穴にハマったアリスたち

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ドキドキ!プリキュア 第49話(最終回)「あなたに届け!マイスイートハート!」

2014年01月26日 | ドキドキ!プリキュア感想
【今年のプリキュアさん】



相田さんの戦いも本日でひとまず終わり。
毎年プリキュアさんには大きな影響を受けてますが、今年扱ってたテーマも直撃でした。
ドキドキさんには心からお礼を言いたい。1年間、ありがとうございました。

■ドキドキ!プリキュア 第49話(最終回)「あなたに届け!マイスイートハート!」

キングジコチュー撃破。
しかし破片となったキングさんを飲み込んで、ベールさんがラスボス化しました。
どうせ戦力的に勝てないのに。さっさと片付けて後日談に入ろう。

と思う間もなく、ベールさんが闇に飲み込まれました。
ずっと「No.1になりたい」というジコチューを抱いてきたベールさん。願いがかなった途端に消滅されました。
願いが「No.1になりたい」のみでその先がなく、一瞬でも満足してしまったのが敗因だろうか…。



現れたのはプロトジコチューさん。
見るからに弱そうです。
1万年前の石器玩具に敗れてますし、最新プラスチック玩具の前では雑魚同前。さっさと片付けて後日談に入ろう。

だけどまさかの展開。プロトさんは強かった。
なまじ勝ちを確信したせいか、妙に雑な戦い方をするハートさんらは防戦一方。
まずい、微妙に尺が足りてない。そこで説得に出てみた。

ハートさん:
 「たった一人の世界だったら、あなたは横入りも信号無視もできなくなるんだよ」
 「誰もいない世界では、あなたはジコチューではいられなくなる」

けだし名言。
確かにジコチューは他者の存在が前提です。
いわば他者への依存なのだし。



その言葉にプロトさんも一瞬怯みますが、そこはジコチュー。気にせず攻撃を続行なされた。
まぁ、ラスボスが「そうだな。信号無視したいし、世界滅ぼすの止めよう」と考えたら、それはそれで画期的ですが…。
見た目が弱小なくせに意外と粘り、おまけにハートさんのジコチュー化に成功しました。



楽勝でラスボスを片付けて、たっぷり後日談…と思いきや前半終わった時点で悪堕ちハートさんか。
間に合うのかどうか一気に不安になりますが、直後、あっさりと自力復活なされました。
これはどう解釈すればいいんだろう。。

そして復活なされたハートさんは、その勢いで2段変身を遂げられました。
本当に何なのこの子。
下手に痛めつけると、数倍にして返してくるなんて。



ハートさん:
 「キュアハート・パルテノンモード」

パルテノンといえばパラスアテナを祀るパルテノン神殿。
ギリシア語の「παρθενών」(処女宮)が由来だそうです。
意味的に未婚女性と関係が深いので、映画版のエンゲージモードとは、かなり対照的。

また、アテナといえば戦いの女神ですが、同じく戦いの神のアレスとは方向性が違います。
アテナは名誉や大義のための誇りある戦い、アレスは野蛮で粗暴な戦い。
今回のハートさんVSプロトさんの立ち位置とも被る。



圧倒するパルテノンハートさん。
ちなみにギリシア神話のアテナとアレスの力関係もこんなもんです。
愛、強し。足、美し。

追い詰められたプロトさんは言う。「何度でもジコチューは生まれる」と。
だけど相田さんも言う。「けれどそうやって悩むから人は強くなる」と。
例えあたしが愛を失っても、仲間たちが支えてくれる。だから何度でも立ち上がって見せる。

相田さんの力とお言葉の前に、プロトさんも浄化されていきました。
気の毒に。1万年たとうが、目の前のを倒そうが、何度でも蘇ってくるとあっては絶望するしかありません。
さようならプロトさん。また1万年後に会おう。その時には今よりももっとプリキュアが増えていそうですけれど。

戦いはこうして終わりました。壊された街も元通り。
王女様は戻りませんでしたが、円さんとレジーナ様、アイちゃんはいる。
泣き崩れるまこぴーも立ち上がり、1年に渡る大戦は終結しました。



後日談。まさか四葉さんの制服姿を拝めるとは。
更にはまさかのトランプ王国との交易開始。
確かに「リソースを追加する」というテーマとは合致しまくりですが、ここまでとは予想しなかった。
世界が変わっていく。恐ろしい勢いで。



そして変わっていく世界の中、今日も空を飛ぶ大貝中学・元生徒会長の相田さん。
新たに手に入れたプリキュア能力は、平和の維持に転用されました。
謎生物たちも世界に順応し、双方の世界が発展していく。
今後にも希望を持てる、素晴らしいラスト。
この精神は、日常生活でも意識していきたいと、本当に思う。


(左画像)
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(右画像)
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【今回の鳥】



かかと落としとかビックバンとか、最後の最後で美翔さん成分大活躍。

【今週のまこぴー】

以前に、「友に置いて行かれた時に、『よくも捨てやがって』と恨むんだろうか?それよりも『もう共に戦えないのか』と悔やむ方がありえるのでは?」と書いたことがある。(「ドキドキさんの映画に想う」
ずっとモヤモヤが残っていたのですけど、前回のまこぴー発言ですっきり落ちた。
まこぴー(およびトランプ王国の人々)は、劇場版の犬、あるいは「幸せの王子」なのかもしれない。

 まこぴー=幸せの王子
 国王=困っている街の人

 街の人を救うには、幸せの王子の犠牲が必要
 国王が王女を救うには、まこぴーの犠牲が必要

では犠牲になった「幸せの王子」は、街の人たちを恨むのか?
いやそんなことはないだろう。
むしろ望んで散っていったのだし、むしろ「もう助けてあげらないのか」と嘆く気持ちの方が大きかったはず。

まこぴーも同様です。
王様から選ばれず、犠牲になったこと自体には思うところがあるかもしれない。
でも恨んだりはしない。愛に罪はない。悪いのは、それを利用しようとする奴らだ。

「幸せの王子」の例えだと、街の人(トランプ国王)と王子(国民)が入れ替わってるので紛らわしいですが…。
いっそ、まこぴーが王女だったら話は分かりやすかったのかもしれません。

(例)
 まこぴー王女が治める平和なトランプ王国。
 しかしある時、大臣の娘・アンが病気に。
 病を治すため、大臣は封じられていたジコチューを解き放ってしまい…

これだったら「まこぴー=幸せの王子」がすっきりと分かる。
まぁすっきりしすぎていて、前回のまこぴーの台詞の重みが薄れるので、盛り上がり的にはいまいちですが…。
それに、まこぴーが王女という状況が愉快すぎるので、ちょっと勘弁して欲しい。

あと、これに関連して、劇場版の主題歌「たからもの」は、「相田さんから犬に贈る歌」というより、「犬から相田さんに贈る歌」と考えたほうがしっくりくるのかも。
犬=まこぴーだとするなら、「まこぴーが王女様に贈る歌」でもいい。かなり心に響きます。
そう思うと、「『たからもの』は、まこぴーは歌っていない」というのが、逆に「そういうことか」と思えてくる。

[追記]
 ちょっと小難しく回りくどい考え方をしていたかも。
 素直に「アン王女=幸せの王子」「まこぴー=王子を見て喜んでいた街の人」でいいですね。
 「王子」(王女)はいなくなったけれど、「彼の配った金箔」(エースさんやレジーナ様)、すなわち愛は手元に残る。
 
 ただ「何が切り捨てられたのか」「何が自己中なのか」を踏まえると、双方に「幸せの王子」の要素があり、双方向に解釈可能な気がする。

【今年のプリキュアさん】

ただそうは言っても、置いて行ったり行かれたりするのは悲しいもの。
だからそれを回避するために、リソースを追加しよう。
一人の超人に頼るのではなく、外から力を持って来よう。

国王は「国民か、王女か」で悩むのではなく、王国プリキュアを総動員しジコチューに決戦を挑めば良かったんだ。
「幸せの王子」でいえば、王子は金箔を配るのではなく、「もっと僕を観光資源として活用してくれよ。近隣から観光客呼んで、外貨を獲得しようぜ」と持ち掛けるべきだったんだ。

だから最終回で、四葉財閥がトランプ王国と交易してるのは、ギャグなようでいて凄まじいシーン。
ローカルで魔法箒を売ってた(多分、トランプ王国的には珍しくもない日用品)のが、海を越えて強烈な価値を持ち、一大利益となるのですよ。
逆に、地球では普通の商品も、王国では驚異的なニーズになるものもあるはず。歯ブラシとか。王国には虫歯予防の概念ないみたいだし。

「プリキュア」が使い捨てではなく、その後も国防兵器として活用されてるのもいいです。
もはや「限られた超人がなんとかする」とか「1回限り、その危機を乗り越えたら終わり」なんてフェーズではないんです。
初代の「ふたり」の頃と比べると、隔世の感がありますね。(どちらが優れているとかそういったことではなく)

【君を信じる。ために戦う】

今年1年は、OPのこのシーンに凝縮されていたように思う。



 『君を信じる。ために戦う』

楽しく遊んだあの日々がカットインする中、それぞれが、それぞれの場所で戦うカットの連打。
友も戦っていると信じている。だから戦う。
友も戦っている。そう信じるために戦う。
超人一人がなんとかするのではなく、皆が皆を信じる。ために戦う。

去年の「スマイル」は、プリキュアになっていく過程の物語だったように思います。いわばプロローグ。
メルヘンに救われた少女が、メルヘン(プリキュア)になるまでのお話。
(本編でOPのシーンが使われた時には、「ついにあの未来に追いついた」感がありました)

対して「ドキドキ」は、プリキュアになった後の物語だったように思う。いわばエピローグ。
しばしば相田さんは、「最初から完璧な主人公で成長がなかった」と言われる。
ですが「彼女は既に1戦終えた後で、今年は第2期です」と言われたら納得できます。

例えば小学校高学年の頃に、相田さん・菱川さん・四葉さんの3人で、既にプリキュアとして戦い、世界を救っていたとか。
最終決戦で「それでも私たちは、皆の愛を信じている。ピンチになっても皆で助け合って乗り越えられる」とか何とか叫んでラスボスを撃破。
それから数年後の物語…とか。

言うまでもなく「過去にプリキュアとして戦った」なんて設定はありませんが、自己をすり減らし、超人的能力で周囲を助け続けてきた相田さんの姿は、プリキュアに例えてもさしたる違いはないはず。

したがって相田さんが直面していた問題は、自身の能力の成長ではなく、周囲を信じられるかどうかの点だったのだろうと思う。
ソフト部の助っ人を引き受けた第11話は、「あたし一人の力が大事なんじゃない」と言いながらも、「だからあたしのスキルを皆に教えるよ」とはなってない。
弟子をとった第12話も同様で、「背を見て育て」方針。逃げだした弟子をつかまえて仕込むとか、そういうことはやってない。

彼女の生き方を考えれば「自分でやるしかない」に陥るのは不思議ではない。
とはいえ、初期の彼女は、ちょっと異常なまでに自分を追い込んでる。
そんな相田さんも、最終決戦では「みんなの愛を信じている」と断言してくれました。
多分、大きかったのは第32話の文化祭でしょうね。
あんまり強調されていないだけで、相田さんも結構、成長してると思うのです。

【今週のまこぴー】



まこぴー:
 「ずっと不思議だったの」
 「こっちの世界の人たちは、どうして一緒に唄おうとするんだろうって」
 「歌は静かに耳を傾けるものでしょう?」

さりげなくまた重要なお言葉。
一人の歌姫のお歌に皆で聞き惚れるのではなく、皆で歌おう。
この下地があったかどうかが、王国の明暗を分けたのかもしれない。

まぁ実際には、じっくりと歌姫のお唄を聞きたい局面もありますけどね。

[追記]
 ちなみにこのシーンは本来第1話用に用意されたもので、オーディションにも使われたのだとか。
 それを最終回に持ってきたのは、なかなか思い切った英断。

【今年のプリキュアさん】



王女様を見送る一行。立ち尽くすジョナサンから悲しみが伝わってきます。
抱っこしていたアイちゃんも、まこぴーの元に飛んでいき、最後は一人ぽつん。
物悲しいラストだ…。最後の最後まで、ジョナサンのことは良く分からない1年だった。。
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「明日、ママがいない」の擁護に対する反論

2014年01月24日 | 王様の耳はロバの耳
Twitterの方で何度か書いたのですが、文字制限の都合で思うようにまとめられなかったので、こっちでも書いてみる。

岡村隆史「明日ママ」批判に苦言!放送中止なら「テレビの未来はない」
[引用]
  「このドラマがアカンとするなら、昔の『高校教師』なんて再放送もできへんで。教育委員会とかから文句言われる。生徒と(教師が)恋になるなんて、そんなありませんって。女子高の人たちが猛抗議したりやね。『家なき子』やで。タイトルでアカンってなるで」と過去のドラマを例に出した。

 「何もできへんようになる。(中止の)前例作ったら、抗議したらええっていう輩がおるから。ちょっと見て気に食わんとなったら、中止になって。池上(彰)さんのニュースばっかりになる。もうバラエティーもないわ。もうテレビは終わった。あとはクイズ、パプニング映像や。そんなばっかりになってくるよ」と“テレビマン”として警鐘を鳴らした。

(中略)

 一方「あくまでフィクション」「問題提起になっている」「子役の演技が素晴らしい」なども声もあり、賛否両論が広がっている。
[引用終]

非常にズレてる。

この件の最大の問題は「偏見をもって、特定集団を指す単語を作ったこと」だと私は思う。
平たく言えばレッテルを生み出したこと。
勘違いしてはいけないのは、「社会的に見て酷い状況が描写がされていること」が問題ではないはずです。

従って、「高校教師」や「家なき子」を引き合いに出すのは間違っている。
例えば「高校教師と女子高生の恋愛」を指す固有の単語は存在しません。
強いて言えば「ロリコン」でしょうけれど、意味として広いため、「高校教師と女子高生の恋愛」そのものには当てはまらない。
「家なき子」も同様です。ドラマの影響で「貧乏な子」や「家がない子」を、「家なき子」と呼んだ人もいるかもしれませんが、元々同名小説がある上に、「家」が「なき」「子」という言葉そのまんまで、新しい用語ではありません。

ところが本ドラマの「ポスト」は、まさしくそのものズバリ「赤ちゃんポストや施設に捨てられた親のいない子供」を指してしまう。

しかも「赤ちゃんポスト=捨て子」としているのが非常に悪い。

「赤ちゃんポスト」を現実に設置している慈恵病院に対しては、「捨て子を助長している」との批判があります。
それに対し、「いいや捨て子の助長ではない。様々な事情で育てることができず、子殺しをせざるを得ないような人たちの救済が目的だ」というのが病院の言い分です。
この思想や有効性への賛否はありますが、病院としては「赤ちゃんポスト=悪意のある捨て子(あるいは、捨て子の助長)」は絶対に許すことのできない『偏見』なんです。
(参考:医療法人聖粒会 慈恵病院 こうのとりのゆりかご

「偏見をもって」「特定集団を指す単語を作る」、これこそまさにレッテルであり、差別でしょう。

例をあげると、

 アニメが好きな人=犯罪予備軍や社会不適合者という設定で、彼らを「オタク」と呼ぶ
 自民党支持者=過激な軍国主義者という設定で、彼らを「ネトウヨ」と呼ぶ
 同性愛者=精力旺盛で変態的な嗜好の持ち主という設定で、彼らを「ゲイ」と呼ぶ

こういった連想と同一です。
あるいは「福島県から引っ越してきた白血病患者が、周囲からの迫害を受ける中、自分のことを『フクシマ』と呼び奮い立たせる」とかでもいいです。
繰り返しますが、「反社会的な犯罪を描くこと」や「病気で悲惨な人を描くこと」が問題なのではない。レッテルが問題なんです。

実際に、「犯罪をするオタク」や「福島県出身で放射能被害の影響を受けた人」もいるでしょう。
しかしレッテルを張ることの正当化にはならないんです。
全く無関係な人たちも大勢いるのですから。

上に挙げた例は、レッテルとして既に存在しており、場合によっては批判もされています。
しかし、これらと比べても、「ポスト」の件は非常に性質が悪い。
該当者が少ない上に、当人たちには全く責任がない。そして、わざわざ新しく用語として広められてしまった。

こう考えれば、「あくまでフィクション」「問題提起になっている」「子役の演技が素晴らしい」といった擁護は見当違いだと分かるかと思います。

フィクションかどうかは関係ありません。
舞台が江戸時代だろうとファンタジー世界だろうと、「捨てられた子」=「ポスト」という呼び方が問題なんです。

問題提起かどうかは関係ありません。
確かに過酷な境遇の子供もいるでしょうけれど、わざわざレッテルを作り出す必要はありません。

子役の演技が素晴らしかろうと、ドラマが感動的であろうと、最後に救いがあろうと関係ありません。
「捨てられた子」=「ポスト」の概念を作ってしまったことが問題なんですから。

もしも、単に「子供がひどい目にあう」だけなら、ここまで反発はされなかったと思うのです。
「ポスト」や「ペット」といった、まさしくその偏見に苦しんでいる境遇の人に対し、そのものずばりのレッテルを張ってしまっては、抗議されるのも当然でしょう。
引用記事では「抗議に屈したらテレビは終わる」とありますが、真摯に応えなければそれこそ終わりなんじゃなかろうか。


…というかグダグダ書きましたが、「身体特徴や出自など、本人に責任のない事柄に由来した、否定的なあだ名は止めよう」という基本的な常識の話なんですけどね。。
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ドキドキ!プリキュア 第48話「ドキドキ全開!プリキュアVSキングジコチュー!」

2014年01月19日 | ドキドキ!プリキュア感想
【来年度のオールスターズ】

[公式サイトから引用]
 シリーズ10周年を記念した企画として、歴代プリキュア33人からの「10周年おめでとうメッセージ」映像が放送されることが決定!
 「ハピネスチャージプリキュア!」の番組冒頭に、2月2日(日)の番組スタートから33週にわたって、1人ずつ登場し、それぞれ個性溢れる三者三様ならぬ”三十三者三十三様”のメッセージを届けます!
 もちろん、映像はすべて、新しく書き下ろし!
[引用終]



驚愕、美翔さんがブラウン管に帰ってくる!

大盤振る舞いにも程があります。
「今年でオールスターズも終わりだから」と、退職金代わりに尺を貰えたとかでしょうか。
それともこれが新しい地獄の始まりなんでしょうか。
プリキュアさん毎に視聴率を比較して、一覧表にして社内に張り出して、下位の娘は迫害を受けるとか、そういうのでしょうか。
東映アニメ様はやる。そういうこと、絶対やる。

サイトによれば、いつ誰が登板するのか不明なようです。
そうですよね。事前に分かると、組織票や裏取引で数字稼ごうとする娘さんが出てきますもんね。
これは1話たりとも見逃せない。

33人出終わった後も気になるところ。
何気に「序盤だけのスペシャル演出」では済まされない話数を使うので、更なる隠し玉にも期待できそうです。
霧生さんとか、イース様のコスプレしたパッションさんとか、出ないかしら。

■ドキドキ!プリキュア 第48話「ドキドキ全開!プリキュアVSキングジコチュー!」

最終決戦。
のたうつキングジコチュー様の姿を見て、相田さんは確信されました。
王様の愛の鼓動が聞こえた。だから救出できるはず!

言うまでもなく、それは大変に困難です。愛娘の化身二人や、王国プリキュアのまこぴーが「諦めよう」と迷わず提案してくるくらいに。
この王様、元々人望なくて、微妙に屈折してたんじゃ…。
嗚呼、封印を解く解かないの話の時に、相談できるような親友とか忠臣がいれば、今頃こんなことには…。

だけど相田さんは高らかに宣言された。やればできる。何故なら…



ハートさん:
 「わたしを誰だと思ってるの?」
 「大貝第一中生徒会長、相田マナよ!」

この様子は全国に中継されました。
壮絶なる自爆バレ。
あのコスプレ少女、生徒会長だったのか…。

ご丁寧に所属校までバラしてしまった相田さんの、今後の人生に不安を覚えつつ。
相田さんの咆哮に、街の人々は熱く呼応しました。
頑張れ、俺たちの生徒会長!



二階堂くん:
 「頑張れマナ!」
 「俺がついてるぞ!」

さりげなく大事なセリフ。
心配するな、後は任せろ的な。幸せの王子には、俺たちがついている!
「君を信じる」を貫いた相田さんの半生に、応えが返ってきた瞬間。

この支援を受け、相田さんらはキングジコチューの体内へ。



初回から大反響を呼んだOP「君を信じる。ために戦う」のシーンが再現される。
共に過ごした日常を胸に、それぞれがそれぞれの局面で奮闘する。
「ために」には、「だから(原因、理由)」と「そのために(目的)」の二つの意味があるんですよね。
「ここは任せろ」と残る仲間に、相田さんは「でも」とか「残していけない」とか言わない。
きっとあの人も戦ってる。信じる、だから戦う。信じる、そのために戦う。

最深にたどり着いた相田さんを待っていたのは、何だか良く分からないジコチュー細胞たちでした。
本当に、何なのか良く分からない。
これが1万年前に封印された黒幕なんでしょうけど、やたらにショボイです。
まぁ所詮は1万年前の石器玩具に敗れた敵ですね。
エンプレスさんも、案外たいしたことないんじゃないかしら。

とはいえ際限なく湧いてくる敵に、相田さんも徐々に押されていきます。
何せここはジコチューの中心。幾らでも敵は生れ出る。
でもジコチューの中心ということは、王様の愛の中心でもあるということ。



苦闘する娘を見て、王様も目を覚ましました。
というか元々娘のためにジコチュー化したのだから、娘が危機に陥るようなら立ち上がりますね。
何か構造的に問題があった気がする、今回の敵さんは。



相田さん:
 「親が子供を助けたいって思うのは当たり前じゃない」
 「そんなのジコチューでもなんでもないよ」

しかしそれで王国が滅んでしまったら、国民の立場はありません。
どんなに居直ったところで、彼らは犠牲になったのです。
トランプ王国民のことを思えば、決して正当化できることではな…



ソードさん:
 「愛に罪はない」
 「悪いのは人を愛する心を利用した、あなた達よ!」



おお、まこぴーが、格好いい…!

王国最後の生き残りである彼女の言葉には重みがあります。
愛とジコチューは表裏一体。
だけど表裏一体ということは、すなわち、愛とジコチューは同じではないということ。
巻き込まれた王国民としては、確かに辛かったし苦しかった。
でも愛に罪はない。王国民として胸を張ってそう言い切れる。悪いのは、奴らだ。
 
美墨先輩の「ちっぽけで何が悪い」に通じる理屈。
あえて王様の問題を挙げるなら、一人で抱え込んでしまったことくらいです。
勝手に「王国か、王女か」の2択だと思わず、皆で対抗すればよかったんだ。
実際、ジコチュー細胞は弱かったし。
王国プリキュアがもっと信頼されてれば、こんな大事にならなかったのに…。まこぴー。。



これにて大団円。次回は丸々後日談…と思いきや。
最後の最後でベールさんが、ボスの立場にのし上がりました。
既にプリキュアさんに敗れているキングジコチューの力を取り込んだところで、勝算があるとは思えないのですが。。
ジコチューの王になりたがっていた割に、ベールさんは意外とそれ以外の欲のない方ですし…。
緊張感があるんだか無いんだか微妙な感じで、次回は最終回。ドキドキさんによる壮絶な殲滅戦に期待しよう。


(左画像)
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(右画像)
プリキュアエンディングムービーコレクション ~みんなでダンス! ~ 【Blu-ray】


余談。
「最終決戦で自己犠牲して力尽きる」といえば「セーラームーン」第1部が有名ですが、第5部でも似たようなことをやってます。
プリキュアさんでいえば「キングジコチューを倒すために、菱川さんがわざと裏切ってジコチュー化し力増幅」「裏切りの説得力を増すために、あえて菱川さんに倒されるエースさん」とか、そんな感じ。

【今週のナマクラ】



プリキュアさんの服って、伸びるんですね…。

【今週の勇気の刃】

まこぴーを見直しました。
これまでポンコツだったのは、この演出のためだったのかと思うくらいに。
1年間、粘着質に応援してきたのは間違いじゃなかった。



思い返せば、やることなすこと役に立たなかった。
夜な夜な王女様を探して回ったのは完全に無駄でしたし、「そういえば王女様は○○好き」情報でたどり着いた氷像はフェイク。
今回の戦いも、主戦場とは遠い場所で足止め要員です。
アイドル活動にいたっては何だったんでしょうね。
冷静に考えれば分かったはずなのに。何でアイドルなんかやっちゃったんだろう…。

でもだからこそ、まこぴーの今回の言葉には重みがある。
前と同じ、ただの足止めでキングジコチューからは遠く離れたところでの戦いですが、前回とはまるで違う。
信じる人を送り出し、託された持ち場を守る。不安にかられて右往左往していたあの時とは違うのです。

彼女は「ハートキャッチ」(他人の事情は分からない)と「スマイル」(現実はメルヘンのようにいかない)を体現してると思うのですが、無力であることを承知の上で孤軍奮闘してきたソードさんが、ついにここまで言い切ってくれた。
あの言葉を伝えるために、落城の中を生き延びたと言っても過言じゃない。よくぞ使命を果たしてくれた。
トランプ王国のプリキュア、ここにあり。

…まぁ、でも結局は、王国プリキュアが最初の段階で王様に相談されてれば、話は早かったんですけどね。。
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ニュースより:「人工知能学会、物議の学会誌表紙についてコメント……「女性差別の意図はない」」

2014年01月13日 | 王様の耳はロバの耳
見かけて気になったので。

人工知能学会、物議の学会誌表紙についてコメント……「女性差別の意図はない」

[引用]
 人工知能の研究を進める一般社団法人「人工知能学会」の学会誌2014年1月発行号の表紙イラストが「女性差別ではないか?」とネットを中心に議論を巻き起こしている。9日、同学会は騒動に対して「女性差別の意図はない」と見解を発表した。
[引用終]
他、「人工知能学会の表紙は女性蔑視?」

当の学会誌を読んでいませんが、「この表紙は性差別だ」と表紙を見ただけで言ってる人に対しては、簡単に回答できるはず。

まずこういうのは「対象を他の物に置き換えたらどうなるか?」を試すと分かりやすいです。
この場合、「箒を持ってる女性」を「男性」や「少年」、「老人」に置き換えてみましょう。
奴隷(もちろん性的なものも含めて)は女性だけに限った話ではありませんので、おかしな置き換えではないはず。

これに対し、考えられる反応は二つ。

【①「描かれてるのが男性だったら性差別ではない」派】

おかしな話です。
男性の奴隷だって女性に劣らず大勢いたのですから。

ここで「人工知能学会は男性が多いので、女性に対して差別的な感情を持っているはずだ」と言い出したら、根拠と結論が逆転しています。
「表紙に女性を描いてるから女性差別だ」だったはずが、「女性差別してるから女性を描いたんだ」になってしまう。
もはや言いがかりでしかなく、むしろ「男性は女性差別をしている」という『男性差別』をやっています。

【②「描かれているのが男性であっても差別だ」派】

筋としては①よりも通ってます。
ですがこの場合、「人型をしたロボットを作ること」に対し、「気持ち悪い」と反発していることになります。
だって女性かどうかは本質と関係ないのだから、性差別ではない。
あえて言うなら人権とか人道とかそういう方面の問題。


よって①と②のどちらであっても、「性差別だ」という批判は的外れとなります。

「生理的に受け付けない」と感じること自体は自由なのですが、「どうして自分は受け付けなかったのか」の理由を、当の本人も勘違いしていると、お互いにとって不幸だと思うのです。
①の人なら無根拠な男性不信、②の人なら人型ロボットに対する嫌悪(女性型かどうかに関係なく)。
どちらにしても「表紙が性差別かどうか」は問題の本質ではないのだから、そのような批判をしても問題は悪化するだけのはず。

この手の混乱は私も気を付けたいと思った。


【蛇足】

あと、この表紙絵を描かれたのは女性だそうで。
「男が多いから、男の発想で描いたんだろう」といった決めつけの怖さも教訓ですね。
事実だと確証の取れない部分を、推測で批判するのは本当に危険。

【蛇足2】

上記の諸々に目を瞑って、あえて書くなら、そもそも箒をもってる女性を描くことの何が女性差別なのかが分かりません。
では、安全ケーブルつけて高所作業やってる男性を描いたら、「男を仕事に縛り付けたい妄想の現れ」と感じるんだろうか。
家事=虐げられていることの象徴と考えること自体、主婦および主夫への酷い差別です。
また、現実には共働きを希望する男性が多数いることも考えると、「男の願望=家で家事をさせていたい」なんてのは、既に架空の妄想に近いのだと思うのです。

【蛇足3】

こういった話題だと「差別だと思う人もいるから配慮が必要」と言われがち。
でもそれは、すなわち「差別である」と確定していないと認めてるのと同じです。
だから差別だと批判するためには、証明が必要になってきます。

例えば学会誌本文に「女性は本来男に仕えるべきだから、ロボットは女性型にしたい」と書かれているとか、表紙イラストのロボットが性的に際どい造形をして首輪をしているだとか、「アイヌの民族衣装を着た女性」といった何らかの意図がなければ選ばれない珍しい題材だったとか、そういった「差別だと思う人ばかりだ」となるような根拠があるなら、説得力があります。
(このような場合なら、上記の「置き換えてみたら」がそもそも成り立たない。「女性である」ことに強い意味があるのは明白なのだから)

単純に「『私は』この表紙が嫌いだ」と主観による批判なら良いのですけれど、「差別をしている」と相手の意図を基にした批判をしようと思ったら、「そう思う人もいるから」では賛同を得るのは厳しいと思う。
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ドキドキ!プリキュア 第47話「キュアハートの決意!まもりたい約束!」

2014年01月12日 | ドキドキ!プリキュア感想
【今年のオールスターズ】

公式サイトも徐々に公開中。
プリキュア最後の良心ともいうべきあの子が出てくれるそうで、大変に喜ばしいです。
もう美翔さんの出番なくていいから、その分の尺をあげてください。

■ドキドキ!プリキュア 第47話「キュアハートの決意!まもりたい約束!」

キングジコチュー様が人間世界に侵攻を始めました。
よくよく考えてみたら、「娘を守るジコチュー」と「世界征服」がどうリンクしてるのかわかりませんが、とにかく侵攻を始めました。
この親父さんは何をやりたいんだろう…。



かつてのトランプ王国戦の時のように、街はたちまち大パニックに。
ジコチューの恐ろしいところは、混乱した人々がジコチュー化し、更に混乱に拍車をかけること。
一度始まったパニックは止まらない。いくらプリキュアさんが頑張っても、守れる範囲には限界がある。



だけど相田さんらは慌てなかった。
彼女は確信していた。
だって、世界は愛の鼓動に満ちているのだから。



確かに街はパニックになりかけた。
でも困っている人がいるのなら、助け合うのもまた人間。
危機の最中、皆様助け合い、救出と避難を続けていく。



「幸福の王子」と揶揄された相田さんの愛は、決して無駄じゃなかった。
あの愛があったからこそ、人々は立ち上がれた。
一人で無理なら複数で。それでも無理なら皆で。
もう少数のヒーローが身を削って戦うフェーズじゃない。
無理ならばリソースを増やそう。ヒーローが強くなることよりも、それがずっとずっと大事だ。

…まぁ、じゃあトランプ王国は何だったんだとか。
まこぴー達、王国プリキュアは何やってたんだとか、若干不安にはなりますけれど。
基本的に、謎生物どもはろくでもないから仕方がない。

そのろくでもない謎生物筆頭たるキングジコチュー様は、この展開に大変におむずがり。
そうこうする内に、最愛のレジーナ様まで、相田さんに懐柔されてしまいました。
嗚呼あんなに良い娘だったのに。お父さんを置いてどこかに行ってしまうのか。



四葉さん:
 「私もマナちゃんが大好きですし」
 「みんなみんな大好きです」
まこぴー:
 「私も前は王女様しか見えていなかったけど」
 「今はここにいる皆を大切に思える」
菱川さん:
 「私もその(キングジコチューの)気持ちに覚えがあるから」
 「でも好きな誰かを独り占めするより、好きな人が好きな人を自分も好きになって」
 「そうやって人の輪が広がっていく方が、なんか良いじゃない」

この一連の流れ、相田さんとレジーナ様が同性なのでネタでしか言われませんが、もし異性だったら普通に「娘の交際に反対する父親」です。
確かに結婚はそういう側面もある。新しい家族を作って、それまでの家族からは離れていく。
劇場版のモチーフが結婚だったのにも改めて納得です。

でも自分から誰かが離れていくことは悪いことじゃない。
そうすることで新しい出会いがあるし、それが自分を豊かにすることだってある。
一人ではなく、多くの人に愛をばらまいた相田さんの行為が、やがて街の人たちを奮い立たせたように。

私自身、しばらく前に結婚した身としては、実感としてすごく良く分かりますね。
家族が増えるというのは物凄いパワーだ。今まで考えもしなかった楽しみや出会いが、どんどんやってくる。
もちろん、相対的に寂しさを感じることもあるけれど、それでも前に戻ろうとは思えないし、戻ることもできない。

映画の結婚シーンにも、我々の知らない、現在の「ドキドキ」には未登場の方がいる。
案外あの中には、未来の現役プリキュアさんとかもいたりするかもしれない。(第21期プリキュアとかでしょうか)
元の家族や友人からすれば、疎遠になっていくと感じる面もあるかもしれないけれど、新しい家族や友人が増えていくのは素晴らしいことなんだ。

だけどお父さんたるキングジコチュー様としては、どうしても受け入れ難く。
吠え猛ったところで次回へ続く。
まぁお父さんからすれば、最愛の娘がどこの馬の骨とも分からん相手を連れてきたらキレますね。うん。

…あれ?もしかしてキング様のジコチュー化の発端は、王女の病気というか彼女の婚約なのでは。
同性でもここまで反発する王様が、娘の結婚を受け入れたとは思えない。
冒頭で「娘を守ることと世界征服がつながらない」と書きましたが、「病気」ではなく「結婚」を防ぎたいなら、確かに世界をなんとかしないといけません。
なるほど、さっきからジョー岡田の姿を見ないわけです。逃げやがったか。


(左画像)
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(右画像)
プリキュアエンディングムービーコレクション ~みんなでダンス! ~ 【Blu-ray】


アン王女の病気問題でいえば、王様が一人で悩まないで、総力を挙げて封印を包囲し、解除した後に一斉に戦いを挑む手だってあった。
王国プリキュアの武威を示せ。戦え、王女様のために!
一人で抱え込まず、どちらも選べないならリソースを追加すればいいんだ。

いや本当、王国民はそれくらいの覚悟はあったと思うんですよ。

【今週のナマクラ】



まこぴー:
 「ここは私に任せて」
 「皆は先へ」

最も強いベールさんに、真っ先に最初に一人で向かっていったソードさん。
先日の回想により、アン王女の直接の仇はベールさんだと判明しています。
多くは語りませんでしたが、まこぴーの意地とケジメを見たようだ。

【今週の砕けない】



菱川さん:
 「煌めきなさい、トゥインクルダイヤモンド!」

旧式の技が出ると燃えます。良い。

今更ですが微妙に恥ずかしい技名ですね。
「ロゼッタリフレクション」とかは「ロゼッタさんのリフレクション」なんでしょうけれど、「トゥインクルダイヤモンド」だと「煌めくダイヤモンドさん」ですよ。
例えば美翔さんが「トゥインクルイーグレット!」とか言い出したら、聞いてる方が赤面ものです。ふぅん、煌めくんだ。ふぅん。

【今時のプリキュアさん】

予告を見る限り、二階堂君がハートさんの正体に気付く模様。



次シリーズでは最早プリキュアさんの存在は常識のようですし、「超常の不思議なヒーロー」では既にない。
必死に正体を隠してきた時代から時は経ったものです。
「ふたり」で始まったプリキュアさんの活躍は、10年の時をかけて多くのプリキュアさんを生み出した。
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感想:はっぴぃはっぴぃどりーみんぐプロデュース Vol.5 「WILDHALF~奇跡の確率~」

2014年01月11日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
新年初のくどまゆさんを見てきた。

■はっぴぃはっぴぃどりーみんぐプロデュース Vol.5 「WILDHALF~奇跡の確率~」

 日時:2014年01月11日(土)開演13時00分
 場所:池袋イーストステージ コアいけぶくろ(6F)
 出演:工藤真由
 詳細は公式サイト参照

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)

【開演前】

工藤真由さんのお芝居を見に行くのは、今回で3回目。
その中で、最も大きい規模のお芝居でした。
なんといっても原作がジャンプ連載の「ワイルドハーフ」。
失礼ながら私は原作を読んだことがないのですが、そんな私でも、なんとなくの話の流れや評判は聞いたことがあります。
お客さんも今まで以上に多種多様で、特に年配の方や、若い女性の方が多かったのが印象的でした。

ただ残念なことに、観客数に対し、会場の入り口が狭かった。とてもとても狭かった。
何よりも、入場受付口から、お客さんの状況が見えてなかったのが痛かった。
おかげで入り口は大渋滞に。

「事前にチケットが郵送・発券されている人」「チケットは持っていないが予約済みの人」「完全に当日券の人」の3種類の人がいたのですが、これが混ざり合って、もはや何がどうなのかスタッフさんも分からない状態に。
結果、受付まで行って引き返したり、指示されるがままに何の列か良くわからないものに並んだり(しかもスタッフさんすら何の列なのか混乱し始めてた)。

しかも間の悪いことに、並んでいる最中に、ステージで何かが始まってる物音が聞こえてた。
おそらく前説か場つなぎだったのでしょうけど、並んでいる人たちは「まだ入場できていないのに劇が始まった」と認識していました。
場の空気はかなり悪くなり、中には帰った人たちも数組。

箱の構造上、仕方がない面もあったとは思いますが、これはもうちょっと改善して欲しいです。
多分、2回以上観劇した人への特典だとかの処理で手間取って、受付がパンクしていたんだとは思いますが…。
上で「スタッフさん」と書いた人も、実は整理担当ではなく、普通に演者さんでしたし、根本的に配置する人員数が足りてなかったんじゃないかな。。

【開演後】

そんなわけで、30分ほど遅れて開始。
若干、嫌な空気の中でのスタートでしたが、始まってしまえば面白く、楽しめました。
設定の説明も手際よくテンポ良かったし、「大切な人とのつながり」というテーマも一貫してた。
前半の復讐云々のくだりは、なくても良かったんじゃないかと思いましたが、まぁないと主人公と犬の絆云々があまりに唐突になるかもしれない。
この辺は原作知ってる人の感想も聞いてみたい。

本編と直接関係ないですが、舞台であることを利用した小ネタが私的にはヒット。
「犬が肉をもらう⇒回想シーンに突入⇒回想の中で(実際には持ってなかったはずの)肉を取られて泣く」というシーンなのですが。
ベタとはいえ「漫画やアニメと違い、持ってた小道具をなかったことにできない」という舞台の特徴を活かした良いワンカットだと思う。
会場の笑いも一番湧いてた。

【終演後】

お芝居の後は、トークイベント。
私の行った回は、我らのくどまゆさんが出演されました。
というか、くどまゆさんが出るから、この回に行った。

工藤真由さんの役は、ネコのミレイ。
原作のカットをちらっと見た限りでは、かなりの再現度だったように思います。
事前に散々おっしゃってた通り、露出も頑張ってる。
(でも個人的には制服姿の方が可愛いと思いましたが)

トークの最初のお題は「他に出来るとしたら、やってみたい役は?」。
出演した女性陣が、全員即答で答えたのが「ミレイ」。大人気です。
殺陣もあるし衣装も変わるし、確かに楽しそうかもしれない。

が、当然、殺陣は大変で。
他の殺陣担当が男性ばかりだったこともあり、色々と苦労したそうです。
疲れた体をマッサージしてもらおうにも、男性ばかりの中では一問題。
しかも体が固いそうで、やってもらう度に絶叫してたとか。
他にも「鞭を振るうシーンでは、自分で自分にびしばし当たって痛い」とか、間の抜けたこともおっしゃってた。実に大変だ。

他、イベント中に獣医役の方がセットからガチで転落したり(大丈夫だったんだろうか)、銀星役の人が本番中に家賃滞納の件で必死に電話していた話を聞けたり(大丈夫だったんだろうか)、思った以上に楽しいイベントでした。

ちなみに、最後の質問「好きなキャラクターは?」に、皆さん、役のとおりに答えていた。原作への愛を感じる。

【感想】

会場の「コアいけぶくろ」さんの公式サイトによれば、定員は214名。
補助席が何列か出ていたので、客入りは230人前後くらいでしょうか。
今までのお芝居と比べると、かなりでかい。

私自身は言うまでもなく、くどまゆさん目当てだったのですが、全体では少数派のように感じました。
寂しい気もしますけれど「くどまゆイベントではない」なのが逆に嬉しい気もする。
なんというか、知名度とかオールドファン頼りではないというか…。
こうやって新しいことが軌道に乗っていくのは良いですね。

なお、お芝居なのに主題歌もありました。
唄ってるのはもちろん、工藤真由さん。しかも作曲は林ももこさん。
密やかにプリキュアチームなのが、ちょっと嬉しい。

【追記】

ちらっと感想を検索してみた限り、原作ファンの方にも評判良かったみたい。
一番人気は銀星さんなんでしょうか。
そういえばプロマイドも売り切れてた。

【蛇足】

他の方の感想で「10年以上たった今、まさか新しいワイルドハーフのグッズが手に入るとは」と見かけました。
確かに、ファンとしては感動もの。
今回、原作者の方も漫画を描いてくれたりしてましたし。

それで思ったのですが私の崇拝する「ぴちぴちピッチ」とか、どなたか演劇化してくれませんでしょうか。
ほら、元ネタが「人魚姫」でしょ、2時間枠に収めやすいでしょ、それにお歌でしょ、舞台映えするでしょ。
ね、やりましょうよ舞台化。その際にはオリジナルキャストが嬉しいですけど、くどまゆさん参加もまた良さそう。
もう想像するだけで涎ものですよ。全公演行きますよ。
だからやりましょうやりましょう。どなたか是非にお願いします。「ぴちぴちピッチ」をお願いします。
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ドキドキ!プリキュア 第46話「エースとレジーナ!誕生の真実!」

2014年01月05日 | ドキドキ!プリキュア感想
今年も1年が始まりました。本年もよろしくお願いいたします。

【今年のまこぴー】

[メルマガより引用]
 私はこの間、木の板で小さな羽を打ち返す羽根つきっていうお正月の遊びをしたの!!
 負けた人は墨で顔に落書きされちゃうんだけどマナもありすもとっても強いから、顔いっぱい落書きされちゃった☆
 六花なんて書く所がない位!今度は、王女様も一緒に出来たらいいな♪
[引用終]

超人と富豪にボコボコにされる娘さんたち…。

それはともかく、上記にはおかしな点がありますね。
どうして「王女様も一緒に」なんでしょうか。
今回のお話で王女様は戻らないと判明したはずなのに。

可能性としては、「まこぴーが早とちりしただけで今後王女様の復活がありうる」か「このメルマガ時点ではまだ今回の話は起きていない」でしょうか。

後者だと時間軸が気になるところ。
さすがに羽つきを正月三が日以前にやったとは思いづらいので、このメルマガを書いた後に46話があったとすると、劇中時間は正月以後。
44話がクリスマスですので、45話と今話が起こったのが1月上旬以降だとすると、1か月近く空いてしまいます。
と、いうことは44話ラストで登場したジョー岡田がクラウンの話をするまでに、数日間が経過していたことに?
それとも気絶した円さんが正気に返り、王国への進撃を決意するまでに数週間?
いずれにせよ不可解です。

よって「『王女様は戻ってこない』と落涙してたけど、まこぴーのただの勘違いで戻ってくる」に一票。

■ドキドキ!プリキュア 第46話「エースとレジーナ!誕生の真実!」

宣戦布告も降伏勧告もないままに始まった、トランプ王国のレコンキスタは、とうとうレジーナ様を追い詰めました。
何にも悪いことをしていないレジーナ様としては納得ができません。
愛槍を構え、徹底抗戦の姿勢を見せます。当然、攻め込んだエースさんも手を緩めない。

だけど、そこに割り込んだ相田さんが何やら仲裁を叫びだしたため、一旦休戦し、なんで戦わないといけないかの解説が始まりました。
とりあえず三種の神器のクラウンを手に取りなさい。
そうすれば、どうしてレジーナ様を殴るかの理由が分かるから。

クラウンが見せたのは。

ある時アン王女様が病に倒れ、父王は彼女を救うために、謎封印を解いてしまったそうな。
おかげで封印されてた謎生き物が復活し、父王を自己中だと断罪、何故か合体してキングジコチューとなり、王国を滅ぼしたそうです。
病み上がりなのに応戦した王女様は、やればできたのに父王を倒さなかったことを自己中と責められ、こちらもジコチュー化…しそうになったところで、心を二つに割る荒業を披露。



アン王女:
 「父から受け取った愛」
 「世界中の人々の笑顔を守る愛」
 「自己中と愛は表裏一体」
 「そのどちらを選べばいいのか」
 「わたくしは答えを出せません」
 「この二つのプシュケーから生まれしものに託します」
 
こうして二つに分かれた心は、それぞれエースさんとレジーナ様に分かれていったのでしたとさ。

衝撃の真実に、まこぴーも顔面蒼白。
一同も思わず彼女を振り返ります。
えっと、今の今までそんな話を、まこぴーから聞いていないのだけど。

おかしいな、この話が事実ならキングジコチューはいきなり王宮に出現したはずなのに。
王女様が病に伏せってたとか、そんなことも聞いてません。
知らなかったんでしょうか、まこぴー。どんだけ信用されてないんでしょうか。
それとも知ってはいたけれど、特に重要だとは思っておらず、今まで皆に話してなかっただけでしょうか。
それはそれで情報の分析力に著しい不安が湧きます。これが王国プリキュアの実力…。

これまでのまこぴーの証言を綺麗に一覧表とかにまとめて、何がどれだけ事実とあってたのか検証してみたい誘惑にかられつつ。
一方、レジーナ様も喜びに打ち震えていました。
王国全てを引き換えにしてでも守ろうとされた自分。これこそ愛。



レジーナ様:
 「パパは世界を滅ぼしてまで、娘の私を救おうとしてくれた」
 「そんなに大きな愛をもらったこと、ある?」
 「私だけよ」
 「私は最後まで、パパのために戦う!」

迷いの晴れた彼女の瞳は青い色に。
今まで「赤眼:ジコチュー側、碧眼:プリキュア側」として描写されてきましたが、碧眼状態なのにジコチュー側に。
レジーナ様が悟りを開かれた。喜ばしい。そう、これこそ愛。何も間違ってない。

実際、厄介な問題なのですが、この場合「王様に取り付いてる何だか分からない闇」を打ち滅ぼせば解決です。
対症療法のどちらが正しいかを悩むのではなく、諸悪の根源を殴ろう。
その「諸悪の根源」にも事情や動機はあったのかもしれませんが、それはそれとして。



(左画像)
ドキドキ! プリキュア 等身大タペストリー レジーナ

(右画像)
ドキドキ! プリキュア マジカルマスコット 10個入 BOX (食玩・ラムネ)


【今年のプリキュアさん】

なお、アイちゃんの正体は、プシュケーを抜かれた王女の体が姿を変えたものだそうです。
じゃあそのアイちゃんの下の世話を始め、面倒を見ていた岡田さんは…。
いや愛する人の決死の行動の結果なのだから、特に下卑たことは思わないでしょうけど、せめて岡田さんには最初から真実を伝えて欲しかった…。
王女様には「婚約者への愛」が足りていないような。

【今年の敵】



右上にいる謎の影二つ。
7人いると思われた敵幹部の残り二人・傲慢と色欲でしょうか。
いまだ登場してないということは、この時の王国戦で倒されたんでしょうかね。
ソードさんの先輩にあたるプリキュアさんらも、王国の意地を見せて二匹までは道連れにしたんだ。
その戦い、見たいな。

【来年のプリキュアさん】



次年度は「ハピネスチャージ」さん。
うちの嫁さんが「ダサいダサい」と連呼をやめません。
仕方ないんです。これはいつものことなんです。「正直これはない」と思われるのが、新人さんのお約束なんです。
動けば可愛いんですよ、動けば。
どうせ数か月もすれば、ハピネスを無理やりチャージされて「可愛い」と思うように洗脳されるんだ。

【今年の鳥】



最後の「NS」となる今回ですが、無事に美翔さんも呼んでもらえたようです。良かったですね。
しかしその立ち位置はどうなんでしょうか。よりにもよって、夢原さんと対称の位置ですよ!
そういえば「NS2」でも夢原さんと並んで紹介されてましたし、「イーグレットはドリームと同格」みたいな性質の悪い印象操作でも試みてるんでしょうか。
なんて無理のある真似を…。
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