ソシャゲを見直す機会があったので、ちょっと記録してみる。
2014年の末ごろからスクウェアエニックスさんの「スクールガールズストライカーズ(スクスト)」をやっています。(公式サイト)
かれこれ6~7年も細々と続けているのですが、たまたま下記の記事を見かけました。
「スクールガールストライカーズ」に関する所見
全体に納得のいく綺麗なまとめの中、下記の記述が気になった。
(以下、反論や批判の意図はありません。同時期にプレイを始めた遠い戦友として、とても貴重な情報だと思い、引用させていただきます)
[引用]
『現在、私の選抜チームの攻撃力は、「1,877,134」これが、実質無課金勢の(最後に課金したのは5年前くらい、伊緒のURの「破軍のセレナーデ」が欲しくて5000円課金した。最近になって、レアガチャで当てた。)6年の成果である。』
[引用終]
書かれたのは2021年3月で、本日現在21年7月と大きな違いはなし。
課金状況も私と概ね同じです。
それなのに私の攻撃力とかなり差がある。
私の火力は合計ATK3,693,941。約2倍も異なります。
同じ期間、同じ課金状況で、ここまで違うのはかなり意外でした。原因は何だろう?
まず単純なガチャの引き運は考えづらいように思えます。6年以上もやっていれば、さすがに運は平準化されそう。
何より私の選抜メンバーは「たまたま突出して強い引きをしたキャラを選抜している」のではないです。
スクストやってる人が見れば一目瞭然な、露骨に偏ったお気に入りの娘さんでガチガチに1軍を固めています。2軍も同様で、1軍メンバーの次にお気に入りの娘さんらを集めてる。これだけ選り好みした編成なんだから、引き運だとするとあまりに強運すぎます。
参照先でも言及されているように、スクストは「ゲーム性がない」ことで有名で、操作テクニックやフォーメーションや敵との相性やシナジーのような要素はなし。
それでも差がついたのは、おそらくは下記のようなことだと思う。
(1) 各イベントで、効率が良いラインの報酬をギリギリ確保し続けているから。
協力戦イベントでいえば、12500位以内。EXR補助券が1枚貰えます。
補助券は14枚集めれば任意のEXRと交換可能なので、戦力増強の基本がこれになります。
別途スコア報酬でも1枚+シートめくりのオマケで約1枚入手できるので、毎回確実に12500位に入り続ければ毎月3枚。年2枚強のEXRが手に入る。
12500位以内に入れず毎月2枚入手だと年1枚強。おおむね1枚の差がついてしまう。
これが6年間続けば(当初はURしかありませんが大意は同じ)6年で6枚。
現実には「ほんのちょっと順位を上げる」ことで2枚目3枚目の補助券が手に入るため、EXR8枚分くらいは変わってくるように思えます。
12500位以内を継続して確保するのはそれほど苦はないです。事実ここ1年2年は、一日2回ログインするかどうかぐらいのレベルでも、課金することなくこの順位を維持できています。
ただこれは「最初からずっとキープし続けていたから」な気がする。同ランクの他プレイヤーも同じ速度で成長しますから、最初にこの位置に踏みとどまったかどうかを境に、猛烈に差が開いていってるんじゃなかろうか。
(2) 無料報酬の類を固め打ったから。
2年ほどエリクサーやガチャ券を全く使わずに貯めこんでいました。目的は、推しキャラのEXRを無課金(もしくは低課金)で入手するため。その甲斐あってEXR3種は無料で手に入れました。(先日実装された4種目はまだ入手できず)
その時の遺産で、今でもエリクサーはそこそこ余っています。
緑555個、赤1300個、青370個。
1個100円換算すると課金22万円ぐらいの価値です。
「最初にため込んで、それから適宜固め打つ」のがどう有利に働くのか、具体的にしづらいのですが、(1)の「ギリギリのラインを常にキープするために、ちょっとエリクサーを使う」「たまたま調子が良かった時に、もうちょっと欲張って追加報酬を狙う」等はしやすくなるように思います。
逆の視点でいえば、半端に小出しにして12500位以内をとれないのは勿体ない。これが続けばそれなりの差になりそう。
(3) 他、細かな操作
協力戦でいえば「エリクサー回収のために上級~超弩級の踏破を優先する」「レアレイドの遭遇率をあげるために、協力戦ポイントがゼロの時もとりあえずエンカウントはする」「殴るのは救援の高レベル敵を優先。自前で遭遇した敵は、放置して逃がすのが基本」あたり。エリクサーと順位の効率につながりはすると思うので、多少の影響はあるとは思う。入手するエリクサーが1か月あたり10個変わると、6年で700個以上。そこそこゴツい。
上記(1)(2)(3)が正解かは分かりませんが、現実に2倍もの差ができる以上は、『課金以外の』何らかの要因はあったはずです。
そう思うと「ゲーム性がない」は間違いなのかもしれません。年単位のプレイ方針で差がつく、気の長い「ゲーム性」は確かにあるのかも。
【課金で勝てるのか】
スクストに限らず「課金しないと勝てない」はよく言われます。では「課金したら勝てるのか」。
先ほどのサイト様から引用させてもらいます。
[引用]
『さて、ここからが、課金が必要になるのかという本題に入る。先述した、私のチームの攻撃力で叩き出せるスコアは大体5000~10000。イベント上位に食い込むには、大体10億以上のポイントを取る必要がある。つまり、途方もない量のエリクサーを消費する必要があり、そのエリクサーを課金して買う必要がある。』
[引用終]
「10億ポイントが必要」+「スコアは10,000」であれば、10万回の攻撃がいります。
1回の攻撃操作に10秒かかるとすると約280時間が必要です。
イベント期間は7日間(より正確には6日と半日強)なので、約160時間強しかない。寝ずにフルタイムでプレイし続けても時間が全く足りません。
「課金しないと勝てない」のではなく「課金しても勝てない」が真実に近いかと思います。足りないのは金ではなく時間です。
※「最大30,000スコア」との記述もあるので、そちらを基準にすると34,000回。約90時間。一応は7日間(160時間)の枠には収まりますが、生活が破綻します。
※撃破ボーナスやフレンドの支援があるのでもう少し効率は上がります。
※アビリティや対戦ボーナスによるダメージアップにより、見た目の合計ATK以外でもダメージ効率には差が出るはず。実際、私のATK370万で約8万スコアです。ATK2倍に対して、スコアは3倍弱。12,500回(約34時間)でいける計算になる。
特攻込みなら、私の最大火力は約500万ATKでした。ここまではほぼ無課金でもいけます(特攻も無課金で揃えた)。
その時のスコアを記録していないのですけど、比例で考えるなら11万スコア。9,000回の攻撃と25時間のプレイ。課金合計90万+毎日4時間弱のプレイで届きます。
90万円!は気軽に出せる金額ではないですね…。先ほどの※で書いた効率アップに期待しまくったとして、なんとか40万円ぐらいでしょうか。その内の15万分ぐらいは無料報酬で賄えるとして25万円。1週間旅行に行ったと思えば、どうにか…と苦し紛れに言えなくはないぐらいにはなるかも。
ただ少なくとも課金1,000万+毎日40時間プレイ(もしくは課金340万+毎日13時間プレイ)と比べれば、現実味はかなり違います。
ついでに強者の皆様とも比較してみる。
うちのエースが平時100万、特攻時200万ATK。これを5人揃えるとして理論値は700万ATKぐらいでしょうか。
同様の試算でいくなら、課金を合計70万~80万+毎日3時間強ほどのプレイがボーダーとなります。500万ATKと比べて、そこまでの劇的な改善はなし。言い変えると「課金しまくって戦力を増強しても、あまり変わらない」と言えそう。
ゴテゴテのフルスペック重課金より、ほぼ無課金同士のインパクトの方が大きいのは、ちょっと意外です。
以上から、
「課金しないと勝てないのも事実ではあるが、それよりも時間がネック。そのため戦力強化が重要で、どういうわけか同程度のほぼ無課金でも、上位に食い込めるかどうかに直結するほどの要素がある」
と言えそうです。
「スクストはゲーム性がない」は思い込みに過ぎなかったのかもしれません。
貴重な数字データを公開していただけたおかげで、このゲームの見方が変わったように思います。
2014年の末ごろからスクウェアエニックスさんの「スクールガールズストライカーズ(スクスト)」をやっています。(公式サイト)
かれこれ6~7年も細々と続けているのですが、たまたま下記の記事を見かけました。
「スクールガールストライカーズ」に関する所見
全体に納得のいく綺麗なまとめの中、下記の記述が気になった。
(以下、反論や批判の意図はありません。同時期にプレイを始めた遠い戦友として、とても貴重な情報だと思い、引用させていただきます)
[引用]
『現在、私の選抜チームの攻撃力は、「1,877,134」これが、実質無課金勢の(最後に課金したのは5年前くらい、伊緒のURの「破軍のセレナーデ」が欲しくて5000円課金した。最近になって、レアガチャで当てた。)6年の成果である。』
[引用終]
書かれたのは2021年3月で、本日現在21年7月と大きな違いはなし。
課金状況も私と概ね同じです。
それなのに私の攻撃力とかなり差がある。
私の火力は合計ATK3,693,941。約2倍も異なります。
同じ期間、同じ課金状況で、ここまで違うのはかなり意外でした。原因は何だろう?
まず単純なガチャの引き運は考えづらいように思えます。6年以上もやっていれば、さすがに運は平準化されそう。
何より私の選抜メンバーは「たまたま突出して強い引きをしたキャラを選抜している」のではないです。
スクストやってる人が見れば一目瞭然な、露骨に偏ったお気に入りの娘さんでガチガチに1軍を固めています。2軍も同様で、1軍メンバーの次にお気に入りの娘さんらを集めてる。これだけ選り好みした編成なんだから、引き運だとするとあまりに強運すぎます。
参照先でも言及されているように、スクストは「ゲーム性がない」ことで有名で、操作テクニックやフォーメーションや敵との相性やシナジーのような要素はなし。
それでも差がついたのは、おそらくは下記のようなことだと思う。
(1) 各イベントで、効率が良いラインの報酬をギリギリ確保し続けているから。
協力戦イベントでいえば、12500位以内。EXR補助券が1枚貰えます。
補助券は14枚集めれば任意のEXRと交換可能なので、戦力増強の基本がこれになります。
別途スコア報酬でも1枚+シートめくりのオマケで約1枚入手できるので、毎回確実に12500位に入り続ければ毎月3枚。年2枚強のEXRが手に入る。
12500位以内に入れず毎月2枚入手だと年1枚強。おおむね1枚の差がついてしまう。
これが6年間続けば(当初はURしかありませんが大意は同じ)6年で6枚。
現実には「ほんのちょっと順位を上げる」ことで2枚目3枚目の補助券が手に入るため、EXR8枚分くらいは変わってくるように思えます。
12500位以内を継続して確保するのはそれほど苦はないです。事実ここ1年2年は、一日2回ログインするかどうかぐらいのレベルでも、課金することなくこの順位を維持できています。
ただこれは「最初からずっとキープし続けていたから」な気がする。同ランクの他プレイヤーも同じ速度で成長しますから、最初にこの位置に踏みとどまったかどうかを境に、猛烈に差が開いていってるんじゃなかろうか。
(2) 無料報酬の類を固め打ったから。
2年ほどエリクサーやガチャ券を全く使わずに貯めこんでいました。目的は、推しキャラのEXRを無課金(もしくは低課金)で入手するため。その甲斐あってEXR3種は無料で手に入れました。(先日実装された4種目はまだ入手できず)
その時の遺産で、今でもエリクサーはそこそこ余っています。
緑555個、赤1300個、青370個。
1個100円換算すると課金22万円ぐらいの価値です。
「最初にため込んで、それから適宜固め打つ」のがどう有利に働くのか、具体的にしづらいのですが、(1)の「ギリギリのラインを常にキープするために、ちょっとエリクサーを使う」「たまたま調子が良かった時に、もうちょっと欲張って追加報酬を狙う」等はしやすくなるように思います。
逆の視点でいえば、半端に小出しにして12500位以内をとれないのは勿体ない。これが続けばそれなりの差になりそう。
(3) 他、細かな操作
協力戦でいえば「エリクサー回収のために上級~超弩級の踏破を優先する」「レアレイドの遭遇率をあげるために、協力戦ポイントがゼロの時もとりあえずエンカウントはする」「殴るのは救援の高レベル敵を優先。自前で遭遇した敵は、放置して逃がすのが基本」あたり。エリクサーと順位の効率につながりはすると思うので、多少の影響はあるとは思う。入手するエリクサーが1か月あたり10個変わると、6年で700個以上。そこそこゴツい。
上記(1)(2)(3)が正解かは分かりませんが、現実に2倍もの差ができる以上は、『課金以外の』何らかの要因はあったはずです。
そう思うと「ゲーム性がない」は間違いなのかもしれません。年単位のプレイ方針で差がつく、気の長い「ゲーム性」は確かにあるのかも。
【課金で勝てるのか】
スクストに限らず「課金しないと勝てない」はよく言われます。では「課金したら勝てるのか」。
先ほどのサイト様から引用させてもらいます。
[引用]
『さて、ここからが、課金が必要になるのかという本題に入る。先述した、私のチームの攻撃力で叩き出せるスコアは大体5000~10000。イベント上位に食い込むには、大体10億以上のポイントを取る必要がある。つまり、途方もない量のエリクサーを消費する必要があり、そのエリクサーを課金して買う必要がある。』
[引用終]
「10億ポイントが必要」+「スコアは10,000」であれば、10万回の攻撃がいります。
1回の攻撃操作に10秒かかるとすると約280時間が必要です。
イベント期間は7日間(より正確には6日と半日強)なので、約160時間強しかない。寝ずにフルタイムでプレイし続けても時間が全く足りません。
「課金しないと勝てない」のではなく「課金しても勝てない」が真実に近いかと思います。足りないのは金ではなく時間です。
※「最大30,000スコア」との記述もあるので、そちらを基準にすると34,000回。約90時間。一応は7日間(160時間)の枠には収まりますが、生活が破綻します。
※撃破ボーナスやフレンドの支援があるのでもう少し効率は上がります。
※アビリティや対戦ボーナスによるダメージアップにより、見た目の合計ATK以外でもダメージ効率には差が出るはず。実際、私のATK370万で約8万スコアです。ATK2倍に対して、スコアは3倍弱。12,500回(約34時間)でいける計算になる。
特攻込みなら、私の最大火力は約500万ATKでした。ここまではほぼ無課金でもいけます(特攻も無課金で揃えた)。
その時のスコアを記録していないのですけど、比例で考えるなら11万スコア。9,000回の攻撃と25時間のプレイ。課金合計90万+毎日4時間弱のプレイで届きます。
90万円!は気軽に出せる金額ではないですね…。先ほどの※で書いた効率アップに期待しまくったとして、なんとか40万円ぐらいでしょうか。その内の15万分ぐらいは無料報酬で賄えるとして25万円。1週間旅行に行ったと思えば、どうにか…と苦し紛れに言えなくはないぐらいにはなるかも。
ただ少なくとも課金1,000万+毎日40時間プレイ(もしくは課金340万+毎日13時間プレイ)と比べれば、現実味はかなり違います。
ついでに強者の皆様とも比較してみる。
うちのエースが平時100万、特攻時200万ATK。これを5人揃えるとして理論値は700万ATKぐらいでしょうか。
同様の試算でいくなら、課金を合計70万~80万+毎日3時間強ほどのプレイがボーダーとなります。500万ATKと比べて、そこまでの劇的な改善はなし。言い変えると「課金しまくって戦力を増強しても、あまり変わらない」と言えそう。
ゴテゴテのフルスペック重課金より、ほぼ無課金同士のインパクトの方が大きいのは、ちょっと意外です。
以上から、
「課金しないと勝てないのも事実ではあるが、それよりも時間がネック。そのため戦力強化が重要で、どういうわけか同程度のほぼ無課金でも、上位に食い込めるかどうかに直結するほどの要素がある」
と言えそうです。
「スクストはゲーム性がない」は思い込みに過ぎなかったのかもしれません。
貴重な数字データを公開していただけたおかげで、このゲームの見方が変わったように思います。