穴にハマったアリスたち
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「スタプリ」本編は全然感想を書けなかったので、今さらながら書いてみる。

今年のテーマとしては「多様性」。至った答えは「分からないから知りたい」。
後期EDで切なく訴えているように「分からない」を認め、だから「知りたい」。
「分からない」からこそ想像する。とても儚くて確信のない行為だけど、ただの星と星との集まりだって星座を作れる。だから人と人との間にだって繋がりがあるはず。
星座は個人のイマジネーションの中にしか存在せず、現実には「星をつなぐ線」なんてない。それでもそれは確かに見える。
だから未知なる他者に自分を公開し、イマジネーションをもって問いかけよう。そうすれば星座のように、人と人も繋がれる。

だと思っていたのだけど。
最終決戦でどんでん返しがあった。

元々上記の「テーマ」だと、それに明確に反している(ようにしか見えない)娘さんがいらっしゃった。キュアセレーネこと香久矢まどかさんです。

香久矢さんは個人回の総決算たる41話で留学を保留になされた。
その際、テーマにしたがうのなら、あの娘の展開は「父親に事情を打ち明け、父親の事情を知り、落としどころを見つける」だったはず。
ところがあろうことか彼女は、自分からは一切自白せず、父親を切り捨てる方向に動きました。この理由が当時さっぱり分からなかった。

 

香久矢さんは「私にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩」とおっしゃった。
月属性に引っ掛けた、アームストロング船長の逸話からの引用なのはわかりますが、ストーリー的にはおかしい。
留学を保留にする(父に逆らう)ことは「人類にとっては小さな一歩だが、私にとっては偉大な一歩」のはず。
彼女にとっては大きな決断だったはずなのに、それを「小さな一歩」と表現し、それがどうして「人類にとって偉大な一歩」なのか分かりません。

正直なところ、彼女の不可解な言動は「キャラクターが暴走した」結果であり、「配置をミスった」のが実情だったんじゃないかとすら思えた。
要は「多様性」のステレオタイプとして「親の価値観に束縛されている子」を用意したものの、プリキュアの性質上、極端な毒親を描くわけにはいかず、留学を全否定するのも奇妙な話。だけどそのまま留学しても何か変だし、予定調和的に放置したので整合性が取れなくなっちゃんじゃないかと。
実際、秋映画では天宮先輩と共にほぼストーリーから退場しており、ぶっちゃけ「機能しなかった」だけに見えた。

ですが最終決戦で謎が氷解しました。
冒頭に書いた「ただの星と星との集まりだって星座を作れる」が不十分な解釈で、おそらくはこうだったんだ。

「ただの星の集まりに星座を見出すように、人は昔からの固定観念に縛られてしまう」
「親や社会からの無意識下の影響に縛られず、もっと自由に想像して、自由に星座を描こう」
「個人のイマジネーションは無限だ。無限の星座を思い描けるように、人と人との関係も無限にある」

絆や想像力の象徴に見えた「星座」が、実は「呪い」「先入観」というのは盲点だった。確かに、なんで決まりきった形で星座を意識しなきゃいけないのか。私らの想像力は何千年だか前から止まってるのか。
人同士の関係も同様で、「敵対」はもちろん安易に「仲良く」すべきとも決められてはいない。固定観念に基づく星座のように、「とにかく仲良くするものだ」みたい決めつけも、やっぱり違うんだろう。結果として仲良くするのはともかく、「人と人とは仲良くするものだから」みたいな思考停止は、やっぱり違う気がする。
そもそも「仲良くする」とは具体的に何を意味するのかも人によって異なる。サボローさんにとっては「花を贈る」がスプラッタだったように、テンジョウさんにとっては「笑顔」が侮蔑表現だったように、「とにかく仲良く!そのために花!笑顔!」みたいなのは、むしろコミュニケーションの放棄なんだろう。

香久矢さんでいえば、12の星座が、造物主たるプリンセスの痕跡だったように、留学は親の痕跡。
「親に反抗して留学保留」は、「12星座のプリンセスの影響からの卒業」につながる話だったんだ。
それならば確かに「私にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩」だ。
香久矢さん個人にとっては「留学」という小さな話だが、「造物主からの卒業」に通じる偉大な一歩。

つまり香久矢さんは、どんでん返しを予告するという、なかなかにエグい役回りをされていたのか。
「製作者様の配置ミス」なんて、安易に考えたのが大層恥ずかしい。真摯に考えれていれば、ラストの展開も予想できた…のだろうか。無理な気もするけど。
香久矢さんには小悪魔的な危険な香りをずっと感じていたのだけど、まさしくどでかい一撃を喰らった気分。怖い子だ。

今にして思えば、天宮先輩も「親からの痕跡=花や笑顔」が通じないことがストーリー上かなり表現されていたし、「親の影響が間違っていたのか」を悩んでいた。「12星座の呪縛」の構図はちゃんと描かれてたんだな。結末として「その花や笑顔が届いた」ので、すんなりスルーしてしまった。
たぶん「12星座(や花や笑顔)は受け継いだ「固定観念」ではあるが、だからといって悪ではない」の側面を担当されたんだろう。どんでん返しのフォロー役。

そうするとテーマ的に違和感があるのは、ララさんのサマーンの描写なのかも。
最終回で「ララスタイルが流行ってる」「マザーがよく言ってる「キラやば」」は、以前の呪縛からは逃れたものの、今度は「プリキュア」に縛られてる。
実際ララさんも呆れていましたが、サマーン星人の皆様には「ララスタイルにインスピレーションを受けて、こんな発明をしてみた」とか「キラやばの派生語が流行る」とか、そういうのを頑張ってほしかった気がする。
いやこれも私の考え不足なだけで、しっかり考えれば何かがあるのかしら。

キーワードのひとつ「星座」の捉え方が大きく変わってるので、改めて最初から見返してみたら、見え方が全然変わってくると思う。更にいえば「この見え方が変わる」こともテーマに即してる。
さすがは新しい15年の最初の1シリーズ目というか、能天気な話のようでいてかなり細かく仕込まれてるというか。
「星座の呪縛」は、「プリキュアとはこういうもの」という先代からの呪縛にも通じる話だし、「プリキュア=前に戻す存在」(およびその否定)もその辺を意識されてそうだし、新しい15年の一発目にこれをやれたのは素晴らしいと思う。
15周年のお祭り騒ぎの後なだけに、星奈さんのプレッシャーたるや凄いものだったと思いますが、見事に大役を果たされた。ありがとう、星奈さん。

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前回前々回からの続き。

買ったまま積んでしまっていた小説「魔法つかいプリキュア! いま、時間旅行って言いました!?」の存在を思い出し、慌てて読んでみた。
貴重な貴重な時間旅行の話です。これで、えみるの謎が少しは解ける。

[あらすじ]
 状況的には44話付近。はーちゃんの過去を探ろうとしたオルーバにより、25年前の学園創立祭前夜にタイムトラベルしてしまったリコさんたち。そこで出会ったのは学生時代の父母。二人は25年前の創立祭で、リコ母が作った料理がきっかけで交際を始めたとか。しかしながらどういうことか、25年前のリコ母をそれの作り方を知らず、料理も苦手。このままでは二人の交際が始まらず、リコさんも産まれない。そこで一行は、かつての料理の再現に挑むのだが…。

往年の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でもお馴染みの、若かりし頃の父母をアシストするお話。王道中の王道です。そして王道であるが故か、パラドックスを孕んでしまう。

(1) 「25年前に創立祭で作った料理」を25年後の今、リコ母から教わったリコさんが、25年前に戻り、その料理をリコ母に教えて作った。そして25年後、リコ母はそれをリコに教えた。さてこの料理は、誰が最初に考案したのか?

(2) リコさんの名前の由来は「25年前、夫婦の出会いのきっかけとなったリコという女子」だそうです。では最初に「リコ」と命名したのは誰なのか?

「何もないところから突如発生する」パラドックス。先日読んだ「時間はどこから来て、なぜ流れるのか?」では「万物理論のパラドックス」として紹介されていましたが、「親殺しのパラドックス」と違い、現代物理的には「起きないと言ってよいほど確率が非常に低い」ようです。

ただ現に起きてしまったものは、どうしようもない。えみる問題をどうこう考える以前に、リコさんが時間の輪廻に漂流してしまった。
もういっそ「この一件が元で、魔法つかい組は時間の牢獄にとらわれており、最終回やHUGプリ37話や劇場版の彼女たちは、時間軸も認識も狂っている」とかでいいような気がする。さようならリコさん…。

【推察1】
リコさんを見捨てても仕方ないので、事実を受け入れると、とにかくこの世界では「無から有が生まれる」ことが起きる。
これにより、えみるが未来の知識を元に行動を起こすことが阻害されなくなった。
たとえば「2044年にクライアス社が存在する」ことを知っている2030年えみるが「だからクライアス社を作ろう」と決意しても、(実際にはパラドックスですが)この世界ではそれは起きてよい。

【推察2】
オルーバが仕掛けたタイムトラベルは、闇の魔法によるもの。この事実は、クシィさんが時間旅行の技術を持っていたことを意味します。
ということは「魔法つかい」最終話の「女子大生みらいが、学生いちかと出会っていた」件は、「時間旅行していた」としても一応は無理はないはず。

あの時、ドクロクシー(虫歯)を追跡していましたので、意図してかどうかはともかく、ドクロクシー(虫歯)は過去に逃げ込んでおり、朝日奈さんらも知らずにタイムトラベルしていたのでしょう。
宇佐美さんのことを知らないのは明らかにおかしいですが、記憶に混乱をきたしていたということにしよう。

【推察3】
小説の描写で「歴史が変わろうとする(リコ父母の結婚ができなくなる)と、リコらが消滅しかける」があります。
これはいかにも「歴史は変わる」かに見えますが、おそらく実際には「変わらない」と思われます。
根拠としては下記。

①仕掛けたオルーバが「前回の戦いまで遡って敗戦を変えよう」とまでは考えていない。そこまで大がかりにしなくても、過去の人々を攻撃すれば容易に今の戦いに勝てる。
(「リコ夫妻が結婚できないとリコが消滅する」のが事実であれば、パラレルワールド説は否定されるので、時間攻撃が有効になる)
「そこまでしなくても普通に勝てる」とオルーバが考えていた可能性はある(彼はそういう思考をしそうだ)のですが、逆用されたら自分たちにとって致命的な魔法ですから反応が軽すぎる。

②現に歴史は変わっていない。リコさんが消滅するかのような描写があっても、現に消滅していない以上、「それは起きない」といっても問題ないはず。
朝日奈さんが「歴史を変えちゃった!?」「余計なことをしちゃった!」と慌てる描写もありましたが、彼女たちがタイムトラベルする前から「25年前の創立祭で、リコと名乗る女子に助けられた」エピソードは公開されており、「初めから」そのような歴史だったと思われます。「初め」が何なのかは分かりませんが。

③クシィがこの魔法を必殺兵器と考えていない。時間攻撃は(ムホウにすら太刀打ちできる)切り札だったはずなのに、クシィがそのように捉えている節がありません。

【推察4】
クシィ生存説がにわかに真実味を帯びる。
「クシィは過去に戻ることができる」のだから、「魔法つかい最終話が、クシィにとっては始まりの時間」で、「校長との『再会』のあと、クシィは過去に戻り、校長との学生時代やドクロクシーの生を過ごす」がありえてしまう。

この解釈だと「眷属に踊らされていたように見えたクシィは、実は未来を知っており、大いなる災いの打倒のために、あえてこの道を選んだ」といえます。
ドクロクシーがいたからプリキュアは生まれ、結果的にそれが災いの撃退につながったし、闇の魔法により過去に戻れたからその知識を持ち込めた。
もしそうなら一矢報いるどころか正に決定打。「誰にも知られず、実は眷属を出し抜いていた」「ムホウの紛い物と嘲笑された闇の魔法が、実はムホウを打ち破っていた」は個人的にはちょっと嬉しい。
「ルールを守った(「歴史を変えてはいけません」)魔法が、ルールを守ったからこそ(過去を変えなかったからこそプリキュアが生まれた)、ルール無視のムホウを倒せた」なら素敵だ。

【推察5】
もしやクライアス社が使っていたのも、闇の魔法と同じ技術だったりするんだろうか?

トラウムは36話で「君たちの魔法も科学には及ばない」と発言しています。この際に行ったのは「若返り」。ただ「若返り」は闇の魔法でも可能です(44話)。それどころか超々遠距離からの回避不可攻撃でしたから、むしろ魔法の方が性能が上。まぁ「持続時間や制約、戻せる時間に自信があった」のかもしれませんが、描写を見る限りでは、明確な優位性は見えません。であれば「トラウムは闇の魔法を知らない」と解するのが自然に思える。

【推察6】
「過去」の象徴たるリコさんが「過去」を救ったのだから、「未来」の象徴たる みらいさんが「未来」を救っても良い気がする。
つまり「2019年時点で彼女たちは確かに成人であり、オールスターズ映画等の若い姿は、過去からタイムトラベルして駆け付けている」説。「未来から37話にやってきた」の逆。

これはこれで面白そうな気はするけれど、この魔法の原理は「遥か昔に放たれた星の光の力を使う」というものだそうで、魔法素人ながら私見を述べると「過去には行けても未来には行けなさそう」に思えます。

【推察7】
2で書いたように最終話はどうにかなるとしても、「ドリームスターズ」や「ミルフィーユ」でアラモードと共闘しているのが苦しい。
校長が闇の魔法を使える(とは明言されていませんが、手段はある)のだから、都度都度タイムトラベルしている、または若返りを使っているのかもしれませんが、わざわざそんなことをする理由に乏しそうです。

話をすっきりさせるためにも「(宇佐美さんの主観時間において)魔法使い最終回とドリームスターズの間に、別途 魔法つかい組と出会う」イベントがあったんだと思いたい。その際、

朝日奈さん:「はじめまして!」
宇佐美さん:「え?」「あ、はい!はじめまして!」(ま、まぁ店員さんのことなんて覚えてないよね…)

みたいな微妙なやり取りがあったんだ。
実際、この2チームには微妙な距離感がある。パリでの再会時にも「パティシエのプリキュア」「イメチェン?」等、「知り合いではあるが滅多に会わない」ことが示唆されるやりとりをしています。
なので「いやぁ実は前にお店で会ってたんですよ」「え、どういうこと?」みたいな会話をしてなくても、不自然はない、はず。

というか「ドリームスターズ」が正にそんな感じだった気もする(手元になくて確認できない。買おう)。

【感想】
えみる問題を考えるはずが、クシィ問題に発展しそうなくらい面白い小説でした。
後期EDでそのものずばり「歴史を変えてはいけません」と歌われていることと関連付けたりとか、妄想は色々と広げられそう。

この小説は一人称視点で書かれているのだけど、「はーちゃんの一人称が意外と理知的」なのも新鮮でした。
はーちゃんの普段の言動は、密かに演技だったりするんだろうか…。
あと、小説版でもきっちり「ピンクトルマリン」を放ってきたのに、強固な意地を感じました。何が何でも「ピンクトルマリン」をねじ込んでくる娘。

「ルビーはパワータイプ」と明言されたのも、本編中ではなかったような。サファイアやトパーズは出番なしなのに、ちゃっかり出てくるルビー。愛されてる。

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以前の考察からの派生。

そもそもの問題は「えみるは何故2030年時点でトラウム研究所に行けたのか」。

えみるはルールーの「未来で待っている」を支えにその後を歩んだと思われますが、彼女の視点では「未来は変えられる」「変えられるが分岐する」「未来は変えられない」等の世界の真理を知りえません。
そのため迂闊なことをすると永久にルールーに会えなくなる恐れがあります。
「待っている」の言葉は、聞きようによっては「余計なことをして再会の未来を妨げないで」ともいえます。

しかも非常に厄介なことに、えみるは「未来を考えすぎる」キャラクターです。
「適当に生きた」「そんなややこしく考えなかった」の逃げが使えません。
ではどうやって、えみるは研究室に行くことになったのか。

 

ひとまず立てた仮説が、

①2030年時点でえみるは死期を悟った。
 2044年まで生存できない以上、ルールーの「待つ」は今この瞬間しかない。

②2030年時点で、このままでは崩壊する未来がやってくることを悟った。
 ルールーに会えなくなるリスクを承知の上で、崩壊を防ぐべく戦うことを決意した。
 研究室に行ったのは今生の別れを告げるため。

③「未来は変わっていない」ことを確信し、2044年に戻ってきたルールーらと合流して戦う決意をした。
 そして「自分は正しくルールーのメッセージを理解した」ことを示すために、30年ルールーに会いに行った。
 30年に会いに行けた理由は、はぐたんの誕生による確信の向上と、世界の危機がいつくるか分からず、これ以上は先延ばしにできないと判断したから。

説①の欠点は、えみるが死んじゃうことです。44年放送のトゥモロープリキュアに出てこれない。
説②は崩壊を阻止できた場合、44年のトゥモローシリーズが始まらない。
失敗した場合、30年~44年を処理するために更なる前提が色々必要になる。

説③が個人的に気に入ったので、結論先行で発展させてみた。

「2030年時点で世界はクライアス社の攻撃を受けていた」
「それにより、えみるは「未来は変わらない(または変わっていない)」ことを知る」
「ルールーの言葉の意味を熟考した結果、「未来で待つ」とは「HUGプリ最終回で44年に戻り、クライアス社を襲撃したルールー(単独変身できない)が、えみるの助けを待っている」と判断」
「確実に合流するために、クライアス社側につくことを決意」
「自分がクライアス社側として、かつての出来事を誘導すれば良い(それが本来の歴史である)と確信したので歴史改変の恐れが消えた」
「HUGプリ最終回のタイミングで研究室に行ったのは、最大のイレギュラー「はぐたんが産まれない」が起きなかったことを確認できたから」

この仮説のメリットは44年シリーズに合理的にえみるを出演させられることです。
つまりはこんな展開。

・トゥモローさんとクライアス社の戦い。
 敵役に、謎の発明家トラウムと、その助手で妙に態度がでかい女性幹部が登場。
・夏頃にトゥモローさん全滅。
 うなだれるトゥモローさん。そこで敵幹部ハリーが裏切り、逃走。
・しかしながらすぐに退路を断たれ、危機一髪。
 あわやのところで現れる例の女性幹部。
 なぜか協力してくれて、逃げ道=タイムホールを開いてくれる。
 「どうして私たちを…?」
 「いいからいいから。みんなによろしく『なのです』」
 (以上、40話の回想シーンの「トゥモローさんが光る」「時間移動」のシーンの間の出来事)
・HUGっとプリキュアへ。
・HUGっとプリキュア編が1カ月ほど続いた後、再び44年。
 未来に戻ってきたルールーと共に、25年の時を経て、もう一度追加戦士枠で参戦するマシェリ。
・謎の女性幹部=えみるに倒されたかに見えたトゥモローさんの仲間も、実は無事。

説①②より前向きだ。見たい。
見たいので結論先行で、この説を前提とした推察を続けてみる。
派生して「HUGプリ」36話37話のオールスターズ回を説明できるメリットがあります。

36話で何故か「魔法つかい」「アラモード」組だけ成長しています。
アニメキャラの年齢は外見だけでは確信が持てないので、実は夢原さんたちも成人していた可能性はあります(※)が、それは横に置こう。それにミラクルさん・ホイップさんの成長は、春映画やアラモード最終話とも矛盾してしまいます。

 

(※「夢原さん異常な若作り」説は、「春日野うららが人気女優になっている」=「未来の話では?」を説明できるので、それほど荒唐無稽でもない。制服着ていた はるはるたちは、同窓会か何かで悪ノリしてたんだ)

これを説明するために
「36話のミラクルさんらは2030年から来ていた」
説を唱えてみる。

「2030年に起きたクライアス社の攻撃」に対し、ミラクルさんらは応戦。その戦いのひとつが36話冒頭。
その後、タイムホール的何かを通り、2019年に戻り、件のオールスターズ話が始まった。
と仮定すれば、ミラクルさんたちだけ育っていた状況を説明できます。

「2030年のクライアス社からの攻撃」は、前述の「えみる研究室問題」の説明のための仮説にすぎず、仮説に仮説を重ねているわけですが、ひとまず整合性を確認してみる。

(1) 36話でジャバ長老は「久しぶりにみんなで会っていたら、トラウムが攻めてきた」と発言しています。
 ポイントは「トラウムが攻めてきた」。「あそこのトラウムという男が」ではなく。

この発言から
「長老にとって、トラウムは初対面ではなく、馴染みのある相手だった」
「HUGプリ組もトラウムを知っている前提」
であることが推測されます。
 
36話以前のHUGプリでは、アラモード組と情報交換している描写がなく、長老のこの発言はやや奇妙です。
まぁ「描写されていないだけで情報交換していた」「長老がボケていただけ」の可能性もありますが。

「長老は2030年から来ていた」「2030年でもトラウムと交戦していた」とするなら、この問題は説明できる。
自分たちが2019年に移動していたことに気づいていなければ、極めて自然な発言です。
「HUGプリ組が若い」ので異常には気づけそうですが、「自分たちと同じく時間攻撃を受けたから」と判断していれば違和感を持てない。
というか、この誤解を誘発するために、トラウムはわざわざ若返らせたのではないかとすら思える。
 
また、長老はこのとき「はぐたん大きくなった」とも発言しています。
長老がはぐたんと出会えたのは、春映画「スーパースターズ」とアラモード最終話。(「オールスターズメモリーズ」は36話の後)

アラモード最終話で、はぐたんは離乳食(を意識したスイーツ)を食べています。月齢6か月ぐらいからありえますが、全員が当たり前に離乳食を作り出したことから、もう少し大きい(食べられるかを疑問に持たない程度に)と思われます。
(実際には、作り出す前に確認を取ったとは思われます。ですが、いちかさんが即座に思いつける程度には明らかに大きかった)

春映画はその後なので、月齢10か月ぐらいでしょうか。
36話時点でのはぐたんは立ち始めているので、1歳ぐらいです。

さてそうすると、長老は2,3か月の乳幼児の差が分かったんだろうか。
分かるといえば分かる。差はデカい。
もしくは「大きくなったなぁ」は決まり文句なので、さしたる意味もなく言ったのかもしれない。

ですが「2030年から来ていた」とすれば、長老の脳裏にあったのは「2030年の誕生直後のはぐたん」であり、それならば「大きくなった」の台詞の自然さが増します(正確には「差が分かるほど異常に大きいのに、その異常さに気づいていない」)。


(2) 36話でシエルは「他にもプリキュアがいる」ことに驚いています。これは明確に「2030年説」に反する。
結論優先で抜け道を探すと、「若返ったことで記憶も巻き戻った(またはトラウムが記憶操作した)」。
ゴリ押しですが、そもそも「普通に2019年から来ていた」としても「魔法つかい」最終回等々と矛盾するので大差ない、と思う。

「魔法つかい」最終回で、女子大生みらいがパティシエいちかと「初めて」遭遇しています。
明らかにおかしい。朝日奈さんが宇佐美さんのことを知らなかったのは「魔法で若返った後遺症(先ほどのトラウムのケースと同様)」で説明がつくことはつきますが、宇佐美さんが朝日奈さんのことを知らないのは困る。

 

そうすると「魔法つかい最終話の朝日奈さんは、知らない内に時間移動していた」とでも解釈するしかない。
数々の魔法が絡んでの出来事なので、起きてもおかしくはない。というか、現に矛盾が起きている以上、何らかの理由を受け入れるしかない。
このこと自体は「2030年説」を証明はしませんが、「若返ったときに記憶が狂う」可能性が示唆されるので、前述のシエルさんのボケ具合の傍証にはなりそうです。


(3) アラモード最終回は本編から1年後の中学3年生。その時点で野乃さんはキラパティを訪問している。
したがって「36話のアラモード組は、普通に2019年から来ていた」とすると、決定的におかしな話になる。

 

この事実も「36話は2030年から」説を直接的には証明しませんが、「普通にそのまま2019年から来ていた」ことは否定されるので、間接的に補強されます。


(4) 30年ホイップさんらは「(同じ30年時点のえみると思っている)19年えみるがマシェリが変身できる」ことに驚愕するはずです。描写はされていませんが、2030年のえみるは、おそらく変身できないはずなので。

この件については、2030年の野乃さんらが、えみるに協力を求めていない(従ってアラモード組もえみると再会していない)とすれば説明がつく。
えみるが変身できない理由はルールーの不在であり、非常に敏感な問題ですから、2030年野乃さんらがボカしたとしても不思議はない。
そのため30年ホイップらは、「30年えみるが変身できない」「30年にルールーが居ない」ことを知らなかった。

そしてこれは「2030年のえみるが、野乃さんらと行動を共にしていない」可能性を示唆します。

但し、オールスターズメモリーズ等を経て、えみるの存在自体は知っているはず。
36話のえみるは、ひまりに対して「この方々はどなた?」と発言しています。
30年アラモード組としては「?」な反応をされたわけですが、この発言の直後にトラウムが襲来してきたので、有耶無耶になったと思われます。
(前述のとおり、時間攻撃の余波による記憶の混乱と思われた可能性も)


以上から、さしあたりの辻褄合わせはできます。
仮にこれが正しければ、プリキュア30周年あたりで、再び「トラウムVSオールスターズ(~15年+16年~30年プリキュア)」が見られるかもしれません。36話37話のもう半分のお話。30年ホイップさんたちが本来やっていた戦い。

初期シリーズを見ていたお子様が30代半ばぐらい。その人らの子供が、ちょうどプリキュア視聴年齢。
「もう一度プリキュアを、今度は親視点で視聴する」のは「36話の裏側の話」に通じる構成だし、「学生を卒業したころに見たオールスターズ。そこからまた人生一区切りついたときのオールスターズ」の流れも綺麗です。
もし実現したら、トラウムさんは約30世代のプリキュアと戦闘した偉大な男として、歴史に名を刻みますね。頑張れ、トラウム。そして再び、えみるに登場の機会を。

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