老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

勢いを失った者の悲しさ

2012-11-07 21:03:16 | 民主党政権
落ち目にはなりたくないものである。何をやってもうまくいかぬ。これが現政権の悲しさであろう。

国際会議の場というものは、良くも悪くも「社交儀礼」というオブラートに包まれて「和やかさ」が演出され、にこやかに閉幕を迎えるのを通例としたものであろう。だが、道端の石にも及ばぬ露骨な「無視」。よせばいいのに、誰にも分かる二国間の懸案を、一般論めかして述べ立てれば、リアクションが起きるのは当然過ぎるとしたもの。
 
そそのかされて「国有化」に舵を切ろうとするのは問題ありだとする意向を無視したところから始まって、当分は修復不能と思われるほどの亀裂を作り出している。

大学設立認可にまつわる田中文科相の、当然過ぎる問題提起の先行きもまた然りであろう。「教育の外堀」については、これまでの「惰性」に任せてと言ってもいいような、様々な不合理・不可解な「仕組み」が続いてきている。「駅弁」と言われるような大学の数。広く高等教育の門戸を開くことの有用性を否定する者は、少数派であって然るべきではあるが、その担い手の多くを、国公・私学のいずれが受け持つかという基本的なことすら定かではないのではないのか。「少子化」という現実に直面し、大学の規模・数を再検討しなければならない状況は、直ぐそこに迫っている。

公然化しているか否かは置くとして、そもそも「教育の世界での経営」を志す者の最終目標は、それが「幼稚園」からのスタートであったとしても、「四年制大学」にまでせり上がることだと聞かされたものだ。当然のことながら、それぞれのステップごとに「お上のご意向」が立ちふさがる。揉み手・三顧の礼を積み上げての「御助言・御指導」をクリアして、「大願成就」と相成る。

田中大臣が申された「認可される前に建物・教員が備わっていることの不思議」に言及されての批判・反論はあったか。理事長や学長予定者の当事者が、目の前まで来たご馳走に逃げられてたまるかといきり立つのは分かる。しかし、鬼の首を取ったような自民党の声高振りは何としたことか。

もともとは、こんな論外を定着させてきた「文教族」の巣のようなものだから、驚くには当たらぬが、内閣・民主党までが「選挙の前にまた失点か」とばかりに「口封じ」に走り出す姿は、哀れとしか言いようもない。

田中大臣のがんばり、「決して竜頭蛇尾には終らせぬ」のそれこそ「政治主導」を期待するのですが、ここでも「業界との癒着」は鉄よりも強しで、幕となるのでしょうか。

「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
百山

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1 コメント

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大学設立認可 (谷本 昌)
2012-11-08 17:20:04
 大学設立認可が問題になっているが、認可される前に建物・教員が備わっていることの不思議、このことについて今までなぜ問題提起が無かったのか。まさに不思議。

 国の認可制度はみんなこのような仕組みで決まるのか。
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