穴にハマったアリスたち
生きていればきっと楽しいことがいっぱいあるさ!という信念の証明のためのページ
ぴちぴちピッチを大応援中。第三期をぜひ!




■波打際のむろみさん 第235話(最終回)「波打際のむろみさん」

週刊マガジンさんで5年に渡り連載された「波打際のむろみさん」が、遂に堂々の完結を迎えられました。
何はともあれ、お疲れ様&ありがとうございました。

思い返せば5年前、短期集中連載を読んで感動したのが出会いでした。

一言感想:週刊少年サンデー &マガジン 「波打際のむろみさん」
一言感想:週刊少年マガジン 「波打際のむろみさん」

当時、「むろみさんを連載している限り、マガジンさんを購入する」と宣言し、今日までせっせと買い続けてきました。
約束は、守った!
まぁ旅行行ったり、ちょっと逃したりしたことはありましたけれど。これでこの5年の一区切りがついた思い。

まとめ的エピソードにはたっぷりと時間を割いておられましたし、先日はアニメ化も達成しました。
終わり方としては大団円なんじゃないでしょうか。

漫画の最後の締めも素晴らしいです。

 『そこは知ってる世界と未知の世界との境界線』
 『そこは新しい出会いと見慣れた顔に遭える場所』

類似した「異生物交流モノ」は色々とありますが、やはり「人魚」という題材が光ってた。
海は私たちにとって、最も身近にある異世界。
ドラゴンの住む魔法世界よりも、天使の舞う空の上よりも、ある意味よっぽど「異世界」です。

光も差さない、何トンもの水圧の中を、3次元に自由に動き回り、ミリ単位以下の生物と数十メートル級の生物が同域に生息する世界。
生物史上最大の生き物は、現存する海中生物。海に船で漕ぎ出せば、わずか100メートル足らず下にそんな生物が蠢いていたりする。
表面積だけでも地上の2倍、体積だと考えるのも恐ろしいほど。地上生物の貧弱さを思い知らされる、驚異の世界。

そしてそれでいて、海は私たちの発祥の地。
数億年か数十億年か知りませんが、私たちは確かにそこに住んでいた。
「海」と「人魚」への憧れは、私たちの本能に根差しているのだと思う。

というわけで、感想の最後は劇中の言葉で終わりたい。

乙姫様:
 「やっぱり魚に欲情する質だったのね」

仕方がないです。それが人類の宿命なんです。人魚さん万歳。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




今から最高にみっともないことをする(諫山創さん公式ブログ「現在進行中の黒歴史」)

絶賛アニメ放送中の「進撃の巨人」の作者さんのブログより。
要約すると、「進撃」に対して行われた批判に対し、作者さんが反論されてます。
作者さんがそういうことをしてしまうことの是非はあるとは思いますが、元々の批判記事がやっぱり疑問符。

基本的に「常識で考えて○○しないのはおかしい。だからダメだ」の論調なのですが…。
私が思うに、考察・批判系でこれはやっちゃ負けだと思う。
考察や批判をするなら、「作中で行われてることは全て正しい」を前提にしないと。

たとえば「××の作戦を使えばいい」とかは、「劇中の人物が思いつかなかった」や「描写されていない実行できない理由」がある等、理由はいくらでも考えられます。
そして、そういう描写されていない事情を推論であれやこれやするのが、考察の醍醐味の一つだと思うのですよ。
それが本当に作者さんの凡ミスであったとしても。そこから作者も予期せぬ何かが見えたりする。

(スポーツとかもそうですね。単にミスプレイだと批判するのではなく、何でそのプレイに至ったのかを考える方が考察として体をなしてる)

…というか、「常識で考えておかしい」を言いだしたら、「常識で考えて巨人なんていないだろう」といったツッコミもありになっちゃうんですよ。
「人の顔はあんな形をしていない」とか「物理法則を無視するな」とか。
最終的には「だから漫画はくだらない」といった、なんか虚しい批判になってしまう。

批判的につっこむのなら、劇中で矛盾した個所を探すのがセオリーだと思う。
あったはずの物がなくなっていたり、登場人物の発言が急に変わっていたり。
(まぁそれすらも、描写されていない背景をこじつける楽しみになったりしますが)

「作者がちゃんと描写していないのが悪い」とも言えますが、これはこれで的を外していて、じゃあどこまで懇切丁寧に説明すればいいんだという話になります。
そもそも、わざわざ全てが説明されてる作品を、果たして良い作品と言うのかどうか…。
何やら色々ともんにょりしたので、勢いで書いてみた。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




創刊当時には感想書いてた気がする「別冊マガジン」さんから久々に。

■嵐の伝説 最終回

ある日、世界は「裁きの日」を迎え、文明は滅びた。
荒廃した未来を跋扈するのは異形のクリ―チャー。食べ物すら満足になく、ただひたすらに絶望が支配する世界。
そんな中かろうじて生き残った人々は、英雄・嵐分吾に率いられ、化け物の群れと戦い続けていた…。

が、それはそれとして。物語は「裁きの日」が起きる前。いつもと変わらぬ現代から始まる。

という漫画。

日常系ギャグ漫画なのに、「後に世界が滅びる」設定なのが上手い。
絶望の未来では英雄と呼ばれる人たちも、現代ではむしろ役立たず。
でも世界が滅びたその時から、彼らの偉大さが分かるのです。
素手でゴキブリを潰せる無神経さは、地獄の未来を生き抜く力になる。
人目を気にせず少女漫画を購入できる行動力が、未来では生死を分ける。

突然襲った「裁きの日」は、様々な人たちの人生も変えます。
安っぽい熱血ドラマを展開していた野球少年は、崩壊した未来で命懸けでフォークボールを投げ、元プロレスラーはゾンビと化した先輩レスラーと熱い戦いを繰り広げる。
現代ではひきこもりだったり、着ぐるみバイトだったり、筋トレ大好き人間だったりする人たちが、未来では決死の戦いを演じて見せる。

そんな無理やり感が泣ける。
馬鹿らしいのだけど、案外リアルなんじゃないかとすら思えてくる。

個人的には白雪姫の人たちが好き。ギャグ漫画を文章で解説するほど野暮なこともないですが。

学芸会で白雪姫をやることになり、主役を押し付けられた地味な娘さん。
七人の小人役を探して回ったところ、学生離れした肉体馬鹿や時代錯誤な武人たちがぞろぞろと集まって来る。
それも思いっきり勘違いして。「我ら、白雪姫を命懸けで守る!」「いやこれ劇だから…」。

よくあるエスカレートしていく系のギャグですが…そして世界は滅びる。
崩壊した未来で、以前に立てた誓いどおり「白雪姫」役の娘さんを命懸けで守る「七人の小人」役の人たち。
鍛え上げた肉体は無駄じゃなかった!むさくるしいまでの漢気は飾りじゃなかった!

という漫画。

とても馬鹿馬鹿しいけど、馬鹿馬鹿しいだけに意外にも真面目に泣ける。
最終回、それまでいつもどおりに展開していた馬鹿馬鹿しい日常が、一変して世界崩壊。
瓦礫と化した日常を背負い、歩いていく後の英雄・嵐分吾の姿は胸にきた。

これまでは「崩壊した未来」「現代の日常」を行き来して物語が展開してたのに、「現代」が「崩壊」に追いついてしまった。
一度崩れ去ってしまえば、もう前には戻らない。現実には時間の流れは一方通行であり、破滅は避けられない。
それでも進んでいく嵐分吾。こんなに馬鹿馬鹿しくて悲しいギャグ漫画は、なかなかないんじゃなかろうか。


(左画像)
嵐の伝説(1) (少年マガジンコミックス)

(右画像)
嵐の伝説(2) (少年マガジンコミックス)


「別冊マガジン」さんは雑誌テーマが「絶望」だそうで。
「進撃の巨人」が有名ですが、「嵐の伝説」もギャグ漫画ながら良い漫画です。割と本気で。

ギャグ漫画を引き合いに出すのは不謹慎極まりないことは承知の上で、それでも書くと、やっぱり「突然に崩壊する未来」は昨今の状況と重なるものがある。
何かドラマチックな準備期間があって、納得がいく形で「崩壊」するわけじゃない。
ある日いきなり「崩壊」して、その時までのしょうもない日常や能力の積み重ねで乗り切るしかないんだ。

そんなことまでつい考えてしまった漫画でした。ただのギャグ漫画なのに。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




■はみどる! 最終回「ひとりじゃないもの」

元・天才子役の売れない女優。低身長だけど目指すはモデル。極度のあがり症の歌手志望。
熱意はあるはずなのに、ことごとく失敗を続ける3人のアイドルユニット「まっしゅ♥るーむ」の悲喜こもごも漫画。
今週号をもって最終回を迎えられました。
同業他漫画も増える中、「はみでているのはこの漫画自身では…?」なんて悲しい声も聞こえてきたものですが…。
「チャンピオン」さんでは一番楽しみにしていたので、とても寂しい半面、感動的なラストでした。


売れないなりに、それでも頑張ってきた娘さんたち。
仕事はない。夢はあるが、仕事はない。なけなしのプライドを投げ捨てても、それでも仕事はない。
日の差さない地下の控室で、心と体にカビを生やしながらも頑張る彼女たち。だがしかし。仕事はない。

そして迎えた今日。それは彼女たちの最後の仕事でした。
もしもこの仕事を失敗したら、クビ。
崖からぶら下がった状態で臨んだその仕事で、今日もやっぱり失敗する。もう、ダメだ。

だけどそのとき。

???:
 「まっしゅ♥るーむ、がんばれー!」
 「俺たちもいっしょに歌うぞー!」

嗚呼、幻聴が聞こえる。
視線を向ければ、そこには声援を送ってくれるファンの人たち。
馬鹿な。まっしゅ♥るーむに、ファンがついてる!?

思い返せば、これまでまともに出来た仕事なんてほとんどなかった。
でも頑張ってきたんです。一肌どころか人の尊厳までかなぐり捨てて頑張ってきたんです。
その頑張りは、無駄じゃなかった!

まともな仕事はない。だが、応援してくれる人。贔屓にしてくれる人はいる。
コアな人脈は、下手な仕事よりもずっと価値があるはず。
首の皮一枚でつながった彼女たちに、普段は辛らつな「扉の落書き」もちょっと温かい。
頑張れ、まっしゅ♥るーむ!


(左画像)
はみどる! 4 (少年チャンピオン・コミックス)

(右画像)
はみどる! 2 (少年チャンピオン・コミックス)


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




「食われる」絶望との戦い 「進撃の巨人」諫山創に聞く

[引用]
 ■現代の閉塞感 重ねる

  舞台は、巨人の大群によって人類のほとんどが食い尽くされた世界。生き残った人間たちは、高さ50メートルの壁に囲まれた城塞(じょうさい)都市を築き引きこもる。平穏は約100年間続いたが、壁を打ち破るほどの超大型の巨人が出現。若者らは命がけの戦いに飛び込んでいく。

  無表情に、人間をつまんで、ばりばり咀嚼(そしゃく)する巨人が不気味だ。念頭に、東京の繁華街の深夜のネットカフェでバイトをしていた時の記憶があった。「言葉なんか通じない酔っぱらいの客もいた。いちばん身近に接している動物であるはずの人間が、何を考えているか分からないのが怖い」

[引用終]

別冊マガジンさんで連載中の「進撃の巨人」。
2011年版「このマンガがすごい!」1位を受賞する等々、各所で大人気です。
実際、面白いと思う。その理由がいまいち自分でも分かってなかったのですが、引用先のインタビューを読んで納得しました。
襲ってくるあの巨人たちは会話すら通じない他者であり、閉塞した社会を意識してたのか。
言われてみれば、確かにそのまんまだ。

主人公さんたちは、必死の努力と覚悟で巨人を倒すために訓練を重ねる。
でも現実は無情。容赦なく理不尽に食われていく。
巨人は別に腹が減ったので食ってるわけではない。自分にとって利益があるわけですらないのに、ただ食う。

城塞の外の広大な土地は巨人たちに完全に占拠され、若者たちは繁栄も成長も経験したことがない。
状況を打開しようとして、努力の末に成果も結果も出してるのに、理解できない行動で一方的に搾取されていく…。
巨人にとって利益があるなら分かる。でもそうではない。利害関係が対立しているわけでもなく、恨まれてるわけでもない。
それなのに、なぜこうなる。理解できないし、会話も通じない。
これはかなり胸に刺さる。道理で巨人が大人形態ばかりなわけだ。

[引用]
 ■実験場「別冊」から話題作

  「進撃の巨人」は2009年、「別冊少年マガジン」の創刊と同時に連載が始まった。老舗の少年マンガ誌「週刊少年マガジン」の編集部が立ち上げた雑誌だ。「手堅いヒットを狙ってか、既存の少年誌に似通った作品が多くなり、新しい表現を発信する場を作りたかった」と編集長を務める朴鐘顕さんは言う。

  創刊時、執筆陣に「絶望を描いてくれ」と伝えたという。言葉どおりの「進撃の巨人」、同級生の体操着を盗んだ中学男子が主人公の「悪の華」など話題作を生んでいる。いずれも「週マガで始めるのは難しい作品でしょう」と朴さん。
[引用終]

雑誌のテーマは「絶望」か。
某「プリキュア」さんのナイトメア社も、絶望が社訓でした。
そんな経営方針は間違ってると言われたものですが、謎に正しかったのかもしれない…。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




■エデンの檻 第98話「Her words were true:的中」

勢いで「Tomorrow」を買いました。

さて、凶悪な絶滅生物の住む島に漂流した中学生の一団は、今まさに壊滅の危機を迎えていました。
彼らを取り囲むのは3種類の大型肉食動物。
1種でもきついのに、何だってこんなことに…。

・ティタニス(でかい鳥。肉食)
・スミドロン(でかいトラ。肉食)
・プロプレオプス(でかいカンガルー。肉食)

どいつもこいつも、でかくて肉食。嫌がらせか。

だけど少年たちは挫けない。
人は涙の数だけ強くなれる。明日は来るよ。君のために。
果敢に攻撃に転じた彼らは、ティタニスとスミドロンの群れに打って出た。

少年:
 「まず狙うのは」
 「ティタニス!!」

少年:
 「3つの動物のうちティタニスだけは特別なんだ」
 「なぜならこいつだけは唯一 人間が戦える相手なんだから」

鳥、舐めてます。
これを聞いたティタニスは激怒。言葉は分からずとも、そういうのは態度に出るんだ。
ブチ切れて突撃してくる鳥!三歩歩いて全てを忘れましたが、目の前の生き物が鳥を舐めたことだけは分かる。喰ってやる!

少年:
 「まずはヤツの懐に飛び込む」
 「小回りなら人間の方に分がある!!」

ひどい…。
飛翔のための突進力と翼が、弱点と化してしまってる。
ええそうですよ。鳥には反復横とびとかターンとか無理ですよ。
そういう構造的なところを狙うなんて、何と姑息な。
でも非力な生き物に、大型生物を倒す攻撃力なんて無…

鳥:
 「ギャアアァァ」
少年:
 「片足さえやっちまえばヤツら体を支えらんねぇ!!」

ひ、ひどい…!
鳥さんの片足だけをへし折りやがった!
確かに鳥の足は華奢ですよ。他の部位に比べれば。
転倒したら起き上がるの大変ですよ。手で体支えられないし。
でもそういう弱点は狙わないって、約束だったじゃないか!

鳥:
 「ゲェッ」
 「ギャァァ」
 「ギャアァア」

惨たらしく鳥たちが倒れ伏す。
しかし、そこにやってくるスミドロンの群れ。
良かった。これで鳥は助か…

鳥:
 「?」
 「ッ!!」
 「ギャアアアッ」

少年:
 「よし!こいつを待ってたんだ!!」
 「スミドロンは最強のハンターだ」
 「弱った目の前の敵(鳥)に必ずトドメを刺しに来るはず!!」

必然でした。弱った鳥を前にしたトラは、喜び勇んで鳥に喰いついた。
まぁヒトよりもでかいですし。喰いごたえがあります。
危険度の少ないヒトよりも先に、鳥を仕留めよう。

そして後悔するのです。己の知恵のなさを。

少年:
 「スミドロンの牙は薄くて折れやすい」
 「(だけど)普通にやれば牙を折ることなんて出来ない」
 「だけどもしヤツらの動きを止めることが出来たら…」

その視線の先には、鳥に貪り食いついてるトラと、ご自慢の牙。
少年の瞳が殺意に染まる。
今こそ積年の恨み、晴らす時…!

少年:
 「それがオレたちの唯一の勝機だ!!」

ゴキン!!

…こうして牙をへし折られたトラは、泣きながら逃げて行きました。
残された鳥も瀕死。
ホモサピエンスの基本戦術「罠にハメて殺る」が炸裂した。
卑怯と言うなかれ。
恨むのなら、初期キャラクター作成時に「知恵」ステータスにボーナスポイントを割り振らなかった自分を恨め。

のたうつ鳥を見る少年の胸の内はいかなるものか。
こいつらのせいで、何人の級友が命を落としたことか。
やっと、勝った。
一段落したら、是非ともこの鳥を食って欲しい。戦友の魂を受け継ぐ意味も込めて。
我々こそが、星を継ぐものだ。

残るは、でかいカンガルーです。
強いです。さすがは直立する哺乳類。
どんな結末が待つか楽しみですが、次週は休載。残念だ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




■エデンの檻 第96話「Tomorrow:希望」

修学旅行に出ていた中学生の一団が、飛行機の墜落で無人島へ。
そこで始まる終わりのないサバイバル。
絶滅したはずの凶悪生物が闊歩する島で、彼らは一体どうなってしまうのか!

まぁどうなるもこうなるも、食われるに決まっているのですけれど。

悪意があるとしか思えない数々の絶滅生物を相手に、主人公さん達は大層酷い目に。
森の中でも、水の上でも、奴らは襲ってくる。
ベースキャンプを作れば害虫が大量発生し、柵を作れば巨大鳥が襲ってくる。
方々散り散りになっていた同級生と再会しても、喜ぶのもつかの間で、どんどん食われていく。
脱出手段など無し。唯一の救いだった豊富な水と食料も、尽きました。もうどうしろと。

そんなわけで、心が折れました。

もういっそ食われればいんだ。あの不気味動物に。
そんな投げやりな状況を変えたのは、一人の女生徒様のお歌でした。
唄ったお歌はサブタイトルにある通り。この漫画、毎回サブタイトルは「英語:日本語」形式ですけど、地味に良い演出。

打開策などまるで見えぬ中、響く「明日は来るよ 君のために」。
歌詞の端々は、現在の絶体絶命の状況からすると、あまりにも浮いている。
でもそこがかえって勇気になる。

 「歌…?」
 「綺麗な声だな」
 「私、一緒にカラオケに行った事あるよ」
 「カラオケかーなつかしい…」
 「…いい曲だね…」 

「明日は来るよ 君のために」。絶望の未来しか見えやしない。だから、それでも唄う。
良いシーンです。唄ったところでどうなるわけでもないのだけど、でも確かに変わるものがある。
サバイバル漫画の金字塔「漂流教室」でも「故郷」を絶叫するシーンがありました。

お唄は良いです。丸腰の人間にもできる数少ない「人間固有の」能力だと思う。
クジラとかも唄うそうですが、洗練度合いの桁が違う。
某アニメの「歌を忘れた生き物は滅びればいい」という名言を思い出します。あれは案外、本当にそうなのかもしれない。
「火」だとか「道具」よりも、ヒトが生存競争に打ち勝てた最初の理由は「歌」なのかもと思ってみた。
巨大生物がなんだ。肉食獣がなんだ。ヒトにはお唄があるんだ!

この漫画の熱いところの一つは、戦ってる相手は「実際に過去に人類が遭遇した相手」なところだとも思う。
(厳密にはホモサピエンスが直接対決していない動物もいますが)
我々の祖先は、奴らと戦って生き伸びたんだ。
彼らもまた、凍える吹雪や餓死の危機に晒されながら、吐くほどでかい生物や正体不明の疫病に襲われながら、必死に歌ってたのかもしれない。
その末裔が自分らだと思うと、負けてたまるか畜生という気持ちまで湧いてくる。

ラストがどうなるのか分かりませんが、劇場アニメとかでとても見たくなってきた。

■波打際のむろみさん #77「恣意と無為とむろみさん」

歌を兵器として栄えた実在例・人魚さん。
最近感想を書いてなかったけれど、毎号ちゃんと買ってました。
人魚さんの漫画を連載している限り、「マガジン」さんは購入します。人魚さんの訴求力を思い知ればいい。

とりあえず今号は柱のキャラクター紹介が変なことになってる。
魚だらけだ。
そしてリュウグウノツカイのモデルは、お中元に怯える作者さんなのかもしれない。

■絶望先生 第二百五十話「一杯のエスプレッソ」

「カフェ・ソスペーゾ」の精神は大事です。
人はもっとパトロンとかスポンサーの意識を持つべきなんだ。
金を払うとは、選択権を行使すること。
好きな商品さんは支えていきたい。
そして気に食わない商品は選択的に買わないようにするんだ。

■Baby Step #149「直視」

「不安要素をとにかく書きだす」というのは良い対策法だと思う。
私も、できるだけ実践しようとは心がけてます。
書きだす前は直視するのが怖いけど、「敵」や「問題」の正体が分かってしまえば、意外と楽になるもんだ。

…これのダメな派生例が、「計画を立てたらそれだけで満足してしまい、何もしない」ですけれど。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




■波打際のむろみさん #75「夢で会えたらむろみさん」

最近感想を書いていませんでしたが、これは無視できない。

むろみさん:
 「たっくんたっく~ん」

 「足生えた☆」


な ん て こ と を … !


人魚さんなのに足を生やすなんて!
どうしてあの生き物は、ほいほい陸に上がりたがりますかね。
二足歩行したって良いことないのに。せいぜい魚の目作れるくらいですよ。これで目が複数に!

最大のアイデンティティである尾鰭を捨てるなど言語道断。
艶めかしい足を見せられたところで、がっかりの溜息しかでないのです。
全く、そんな艶やかで艶やかな足を見せられても、食いつくと思ったら大間違…

むろみさん:
 「あたしは魚であることに誇りを持っと~けんね」
 「人間は好きやけど人間になるつもりは無かよ」

え。あ、そうですか。夢オチですか。
はぁ実際には足を生やす気はないと。そうですか。
まぁうん。それならそうと言ってくだされば。

…足、生えないのか。。

■波打際のむろみさん #76「ひいちゃんとむろみさん」

イルカとは分かりあえない。否、分かりあった上で、奴らは裏切ってくる。それだけのことです。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




久々に。

■波打際のむろみさん #68「好奇心とむろみさん」

富士さん:
 「包帯を巻けば尾鰭を守ることができると思うの」

おずおずと包帯を差し出す富士さんが健気過ぎる。
愚かなるむろみさんは、せっかくの綺麗な尾鰭を浅はかに痛めまくり。
もう見てられない。

「価値観の違いだ」と反発していますが、別に「地上に上がる」ことと「尾鰭の保護」は対立しない。
人魚最大のアピールポイントである尾鰭を、何故ああも傷つけるのか。
さっぱり理解できません。

そしてあっさりと懐柔される富士さんも、やっぱり魚脳だと思った。

■逢魔ヶ刻動物園 第17話「ライオンVSシャチ」

動物が人化というか、人が動物能力を手にしたというか、とにかくそんな漫画。
兎人間や獅子人間が出てくる。
現在、動物園VS水族館なバトルの真っ最中。

個人的には水族館派です。
お魚さんは可愛い。海洋性ほ乳類はおぞましい。
理由は全く違いますが、両者ともに陸棲生物より強いことは疑いの余地がない。

例えば地上最速生物として名を馳せるチーターさん。瞬間最高速なら、時速100キロで走れます。凄いですね。
まぁマグロは時速160キロで泳ぎますけれど。
魚脳すぎて「動いていなければ窒息する」なんて気合の入った進化をしてしまった生物との差が、ここに。

実際問題、陸上生物VS水中生物では、まず陸に勝ち目はないです。
例を挙げて考えてみましょう。
生息域が違う生物同士が戦闘することは通常ありませんが、仮に「お互いに逃げずに戦う」という前提があったとします。
(その前提がないとそもそも戦闘が起きないので、どっちが強いと考えること自体がナンセンス)
戦う生物は、まぁとりあえず水中の最大肉食獣・マッコウクジラVS陸上の最大肉食獣・ライオン(クマでも何でもいいですが)とします。

生息域が違うので、公平を期すため、それぞれのホームでの2回戦で考えましょう。
まず舞台が陸上だった場合。
マッコウクジラは図体がでかいので、自重で力尽きます。ライオンの勝ち。
でも待って欲しい。クジラは図体がでかいんです。無駄に。
そのため寝がえりをうっただけでも、近くにいたらアウトです。

前提として「逃げずに戦う」がある以上、ライオンさんは健気に戦いを挑みます。
でもうっかりクジラの微動に巻き込まれたら、あえなく力尽きます。
つまり「陸上で勝負した場合、基本的にライオンが勝つが、たまにクジラが勝つ」のです。

次にクジラのホームである海中で考えましょう。
マッコウクジラの狩り場は深海2000メートル。まずそこに両者を放りこみましょう。ぐしゃ!哀れ、ライオンさん、水圧の前に散る。
そういったわけで、一矢報いる余地なく、クジラが勝利してしまう。

以上から、水中生物の方が強いと分かります。海洋性ほ乳類は、つくづくおぞましい。

■AKB49 恋愛禁止条例 第12話「適正価格」

AKB48をモデルにした漫画さん。
研修生の主人公さんは、「先輩と同じように底辺から頑張るべきだ」との方針の元、解雇をかけた厳しい条件を突き付けられた。
条件は「チケット代1万円のライブを行い、満員にすること」。

…別にそれは、厳しくもなんともないような。

具体的にAKB48さんという存在を題材にしているだけに、チケット代1万円は普通に買う人が多数いるはず。
そもそもイベント代としては、それほど無茶な値段でもありません。
ちょっと遊びに行けば、普通にそれくらいは飛ぶ。(元々ライブのチケット代は、遊びの代金としては破格に安い部類だと思う)

「厳しい条件」という設定にするのなら、「名前を一切出さずに自前で客引きし、今までライブに来たことのない客だけで満員」とかの方が、比較対象としても適切だったんじゃなかろうか。
どうやって「ライブに来たことがない」とかを証明するのかは、さておいて。
何か妙な方向に走ってしまった気がする。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




ブログの方向性と合致してるんだかしてないんだか、多少不安定になりつつも。

はみどる! 2 (少年チャンピオン・コミックス)

めでたく「はみどる!」の2巻が発売されました。おめでたい。

以前に記事にしましたが、週刊チャンピオンさんで連載中のアイドル漫画です。
「アイドル漫画」という呼称に若干思う所はあるものの…。
おそろしく売れない3人組ユニット・まっしゅ♥るーむが、ガチで頑張るお話です。

ジャンル的には、可愛い娘さんが下着やら裸体やらを晒して票を稼ぐポジションです。
実際、毎回毎回、露骨なまでにお脱ぎになります。
しかし、全くのところ色気を感じません。理不尽なほどに。

かすみさん:
 「どーせ私達はサービス要員なんだから適当にキャーキャー言ってりゃいーのよ!!」

もはや、かすみさんが割り切ってしまっていてエロスのかけらもない。
そしてそれが故に、せっかく脱いでるのに全くポイントアップにつながってないのが泣けます。
劇中のアイドル人気にしろ、劇外の漫画としての人気にしろ。二重に脱ぎ損だ。

私的には、元・天才子役にして、現・売れないアイドルのかすみさんが格好良すぎます。
スペックは高いんです。仕事を仕事と割り切るプロ根性もあるんです。
嗚呼でも貧すれば鈍する。

最後の決定的なラインでプライドが邪魔し、どうしても譲れない一線は死守しようとしてしまう。
そのくせ最後は仕事のために一線を踏み越える羽目に。
でもぎりぎりまで頑張ってしまってるせいで、全てが裏目裏目。身につまされて、胸が痛むほどに格好いい。

2巻になり、ライバル役もゴリゴリ出てきます。中山せりかさん。
まぁライバル役と言うか、トップアイドルと底辺アイドルなので勝負にすらなってないのですけれど。
中山さん、純粋に嫌なキャラのはずなのに、きっちり仕事熱心なところが憎めないです。
計算づくで男ウケを狙い、ズレてる部分は短期間でしっかり修正してくる。
これがトップの実力か…。お仕事ができる人は、やはり違う。

なんというか「仕事を頑張ろう」という気にさせてくれる、良い漫画です。
表紙からは想像できぬほどに。
その辺の「何か漫画としての方向性が間違ってる」ところも含めて、二重三重に切ない。

【蛇足】

2巻を購入した近所の本屋さんでは、何故か1巻が平積みされてました。


はみどる! 1 (少年チャンピオン・コミックス)

肝心の2巻は棚にひっそり置かれてた。
売れてない…と言いたいんだろうか…。
「チャンピオン」さん連載の同系ギャグ漫画が次々とアニメ化していることと合わせ、「はみどる!」さんの劇内外の状況に胸が痛い。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 前ページ   

現在コメントは、お返事をできない状態のため、全て保留のままにさせていただいています。
コメントを貰えるのは嬉しいだけに、申し訳ないです。