穴にハマったアリスたち

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ハピネスチャージプリキュア! 第42話「幻影帝国の決戦!プリキュアVS三幹部!」

2014年11月30日 | ハピネスチャージプリキュア!感想
【プリキュア10周年:キュアフォーチュン】



今週の3D配信は、2回目となるフォーチュンさんのイノセント。
なんかこの人の担当分がやたらに多い気がする…。

本編でオレスキー将軍と行っていたやり取りは、「テンダー姉さんを助けられなかった未来の自分」との対話でもあったのかな、と思う。
もしもプリキュア墓場でのファントム戦で、駆け寄ってきた姫さんを殴り倒し、手に入れたレアカード満載でその場を乗り切ったとしても、おそらくお姉ちゃんは救えない。
救えなければ、その後日の空手道場での成長を称える言葉もなく、氷川さんが認められる機会はやってこない。

ナマケルダさんと姫さんの会話もそんな香りがします。
が、ホッシーワさんとハニーさんの会話は良く分からない。
ハニーさんにも、飢えた餓鬼畜生のように食べ物を独占する未来がありえたのかしら。普通に怖い。

■ハピネスチャージプリキュア! 第42話「幻影帝国の決戦!プリキュアVS三幹部!」

とうとうブルースカイのお城に到達しました。目指すミラージュ様はもう目の前。
ファントムさんの懐柔に成功した今、障害はもはやありません。
後はミラージュ様を殴って跪かせるだけ。それで良いのかと疑問は湧きますが、とにかくゴールは目の前です。

そこにナマケルダ・ホッシーワ・オレスキーの三幹部がやってきました。
今更何をしに来たのでしょうか。そんなにハピネスに洗脳されたいのでしょうか。
よろしい。ならばハピネスにしてあげましょう。さあ幸せになるがいい。

満面の笑みで禁断の劇物を注入しようとしたところ、あらびっくり。
三幹部の皆様は予想以上の強さで抵抗をなさります。
多少の危機感を覚えた一行は、ラブリーさんと神もどきを先に行かせ、それ以外の三人で応戦することに。

ナマケルダさんは言う。願っても叶わないのだから面倒くさいと。
ホッシーワさんは言う。辛いことは誰も負担してくれない。では楽しいことだって自分だけでやると。
オレスキー将軍は言う。認められるのは自分の強さだけだ、と。

小娘どもは反論を試みます。が、悲しいことに、なんと薄っぺらいことか。
三幹部の主張は、残念ながら現実なのです。
思う通りにはいかないし、人は一人だし、評価されるのは己の強さしかない。

でも。それでも。
未熟な小娘どもの語る理想は、確かにかつて自分たちも思っていたこと。
それはなんて素晴らしいことなのだろう。

もしも諦めずに想いを続けることができたなら。
もしも友と苦楽を分け合えたなら。
もしも皆で認め合い、高みを目指していけたなら。

「そんなことは現実には起こらない」のは大人ならみんな分かってる。
というか、起きたら起きたで、正直怖いです。
諦めることができなくて、常に皆の苦楽を意識して、褒めあって努力を続けるのか…。
すみません、色々と無理です。
世の中全てが全て理想通りではないし、理想通りにしようとしたら並ならぬ労苦が待ってるのです。

大きくなったら当たり前に学ぶ、妥協や譲歩。
ですがキラキラと目を輝かせてるお子様に、それを今、教えるべきなのか。
いずれこの子らも、現実を知るときは来る。ならばせめてその時までは。



イノセント発動していた小娘を前に、気が付けば三幹部は優しく微笑み、攻撃を受け入れていました。
彼らの過去に何があったのかは分からない。でもおそらくこんなことがあったんだろうな、と思う何かは、大人の私らには分かる。
そしてそれは、お子様はまだ、知らなくても良いこと。

今の自分達は、自分達が憎んだ不条理そのもの。
「世の中そんなにうまくいかないよ」と言ったところで、その「世の中」は自分たちが構成している。
ならば今ここで、お子様のイノセントの前に一歩引くのは、かつての自分たちの願いを叶えることにもなる。
諦めなければ想いは通じるし、苦楽を分かちあえる人はいるし、皆の力を認められる人はいる。
少なくとも、今のこの子たちは。そしてここにいる自分たちが。

こうして三幹部はいずこかに散っていきました。
青年期を成長したくらいのファントムさんよりも、現実を痛感している分、手ごわかったのかもしれない。
さて、先に行かせたラブリーさんたちはどうしているのかしら。



修羅場を迎えていました。

ふと我に返ってみれば、元カノとの清算をしに、今カノ&裏切った崇拝者を引き連れて、元カレが押し掛けた図です。
平和的解決ができる要素が微塵もない。
あぁフォーチュンさんたちが途中で離脱したのは、こんなろくでもない空間に一緒にいたくなかったんだな。。

そして当然の如く交渉は破綻。今カノと元カノによる拳の対話が始まることに。
ラブリーさんはそろそろ気づこう。その横にいる青い自称神を殴り、ミラージュ様に突き出せば、全てが丸く収まることに。
イノセントはそれからでも遅くない。


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ミラージュ様は良い子なので、ラブリーさんが自称神を殴りだしたら止めに入ると思うんだ。
や、やめて!ブルーに酷いことしないでぇ!!
そして二人は円満解決。視聴者もすっきり。

【今年の敵】

毎年、消滅か改心か復活かで話題になる敵幹部さん達。今年は消滅でした。潔し。

「過去に何かあるんだろうな」という台詞は端々でありましたが、詳細が語られることもありませんでした。
個人的には、これで良かったなと思う。
詳細を描写してしまうと、そのキャラクター固有の物語になってしまう。
あの三人は、もっと普遍的な「大人像」であり、いわば現実に疲れてる私たちそのもの。
容易に想像できる「何か」をわざわざ詳細に説明するよりボカしたままの方が演出としては良かったのかなと。
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ハピネスチャージプリキュア! 第41話「ミラージュのために!ファントム最後の戦い!」

2014年11月23日 | ハピネスチャージプリキュア!感想
【プリキュア10周年:キュアプリンセス】



今週の3D配信は姫さんイノセントフォーム。ようやく出番が回って来ました。

姫さんのキーフレーズ「勇気」はかなり好き。
「根性」や「やる気」はネガティブなイメージが強いけど、「勇気」は前向きで良いです。
結局、最後は勇気だと思うんですよ。
運動にしろ勉強にしろ仕事にしろ寒い中で外出するにせよ、「これから数秒後には無茶苦茶きつい状況になるけれど、それでも勇気を出して踏み出そう」というノリ。
前期OPでも「忘れないでね。愛と勇気」と、「愛」に並んで挙げられてたのが嬉しい。

姫さん自体はキャラクターとして、ちょっと勿体ない動きをしてる気もしないでもない。
やっぱり各国プリキュアに謝罪行脚して欲しいですね。正確には各国プリキュアから罵倒されて凹む姫さんが見たいですね。
「ハピネス」さんは、いっそ「姫さんが各地を回ってゲストプリキュアから嫌われまくる」話だったら、尚の事楽しかったのに。要は「ディケイド」ですけれど。

■ハピネスチャージプリキュア! 第41話「ミラージュのために!ファントム最後の戦い!」

ミラージュ様は激怒していました。
自称・神に弄ばれて幾年月、奴は反省するどころか、新しい若い娘にコスプレさせて侍らせてるのです。しかも大量に。
その上、抗議する彼女に対し、そのコスプレ娘どもをけしかけてくる。
やむなくこちらも徒党を組んで武装しましたが、部下は一向に役立たず。それどころか洗脳され始めてる有様。
腹立たしい。全てが腹立たしい。

怒れるミラージュ様の力は世界各地にサイアークを生み出し、あっと言う間に最終決戦な雲行きに。
事情を知らぬ各国プリキュアからしてみれば、唐突に最終回がやってきたようなもの。
誰か教えてあげて欲しいですね。
「日本にいるプリキュアがアクシアの箱開いたのが発端」「自称・神が女遊びしたのが元凶」「そいつらは揃って日本にいるよ」。
何人がミラージュ様の元に寝返るかしら。

その(おそらくは)唯一事情を知る日本のプリキュアたちは、敵地攻撃を決議。
ちまちま守っていても埒があきません。
懸念事項の減衰結界も、お化粧道具のおかげで平気なようです。紫外線とか乾燥とかそういうのだったのかしら。

敵を蹴散らし突撃するプリキュアさん。その後ろを安全についていく自称・神。
誰もが言葉に出来ぬイライラ感を抱く中、周囲には霧が立ち込めてきて。
気が付いたら皆様てんでバラバラになっていました。うん、別に神をまこうとしたわけじゃないよ?

そんな中。見事に居城に辿り着いたのは、どういうわけかハニーさんが一番乗り。美味しい匂いでもしていたんでしょう。
そして待ち構えるはファントムさん。
悪魔の刃としてミラージュ様をお守りするべく、玉砕覚悟で立ちはだかります。

ハニーさんは問う。果たしてこれがミラージュさんにとっても幸せなのかと。
されどファントムさんは答える。他にどうしろと。
弄ばれ、傷つき、涙するミラージュ様の心の穴を、彼では埋められなかったのです。どれほど辛かったことか。

そこに元凶がやってきた。

自称・神:
 「僕もミラージュに幸せになって欲しい」
 「彼女を止めよう。一緒にミラージュを救おう」

ファントム:
 「「「お前が言うな」」」

今この時、視聴者とファントムさんの心が一つになった。
さしものハニーさんも、黙って視線をそらすばかり。
うん、あなたが言うことじゃないと思うんだ。

ファントムさんの猛り狂う怒りの前に、自称・神はあっさりと敗退。
せっかくハニーさんのピンチを見計らって出てきて、良いこと言ったつもりだったのに残念でしたね。
ここは「ハニー、すまない!ここは任せた!僕はミラージュのところに行く!!」くらいのことを言って、先陣切って走った方がまだ良かったろうに。

なんか茶番が入りましたが、気を取り直して。
ハニーさんは再びファントムさんに話しかけます。
私たちもミラージュさんの傷を癒したいの。



そして隙を見せたところで唄う。零距離で唄うなんてひどい。

ハニーさんのお唄と呼び声に、ファントムさんも表情を和らげます。
さっき自称・神が全く同じことを言ってるのですけど、この反応の違い。説得力って大事。
しかし背後から何かをしでかしたディープミラーさんの影響で、ファントムさんは最後の大暴走。

そこに歌声を頼りにやってきたラブリーさんらにも到着。
三度の飯よりファントムさんが嫌いなフォーチュンさんも。
しかし以前とは違い憎悪に狂うこともなく。お姉ちゃんを取り戻した余裕からか、落ち着いて拘束技を発射。



そして動きを止めたところで唄う。抵抗を封じて唄うなんてひどい。

動けぬ体に強制的に注入されるハピネス。怒りが、強引に幸せと認識されていく屈辱。
薄れゆく自我と誇りの中、ファントムさんの眼前には、かつての幸せだった頃のミラージュ様のお姿。
嗚呼、あの笑顔を取り戻したかった…。

その心の底からの想いはプリキュアさん達にも届きました。
同時に、ファントムさんの力も尽き、本来の姿に戻られました。
彼の本体は、キュアミラージュつきの妖精だったようです。



考えてみれば、当たり前といえば当たり前だったな…。300年前にだって販促玩具があったはずなんだし。
何故か「神社で飼ってた犬」とか、そんなイメージしかなかったです。
大森さんの犬エピソードのせいかしら。大森さんの洗脳力、怖い。

元に戻ったファントム改めファンファンは、プリキュアさんに頼みます。
お願いだ、ミラージュ様を助けてくれ。僕は無力だけど、プリキュアならもしかしたら…。
なお自称・神のことは完全に無視です。お前と話すことなど何もない。

ディープミラー:
 「ご報告します」
 「ファントムが敗れ去りました」

そうか、散ったか。ミラージュ様の錫杖を握りしめる手にも力が入る。
数百年前のあの時から、変わらず仕えてくれていた相棒が、暴虐の前に屈しました。
その心境はいかばかりか。

敗戦濃厚な中、次回は三幹部による最後の戦いのようです。
本拠地なのに「三」幹部しかいないところを見ると、各地での対プリキュア戦が激しく、他の幹部は出払ってるんでしょうか。
おそらく世界中で「最後の戦い」が繰り広げられてるんですね。見たい。


(左画像)ハピネスチャージプリキュア! フタつきマグカップ

(右画像)ハピネスチャージプリキュア! 特別増刊号 (アニメージュ2014年12月号増刊)

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


【今週の飯】

ハニーさん:
 「傷はすっかり治ったみたいね」

会敵して最初の一言が、以前に拘留した時の心配事。共通話題や気遣いから入るのは交渉の基本ですね。
その後に続く会話も、さりげなくファントムさんから情報を引き出しつつ、手探りで糸口を探っています。
「会話ができるプリキュア」って、すごく貴重。

【今週の玩具】



「壊れた玩具」は胸が痛みます。

子供時代に憧れたあの玩具は、所詮はただの玩具に過ぎなかった。
どうにもならない現実の前に、儚く砕け散ったお子様の願いが痛ましいです。
そしてミラージュ様を守るために、かつては自分たちの願いを託した子供の夢を、自ら破壊する側に回ったファントムさんの心境を思うと…。

彼がプリキュアを憎むのは、同時に自己否定でもあったんですね。
どんな経緯でミラージュ様つきの妖精になったのかは不明ですが、恐らくは「プリキュアにする側」として出会ったんでしょう。
こんな玩具を自分が提供したせいで、ミラージュ様は苦しんだんだ。。

【今年の謎生物】

ファントムことファンファンは、謎生物でありながらプリキュアを圧倒する戦闘力を持ち、「アンラブリー」なる謎プリキュアへの変身も果たされたことに。凄まじく優秀です。
こういうのを見ると、他の妖精つきプリキュアも窮地に追い込みたくなりますね。
美翔さんをグレさせたら、チョッピが人化してプリキュアハントとかしてくれるのかしら。興奮!

またファンファンは、パートナーの立場でありながら、何故か「ミラージュ『様』」と様付けです。
想像してみよう。チョッピが「イーグレット様」とか呼んでるの。痛々しいですね。
ミラージュ様の格の違いを思い知ります。
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11月20日は美翔舞さんのお誕生日

2014年11月22日 | プリキュア雑談・総合
先日20日は我らの美翔舞さんのお誕生日。お祝い記事が2、3日遅れましたが、まぁ美翔さんだしいいや。
とりあえず御年14歳になられました。まだまだお若いですね。
11月20日=いい(11)ぐれっ(2)とう(10)で11月20日。分かりにく過ぎますが覚えましょう。

さて今年1年の美翔さんのご活躍を振り替えって見ましょう。

まずはなんといっても「NS3」での大抜擢!
空中戦のエキスパートとして悪夢に颯爽と立ち向かわれました。
大変に格好良いですね。
その後、「プリキュアの力では悪夢は倒せない」と思い知らされ、げんなりするところまで含めて。
さすが東映アニメ様は美翔さんの存在意義を分かっておられる。

同「NS3」にて。
悪夢を破って目覚めるシーンはかなり面白い。
夢原さんチームが悪夢攻撃に強いのは周知のことですが、実は美翔さんも耐性あるのですね。

元々美翔さんは、とにかく絵を描いていられれば幸せな子。
だけど日向さんとの出会いを経て、むしろ一人で絵を描くこと否定的に考えるようになられた。
この一連の変化は、劇中ではあまりクローズアップされてません。
まぁ当初持っていたメリット能力を、実はデメリット能力であるとして成長するのは、演出としては厄介ですし。

ただこの「絵を描いていられれば良いと思った。だけど…」は、「5」のレモネ達と同じ。
つまり美翔さん的には「SS」本編でこの悪夢は既に克服済みなんですね。レモネ達がそうであるように。
これは結構な盲点でした。まさか番組終了から半生(女児様的に)が経過してから、新しい発見があるとは。
つくづく美味しい役を貰ったものです。
数合わせと言われつつも、出演してきて良かった!

グッズの類も一昔前では想像できない勢いで販売してもらえています。



プリキュアストアで販売の缶バッチ。
美翔さんが出なくて泣いていたら、お友達から頂きました。ありがとうございます。
特に夏服なのが珍しくて嬉しいですね。
夕凪中は夏冬でデザインが大きく変わるのが二度美味しい。



ストラップも作ってもらえました。
あからさまなキャラクター物ではなく、さりげない感じなのが大変に良いです。
こういうのが欲しかったんですよ!いや本当に!



まぁ実際に使ってるのはこっちの花咲さんデザインの方ですけどね。
確かにさりげない感じではあるけれど、リボンは微妙に使いづらいですし…。
その点、花咲さんのは人様に見られても堪忍袋にしか見えません。お気軽。

ていうか何で美翔さんはリボン柄を選択されたんでしょうか。
他のチームの皆様の大半は玩具を選んでます。素直にクリスタルコミューンで良いでしょうに。
雪城先輩もコミューンを選択してたので遠慮したんでしょうか。
それともコミューンが売れなかった苦い記憶でもフラッシュバックしたんでしょうか。チョッピに謝って欲しい。

また、来年も「オールスターズ」は継続するようで、お仕事もありそうです。
ちょうど昨日、公式ページもオープン。
まるで美翔さんのお誕生日記念のようです。そんなわけないですが。

気になる中身ですが、ダンスだけでなくバトルもあるようです。
良かったですね。ダンス踊れない美翔さん的には、60分ずっとダンスとか生き地獄に他なりません。
まぁ公開されてる予告には、美翔さんがほとんど出ていないあたり、たいして期待はされていないようですけれど。
ラストの方の全員集合シーンで、後ろの方で必死に両手を振ってるのが大変に切ないです。
ダンスの練習、頑張りましょうね。まだ4か月ありますから、少しは上達するかもしれない…。

そんな美翔さんを来年も応援していこうと思います。お誕生日、おめでとうございました。
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ハピネスチャージプリキュア! 第40話「そこにある幸せ!プリキュアの休日!」

2014年11月16日 | ハピネスチャージプリキュア!感想
【プリキュア10周年:キュアハニー】



今日の3Dモデルはハニーさんイノセントフォーム。恐ろしいまでの笑顔です。恐怖。
大森さんは何を考えてるか分からないのがとても怖い。
本気で本当にご飯のことしか考えてないんじゃないか?とも思えてしまうところがまた怖い。

ハピネスさんの4人は、同じ場所で戦ってはいるものの、それぞれ目的は別。
大森さんがどんな理由で戦い始めたのか、詳細は分かりません。一応語ってはくれてるけど、微妙に信用ならないし。
たまたま練馬にいたから一緒にハピネスやってるだけで、本質的には世界各地のプリキュアと変わらないんだよなぁ。

■ハピネスチャージプリキュア! 第40話「そこにある幸せ!プリキュアの休日!」

日々が平和に流れていきます。
今日は楽しい学校。朝、起きて。朝ごはんをむしゃむしゃして。
ふと見たテレビでは幻影帝国の断末魔を歓び。
お友達が迎えに来て。学校ではお友達ときゃーきゃー盛り上がり。
帰り道には野郎といちゃつく友人を見て唾棄し。なんて楽しいんでしょう。

姫さん:
 「私、お休みの日って大嫌い!!」
 「だって学校のみんなと会えないんだもん」

半年前の彼女が聞いたら、汚物を見る目をされそうな発言もさらりと。
まぁ「友達を誘って遊ぼう」とまでは思わないあたり、まだ微妙に脱皮しきれていませんが…。
姫さんにとっては「友達と遊ぶ」ことだけでなく、「学校そのもの」が新鮮なのかもなぁ。
王国時代は家庭教師とかついて、変化のない生活をしてただろうし。
こうして彼女は一歩、俗人化した。九条さんになる日も近い。

考えることは皆同じだったようで、休日なのに一同は揃ってお外に遊びに行くことに。
休みの日に外に出るなど正気の沙汰とは思えませんが、既に幸せに汚染され切ってるハピネスさんは意気揚々。
マット敷いてお弁当食べて寝転んで。髪にお花なんかもつけちゃって。

愛乃さん:
 「きっといこういうのが幸せっていうんだよ」
 「大好きな人達とこんな風に大切な時間を過ごす」
 「そんな当たり前の生活が」
 「一番の幸せハピネスなんだと思うなぁ」

一方その頃の幻影帝国。
灯火管制の敷かれる暗い中、敗戦間近の戦況に、城内は重く沈んでいました。
どうしてこうなったんだろう。序盤は圧倒的優勢だったのに。

ファントムさん:
 「ミラージュ様…」
 「もはやこれ以上の戦いは、貴女様を傷つけることに」

忠臣からも降伏の進言がされました。
無理もありません。幸運に助けられてようやく捕縛したテンダーさんにも逃げらてしまいましたし。
各地のプリキュアたちも、追加玩具や追加戦士が充実し、もはや手に負えません。
もっと早い段階で手を打っていれば…。戦力の一極集中したり、バンダイ本社を先に潰したりしていれば…。
いや何も言う無い。全てはもう手遅れなんだ。

しかしミラージュ様は諦めません。

追い詰められたミラージュ様は、御自らの出陣を宣告。
まぁこの人もプリキュアですからね。「絶対に諦めない!!」とか内心で叫んでるんでしょう。
組織のトップには向いてなかったな…。

戦意を失わぬ主の姿に、オレスキー将軍らも発奮します。
そうです!我ら総玉砕の覚悟ができております!
なんなりとお任せあ…



ずがむ。

ミラージュ様から放たれた一撃に、再び空気が沈み込む。
まぁこの人もプリキュアですからね。「絶対に許さない!!」とか内心で叫んでるんでしょう。
組織のトップには向いてなかったな…。

凍り付くオレスキー将軍、あわや粛清か、と思われましたが。
割って入ったディープミラーさんの一言により、最後のチャンスを与えて貰えました。
私が将軍の立場だったら、迷わずハピネスに亡命する。
あ、でもあっちも話を聞かないプリキュアか。どうせ問答無用でハピネス洗脳とかされるんだ。
プリキュアVSプリキュアって、性質が悪すぎる。

もはや後がない将軍らは、のんびり寛いでいる女子中学生どもに襲い掛かります。



三幹部の一斉攻撃。格好いい。
大量にサイアークを生み出し、プリキュアさんを包囲。
色々と因縁もあるこの川縁で、今日こそ決着を…



ナマケルダさん:
 「…まったく」
 「勝つのは難しすぎますぞ」

戦いはあまりにも一方的でした。
かつては単体でもプリキュアさんを追い込んだサイアークが、今では束でかかっても相手にもされないのです。
愛乃さんも心得たもの。
避けられる攻撃をわざわざ正面から受け止めてみせ、攻撃してきた敵の体を使って、別の相手を倒してみせる…。
心の折り方をよく分かっておられます。さ、どうする?まだやるの?傷つくのはお仲間だよ?



ナマケルダさん:
 「いつの間にかサイアークの力を」
 「追い越されてしまったみたいですな」

戦意喪失し、力なく佇む幹部の頭上で、プリキュアさん達は唄う。
もう逃げ場はない。見上げれば青い空。洗脳ソングが解き放たれ、自我が浸食されていく。
やむ得ない。やるだけやったんだ。もう悔いはな…

…っ!!

それでも。嗚呼それでも。懸命に三幹部は己を奮い立たせ、幸せを拒否。
それは誇りか忠誠か。かような洗脳に、我らの心を売りとばしはせぬ!
死力を振り絞って抵抗する彼らを見ても、愛乃さんらは余裕たっぷりに微笑むばかり。いつからこの子らは人の心を失ったのだろう…。

逃げ帰った三幹部を待っていたのは、絶賛お怒り中のキュアミラージュ様。
どこに行ってもプリキュアばかりだ…。もう嫌だ、こんな世界。
嘆きの中、次回はとうとうミラージュ様が本気を出されるようです。頑張って、幻影帝国。


(左画像)ハピネスチャージプリキュア! フタつきマグカップ

(右画像)ハピネスチャージプリキュア! 特別増刊号 (アニメージュ2014年12月号増刊)

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


【今週の愛】



愛乃さんがご自分の人生を見つめ始めました。
肉弾勝負なお子様な人助けをやってる間に失った知力を取り戻すべく、今更ながらに勉学に励んでいるようです。
まだ中学生ですし、挽回は可能でしょう。愛乃さんがどういう道に進みたいのかは分かりませんが、まぁ勉強はしていて損はないはず。

【今週の姫】



にんぎょ~~ひめっ!

コスプレ能力が戦闘に転用されたのは初でしょうか。
やっぱり人魚さんの汎用性の高さは違いますね。
姫さんはコスプレを解除せず、ずっと水の中で生活してればいいんですよ。人魚さん最高。



ところでその直前、思いっきりスカートの中が見えてませんか。
桃園さんやレモネも「もこもこついてるから気にしない」派でしたけど、姫さんのこれは一線を越えてるような。

【今週の世界】



左が8話時点の侵略状況。右が13話時点のプリキュア配置図。これが半年たった今、こうなった。



マスコミさんの影ではっきりとは見えませんが、映ってる範囲では全ての地区でプリキュアさんが勝利しているようです。
孤立していて不安に思われたニュージーランドや樺太にもプリキュアが目覚めたようですね。
13話時点でキュアナイルさん達が敗北し、スエズ運河を押さえられたりもしましたが、どうにか奪還したようです。
また、練馬以外でも日本国内で戦いが行われているようです。どこの誰なんでしょうね…。

ハワイはマッピングすらされていないところを見るに、実際にはもっと多くの地域で、多くのプリキュアさんが血を流したのでしょう。
この地球規模の戦いの勝利が見えてきたのも、彼女たちとバンダイ様のおかげ。ありがたいことです。
願わくば、幻影を駆逐した後、恋愛こじらせた第二第三のミラージュ様が現れませんように。
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ハピネスチャージプリキュア! 第39話「いおな大ショック!キュアテンダーの旅立ち!」

2014年11月09日 | ハピネスチャージプリキュア!感想
【プリキュア10周年:キュアフォーチュン】



応援アプリの3Dモデルはフォーチュンさん。これで2回目。
姫さんが一度もないまま2週目に入りました。
ちょうど姫さんのタイミングで、マリンさんが配信されてたりするあたり、実に不憫です。

フォーチュンさんはストーリーとしては今回でほぼ完結、でしょうか。
紫キュアは激動の人生を送る娘ばかりですが、氷川さんもその例に漏れず。
「目的を1年の途中できちんと達成した」の意味では、最も変化にとんだ子だったかもしれない。

プリキュア墓場での、プリカードが揃った際の決断は好き。
もはやプリキュアは通用しない。目前のファントムには敵わず。死屍累々と横たわるプリキュアの墓標は重く。
仮にここを切り抜けても、幻影帝国そのものは強大なままだし、姉も還ってこない。

「姉の復活を願うか」
「いっそ幻影帝国を消し去るか」

悩んだ末の回答は、「プリキュアにもう一度変身する」。
通じないと分かっていても、それでもプリキュアに願いを託す。
お子様時代のあの頃の夢を信じたい。それを証明するために、もう一度だけプリキュアで挑もう。
切実な願いに痺れますね。この回でイノセント発動してもいいくらい。

大森さんもそうですが、愛乃さんらのストーリーとは基本的に独立してるんですよね。
「ハピネス」さんは、もっと「プリキュアオムニバス」みたいなのを目指してみるのも良かったんじゃないかしら。

■ハピネスチャージプリキュア! 第39話「いおな大ショック!キュアテンダーの旅立ち!」

氷川姉が還ってきました。
ハピネス流最強の名に恥じぬ戦闘力を発揮し、練馬はもはや殺戮場と化しました。
この上イノセントモード有する氷川妹らもいるのです。幻影さんの完全撃退も秒読みか。。



この様子をテレビで見る氷川妹の表情もとても穏やかで誇らしげ。
どう?あれが私のお姉ちゃん。強いでしょう。憧れるでしょう。あれが『私の』お姉ちゃんなのよ。
嗚呼、思えば半年前。あの青い生き物のせいで姉を失い、たった一人で戦って。
命の危機を何度乗り越えたことか。あの苦しかった日々もようやく終わり、これで平穏な日々が…。

だけどそう思ったのも束の間。姉が「アメリカに行く。だって両親がアメリカにいるから」とか言い出したのです。
ちょっとお姉ちゃん!?親元離れてるのは私も一緒なんだけど!!
しかしながらお姉さんは聞く耳持ちません。私は行くの、アメリカに。
まぁお姉さんの気持ちも察しよう。同級生が既に結婚してるようなこの時代についていけなくなってるんでしょう。
貴重な10代の数年間を、鹵獲されて失ったんです。新天地でやり直させてあげよう。

とはいえ氷川妹としては納得いかず。
そこでとりあえず殴りかかってみました。
私が勝ったらお姉ちゃんは日本に残るの!うりゃあ!

これにはお姉さん、にっこりほほ笑むと交換条件を出してきました。
じゃあ私が勝ったら30分のマッサージね。
ここで「私が勝ったらアメリカ行きを認めること」と言わなかったのは、さすが。
それは元々の決定事項なのだから、取引になってない。
勝っても負けても氷川妹には損がないですから。

それに対し、ちゃんと「氷川妹にも損がある」条件を提示したのは良いです。
これで「妹の我儘につきあう姉」から、「フェアに要望を言い合う姉妹」になりました。
成長した妹を認めているからこその条件。

勝負の結果は、あっさりと姉の勝ち。年季が違うのです。
変身して戦ってたらイノセントフォームの分、どうなるか分からなかったけれど。
「姉を殴る」ことに、イノセント発動するかどうかは別として。

約束通りにマッサージを受けながら、姉は語り掛けます。
プリキュア墓場に居た身としては、同様の惨劇を防ぎたい。
そのためにも米国に行きたいんだそうです。

あくる日。お姉さんはアメリカに出発。
「神が鏡で送ればいいじゃないか」とも思いますが、よく考えたら米国で生活するのですから、正規のルートで渡米しないと色々とまずいです。
Hey!パスポート見せな!Oh!入国審査ないじゃないか!ちょっと来てもらおうか。

姉妹水入らずのその一時に。今日もまた幻影さんがやってきました。
今の練馬は相当な死地なのに、実に勇敢です。
脳が幸せに染まりすぎて、危険の判断ができなくなってるだけかしら。

襲ってきたサイアークは、謎の武術+爆弾ボンバーでフォーチュンさんを攻めたてます。
されどフォーチュンさんも一歩も引かず。多勢に無勢でも互角以上に渡り合う。
そこにラブリーさんらもやってきて、イノセントを発動、そのまま血も涙もない連携でサイアークを処理にかかる。



飛び道具を物理で防いだ後、ボディーに一発、体勢を崩してから脳天に一撃。
怯んだところを、すかさず斬る。
イノセントって何だろう。お子様のイノセントは、時に目を覆わんばかりに残虐性を発揮する。



そして歌う。イノセント~♪イノセント~♪
実に自然で美しい流れです。
まず、足腰立たないように叩きのめし、逃亡を防ぐ。しかる後に高空から一方的に唄う。これが、戦場だ。

この圧倒的な戦いを見届けた後、姉は旅立っていきました。
表向きはアメリカのプリキュア支援だそうですが、もはやハピネスチームに自分がいても、かえって成長を阻害するだけと感じたのか。
それとも既に大人になってしまったお姉さんには、イノセントは眩しすぎたのか。

退場は惜しまれるところですが、氷川妹のお子様時代もこれで終わり。次の世代に進むためにも幼い頃の憧れとの別れは仕方がないこと。
これから先は対等な立場で、共に別々の道で頑張っていこう。
そして氷川姉にもぜひとも「ボンバーガールズ!プリキュア」の追加戦士枠として余生を奮闘していただきたい。
きっと物凄い若作りして、きゃぴきゃぴとお茶目キャラ枠を狙うんですよ。人生まだまだこれからだ。


(左画像)映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ 挿入歌シングル

(右画像)映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ サウンドトラック

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


余談ですが「マーメイドメロディーぴちぴちピッチ」でも、同様に若くして捕えられていた藍色娘が、失われた貴重な青春を取り戻すが如くはしゃぐ話があったりする。

【今週の姫】

[プリキュアメルマガから引用]
 みんなおはよう♪ひめだよ☆
 
 このあいだは、いおなのお姉ちゃん・まりあさんと5人でハピネスチャージプリキュアになれるとおもったんだけどまさか空手対決を始めちゃうなんて思いもしなかったよ…!

 それはそうと…だんだん寒くなってきて空気が乾燥してきたね。
 これからの季節は、肌や唇がカサカサしちゃって大変!
 リップクリームは手放せないね♪

 今日11月9日は119番の日だよ♪
 空気が乾燥して火事が多くなってくるから火元には気をつけてね!
 それじゃあ来週も応援よろしくね~ ばいばい!
[引用終]

なんでしょうか、この散漫感。
お姉さんとの別れも「それはそうと」で切り替えて、リップクリームの心配ですよ。
しかもそこで話題が尽きたんでしょうか。慌てて「今日は何の日かな?」と検索して、「あ、119番の日!これよ!」と繋げたのが見え見えです。
恐らくベッドかソファに寝そべって、お菓子でも食べながら書いてますね、これ。
上手いこと書けたとばかりに得意気なのが目に浮かぶようです。これだから、姫は。

なお「今日は何の日」に絡めた配信としては、かつてのレモネードさんが見事です。(「11月11日だけど檸檬の日 」
見事過ぎて、イライラが止まらないくらい。
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感想:映画「プリキュアオールスターズ CureMetalNight」

2014年11月02日 | ディケイドプリキュア!他
可能であれば、8月に開催された「Cure Metal Night」(当時書いた感想)の楽曲を聞きつつ読んでいただけると幸いです。

■映画「プリキュアオールスターズ CureMetalNight」

【01. 燦然!プリキュアオールスターズ】

プリキュアさん:
 「全員集合!プリキュアオールスターズ!!」

そう叫んで戦ったのはいつの頃の話だったか。
あれから月日も流れ、プリキュアさんの数は増えに増えました。
今やそこらの娘さんが普通にプリキュアになる時代。
もはや「プリキュアは全部で何人か?」に答えることすら困難な有様です。
主にハピネスさんのせいですが。

そんなわけで今日もまた。
現れた謎の敵は、容赦のない火力の前に沈みました。
数十人のプリキュアさんがよってたかって殴る様は、正義とは何かについて考えさせられる…。

【02. プリキュア♪ハートフルビートロック! 】

さてそんなお祭りが終わっても。
それはそれとして、個々のプリキュアさんの戦いも続いていました。
そこらの娘さんがプリキュアになるように、そこらの良く分からない憎悪とか不幸とかも普通に怪物化するのです。

ビートさん:
 「プリキュア・ハートフルビートロック!!」

加音町を舞台に、ビートさんはあくせく戦っていました。倒しても倒してもきりがない。
まぁ以前に比べれば敵そのものは倒しやすくはなりましたけれど。
いざとなればプリキュアさんを大量投入すれば、物量作戦でどうにかなりますし。

ビートさん:
 「本当に、いつまで戦えばいいのかしら?」

キュアモジューレを抱きしめつつ、ぼんやりと呟く。

【03. 暗黒の挑戦者】

そこかしこで頻繁に。敵が現れては蹴散らして。
誰もがプリキュアになれる以上、誰もが怪物にもなれるわけで。
あくる日も次の日も、加音町ではネガトーンが跋扈し続けていました。

【04. レッツプレイ!プリキュアモジュレーション】

北条&南野さん:
 「「絶対に、許さない!!」」

こらえ性もなく堪忍袋をブチ切りになりあそばされて、メロディさんとリズムさんが華麗に舞い狂う。
街の人たちもやんややんやの大歓声。
即興でBGMを掻き鳴らしたりする人たちも出る有様です。加音町、怖い。人は異常にも慣れる生き物。
もうプリキュアさんなんて日常なんです。
そしてプリキュアさんに頼るのも、もはや日常に…。

【05. プリキュア大活躍!】

壮絶なる戦闘力でネガトーンを粉砕した後、ふと北条さんは思う。
今ではこうして当たり前のようにプリキュアやってるけど、ほんのちょっと前までは、コスプレして殴り合うとか想像もしてません。
本当に、いろんなことがあった。

北条さん:
 「またこうやって奏と仲良くできて」
 「みんなを守れて」
 「プリキュアやって良かったな」

敵は現れるけど辛くはない。だってプリキュアだから。
その思いは、だけど。
幸福が不幸になるように、容易に反転する。

北条さん:
 「プリキュアやれなくならないように、しなくちゃ」

【06. 不屈の闘士たち】

彼女たちはめげない。いかなる窮地に立たされようと。
何せ、それを物理的に突破する手段がありますから。
敵が出た。コスプレして殴る。うむ、シンプルだ。

北条さん:
 「もしもプリキュアじゃなくなったら」
 「どうなるんだろう…?」

終わりなく出てくる敵への対処。多くの仲間と自分の接点。
その大事な大事なこのキュアモジューレを失ったらどうなるのか。
どろりとよぎった思いは、執着を産む。幸福の象徴を、不幸に変えるくらいに。

【07. 登場!謎のプリキュア】

そこに不意によぎった影。
北条さんの俊敏なる反射力で殴ろうしたものの、影の発信源はキュアモジューレそのものでした。
あれよあれよという間にモジューレは黒く染まり、北条さんの手を離れて人型に。
幸福な思い出が不幸になるように。
窮地を救ってきてくれたキュアモジューレは、窮地を招く不幸の化身と化しました。

【08. 出でよ!ネガトーン】

北条さん、呆然。
あ、ネガトーンだ。よし、殴ろう。
あれ、モジューレない。

北条さん:
 「…どうしてこんなことになっちゃったんだろう?」

今まで必死に頑張ってきたのに。あの楽しかった日々が失われてしまった。

【09. プリキュア~永遠のともだち~】

「女の子は誰だってプリキュアになれる」の言葉が、今は重い。
「プリキュアになれなければ、女の子ではない」のか。
では、今まさにモジューレを失った、北条さんは?ただのゴリラだとでものたまうのか。

北条さんが頭を抱えた同時刻。
他の伝説の戦士の皆様も、同様に窮地に直面していました。
変身アイテムが、敵化しやがった。玩具がなければ戦えない。
「プリキュア」が日常になったばっかりに、「プリキュア」がないことが非日常に。
困った。「プリキュア」がない日曜なんて日曜じゃないのに。これからどうやって戦えばいいの。

【10. MOON~月光~ATTACK】

小娘どもが行動停止する中。
ですが、一人、月光さんは前を向き続けていました。

月光さん:
 「私はもう迷わない」
 「どんなに辛い現実がやってきても」
 「越えていくのよ」

そういえばこの方、過去に変身玩具を失ったし、挙句には半身が襲い掛かってきてたんでした。
さすが年季が違う。小娘とは呼べないお年頃。

月光さん:
 「運命には立ち向かえる」
 「ひとりじゃないと知ったから」

この先に何があるのかは分からない。不幸な出来事も、きっとたくさんある。
でもその向こうに映る日々に、輝きがあふれるまで、何度でも諦めない。
そう思えるのは、同じように戦う仲間がいるから。

月光さん:
 「同じ空を見上げながら」
 「この永遠を紡いでいきましょう」

どこかで戦うプリキュアの皆様に伝えつつ。
颯爽と再変身を果たすと、月光さんは猛然と殴りかかっていきました。

【11. 宿命の戦士】

冷然とした顔で、鬼のような攻撃を行う月光さんの覚悟は、何をどうやったか他のプリキュアさんにも届きました。
たとえ玩具を失っても、私たちは戦える。いや、戦わねばならない。
ある意味、逃げたり諦めたりするきっかけすら失う残酷な話ですが、それでも覚悟を決めよう。
私たちは、プリキュアだ。諦めない限り。

【12. プリキュア・ビートアップ!】

桃園さん:
 「失敗したり、落ち込んだりもする」
 「でもそうやって、あたしたちは幸せゲットしてきたんだよ」

生身でソレワターセに向き合いながら、桃園さんは一歩前に。
よくよく冷静に考えれば、あのソレワターセが何を欲しがっているのか分かりませんが…。
でも何が欲しいかが分からないからこそ、ああやって暴れてるんでしょう。
そういえば、「変身アイテムが何を望んでいるか」なんて考えたこともなかったな。

桃園さん:
 「あなたの幸せはなに?一緒に探しに行こうよ」

問いかける桃園さんの姿は、再びプリキュアさんの姿に変身していき…。

【13. プリキュア!オープン・マイハート!】

花咲さん:
 「大丈夫です」
 「私たちは、必ずチェンジできます!チェンジしていきます!」

花咲さんの懸命の説得は、デザトリアンと化した玩具に向けたものか、それとも自分に向けたものか。
思えば、他のプリキュアさんがどんな事情で戦ってるのか、あんまりよく理解してません。
何せ数が多いし。最近では名前を覚えるので精一杯です。ぶっちゃけ、仲良くしたくないタイプもいるし。あの青いのとか。

花咲さん:
 「でも私は、みんなと一緒に歩いていきたいんです」
 「だからチェンジしていくんです」
 「そのためにも私は」
 「今の『キュアブロッサム』が大好きで、大切なんです」

そう話す花咲さんは、やがてブロッサムさんの姿に。
前と同じだけど、ほんのちょっぴりだけチェンジしたブロッサムさんに。

【14. FAIRY TAIL メインテーマ】
【15. 和太鼓VSドラム】
【16. 「ログ・ホライズン」メインテーマ】
【17. NARUTO-ナルト- 疾風伝】

こうして世界各地のプリキュアさんは、再びその姿を取り戻していきました。
ちょっとだけ、成長したり変わったりしながら。
これまで色々なことが始まって、色々なことが終わったりもしたけれど、全てを失ってしまったわけじゃないんだ。

【18. 友情のハーモニー】

落ち込んでいた北条さんも、ゆらりと現実に向き合いました。
たとえ不幸のズンドコに落ちたとしても。
そこにも幸福はあるし、幸福に変えていける。

ネガトーンを見やりながら、北条さんは思う。
変身できない無力さは、今はじめて味わったわけじゃない。

北条さん:
 「あたし、知ってるよ。だって経験したから」
 「今のあたしは、奏と喧嘩していたころのあたし」
 「あの時だって乗り越えられた」
 「だからきっと、何度でも乗り越えられる!」

考えても見れば、元々は変身能力なんてなかったんです。
あの時できたことならば、今だってできる。
力強く胸を張れば、ほらそこには新しいキュアモジューレが。

【19. プリキュア・スマイルチャージ!】

だけどそれでも失敗してしまうことは現実にはあるかもしれない。
今回は変身玩具を失っただけだった。でも己自身が力尽きたり、大切な友がいなくなることだって。
それは可能性の話ではなく、いつかは必ずやってくる残酷な未来。

星空さん:
 「それでも」
 「未来はきっと、キラキラと輝いている」

悲しい日は来る。必ず。
だからこそあたし達は笑おう。
そうやって立ち向かっていければ、きっと同じように勇気を出してくれる人がいる。
それなら「プリキュア」は力尽きない。いなくなりもしない。
煌めくメルヘンを纏い、星空さんは前を向く。涙を流してスマイルを浮かべながら。

【20. プリキュア・ハートキャッチオーケストラ!】

こうして各地でプリキュアさんたちが反撃を始め、必殺技が荒れ狂い、敵は浄化されていきました。
一時はどうなることかと思ってた周囲の街の人たちも、一度流れが変わってからは心得たもの。
あの巨大な女性や搭乗兵器や不死鳥にも見慣れた。フリスビーのキャッチはいまだにハラハラするけれど。

ぶっちゃけ、街の人たちだって大変なんです。
北条さんとか、たまに誤爆してそこらの建物壊すし。
だからそう、戦ってるのはプリキュアさんだけじゃない。

【21. 堪忍袋の緒がきれました!】

際限なく現れる敵に、街の人たちだって黙ってみてるだけではいられない。
ある者はミラクルライトを振り、ある者は新しいプリキュアを始め…。
そして今日もまた、青空の下に木霊する。

プリキュアさん:
 「絶対に、許さない!!」

人を動かすのは怒りなのかもな。無力でいる自分に対しての。

【22. 明日への戦い】

プリキュアさんがいてくれれば、明日を頑張る活力も湧いてくる。
じゃあその活力とやらで、自分たちもプリキュアをやろう。
そうやって繋いでいけば、プリキュアさんは永遠だ。そのためにも今、ここで戦おう。

【23. プリキュアオールスターズ大活躍!】

こうして勢ぞろいしたプリキュアさんらは、壮大に敵を沈め続け、平和を勝ち取り続けました。
こうなってくると、つくづく新しい敵が気の毒です。
そこらの小娘共が、玩具だの変身だのを飛び越えて、概念存在になりつつある。世界は、恐ろしい。。

【アンコール:今よ!ファンタジスタドール】
【アンコール:Pride】
【ダブルアンコール:燦然!プリキュアオールスターズ】

そして冒頭へ。
「女の子なら誰だってプリキュアになれる」のなら、今こそ誇りにかけてプリキュアをやり続けよう。
私たちは一人じゃない。
「プリキュア」は無力かもしれないけれど、こうやって皆で立ち向かう力をくれた。
そんな「プリキュア」さんに、ありがとう。


(左画像)スイートプリキュア♪ オリジナル・サウンドトラック1 プリキュア・サウンド・ファンタジア!!

(右画像)サウンドトラック「映画ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショーですか…!?」

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


なんかそれっぽい形に着地できた気がする。。

漫然としたイメージは、ライブ中に自然と浮かんでいました。
というか、あれだけ素晴らしい曲を、素晴らしいパフォーマンスでやられたら、浮かぶなと言う方が無理です。
ライブそのものが「プリキュアオールスターズ」の新作ですよ、本当に。
これまでの価値観に、ごつんと衝撃を受けたくらいに素晴らしいライブでした。
また行っていただける日を、楽しみに待っています。
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