ」発言すると、「楽なはずがない」「手抜きしてるだけだ」「あれはどうだ、これはどうだ」と猛然と食って掛かってくる人は、リアル・ネット問わず結構いる)

鬼火と共に、ただじっと待っていたクローバーくんの状況は、かなりまずい。
安易な約束をした野乃さんにも責任があるとはいえ、それなら自分から外に出ればよかった。
「鬼火と離れると死ぬ」の思い込みは、「子供と離れると死ぬ(育児が楽になるのはおかしい)」に通じているように思う。

それに対し、野乃さんは自分から助けを求めに走った。座り込んでいても助けは来ない。自分で坂を上ろう。

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■映画プリキュアスーパースターズ!

幼少のみぎりにお約束を破った野乃さんの元に、復讐の鬼が現れるお話。
何を血迷ったかその鬼は、プリキュア全撃破を図り、案の定というか3チーム目で敗退。頑張った。
仮にそこを抜いてもプリンセス組が立ちはだかり、それをどうにかした後のハピネスチームの物量に絶望したことでしょう。
こうしてみると、改めて歴史と戦力の厚さを感じます。15周年、万歳。

今回の映画、最も印象に残ったのは「坂を上る」だった。

新人の非力さで敗退した野乃さん、赤ちゃんを抱えて、えっちらおっちらと坂を上ります。
この坂を越えればプリキュアがいる。それだけを頼りに、とにかく上ります。
そして絶望するのです。坂の上から転落する赤ちゃんを見て。

シチュエーションとして、これはとてもよく理解できる。
終わりのない坂。苦しい状況。待っていても助けはこない。
何せ周りにいるのは赤ちゃんと謎生物です。立ち止まっていてもどうにもならない。
しかし上ったところで、それ自体は解決にはならない。
上って、それから友達を助けにいく。問題は山積みです。

でも。それでも上る。上った先に、プリキュアがいると信じて。

薬師寺さんや輝木さんの過去エピソードからも分かるように、今作は失敗からの立ち直りをテーマにしているようです。
そしてその「失敗」は、単なる一過性の失敗ではなく、繰り返し起こるタイプのもののように思う。
平たく言えば「振り出しに戻る」に立ち向かえるかがあるように思えます。

10周年のハピネスさんでの、それまでの集大成として立ち向かったテーマは「プリキュアは無意味だ」だった。
プリキュアさんの描く未来は、娘さんらの台詞とは裏腹に妙に暗い。
世界はいずれ滅びるし、夢は叶えても意味がなく、人生山も谷もあるが最終的には死ぬ。
夏休みはいずれ終わり、子供のころに夢見たキラキラしたあの気持ちは、現実の前には無力だ。

そして新しい10年。いわば、無力と分かっていることに、もう一度挑むわけです。
これは1回目よりもかなりきつい。

薬師寺さんらは、「ハピネス」のつむぎさんらと同じ経験をしている。その上でまた立ち上がっているわけですが、困ったことに、彼女らの課題は繰り返し起きる。1回乗り越えれば、それで解決する類の問題ではない。
仮にここを突破しても、また怪我なり何なりすれば振り出しに戻ってしまう。その時に、また立ち上がれるか。

本編で今まさに対峙しているのバブルさんなのも象徴的です。
正に、過去に一度やらかした失敗そのもの。
あの時代は様々な問題が大量にあり、間違ってもそのまんまあの時代に戻ってほしいとは思いませんが、経済的なものや勢いでいえば「バブルよもう一度」の気持ちは分かる。ですが仮にバブルが起きたなら、その後の悲惨な時期もセットで思い起こされるし、それを分かっていて、あの当時のようにがむしゃらな働き方はできない。

宮本佳那子さんのED「七色の世界」は胸に染みました。
クローバーくんが外に踏み出せなかったのは、結局のところは自分の問題だった。
彼の絶望のトリガー自体は、「この世界から抜け出せるかも」という希望から、「やっぱりなし」と振り出しに戻され、改めて孤独に立ち向かわねばならなくなったから。だけど、そこを乗り越えて自分でもう一歩踏み出していれば、未来は変わっていた。少なくとも、プリキュア全チーム撃破なんて、自暴自棄な夢に突き進むことはなかった。

ただそうは言っても、自力でその一歩を踏み出すのは、実際のところかなり厳しい。
だからプリキュアさんがいる。
この坂を上れば、この扉を開ければプリキュアさんがいる。いたところでどうなるものでもないんですけど、とにかくいる。
そう信じられれば、その一歩が踏み出せる。

正直なところ、野乃さんの言う「応援」はいまいちピンと来ていなかったのですけど、あの坂を上るシーンで胸に刺さりました。本当に、あの気持ちは良く分かる。
個人的にここしばらく、仕事やら何やらで「振り出しに戻る」に直面し続けていただけに、「それでも、もう一度」の勇気を出せるかは課題だった。この坂を上れば、プリキュアさんがいる。それならもう一度、歩みだせる気がする。


(左画像)CD 北川理恵・宮本佳那子 / 「映画プリキュアスーパースターズ!」主題歌

(右画像)映画プリキュアスーパースターズ! オリジナルサウンドトラック [ 林ゆうき ]

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


【お子様1】

子供と一緒に見に行きました。
前回の「パリ」映画も一緒に見に行きましたが、さすがはお子様、数ヶ月で成長なさってる。
以前は敵が出るたびに怯えていたのに、今は少なくとも画面は直視できるようになった。

でも不思議なことに、クローバーくんとの対話シーンでは泣いていた。
多分、悲しいとか可哀そうではなく、怖いの感情で。
まぁ「ごめんなさい」をしても許してもらえず、暴走したわけだから、「怖い」と感じるのは分からないでもないけれど。
それを「怖い」と認識できるとは、我が子も成長したな…。

もしくは「魔法つかい」組が敗退したのがショックだったのかもしれない。そのせいで、直後の暗いシーンに耐えられなかったのかも。
うちの子、ミラクルさんへの信頼は異常に高いです。理由はおそらく、ミラクルさんのイベントでは敵が出てこないから。

年齢的な問題で、ミラクルさんのミュージカルとか映画には行けず、握手会とかでしか会っていないのですけど、その手のイベントには敵がやってこない。

子:
 「きょうはどうして、こわいのがでてこなかったの?」
 (ホイップのイベントでは執拗に敵が出てくるのに)

私:
 「ミラクルさんが悪いのを全部叩き潰したからだよ」
 「石の下にいるのや、壁の裏に隠れてるも見つけ出し、全部やっつけたんだ」

子:
 「みらくるさんは、つよいんだね!」

それ以降、彼女への信頼は著しく高い。そのミラクルさんが敗退したのは、結構ショックだったみたい。
「よりにもよってサファイアに変身したからだ」とフォローしたが、通じたかは疑問だ。
あと、とりあえず「みんなで歌う 奇跡の魔法」は当面封印しようと思う。

【お子様2】

うちの子は青いプリキュアが好きらしい。
マリンもジェラートもアンジュも、「青い」というただ一点で同系列に扱う剛腕っぷりですが、とにかく青いのが好きらしい。
人格とか、完全に無視ですね。色至上主義。

(ミラクルさんを一番信頼しているっぽいのに、ミラクルさんが一番好きなわけではないのが不思議なところ。
ちなみにマジカルさんの評価はやたらに低い。低いどころかディスられてる。リコさんが何をしたっていうんだ…)

映画を見た直後は、まだ「キュアアンジュ」の名前が分からず「青いキュアエール」とか呼んでました。ひどいにもほどがある。
最近ではパンフレットを片手に勉強し、3世代まではプリキュア名を言えるようになった。記憶力の黄金時代を、残念なことに空費させてしまった感はある。

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ここしばらく諸々あって、リアルタイム視聴できず。それでもどうにかこうにか、最速上映には参加することが出来ました。
行ったのは我らの大泉学園。絶賛建設中の東映アニメ様の真ん前で、恒例の展示も賑やかに。
行く前は多少迷っていたのですけど、やっぱり行って良かった。来年の春も、また行こう。

■感想:映画「魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!」

開始早々、変身バンク起動。おそらくは最速記録。
そしてすかさず殴る殴る殴る必殺技バンク発動、勝利。
極めて淡々と、開始数分もしない内に、やるべきことを済ませてきました。
短くなった放映時間に適応し、実に実に手際よく、ノルマを消化された気分だ…。

さて一通りやることやって、すっきり爽やかに空を見上げると、あらそこには流れ星が。
「流れ星に願い事をすると叶う」。朝日奈さんの言葉に、魔法つかいの二人は超反応。
どうやら魔法界にはそのような風習はないようです。ですがすぐにこの迷信に飛びつき、すぐに願い事を連呼。
「魔法の本欲しい魔法の本欲しい魔法の本欲しい」。物欲にまみれていらっしゃる。

しかし言い出した本人である朝日奈さんは、若干、挙動不審。
改めて願い事と言われると、はて何を願ったものか。
もんやりと考えにふけっていると、夜空を割いて何かが飛来。朝日奈さんの顔面を痛打してきました。

もんどりうって倒れこむ中、目に入ったのは超兵器・ミラクルライト熊ver。それと校長先生からのお手紙。
なんでも100年に一度のお祭りをやるそうで、そのご案内だったようです。
何故それを朝日奈さんの顔面めがけて投げつけてきたのかは分かりませんが。

呼ばれて行かないわけがなく。すぐに列車に飛び乗って、意気揚々とお祭りを満喫します。
ですが。楽しい時間の端々で、不意に朝日奈さんは黙り込み、考え込みます。
このお祭りは、100年に一度出現する「願いを叶える宝石」を拝む祭り。
必然、「願い」ワードがそこかしこで頻出するのですが、その度に朝日奈さんは悩みます。私の願いは何だろう?
まぁいきなり魔法つかいになって、おまけにプリキュアにもなれて、これ以上何を望むかと言われても、難しいのかも。

そうこうする内に、100年に一度の願い石の出現タイムがやってきました。
叶えられる願いは一つだけ。観客みんなにミラクルライトが配られ、それを通じて願いを申告、一人が選ばれる方式だそうです。
大盤振る舞いのビッグイベントのはずなのに、参加者は妙に少ないです。これ、何かの罠なんじゃ…。

めでたく当選したのはモフルン。なんでも最も純真な願いが採用される傾向にあるとか。
モフルンの願いは「仲良し3人の願いが叶うこと」。なるほど、純真だ。
そして校長先生、はたと膝を打つ。そうか、その手はありなのか。多分、次の100年後、「この場の皆の願いを叶えてくれ」といったお願い事が蔓延するに違いない。

何はともあれ願いの権利を手に入れた3人。朝日奈さんはやっぱり悩みます。私の願いって、なに?
その横で「魔法の本魔法の本魔法の本」と物欲にまみれまくった声が響きますが、まぁそれはともかく。
そうこうしている内に、なんか突然クマがやってきて、願い石とモフルンを奪おうとしてきました。

もちろん朝日奈さんらは応戦する。お空を飛べるサファイアモード。でも、2/2のクマさんは意外に強かった。
というかサファイアさんは選択ミスだったんだと思う。火力も手数も全然足りていない。
何かサファイアさん、かませの役回りで定着してしまってるようで、ちょっと悲しい。。

モフルンを奪われた朝日奈さんは失意のどん底。「あとは私たちに任せて」と励ます、魔法界の人々の声も届きません。
うん、微妙に盲点だったんですが、普通に魔法界の警察的なものが機能してるんですね。
ちゃんと国として成り立ってることが、こんなにもありがたいなんて。今までは、半壊したり滅亡したりしてる国ばっかだったものな。

しかし朝日奈さんはじっとしていられない。夜を徹して探し続け、半死半生になりながらも探し続け、とにかくひたすら探します。
モフルンは、どこ?
そして悟ります。私の願いは、モフルンとずっと一緒にいること。

その願いに石が応えたのか。モフルンがいると思しき場所が指し示されました。
なお物欲娘が願った「魔法の本山盛り」は発動していないところを見ると、朝日奈さんのこれは単なる偶然な気がしないでもないです。
もしくはいくら「願いを叶える」とはいっても、石にも願いを選ぶ権利くらいはあったのか。

早速その場所を目指して突き進むと、例のクマが立ちふさがります。
立ち去れ。そうすれば危害は加えない。
もちろん無視です。プリキュアさんに会話は通じない。

ところが困ったことに、朝日奈さんらはプリキュアになれません。モフルンがいないから。
そこで物欲娘のみが応戦に出ますが、なんかあっさり敵の呼んだドラゴンに引き付けられて、どっかに行ってしまいました。
「ここは私に任せてください」とか何とか言ってましたけど、それむしろドラゴン側の台詞ですね。

変身できない生身のまま、対峙するはデカいクマとその使い魔。しかしながらリコさんは即座に杖を掲げます。
変身できなくても普通に武装している。それが今作の娘さん。
朝日奈さんを送り出すと、生身で立ち向かいます。さすがは魔法つかい。すぐに捕まってはしまったけれど。

リコさんの尊い犠牲を無駄にせず、朝日奈さんはモフルンとの再会を果たします。
だけどモフルンは「帰ってくれ」の一点張り。どうやらクマさんに、モフルンが残るならプリキュアには手を出さないと提案されたようです。
押し問答をしている内に、リコさんを制圧したクマさんもご帰還。朝日奈さんに立ち去るように通告します。
春の映画では執拗に涙を狙われたのに、今度は眼中になし、か。浮き沈みの激しい子です。

その言葉に、朝日奈さんは言う。彼女の望みは、モフルンと一緒にいること。
その言葉に、モフルンも答える。もちろんモフルンだってそうしたい。
2人はお互いに呼び合いながら駆け寄り、抱き合おう…としたところで、クマさんが朝日奈さんをキャッチ。引き離してしましました。
まぁむしろクマさんが捕まえてくれなかったらヤバかったんだけど。
朝日奈さん、無茶なジャンプしてたから、普通に床に叩きつけられて凄惨なことになるとこだった。

捕まった朝日奈さんを見て、モフルンの想いが炸裂、それに願い石が応え、あれよあれよとモフルンがプリキュア化なさいました。
ミルクさんという前例があるのでプリキュアになれても不思議はありませんが、そもそも女の子だったことが意外。
いや、男の子ではないという確証もないですけれど。

いきなりの実戦にもひるまず、モフルンは果敢に戦います。
単純パワータイプかと思いきや、魔法の箒を駆使し、武器戦闘としては歴代No.1ともいえるテクニカルさも。
その間に、朝日奈さんはリコさんを救出。更には物欲娘も、ドラゴンを逆洗脳して戻ってきました。クマさんが少し気の毒になってきた。

劣勢のクマさんは嘆く。やはり自分は受け入れられないんだと。
生まれながらに体がでかく、しかも魔法を使えたクマさんは熊仲間からも浮いた存在。
人助けをしようと人間に近づいても、恐れられ虐げられる日々。
身の丈数メートルはあるクマが、手から炎や水をドバドバ流して近づいてきたら逃げて当然なのですが、畜生の悲しさ。そこまで考えが回りません。
今回の暴挙もその歪んだ嘆き故。
願い石で叶えたいのが「魔法使いを消す」だったのも、彼の哀しみがにじみ出ています。この条件だと、自分も消えちゃうんですよね。己の存在も、否定したかったのか。

その訴えにモフルンは手を差し出します。が、クマさんの攻撃は勢い止まらず、モフルンを直撃。
胸元の何かが砕けちり、モフルンは元のぬいぐるみに戻ってしまいました。
駆けよる朝日奈さんも呆然。やっちゃったクマさんも呆然。

元々悪人ではないクマさん、この事態に戦意を喪失、有耶無耶の内に戦闘は終了しました。
でもクマさんから抜け出した魔法は止まらない。何だかよく分からない魔法が発動し、魔法つかいの殲滅にかかります。
止めようにも強大すぎてどうにもならない。どうにもならないけれど、それでも朝日奈さんは立ち上がった。
物言わぬモフルンを抱きしめながら。確かに聞こえたモフルンの想いを汲み取って。

無力を知りながらも必死に杖を振る朝日奈さんの姿に、リコさんも立ち上がる。
そういえば最初に会った時もそうだった。二人並んで、あの時のように必死に叫ぶ。
今なら謎の物欲娘も一緒です。ていうかこの子、伝説のエメラルド保有者ですよね。もう少し仕事して欲しい。

懸命に抗う三人娘の姿に、それを見ていた校長先生も動きます。この様子を全国中継し、国民総動員で願いをかける。魔法界怖い。
そしてその願いが通じたか。モフルンは再び動き出し、朝日奈さんらのプリキュア能力も再起動。
しかしながら暴走するクマ魔法自体はそのままです。プリキュアさんが復活したのに、あんまり安心感がない…。
中継している校長先生も冷汗が止まりません。プリキュアは復活した。しかし問題は、このプリキュアが通用するか、だ。
安心するどころか中継を増やし、いざというときの支援を固めます。地味ながらも良い仕事をなさる。

その不安は見事的中。魔法を止めるべく突入した中にいたのはクマさんの影。恐るべき強さで応戦に出てきます。
本当に、恐ろしいほど強いです。常に高速機動で空中を飛び回り、多量の弾幕を貼りつつ、接近戦もすこぶるレベル高い。
歴代のプリキュアさん達でも、これ相手では勝つどころか善戦すらおぼつかないような。

しかし朝日奈さんらも負けてはいない。サファイアモードで高速追尾しつつ、トパーズさんが弾幕を反射しながら、ダイヤが足止めしている間に、ルビーが重い一撃を叩き込む…!
手数が足りなければ増やせばいい。各種宝石が同時発動し、全方位からクマさんに襲い掛かる。
物欲娘も良い仕事しています。基本的に防御に専念していますが、単に守っているだけでなく、ここぞというポイントに自ら飛び込んで、クマの反撃の芽を確実につぶしています。アグレッシブルミナス。
そしてついに。ダイヤ達によって叩き落されたクマの土手っ腹に。猛り狂うルビーの打撃が、剛烈に突き刺さりました。嗚呼、これは、終わった。魔法力のブーストも込めた一発が、カウンターで完全に入った。
更には勝機とばかりに二段変身まで起動。ここまでくると、さすがにこのクマが可哀想になってくる。相手が朝日奈さんでなければ勝ってたろうに、相性が悪すぎた。

影が倒され、魔法も停止。クマの脅威は去りました。
クマ仲間にも受け入れてもらえたし、とりあえずは一安心。なぜ受け入れて貰えたかは謎だけど。魔法力を失ったからか?
だとしたら、根本の解決にはなってはいないような気も。

また、願い石は再びただの石に。
結局のところ魔法の本はどうなったんだろう。聞かなかったことにしたんだろうか。
次に目覚めるのはまた100年後。物欲娘の次なる物欲が目覚めたところで、めでたしめでたし。


(左画像)プリキュア オープニングコレクション 2004〜2016 (CD+DVD) [ (アニメーション) ]

(右画像)Dokkin◇魔法つかいプリキュア! Part2/魔法アラ・ドーモ! [ (アニメーション) ]

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


例年、プリキュアさんは序盤で感じた違和感が、テーマに繋がっているように思います。
今作の最初の疑問は、街の人々の存在感がないことだった。
これまでは「いかに主人公が愛されているか」を描写していたのに、今回はそれがなし。
街の人たちは書割状態。

ところが回が進むと様子が一変。特に象徴的なのは第16話です。
魔法界という超絶異文化を経験した、そしてそれらと仲良くなった。
が、そもそも論として。
この異文化は既に日常に溶け込んでいた。改めて周囲を見渡せば、そこかしこに魔法界の出身者が。

今のご時世、グローバル化とか、文化を受け入れようとか尊重しようとか、何かにつけて言われます。
でも既にその発想は古いのだと思う。そんなものはとうに日常になっている。
むしろグローバルやら多様性やらの言葉により、個人の価値観が踏みにじられることが問題なくらい。

一方で、最も身近にいるモフルンのことは良く分からない。
なぜ動くのか。それすら分からない。

魔法という超異文化まで習得した朝日奈さんが願ったのは、モフルンと一緒にいること。
劇中で変身能力や魔法を使えない状況になっているのは、意図的な演出だと思う。
グローバル化し、様々なものに触れた。技術や手段を習得もした。
でもそれらは目的そのものではない。あくまでローカルな幸せを守るための、手段なんだよな。

森のクマさんたちが、外からやってきたモフルンをすぐに受け入れたのに、ずっと近くにいるクマタを拒絶していたのは、なかなか切ないです。
なぜクマたちがクマタを受け入れたのか、明示はされていませんが、モフルンの影響があったのは確かでしょう。
グローバルなのに、排他的。本当に異質で意外なものは、実は身近にある。
そして外部との交流で、その身近な不思議に目が向く。うまくまとまらないけど、そんな感じなのかなと。

【今年の短編】

はるはるの強権ぶりを思い知りました。
あの方、楽屋では無茶苦茶厳しそうですものね…。
それとも単に、朝日奈さんが、はるはるをリスペクトされてるんだろうか。

あと朝日奈さん、短編だから何をやっても許されると思ってるのか、堂々と下ばきを晒して見せてくれます。
本編でもお胸の自己主張が激しかったりと、朝日奈さんはご自分の売りを理解なさってる感がある。

【今年の鳥】

一つだけ声を大にして言いたいのですが、スタントマンさん勢ぞろいで分裂して見せるのは、かつて美翔さんがやったことです。
美翔さんだってね、やろうと思えばできるんですよ。魔法がどんだけ偉いのか知りませんが、精霊パワーを舐めて貰っては困る。
その気になりさえすれば、ウィンディで動きを封じ込めている間に、イーグレットが脳天に踵落としとかもできるんです。多分。

【来年の鳥】

来年の春映画は、「オールスターズではない」と宣言されてしまいました。クビなんでしょうか美翔さん。年に一度のお仕事が…。
単純に人数を絞るのか、新シリーズのプリキュアさん+前年のプリキュアとかの規模になるのか、それとも全くの独立した映画専用シリーズになるのか。
何はともあれ、来年も何かがあるのは喜ばしいです。


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【今春のプリキュアさん】

いつものようにTジョイ大泉様の最速上映を見てきました。
映画20周年、最速上映10回目、前説5回目のこの記念すべき回に、スペシャルゲストとしてプロデューサ様も来てくださりました。
「この映画館は、映画が生まれた場所に最も近い映画館」とのお言葉に、改めて感慨深いものが。
また、「オールスターズ、そしてミュージカルということで、大変な苦労をした。見ていただければ映像、音楽に、その苦労が伝わるはず」の言葉は、映画を見て実感。
この映画は物凄い。よくこれを思いついて実行したと、素直に感嘆します。来年どうするんだという気もしますが、今はただひたすら崇めたい。

あとTジョイ様は、まもなく名称が変わるそうです。今回が「Tジョイ大泉」の名前でやる最後の「プリキュア」だそうなので、皆で記念がてら行きましょう。
大泉学園駅を降りて、道なりに歩き、交番を曲がってすぐのところです。(最速上映に参加した人にしか分からない小話)

■映画「プリキュアオールスターズ みんなで歌う 奇跡の魔法!」

朝日奈さんとリコさんは、お花見真っ盛りのナシマホウ界を闊歩していました。
目的は「プリキュア」についての調査。

リコさん:
 「みらいのいるこの世界にリンクルストーンはあった」
 「だからプリキュアについての情報が、きっとあるはず!」

その読みは正しいです。
というか時代遅れの魔法界と違い、「ハピネス」以後のこの世界にとってはプリキュアなんて部活動の一種です。
朝日奈さんが、もう少しニュースとか見る子だったら、話はスムーズだったのに。。

そんな恐ろしき世界観ですので。すぐに別のプリキュアと遭遇しました。春野さんたちです。
そうとは知らずに、思わず反射的に魔法を使ってしまったリコさんが、必死に奇人変人のふりして誤魔化してるのが実に初々しい。
おほほほ、これは手品ですのよ。おほほほ。

と、そこに。
突然不意打ちで、春野さんに精神攻撃が仕掛けられました。
何気に極悪な攻撃です。人間形態で日常生活を送っているところに、超遠距離から防御不可攻撃。
後々の話ですが、プリキュアオールスターズが敗北寸前まで追い込まれたのも無理もない…。

謎の敵は春野さんの記憶を探査。そして彼女にとって最も手ごわかった敵を具現化してきました。マシュマロマンです。違う、ディスピアです。
絶望よ、こんにちは。存外お早い再会だった。

脈絡もなく突然に始まったラストバトルの再現に、春野さんらは躊躇せずに変身を起動。まぁ元々正体は明かしている人たちですし。
これを見て何やら親近感を抱いた朝日奈さん達も即座に変身。戦線に加わります。なお、春野さんらは特には驚きません。
女の子を見たらプリキュアと思え。むしろプリキュアにならなかったら、敵である可能性を疑う時代です。

突然に現れたディスピア。再生怪人の宿命で劣化しているのかもしれませんが、腐ってもラスボス。
それはそれは物凄い勢いで攻撃をしかけてきます。ですが春野さんらも歴戦の兵。それはそれは物凄い勢いで応戦していきます。みーてぃあはみんぐ!
調子に乗って朝日奈さんらも参戦しますが、悲しいかな、実力の差は歴然。
気が付けば「新人さん」呼ばわりされて後方に回されだしました。新人と名乗ってはいないのに、実力のほどを見切られた。。

それでも何とかかんとかディスピア様は撃退。事態は良く分かりませんが、ここであったのも何かの縁。春野さんらの当初の目的である、お花見にお招きをもらいました。
聞けば、プリキュア一同が揃ってお花見するとか。凄まじい豪華さですね。
描写はされてませんが、ハピネスチームが知り合いに声かけてたら発狂ものの大騒ぎですよ。
そりゃ商店街の人々が、唄って踊って浮かれまくってるわけだ。今日のこの街は世界の楽園。

しかしながら。皆と合流するその前に、先ほど攻撃を仕掛けてきた謎の敵がやってきました。

トラウーマ:
 「実はプリキュアの涙を集め…」
春野さん:
 「プリキュア!プリンセスエンゲージ!!」
トラウーマ:
 「ソルシエール様。交渉は決裂しました」

話を聞く気ゼロです。さすがは、はるはる。生身でいることの危険性をよく分かっていらっしゃる。

しかしながら敵もさるもの。臨戦態勢のプリンセスさんと魔法つかいさんを、どこぞの世界に転送。拉致って見せました。

一人、目を覚ました朝日奈さん。見渡す限り、謎の世界。
しばし悩んでいると、空を割いて何かが降ってきました。
応戦しようとする朝日奈さんの胸中に、対峙する何かの咆哮が満ち満ちる。
彼の奏でる、圧倒的な「悲しみ」の音楽が。

空から舞い降りたその姿。忘れもしない。
ノイズ様、ここに再臨。
恐らくは北条さんの記憶から再構築されたと思われる「悲しみ」が、高らかに音楽をまき散らす…!

朝日奈さんの足が思わず止まり、戦意喪失しかけたその時。
再び空を割いて、援軍が来てくれました。
愛乃さんらハピネスチームです。そしてすぐに「悲しみ」ことノイズ様との戦闘開始。
お、おぉ…。なんだこのドリームバトルは。。

よく言われる安っぽい言葉に「好きと嫌いは同じ。好きの本当の反対語は無関心」なんてのがある。
似たように「悲しいと楽しいは同じ」ともいえる。実際、音符の並び一つで、メイジャーもマイナーも変わる。
でも、その距離は現実的には非常に遠いんです。絶対値が同じでも、符号が違えば、距離は莫大なんです。

だからスイートチームは、空を飛ぶノイズ様に届かなかった。
今でもリアルに思い出せます。メロディさんのあの嘆きの言葉。「ノイズに、届かない」。

だけど。嗚呼、だけど!
ハピネスさんは届くんですよ。デフォルトで飛べるから。
彼女たちは知っている。愛は幻、幸せは一瞬だと。
プリキュアなんぞ子供の夢物語にしか過ぎず、現実の不幸の前には塵芥だと。
そしてその上で、「でもあの時のキラキラした想いは事実だったはずだ」と信じられる。
だから、届くんです、「悲しみ」に!

呆然と見上げる朝日奈さんの頭上で、悲しみとハピネスが乱舞し、壮大な戦いを繰り広げます。
本当に何なんだこの対戦は。この一戦のためだけでも、この映画を見る価値がある。

一方その頃のリコさん。迷い込んだ森の中で、再び絶望の権化と遭遇していました。
新人さんにはあまりに酷過ぎます。ですがそこに、実に実に頼もしい声が。

ハートさん:
 「お困りですか?」

嗚呼、「助けに来てくれて安心できるプリキュア」トップクラスのキュアハートさんだ…。
実績的には案外頼りにならないというか、テーマ的に犠牲を出すことが前提のチームなのですが、そんなことを超越した謎の安心感です。
そしてその期待に違わず、ディスピア様を駆逐していきます。
(なおリコさんは、ハートさんらからも「新人さん」と呼ばれました。ド素人とすぐに見抜かれてますね。。)

恐るべき敵・ディスピア。だけどあえて言うのであれば。そんなもの、ドキドキチームにとっては前提に過ぎません。
トランプ王国が崩壊した絶望からのスタート。救いたかった王女様は既に亡くなっていたし、王国民も見捨てられた。
だけどそのことで恨んだりはしない。逆に自分が誰かを犠牲にすることもあるけれど、悔やまない。
「幸福の王子」のつばめは不幸だったのか?王子を恨んだのか?
いいや。私は信じる。ために戦う。ゆえに絶望などに屈しはしない。

恐るべき破壊力でラスボスを圧倒していくハピネスさんとドキドキさん。
ソルシエール様、明らかな戦略ミスです。この組み合わせは見事にカチリと嵌ってる。
というわけで、捨て身の自爆に走りました。ちゅどん!優勢だったはずなのに、ハピネス&ドキドキチーム、散る。

その直前に戦闘を離脱していた朝日奈さんとリコさん(戦力外通告されました)。
戦闘中に聞こえた、謎の歌声を追って、ふらふらと彷徨ってみました。
だけどどこに行けばいいのか分かりません。

と、そこに。

きょろきょろと探す朝日奈さんの横を、極めて自己中な何かが通り過ぎていきました。
確固たる己の価値観を信じる何かが。

同じく探索するリコさんの頭上に、終わりの鐘が鳴り響く。
いずれ訪れる全ての宇宙の死と共に。

リコさん:
 「う、おおおあぁう…」

限界を超えた連戦に、吐きそうな顔してリコさんがうずくまる。。
彼女は知りませんが、遭遇した相手はゴーヤーンにピエーロ様。
ド素人の彼女にどうこうできる敵ではありません。

幸いにしてプリンセスチームと合流はできましたが、これ、無理だ。
夢とか希望とか、そういう概念でどうにか出来る相手じゃない。
命が終焉を迎えれば夢の道は終わり。12時の鐘がなったらプリンセスの魔法は解けるんです。

終わりが浸食していくその中、更に援軍がかけつけてくれました。エコーさんです。
うん、特に戦況は変わらないな。
心砕けて呪詛の言葉を吐き続けるリコさんに、エコーさんは優しくも逞しく問いかけます。

エコーさん:
 「あなたはどうして今までプリキュアとして頑張ってきたの?」

補習を回避するためです。
こんなことなら真面目に勉強しておけばよかったんだ。おおおあぁう…。
リコさんの慟哭が、終わりを迎えたこの世界に哀しく響き渡る。。

一方の朝日奈さん。
メロディさん・ハッピーさん・桃園さん・ブロ子と合流しました。
凄まじく、まとまりのない面子です。
そして対峙するはプロトジコチューと館長。
会話が成立する要素が微塵もない。なんだこの酷過ぎる戦いは。

完全に置いてけぼりを食らった朝日奈さん。リコさんとは違う意味で心が折れます。
「連帯していないという意味で連帯している」という謎の連帯感を発揮する先輩4人と、自己中&コミュニケーション拒否。
どうにもなりません。ああ見えて、朝日奈さんは意外に常識人。吹き荒れる個性の嵐に、ただただ呆然と立ちすくむだけ。私って、なんなんだろう。。

なんかもう色々詰んでる気はしましたが。それでもそこは歴戦の戦士。
急にブチ切れて暴れだした新人さんの反撃を皮切りに、プリセンス&ピンクプリキュアの面々は果敢に敵に挑み、撃破して見せました。
終わりの象徴たるふたりに夢を見せ。我を通そうとするふたりに、更なる我をぶつけ。
実に恐ろしいものを見た。。

しかしそれでもソルシエール様は諦めない。すかさず後続を送り込みます。
メビウス様&デューン様with謎のカメレオン。ジャアクキング&レッド神。
うん、レッドさんだけ何か浮いてますね。ミラージュ様を具現化された方が、よっぽど怖かった。

連戦にさすがに危機を抱いたか、それぞれリコさんと朝日奈さんを、再三聞こえてくる謎の歌声の探索に向かわせます。
というか瀕死でしたしね、この二人。下手に一緒にいられても足手まとい。
そして二人が離脱した直後に、ラスボスふたり二組は、盛大に自爆。うん。「訳が分からない」が売りの4人だものな。。

(デューン様は「他人の事情は分からない」。メビウス様は本編でも自爆。
 ジャアクキングは滅びの美学で、レッドはまぁなんかそういう役回りだし)

こうしてプリキュアオールスターズは全滅しました。変身前に襲われたとかではなく、戦闘で敗れたのが恐ろしい。
敵さんの目的はプリキュアさんの涙。なんかの薬の材料になるそうです。
なんかこう背徳的な何かを感じますね。美翔さんの涙とかガブ飲みしたら、とりあえず何かの扉が開きそうな気はする。

取り残された魔法つかいのふたり。ただただ立ちすくみますが、ふと朝日奈さんはお唄を口ずさむ。
これまでも何度か聞こえてきた謎のお唄を歌っていると、あら不思議。リコさんと合流できたではありませんか。
しかも敵本拠にいる黒幕・ソルシエールさんの元に辿り着けてしまいました。お唄、万歳。

ここであったが百年目、即座に襲い掛かります。ずがん。そして返り討ちに遭いました。弱い。
地に伏してぴくぴくと蠢くふたりに、居合わせた謎生物も若干ひきぎみ。ですが朝日奈さんらは立ち上がりました。なんのこれしき。
そして青マナタップすると、サファイアモードを起動。今度のモードは空を飛べるよ!さすがは青い生き物。
そしてやっぱり返り討ちに遭いました。弱い。

半死半生で痙攣しつつも、それでも立ち上がり変身を起動する朝日奈さんら。
そんな二人を憐れんだか、ソルシエール様は己の過去を語ってくれました。
どこぞの魔法使いに拾われて育てて貰った。大好きな恩師に認めてもらいたくて、魔法の勉強を頑張った。
だけど究極魔法を教えてくれることはなかった。それどころか、子守歌でなだめようとしやがった!

そうこうしている内に師匠は他界。これでは納得いきません。
そこで師匠を生き返らせ、なぜ究極魔法を教えてくれなかったか問い詰めたかった、というのが今回の騒動の発端のようです。
うん、目的がそれなら、涙くらいあげればいいんじゃないでしょうか。

しかしミラクルさんは一旦その件を保留にし、ソルシエールさんに問いかけます。
考えてみて?どうして彼女は子守歌を唄ってくれたのかを。
ソルシエールさんは考えます。分からん。どうして唄ったんだ?
ミラクルさんも考えます。分かんない。わくわくもんだぁ!

脈絡なく交渉は決裂しようとしましたが、何かが上手い事噛み合って、ソルシエールさんは勝手に納得してくれました。
少なくとも、先生は自分を嫌ってはいなかったらしい。
大好きな先生のことを思いだして涙するソルシエールさん。良かった良かった。思わずミラクルさんの目にも涙が。

そしてその涙をトラウーマに奪われました。朝日奈さんが足を引っ張り続ける。。

途中で不審な言動をしていた通り、トラウーマの目的はソルシエールさんとは別のところに。
プリキュアさんの涙を原材料にした薬を使えば、彼にかけられた封印がとけるそうです。
凄いですね、プリキュアさんの涙。裏市場とかで流通してそう。美翔さんの涙1リットル1000円とかで。買おう。

正体現したトラウーマさんは、文字通りのトラウマ誘発しそうな姿で、街を闇に染めていきます。
ミラクルさんらも戦いの意思は捨てませんが、もはや体が動かず。まぁいきなりラスボスと何連戦もやってるんです。無理もない。
それでも件のお唄を口ずさみ、必死に立とうと足掻きます。

その様子を見て、ソルシエールさんもふと悟りました。あの子守歌を聞くと力が湧いてくるらしい。ふむ。
そして記憶の中の師匠を思い浮かべながら、お唄を口ずさんでみました。
するとあら不思議。ミラクルさんの体力が回復し、ミラクルライトも光を放ちだしたではありませんか。
そう、究極の魔法とは、この子守歌だったのです。
師匠はちゃんと教えてくれていたのです。唄わずに言葉で伝えてくれてれば、こんなにこじれなかったのに。

ソルシエールさんの歌声によりミラクルさんらは体力全快。煌めくミラクルライトの効果もあって、捕らわれていてプリキュアさんらも救出され、戦列に復帰しました。
真理を理解したソルシエールさんも杖を一振り。歌声効果を高めるためか、周囲をステージ状に変化させ、万感の思いを込めて歌います。
響き渡る歌声は、プリキュアさんらを無限回復していく…。もはやこうなるとトラウーマさんが気の毒でなりません。嗚呼、地獄絵図が展開されていく。。

子守歌は唄う。さあ楽しい夢の世界で遊んでおいで。たとえ恐ろしい敵がいたとしても、つなぐこの手が道しるべ。
プリキュアさんの手つなぎを想起するお唄が、プリキュアさんに力を与え、トラウーマは葬り去られました。
多分このお師匠さん、「プリキュア使い」とかそういう魔法使いですね。「精霊使い」とかそういうジャンルの同種で。封印の解除条件がプリキュアだったり、倉庫にミラクルライトが眠っていたり、色々とプリキュアに関連しすぎてやがる。

こうして戦い終えたプリキュアさんら一行。ソルシエールさんと分かれ、予定していたお花見を決行しました。
リコさんらも当初の予定通り、プリキュアの秘訣を聞いて回ります。
あなたはどんな魔法が使えるんですか?ぜひコツを教えてください!

美墨先輩:
 「…魔法?」

あ、一番聞いてはダメな人に聞いた。「全力で殴れ」以外の回答が予想できない。

案の定、答えを得られるどころか、むしろ「魔法を見せろ」と質問攻め。
リコさんの「立派なプリキュアになる」という殊勝な願いは果たして叶ったのか。
多分この後、やっぱり普通に魔法学校で補習受ける羽目になったと思う。


(左画像)映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法! 挿入歌ミニアルバム

(右画像)ふたりはプリキュア Splash☆Star プリキュアコレクション 2 (ワイドKC)

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


【ミュージカル】

とても良かった。期待以上に良かった。本当に良かった。

序盤の「街の人たちと唄う」シーンは、若干「ちょっと見たかったものと違う」感はありましたが(これはこれで楽しいですが)、その後の展開は特に素晴らしい。

ソルシエールさんとトラウーマが薬作るシーンは、まさにミュージカルの強み。
そのまま描写したら面白くもない退屈な場面になるところを、歌にすることで「薬製作の過程」「敵の目的」「トラウーマが裏切りそうなこと」を織り込んでます。
歌の入りが、ソルシエールさんの謎のジョークというのも良いですね。本当に、謎ですが。

子守歌がキーなのも上手い。ナチュラルに最終決戦会場に歌を流せています。
とってつけたような主題歌挿入も、まぁそれはそれで良いのですけど、やっぱりこういった流れは欲しいんですよ!
過去の「プリキュア」さんでいえば、まこぴーVSレジーナ様とかですね。
こういうお唄の使い方は実に燃える。究極魔法の正体を知った途端、攻撃兵器として即座に子守歌を唄い始める、その魚脳的発想とか、実に震えます。
歌で殴る。この感覚、大事。

更にはミュージカル形式であることを使ったジョークまで。
ええ、そうですよね。夢原さんにミュージカルとか無理なんですよ。ダンスだけでも無理だったのに、その上、歌なんて。

どうして前回これが出来なかったのかと火を吹きたくなるほどの、素晴らしい昇華ぶりでした。

【今年のオールスターズ】

館長&プロトジコチューとの戦闘に花咲さんが参加してたのは面白い。
いわば自己中決戦だったわけで、そこに参加してたということは、花咲さんも大概にアレですね。
ピンクプリキュアとしては知性派のようですが、マリンさんがアレすぎるからそう見えるだけで、実際には脳筋組なんだなぁ。
考えてみれば「他人の事情を関知しない」って、対話をしてないものな。

(いやまぁ人気とかバランスとかが真の理由でしょうけど、あえてこじつけるのが感想の楽しみなわけで)

【今年の敵】

DX3の後に噂された、ラスボスの復活がついに実現。
なんかもうどうしようもないですね。ゲロゲロ吐いてるリコさんが、つくづく印象的でした。
まぁ、あれは無理だ。五体満足で切り抜けただけでも、賞賛に値する。

ただ残念なことに、ナイトメア社からの復活はありませんでした。
カワリーノさんとデスパライア様の間で揉めたんですかね。どっちに出場権があるかで。
この辺、ゴーヤーンに譲ってあげたアクダイカーン様は良い上司ですね。。

ストーリー的には「最も苦しめられた相手」を具現化していますので、夢原さんにとってはナイトメア戦よりエターナル戦の方が残っているということか。
今の夢原さんにとっては、悪夢はもはや悪夢ではないのかもしれない。
「夢を叶えても無意味だ」と迫ってきたナイトメア。女優になれても意味はないし、ナイトメアを倒してもココと離れ離れになるだけ。
ただ今となっては、当時言われていた「夢を叶えたその先」の時代に突入してるんですよね。
確かにココとは離れたけれど、今でもこうして交流が続いている。悪夢は悪夢として成立していない。あとレモネも別に売れすぎて困ったりはしていない。

あの時は恐ろしかった敵も、その悪夢の未来がいざ現在となった今としては、さほど怖い敵でもないのかもなぁ。

【今年のプリキュアさん】

お唄や敵さんは、例年通り「魔法つかい」のテーマを暗示していそう。

子守歌の「恐れないで夢の中を遊んでおいで。手を握ってるから」は、魔法界に滞在している朝日奈さんを連想します。
過去の恐怖体験を見せるソルシエールさんやトラウーマは、リコさんのコンプレックスを刺激しそう。
事の発端である「思い出の取り違え」も、今後の展開に絡んでくるのかしら。

【今年の美翔さん】

我らの鳥も大活躍でした。
最大の見せ場といえば、やはり、「牢屋でたまねぎ攻撃を食らい、お目目をバッテンにしてるシーン」でしょう。
何あの可愛い美翔さん。一家に一台配布すれば世界が平和になりますよ。毎日たまねぎを目にすりこんであげたい。
(勘違いでなければ、予告動画とは演技を変えています。大正解。美翔さんのあられもない姿を、皆で見に行こう)

EDも必見です。エコーさんと一緒にまとめられています。人数少ないですからね、仕方がないですよね。
でも、あらあら。他シリーズと一緒くたですか。なんとも美味しい役回りではないですか、美翔さん。

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【今年の大泉学園】

恒例の大泉学園の最速上映に行ってきました。
半年ぶりに訪れた大泉は、駅前にラムだっちゃさん達が立ち並ぶ、艶っぽい街になっておられました。
威風堂々そびえたつ不夜城・東映アニメーション様のビルこそないものの、おひざ元感は変わらず。

司会のお姉さん:
 「これからも盛り上げていくので」
 「横浜や京都からも駆けつけてください」

大泉さんはパワフルだ。

■映画「キュアフローラといたずらかがみ」

今年の映画は初の試みとなる3本立て。1本目は短編から。

どこぞの物置を訪れたフローラさんは、意気揚々と戦利品のカチューシャを被り、鏡の前でご満悦。
だけど鏡の様子が何か変。どうやら何者かが化けて、真似っこイタズラをしているようです。
激怒したフローラさん、躊躇なく、ミラクルライトを起動。かつてないほどの大人げない事情で、最終兵器が火を吹いた。

ところが驚いたことに。何者かは根性でモードチェンジをコピー。
これにはフローラさんも驚愕。そして更に激怒。無言のまま、良い子の皆に促します。もっとミラクルライトを、振れ。
おどおどと振られるライトの力を借りて、フローラさんは再びモードチェンジ。季節感たっぷりにハロウィン風衣装に再武装なさります。

ところが驚いたことに。何者かは更なる根性を発揮し、これまたコピー。
フローラさんの憤激は止まりません。そして無言でこちらに要求します。振れ、ミラクルライトを。もっと力を!
こうして力に溺れたフローラさん、勢い余って装着していたカチューシャを落っことし、破損してしまいました。ハンプティダンプティ、もう元には戻らない。

己の犯した過ちに、さめざめと泣き崩れるフローラさん。
心配した寄ってきたコピー生物でも、壊れたカチューシャは元に戻せません。
それでも慰めようと、得意の変身能力でカチューシャに化けました。どろん。全く似てません。

だけど。全く似てはいないけど、大変に可愛らしいカチューシャや衣装にフローラさんは大喜び。
宝石的な価値とかだけが全てではないのです。
謎のコピー生物や、遅れてやってきたトゥインクルさんらと、楽しく笑い合いましたとさ。めでたしめでたし。

■映画「パンプキン王国のたからもの」

2本目。

ある日のこと。春野さんらプリキュア4人と、七瀬さんこと民間人1名は、話題のカボチャカフェに行くことにしました。
カボチャを貪りながらお茶を飲む、という斬新なカフェのようです。
もっちゃりもっちゃりとカボチャを食していると、ふと広告が目に入りました。「パンプキン王国のプリンセス募集」。
良く分かりませんが、コンテストが開催されるそうです。さりげなく「優勝者にはプリンセスの公務をしていただく」とか怖いことが書いてありますが…。
意外と身近に、プリンセスになる手段があったんですね。。

和気藹々と参加する流れになる中、トワ様は一人眉を顰めます。まぁ既に王族ですしね。万が一、優勝してしまったらホープキングダムとパンプキン王国との国際問題に発展しそうだ。

そこに唐突にゼツボーグが現れて、特段に慌てることもなく粉砕されます。
例によって武器破壊しまくるプリンセス組が怖い。この子ら、執拗なくらい武器を狙いますね…。

ところが敵を倒したその直後。謎の力により異世界に転送されてしまいました。唖然と見送る民間人1名。さようなら七瀬さん。

送り込まれたその先は、先ほど話題に出たパンプキン王国。看板が立っていたわけではありませんが、見渡す限りがカボチャ畑です。うむ、パンプキン王国に違いない。
住人らしき生物と遭遇するものの(というか春野さんが踏み潰した)、残念ながら言葉が通じず。
状況から察するにカボチャの精霊とか何とかみたいです。犬鳥とは会話できるが、カボチャとは会話できない世界観。

良く分からんまま近くのお城に行き、良く分からんまま前述のコンテストに参加を表明。
主催の国王様は宝石じゃらじゃらつけた感じのお方でちょっと引きますが気にすまい。
というか、カボチャ販売って儲かるんですね…。まぁ日本国と貿易してるっぽいですし。ハロウィンのビジネス規模はバレンタイン以上だそうですし、頑張ってるんだな。。

国王:
 「もっと売り上げを!もっと伸ばすのだ!」

ああ、はい。商売熱心ですね。
このプリンセス募集も、ようは看板娘が欲しいんですね。
なんか納得したので、大人しくコンテストに参加します。はい。

その後。あれよあれよという間に、ダンスやらウォーキングやらの競技に参加し、勝ち残っていきます。
一方その裏で、春野さんは控え室で人形を拾ったり、捕らわれの姫さんを発見したりしました。
この過程で従者のアロマが過労に倒れましたけど、まぁ良しとしよう。姫君のために働けたのだから本望であろう。ごきげんよう。

姫さんが言うには、自称・大臣の男が黒幕で、そいつのせいで何やかやあったとのこと。
カボチャの精霊どもも、地下で強制労働に従事させられているようです。なるほど。だからあの店のカボチャは嫌な味がしたのか。
春野さんがそれを知ったその頃、別行動の3人は有耶無耶の内に捕えられていました。

気が付けば春野さんは一人きり。かなりの大ピンチ。でも春野さんは敢然と目前の敵を睨みつけます。
そして黙々とプリンを製作なさると、操られていると思しき国王様に突きつけます。さあ食せよ。
それは春野さんが子供時代に食べた思い出のプリン。和菓子屋の娘の宿命で、毎日和菓子ばっかりで悲しかった頃に珍しく作ってもらった素敵なプリン。
何かに導かれるようにそれを食した国王様らは、正気を取り戻しになりました。

さあここから反撃だ、と思うものの。結局のところ春野さんが一人ぼっちなことは何も変わらず。
懸命に戦い、絶望に捕らわれたカボチャ生物達を開放していきますが、何せ多勢に無勢。すぐに追い詰められます。
駆けつけてくれたトワ様も、変身すると同時にそのまま二人そろって捕まってしまいました。
何しにやってきたんでしょうね、トワ様。敵の目論見を見抜いて備えていたのに、いまいち格好がつきません。

春野さんらを閉じ込めるのは絶望の檻。がっつりと彼女らを閉じ込め、開く気配がありません。
しかしカボチャ生物たちの頑張りと、春野さんの挫けぬ気持ちの末、瓦解。他者の希望により、絶望は破れるのです。
そのことに気づいたカボチャ生物達は一斉に蜂起。プリキュアさんと共にゼツボーグに襲い掛かり、物理的に絶望の檻を破壊。仲間を救い出していきます。
これは目から鱗だった。「檻に閉じ込められている」のだから「檻を壊せばいい」のか。
なまじプリキュアさんが鍵で開放していたから先入観を持っていましたが、寄ってたかって壊せばいいんじゃないか。

カボチャたちの奮起に励まされ、プリキュアさんも気合十分。大臣に成りすましていたウォープさんに怒涛の勢いで襲い掛かります。
寄ってたかって殴る蹴る。相手の武器を撥ね飛ばし、更に殴る蹴る。
この子ら本当に武器破壊が好きだな…。

猛り狂うカボチャと小娘の群れを前に、しかしウォープさんは余裕の表情。
正体を現した彼は、カメレオンを連想する巨大生物の姿に。一同に緊張走る。特にトワ様の絶望顔が良いですね。
そして何かもう凄まじい勢いで国土を蹂躙なさいます。嗚呼、カボチャ生物が野菜の如くなぎ倒されていく…。

まるで草木のように打ちのめされたカボチャどもは、そのまま絶望化し、ウォープさんに吸収されていきます。
つい先ほどまで希望の集団として力になっていたのに、一瞬でこれか。
正気に戻ったはずの国王様らまで取り込まれていきます。絶望恐るべし。

思わず膝をついたプリキュアさん。うなだれる彼女らの耳に朗々たる声が響き渡ります。
面を上げてみれば、そこには捕らわれのはずのパンプキン姫が。どうやら座敷牢を物理的に粉砕して抜け出してきたようです。多分この子もプリキュアになれるんじゃないかしら…。
彼女はプリキュアを一瞥した後、捕らわれの国民たちに呼びかけます。立て。そして我のために戦え。それこそが汝らの生きる道である!

この言葉にカボチャ生物達は奮起。次々と絶望から脱し、ミラクルライトを手に反撃に出ます。
何かさっきから、希望から絶望に、絶望から希望にとて、目まぐるしく変化し続けています。
そしてそれを両サイドが兵器に転用している。何だこの恐ろしい状況は。
絶望が人知れず根を生やすように、希望もまた消えないのです。たとえ表面的には潰えたように見えても。
そしていつしか芽を出し、実をつけるのです。嗚呼、だからカボチャ国が舞台だったのか。

カボチャのミラクルパワーを受けて、春野さんらも再起動。玩具をフル回転させて、遂にはウォープさんを屠りました。
もしかしてパレスを使った必殺技、敵さんを拘束しているのは「絶望の檻」の対比なんですかね。今の今まで気づきもしなかったけれど。
「希望の檻」(?)に閉じ込めて倒しているんじゃないかしら。

こうしてパンプキン王国に平和は戻りました。
改めて正気に戻った国王様らは、売り上げと宝石をかなぐり捨て、愛娘と熱い抱擁。
そして一同は楽しく舞踏会。めでたしめでたし。

■映画「プリキュアとレフィのワンダーナイト!」

3本目。

カボチャの国での舞踏会も終わり、平穏な日常に戻ってきました。そのはずだったのですが。
寮の部屋に戻った春野さんに、先日のカボチャ姫の人形が話しかけてきました。カボチャとは会話できないが、人形とは会話できる世界観。

事態が呑み込めぬまま、急に場転。気が付くと異国情緒あふれる夜の街に放り込まれていました。しかも変身して。
パニックに陥りながらも、近くにいた娘さんと共に、襲い来るゼツボーグから逃げることしばし。
いつもの3人とも合流し(注:七瀬さんはいません)、謎の少女に説明を求めます。

「場所を変えよう」との娘さんの言葉に従い、一同は夜の酒場へ。
円卓を囲み、状況説明を受けます。今までありそうでなかった絵ですね。しかも皆プリキュア姿のまま。
周囲にいるのがジャックランタンなおかげで逆に違和感ない上に、当人たちが気にしていないのが面白いです。
迂闊に変身解くと不意打ちが怖いですしね。。今作はプリキュア姿でいることが多いし、これが普段着でいいんじゃないかしら。
特に異世界との交流が深いメンバーは(夢原さんとか)は見習いましょう。まずはプリキュア姿でいることが普通の状態に持っていこう。それが一番効率がいい。

謎の娘さん・レフィが言うには、この異世界は謎カボチャにより支配されたとのこと。そして長い長い夜が来た。
なんてことだ。カボチャ生物の絶望は、終わっていなかったのです。この世にはどれだけの絶望が水面下に眠っているのというのか。
性質の悪いことに、先日のパンプキン王国とのつながりは一切の謎のまま。良く分からんがカボチャが支配する国はいっぱいあるんだ。

酒を酌み交わし、親交を深めつつ、今後の方針をまとめます。
城の屋上の鍵穴に、ミラクルライトを挿し込めばいい。よろしい、ならばそうしよう。
ほろ酔い気分で啖呵を切ったところに、巡回のゼツボーグがやってきました。

私が囮になる!とレフィさんは勇敢に申し出ます。そして酒場の舞台に立つと、晴れやかにお唄を披露。
「囮をやる」とは聞いたが、まさかこんなに堂々と舞台に立つとは…。
思わず呆けてるプリキュア共が、ちょっと可愛い。

この囮作戦にいかほどの意味があったかはさておいて、一行は揃って件の城に辿り着きました。
そもそも肝心のミラクルライトをレフィさんが持ってますしね。貴女が囮になってどうするんだ。
あとレフィさんはこの国のお姫様だそうです。お前も姫か。「女の子を見たらプリキュアと思え」のみならず「女の子は姫だもん」の世界。もはや「女の子」と「化け物」は同義じゃなかろうか。

やってきたお城の中には、邪悪なるカボチャが1体。非常に強いです。
人型をしているのに、人の動きをしていないのは怖いですね。
基本的にプリキュアさんは正攻法の肉弾戦なので、こういう非生物的動きをされると対処に困りそう。

一度は振り切って屋上に辿り着くも、すぐに追いつかれボロボロに。
傷ついた仲間を見ながら、春野さんは懸命に叫びます。

春野さん:
 「絶対に…」
レフィ姫:
 「許さない!!」

あ、台詞を取られた。信じられないものを見るかのような春野さんの視線が痛ましい…。

とはいえ気合いだけではどうにもならず、戦況は極めて劣勢。でも気合いしかないならそれで頑張るしかないです。
プリキュアさんは勿論のこと、レフィ姫もなりふり構わぬ肉弾戦を挑みます。
ご両親と過ごしたあの素敵な時間を取り戻すため、プリキュアすらも圧倒する相手に恐れることなく。

レフィ姫:
 「絶対に、諦めない!!」

もうこの子がプリキュアでいいんじゃないかしら。

露骨なまでに定番台詞を喋る様子に、時代の変化を感じます。もはやプリキュアだけに頼っていればいい時代は終わったんだ。
そんなレフィさんの活躍により無事にミラクルライトも発動。謎王国に朝が訪れ、謎パンプキンも殴り倒されました。めでたしめでたし。


(左画像)映画Go!プリンセスプリキュア挿入歌シングル

(右画像)Go! プリンセスプリキュア後期主題歌シングル【CD+DVD盤】

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


先日行ったアメリカでは、どこのスーパーにも馬鹿でかいカボチャが山積みで置かれていました。しかも物凄い回転率で買われて行ってた。
数字として規模はともかく、日本のハロウィンとは気合いが違いますね…。

【今年のプリキュアさん】

2本目と3本目が繋がっていることを考えると、1本目も関連あるんでしょうか。
もしそうだとしたら、多分、舞踏会の直前のお着替えの場面とかですよね。
春野さん、借り物のカチューシャ、壊しましたね…。

レフィ姫の人形を、なぜパンプキン姫が持っていたのかは謎。
まぁレフィ姫の王国は、パンプキン王国では神話とかおとぎ話で語り継がれてる伝説の世界なんですよ。
だからレフィ姫を象った人形があったんです。うん、そういうことにしよう。

【今年の4人目】

トワ様って普段は抜けている風なのに、相手の敵意には敏感に反応するんですね。
反応して、それが上手くいくかは別として。
これが帝王学の成果ですかね。権謀術数うずまく恐ろしい世界。

【今年のプリキュアさん2】

2本目の中編は、構成はほぼ「春のカーニバル」と同じ。
国を乗っ取り、大臣を自称する敵に騙されステージに立ち、精霊たちの前でパフォーマンスをするも、個別に変身アイテムを奪われて窮地に陥る。
本編の構成にも通じるものがありますから、おそらくは意図的でしょう。
肝心の本編の方が、10月31日現在、まだテーマ面の答えが出ていない状態なので現時点ではあれこれ書きづらいですが…。

また夢原さんの「お菓子の国」とも非常に似通っています。どちらが良いとか悪いとか、パクリとか何とかそういうことではなく。
大きな違いを挙げるとすると、「パンプキン王国の人たちは、プリキュアに頼っていない」ことでしょうか。
夢原さんを崇め奉った「お菓子の国」に対し、「プリキュアに頼らず独自行動するカボチャ生物」「カボチャ姫の檄で局面を切り開く」等、かなり印象的。
特にゼツボーグを自力で倒し出したシーンは、ちょっと目頭が熱くなりました。これ本編でもやって欲しいな。老執事とかセミとか七瀬さんとかが、腕力で檻をこじ開けて助けに行くの。
絶望が伝搬するように、希望もまた伝搬することを、視覚的に非常に分かりやすかったと思う。

3本目のレフィさんもプリキュアが決定打になってないんですよね。むしろレフィさんがいなければ負けている。
多少こじつけると、1本目もカチューシャを元に戻せていませんから、プリキュアの無力が描写されている。
「ハピネスチャージ」からの流れも踏まえるに、このあたりも意味を持たせてそうな気が。

【今年のプリキュアさん3】

ゲストヒロインのパンプルル姫とレフィ姫は、どちらもプリキュア適齢期の娘さん。
今までの映画には居そうで意外と居ないですね。エコーさんとか闇夢さんとかはいましたが。
普段の映画の感覚よりも絵が大人なので、妙にエロスが漂ってる…。

二人とも「子供時代に親から受け取った思い出を糧に、大きくなった今、かつての日々を取り戻すため」戦っていらっしゃる。
それを思うと、この年齢設定は必然なのかもな。
いつか大人になった時、愛と勇気を忘れずに、自分を守り育ててくれた人たちを救うために戦い出したのが彼女らなのかも。

【今年のプリキュアさん4】

中短編3本、という構成はどうなのかな、との思いもあったものの、いざ見るととても良かった。
尺が短いからか、全体のテンポが良いですね。アロマの天丼とか。
程よく状況説明を素っ飛ばしている(素っ飛ばさざるを得ない)けど、少なくとも大人視聴者的にはそれで十分ですし。

例年と比べてると、削られているのは「追い込まれて落ち込む」「みんなで励まし合って奮起する」パートかな。
見せ場と言えば見せ場とはいえ、若干ノルマ的なお約束シーンだものな。ないならないで、展開はすっきりする。
特に「プリンセス」さんだと「生半可なことでは絶望しない」強さの演出にもなりますね。
陥ってる状況は、クローズさんに分断された時とほぼ同じなのに、春野さんは「助けに行こう」とか「どうしよう」と慌てることなく、自分の持ち場で奮闘なさってます。これは強い。

逆に、「強大な敵相手にピンチから逆転」といった1本の映画で何度も見せるとくどくなるシーンを、3本に分けることで自然に繰り返せたのは良いな。(1本目にはそんな展開はないけれど)
この感じなら次回の映画も複数立てで見たいかも。

[追記]
 ちゃんと確認してみたら、2本目の上映時間は50分。美翔さんの映画と同じでした。
 通りで十分に長く感じるわけだ。

【来年のプリキュアさん】

次回は記念すべき映画20本目作品。もはやお馴染み、オールスターズさんです。

流された予告映像は、特段に新規ものはなし。ですがBGMがまさかの「キラキラkawaii」。
すわ「DX4か?」と色めき立ちますが、まぁ冷静に考えたら、今更「DX」と「NS」の違いって何だ?という気も。
直近の「春のカーニバル」に共通テーマソングがないので、単に原点回帰で使っただけなのかしら。

何はともあれ、再び美翔さんの大活躍を見られるのは嬉しい限り。
今回の3本立てを見てても思ったのですけどね、もしこれが「プリンセス」さんではなく「SplashStar」だったら愉快なことになってたと思うんですよ。
調子こいてカチューシャ壊して猫背になる美翔さん。いきなりプリンセスコンテストとかに連れ出され、予選敗退して隅っこで猫背になる美翔さん。あ、空を歩行できるんで最後の3本目だけは大活躍できそうだ!

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2回目を見て来たのでその感想。

【プリンセスさん】

奪ったアイテムで変身しようとしたオドレンに対して、ロマが放った台詞。

ロマ:
 「変身できるのは、伝説の戦士プリキュアだけロマ!」

初見で違和感はあったものの、感想に起こすのを忘れてた。

このシーン、かなり唐突です。
オドレンは「変身したい」といったことを発言していませんから、初めてみた時には、何をやってるのかピンと来なかった。
ギャグとして成立してるかどうかすら微妙な感じ。

しかもこの台詞は微妙におかしい。
プリキュアの定義は「変身できる小娘」なのでしょうから、「プリキュアだから変身できる」の発言は循環論法じみています。
なんてことだ。プリキュアさんが論理矛盾をはらんだ不気味存在になってしまった…!

ただテレビ本編や、その後の歌って鍵解除し変身の展開を見るに、本気で「プリキュアだから変身できる」なのかもしれない。
春野さんはプリンセスになるという目標があるからこそ、様々なことに挑戦し、スキルを高めている。
高いスキルがあるからプリンセスになれるのではなく、プリンセスになるのだから高いスキルがある、の発想。

歌からの反撃のシーンも、「変身できるからプリキュア」ではなく「プリキュアだから変身できる」と考えるとしっくりくる。
あの状況で心折れずに歌を信じてダンスを踊る娘はプリキュアだ。
プリキュアならば変身できる。変身できるならば、玩具がある。
よって、あの娘らのところに玩具がある。論理的帰着。故に鍵は開き、玩具は飛び出てくる。恐ろしき信念の世界。

劇中で天ノ川さんが言っていた「こういうの(感謝の気持ちで唄うこと)は上手か下手かではない」のとおり、玩具があるとかないとか、プリンセススキルがあるとかないとか、そういうことではない。
気持ちや信念がまずあり、それがあるなら伝わるのだ…!
この演出のために、わざわざ「オドレンは変身できない」を入れたのかな、と思ってみた。

【オールスターズさん】

先輩方のお唄を聞いて、春野さんが涙するシーンがある。
「こんなにたくさんのプリキュアが頑張ってきたんだなって思ったら涙が出た」とのこと。
1回目はそれほど感じるところがなかったけど、2回目に見た時には確かにその気持ちが分かった。

先日の感想で「OPEDばかりでオリジナル曲ではなかったのが残念」とは書いたものの、「これまでの物語」を表す演出を思うと、OPED縛りは必要だったのかもなぁ。
お唄の最中に流れる映像が、ストーリー的には脈絡のないイメージ映像なのも、それぞれのシリーズを示す象徴的なシーンだと思えば納得できます。
プリンセスさんが唄うED「明日とメモリー つなぎあうメロディー」も、改めて聞けばそのまんま「過去を携えて未来を目指す」歌詞です。

10周年の一区切りを経て、次の10年へバトンを渡す映画としては、OPEDに拘るのは大事だったのかもしれない。

(まぁそれはそれとしてオリジナル曲が聞きたかったのも本音。
 2回目の視聴でも、やっぱりオドレン・ウタエンの歌はやたら印象に残りました。
 イメージ映像の氷川さんが可愛いです。オドレン的には氷川さんはああいう風に見えてるのか…)

【歴代のお唄】

それぞれのチームのお唄は、それぞれのチームを最も象徴する映像が流れている…と仮定すると。

桃園さんのがイース様とのシーンだったり、相田さんがレジーナ様とのやり取りだったりするのは胸が熱いです。
夢原さんはココのことしか頭にないんだなぁとか、星空さんたちの仲良しぶりには自然と笑みが出るなぁとか。

一方、「精霊に感謝」のお題目を失念してるとしか思えない美翔さんとか、何考えてるんでしょうか。
いきなりビーチバレーとか意味不明にもほどがある。

ハピネスチームの映像に、モブキュアの皆様が出てこないのは気になるし、残念と言えば残念。
ただ愛乃さんとしては「プリキュアいっぱいで戦った」ことよりも、「ブルーがいて大使館でみんなでパーティ」の方が印象に残ってたんだろうな。

「これからカメラ回すから皆よろしく!」と連絡があったとしか思えないスイートチーム。
他の皆様が自然な映像を流してる中、北条さんらのは完全に作ってます。みんなカメラ目線です。この人たちおかしい。
ですがこれも「スイート」さんが共有体験のお話だったことを思うと、「確かにそうだな」と納得できる。
考えすぎな気もするけど、スイートさんらしくて好き。

【歌を唄おう】

物語としては、「ハートキャッチ」の「HEART GOES ON」+「ドキドキ」の「こころをこめて」を拡大したようなのの方が、見栄えはあったように思う。
くどまゆさんのお唄のイベントを守るために、プリキュア皆で奮闘しますよ、みたいなそんな話。
本編でも歌ってたレモネとかビートさんらのイベント出演チームと、それを援護するチームみたいな感じで分ければ、それぞれ見せ場も作れそう。

…とか思ってたけど、「プリンセス」さんが「夢を叶えるために、舞台に上がる」話であることを思うと、出演側でないといけないんですね。
もしも今年の放送シリーズが「ハートキャッチ」だったら、おそらく上述のような話になっていたはず。
「形から入る」という意味では「ハートキャッチ」と「プリンセス」さんには共通項があるけど、方向性は結構違うな。。

感想:「映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル」 (1周目)
感想:「映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル」(追記)

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